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November 30, 2009

中学校時代の同級会に出席する。

Dasibutut長谷大仏境内で)
▼五十年ぶりに参加させて貰う事になった。指定された東海道線大船駅の改札口に行くと一人の中年男性が、外国旅行の出迎えの様にわたしの名前を「3年5組○○○○君」と大書したB4大の紙を持って待っていてくれた。少々恥ずかしかったがおそるおそる声をかける。次々友人が集まってくるが、名乗らないと誰なのか見当がつかない。一人だけどうしても、若い時の顔が思いだせない。友人の一人が提供してくえれたマイクロバスを、タクシードライバーしている友人が運転してくれたので、すっかり安心できた。日曜日なのでかなり混雑していたが、中学の修学旅行の時のコースを江ノ島から長谷の大仏をぐるーと回る。
▼夜の交流会でわたしの中学時代の印象とは「目が大きくて睫が長かった」なのだそうだ。交流会をしているとわたしの高校生時代に同級会に出席して昔話をしたことがでた。何でも日米安保条約には反対しなければいけないだの、唯物論について話したのだと言うから、生意気だったのだと思う。しかし自分ではそんな演説をしたことは全く覚えていない。そんなわけで当時からわたしが左翼がかって今も貧乏だか、変節をせずに生きていることだけは知ってもらえたと思う。そしてそのことが嬉しいと、ある女性はずっとわたしの手を握りしめて励ましてくれた。Duke(mobile)

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November 29, 2009

◇「フツーの仕事がしたい」を再度見る機会があった。

Hibiyap(28日の日比谷公園,年末にテント村はできるのか?)
▼朝一番で銀座シネスイッチで公開が始まった「戦場でワルツを」の初日初回を見た。感想は数日中に書くが、映像は全部とてもリアルなアニメでイスラエルがレバノンを侵攻したとき、右派住民によるパレスチナ人の大虐殺を描いている。映像はとても優れているが、何だかこの映画を見ていると、侵略者である筈のイスラエルが正義になっているように思える。
▼午後は某会議に「参加者が少ないので来てくれ」と言われて出席する。会議の開催に先立って半年ほど前に渋谷ユールスペースで公開された土屋トカチ監督の「フツーの仕事がしたい」をDVDで上映した。しかし見に来ているのは全員労働組合に組織されている、フツーではない人なので、監督の意図がどこまで伝わったのだろう。一人でも「ああ自分も映画を作って見よう」と思う人が出れば成功なのだが、そうはなりそうもない。それに参加者を集めたいのであれば、ネットでこの映画を上映するからとPRすれば、数人は集まってくれるのではないかとも思う。ネットと紙の融合とかけ声だけは高いが、ネットを使うつもりがまったくない。現にその組織のWebを見ると,会議のことも映画の事も一言も触れていない。もちろんブログなど作っていない。何か目標があって、「何か新しい事をやろう」という事でもないので、飲み会は断って帰宅する。
▼新宿駅の東口周辺には日の丸を持った人たちが50人くらいいて、通行人に「在日外国人に選挙権を与えようとする民主党に反対しましょう」と声を枯らしていた。
▼金曜日の会議の時某友人は「最近文章を書こうと思っても中々まとまらない。どうやら惚けのはじまりかも知れない」と歎いていた。昨日会った友人も「書く気力もTVを見る気力もなくなってきた」とおっしゃっていた。うーむ「自覚しているうちは惚けではないよ」慰めておいた。読むことも、書く事も訓練をしておかないと、イザという時書けないからわたしの場合内容の善し悪しは別にして毎日書き続ける。
▼ネットで知ったのだが、昨日は何やら「ものを買わないのが最高のエコだ」という日なのだったしい。わたしも同意見であり、エコカーとか省エネ家電など、まやかしだと思うから買わない。ついでに本もどうしても必要だと思うもの以外買わないことにした。本は買うと、手元にあるからいつでも読めると買うだけで安心してしまう。実はこの1年間飼った本は雑誌が1冊で単行本が2冊だけである。あとはメルマガでご存知の毎月平均20冊程度は図書館の本で読んでいるから、年間金額にすればおよそ50万円くらいにはなるから納税した元は取れていると思う。なぜ沢山よめるか?それは図書館の本には返却期限があるからだ。

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November 28, 2009

パソコントラブルに行って見たら…

▼今朝7時のNHKトップニュースは、タイガー・ウッズが自宅前で交通事故を起こしたというには驚いた。しかも怪我もたいしたことはないという。またまだ一流大学を出たNHKの現場デスクは何を考えているのか、理解に苦しむ。昨日はパソコンの前に座るまで、書く事は一行も決まっていなかった。清張の事は録画を見てメモを10枚作ってあったので、記憶を振り絞って書き上げた。木曜日朝はバスで移動していたら始業前に留守番電話が一本入っていた。「職場のパソコンの電源が切れたり、入ったりして仕事にならない」という相談だった。ある人(メルマガ読者)に相談したら、わたしを紹介されたということだった。土曜日の午後伺う約束をして、一応外科手術の道具一式をバッグに詰めた。七つ道具とはドライバー、テスター、半田ごて、半田などである。パソコンの前に座るとそういう症状はでていなかった。故障の相談を受けて現場に駆けつけると、パソコンも人と見るのか、そのときだけ正常に戻る事は多い。そこで電源を一度切って入れ直すと、何とも再起動を繰り返す。さらに症状をお聞きして、画面から判断するに「システムエラー」の可能性が高い。「パソコンを買った時付いてきたCDなどありませんか?」というと、「10年以上前の事だから判らない」とおっしゃる。
▼一応探して貰ったが何も判らなかった。責任者と仕事で使うパソコンの寿命は3年から最高で5年以内と考えた方が良いです、とお答えする。そこでおおよその見積もりを算出すると、データのバックアップと新しいパソコンへのインストール一式を任された。ただインストールされている、仕事専用のソフトはどこにあるのか見当がつかないという。ディスプレイを見るとデスクトップはショートカットキーが画面の半分(約60個)も華やかに散りばめられている。しかも仕事で使う重要なデータに第三者が来て簡単にアクセスできてしまう。ということはデータの捏造がいとも簡単にできてしまうのだ。ショートカットは20個以下にしてプログラムだけにする。パソコンにはパスワードを入れるなど工夫が必要ですね、とお話ししてきた。
▼パソコン調整には2,3時間かかると思って時間に余裕を持ってきたが、30分で終わってしまった。夕方5時半の会議まであちこち回って営業をしたあと、公園のベンチに座って読書をした。夜の会議では撮影のピンチヒッターを意識的に引き受けたのでひと月に4つも取材を担当する羽目になった。12月はそうでなくても忙しいのに、うまく回っていくかな?さらにありがたい事に一ヶ月後の28日に「納会に来て欲しい」というメールが入った。
▼ニフティのブログは数日前から表示が折りたたみ方式に変更されました。見出しをクリックすれば、全文が表示されるはずですが、「見えない」「爆弾マークがでる」というクレームが来ていますが、わたしのせいではありません。

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November 27, 2009

NHK「知る楽」第3回「松本清張」を見る

▼昨日はかなり限られた範囲をバスに乗って移動していたが、イチョウがかなり色づいて朝日や夕日に輝いて見えた。同時に桜の葉も黄色から赤く紅葉していた。もうちょっと時間があればカメラを片手に撮影して歩くところだが、月末のため中々時間が取れない。
▼夕べ「ヒミツのケンミンショー」を見ていたら、その県だけで通じる方言の特集があった。長野県は峰雷太が「ずく」という意味を説明していた。「ずく」は単独で使われる事はあまりない。使用例としては「ずくなし」というのが一番多いと思う。精神的な意味で根気、気力、挑戦する気概と考えれば良いと思う。
▼そのときあの東国原の「どげんかせんといかん」が俎上に登った。発言したのは宮崎出身の米良美一だ。しかし宮崎県では正しくは「か」は使わない。東国原の出身地の都城市は元はと言えば薩摩藩だったところだから、仕方がない。だからわたし(米良)は地方公演するたびにそれを訂正している、というのだ。廃藩置県があったのは1871年だからまもなく140年になろうとしているが、まだ日本人の深層心理のなかに「藩」は厳然として残っている。
▼先週のNHK教育TVで「知る楽」第3回で作家の松本清張を小森陽一が紹介していた。小森は清張を「孤高の国民作家」であるとして、「日本の黒い霧」を書いた時代背景を分析していた。ちょうどその頃の日本は60年安保で国会周辺は揺れていた。それから50年たってようやく清張の言葉が利き始めてきた。取り上げられたのは「下山事件」だ。昭和24年に起きたこの事件は、GHQと、当時国鉄総裁だった、下山との間に人員削減を巡って対立していた。GHQの担当者はシャノンだった。彼は米国での階級は低かったが、日本に来てから絶大な権限を与えられ、日本の国鉄を「マイ・レールウェイ」と豪語していた。同時に手に入れた地位を手放さないように腐心していた。
▼シャノンはいってみれば、「成り上がり」である。権力を持ったことのない人物にとって権力を持つ事は「怖い」と「嬉しい」が表裏の関係にあった。恐怖は「攻撃」する事と裏腹の関係にあった。一方下山は必ずしも他人の言いなりになる人物ではなかった。それは当然シャノンの言う事を聞かなかったのではないか、という推理が成り立つ。また怒りと恐怖もシャノンの心の中に潜んでいた。そして突発的に攻撃的な姿勢に代わることがあった。それが「闇の工作」となって現れたのではないか。
▼人間は危うくて壊れ安いものでもある。シャノンは人間が人間として崩壊するプロセスを清張は良く分かっていた。日本は一貫して戦争の被害者という面だけ強調されてきた。そして「加害体験」は封印されてきたままだ。それどころか、すでにして来た事を意識的に隠して来ている。この部分はわたしも日本人の被爆体験だけが強調されることに疑問がある。韓国や中国の当時のニュース映画を見ていると、日本に原爆が投下されたという報道を聞き、現地の人びとは歓声をあげてバンザイをしているではないか。アジア諸国において原爆投下は日本軍の敗北を象徴化している。
▼清張は人間回復をしなければならないと考えた。戦後日本は犯罪の根を掘り起こして追求しないと、壊れ人間の寄り集まりのままだ。最も優れた人間の能力を推理から考えて集めていく事を、この日本の黒い霧を書く事によって実現しようとした。それは教育か競争かではなく、結果から克服する能力を持つ。思考のプロセスから結果を推理する能力を身につけたかが重要になる。911事件以降、15秒のスローガンがもてはやされている。しかし清張の考え方をすれば社会的集合から離脱を考えるきっけを作ることになる。この考えかは一作家の評価だけにとどまらない、今後重要な視点になるだろう。ということだった。清張は25日も放映されたが、録画して見ていないので後日時間があったらご紹介する。

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November 26, 2009

「大衆受け」する新聞やラジオだけで良いのか

Tower1126(今日のタワー)
▼私鉄に乗ったらキオスクに駅売りの夕刊紙が並んでいた。大きな見出しで「I容疑者弁当を食べる」と大書してある。これが日本でいま一番大事なことか?わたしは自分の目を疑った。または一流大学出て、新聞社に就職した人たちがやる仕事か?夕方の民放の番組では「なぜI容疑者は弁当を食べたのか?」とやっている。それはね、腹が空いたからだよ。「弁当食べた」など、どうでもいいことだ。
▼わたしが頻繁に紹介していた平日朝のTBSラジオ森本毅郎スタンバイも、民主党政権になってから、毎日口を極めて批判ではない、個人の悪態をつく。論理的でなくいわゆる一般大衆が喜びそうなネタで、口ぎたなく批判する。引用する新聞はサンケイ、読売が主になった。ポピュリズムといってしまえばそれまでだが、容疑者の弁当も、後者もいずれも問題の本質を反らしている。とくに後者は株価の下落と景気低迷の原因はは民主党政権にあると毎朝結論づけている。
▼民主党は主要なメンバーに改憲派は多いし、政権に過大な期待はもっていない。しかし普天間の事ひとつ取って見ても、政権を動かすのは世論なのだ。フィリッピンのクラーク空軍基地をかつて国外に移転させたとき、あの国に革命政権ができた訳でもないし、それどころかいまだかつて左翼政権すらできていない。日本に万が一に間違って左翼政権ができても、世論を力にしないと基地を撤去などさせることは不可能である。言いたい事をいうだけでなく、自分の力で運動をつくっていかなければ、正論だけで世の中は動いていかない。
▼今朝は文科省のスーパーコンピューターなど予算削減に関して、ノーベル賞を受賞した学者や有名大学の学長が「将来に禍根を残す」と記者会見をしている。わたしの考えは「仕訳」は各省とも同じ率で削減すべきではないと考える。しかし各大学や研究者が、大学でやっている事をあまねく市民にわかるように、日常からPRしているかと言えばノーである。東大などは公開講座を、ポッドキャストでダウンロードできるようにはなっている。こういうのは一つの工夫だと思う。わたしが大学の研究に興味を持ったのは、毎週火曜日夜11時からNHK「爆笑問題ニッポンの教養」を見てからである。
▼そういえば17日は東京外語大学長の亀山郁夫が、ふたりと都内のロシア料理レストランで会食をしながら対談していたが、とても良かった。亀山はドストエフスキー文学の中の最大のテーマというのは、「黙過」っていうテーマだと思っている。黙過っていうのは、要するに黙って見過ごすこと。といっていた。レストランのウェイトレスのマリア・コワリョワさんがとても美しかったこともあり、ああいうところでウォッカを飲んだらさぞかし美味しいだろうなと思った。あぁわたしの言いたいことは大学も自分の大学でやっていることをあれくらい判りやすく、一般市民に広報する努力をしてくれれば、「予算の削減が決まってから」慌てなくてもよいのではないかと思った。
▼昨日遅い昼食を某駅の洋食レストランで摂っていた。すると75歳くらいの老婦人がやってきて、餅を3枚焼いて磯辺焼きを作ってくれないかと、店の人と交渉していた。オイオイこの店は洋食屋さんだよ。話を聞いていると店のメニューに「ぜんざい」があったので磯辺焼きが作れないかと話をしていたのだ。結局シェフは餅を焼く網がないから出来ないと断っていた。客はなおも食い下がっていたが、店を出て行った。そして5分ほどして再び戻り、「どこの店も作ってくれなかった」と歎いて、チョコレートパフェを頼んでいたい。わたしの友人にも店のメニューにないものを注文することを得意とする人がいるが、昨日の洋食屋で磯辺巻きを頼む老女はその上をいっていた。

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November 25, 2009

防衛省の「仕訳」でまずすべきこと

▼昨日の「仕訳」を見ていたらちょうど防衛省の場面だった。受け答えする側の官僚はいずれも仕立ての良いスーツを身につけている。何でも平和研修所を作るので、その費用として8億円を認めて欲しいというのが、防衛省の要求で、仕訳側は「文科省とか研修は共用の施設でできないか」と発言していた。結局この施設は「却下」になったと思う。8億を削りたければ90式戦車が一両8億8千万円だから、近代メカを搭載している割にはコストが高く、製造に手間がかかるこの戦車を製造中止にすべきだと思う。
▼今朝のあるブログを見ていたら、岡田外相がPACK3は効果が期待できないので、これ以上増やさないという考えをもっていると報じていた。協力しても良いという方は岡田氏に激励のファクスでも送って頂きたい。
◇「脳内ニューヨーク」「マルコヴィッチの穴」というとても面白い映画があった。今回は同じ映画の脚本家チャーリー・カウフマンによる作品である。主人公のコタードはニューヨークに住んでいる劇作家兼演出家だ。仕事は今まで評価が高かった、が演出もマンネリになっているので妻は愛想をつかしている。妻のアデルは自宅地下のアトリエで細密画を描くのを仕事としている。あるとき妻はベルリンで個展があると、一人娘のオリーブと一緒に逃げられてしまう。その後独身に戻った彼の元に次々と魅力的な若い娘が言い寄って来て、その一人と結婚するがそれもうまく行かない。さらに彼は、原因不明の病気で悩まされる。だがある時マッカーサー・フェロー賞、別名「天才賞」を受賞したという知らせが舞い込む。人生に行き詰っていたケイデンは、その莫大な賞金を全て注ぎ込み、何か新しい芝居を作ろうと考える。
▼コタードが心気一転して思いついたのは、ニューヨークの巨大倉庫に原寸大のニューヨークのセットを組み立てることだ。そこで彼は自分自身の日常生活を寸部と違わぬところまでこだわり、演劇として再現しようとする。しかし数分前に起こった出来事をすぐに演劇化する、という事を考えつくので、次第に実際の生活と演劇の区別がつかなくなってしまう。そのため彼の実生活はさらに混乱を増してしまう。悩んでいると巨大な舞台にいる俳優たちが「あなたがストーリーを考えてくれるまで17年間も待っていたのだ」と言われてハッとする。
▼自分の人生を忠実に再現して演劇化するからには、舞台上にも演出家である自分の分身「コタード」役が必要になってくるのではないかと考える。とすると、今巨大な舞台でリハーサルが行われている演劇の「演出家」はいったい誰なのだろうか。さらに成人になった娘のオリーブが、全身刺青姿になって父親の前に現れるので驚愕する。途中現実と舞台の差は何かのかしっかり見ていないとかなり難解だが、それさえクリアすればかなり楽しめる作品である。渋谷シネマライズで。

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November 24, 2009

◇「犬と猫と人間と」を見る

▼21日土曜日の「愛川欣也パックイン・ジャーナル」で面白かった話。自民党政権時代彼らはメガバンクから数十億円の選挙資金を借りていた。ある時「返済はどうするのか?」と聞いたら、「自民党本部の土地が担保にするから、大丈夫だ」という返事が返ってきた。記者が登記簿を取り寄せて調べて見たら、土地は参議院のもので国有財産、建物など古いからたいした金額にはならないだろう。きっと踏み倒してメガバンクはそのつけを国民に回そうと考えているのではないか、という事だった。
▼新型インフルエンザに関して「週刊金曜日」20日号は特集をしている。結論から言えば今回のは新型でも何でもない。ワクチンはほとんど効かない。マスクをしても効果は殆どない。家庭でできるのは無理をしないこと。睡眠をたっぷりとって、よく食べること。解熱剤の使用はインフルエンザそのものよりも危ない、という事だった。
◇「犬と猫と人間と」読者のお一人が22日の船橋の上映会に参加していただいたと感想とともにご連絡をいただいた。昨日夕方も岩にはさまれて動けなくなった4匹の猟犬の救出劇がテレビを使って放送されていた。映画でも1年前徳島で崖のコンクリートの上で孤立した犬の救出劇が映し出される。あの犬に全国から「貰いたい」という連絡が100件ほど殺到したが、本当に来たのはたった一人で、それを10社ほどのTV局が取り巻いて放送する。しかしそこの施設(安楽死)にはもらい手のない犬が150匹ほどいるのだが無視される。さらにその施設の前には小学生たちが野原で拾って、お小遣いで育てている犬を8匹持って来て、保健所に見つからない様にと、もらい主を必死に探していた。マスメディアというのは人間の世界でも、実際の悲惨な話には目を背け「お涙頂戴の話」が好きなのである。
▼人間の世界にあって、犬や猫たちは人間の手を借りなければ生きられない環境にある。所が勝手な人間は、ペットを飼う事が手に負えなくなると「捨てる」のだ。それは上記の施設に直接持ちこんだり、ペットショップの近くに放っていく。映画の中程でかつて山梨県で400匹の犬が飼い主が死んでしまったので放置された事件があった。そこに駆けつけたオーストラリア人のカメラマンはその、生き地獄の様子をカメラに収めた。そして彼は言う「まさにその光景は地獄だった。自分は日本の犬に生まれなくて良かった」と。
▼多摩川の河原に住んでいる猫を撮影する夫と、その猫に毎日エサを運んでいる妻がいる。その野良猫たちの面倒を主としてみているのは、河原に住んでいるホームレスの人たちである。上記夫婦は仕事が終わるとやってきて生まれたての猫はちゃんと、自分で怪我や傷の手当てをして自活できるように援助する。一方金持ちは?「もういらなくなった」と保健所に持ちこむ。保健所にあって犬たちの命は大体2日から5日が限度。仔猫は即注射を打たれて息絶えて行く。ほとんどが内部の取材を拒否するが、千葉動物愛護センター(とても良い名前ではないか)だけ途中まで許可になる。しかし自分の命を本能的に知った動物たちは、その目がとても悲しそうだ。四国のある保健所(名前を忘れた)の獣医は、人間がコントロールすることによって今の状態を改善する方向を模索する。そして動物の火葬場の建設は住民によって拒否されている。そのため密閉したケージに入れられた動物は大型トラックに乗せられ移動中に二酸化炭素で、処分される。運転席にはモノクロのモニターがあり動物たちの様子が映し出される。
▼あと横浜の動物のレスキューをしている施設が登場する。そこには一匹の白い大型犬を誰かに引き取ってもらうべく訓練が繰り返される。彼(犬は引く力が強く、かみ癖が強い)は最初は首輪を強く締めてる訓練士に当たるが、首輪を外すと元通りになってしまう。そして3人目の訓練士が、命令を聞くと即座に「褒める」躾を繰り返すことによってようやく、他人に飼ってもらえる犬へと変化していく様子が、とてもよく描かれている。
▼そもそもこの映画がどういう経緯で出来たか最初に出てくる。監督のところに80過ぎの老婦人が新聞記事を頼りに「まとまったお金が入るから映画を作って欲しい」と面会にやってくるのだ。「わたしは映画の事は良く分からないけど、人を見る目だけはあると思うから監督を信頼して頼みたい。そして生きている間に完成してくれれば良いから」と頼んで去っていく。監督はその熱意に押されてこの映画を作った。
▼昨日は結局一日仕事をしていた。半分自由業だから仕事があるときにやっておかないと、ね。

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November 23, 2009

貧乏人の錬金術?

Buhin(取り出した部品)
▼昨晩の映画「犬と猫と人間と」をごらんになった方がいらしたらどうぞ感想をお聞かせ頂きたい。某日都心の都営アパートに住む親戚を訪ねた。目的の一つは海外旅行用の大型バゲッジを借りることだった。借りるつもりで行ったのだが、「返却不要」という事なので何か土産物を買ってこなければならない。北海道旅行で一回使っただけのピカピカのものだった。今使っているバッグは中型で着る者は最小限にしているが、お土産など買ったら入らない大きさだった。ふと庭を見るとソニーバイオの旧型モデルのパソコンが捨ててあった。これは宝物だと思ってさっそく本体だけをその貰ったばかりのバッグに入れて雨にもかかわらず持ち帰った。自宅で分解し必要な部品だけ外した。翌日秋葉原に持ちこんだのだが、買い取って貰えたのはHDD1個とメモリー一個で合計たったの300円にしかならなかった。所詮貧乏人の錬金術とはこんなものである。
▼このところNHKで何本か中国のドキュメンタリーを放映していたので録画してみた。一つは土曜日夜ハイビョンで2時間に渡って放映された広東省まで出稼ぎにやってくる麦狩りをする出稼ぎの人たちだった。彼らを「老麦客」(ろうまいか、と呼ぶ)一つは鎌一つで作業をするグループで、もう一つはトラクターを駆ってやってくるおそくら漢民族と思われる集団だ。彼らを鉄麦客(てつまいか、と呼ぶ)。前者は貧乏だから交通費を工面するだけで大変で、親戚縁者から借りて出稼ぎに向かい、不眠不休で働く。後者は日本で言えば農協のような組織が取り仕切って、コンボイを組んで途中事故がないように点検しながら現地に向かう。当然現地では仕事の奪い合いになるが、手作業では勝負にならない。手作業はかろうじて機械が入らない小さな畑だけ仕事がある。そして眠るのは土の上。トラクターの人たちもまた子どもに上の学校に行かせて、良い仕事について貰いたいという願望が無理をさせている。
▼近代化のかけ声の裏に農民を煽って競争させる中国。このまま行けば老麦客に仕事が全くなくなる日がやってくるのは、それほど遠い日の事ではない。
▼そして日曜日の夜NHKスペシャル「チャイナパワー①映画革命の衝撃」。これは中国共産党がその文化政策の一環として映画を使う事が位置付けられている。行ってみればレーニンも電気と映画をその重要政策の一つに挙げてきたのだから、その模倣とも言えよう。中国は華僑が世界各地にいるのだから、良い映画を作って文化輸出の目玉にしようという事だ。中国出身の監督や俳優を呼び戻してファンドの大金を作って、ハリウッドをしのぐ規模にしようと狙っている。しかし、わたしが見ている限り超大作ではあるが、20年ほど前の中国映画のような心の琴線にふれる映画はまったくなくなってしまった。カネがカネを生み出すと考える投資目的の映画の行き着く所は破綻しかないと思う。
▼さらに今晩NHKで立花隆の癌問題の番組がある。ところが22日朝8時25分の「未来を作る言葉」の中で立花は「天皇は短波放送を聞いていたから戦争を早く終わらせる事ができた」というのには大いに驚いた。こんな話は初耳だし、天皇は自分に有利な条件で「休戦」に持ちこもうとして、犠牲者をいたずらに多くした張本人なのだ。

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November 22, 2009

22日夜映画「犬と猫と人間と」船橋上映会

▼昨日のブログで「犬と猫と人間」について書いたら、「本日船橋で上映される詳しい情報を教えて、」というメールを頂いた。詳細は昨日のブログにリンクを作ったが以下の通りである。お近くの方はだまされたと思ってぜひごらんになっていただきたい。絶対後悔しないと思う。
<自主上映会>
「犬と猫と人間と」船橋上映会
 日時:11/22(日) 6時開場・6時半上映開始
 会場:船橋市勤労市民センター地下2階ホール
 http://www.chibaphil.jp/map/funakin.html
 主催:『犬と猫と人間と』ちば上映実行委員会
入場料:1000円
 連絡先:090-4075-5967 / HCE03065@nifty.com
 後援:船橋市教育委員会
▼今日を逃すと、今後は吉祥寺まで行かなければならない。
▼昨日の若年性認知症というのは40代、50代の話である。65歳以上は普通の認知症と分類されるのだそうだ。
▼雨だから、映画館に行くのを躊躇している。タランティーノは「面白くなかったら返金する」という映画を公開している。返金は明日までの指定された映画館だけのようだ。しかしタランティーノは最近まったく面白い映画を作っていない。それはコーエン兄弟も同じ事である。もっと脳みそ絞って良い映画作れよな、と言いたくなる。費用をもっとも掛けている部分は宣伝費ではないかと思いたくなる。
▼昨晩NHK10時からの「ゴミ屋敷はなぜ増える?」は民放のバラエティ番組は興味本意で「変人扱い」しているのに対して、真面目に取り上げていた。都内の80歳になる元教師は妻が死んでから家をゴミで溢れさせていた。鹿児島の男性は家から4トンのゴミを出して貰っていた。後者の場合兄が死んでから自分の年金5万円で暮らすことになった。そしてお金はアッという間になくなるので、落ちているものをすべて拾って自宅の敷地に持ちこむようになった。彼の場合は行政の力でゴミを整理することになった。
▼その他ゴミを溜めている人の分析をする。31歳の看護師は帰宅してネットゲームにはまるようになってしまった。彼もいないし、友だちも来ないのでパソコン周りだけ片付けていれば良いと思っていたらいつのまにかゴミの山。27歳のビジネスマンは疲れて帰ってくるとコンビニで買い物をして食べるうちに、食事のカップなど7年間ゴミを溜めてしまう。53歳の医師は別れた元妻の事を語る。また別の女性は夫婦間がうまく行っていないとき寂しくなって買い物に走るようになった。店へ行けばちやほやしてくれるからつい買い物は増えて結果がこうなってしまったと語る。ゲストは斎藤貴男さんだったが、一面では小泉・竹中路線が貧困を作りだしたことが原因である。しかし地域のつながりが希薄になって孤立させられる事がもう一つの原因ではないかと指摘する。
▼行政の孤立支援策を使って「みまもり」として成功している大阪の例から、最初に紹介した東京の男性のように、ゴミを強制排除してしまうところまで出てくる。後者はともすると戦前の「隣組」のような監視組織になってしまう危険を伴う。

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November 21, 2009

あまりも早く他界した人

▼メルマガをお送りすると毎回必ず自分の近況をしらせて下さる読者が、一人だけいる。昨日は送信後、間もなく、知人でもある男性が、昨日亡くなったというメールが入ってた。病名が書かれていなかったので携帯メールで確認すると、「癌でした」と返事が来た。また54歳と言う若さだった。若いから癌の進行も早かったのだろう。
▼今朝のNHKでは町田市で若年性認知症の人たちの働く場所を提供している番組が放映されていたが、これらは決して他人ごとではない。若年性認知症は治る事はないが、遅らせる事は可能だ。実は身の回りにも、それらしい人がひとり、二人いる。共通しているのは、頑固、他人の言う事、新しい事を受け入れようとしない。いつも2、30年前の同じ話を繰り返してばかり…etc,etc。どうか皆さんもお気をつけてお過ごしいただきたい。明日船橋市で、「犬と、猫と、人間と」が一日だけ上映される。渋谷ユーロスペースの上映は昨日で終わってしまった。とても優れたドキュメンタリーなので、ぜひご覧頂きたい。映画の問い合わせがあったので、サイトにリンクした。
Duke渋谷にて(mobile)

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November 20, 2009

NHK教育TV「もうひとつのシベリア抑留」を見る(下)

▼本日はメルマガの締め切り日です。いやー昨日は寒くて参りました。しかも昼前には予報が外れて雨が降ってきた。わたしは夏などとくに汗をかくので風呂上がりにいわゆるベビーパウダーを使う。先日いつものスーパーに行って、他の買い物と一緒にレジにだしたら、いつもの中国人女性が「是猫的幼児粉末?」と聞く。わたしは「冗談不要是人的適用大人粉末」と言って大笑いして帰ってきた。
▼昨日の続き。彼らは夜中に広場に下ろされた。しかし撃たれると危ないので匍匐前進で境界線まで進むと、いきなりMPにホールドアップをさせられた。そしてアメリカ軍は自分たちを「スパイではないか?」と疑いの目でG2を使って監視させた。そして仁川の収容所でさらに、北で軍事を受けて送りこまれたのではないかと疑われた。仁川の収容所で48人は2ヶ月間にわたって尋問を受けた。その後やっと開放されて古里に帰された。しかしそこでも北のスパイではないかと疑われた。そして朝鮮戦争が起こると、韓国に忠誠をみせるために、国連軍に率先して志願して愛国心を示した。そこで武勲を上げてようやく信用してもらう事ができた。
▼しかしシベリア帰りであることはずっと隠し続けていた。そして1989年にベルリンの壁が崩壊してソ連と韓国の国交が回復する。そこで「抑留証明書」が発行してもらえることになった。しかしシベリアで奴隷のような重労働をさせられた時期は、賃金を払って貰っていない。その時は日本軍の兵士として抑留されていだのだから、2001年に日本政府にそのときの賃金を支払うように請求訴訟を行うことになった。
▼汚名をきせられたままでは、死ぬ前に過去が清算できない。誰が自分の人生をこのよにしてしまったのか。そのことを考えるととても悲しい。ソウル図書館には抑留された人の名簿が当時のソ連から返され補完されている。テレビに登場した人も創氏改名当時の日本人の名前のカードが出てきて、国籍はロシア語で「korea」となっていた。そして2006年になってようやく名誉回復された。そのご韓国政府から年間80万ウォン(今朝のレートで0・0765)の補償金をもらって何とか生活をしている。
▼南北分断はいまも続いている。そして戦争で多くの命が失われたが、それは日本の戦争に巻き込まれたためである。捕虜になって60年になるが、わたしたちは自分の意思でなく戦争に巻き込まれ、そのときの未払い賃金の補償を日本政府に求めているのです。というのがNHKのドキュメンタリーの中味だった。

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November 19, 2009

NHK教育TV「もうひとつのシベリア抑留」を見る(上)

▼昨日の辺野古通信によると座り込み現場を川口順子など自民党議員が訪れたという。
川口順子がおじいに答える。
「私たちは政権を失った。役所の意見だけでなく、民意を知りたい」
そして辺野古の交流プラザまで来ていた石破を、何処に置いてきたのか?
と書いている。石破は先週爆笑問題のTV「太田総理」では強面でもっともらしい意見を吐いていたが、座り込みをしている島民とは直接対話をする元気もないらしい。これが石原慎太郎同様、腰抜けナショナリストたちの実態である。
▼昨日のニュースでは自民党と公明党は国会で「辺野古」の早期決着をするように、国会で質問する予定だと報じていた。それよりも住民の意見を無視し、アメリカのいいなりになって結果、今日があるのだという視点をまったく失ってしまっている。
▼日曜日NHK教育TVで「もうひとつのシベリア抑留」を見た。第二次大戦で満州にソ連軍が日ソ平和条約を踏みにじって満州に侵攻する。関東軍の主力部隊は密かに南方に送られていたため、満州の関東軍は手薄になっていた。そのため朝鮮人部隊を日本の関東軍に編入していた。それはハイラルの253連隊だった。しかし訓練もまともに受けていない部隊はカチューシャ砲やT54戦車の前になすすべを知らない。彼らは日本軍とともに捕虜になる。そして列車に乗せられいずこかに連れて行かれる。途中海らしきものが見えて来たので日本兵は「日本海だ、日本海だ」と言って狂喜する。しかしそれはソ連の奥地にあるバイカル湖だった。
▼スターリンは戦後の労働力不足を解消するため、国際条約に違反して捕虜を使うことを思いつく。要求した捕虜は50万人だったが(実際には70万人くらいだった)朝鮮人部隊もそれに編入された。木材の伐採や鉄道建設に従事させられたが、最初の冬はとても寒く1割程度の捕虜が空腹と厳寒で死亡したと言われている。
▼そして国際情勢は中国が独立し、朝鮮には北にソ連、南に米軍が進駐し、南北朝鮮もそれぞれ李政権と金日成政権が出来る。そのときスターリンは金政権を補強する妙案を思いつく。捕虜になっている朝鮮人に思想教育を施し、北政権を応援させれば良いのだと。その教育は1ヶ月続きマルクス・レーニン主義で反動ブルジョワジーは打倒しなければならない、という内容だった。(番組には出て来ないが、ソ連は日本にも同じ事をしようとして捕虜の赤化教育をして帰国させた)そして帰国させられたのは2161人だ。ナホトカ経由でフンナムまで連れて来られた。そして北にいく事に同意したのは700人で南を希望したのは1000人だったが、そこでさらに思想教育を受けさせられる。しかしその後北を希望した人はほとんどいなかった。その後ウォルジョンギのDMZ(軍事境界線)まで連行されて釈放される。しかしそこはMPが配置されているので、昼間は動きが取れないので、夜暗くなるまで待った。(明日に続く)明日はメルマガの締め切り日です。投稿される方はなるべく早めにメールをお願いします。午後5時までにご連絡ない場合は投稿がないと判断して送信します。

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November 18, 2009

◇「副王家の一族」を見る

◇「副王家の一族」19世紀半ばのシチリア島はスペインのブルボン王朝支配下にあった。シチリアのカターニャで栄華を誇っているのは、国王代理を務める副王の末裔で名門貴族ウゼダ家の当主ジャコモである。話はこの家の長男コンサルヴォを中心に進んで行く。彼は幼い時から父親に反発し、「やってはいけない事」を好んでするようになる。そのため遂に父親のジャコモはコンサルヴォを孤児院に預ける事を決める。うちひしがれて教会に行くかそこに従弟がいたため再び元気をとりもどす。7年後コンサルヴォは孤児院を出るが、父親を怨んでおりその関係はますます悪くなる。
▼ジャコモは彼の妹が結婚するときも、彼女が好きな相手との結婚を許さない。そして戦争で片足を怪我をして無くしてしまった姿も見にくい弁護士と無理矢理に結婚させる。その目的は弁護士がやがてカターニャの市長になることを知っていたからだ。要するに日本の戦国大名と同じく、閨閥によって自分の支配力を広めようとしている。次はコンサルヴォの妹の結婚に横やりを入れる。美しい妹はこれまた好きな従兄弟と結婚する事を夢見ている。しかしこれも父の横やりによって、醜くブクブクと太った男と結婚させられる羽目になる。しかし結婚式に招かれた従兄弟はそれに耐えられず、別室で拳銃自殺を図ってしまう。自殺を目撃したコンサルヴォは世間体を気にして、「薬室が空だと思っていた拳銃が暴発した」のだと言い逃れをする。父を嫌っていたコンサルヴォも、いつの間にかジャコモと同じようになっていってしまう。
▼さらにイタリアは1861年にブルボン王朝の影響を排除して統一国家になる。そのときコンサルヴォは権力を手に入れるには国会議員になる必要があると感じる。すると王家の影響を排除して左翼政党と手を組み、労働者の間に行っては支持を訴える演説をして回る。そして左翼の力を借りて保守党の政治家として国会で第一歩を踏み出す。結局コンサルヴォも父のジャコモと同じ俗物だったのである。ヴィスコンティの「山猫」の同時代で同じようなテーマをあつかった絢爛豪華の映画になっている。渋谷Bunkamuraで。

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November 17, 2009

WOWOWで「イーグル・アイ」を見る

▼日曜日の朝日だったか、「一度は行ってみたい世界遺産」という読者のアンケートで一位になったのは、何故かカンボジアのアンコールワットだった。ガイドさんは熱心に説明して下さるのだが、正直いって一日で「もう結構」という気持ちになった。それが3日も続くと、もうたまらなくなる。埼玉から来たというご婦人は同行した人が熱を出してしまいずっと現地のホテルで寝込んでしまっていた。おそらくあの雰囲気が「とてつもなく好き」という人と、まったく逆に感じる人がいるのだろう。
▼◇「イーグル・アイ」昨年の一部で話題になった映画だが、日曜日にWOWOWで放映された。事務機器会社につとめる男(イーサン)は常にカネがなく、家賃の支払いにも事欠く。もう一人の女性は一人息子を列車に一人乗せて実家に行かせる。ところがイーサンの兄が亡くなって葬式が済んで自分のアパートに戻ると、大量の武器と爆発物が送られて来ている驚く。同時に携帯がなって、「その家をすぐに飛び出せ」と命令される。躊躇しているとFBIが彼を逮捕するために飛び込んでくる。そして女性は「息子の命が惜しかったら言う事を聞け」という電話があり、街の大型テレビにはその息子が電車に乗っている様子が写る。そして彼らは携帯を通じて次々命令の伝言が伝わって来る。同時に彼らはFBIとペンタゴンから付け狙われる事になる。
▼二人は逃げても逃げてもその行動は常に、携帯の位置情報と街頭の監視カメラで所在を何者かに知られることとなる。何故か?それはペンタゴンにある巨大コンピュータ「イーグル・アイ」によって特定して人物のプロファイルから行動予想まで手に取るように知られていた。さらにその裏には大統領狙撃事件が着々と進行していたのだ。
▼たたみ込む様な手法で、次々と二人は危機を乗り切っていく。しかし話の中味は「2001年宇宙の旅」の暴走するHALコンピューターの話にそっくりだし、もう一つジョニー・デップの「ニック・オブ・タイム」やジョージ・クルーニーの「ピースメーカー」とそっくりである。怖い管理社会と言えばその通りだが、どうもストーリーに新鮮味はなかった。みなさんもその様なシステムに追跡されないようにするためには、移動するときは携帯も電池パックを外しておき、必要な時だけパックを差し込んで終わったら抜くしかない。そして携帯はプリペイドにして、常に電話番号を変えることだ。

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November 16, 2009

釜山射撃場ツアーを仕切った旅行社

▼土曜日渋谷の映画館に出掛けるとき、同じマンションに住む年配の主婦と一緒になった。「ご主人の具合はいかがですか?」と聞く。自宅で闘病生活を送っている事は知っていたがが、その病名までは知らなかった。お聞きすると、胆嚢癌が、膵臓と十二指腸に転移している。そしてこの間体重は15kgも減ってしまったとの事だった。最近は一週間に一度ほどの頻度で癌になった人のお話を聞く。
▼日曜日、見たい映画は渋谷に2本ある。しかし連日混雑した渋谷まで出掛けたくない。それにシネマの締めきりは1週間後なので出掛けなかった。土曜日は寒いと思って上下ともダウンジャケットを着ていったら暑くていささか参ってしまう。帰宅してから半ズボンとTシャツに着替えてちょうど良かった。そして日曜日はダウンのベストでちょうど良い具合だった。しかしこう毎日気温の上下が激しいとかなり疲れる。
▼昨日の検索用語でNHK「外事警察」が多かったので、すこしだけそのことを書く。ここに登場するのは警視庁公安部である。話は国際テロ対策を行う第四課となっているが、現実の公安部は3課までしかなく、第一話に登場する国際テロ対策も3課が行っているので、あくまでも架空の話である。爆発物を検知する優れた装置を作った、中小企業経営者は資金繰りに困っており、どうしても3千万円ほど必要である。そこに某国の外交官が接触して非正規のルートでその設計図を2千万円で買いたいと話を持ちかける。公安部は公安調査庁同様、「敵」を常に作っておかないとリストラの対象になってしまう。盗聴装置を張り巡らした公安部は、この闇取引の現場を押さえてスパイ事件をでっち上げようとする。住本健司班長(渡部篤郎)は非情な役柄をうまく演じている。そして班長の非人間的な行為を何とか人間の善意を信じて阻止しようとする部下の下村愛子(石田ゆり子)。班長は経営者を絶望させたり、ファンドの男を登場させ巧みにスパイと接触する以外、経営者の生きる選択をなくしていく。お話しと言ってしまえばそれまでだが、NHKの刑事ドラマは「刑事の現場2」などにしても暗いので、見ているのがイヤになることがある。
▼さて韓国の室内射撃場の爆発事件だ。わたしはあの第一報を見て店に貼ってあるサングラスに帽子を被った髭のアメリカ人男性のポスターを見て、おおこれはミッキー・ファラーではないかと思った。ミッキーは稀代の天才シューターとしてアメリカの数々の射撃大会で優勝した人だ。ま、それはマニア向けの話だからどうでもいい。釜山に渡ったその日の午後に射撃場を訪れた人たちは、おそらく温泉街の射的場にいく軽いノリで行ったのだろう。室内射撃場というのは映画には出てくるが、アメリカなどの警察施設は別にして大体屋外にあるのが普通である。わたしはベトナムのクチトンネルの射撃場に行ったことがあるが、屋外で10ドル払うと5発入った弾倉を手渡され、それを装弾し初弾を装填するまで現地の兵士が担当する。
▼素人が銃に触るのだから、そのくらいの慎重さが必要だし、屋外に設置することは当たり前だと思う。調査の結果を待たなければ分からないが、おそらく空中に気体のようなものが浮遊していて、それが静電気か何かで発火して一瞬のうちに爆発したのだろう。海外の射撃場に行くときは専門スタッフが同行するところを選ぶなど注意が必要だと思う。それと大事な事がもう一つ現地の旅行会社がすべて統一教会系の会社だったことが明らかになっている。つまり旅行社が彼らの資金源になっていたのだ。

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November 15, 2009

NHK「没後20年向田邦子が残した…」を見る

▼「鎌倉の抹茶アイスの味が忘れられない」というオバマ大統領の演説会に「招かれた」と喜んでいる野党党首もいれば、「なぜ呼ばれたのか分からない」という芸能人たちもいる。プロンプターを2つ使っているとは云え、原稿はスタッフによってかなり練られていると思った。木曜日の朝日に米大統領専用機「エアーフォースワン」の図解が載っていた。ハリソン・フォード主演の同名の映画「エアーフォースワン」で、専用機がテロリストに乗っ取られて大統領はカプセルにパラシュートが付いた装置で脱出する、という話があったが、この図解にはなかったのであれは映画だけの作り話なのだろう。いやもしかしてもっと凄いロケットの脱出装置があったりして…。
▼昨晩NHKBS2の再放送で「没後20年向田邦子の秘めたもの」を放映していた。向田に一周りほど上の妻子持ちの男性との恋があったらしいという事は、随分前から知られていた。しかし今回は二人の日記や手紙が公開されている。向田邦子はなくなっているので、「公開を許可」できるのは向田の妹しかいない。一世紀も経っているのならまだしも、たた20年でカネのためなのかどうか、こういうものが公開される事が倫理的に許されるのだろうかと思った。こういう話はそっとしておいてやれよ。話はこの「秘めた恋物語」がその後の作品に大きな影響を及ぼしているという内容だ。たしか日記や手紙を白日の下に曝して検証すればその通りである。しかしわたしにそういう「秘話」などがあって公開されたら、気色悪いとしか思わない。
▼昨日は渋谷Bunkamuraに映画をみにで掛けた。このイタリア映画は面白かったが、イタリアの18世紀の歴史が分からないと十分理解できない。それに字幕の翻訳が悪くてちょっと困った。感想は数日中に書く。
▼昨日の「愛川欣也パックイン・ジャーナル」で一つだけ印象に残っているのは、例の市橋容疑者がらみの問題で、警察庁が出てきたことだ。それは整形に容疑者が医者などに訪れたとき、警察に通報することを義務づけようとしていることだった。コメンテーターに医師も一人参加していたが、医師には通院している患者や病名などの守秘義務がある。もし密告を義務化するならば、法律を全面的に変えなければならない重大な問題だと指摘していた。
▼NHKで昨晩からスタートした「外事警察/テロリスト潜入!」は結構面白かった。しかし原作が麻生幾なので所詮彼が得意なそういう作り話だ。ネットで見ていたら昨日公開になった「笑う警官」がとてもつまらなかった、と書いている人がいた。あの原作のどこが面白いのかな?原作を超える映画など作れる筈がない。休日なのでこれくらいで終わり。

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November 14, 2009

NHK教育「働く人の貧困と孤立のゆくえ」を見る

▼一週間前に放映されたNHK教育テレビ「働く人の貧困と孤立のゆくえ/重松清」をようやく見る事ができた。興味のある番組は一応全部録画しているが、とてもではないが全部見ることは出来ない。その場合30分だけ見て面白くなければ後は消去してしまう。こちらは昨年末の年末の派遣村を中心に首都圏青年ユニオンの河添誠氏の活動を中心に、紹介された。派遣切りになった青年たちが何をしてきたか、作家の重松清がインタビューしていた。どこの派遣労働者のそうなのだが、自己責任だから自分で何かをしなければと思って自分自身を孤立させてしまう。
▼年末住むところを失って派遣村にやってきたある青年は、最初ほとんど会話をすることがなかった。ところが仲間で首を切られた人の会社との交渉に一緒に参加することによって、次第に仲間としゃべるようになっていく。ある女性公務労働者の場合、やはり短期契約で身分保障も有給休暇もまったくない。しかも契約は毎年継続される保証すらない。ある時正職員が「子どもの具合が悪いのでこれで帰ります」とさっさと帰宅してしまう。同じ仕事をしていて、こちらは子どもが具合が悪くても休めず、しかも低賃金。いったいこの差はなになのか、と矛盾を訴える。
▼一方で支配する側は、職員間の対立を作り低賃金労働に目をつむる。ユニオンに集まって交渉をしたり、食事を作って一緒に食べる中で「共通の立場」を共感する青年。派遣労働がコンピュータが導入された時、最初アメリカ系の企業で行われる。どのように派遣が出来てきたか、という説明も分かりやすかった。そしてそれは製造業に拡大されていく。はっきりは描いていないが、それは政府合意のもとで作られたシステムである。宇都宮弁護士も登場して、「人間が物と同じ扱いであってはならない」と告発する。重松の質問に失業するのは、個人の責任ではなく、「派遣という構造」を作った仕組みに目を向けて闘いを挑まないかぎり問題は解決しないと訴える。そして最初に登場した青年はユニオンの活動に参加して、みんなと一緒に同じ釜の飯を食べる事で、自分は一人ではないと感じるようになっていく。
▼今朝9時過ぎ普段全くつき合いのない方がいきなりBCCメールを送ってきた。こういうメールはゴミと同じなので読まずに削除することにしている。

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November 13, 2009

葛西臨海公園に行く。

Pengin(水槽を泳ぎ回るペンギン)
▼学校行事で葛西臨海公園に行った。本当は多摩ハイキングだったが、前日の大雨で滑ると危ないので、都内のバスツアーに変更になった。葛西ならば自宅から比較的近いの、無理を行って直行・直帰にさせてもらった。わたしがこの公園に行ったのはかれこれ20年近く前になると思う。観覧車もなかったし、砂地の地肌が見えた海岸があってそこを散歩した記憶だけ残っている。しかし自宅からどうやって葛西臨海公園までいく事ができるかだ。ネットで調べると東西線の西葛西からバスに乗る方法が一番近そうだ。門前仲町までバスに乗る。なぜかそのバスのフロント部には2本の日の丸が交差して掲示されていたが、理由は分からなかった。西葛西で随分待たされたので現地に到着したのは、11時だった。何と2時間近くもかかってしまった。学校までは自宅から1時間で着くから、そちらに行った方が良かったかも知れなかった。
▼公園に着くと入場料はなぜか無料だった。そして入り口の脇に「即位20年」という「無料」の理由が書かれていた。なーあるほど、そーだったのか。午後7時前後のTVを見ているとどこのチャンネルを見ても、その「祝賀行事」の実況中継ばかりだったのにはいささか閉口した。ニュースはやめて、その後はドキュメンタリーか旅番組を探して見ていた。NHKハイビジョンは「世界街歩き」は午後10時からトルコの「コンヤ」だった。トルコで一番好きなのはイスタンブールで、その次はこのコンヤである。今年1月に行ったときは午後8時頃現地に着いたのと街から随分離れた超豪華ホテルに泊まったので、今回の街紹介は、「なるほど」イスタンブール市内とあまり変わらないのだ、という事が分かった。女性は全員スカーフをまとっていたし、男たちはチャイが好きでタクシーの運転手さんのたまり場には、専用のインターフォンが備えてあって、連絡すると盆をに入れたチャイをすぐ持ってくる。彼らは1杯50リラ程度で一日何杯も飲んでいた。コンヤといえば、イスラム神秘主義のメベレヴィ教団だ。宗教施設の本山のあった場所はメヴェラーナ博物館になってた。それに例の黒い帽子で白い服を着てクルクル陶酔状態になる踊りは年に一回だけ「踊り」として許可、公開されている。あと日本には存在しない「割礼式」という儀式を10歳くらいの少年は受けなければならない。テレビに出てきた少年はまるで七五三のお祝いでもするように、儀式で着る綺麗な民族衣装を母親と選んでいた。
5fukuryuumaru(第5福竜丸)
▼臨海公園の水族館はそれなりに充実していて楽しかった。それにペンギンは水中の様子も手に取るように水中から観察できる仕組みになっていた。高さ100mの大観覧車には時間がなくて乗る事はできなかった。昼食のあと第5福竜丸の展示館に行って、係の人の説明を聞く。ここに来るのも15年ぶりくらいだった。しかし当時この木造船で太平洋なでマグロを獲りに行っていたというのは凄いと思った。続いて近くの熱帯植物園。ここに入るのは初めてだ。最初に書いた理由でここも入場無料だった。しかも「きょは特別」ということで植物園で採れたバナナをご馳走してもらった。これは一番幸せな気分になることができた。わたしはここで集団行動を離脱する。生徒さんの前でそれをすると示しがつかなくなるので関係者数人にお別れの挨拶をして、近くの日曹橋まで約30分ほど歩いた。そこから自宅近くにむかうバスはこれまた中々来なかった。結局徒歩も入れて2時間近くかかってしまった。
▼注文したマウスは24時間もしないうち、昨晩届いて使い勝手は極めて良い。

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November 12, 2009

WOWOWで◇「マンデラの名もなき看守」を見る

▼外房方面で取材があった。雨が強くなりそうだったので何を着ていくか迷ったが、レインスーツで出掛けるべきだった。初対面の人なのでかなり薄着でおしゃれをして出掛けて失敗した。下車した駅にはあの葱坊主のSuicaの読み取り機が設置されていたが、駅員さんはちゃんといた。同行のMaさんはキップはいつも現金で買っている。「どうしてSuicaにしないの?」と聞くと、「どこで売っているの?バスでも使えるの?」という。これ以上話をしても仕方ないので、この話題は打ち切る。電話するとAさんは軽乗用車で迎えに来て下さった。ずっと帽子を被っている。こちらからはお聞きしなかったが、ご自身が「腎臓癌になって抗がん剤を飲んでいる」ということで治療の最中だという。夜中に足の裏が痛くなって辛いとも仰っていた。目的地に着くと目の前にダチョウとそれより大きな鳥、そして矮鶏などがケージの中に入れられているので驚く。何か近所の方が個人で飼っているのだそうだ。「前は猫を食べてね」「エッダチョウが猫を食べるんですか?」「いや矮鶏を猫が食べるんだ」というのでさらに驚く。これは「何これ珍百景」に投稿できそうだ。取材をしているともの凄い雨が降ってきて、今晩はここで一泊しなければならないか、と思ったがどうやら帰る事は出来た。
▼帰宅途中いつものスーパーで猫のエサを買う。レジを済ませると背中を突く人がいる。誰かな?とふり返ると先日書いた中国人の店員さんだった。「またたびを猫にやったら尻尾をクルクルさせて喜んでいたよ。毎日与えても良いか?」と聞く。わたしは「猫的麻薬連日投与不可、週2回程度少量投与可」というと、「了解謝謝」という事になった。
▼2、3年ほど使っていたワイヤーレスマウスが遂に壊れてしまった。色々やったが反応がなくなってしまう。小型のワイヤーレスマウスはあるが、これはノート専用で使い勝手が悪い。ネットでYカメラとAゾンを調べて見る。同じマウスなのにYカメラの方がAゾンよりも2千円ほど高い。従ってあれこれ出歩いて探すロスがないAゾンを注文した。
◇「マンデラの名もなき看守」今年初めまで上映されていたが、マンデラも、政権を取ってから変質・堕落してしまった革命政党ANC(アフリカ民族会議: The African National Congress,)は嫌いなので映画館には見に行かなかった。自称革命政党も実際に政権を取ったらみんな利権集団に変質してしまうのは、いずこも同じである。
▼アパルトヘイト下の南アフリカ。任務に忠実な看守(ジョセフ・ファインズ)はマンデラなどの民族の言葉がわかるので検閲係を命じられる。彼は任務に忠実でマンデラの妻が面会に来たときも、英語で会話するように命じるが一瞬の間に現地語でしゃべる会話も聞き逃さず、上司に密告、報告するので次第に昇進していく。しかしマンデラ専属の看守をしていくうちに彼の清廉な人柄に次第に惹かれていく。そうして狭い看守の住む島の宿舎から島の外にある一軒家に住むことができる。しかしそこには収容所所長夫人を中心とする女性のピラミッド社会が存在し、お互いに監視するシステムになっている。囚人たちは外部との手紙のやりとりで、ハガキを二重にしてその中に現地語で書いたメッセージを潜ませるなどの工夫をしている。看守は最初それも所長に忠実に報告している。
▼だが彼は外出の時図書館に行ってANCの文書を読もうとする。しかしそこは先日の『爆笑研究』で行った国会図書館の一室のように『発禁文書コーナー』に入っているので普通は見る事ができない。しかし看守は任務で来たと偽ってそのANCの文書を見て、必要なビラはじっくり見ようと一枚ポケットに忍ばせる。そしてあるときマンデラの息子が死亡したことを伝える。看守は家族が死んだとき2日の労働休暇があるはずだと所長に申し出る。しかしそのときから所長から「君はどちらの味方なのだ」と疎んじられることになる。さらにクリスマスの時、マンデラはチョコレートを妻に渡したいと言うので、こっそり渡してやる。看守は左遷されるが、マンデラからは絶大の信頼を得ることになる。
▼自分が信じた「正義のため」に果たして快適な生活や家族に不便をかけて(この場合娘の通う学校)も信念を貫き通す事ができるか。というのが「沈まぬ太陽」と同様のテーマになっている。そして看守は持ち帰ったANCのビラに書いている事が本当だと思うように気持ちは変化しているのだった。

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November 11, 2009

◇「こまどり姉妹がやって来る」を見る

▼数日前の事、仕事が終わって駅前にある小さなレコードショップの前は大勢の人だかりだった。通行に困難なほどで交通整理の男が数人立っていた。余り興味はなかったが店の中を覗くと歌手の美川憲一が歌っていた。この店は売り出し前の演歌歌手も来るが、ほとんどそれだけで名前は聞くことはなく忘れ去れる。たまにこういう有名歌手が来ると人がどっと出てサインを貰いに来るのだろうか?たしか美川は過去に麻薬使用で2回ほど逮捕され、そのたびにNHKののど自慢などの録画が済んでいると、画面が半分くらいマスキングされて放映される。昨晩の茂木健一郎はどうなるのかと、ずっと見ていたら番組の最後に「本人は修正申告をして納付は終わっている」とクレジットが出た。NHKは有名人には中々鷹揚である。専門家に聞くと源泉を払っていればもうそれ以上払わなくても良いと勘違いしてしまうケースが多いのだという。それに例え税理士などが申告の直前に相談されても、伝票の整理が面倒で本人が目の前にいて相談しないと、とても手に負えないのだそうだ。
▼東北地方で発売されている「ノリピー」という煎餅が、あの事件以後爆発的に売れているという。それも単に海苔の上にピーナッツが載っている簡単なものらしい。しおらしい顔で裁判長に判決をうけて、テレビカメラの前でペコリと頭を下げればマスメディアを誤魔化すのはチョロいもんだ。すでに介護専門の学校に入学を決めている。こんな事はどうでもいい。市橋容疑者も2年間逃亡していきなり捕まったというのも怪しい報道だ。職場の人たちそっくりだと発言しているのだから、警察はもっと早く内定して泳がせていたのだろう。今朝の某ラジオでは「警察の力だけでは足りないから市民がもっと協力しなければ」というのには驚きだ。これではまるで密告社会を奨励しているのと同じだ。226事件の時、阿部定事件が起き当時のマスメディアはクーデターを報じないで猟奇的な阿部定事件を殊更に取り上げていた事と符合する。
◇「こまどり姉妹がやって来るヤア!ヤア!ヤア!」テアトル系の映画館でこの映画の予告を見た。そこで彼女たちは口を揃えて「みなさん、わたしたち歌がすきで歌手をやっていると思うでしょう?実は違うの…」と引っ張るのでついテアトル新宿まで足を運ぶ。お彼女たちは北海道産まれで父親は炭坑夫で南樺太まで採掘に行っていた。ところが戦争に巻けて北海道まで引き上げてくるが仕事が中々見つからない。そこで食っていくために秋田生まれの母親は門付けを始める。しかし素人でうまい筈がない。ある家で「あんたが歌うよりも後ろにいるお嬢ちゃん(まだ学校に行く前の年齢)が歌ったらお金をあげるよ」と言われて歌う事を思いつく。それで函館から釧路までの旅が始まる。当然それだけでは食っていくことは出来ない。農家の畑からキュウリやジャガイモをお借りして飢えをしのいだ。銭函の辺は稼ぐ絶好の場所だったと昔を懐かしむ。姉妹は歌がうまいと評判になってくる。
▼勧める人もあって東京に出ようと青函連絡船を乗り継いで上野までやってくる。そこで一番安い旅館はどこですか?と聞いて「山谷に行くと良い」と教えてくれる人がいて、そこに住み着く。しかし姉妹は歌がうまいので流しの演歌手たちは、稼ぎが奪われると脅威に感じる。そして三味線を弾いて歌えば仕事をしてもよいということになり、三味線を持った並木姉妹で売り出す。両親は毎晩仕事したら2000円だけ親に渡してくれれば後は自分たちで使って良いというので、俄然張り切って仕事する。およそ親に渡す他に3千円は稼いで家を買うことが出来たという。しかし年頃の娘が流しで歌っていると身体を触られるので、ドサ周りで歌う仕事に変更する。その巡業の途中でレコード会社の目に止まるデビューすることになる。だが芸名をどうするか全国のファンで人気投票をしてもらうことになったが、オシドリ姉妹とか色々あった。その中で二人の目に止まったのは「駒鳥姉妹」と「コマドリ姉妹」の2点で後者に決めて、「浅草姉妹」でデビューして「ソーラン渡り鳥」で全国的に有名になる。しかし妹が暴漢に襲われて大けがをしたり両親の死が相次ぐ。さらには妹のガンが発見され姉は絶望の淵に立つ。
▼今二人は71歳。全国各地の温泉ランドとか小さな劇場を回って、自分たちの苦難に充ちた人生を面白可笑しく話ながら観客の拍手を浴びている。なぜこの歳になっても共感を呼ぶのかといえば、おそらく幼い頃から苦労して来た人生が、観客の人生とオーバーラップするのだろう。松田聖子のコンサートに行くと「夏の扉をあけて」を歌うとき全観客が総立ちになるのと同じだなと思った。テアトル新宿で朝10時からのモーニングショーで見る事が出来る。あと40人で105000番になります。

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November 10, 2009

WOWOW『トンネル』(下)を見る

▼「愛川欣也パックイン・ジャーナル」でもう一つ鳩山首相が政治資金問題で、実在しない人の名前を使っていかにも献金したようにしている問題で次の様な発言があった。つまり日本の法律からすれば違反という事になる。同じ事はアメリカでやっても罪にはならない。賄賂を要求したというのなら問題はある。しかし自分のカネを自分の政治に使ったのだからそれほど問題にされるべき問題ではない。自民党のようにそこで問題を追及していたら、重要な問題である予算編成問題も先には進まない。ということだった。
▼もうひとつわたしも感じていることだが、NHKはとくに「普天間問題でアメリカが怒る」、「反米だといわれる」と煽っている。そうぞうするにこれは元NHKアメリカ支局長の日高義樹(現在はテレビ東京「日高義樹のワシントン・リポート」の司会)が後ろで糸を引いているように思える。そのしゃべり口はまるでCIAのエージェントかと思える。日高はNHKを辞めたあとも彼は影響力を発揮しているのだろう。
▼「トンネル」WOWOW7日(下)主人公のイタリア留学生はベルリンのカフェに勤める女性と親しくなる。女性が彼の家を訪ねても何もしない。すると「イタリアの男ってもっと積極的かと思っていたのに」というセリフで懇ろになるのだが、このセリフは映画だから使えるのだが面白い。トンネルは水道管を破壊して水浸しになって工事は中断する。そこでバスを使って強行突破しようとするのだが、バスの直前に装甲車がいきなり出てきて計画は挫折し、遅れた男は射殺されてしまう。下はそこで西ベルリンの放送局が脱出の瞬間を狙っていると知り、泥水の排水ポンプ提供と交換条件を求める。それで先のイタリア人の恋人が手引きをするため東に乗り込む。全員を地下トンネルから脱出させたあと、本人はゲートを通過しようとする。すると東側の秘密警察員らはルガーP08を一斉に構える。ドラマは61年の事なのに、50年も前のナチスの拳銃を使っているのが、いかにも東ドイツらしい。対する西側のゲートではアメリカ兵が何とM16を構えているのはお笑いだ。M16が実戦配備されたのは70年代から空軍で使い始めたのだ。61年のドイツ陸軍にはM1ガーランドかM14しか配備されていない。
▼まぁそれもお芝居だから…と許そう。恋人は銃で狙われてゲートで金縛りになって動けない。そこを助け出しにゆく男、この演出は中々のものでした。トンネルの中でも追跡劇は始まっていた。西の境界線を越してシタージ達が追いかけてくるので、彼らはカメラを回していきなり照明を当てる。「もうここは西が、もし追いかけてくるならカメラで撮影してTV放送で流してやる」。秘密警察はすごすごと引き返すしかなかった。ただ、ここで西はすべて正しく、東はスパイ国家だという描き方がすべて正しいかとなると、少々問題はあると思う。別の映画を書こうと思ったがタイムアウト。ブログは明日あたり105000番になります。当然キリ番の記念品はでます。

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November 09, 2009

ブレるどころかアメリカの言いなりだった自民党

▼昨日「ゲストハウス」でうさこさんが教えて下さった『永遠の0』はすぐネットでリクエストを出したが5人待ちだった。これはマニアには結構人気がある本だという事がわかった。一人2週間で読んだとしても2ヶ月くらいは待たされそうだ。
▼土曜日の「パックインジャーナル」で普天間基地の問題がテーマの一つになっていた。今朝は新聞休刊日だが、昨日の集会は大成功で2万1千人の人たちが「県外移設」で立ち上がったと現地のブログには写真入りで掲載されている。その基地問題でメディアは「鳩山内閣は首相から外相、防衛相などみんな言う事がぶれている」と報道している事に関して、「自民党政権の時はとにかくみんなアメリカの言いなりだったから、ある意味ではぶれていない。しかしぶれている方が当たり前だ」とコメンテーターの川村氏はいう。続けて外交関係だけではなく、夫婦関係も対等の立場でお互いの言いたい事を言う、というのは良好な関係だ。一方の言いなりになるのでは、正しい関係とは言えない」と結論していた。
▼「ニュースにだまされるな!」(「朝日ニュースター」毎月第一土曜日)地方税のあり方についてだった。フランス財政学が専門の神奈川大学青木宗明教授、元我孫子市長の福島浩彦らが出ていたがとても面白かった。実はわたしは地方税の事はまったく分からない。間違っていたらどうか仕事に携わっている専門家が多いので、ご指摘いただきたい。交付金、補助金は使い道を決めて渡している。ところが民主党のそれは公共事業に関わる社保、文教などを一括交付金として渡そうとしている。今は物によって5%、10%、50%と決めて渡す。ところが一括となると東京などの大都会はともかく地方によっては、公共事業そのものが成り立たなくなってしまう。現実にフランスはそれをやって地方が余りにも衰退してしまったので、元に戻した経緯がある。福島氏は現場を知っているから、国が観光、工場誘致と言ったらそれをアテにするのではなく地方の人材を生かす。地方ので介護に関連するの仕事と言っても、手取りで10数万では生活そのものが成り立たない。農業だけをやってまともに食っていける方向を考え、労働力が都会から農村に向かうシステムを考えないとダメだ。というような話だった。

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November 08, 2009

「愛国主義は悪党の最後の隠れ家」筑紫哲也

▼そう言えば昨日の11月7日はかつて「ロシア革命記念日」と言われていた。すっかり忘れていた。いまNHK始め各局では「ベルリンの壁が崩壊」して20年記念番組を放映している。わたしは昨日テアトル新宿に朝一番で行った。せっかく新宿に行ったのだからゆっくりしたかったが、仕事の留守番電話が入っていた。その内容にきちんと受け答えするには自宅においてある、仕事のフラット・ファイルが必要だ。しかたなくまっすぐ弁当を買って帰宅する。途中おなじみのいつものサンケイ・スーパーで弁当などを買う。いや先週生協のネットの注文時間を間違えてしまった。そのため今週の食料はすべてスーパー買ってこなければならない。
▼買い物の一つに猫の「またたび」があった。買ったものをレジで計算してもらっていると、年齢40歳くらいの中国人の店員さんが「是何?」と聞く。彼女とは会うたびに挨拶する程度に親しくなっていて、わたしの家には沢山猫がいるからいつもエサを大量に買っている事を知っている。わたしは「猫之麻薬」であると答える。店員さんの家でも猫を飼っているから、「今日買持帰自宅之猫与狂気乱舞」と言うとさっそく確かめて見ると喜んでいた。
▼帰宅してWOWOWで「トンネル」という4時間近いTVドラマを放映していたので、つい見てしまった。ベルリンで壁が出来て恋人や友人たちが離ればなれになってしまう。イタリアの留学生が、苦心して東西ベルリンとの間にトンネルを掘って、脱出させようという実話だ。
▼「太田総理」の続きだ、辺野古の座り込み現場の声はYouTubeでごらんになった通りである。そのあとスタジオに現地の人や石破元防衛大臣、元防衛省関係者やらネットU翼などを呼んで討論させた。石破はかなり慎重に言葉を選びながら対応していた。しかし「基地を沖縄以外に作る事」を反対する派は54%で、県外移設賛成派(座り込んでいる人たち)は44%だった。石破始めサングラスをつけたネットU翼らは「北朝鮮には200発のテポドンがある」、「沖縄以外に移設したら有事の際に間に合わない」などをいうだけ。昨日の「愛川欣也パックイン・ジャーナル」の中で紹介されていた筑紫哲也の事を書いた新刊で、筑紫が「愛国主義とは悪党の最後の隠れ家である」とは名言であると思った。

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November 07, 2009

「監視カメラ」に犯罪抑止効果はあるのか?

▼夕方のニュースを見ていたら、横浜の暴力団銃発砲事件が放映されていた。よく見ると見慣れた地下鉄駅である。なんとそれは知人の乗り降りしている駅だ。夜家族が電話して確認すると、その知人の家から10m位の近距離で起きた事件だった。この一週間ほどの間に起きた事件を見ると、いつ誰が巻き込まれても不思議ではない。しかも驚くべきことにその被害者や容疑者がほとんど監視カメラに写っていることだ。エレベーターからコンビニ、ATMとわたしたちの生活にもうプライバシーなどないに等しい。だがもう一つ「監視カメラ」の常備が「犯罪捜査」、「犯罪抑止」に役立っているという考えをすり込むことが、警察の狙いであると思う。
▼わたしは辺野古の座り込みブログを「リーダー」を使って読んでいる。このブログは一日に何度も写真入りで熱心に更新が続けられている。数日前に「爆笑問題の二人が取材に来た」という記述があった。いつ放映されるのかなと思っていたら、昨日の朝のブログで、「本土では今晩放映される」と一報がでた。早速録画した。最初二人が座り込みテントを訪問すると拍手が出る。目の前に広がる透き通った薄いブルーの海。そこにはジュゴンが遊弋している姿も映る。この美しい海を埋め立てて米軍の基地を作ろうとしている。座り込んでいる人びとは口々に「アメリカの戦争なのだから、沖縄ではなくアメリカの土地を使うべきだ」、「ここから出撃した米軍はベトナムで300万人、イラクで100万人の人びとを殺害している。そんな事に沖縄の基地が利用されていることに居ても立ってもいられなくて、毎日座り込みに来ている」と語る年配の女性の言葉が耳に焼き付いている。

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November 06, 2009

日本シリーズは稲刈りを思い出させる

▼日本シリーズが始まると、小学生や中学生の時に長野では稲刈りが始まっていた事を思い出す。村の人たちは一斉に稲刈りの農作業をしているから、家でラジオなどを聞いていられない。当然まだテレビ等というものは存在しなかった。それでラジオは村の連絡用のラウドスピーカーが使われた。電話も村の野菜の集荷場に一台しかなかった。だからもし東京に行っている息子などから電話があると、このスピーカーで「○○○さん東京の息子さんからお電話が入っています」と流す。聞いた人は自転車で集荷場まで駆けつけるのだ。ラジオの実況中継もそのスピーカーから流れていた。当時の野球解説者は小西得郎で、アナウンサーからコメントを求められると「そうですねー、何と申しましょうか」というのが口癖で、それがまた人気があった。
▼このところ日本シリーズを見ていると、どうも金権球団が北海道の球団に随分振り回されている。日本中の強い選手をカネの力に物を言わせて集めるから、理論上一番強い筈だ。それが証拠に「常勝軍団」とか言われて続けて来た。いや選手の人たちには何も責任はない。昨晩活躍した大道もソフトバンクにいたとき代打で打ったのをこのめで見ている。それがいきなり放出されてしまったのだから、40歳にして一矢報いる結果になって、とても良かったと思っている。ついでに言えば巨人からダーティなイメージを払拭するために放出された二岡も、もうちょっと頑張って欲しいところだ。しかし問題なのは「常勝軍団」を夢中になって応援している人たちだ。安全パイを応援しているだけというのは、自分だけ安全地帯に身を置いているような気がしてならない。それはまた昨晩お送りしたメルマガで書いた「戦勝の提灯行列」と同じように見えてならない。
▼昨年から手帳を薄いものに変えた。というのは何十年も厚いごく普通の手帳を使ってきた。しかし1年間ふり返って記入している部分をふり返ってみると、スケジュールの所しか使っていない。それに巻末についている各官公庁やメディアや団体の住所録も今やまったく必要なくなってしまった。必要ならばそのときにネットで探せばよい。個人の住所録は25年来、ワープロからパソコンに変わっているが、テキストデータを、薄い紙に縮小印刷して住所録に貼り付けている。だから写し間違えもなく、一瞬で作業は終わる。この手帳の一年の始まりは11月なので、わたしも11月になったところで新しい手帳に切り替えた。
▼4日朝日の朝刊都内東部版に「市民の情報発信力を」という記事が掲載された。この講座の内容はレイバーネットにもでていた。それは新宿のNPOがビデオ制作、ブログなどを使った発信をしようと言う内容だ。その中でもビデオ制作講座が大人気だという。実はいつかドキュメンタリーを作ろうと思っているわたしは、このビデオ講座に出たいと思っていた。コースは「初級」、「中級」、「長期ドキュメンタリー制作講座」がある。参加費用は何とかなるが、全8回を全部出席することは不可能なので、申しこむのは止めた。とくにどうしても出たい講座がある日は日本にいない。

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November 05, 2009

NHK「証言ドキュメント/永田町・権力の興亡」①を見る

▼昨日書いた「沈まぬ太陽」の国民航空のモデルとなったのは、もちろん日本航空である。その為替投資の失敗を運賃値上げやホテル買収などで工面してきた。その裏話が映画に出ていることから、撮影に日航の施設を使う事は一切できなかった。空港はタイを使っているのだが、その古い施設や飛んでいる航空機が時代設定にピッタリ合うという思わぬ効果もあったようだ。しかし映画館での公開が終わると、通常ビデオレンタルとほぼ同時にCSやBSの放送があって、それから地上波での公開となる。しかし日航は地上波各局に圧力をかけ、公開しないように圧力をかけているという。インターバルの時間が途中10分間あり3時間20分程度の長い映画だが、機会があったらごらんになることをお勧めする。
▼1日からNHKスペシャル「証言ドキュメント/永田町・権力の興亡(政権交代)」が放映されて初日の①分だけ見終わった。小沢一郎を中心に権謀術数を使った駆け引きの一部が紹介されていてかなり面白い。16年前に細川政権が誕生したとき、自民党には「陳情」がピタリと止まってしまい、大いにあせる。それまでは渡辺美智雄のところに、当時北海道知事の中路が陳情に訪れる。すると渡辺は大蔵省に電話して「主計局長はいるか?」と陳情の内容を認めさせる。今の「仕訳」どころか電話で自分の権力を誇示できるのが当時の自民党であった。ところが閑古鳥がなくので、細川の汚点はないか探したあげく、自宅の補修工事に不正献金があったのではないかと、些細な事を問題にする。
▼当時の野中幹事長をして、「問題にするような重要な事ではなかった」と述懐する。その細川邸の調査団に今の自民党の大島や谷垣の顔が写っている。そして細川の高支持率をバックに「福祉目的税」を発表するが、それが細川内閣の命取りになってしまう。それからあらゆる手やエサを使った多数派工作が繰り広げられる。そこで暗躍するのは森で多数派工作の標的となったのは当時の社会党であった。そしてまさに考えられない「自・社」連合政権が衆議院本会議の直前に合意に達する。社会党委員長の村山は「引き受けたからには仕方ない」と自衛隊を容認し、海上自衛隊の観艦式で、折からの強風で垂れ下がっている髙砂の翁のトレードマークの眉毛が逆立って、まるで「般若」の面のように見えた。
▼みんなそれぞれ当時の立場を言い訳しているが、結局権力の座に着くことのうまみを知っているからいえる言葉である。小沢の言う二大政党が必要だから、小選挙区制が必要だったというが、これは一重に多数派工作をしやすく、政権を奪取したらその政権がかなり長く続く構造である。小沢の言う「民主主義」とはかなりかけ離れた考え方である。そして自民党は細川政権を倒した手法でマスメディアを使った巻き返しを図っているが、どこまで成功するのか?小沢も民主党の支持母体である連合との協力関係をしっかりさせるなど、簡単にはひっくり返されない方法を16年間考えてきたのだろう。

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November 04, 2009

◇「沈まぬ太陽」を見る

▼今朝は寒さが一段と身にしみます。アフガニスタンのカルザイが大統領選挙で「勝利宣言した」というニュースは噴飯ものです。彼が最初に「大統領」になったとき、「格好が良い」と言った人がいましたが、これもお笑いです。格好良くて大統領になれるのだったら、ハリウッドの二枚目俳優を大統領に据えるという選択肢もありますな。カルザイ政権の腐敗汚職はひろがる一方でつい最近の報道では「カルザイの弟にCIAからカネがでていたとでていました。今朝の報道では「過激でないタリバンとの交渉をする」と言っているのです。この記事を書いた記者は現地を見たり、自分の足で取材をしていないのでしょうね。穏健派タリバンなんてありません。アメリカの紐付き政権に反対する農民たちが作った抵抗組織をカルザイらは「タリバン」とひとくくりにして色分けしているだけ。カルザイはアフガニスタンの大統領ではなく、「カプール市長」だと言われていることを今朝のラジオのコメンテーターは言っていました。まさにその通りでカルザイの支配しているのは大統領府を中心に2キロ程度しかないのです。しかもカルザイの護衛は常にアメリカ兵です。自分の国の警察や軍隊すら信頼できない男に政治を任せられると信じているなら、これはアメリカもかなりお人好しです。
▼◇「沈まぬ太陽」山崎豊子の原作を生かした脚本はかなり良くできていた。主人公の恩地は国民航空労働組合の委員長として会社と団体交渉に当たっている。「安全な運行を守るためには安定した一時金が必要だ」という要求を掲げている。年末一時金要求は4・5ヶ月なのに会社は2・5でかなりの差がある。しかし首相が帰国する日にぶつけてストライキを決行すると決めて闘う姿勢を見せると会社側は折れる。しかし報復人事がまっていて恩地はカプールに飛ばされる。そして会社側は第二組合を作らせ、副委員長はその論功行賞でNY支店に「栄転」となる。そして書記長は仕事を与えられない丸の内支店へ飛ばされる。小道具で凝っているのは労働組合事務所の一角に謄写版がおいてあってことだ。
▼カプールへは取りあえず単身赴任で出掛けるが、何もなくテレックスと電話だけ。そこも2年くらいで今度はアフリカのナイロビ支店だ。ふつうは海外勤務を一度やったら国内に戻されるのだが、抗議しても「君の人事は特殊」だと言われるだけ。辛いのは子どもたちが、父親が海外各地に飛ばされるのは、「お父さんが悪い事をしているからだろう」と言われることだ。実母が危篤になったときも死に目には会えない。だが妻だけは分かってくれているのが救いである。見合いの席で相手の父親から「あなたは東大出でしょう。結婚式には国民航空の社長さんを呼んでもらえないか」と言われるので、カッとなって席を立つ。そのとき怒りが納まるのを妻はじっと待ち手を繋いで席にもどるシーンはジーンとなる。
▼ナイロビから帰国すると御巣鷹山事故の責任者をすることになる。(原作では大阪の一被害者担当だ)会社は誠意を見せず、いかに値切って補償金交渉を決着させるか、にしか頭はない。値切る事を調べて行くと外国為替の投資をして大穴を空けてその埋め合わせをしようとしていること。海外のホテル買収でも差額を誤魔化して差益でその穴埋めをしようとしている。これらは中曽根と金丸、三塚らと瀬島龍三などの登場と、伊藤新社長の登場で恩地が社長室長になってから明らかにされる。しかしそこまで手をつけた事に危機感をもった旧守派は運輸官僚らを籠絡して巻き返す。伊藤は余儀なく引っ込むことになるが最後の役員会で緊急動議を提出しホテル部門の責任者を解雇する。そして恩地を事故対策の現場に戻してやるのだが…。常務(元副委員長)は冷酷にそれを覆し再びナイロビ行きを命じる。父親は家族を犠牲にして会社の言いなりになる人間だったのか?いや、自分の信念を貫き通し、仲間を守り裏切らない信念に生きる人間だったのだ。圧力に屈せず人間の尊厳をたからかに謳う働く者を讃える映画になっていた。三浦友和は今までの二枚目と違う、憎まれ役の裏切り男を見事に演じていた。
▼明日はメルマガの締め切り日です。先日「メルマガに投稿するにはどうしたらよいか?」というご質問をいただいた。毎月5日と20日の午後7時頃が締めきりになっているので、その時間までに編集長あてメールをお送りくだされば良い。書きたい事がある方、本を読んだ感想などを書きたい方は遠慮なく投稿していただきたい。

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November 03, 2009

勲章をもらう資格について考える

Tower2(縦位置で撮るとこうなる)
▼読むべきものが沢山あって「週刊金曜日」を読むのが遅れてしまった。昨日ようやく読み始めたのだが、5ページに「新政権進退検査/クルマに乗っていない人も高速道路無料化で恩恵ありますか?」というコラムがあった。この「クルマ社会を問いただす会事務局のS氏は知人であり、かつて何度も飲んだことがある。しかも筆者のすぐ近くにお住まいだ。ここで辻本国交副大臣が「交通基本法」で公共交通の整備をして国民が移動する権利を保障しようとしている。これは「高速道路無料化と矛盾する」と指摘している。
▼先日ある民放TVを見ていたら、子ども手当をアテにして色々な業界が動き出しているという事を報道していた。その一つが中古車業界で、「子ども手当を使って中古車ローンを組め」と営業していることだ。「子ども手当」に関して言えば先週土曜日の「愛川欣也パックイン・ジャーナル」でも前半これがテーマだった。その前の週に紺谷典子が出演していて、この週は樋口恵子が紺谷の批判をしていた。樋口の論拠は日本の社会を長い目で見た場合、カネをもっている家庭の子どもだけが教育にカネをかける事ができる、という考えは間違っている。一例で言えばノーベル賞などを受賞できる能力を持っているのは誰なのか分からない。子ども全員に等しくお金をかけて、その中から潜在能力を引き出すのが筋である。社会全体がボランティアをするという考え方にたたなければならないのではないか。というのがこのコーナーの論議の到達点だった。
▼だから個別の家庭に現金給付をするとか、子ども手当でクルマを買うなどというのは愚の骨頂の考え方であると思う。それにつけてもお笑いなのは秋の叙勲旭日大綬章にトヨタの元社長が選ばれていることだ。トヨタのためのエコカー減税をやり、挙げ句の果ては期間契約社員を大量に解雇した会社の元社長に勲章とは、つくづく日本というのは立派な国だと思う。

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November 02, 2009

◇「母なる証明」を見る

▼昨日近くの映画館に「沈まぬ太陽」を見に行こうと思って20分前に映画館に着いてチケットを買おうとしたら、午後2時半のチケットしかなかった。そう1日は映画の日だったので混雑していた。小説は5巻すでに読んでいるし、小説のモデルになった小倉貫太郎さんの話も既に聞いた事がある。実際問題として、今まで小説を超える映画にはお目にかかったこともない。午後からの映画を見るために3時間余待って、出直す気力もなかったので、新東京タワーの建設現場を見て帰宅した。いやー現場は新しい名所になっていて、多摩ナンバーの車やら他県ナンバーの車が見に来ていた。親子連れ、お年より連れの人たちは建設中のタワーをバックにみんな写真を撮っている。さらに建築中の高さを示す表示が見やすい押上駅側になったので、一目瞭然である。読者のみなさんもだまされたと思ってぜひ休日にお運びいただきたい。拙宅から歩いて新東京タワーの建築現場までは15分くらいなのでコーヒーくらいはご馳走することはできる。
▼◇「母なる証明」ひとり息子を溺愛する母親がいる。その息子はもう二十歳を超えているのだが、友だちから「お前は女を知らないだろう」、「女と寝たことはないだろう」と常に冷やかされている。すると彼は「僕は女と寝ている」と友だちにくってかかる。しかしその相手とは、母と川の字になって添い寝して貰うことなので失笑を買う。息子を演じるのはウォンビンで、友人にはいつもバカにされるか、いたずらをした責任を押しつけられてばかりいる。ある時町の一角で女子高生が殺害される事件が起きる。警察官もみんな顔なじみの人ばかりだ。たまたま事件現場に息子の名前が書かれたゴルフボールが落ちていた事、少々知恵遅れなので彼が「容疑者」として検挙されてしまう。
▼母は女の細腕で息子を育て、かつ貧しい。しかし最愛の息子が殺人を犯すはずはないと、町で一番の腕利きの弁護士を雇う。接見に行くと、「他の人を信頼して色々しゃべっちゃいけない。おかあさんだけに本当の事をしゃべるんだ」と言い聞かせる。弁護士を連れて面会に出掛けるが、ちゃらんぽらんで真剣に話をしようとしないので、弁護士は真面目に取り合おうとせず帰ってしまう。母親は無免許で鍼灸師をしており、忘れた事を思い出すツボがあるから太ももを出せと接見の場所で言い出す。
▼母親は最早自分の力で真相を解明するしかない、と考えて調査を開始する。すると息子の交友関係に自分が知らなかった一面が出てくる。そしてそれは息子が持っていた携帯電話にヒミツが隠されていることを突き止める。そして友人を一人ひとり当たって行くと息子の隠された性癖がわかって驚愕する。しかし母はそれでも息子を信頼して助けなければという気持ちが増していく。そして村はずれで廃品回収を生業とし、事件の真相を知る一人の男に辿り着く。映画のラストは決して話してはいけないという注文が付いているので、これ以上書くわけにはいかない。息子をこよなく愛した母の取った行動とは…。銀座シネスイッチで。
▼日本シリーズ第3戦は明日東京ドームで行われるのだが、その始球式にアメリカのブッシュ元大統領がやってくるというので、あちこちで抗議行動が計画されている。

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November 01, 2009

ウィンドウズ7はどんな物か見てきた

Kinmiya(黒ホッピーとキンミヤの焼酎)
▼写真は「酒場放浪記」の吉田類さんお勧めの下町の酒飲み必須のアイテム。
▼昨日NHKのクローズアップ現代の事で肝心な事を書くのを忘れた。それはわたしのように脳幹に出血して寝たきりになってしまった人だ。その人は食事を妻努力して噛んで食べる食材にした。その結果まばたきで会話できるようになったのだ。「ア・イ・シ・テ・ル」と一言ひとことまばたきをする。その言葉を妻が確認すると涙をボロボロと流し続ける。ただそれだけだったが、咀嚼する事が脳の血の流れを良くしたのだと考えられる。この場面を見ているとまるで昨年のフランス映画「潜水服は蝶の夢をみる」みたいでほろりとする。もう一人は脳出血でしゃべる事が出来なくなった男性で、この人も身体は動かないが咀嚼することによってちゃんとしゃべることができるようになった。だから噛んで食べることは脳に刺激を与え脳疾患の治療に良い結果をもたらすということだった。
▼昨日は銀座シネスイッチに韓国映画「母なる証明」の初日に行った。開映1時間前の9時40分に着いたらすでにもう40人の人が待っていたのには驚いた。この映画の感想については後日書く。その帰りにウィンドウズ7について調べて来て欲しいという依頼があったので,有楽町駅前のビックカメラに立ち寄る。XPを残したまま「7」にするにはアップデート版を買って、インストールするときに、「XP」を残す選択をすれば良いという。しかしソフトは2万円余した。わたしは今のXPの入ったパソコンをサービスの期限が切れる2014年まで使い続けるつもりだ。パソコンはクラッシュすることを前提に使っているので、壊れなくても3年で切り替える。だからもう一年たったら再びXPのマシンにするつもりだ。さてもう一つは「7」の売りはタッチパネルだった。係員に聞くとビスタでもペンタッチはできたのだそうだ。しかし「7」は指で操作できる。展示されていたモニターは11万円のと22万円もした。
▼それにわたしなど、不通に使っていてもモニターが汚れるので、液晶画面用ウェットティッシュクリーナーを使っている。指タッチにしたら毎日、毎日画面を拭き取らないと気になって仕方ないだろう。つまりきれい好きな人にはこのタッチパネルは極めて具合が悪い。ペンタッチのタブレットにする方法も考えられる。しかしわたしの場合、机やキーボードの上を3匹の猫が歩きまわるので、これまた導入したらメチャメチャな事になりそうなので、同じく使う事はできそうにない。

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