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November 25, 2009

防衛省の「仕訳」でまずすべきこと

▼昨日の「仕訳」を見ていたらちょうど防衛省の場面だった。受け答えする側の官僚はいずれも仕立ての良いスーツを身につけている。何でも平和研修所を作るので、その費用として8億円を認めて欲しいというのが、防衛省の要求で、仕訳側は「文科省とか研修は共用の施設でできないか」と発言していた。結局この施設は「却下」になったと思う。8億を削りたければ90式戦車が一両8億8千万円だから、近代メカを搭載している割にはコストが高く、製造に手間がかかるこの戦車を製造中止にすべきだと思う。
▼今朝のあるブログを見ていたら、岡田外相がPACK3は効果が期待できないので、これ以上増やさないという考えをもっていると報じていた。協力しても良いという方は岡田氏に激励のファクスでも送って頂きたい。
◇「脳内ニューヨーク」「マルコヴィッチの穴」というとても面白い映画があった。今回は同じ映画の脚本家チャーリー・カウフマンによる作品である。主人公のコタードはニューヨークに住んでいる劇作家兼演出家だ。仕事は今まで評価が高かった、が演出もマンネリになっているので妻は愛想をつかしている。妻のアデルは自宅地下のアトリエで細密画を描くのを仕事としている。あるとき妻はベルリンで個展があると、一人娘のオリーブと一緒に逃げられてしまう。その後独身に戻った彼の元に次々と魅力的な若い娘が言い寄って来て、その一人と結婚するがそれもうまく行かない。さらに彼は、原因不明の病気で悩まされる。だがある時マッカーサー・フェロー賞、別名「天才賞」を受賞したという知らせが舞い込む。人生に行き詰っていたケイデンは、その莫大な賞金を全て注ぎ込み、何か新しい芝居を作ろうと考える。
▼コタードが心気一転して思いついたのは、ニューヨークの巨大倉庫に原寸大のニューヨークのセットを組み立てることだ。そこで彼は自分自身の日常生活を寸部と違わぬところまでこだわり、演劇として再現しようとする。しかし数分前に起こった出来事をすぐに演劇化する、という事を考えつくので、次第に実際の生活と演劇の区別がつかなくなってしまう。そのため彼の実生活はさらに混乱を増してしまう。悩んでいると巨大な舞台にいる俳優たちが「あなたがストーリーを考えてくれるまで17年間も待っていたのだ」と言われてハッとする。
▼自分の人生を忠実に再現して演劇化するからには、舞台上にも演出家である自分の分身「コタード」役が必要になってくるのではないかと考える。とすると、今巨大な舞台でリハーサルが行われている演劇の「演出家」はいったい誰なのだろうか。さらに成人になった娘のオリーブが、全身刺青姿になって父親の前に現れるので驚愕する。途中現実と舞台の差は何かのかしっかり見ていないとかなり難解だが、それさえクリアすればかなり楽しめる作品である。渋谷シネマライズで。

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