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December 30, 2009

◇「あなたは遠いところに」を見る(1)

Image772(ワンストップの会相談所風景30日昼)
▼『鍵盤乱麻』一面トップ下に「ワンストップの会が新宿職安まえで相談・支援活動をしているお知らせを掲載しました。政府や東京都が行っている支援も実態はかならずしも十分ではありません。ビラの配布など支援活動にみなさんのお力を貸して下さい。
▼イエメン人の爆破未遂事件だが、本当に彼が爆破事件を起こそうとしていたのか疑問が多い。ハワイに休暇で行っていたノーベル平和賞受賞者のオバマは「テロを根絶する」とタイミング良く演説する。これが「平和賞」を貰った人の言う言葉なのかと、耳を疑いたくなる。テロを根絶するには「差別と貧困格差」を是正するしかない。こんな簡単な事がわからない筈はない。そして日本のNHKは容疑者が逮捕された段階で、容疑者はアルカイダによってテロ訓練を受けていたと、これまた銃砲を使った怪しげな映像を流す。NHKは本当に最近こういう勝手な創作が多い。これぞまさに吉本隆明の言う「世界はすでに映像化されているという境地に入った」なのだ。ついでに言うとNHKでは若いタレントを使って自転車ツアーを昨年たくさん放映した。しかり理性的に考えて見れば、東京から福島の勿来の関まで一日で着ける筈はない。つまりトラックを伴走させて、キセル撮影をしてフィルムをつないでいる。プロの自転車選手が何年もかかって体力を作れば可能かも知れないが、それにしても一日で普通の道路を走ることができるのは60kmくらいだと思う。180キロなんてとてもとても。さらにチェコ600キロ、イタリア1200キロを一週間で自転車で走った、とする。語学も満足に出来ない二人で走ったかのようにビデオは作られているが、画像はヘリで撮ったりしている。おそらくその脇にはコーディネーター、通訳など10名を越すスタッフがバイクや車を使って伴走しているのである。
▼◇「あなたは遠いところに」さて今年最後にご紹介する映画だ。わたしはホント言えば「大作」よりも小予算で作ったB級やC級映画が大好きだ。しかし小さい映画を新聞でかくと、「どこでも見られる映画を紹介してくれ」という声があるので、普通の映画館で見られる物を探して書く。60年代後半の韓国。韓国はアメリカの経済援助と引き替えに、苦渋の選択で軍隊をベトナムへ派遣する事を決める。稲穂が首を傾げる小さな田んぼでは小作人たちが稲刈りの準備をしている。そこに嫁のスニは歌を唄いながらやってくると小作人たちは、その美しい声に思わず聞き惚れてしまう。ふと気がつくと義母が側で聞き耳を立てており、「夫の面会には行ってきたのかい」と聞く。スニは夫のサンギルに面会に行くがあまり嬉しそうな顔はしない。そして軍隊は日本の旧内務班のように新兵に対するリンチが横行している。あるときサンギルは上官を暴行して「営巣かベトナム行きか」と上司に問われ、「ベトナム」行きを志願する。ある日スニが面会に行くと「ベトナムへ行ってしまった」というので驚愕し、「わたしもベトナムへ」というが相手にされない。
▼困っていると慰問団ならばゆけることが分かる。怪しい4人組の慰問団の一員として船に乗り込み、船上でアメリカンポップスの特訓を受ける。サイゴンについて慰問団の団長は昔借金を踏み倒したクラブのママに捕まる。そして米人相手に歌を唄うがスニは緊張して失敗の連続だ。それでも団長はスニを使って何とか一旗上げようとする。スニは夫がどこにいるのか韓国軍の兵士に尋ねる。「竜虎師団はどこにいますか?」「何連隊だ?」「29連隊です」兵士は分厚いマニュアルを開いて「29連隊ならいまホイアンにいる」と答える。団長はアメリカがダメならば韓国軍の慰問をしようと考えつく。スニはそのあと「ホイアンに行く」という約束で公演に付いていく。当然スニは韓国の歌ならば得意である。ある駐屯地にいって隊長に取り入り歌を唄う。日本の「ダンチョネ節」の様な歌だが駐屯地は熱狂的になる。このシーンはジーンとなる。ところが解放軍の大砲による攻撃が始まり。駐屯地の兵士は応戦で手一杯になる。その修羅場の様な所でも団長は基地の榴弾砲を4個オンボロトラックに積み「サイゴンの闇市では高く売れる」と逃げ出す。
▼途中スニは駐屯地で公演が終わったらホイアンに行くと思っていたが「榴弾砲を高く売るためサイゴンに行く」というので怒って一人で歩き出す。ところが気がつくと解放軍に包囲されている。そして地下トンネルに連れ込まれ厳しい尋問の末、榴弾砲を解体して地雷が手榴弾を作らせられる。おおこのトンネルこそ4年前に南ベトナムのクチトンネルで体験したのとうり二つに作られていた。わたしは閉所恐怖症なので20mの体験トンネルだけで脱出してきた。(すでに50行で時間なので明日に続く)

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