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January 30, 2010

WOWOWでフリッツ・ラングの「飾り窓の女」を見る

▼旅行に出掛けていて、手が着いていなかった仕事を月曜朝9時までに納品しなければならない。それも決してクリエイティブな仕事ではなく、数字との格闘である。だから土日に映画を見に行く訳にもいかずに悪戦苦闘している。
◇「飾り窓の女」先日WOWOWで放映されたあのフリッツ・ラングの作品である。大学で犯罪心理学を学んでいる堅物の助教授は妻と息子を旅行に送り出す。妻には「余り仕事の夢中になると身体に毒よ」とクギを刺される。そのあと友人たちとバーでウィスキーを飲むのだが、家族がいなくなって自宅に早く帰る必要もなくなったので、ついいつもより一杯余計に飲んでしまう。
▼友人たちと別れで店のウィンドウを覗き込むと、素晴らしく美しい女性の絵が飾られているのでうっとりと見入ってしまうう。するとふと絵が二重になって見えるのでふり返ると、なんと絵のモデルが立っているではないか。酔った勢いもあって会話が進んでくると女は「自宅にこれとは違うデッサンがあるから、寄っていかないか」と誘う。そこでも酒を飲んで絵を見てくつろいでいると、急にドアが開いて男がいきなり入ってくる。そして助教授の胸ぐらを掴んで首を絞めてくるではないか。女は近くにあったハサミを助教授に手渡すと、無我夢中で突き刺す。
▼困ったのは死体の処理だ。助教授は一旦自宅に戻って車を使って崖から突きおとす計画を立てる。女は必ず戻ってくるという担保に、助教授が来ていたベストを脱いでくれという。ふとベストのポケットを探すと、助教授のイニシアルが入ったペンが一本入っていたので、それを抜き取って保管する。死体は崖下に放り投げるが、そのとき上着の袖を有刺鉄線に引っかけ、さらに右腕を怪我し近くにあった漆でかぶれてしまう。
▼そして翌日の新聞を見ると、殺した相手は大富豪だったので、びっくりする助教授。親しい刑事は車の轍も、付近に歩いた足跡も採取したので、犯人逮捕は時間の問題だと自信たっぷりなので戦々恐々とする助教授。そして知らない筈の彼の家に飾り窓の女から電話が掛かってくる。新聞とペンのイニシアルで分かったのだという。しかも彼女の家には、大富豪の用心棒と名乗る男から訪問を受け、ヒミツをバラされなくなかったら5000ドル出せと云われる。相談を受けた助教授は半額だけ渡せ、そして医者から劇薬として処方された睡眠導入剤を貰ったから、それをウィスキーに混ぜて飲ませろと指示する。
▼しかしコトはそんなにうまく運ばず、女も有り金をすべて脅し取られ、助教授も観念して医師から処方された劇薬を大量に飲んで自殺する道を選ぶことになる…。話はまだ続くがとてもうまく作られたサスペンスの短編だった。1944年のアメリカ映画。
▼さてブログを書いている時間があったら仕事をしなければならない。

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