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January 27, 2010

◇「ミレニアム/ドラゴンタトゥーの女」を見る

▼時差ぼけやら風邪をひいていても仕事は待ってくれない。とにかく先週は机に向かっても集中力がでなかった。週末からようやくエンジンが掛かる。今週締めきりの仕事は多数ある。一つは29日までに原稿を3本仕上げなければならない。一つの取材は既に終わっており、未公開のポルトガルの話を導入部に持って来て、結論は決まっているので後は構成だけだが、これが一番頭が痛い。
▼しかし東京地検特捜部というのはよほど口の軽い人たちが集まっているように思える。いやこれはわたしだけが言っているのではなく、大勢の人が指摘している。もうTBSラジオとはおさらばしたので、毎朝午前6時からのNHKラジオしか聞いていない。テレビもその関連の報道になると、もうバラエティ番組を見ていた方が気分が楽なのでチャンネルを変える。要するにNHKで言えば「東京地検への取材に寄れば」、「地検関係者への取材で分かったところによれば」という言葉が頻繁に出てくる。世間一般では「地検は正義」という誤った認識があある。しかも地検の検事は国家公務員だから守秘義務があるにも関わらず、「取り調べの経過」が続々とリークされる。こういうのは「国家公務員の守秘義務違反」として告発した方が良いと思う。
▼報道を見ていると自民党と一緒になった地検特捜部は細川内閣の時、佐川急便から資金が流れていた、として当時の内閣を潰したときの味をしめているのだ。あの時もっともらしい顔をして細川邸の現地調査をしている、現自民党党首谷垣の写真がある。あわよくばこの時と同じように「鳩山内閣を退陣」に追い込むべく、地検の力を借りているとしか思えない。記者会見で記者も見ていると話を承るだけだ。頭をひねってそこのへんを追求して欲しいのだが、言った事を伝えるならこれはメッセンジャーボーイと何も変わらない。
▼それで野党ももっと政策論争に挑んで欲しいと思うのだが、それもパッとしない。12chで火曜日の夜10時から「ガイアの夜明け」という番組を放映していて時々見る。モノを売れなくなったらそれは消費者に原因があるのではなく、売る側に問題があるのだ。先週水戸の納豆を売る会社が登場した。安売りの納豆は輸入大豆を使っているのだ、としてスーパーの値引き要請には応じない。そこで一つ考えたのはビックサイトのコミュケ向けの商品を開発する。それは納豆カレーというものだった。メーカーと共同で開発するのだが、問題はパッケージだ。地元のアニメ作家を使って魅力的なカレーの入ったボックスデザインを考える。味覚と食べ方の工夫にプラスしてデザインを変えて、今まで接点のなかった若い層に売り込む。このコミュケ3日間で試作品の500パックは約250万円の売上げがあった。
▼政党レベルでも「自分は正しい事を言っているから、有権者はついてくる」と言っては次第に票を減らしている所がある。あたらしい層に受け入れられるには、昔から言われているように、「新しい酒を入れるには新しい革袋」が必要なのである。
◇「ミレニアム/ドラゴンタトゥーの女」スウェーデンの作家によるこのミステリーは世界を席巻し、3巻まで書かれたが、作家は残念なことに早世している。かつてスウェーデンの名作といえばあの「マルティン・ベック」シリーズであった。わたしは昔角川から出ていたこのシリーズにはまってしまい、全10巻を読んでいた。
 主人公は月刊誌「ミレニアム」の発行責任者ミカエルである。彼は財界実力者の麻薬と武器密輸への関与を記事にして告発するが、相手から名誉毀損で訴えられ有罪判決を受ける。会社からは収監されるまで休職しているように言われる。そんなとき、財界ヴァンケル・グループの大物ヘンリックから40年も前に失踪した姪の謎を解明して欲しいと頼まれる。
▼もう一人ヘンリックに雇われている弁護士に頼まれてミカエルの素性を洗っていた、女性調査員リスベットが登場する。彼女はハッカーの友人などを使って侵入不可能な国家の機関のサーバーにアクセスして、個人情報を引き出す。実は彼女がもっとも得意とするのは調査なのだ。彼女は実は麻薬中毒で施設に入れられていた過去を持っている。リスベットの保護観察中の身元引受人は弁護士なのだが、彼は自分の立場を利用して何度も性的暴行を加える。
▼依頼された姪の調査をしていくと、戦前ナチスを歓迎するパレードが行われている新聞記事と掲載されている不鮮明な写真が手がかりになる。(タイムアウト、明日に続く)
▼ポルトガルの連載が終わって何人かの方から励ましのメールをいただいた。この場を借りてお礼を申し上げる。
▼「MINさんのポルトガル紀行」の連載が始まりました。

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