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March 05, 2010

ハイボールブームという幻影

▼昨日の検索用語に「下町のハイボール」というのがあった。わたしはアクセス数よりも誰がどんな言葉で「きょうの目」を見に来て下さるか一番興味がある。昨今ハイボールといえば女優の小雪のCMが人気があって売上げを伸ばした、と言われている。ところが先週発売になった「週刊金曜日」によれば、「言われた」その実態が明らかになっている。まずそれは調べて見ると一過性のもので売れ続けているわけではなかった。その本当の理由とはご存知のようにサントリーとキリンの合併話である。サントリー側はCMを盛んに打っていかにも売れているかの雰囲気を作った。それは最終段階で対等合併をが頓挫した事でも分かる様にサントリーの願望であった。
▼いまもう一つEUの加盟国のギリシアが経済危機であえいでいる。実はEUに加盟するとき一言でいえばウソの数字(不良債権)を申告して誤魔化して加入したのだ。だが加入してしまえばこっちの物で、尻ぬぐいをなければならないのはEUの方になる。ギリシアが経済破綻すれば、ポルトガルとスペインが次に危ないと言われているので連鎖反応を起こしてしまう。
▼わたしはサントリーのビールや発泡酒はあまり美味しいと思わないので買わない。ネットで見ると昨年の実績でサントリーは第3位である。サントリーの不良債権はどのくらいあるか知る由もないが、対等合併がご破算になったのはそんな理由もあったのだ。
▼もう一つ連日経済欄である大型TOBが行われようとしている。わたしは株は一株ももっていないのでどうでも良い事だ。しかしこのTOBは具体的に書く訳にはいかないが、毎日の記事を固唾を呑んで見守っている。
◇「真木栗ノ穴」WOWOWで3日放映。鎌倉の切通しを過ぎたところにあるボロアパートでひとりの男が小説を書いている。いまどき原稿用紙に向かってモンブランの万年筆でしこしこ書いては破り、破っては書く。作家の名前は真木栗勉(西島秀俊まきぐり・べん)という売れない小説家だ。彼の部屋は8畳くらいの荷物が散らかった部屋だ。時々頭痛になるが、あるとき売薬の箱を持った男がセールスにやってきて、置いて言った薬がとても効果があり、すっかり気に入る。ある日出版社に原稿を届けると、担当者に「官能小説を頼んでいる先生が入院してしまって困っている」と相談され、執筆できるはずもない官能小説の依頼される。
▼一行も書けずに悩んでいる真木栗は、ふと壁に掛けてあるカレンダーをめくると隣の部屋の壁にある小さな「穴」を発見する。そしてそれにあわせるように、隣の部屋に鎌倉の紫陽花が咲く道で出会った白いパラソルをさした女が引っ越して来たではないか。彼はそこに訪ねて来る男たちと女のやり取りをのぞき見して書き始める。しかしこれが現実の話なのか幻影なのか分からなくなる。だが書いた小説は人気となり評判を呼ぶ。真木栗はもう原稿を出版社に持ちこむ必要はなく、担当者が毎週やってきて「評判ですよ」と激励する。そして牡丹灯籠のような世界に引きこまれていく。だがある日建物に引っ越し業者がやってくる。
▼アパートは入居するときから建て替えが決まっており、もうみんな引っ越してしまった。「あんたも早く引っ越した方が良いよ」と言われる。隣の部屋を改めでドアから覗いてみると、誰も住んでいないではないか。とすると今まで自分が見ていたのは何だったのか…。
▼昨晩雑誌『世界』13月号を読んでいたら、内沢旬子の「イラストルポ/飼い食い」で千葉に引っ越して来て子豚の去勢をする話だった。これが抱腹絶倒のおもしろさだった。こういう書き手がいると雑誌も面白くなる。
▼本日メルマガ締めきり日です。お忘れなく。

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