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March 19, 2010

◇「シャーロック・ホームズ」を見る

▼メルマガの締めきりは明日なのだが、お彼岸のせいか早くも3人の方から原稿をお送りいただている。わたしの原稿も既に書き上がっているので、まだの方はお早めにお送りいただきたい。
▼鎌倉鶴ヶ岡八幡宮の倒れた大銀杏の話。最新の技術を使って再生させようとしているようだ。生命あるものはいつかはいつかは命の炎が消えるのだから、枯れさせてやったほうが良いと思う。疲れ切っているのだから可愛そうだよ。わたしが嫌だなと思っているものに「墨染めの桜」とかああ言う老木を無理矢理再生させている事だ。いや肥料をやっているだけなら、まだ良い。しかし墨染めなどは若木を沢山持って来て根っこに接ぎ木をさせていることだ。つまり老木を支えるために若木を犠牲にしている。大銀杏も墨染めの桜も、そろそろ大往生させてやったほうがよいと思う。「不老長寿の薬」や「永遠の命」など地上に一度も存在しなかったのだから。
◇「シャーロック・ホームズ」話があちこち飛んでしまって、ようやく話が始まる。 1891年のロンドン。ホームズとワトソンの2人は、怪しい黒魔術の儀式を行い、若い女性を次々と殺害するブラックウッド卿を逮捕する。ワトソンはその絞首刑の現場に立ち合い、ブラックウッドの脈まで取って埋葬まで確認する。しかし墓守からの訴えで処刑されたはずのブラックウッドが蘇えったと訴え、棺を掘り返すとウジ虫のわいた別の死体が入っており、卿の死体は見あたらない。
▼旧日本軍で士官学校を優秀な成績で卒業すると恩賜の刀を賜ったという。この映画の最初の方でワトソンの紹介がある。そこではワトソンはアフガニスタンで軍功を上げて恩賜の仕込み杖を貰ったという話が出てくる。おお、そうだったのか。ここで歴史書を紐解いて1878年から80年まで第二次イギリス・アフガン戦争が行われていた事が分かる。とするとワトソンはこれに参戦していたのだ。さらに1919年には第三次イギリス・アフガン戦争が行われ、アフガンは完全に独立している。
▼卿が生き返ったことが知れるとロンドン市民はパニックになるというので、ホームズは真相をさぐるべく活躍する。そして初めて見るのだが、吉瀬美智子似のワトソンの婚約者という人物も登場する。造船所を使った追跡シーンを見ていると、当時日露戦争で使った日本海軍の船はほとんどイギリスで造られているので、映画の中でもその優秀な造船技術を垣間見ることができる。そして黒魔術団はイギリス議会を乗っ取ろうとしている事が分かってくる。コナン・ドイルのの原作にインスピレーションを受けたライオネル・ウィグラムのコミックを映画化したもので、原作をイメージしていくと期待外れになるかも知れないが娯楽作品としてはかなり面白い。シャーロック・ホームズを演じるのはロバート・ダウニー・JRで、ワトソンをジュード・ロウが演じる。

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