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March 17, 2010

NHKBS1で「アメリカのイラク村模擬戦闘」を見る

▼しかし朱鷺の放鳥で良く考えて見ると、ケージの中と違って野原には野犬や野良猫などもっと敵は多い筈だ。本当に放鳥して朱鷺の安全は保証されるのか気になるところである。
▼パソコン相談は水曜日の午後だけと告知してある。しかし困った人は「きょう中に新聞を作らなければならないので困っている」などと電話が来るから、応対せざるを得なくなる。目の前にパソコンがあれば問題ないが、そうでないときは時間を指定してもう一度かけ直してもらう。
▼17日夜9時からNHKBS1で世界のドキュメンタリー「アメリカのイラク村模擬戦闘」を見た。アメリカのカリフォルニア州南部にあるモハーベ砂漠に、イラクに送り込まれる米兵たちが最後の訓練を行う場所がある。ここには本物のイラクそっくりの村が再現されている。そこで米国に在住しているイラク人250人を含む1600人が市民や武装勢力それに、TVのリポーターなど与えられた役割を演じる。
▼もちろん実弾は発射しないが、事前に綿密なストーリーが検討され、役割分担が決められている。この日はある陸軍大隊の訓練を3週間にわたって密着取材していた。まず村長の息子が武装勢力に射殺されたという設定だった。そして現地イラク人の副警察署長などが登場して米軍に善処してくれと申し入れにいく。犯人が分からないから逮捕できないと答える米軍隊長。業を煮やしたイラク側はシーア派とスンニ派の役割分担があり、その報復劇へと発展する。
▼要するに単なる撃ち合いの再現ではなく、一人ひとりの性格や家族構成、米軍に対する許容度までかなり綿密に性格が設定されている。いちおう何を言われてもイラク人に敬意を表して怒りを露わにしない、と米兵は教育される。しかし戦闘が始まったらどう対処すべきか、怪我人をどうやって搬送するか?イラクの葬儀はどのように行われるかまで具体的だ。そして敵役も米兵役も電子式着弾が表示されるベストを着用して、弾に当たった場所で怪我の程度を書いたカードを提示しなければならない。さらに応急手当はかなりリアルな人形や切断された手足が用意されていて、実際その場になっても混乱しないような工夫がされていた。
▼イラク戦争が長引く中、米軍がいかにして実戦に即した、現地に送り混まれた兵士がすぐ役に立つ機能的な訓練を行おうとしているかを伝えていた。そしてイラク人を演じる人たちは何かの事情でアメリカに流れついて人たちで、市民権を得て生きるために仕方なくここで米軍に協力していると思われる。彼ら彼女たちは「決して良い事をしているとは思わないが、仕方ない」と割り切っている。そしてここでのイラクのリアルな訓練は終わりに近づいており、施設は取り壊され近く同じ場所にアフガニスタンの戦闘訓練場が作られるとアナウンスされていた。

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