« ◇「 ウディ・アレンの夢と犯罪 」を見る | Main | 狙撃事件のあまりにも警察に都合良い幕引き »

March 30, 2010

◇「マイレージ・マイライフ」を見る

▼学校で講師団の打合せがあった帰り、台所洗剤がなくなってしまったので、近くにある生協の店に立ち寄って「無添加の食器洗い洗剤」を買う。さらに一駅歩いてKで無添加のパンを買う。ついでに昨日の画像でご紹介した、ハモニカ横町で名物の鯛焼きを買った。これだけ買い物をすると終戦直後(実際に体験はないが)の買い出しのようだ。鯛焼きは好きな食べものの一つで各地に行って珍しい鯛焼きがあると、必ず買って食べる。2年前だったか吹雪の青森駅前の鯛焼き屋さんに入った事を思い出した。このハモニカ横町のはそれほど甘くなく、かつ餡の量も適当である。
◇「マイレージ・マイ・ライフ」先週土曜日の朝日で原作が紹介されていたが、小説には主人公(ジョージ・クルーニー)が一切出て来ないという。主人公ライアンの仕事はターミネーター(字幕では最終処分人と出ていた)つまり、リストラを行う会社に代行して現地社員に面接して首切りを宣告するのが仕事だ。ライアンは全米を飛行機で飛び回って「首切り宣告」をするのだが、言葉巧みに相手をなだめて説得するので苦情は一つもない。彼の目標は40万マイル乗ってポイントを貯め、アメリカで7人目のマイル会員になることだ。ある日飛行機に乗るとCAから話しかけられる。「do you have can?」ライアンは眉をひそめて「?」という顔をする。おそらく彼は一瞬、動詞の「can」を考えてしまったのだろう。CAは「缶入りの飲みものは?」と聞いたのだ。ライアンは「缶はいらない。コップの水」を注文する。わたしがイギリス航空のCAに訪ねられて眉をひそめても恥ずかしいことではない事が分かった。分からなければ繰り返してしゃべってもらうことだ。日本語で叫んでも誰も援助してくれないし、助けてはくれない。「what」と奇異な目で見られるだけだ。
▼しかし来年行こうと思っているところは、成田を出発したら7日間から10日間、現地ツアー(各国人混載)も含めて日本語は一つもないので覚悟が必要だ。昨日始まったNHKラジオ朝6時からの基礎英語は「英単語」を憶える一学期が始まった。ライアンの面接を受ける社員を演じる役者たちは、首切り宣告をされ「明日からどうやって生きていったらいいか」と、告白するが演技とは思えない役作りは素晴らしくうまい。ある時本社に戻ると大卒を優秀なトップの成績で卒業した新人女性ナタリーが入社していた。そしてサーバーを使って電子面接をすれば、交通費がいらず経費が抑えられると社長に提案して受け入れられる。人の解雇宣告をPCの画面でやっても説得力ないと思われるが、社長は取りあえずライアンにナタリーを連れて言って実地訓練をするように命じる。ライアンは独身で家に帰っても待っている人はいない。姉弟や同僚から「寂しくないか」と問われるが「一人が気楽だ、結婚しても最後は一人になるし、両親も最後は一人になり施設で見送った」と答える。しかし旅先で知り合った魅力的な女性アレックスにはとても惹かれ、ブラックベリーを使ったメールで連絡し合い、ときどき親密な関係をしている。
▼そしてナタリーは実地訓練で面接して「退職勧告」をした女性が自殺してしまったことから、落ち込んで会社を辞めてしまう。そしてやがてアレックスにも秘密があることが分かる。ハリウッド映画にありがちな恋とロマンスというアホな映画と違い、退職宣告という現代ならではの仕事と、そのウラにある苦悩が描かれていて結構面白かった。

|

« ◇「 ウディ・アレンの夢と犯罪 」を見る | Main | 狙撃事件のあまりにも警察に都合良い幕引き »