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March 04, 2010

◇「ブルー・ゴールド/狙われた水の真実」を見る

▼昨日の検索用語の一つに「言問橋/下総」というのがあった。これは火曜日に放送された「都バスでgo」という番組で京本正樹らが立ち寄った墨田区の「500円ランチ」の店のことである。「都バスでgo」はいまわたしが過去に一番頻繁に乗った「亀戸駅前→日暮里」を紹介している最中だ。最初に紹介した店は3年前の正月の七福神巡りの終わったあと、打ち上げでMINさん、S先生とわたしの3人で入った店で、値段も手頃で気に入った店の一つになった。言問橋の東詰めにその店はある。
▼昨日某友人と1年ぶりくらいに会った。この方は退職後も自分の趣味を生かして社会活動に積極的に参加していらっしゃる。それにわたしと違ってツアーではない海外旅行に出掛けている。それに語学もいまはハングルを習っていらっしゃる。わたしの所には「退職後どういう目標を持って生きていったら良いか分からない」などの相談も寄せられる。一慨には言えないが積極的に新しい人間関係をつくる努力をしないと、ボケは一層早く進んで行くように見える。具体的に書くと差し障りがあるから書かないが、この人の生き方を見習いたいなと思って再会する事を約束して別れた。
▼◇「ブルー・ゴールド/狙われた水の真実」いま地球温暖化だけが大きな問題として取り上げられているが、実は「水」ももっと取り上げられなければならない。というのは海外旅行をすると分かるが、水はみんな買って飲むものだ。先日行ったポルトガルだけは「都市部ではがぶ飲みしなければ大丈夫」と言われていた。しかし100円くらいの水をけちって、下痢をしても仕方ないのですべて買った。
▼大手の飲料会社は「水」を買い占める事を考える。それはアメリカやカナダにあってはあの国境にある5大湖の水を自由に使えるように政府に働きかける。住民は「本来水はタダであるはずだ」としてにもなる。大企業にあっては訴訟費用は大した事はない。しかし裁判が長引けばそれだけ住民側の負担は増える。
▼さらに水企業は開発途上国に水道事業の民営化を迫る。また発展途上国にあって劣悪な環境で汚染した水を飲まざるを得ない。その一例が昨晩NHKBS1で午後9時から放映された「血塗られたアフリカのバラ[前]」でも出てくる。環境保護活動に身を投じたジョアン・ルート女史がケニアの自宅で殺害されるまでを描いたドキュメンタリーだ。(3日の放映は前編で、まだ殺害はされていない)ケニアでは湖の豊富な水に目をつけた企業が、ここでバラを栽培する事を思いつく。その結果水は汚染し、アフリカ中から仕事を求めてこの地にやってくる。しかし仕事にありつくのは10人に1人もいない。水は汚染するし飢えているので湖の魚を獲って食べるしかない、という悪循環に陥る。
▼元はといえばケニアの水を使って搾取の上に出来上がったバラは先進国に輸出されていて、ケニアは潤わない。映画でもボリビアに進出した水企業は住民が雨水をためて飲む事さえ罰則を作って禁じている。だから住民は高いカネを払ってペットボトルに入った水を買うか、汚染された水を飲むしかない。それは直接的に水だけではなく、農作物のトウモロコシを例に取って見れば分かる。つまり取れた農産物は取れた土地で食べないと農産物に含まれた水は、それを育てた大地に還元されない。
▼フランスだったか、街に進出した水企業が工場が完成した記念に住民を見学に招待する。その見学記念にペットボトルに入った水をプレゼントするのだが、住民たちはそれに手をつけず近くの川まで運んでキャップを外して流す。「これで元に戻った」と口々に叫ぶ。最後に登場する少年は発展途上国の実態を見て、井戸をプレゼントしようと母親に聞いて貯金を始める。ようやく70ドル貯めて持っていくが、実際には2千ドル近くする。母親は「あまり高い目標をたてるとやれないと思うから、わざと低くしたの」と言う。その少年はいま青年に成長して、発展途上国の井戸掘りに協力している。「水は人権であり公共の信託財」「本来タダで企業が独占すべき物ではない」「ペットボトルに入った水なんか飲むな」「これは私たちの革命、私たちの戦争なのです」がこの運動をしている人たちのスローガンである。渋谷アップリンクシアターで。

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