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March 11, 2010

20世紀型『消費主義』が終わったという論文

Ooichou
(昨年11月撮影した鶴ヶ岡八幡宮の大銀杏。1000年前は幼木だから人が隠れていられる筈はない)
▼日帰り出掛けて来たが、距離が短い割には雪が降っていてかなり疲れてしまった。2軒を訪問したが確実に世代が交代しつつある事を実感する。そして家主はもう10年以上前から自分が歩けなくなることを予期して家の床をフラットに作ってあった。だから家族が現実に車椅子で生活しなければならない今、その構造は役に立っている。人間に永遠の若さも生命もない。シルバーカーから、車椅子になり、やがて寝たきりになる。歩けなくなった家族がいる家庭で老健施設に申しこんだら、185人待ちだと言われたという。ざっと計算してみても10年は待たなければならない。その間、紙おむつをして家族は毎晩4回はトイレに一緒に起きて介助しなければならない。
▼JR秋葉原の電気街出口を下りるエスカレーターに乗っていると、目の前にアスキーの「買い続けて来たから今日のPCがある」という意味のCMが出ている。一面ある意味で正しいかも知れないが、TVのCMや雑誌の広告というのは古いモノを持っていると、その人間まで古くなるような気持ちにさせられてしまう。雑誌『世界』3月号で「20世紀型消費主義は終わった」というベルナール・スディグレールという研究者のインタビューが出ている。その中で彼は「消費が生み出されつづけるためには、絶えざるイノベーションが必要です。それはヨーゼフ・シュンペーターのいう『創造的破壊』です。これは経済が『使い捨て性』に基づくということです。『くず』をつくることによって『消費』をつねに生み出していう」と語っているがその通りである。コスモスさんが『ゲストハウス』で日曜日に江川洋介がキューバを訪問した映像を見て感想を書いておられる。キューバの街並みが古く、走っている自動車が第二次大戦前のものだったりする。江口は思わず「このまま映画のセットに使えそうだ」と叫ぶ場面がある。
▼消費者のお金がどのように回って、消費者の生活が豊になるように使われるのか。資本蓄積されて、新製品の開発につかわれるのかが問題だと思う。今朝の朝日にはキューバ経済の批判として安く食べられる大衆食堂が閉鎖の一方をたどっていると報告されている。しかし冷静に考えて見れば、先進資本主義国である日本にはホームレスの人がいて、食べる物がなく炊き出しに頼って生活をしている人が大勢いるのを見れば、どちらがおかしいか考えなくても分かる。しかもキューバはアメリカに経済制裁を受けて、旧ソ連などの経済支援などがまったくなくなっているにも関わらず、格差のない国をちゃんと維持しているではないか。

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