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April 15, 2010

◇「霧笛が俺を呼んでいる」をWOWOWで見る

Yosidaka
(印旛村、吉高の大桜)『鍵盤乱麻』1面にも大きな画像あり。
▼4月4日の朝日「天声人語」で「霧笛」の話が出ていた。それは北海道で使われていた霧笛が近年船舶がGPSを装着しているので、霧笛を鳴らして警告をする必要がなくなったという話だった。さらにそのコラムでは赤木圭一郎の「霧笛は俺を呼んでいる」を紹介していた。だからという訳ではないが、先日WOWOWで放映されたこの映画を、昨晩ようやく見終わった。
◇日活映画「霧笛が俺を呼んでいる」は公開から50年になる。当時わたしは高校生で親友は大の赤木圭一郎ファンで学園祭のリクエストで、この曲をリクエストして悦に入っていた。話の舞台となるのは横浜で航海から戻って来た赤木が酒場に行って、親友(青山良二)のゆくえを聴き出そうとしている。しかしみんな一様に「死んでしまった」と言っている。一人残されたのは妹(吉永小百合、まだ15、6歳だ)は入院している。
▼実は青山は麻薬の密輸に手を染めていて刑事(西村晃)は葉山のゆくえを追っている。赤木は「葉山に自首させるから、逮捕するのは待ってくれ」と頼んで、刑事は一応をそれを納得させる。赤木は葉山の潜伏場所を病院の外出許可を貰った吉永と一緒に訪ねる。説得するが葉山は言う事を聞こうとしない。葉山は拳銃をもって、親分を殺すしかないと出掛ける。そこには刑事も張り込んでいて、彼は逃げ場を失う。追いつめられた葉山はビルの窓ふきのために作られたコンドラに逃げる。しかしゴンドラは止め方が悪くバランスを失い、葉山は高所から滑り落ちそうになる。
▼傾いだゴンドラから青山が滑り落ちる瞬間、部屋の内部から入った赤木らに助けられる。しかし暴力団の追っ手を逃げビルの階段に出た瞬間、撃たれてバランスを失って落下する。妹は兄が生きていた事も知らずにいる。刑事がまた航海士の制服を着た赤木に聞く。「これからどこへ行くんだい」。ボオーという汽笛の音を挟んで赤木の言う言葉はこうだ。「そうさな、霧笛にでも聞いてみな。どうやら霧笛が俺を呼んでるらしいぜ」。霧笛が響き渡る波止場で葉山の恋人だった、芦川いずみが白いレインコートを着て立ち尽くす。
▼まあこういう話でした。しかし撮影技術とストーリーはかなり新鮮で、マット・デイモンの「ボーン・アルメタイム」などもまっ青というすごさである。道路を走る車もクレーンをつかって丁寧に撮って、迫力満点である。石原裕次郎の「夜霧よ今夜もありがとう」にも霧笛が登場するように思った。芦川いずみが、「今度いつ帰るの?」と聞くと、「今度の旅はケープタウンを回って4ヶ月だ」と答える。霧笛が「ブォー」と響く音は、海の男の孤独を表現するのにピッタリとして道具建てだった。

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