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April 19, 2010

NHK18日夜「伊藤博文と安重根(アン・ジュングン)」を見る。

Tetugaku
(京都「哲学の道」で)
▼一泊で京都に行っていた。昨日の昼に京都駅の中にあるレストランで昼食に「九条ネギのパスタ」という物を注文した。わたしはどちらかと言うと「憲法第九条を守る」立場なのでウェイトレスさんに「きゅうじょうパスタ」と言ったら「くじょうパスタですね」と訂正された。そう、京都の「九条ネギ」は「くじょうねぎ」と呼ばなければならないのだ。これから行く人はご注意いただきたい。
▼ヨーロッパの空港の混乱。実はわたしが1月に行ったとき、もしイギリスで足止めされて帰れなかったらどうするか?という相談を何人かのメーバーで冗談半分でやっていた。そして一週間くらいなら安いホテルに行って、カネがないから下足番や、掃除夫、背中流し、料理人にマネージャーの役割を決めて備えていたのだが、主翼の氷を溶かし終えて4時間遅れで飛行機は舞い上がった。
◇18日夜9時からのNHK「プロジェクトJAPANシリーズ日本と朝鮮半島第1回韓国併合への道 伊藤博文と安重根(アン・ジュングン)」を見ていささか驚いた。というのは伊藤博文の持ち上げ方である。昨日の話のテーマは伊藤博文と彼を殺害した朝鮮人のアン・ジュングンである。伊藤博文は歴史的に言えば当時の韓国を武力制圧して創氏改名などという手法を使って35年間支配する基礎を作った人物である。
▼伊藤博文に関する描き方が「日本の植民地主義は善政であった」という立場の人を納得させるために、記述が多かった。それに登場する日本の学者が、わたしがかつて見た事も聞いたこともない歴史学者ばかりで、伊藤の立場を肯定し弁明するのだ。この番組では常に伊藤博文は「よき植民地主義者」であることが強調されていた。それは番組の最後に伊藤の「武力の平和」という言葉に象徴されるのだ。
▼それは日露戦争がシベリア鉄道の開通に伴いロシアがウラジオストックに「不凍港」を作ってアジアに進出しようとしていた。など当時の日本政府の視点とまったく立場を同一にしているのだ。それに、日本陸軍による当時の大韓帝国の国母であるミンビの虐殺を通り一遍で何の反省の一言もなく紹介していることだ。もしこれが日本で逆の事が起きていたら戦争になりかねない大変な事件な筈だ。
▼安重根の子孫は現在アメリカに住んでおり、記者が訪ねると「手形がそっくりだ」と子孫は安の手形と重ね合わせる。そして安は「ロマンチスト」であったと紹介される。安は伊藤の「武力の平和」を否定する思想として、安の「東洋平和論」を紹介している。安は逮捕されてからの裁判で、伊藤博文の暗殺を「東洋の平和のため」と答えている。されに「東洋の平和とは何か」と裁判官に問われ、「韓国や清や日本がみな自主独立して行くこと」と説明している。だから安は単なるテロリストではなく、伊藤の唱える「武力平和」を全面否定していたのだ。安は死刑になるがその遺体は日本軍によっていいずこかに隠され、いまもなおその所在は不明になっていることもNHKでは、一切口をつぐんだままだった。
▼明日はメルマガの締め切り日です。なぜ京都に行っていたかは明日ご紹介します。

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