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April 13, 2010

◇「息もできない」を見る

Megurogawa
(目黒川)
▼7日NHKハイビジョンで夜10時からマドンナのコンフェッションズ・ツアー(06年8月)ロンドン収録のライブを放映していた。途中から何気なく見ていたが、年齢を感じさせないパワーある舞台にすっかり魅入ってしまった。雨の中夕方から図書館に行ってマドンナのCDを数枚借りてきた。昨晩はマライア・キャリーだった。CDのジャケットとは異なりかなり太めの人だった。もっとも4オクターブの声を出すにはあの体力でないともたないのだろう。こんばんはホイットニー・ヒューストンだったと思う。
▼このように連日気温差があると参ってしまう。でも酒は飲まず規則正しい生活をしているので、風邪もひかずに体調は万全である。というのはこの数日間で取材は3本しなければならない。それに遠方に出掛ける予定も入っているので寝込む訳にはいかないのだ。
▼◇「息もできない」韓国の漢江にある町外れ、女子高校生のヨニ。学校帰りに歩いているとチンピラのサンフンにちょっとした弾みで唾を吐きかけられる。サンフンはそのまま通り過ぎようとすると、「ちょっと何よ」と呼び止められ張り倒される。逆切れしたサンフンはヨニを殴るのだが、携帯の番号を知らされ「連絡があったらすぐ返事しないと警察に突き出す」とクギを刺される。実はサンフンは中学を出ただけで社会の底辺に生きる男で、貧乏人から借金の取り立てをする仕事をしている。親友と二人で始めた仕事なのだが、社長の友人に対しても敬意を払わないので、「部下に示しが付かない」と愚痴をいわれ続けている。サンフンの取りたては苛烈を究め、相手の家に行くと家を壊しハンマーで殴りかかるというものだ。だから集金率が良いので社長からは気に入られている。
▼だが彼の父は彼が幼いとき、姉に暴力を振るって大けがをさせる。姉は救急車で運ばれ慌てて表に出た母親は車にはねられて死亡してしまう。そのことをずっと恨みに思っている。しかし姉はその父と一緒に暮らしており、サンフンは給料の一部をいつも姉の所に持って行って「父に渡してくれ」と言い捨てて来る。一方ヨニの父は認知症で家に籠もっており、ヨニが夕食の支度をすると「お母さんと一緒に食べよう。呼んできてくれ」と繰り返す。そしてヨニの同居している兄は仕事を持たず、カネをせびってはゲームセンターに通っている。
▼ヨニもサンフンもこのように認知症の父を抱えているが、見捨てる訳にもいかず施設に入れるカネもないという極貧状態にある。ヨニの兄が選んだ仕事とは、サンフンの相棒と一緒になって貧乏人から借金を取り立てることだった。最初のうちは一緒についていくだけで、サンフンの暴力を振るった取りたてに思わず目をつむってしまうほどだった。一方ヨニの父親は認知症が進んで来て、包丁まで振り回して彼女を脅迫する。サンフンとヨニは同じ境遇にあることから次第に心を通わせていく。それはサンフンが社長に携帯を持つ事を勧められ、給料も手渡しはまずいから銀行で通帳を作れと命令される。携帯が通じたときサンフンはヨニを呼び出す。そして夜中の漢江の河原でヨニを膝枕にして思わずサンフンは泣き崩れてしまう。
▼翌日サンフンはヨニの兄と二人で取りたてに行くが、その貧乏な男に幼い娘達がまとわりついて「虐めないで」というのを見て、数発殴っただけで引き上げる。しかし後ろを向いた瞬間その男にバールで殴られ気を失いそうになる。さらにしばらく歩くと部下であるヨニの兄に「なぜあの時徹底的に殴らなかったのだ」と金槌で滅多打ちにされてしまう。サンフンの姉は子どもの幼稚園の発表会で待ち合わせる約束をしているので、入り口でヨニと一緒にサンフンが来るのを待ちつづける。渋谷シネマライズで16日まで。以降新宿武蔵野館他で上映予定。

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