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May 31, 2010

NHKHV◇「兵士達の記録/玉音放送を阻止せよ」を見る

Tree5301
(ツリー眞下の見学者30日午後)
Tree53012
(ツリーは30日で369m)
▼土日はNHKのラジオ基礎英語はお休みである。しかし耳を慣らすには、一日最低15分はネイティブの発音をCDを使って理解できる訓練を続けなければならない。ラジオは毎朝6時から「1」と「2」が各15ずつで6時半まで、再放送は午後9時から30分間のを利用している。もちろん会議や仕事で聞く事ができない場合もあるのですべて録音して、2月から始めた分はすべてPCに保存してある。土日は「魔法の英語/フレーズ500」を聞いている。昨晩そのCDが半分聞き終わったところで、家族がNHKHV「世界街歩きでポルトガルを放映している」というので中断した。見るとナザレを歩いていた。海岸通りのタイルや砂浜。そして路地はみんな1月9日に歩いた通りだった。わたしが歩いたのはバスの関係もあって朝7時頃で真っ暗だったが、市場の風景も懐かしかった。女性たちは7枚重ねのスカートを穿いていた。これは端布などを使った物で曜日を表して、海が平穏であり、家族が漁から無事に帰る事ができるように祈っているのだという。昼のナザレは漁師の町だった。ついでにオビドスもちょっと紹介されていた。再放送は今晩深夜0時20分頃からNHKHV(103ch)
▼日曜日時間があると夕方5時から7時までNHKラジオの「地球の風景」を聴く。この番組では世界を旅したり、現地に住んでいる日本人からのレポートで成り立っている。1ヶ月ほど前からアルゼンチンに滞在している女性が登場している。彼女はオートバイで南米を旅しているのだが、故障して部品をチリ経由で日本から取り寄せて据え付けたが、取り付け方が悪かったのかすぐ故障してしまい、再び部品を発注して動けないのだ。それでアルゼンチンではスペイン語以外、英語などまったく通じないので、時間をもてあましているという。うーむ、そうか。問題はトランジットだからいいとしよう。それに現地では混載ツアーでガイドは英語を使うと言っているし。3週間前に南アフリカに行っている青年が「明日はアルゼンチンに渡る」と言っていたので耳を疑った。我々はメルカトル図法で日本が中心の世界地図を見慣れているから、アルゼンチンと南アフリカは対極にある。家にある世界地図帳で南極中心の部分を見るとアルゼンチンから南アフリカは5000kmくらいだ。もし飛行機で南極を横断できれば、日本からホーチミン市に行くくらいの距離だから6時間で着く計算になる。
◇「兵士達の記録/玉音放送を阻止せよ近衛兵」NHKハイビジョン29日朝8時から放映。この日は近衛兵についてだった。わたしの故郷でも近衛兵出身の人がいて、今は介護施設に入っている。ところが、天皇を守る近衛兵は選ばれる基準がかなり厳しく、地域も偏らないようにしてさらに、品行方正、成績優秀など身元を憲兵が厳重に調査したという。それに身体が頑強でなければならないから、施設に入っている人が暴れると係の人はとても困ると言っていた。
▼さてポツダム宣言を受諾したのは天皇の意思ではなかったと近衛師団の一部の将校は考えた。そしてどうやら終戦の詔勅を録音したらしいと気づく。そしてその将校は近衛師団の山下師団長を暗殺して、「天皇を守れ」というニセ命令を出す。彼らの中で第三師団は宮城をどうやって守るかという訓練に明け暮れていた。それは竹棒の先に爆弾をつけて戦車のキャタピラに鋏むという特殊訓練だった。しかし訓練されている兵士も、「これで勝てるとは思わなかった」と語る。森師団長をクーデターで殺害しニセ命令を出した根拠は「ポツダム宣言を受諾したら国体が護持できない」というものだった。
▼8月14日深夜クーデータ派の畑中中佐らは宮内庁の文庫に録音盤があるのではないかと探すが見つからない。NHKに占拠して行くが、みんなのらりくらりとしていて、録音盤のありかを教えようとしない。(この辺は大宅壮一の「日本一番長い日」に詳しい。だが実際に執筆したのは半藤一利である)2000人の近衛兵が玉音盤を探すために宮城を探し回っていた。そのとき東部司令官の田中大将がやってきて、「お前たちは何をしているののだ」と一喝される。それからこの命令はニセではないのかと近衛兵達は気づく。そして15日平和の意思に反するとして包囲を解除し、クーデターに関与した青年将校らは自死の道を選ぶ。
▼元近衛兵達は近衛師団(司令部は4月の桜でご紹介した建物だ)の碑の前に集まり、「今も陛下を守っている気持ちに変わりはない」と普段を変わらない表情で語るのだった。

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May 30, 2010

ipadのケースだけが店頭に並んでいた。

▼毎日このように気温の上下が激しいと、寒くなった日は真冬かなとおもってしまう。しかし実際には20度以下でせいぜい16度くらいである。一旦温かさになれてしまった身体は気温が下がるとかなり下がったように感じる。一昨日も電車にのったらお年よりが「寒い、寒い」と呟いて震えていた。昨日も道路を歩いていると中年男性が「おお寒い」と大声で叫んで回りの人が驚いて振り向いていた。わたしは室内にあっても、再びティッシュペーパーボックスが手放せなくなっている。
▼ここ1年ほどのTVニュースを聞いていて、NHK始め全社とも「警察への取材によれば」と同じなのだ。記者は大体その現場に行って被害者や回りの人たちから直接話を聞くのが取材の手順だと思う。しかし1年前は「警察の発表によれば」から「警察への取材によれば」と変更になった。これはとりもなおさず警察発表を右から左に伝えているのが、いまの記者の取材スタンスである事が分かる。さらに強盗などの容疑者を取り調べた結果も同様に「遊ぶ金が欲しかった」と言っている。これなどの警察官が調書をとるとき「三択」かなにかになっていて、1)遊ぶ金、2)借金の返済、3)子どもの学費というような具合になっているのだろう。それで容疑者に「1だな?」と言う事でなっとくさせる。▼今朝8時からBSフジでベンツが提供するドライブの旅で「佐久と小諸」を放映していた。これは金曜日の深夜にやった番組の再放送である。しかしシナリオ作家の語彙の不足とナレーターの勉強不足が目立つ。それは風景を見て「癒される」という言葉が前半に3回も出て来たこと。「癒す」という言葉の語源は大辞林によれば「動サ五[四] (1)病気や傷などをなおす。「温泉で傷を―・す」(2)悲しみや苦痛をなくす。「恋の痛手を―・す」 「かわきを―・す」だとなっているから、すでに何らかの傷をもっていなければ「癒される」という使用法は正しくない。数年前に大学生らしい男が「元ちとせ」のコンサートに来て「癒される」と言っていた。しかしこのような場合、社会の荒波も知らない学生が何をぬかしているか?と言いたくなってしまう。つまり「癒す」、「癒される」というのは一見美しい様に見える言葉だが、最近は使い方を間違っているのだ。さらに番組では「古文書」を「こぶんしょ」と読み、「浅間山」を「あさまさん」と読んでいるのである。マンガばかり読まないでもっと勉強しろよな。
▼そういえば所用で某Yカメラの入っているビルに立ち寄った。するとIPADのケースだけ大量に売られていた。IPADの本体は数量が入って来ないが、ケースだけは自由に作る事ができるので販売されるという逆転現象が起きている。持った人の話によれば片手で持てるような重さではなかったという。さらに電池は8時間程度。もっと問題なのはネットで販売できる書籍には審査らしきものがあるという事だ。そうするとわたしの必要とする反権力や反体制の本はまずまったく手に入らないという事になる。ノートパソコンもそうだが持ち歩くとき電池の残量を気にしながら使うことほどストレスを感じることはない。それに文字はディスプレイによる電子情報ではなく、紙に書いたものの方が頭に入るという事が外国の研究で明らかになっている。
▼なぜメディアがこういう物に飛びつくか?それは人が集まるところにカネが集まる。カネが集まるところに政治が生まれるという昔からの諺を体現しているからだ。つまりカネを再分配する魅力を感じて政治が動くのは紀元前から何も変わっていない。しかしわたしの実家など過疎地に近いところにあるが、ダイアル回線でしかネットは繋がらない。店はない。図書館まで5kmはある。村の診療所も廃止されようとしている。IPADで支配者に都合良い情報をながす止めて、巡回図書館バスでも走らせる方が、国民が等しく情報を共有する近道だと思う。
▼昨日のアンケートにはご協力いただけましたでしょうか?まだの方は早速アクセスして下さい。

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May 29, 2010

国民に「罷免」されるべきはどちらか?

▼夕べわたしは録画したHDDビデオで「カジノ」を見ていたら、TVの速報を見ていた家族から「福島が罷免された」という報告があった。これは新進党にいたとき小沢が当時の社会党に「一緒になったら黙って着いてくればいいんだ」と叫んだそのシーンを彷彿とささせるものだった。鳩山首相は官僚とアメリカの言いなり。どうして「トラスト・ミー」とオバマに誓って沖縄の人に言えないのか?「腹案」とは結局対米従属から脱出できず、自公政権よりまた一歩後退してしまったのは情けないことである。過大な期待はしていなかったが、辺野古の移設だけはしてほしくなかった。結局のところ韓国の哨戒艦爆発沈没事件なども最大限に利用して、「有事対応」にはどうしても沖縄の基地は必要というシナリオを描いて、その通りに決着した。昨日届いた「週刊金曜日」5月28日号によれば、この裏では元外務官僚で首相補佐官をしたこともある岡本行夫が、足繁く沖縄に通って根回しをしていたという話しが出ている。
▼つまるところ「有事対応」をちらつかせながら、その裏では新基地設置に関わる「防衛利権」に群がると官僚と政治家には勝てなかったという情けない結果になりつつある。
さて是非下記アンケートにぜひご協力いただきたい。

▼書くと色々差し障りがあるが、同上「週刊金曜日」の35頁で矢崎泰久が言っているようにでは「我が党だけ正しい」という宣伝で現実に政治を転換できるかと言えば違う。少しでも一致点がある政党がまとまって選挙で対抗しない限り、またまた官僚の思い描いた通りの対米従属国家になってしまう。
▼最初に紹介した「カジノ」は1995年のアメリカ映画である。ちょっと「バグジー」に似ている面もあるが、アメリカで唯一賭博が合法化されている、ラスベガス。そこに君臨していたサム(デニーロ)は、全米トラック労組を癒着してその裏の社会に君臨している男だ。そこに幼なじみの悪友ニッキー(ジョー・ペシ)が絡む。さらに金遣いの荒い美しいサムの妻ジンジャー(シャロン・ストーン)の3人が主なメンバーである。サムは麻薬とアルコール漬けの妻と別居するのだが、そのとき妻はあろうことかニッキーと関係を持ってしまう。ニッキーは部下に「据え膳を食ってしまったのか?」と言われる。英語をこんな洒落た翻訳するのは誰なのだろうかと思った。それで「据え膳」を電子辞書ですぐに調べる。するとその一つの意味に「思い通りにして欲しいという気持に相手の女性がなっていると、男性が思うこと。浄瑠璃、夏祭浪花鑑(なつまつりなにわかがみ)『―と鰒汁を食はぬは男の内ではない』」と出てくる。歌舞伎の夏祭浪花鑑は10年ほど前に新橋演舞場で見た事がある。そのときの主演は吉右衛門だった。悪い人でも舅は親、江戸時代に親殺しがどれほど恐ろしい罪だったか芝居で切ないほど団七の苦悩は伝わってくる夏にピッタリの芝居である。こく

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May 28, 2010

◇「ミッション」をケーブルTVで見る

▼この数日バックアップに使っている外付けHDDの調子がおかしい。立ち上げるたびに英文の文字が出てスキャンを始める。秋葉原で中古を買って2年半になるが、そろそろ危ないかなと思う。わたしがメインで使っているPCは250Gで外付けのバックアップHDDも同じ容量で定期的にバックアップしている。全部のデータはすべてバックアップしてあるが、一番重要なのはメールとそのアドレス、それに請求書くらいだ。もっとも大事なのは過去10年間に撮影したデジカメのデータだ。経理データはまったく違う経理専用のPCを使ってプリントアウトも取ってあるから万一の場合も大丈夫だ。今は1テラバイトも1万円以下で買う事ができるので、クラッシュしないうちに取り替えた方がいいだろう。
▼◇「ミッション」これもケーブルTVで録画して見た1986年の映画だ。1750年から58年の南米のパラグアイのイグアスの滝あたり。先住民族を教化するためにイエズス教会から派遣された1人の神父がインディオに受け入れられず十字架に掛けられて滝壺へと流される。後任に来たガブリエル神父(ジェレミー・アイアンズ)はインディオたちの心を開くために一本のオーボエを吹いて彼ら親しさを増してゆく。しかしそこには傭兵で奴隷商人のロドリゴ(ロバート・デニーロ)が先に来ていて落胆する。ロドリゴは海外に行っているとき恋人が弟を好きになってしまったので、カッとなって弟を刺し殺しこの地に流刑されていたのだ。
▼だがロドリゴは「インディオをリスボンに連れて行けば高く売れる」などとカネを儲けることしか興味がなかった。イエズス教会はスペインが本拠地で、奴隷の売買は禁止されていたが、ポルトガルは売買が自由だったのだ。しかし彼はロドリゴは神父が住民の立場にたって必死に開墾する姿を見て次第にキリスト教に惹かれてゆく。そして教会を建設するために船に積まれた重い荷物を持って何度も挫折しながら、崖をよじ登るロドリゴ。そして数年後崖の上のようや教会が出来上がる。と同時に枢機卿が現地を訪問する。そして彼らも私腹を肥やすことにしか興味がない。
▼当時の政治勢力はスペインとポルトガル、そしてイエズス教会という3つの勢力が存在した。イエズスは両者に良い顔をして勢力増強を図ろうとしていた。しかしスペインとポルトガルはイエズス教会が国内で勢力を拡大するのを恐れ、彼らイエズスがパラグアイに作った植民地を潰そうと、武力攻撃を開始する。そのことを見抜いたロドリゴは激しく怒り、傭兵の経験を活かし住民に戦闘訓練を施し教育する。そして大量の銃器に大砲に持った軍隊とインディオ達は弓矢で徹底抗戦を試みる。実際にあった話を映像化したこの映画は近代化と宗教、そのときどちらの立場にたって行動すべきか重要な問題提起を含んでいる。

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May 27, 2010

◇「ドライビング・ミス・デイジー」をケーブルTVで見る。

▼原稿が深みを増すにはテーマに関連する資料をどれだけ読み込んでいるかにかかってくると思う。千葉空襲の原稿は一応書いて編集長あて送信した。5回ほど書き直して、なんとなく不満足だが、ここで引っかかっていたのでは、次の仕事が手に付かない。取材はすべて手弁当でボランティアだが、生きていくための糧を稼がねばならない。後者の合間に取材をするのだが、最近は時間の配分が逆転してしまっている。
▼次の取材はご覧のように済ませてあるが、資料を読まねばならない。会場でお勧めの一冊があった。それは中村哲氏と澤地久枝氏との対談で、最近岩波書店から出版されたものだ。取材経費が出ればその場で買い求めてくるが、交通費だけなので本は図書館で借りることにした。ネット経由でリクエストして、順番を調べると8人待ちである。となると本を読む速度は過去の経験で一人平均3週間と、とても鈍いので5ヶ月以上かかってしまう。原稿の締め切りはおよそ2週間後だからとても間に合わない。
▼午前中仕事の打合せでかなり長距離を移動してから、ふとそれが気になって、図書館で中村哲医師の本を検索して、めぼしい本を4冊ほどリクエストした。一番新しい「週刊金曜日」に井上ひさしが東京裁判の関連作品を書くに当たって、貴重な資料が見つかった話がでていた。それによると段ボール箱10個という厖大なメモや日記類など希少価値のある資料だったという。それで東京大学の某部所と入札になって、井上は百万単位のカネを払うからと、その資料を落札した話が出ている。井上はそれを時間をかけて読みこみ、構想を練るから遅筆堂と呼ばれたのだと思う。あの司馬遼太郎も「坂の上の雲」を書くとき神保町など古書店から日露戦争関係の資料を買いあさったという。当時でその金額が2千万円とか言って、古書街から日露戦争関連資料が一冊もなくなったという位だ。さらに資料を保管するために一軒借りたとか言っていた。
▼◇「ドライビング・ミス・デイジー」1989年のアメリカ映画でアカデミー賞を受賞している。先週ケーブルTVで放映されたので録画してみた。昔見た時は気位の高い婆さん(ジェシカ・タンディ)が、威張り腐って召し使いのドライバー(モーガン・フリーマン)に色々命じる映画としか思い、あまり良い印象は持っていなかった。しかしそれから20年近くたって見ると別の側面が見えて来た。ストーリーはご存知だと思うので簡単にする。妻と暮らす息子と離れてくらす元教師の老婆デイジー。ある日車を駆って町に買い物に出ようとしたところギアを入れ間違えて自損事故を起こしてしまう。それで息子は老婆専用の運転手ホークを雇って送り混む。最初は黒人嫌いで、彼を鮭缶を盗ったと信じていなかった。しかしホークが一生懸命、デイジーに尽くす姿やその誠実さに次第に心を開いてゆく。そして夫の墓参りに行ったとき、献花してある知人のハワード氏の墓に持って行くように指示する。しかし運転手はアルファベットしか読めないという。デイジーは頭が「H」終わりが「R」の文字を探すように言い、運転手は納得する。
▼帰宅してからデイジーは運転手のホークに学校で使っていたアルファベットを憶えるために使っていた古い教科書を与える。召使いの女性が豆の皮をむいていた最中脳出血で倒れ、使用人は運転手ただ一人になる。そしてデイジーも老いて、ある日ベッドから髪を振り乱して飛び出してくる。「学校に行かなくちゃ、準備ができていない、遅れてしまう」と半狂乱になる。ホークは息子に電話すると「いつもの事だろう」というが、ホークは「いつもと様子が違います」といい、それからデイジーは施設に入ることを納得する。誰にも老いというのは確実にやってくる。そしてボケも。そんな時相手になにをしてやることができるだろう?意識が耄碌しないであろう、あと15年くらいの間にできることはやって置かなければと思った。それに昨日午前中、仕事の打合せであった友人の母堂は今99歳で施設にほとんど入りっぱなしだという。しかし彼は毎日夕方になると母の所に通って食事をさせると言う。「相手が誰なのか見分けられるのは95歳くらいまでだから、やるならそれまでだよ」、と彼は静かに語った。

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May 26, 2010

B29重爆撃機の残骸を探す

B29kikanjuu
(B29に据え付けられていた12・7mm機関銃)
B29kikanjuu2
(その説明盤)
▼敗戦の直前、千葉に最初に空襲があったのは6月10日朝8時頃だったようだ。この原稿を何回も書き直していた。元の「証言集」という120人の聞き取り記録というのはある。これはIさんという方が、一人ひとり聴き取ってパソコンで清書し、しゃべった本人との間で何度かやりとりして完成した貴重な記録である。その記録集というのがA4版で、1ページにぎっしり1000字ほど詰まっている。それが約330頁ある。原稿を書くからにはそれを全部読んで自分の頭で理解して整理しなければならない。これを読むだけで約10日ほどかかった。といっても後半の約半分は単なる戦争体験だった。すると使えるのは前半の部分である。編集委員会の人々とは先週お会いしてお話しを伺ったが、話をより立体的にするには文章だけではなく、新聞に掲載する写真という「当時の物」が必要になる。
▼モニュメントはいくつかあるが、それでは迫力に乏しい。いろいろ調べていくと江東区猿江の重願寺という所に「みまもり観音」と「B29のプロペラ」があることが分かった。空襲はB29爆撃機で焼夷弾を投下して行われたのは、東京大空襲と同じだ。その他グラマン、P51等の戦闘機が別途攻撃に加わっている。記録を読んでいておかしいと思うのはパイロットの顔を見た。鬼のような顔だったとみんな同じような証言をしていることだ。しかし冷静に考えて見ると、B29は高射砲に狙われないように高さ1000m以上を飛行する。しかも構造上、機関銃の回転銃座だけは操縦席の眞下に付いている。だからパイロットの顔は見える筈がない。一方戦闘機だが、これとて地上の車で試して見ればわかるが、国道の反対車線の運転手まで約10m位だ。このときかろうじて顔は確認できるが、表情までは分からない。
▼今の日本の航空法では地上から300m以下に降りて飛行することはできない。だから飛行船にしてもヘリコプターにしてもみなさんご覧になっているのは300m以上ある。では戦闘機がどこまで降りて来れるかだ。10mでは煙突に突っかかるし、小銃でも撃ち落とされてしまう。それに爆弾を投下しているのだからその衝撃波や、自ら落とした爆弾の影響をもろに受けてしまう。だから少なくとも100mは離れていないと危険である。それでパイロットの顔が見えるか?再び地上の自動車で検証してみると、30m離れたらもう男か女かの区別すらつかない。以下は想像だが戦闘機のノーズに書かれた落書きを見て、人間の顔と錯覚したのではないかと思われる。
▼ボスニア・ヘルツェゴビナの民族浄化の話にしても、噂が恐怖となってあたかも自分の体験のように広がっていくケースが往々にしてある。取材においては相手の話を客観的に評価して、冷静に判断しないと大きなミスに繋がってしまうケースもある。それでB29の機関銃の残骸は江戸東京博物館に保存されている事がわかった。確認するとそれは千葉の東庄で撃墜されたもので、フラッシュを使わなければ撮影しても良いというので、午前中撮影してきた。このB29の撃墜に関してはかなり残酷な話があるので、それは省略する。
▼飛行高度の事を言えばあの「トッコウバナ」の美談も、かなりの確率で創作されたものだと思う。特攻隊のパイロットが戦闘機に乗る直前女子学生から「オオキンケイギク」の花束を貰った。それを一緒に特攻するのに忍びなく、隣の島の上まで飛行してその花束を落下させ、その花が島の一面を覆っている。美談としては泣かせるが、そんな高度から芥子粒のような花のタネが眞下に落ちる筈がないのだ。

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May 25, 2010

◇「カプリコン1」をケーブルテレビで観る

▼わたしの仕事は大体1ヶ月単位で決まっていく。年間スケジュールで言えば先日依頼のあった仕事は8月末だ。最短で言えば1週間のスケジュールを見渡して、曜日ごとの仕事をその日の目標として終わらせる。昨日は疲れていたせいか集中できなかった。集中できたのは午後3時半ころだった。それで大枠が決まったのは午後8時半だった。それをプリントアウトしようとしたら、1枚印刷しただけでブルーのインクがなくなってプリンターが止まってしまった。近くの大型スーパーか、隣駅のYカメラにいく事も考えたが、明日にしようと決めた。最近のプリンターは、例えば4色だとすると、そのうちのいずれかの色のインクがなくなっても印刷できなくなる。気をつけてみていると、プリンターは電源スイッチを入れているだけで、確実に消耗していく。だからわたしは印刷する5分くらい前になって電源をオンにするように心がけている。今朝朝一番で、空襲の原稿に必要なある物を江戸東京博物館で撮影して、それからYカメラによって来る予定だ。
▼韓国の哨戒艦の爆破事件で、韓国、日本などは一様に強硬姿勢を発表している。しかし北朝鮮側は「調査団を韓国に派遣する」と言っている事を一切報道しないで、「38度線で拡声器を使って放送したら銃撃する」という事だけを報道している。本来ならば冷静に対応しなければいけないのだが、「北の脅威」をアピールする絶好の機会だと日韓の右翼勢力は考えているようである。時々ご紹介しているレイバーネットでは今回の事件の報道スタンスについて次のように語っている。ここに登場する安田幸弘さんは、わたしの知り合いである。
◇「カプリコン1」スペースシャトルチャレンジャーが爆破事故を起こしたのは87年だったと思う。この映画が作られたのはそれよりも10年ほど早かった。わたしは当時映画館でこの映画を見たが、先日ケーブルTVで放映されたので録画して見た。火星探索機カプリコン1が発射され1年たって地球に帰還しようとしている。しかし当時のNASAの技術では1年も、3人の乗員の生命維持装置を作動させるのは無理だった。どうしたかというと、無人の探査機を発射し、乗員は地上の巨大なスタジオでいかにも火星旅行をしているように演じさせていた。
▼ところが地球再突入に当たってシャトルの耐火タイルが破損していることが見つかり。突入に絶えられず燃えてしまう。そうすると国家威信をかけて1年間に渡って行った実況中継がまったくウソだと世界中にばれて物笑いの種になってしまう。NASAはスタジオに監禁してあって3人の宇宙飛行士を抹殺しようと考える。それに気づいた飛行士は鍵と壊して、彼らを殺害に来たFBIの男達の乗っていた小型ジェットを乗っ取り、逃亡する。しかし燃料は少なくすぐ砂漠に不時着する。3人は水も食料もないまま別々の方向へ歩き出す。もし誰がが捕まったら信号弾を発射しようと約束する。
▼家族と飛行士の最後の通信に疑問をもった記者は、不審なことに一つ気づく。1年前に家族で旅行した場所をわざと間違えて言っているように聞こえたのだ。果たしてその夫人にあって聞くと、場所は違っていて西部劇の芝居を見せるアミューズメントパークだった。飛行士は西部劇の芝居と同じく、火星旅行も芝居だと気づかせようとしていたのだ。最後に残った飛行士はガラガラ蛇と闘い、その生き血と生肉を吸って生き延びる。FBIに捕まる寸前、記者に保護され農薬の空中散布の複葉機に翼に捕まり、ヒューズの軍用ヘリと手に汗を握る追跡劇が始まる。30年たってもまったく古さを感じさせない映画だった。

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May 24, 2010

◇「グリーン・ゾーン」を見る

▼もう疲労困憊。昨日は朝9時前後から電話やメールが相次いで届いた。普通の日曜日は朝早くから出掛けてしまうので、早く連絡しないと捕まえることができないと思って下さった方々からだった。午後からペシャワール会で活動していらっしゃる方の講演会と取材があった。ペシャワール会についてはほとんど知らなかったが、リーダーである中村哲医師のもとアフガンは着実に、麻薬ではなく農産物で食べる事ができる国に変化しつつあることを知った。DVD上映と講演で約3時間。会場が家から遠かったので往復約2時間。会議で拘束されること自体嫌いなので、これだけで疲れてしまう。帰宅してNHKHVの再放送「イタリアからアルプスをトレッキング」の続きを見ただけで寝てしまった。
▼◇「グリーン・ゾーン」イラク攻撃の最大の理由は「大量破壊兵器をイラクが持っている」という情報だった。アメリカ軍のMETという部隊は大量破壊兵器を探す任務を負っている。その責任者はミラー准尉(マット・デイモン)である。軍上層部の命令の下プリントアウトを持って「破壊兵器がある」という場所を急襲するのだが、いずれも空振りである。准尉はこれは情報が漏れているか、まったくのガセネタではないかと考える。
▼ミラーはイラク人の協力者を通訳として、その真相を突き詰めようとする。すると元将軍なる人物がいて、彼はアメリカ国務省の高官と開戦前の1991年に密かに会っていた。そしてそのとき限りなく、白に近い(持っていない)という事を伝えてあった。にも関わらずアメリカは一斉攻撃を仕掛けてくる。調べて行くと将軍らは、実力者を集めて新しい政府をつくるべく会合を重ねている事が分かる。それを知ったCIAはミラーをスカウトし、金庫から100万ドルの札束を無造作にリュックに詰め込んで、その将軍をカネで釣って軍を再建するように命令する。しかしその作戦中、現実のTVが映し出されブッシュが戦艦に降りたって、「イラク戦争は終わった。イラク軍は解体される」と宣言するので、将軍らは騙したと怒ってミラーを人質にする。
▼同時に国務省は「ウォール・ストリート・ジャーナル」の女性記者を使って「大量破壊兵器はある」と書かせて来た事がミラーの手によって発覚する。そしてミラーは国務省とイラク軍の残党の両方から追われる身となる。ミラーが拘束された事が判り、アメリカ軍はあのソマリア作戦のように、さらに近代化されたブラックホークを使って追尾する。そして映画にありがちな、危機一髪でミラーは救助される。そしてミラーが掴んだ「大量破壊兵器はなかった」とする情報をネットを使って各報道機関に一斉送信するのである。
▼アメリカでは一般的に911同時多発テロは、アルカイダのテロと信じられている。また「大量破壊兵器」も同様である。この映画のポール・グリーングラス監督の最初の作品は「ユナイテッド93」で同機がテロリストによってカッターナイフで乗っ取られる話が、まことしやかに描かれている。次が「ボーン・アイデンティティ」と「ボーン」シリーズが3作続いている。わたしはこの監督の映画は全部見ているが、最初からかなり変化を遂げている。ボーンシリーズはCIAの要員だったボーン(マット・デイモン)が記憶を取り戻し、組織に反抗する話である。とくに「3」の「ボーン・アルメタイム」はCIAとの直接対決になってフランスのジャーナリストの協力を得て、モロッコまで逃げてたった一人で対決する姿がよく描かれている。
▼今回のポール監督の「グリーン・ゾーン」はその大組織に対抗する個人の集大成であると思う。映画は劇映画でモロッコで撮影されているが、ニュースや実写場面を巧に組み合わせ、バクダッドの現場に放り込まれたような緊迫感がある。

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May 23, 2010

哨戒艦の眞下から爆破した疑問

▼これから取材の仕事に出掛けるので手短に書く。昨日の「愛川欣也パックイン・ジャーナル」でも、韓国の哨戒艦が魚雷攻撃を受けたことは最初に1時間さいて取り上げられた。例によって田岡氏は合同調査団の報告書を元に話したのだが、これが英文で5ページほどの簡単なものであること。爆発の瞬間だけ取り上げられて、それ以前の情況が一切書かれていないことに疑問を投げかけていた。つまり哨戒艦だから当然船の監視員が海面や、レーダーで海中をワッチ(監視)していなければならない。そうすると映画ではないが「○型魚雷○○方向から接近」という事が分かる筈である。しかしいきなり爆発の原因になってしまう。哨戒艦が停止していたところは最初水深14・5mだと報道されていた。それで爆発は船の眞下で上に向けて爆発している。これは例えば大型のホーミング魚雷を使ったとしても、それは船の横っ腹に穴を開けるのが最も簡単な方法である。それを船の眞下で停止させて直上に爆発させるというのは、機雷か何か別の爆発物を使わないと無理である、という内容であった。さらに魚雷のスクリューとされる物の錆具合は一月前の物とは思えないなどである。
▼「週刊金曜日」5月21日号P13で石丸次郎氏は、この公式合同発表よりも前に執筆されている。そこで指摘されているのは李明博大統領は、今のままでは次の選挙に勝てない情況にある。この事件は「北は敵である」という事で彼にとっては格好の材料になるという指摘もされている。
▼「愛川欣也パックイン・ジャーナル」では鳩山首相が、発表にすぐさま反応して、アメリカに同調すると発言したのは驚きであると、皆一様に発言していた。それから考えると某野党のように韓国とアメリカ発表だけを鵜呑みにして、「北の魚雷説」に付和雷同して制裁も…と発表するのは危険である。もっともこの野党は911同時多発テロの時、他の政党に先がけて「911はアルカイダがやった」と発表して世間を驚かせた。この野党はこの瞬間からボタンを掛け間違えてしまった。それ以後はアメリカ発表と同じ事しか言わなくなってしまった。だから訪米しても「評価」されるのだと思う。
▼昨日某読者から自転車事故の事でご心配いただいたメールを頂いた。ありがとうございます。自転車に乗っている人はいつ加害者になるとも限らないのでぜひ保険に加入した方が良いというご意見でした。
▼昨日は午後からマット・デイモンの「グリーン・ゾーン」を見たが、あのマイケル・ムーア監督が「仕事をさぼっても見に行け」という内容の作品である。内容は明日書く。
▼夜はNHKBSで「八代亜紀が故郷のキャバレーで凱旋公演」という番組があった。わたしは金曜日の夜NHKHVで録画した物を見たが、これまた八代がどうやって這い上がって来たかという集大成で、今はなき父親を歌った「一枚のLPレコード」はかなり泣かせました。

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May 22, 2010

信じがたい哨戒艦沈没は「北の魚雷」説

▼出掛けるので手短に書く。今朝の新聞を見て政府発表から左翼の機関紙まで一様に、韓国の:天安艦は北朝鮮の挑発行動だと決めつけている事だ。一般的に言うなら戦争は「絶対勝ち目」がなければ仕掛けない。米韓合同演習をしているとき、なぜ北が挑発を仕掛けなければならないのか。もしやるならば手薄になっている38度線の軍事境界線でしかける方が常識的な戦闘の考え方だと思う。それに魚雷一発で沈んでしまう戦艦というのも情けないというか、変である。「決定的証拠を見てさらに常識的な疑問」がレイバーネットに翻訳されているのでぜひご覧頂きたい。わたしはこれは北の謀略ではなく、米韓合同の謀略だと信じて疑わない。

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May 21, 2010

レイバーネットTVがスタート

▼今朝まで抗生物質ジスロマックを飲まされているので、調子が出ない。毎朝2錠、3日間飲むとⅠ週間効果が失われないという。昨日メルマガを送信してから、送信直後から今朝まで数件の感想文が寄せられた。それぞれ長いメールだったのでご返事はまだ出してない。午前中に原稿を一本仕上げないと外出できないので、ブログは手短に書く。
▼昨日書こうと思っていて忘れてしまったのがレイバーネットのTVがスタートしたことである。まだゼロ号の試験放送だが、以下でぜひご覧いただきたい。わたしも本当はこれをやりたかったのだが、継続させるためには、協力してくれるメンバーと資金も必要になるので、比較的手軽にできるネットラジオが当面の目標である。
▼西松建設の事件は小泉時代に森英介法務大臣が指示して検察にやらせたと平野氏が証言している。
▼一週間後にipadが我が日本国でも発売になるので、マスメディアはバ○騒ぎをしている。やれ週刊誌が読める、京極なにがしの小説が読めるなどetc,etc。しかしネットで先行輸入している人の話では、「あんな物重くて2、3日だけもって歩いたが、今は自宅におきっぱなしになっている」と証言している。重量は約700gだというから、軽いネットPCくらいだ。データを有料で提供しようと言っている週刊誌などは約70社だという。しかしざっと見た限り、わたしが読みたいと思う雑誌は一つもない。ノートPCの場合も一番気になるのは電池の残量である。ま、新し物好きの方には良いかも知れないが、まだまだ身近な物として普及するには時間がかかりそうである。
▼昨日夕方所用があって短パンで外出した。そのとき細い裏路地を歩いているとき、後ろからきた高齢のご婦人が乗った自転車に追突された。自転車のペダルがわたしの脹ら脛を引っ掻いた。ご婦人は「大丈夫ですか?」と自転車に乗ったまま言う。わたしは「血が出ているのでから、大丈夫なはずないでしょう。」と言ったがその老婦人は聞こえたのか、しらばっくれていたのかそのまま自転車で走り去って行った。こういう場合どうすれば良いのか。自転車のハンドルを掴んで「消毒薬と包帯をもってこい」と言うべきか。それとも「救急車を呼んでくれ」というべきなのか?帰宅してスプレー式の消毒液で殺菌したが、どうやら化膿はせずに済んだ。

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May 20, 2010

増えた常用漢字と「白星」の使用法を考える

▼本日メルマガの原稿締め切り日です。すでにお二人の常連様から投稿をいただいています。投稿して下さる方は午後5時くらいまでにメールをお送り下さい。投稿して下さったお一人が「仲里依紗お好きでしたよね?」とメールを下さった。はてー?思い出せないなー。ネットをチェックしたが良く分からない。
▼昨日は朝一番の9時過ぎにで知人から電話が掛かってきたので驚いた。2年ぶりくらいである。ある全国集会での仕事で、どうやらわたしの事を思い出して下さったらしい。8月末の仕事で、通常より条件は異なるが迷わずお引き受けした。午後から取材が入っていてインタビューにでかけた。インタビューは大体1時間以内と決めてお話しを伺う。お互い集中力の限度は1時間半ではないかと思うからだ。始める前に聞きたい項目を全部お話しして、相手が論点を整理できるようにお願いする。昨日の場合対象者は3人だった。わたしは、ある本ができた経緯をお聞きしたかった。しかしそのうちの一人は、それを誤解してご自分の戦争体験を長々とお話し始めた。途中でそれに気づいた同席者が指摘して下ったが、結局お話しは中断せず最後まで終わらなかった。
▼常用漢字の変更が朝刊に出ていた。それによるとわたしがかなり頻繁に利用している駅は、今までその範囲外にあったのだ。固有名詞だから除外されて来たのだが、正しくは「かめい戸」、「きん糸町」と書かねばならなかった。
▼NHKラジオのニュースで「外国人投手が初白星(しろぼし)を上げた」と言っていた。白星とは相撲から来ている言葉ではないかと思った。その話で家族と会話すると「フランス料理など5つ星レストラン、ホテルでも同様の表現があるから相撲とは言い切れない」という。しかし放送の「白星」とは明かに「○」であって「☆」ではないと思った。電子広辞苑によれば、中が白い星形または丸形のしるし。相撲で、勝を表すしるし。勝ち星。転じて、成功。手柄。「―をあげる」とある。大辞林によれば「相撲の星取り表で勝ちを表す白丸。転じて、勝負などに勝つこと、手柄などをたてることなどにいう。」とある。従って「○」でも「☆」でもどちらでも良いという事になる。
▼ついでにもう一つ。NHKラジオで午前7時前に「きょうはどんな日」というコーナーがある。「5月7日はディエンビエンフーのフランス軍がホーチミン軍によって敗北した日」と解説していた。しかしこれはベトミン軍の指揮者ボー・グエン・ザップ(武元甲)将軍が指揮した戦争である。NHKにさっそく事実と違うとメールを送ったが、梨の礫だった。

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May 19, 2010

手旗信号は肉声が伝わる

▼28日ごとに定期通院する。そのときはある症状が出ないかと聞かれた後、血圧を測定して調薬の処方箋を貰って終わる。連休の頃から風邪気味だったので、その旨伝えると「口を開けて、ああ、のどが赤いね」と言って数種類の風邪薬を処方してくれた。「これ飲むと眠くなる可能性があります」と薬局で言われる。とにかく最初の3日間は眠くなるのを2錠続けて飲まなければならない。熱もなく咳もでない。ただくしゃみと鼻水がとまらないので、気温が上がっても厚着をしていなければならなかった。でも一晩寝て起きたら、それはなくなった。もっと早く医者に行けば良かったかな、と多少反省をしている。しかし半分居眠りをして書いているのでご了承いただきたい。
▼この数日「ヒロシマ少女たちの日記帳」と中心になった石堂という女性の名前の検索用語が増えている。なぜなのかそのアクセス増の理由は分からない。連休中に「剣岳/点の記録」がWOWOWで放映されたので見た。想像していたよりも良かった。あるテレビでドキュメンタリーを作っている人が見て、「風景以外大したことはない」としゃべっていたので、それで映画館には行かなかった。これならば風景だけでも見る価値は十分あったと思った。その最後が剣岳を狙っているライバルの山岳会と、陸軍測量隊が手旗信号を使ってエールを送り合うのだ。このシーンを見て、「ヒロシマ少女たちの日記帳」のラストとかなり似通っているなと思った。当時は山とか通常の通信手段がない場合は、このように手旗信号しかなかったのだ。電池を充電する必要もないし、赤と緑の旗を2本持っていれば済むので、これは携帯よりも便利かもしれない。
▼同じようなシーンは潜水艦物の最高傑作「Uボート」でも荒れ海を航行しえいると隣に別のUボートが航行しているのがみえる。艦長は船籍番号で味方の船だと分かる。それで無線は禁止されているので、サーチライトをモールス信号代わりに使って交信する。あのシーンこそ海の男の友情を感じてジーンとなる。
▼潜水艦と言えば韓国海軍哨戒艦「天安」(1200トン級)だが、韓国側は北朝鮮の魚雷による被害だと発表するらしい。しかし米艦合同演習をしている最中に魚雷を発射することなど考えられるだろうか。まだ正式発表になる前の資料だが、このサイトがかなり詳しく報じている。日曜日の取材を頼まれた。日曜は仕事をお断りしているのだが、いま病気や手術で故障者が多いからやむを得ない。

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May 18, 2010

夏が近づくと早起きになる理由(わけ)

▼初夏になり夜が明けるのが早くなると、わたしには少々困ったことが起きる。3匹の飼い猫ちゃんたちが夜明けとともに揃ってわたしの部屋にやってきて寝息を窺っている。3匹はそれぞれ自分の好きな部屋で眠っている。当然オス猫はわたしの部屋で枕を共用しているのだが、フラッと明け方別の部屋に散歩にでかける。そして明け方再びわたしの部屋にやってきて起きるのを、今か今かと待っている。というのは猫ちゃんたちのエサやりはわたしの係だからだ。今の時期は午前4時には3匹がそろい踏みして、わたしの息遣いをチェックしている。こっちもそれは感じているので、気づかないふりをしてしらばっくれている。
▼しかしその芝居ができるのも限度は5時くらいまでだ。水をくれとかエサをくれとかで鳴いたり走ったしりしてアピールをする。しかたなく5時15分から、5時半にはベッドを抜け出してエサやりをする。以前隣のビルの屋根が低かった頃は、やってくる雀にエサをやるたびに早起きになっていった。一番早いときで午前3時頃だったと思う。雀にエサをやるとクロ猫のロクちゃんがまさに、彼らがエサを啄む姿を見て立場は逆だが、文字通り欣喜雀躍していた。こうして初夏から夏の間、わたしの早起きしなければならない苦しみは続く。
▼今朝の朝日に作家の大江健三郎が井上ひさしの「遅筆堂」に関してエッセイを書いていた。大江は文章が書けなくて自信をなくし、山形県にある「遅筆堂文庫」の講演会をすっぽかしたのだという。そのご井上からニューヨークで出版されている「困難な生の時(difficul time)のためのCDリスト」を貰った。その中の一つにエドワード・W・サイードが最も美しい音楽だと讃えたモーツアルトのオペラ「コシ・ファン・トッテ」があった。わたしはモーツアルトで手許に残っているのは唯一「魔笛」だけだ。
▼原稿が書けないからと言って、大江のように書斎に天窓を空けて欅の葉を眺めるなどという贅沢な事はできない。上記モーツアルトのオペラも持っていないので、あり合わせのCDを聴くことで我慢するしかない。サイードの著書「晩年のスタイル」だけはネットで検索すると図書館にあったので、すぐにリクエスト・カードを出した。

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May 17, 2010

人気タレント出馬で支持率は上がるのか?

▼浅草で三社祭があった。電車で行けば15分もかからない距離だ。いや歩いても30分もあれば着く。しかしわたしは混雑した所が大嫌いである。従って祭りにもあまり出掛けない。人混みで言えばわたしが見る映画は渋谷のミニシアターが多い。そこで出掛ける時には渋谷に着いてから一工夫する。あの駅前のスクランブル交差点が問題なのだ。だから改札口を出てから人を掻き分けて、道路の先頭に立つ。そして信号が変わったら向こう岸まで一気に突っ走る。そうすると高い確率で混雑には巻き込まれなくても済む。そして映画が終わったらいつもの店で食事をして、買い物などは一切せずに、さっき来たのとは逆の方向へ一気に突っ走り、改札口へ到着する。
▼昨日も京成押上駅周辺は大混雑していたという。もちろんあのスカイツリーを見学にやってきた人々である。ツリーは完成してからでは仕方ない。建設中の姿は今後一生見る事ができないからだろう。わたしが見ている限り第一展望台ができてから、上の建設は見る出来上がっているのがわかる。藤は例年連休で終わってしまうが、いまだに「亀戸天神の藤開花」という寝ぼけた検索用語が多い。昨日も映画の帰りに立ち寄ってカメラで撮影したが、来ていた見物客が数本の藤の花を見て「これから咲くのかと思った」と言ってた。随分のんきな方である。今は桜でいえば「葉桜」ならぬ「葉藤」と言った風情である。
▼毎日の新聞を見るたびに「あの人も候補者?」になったのを知り、愕然とする。今朝は俳優のH大二郎、先日は女優のM順子、その前は柔道のT亮子。巨人の堀内に、中畑など週刊誌の「あの人は今」コーナーが政治の世界に引っ越して来たような騒ぎである。たしかにTVの露出度がそのまま人気のバロメーターにはなりうる。しかしここに来て訳の分からない人選が進んでいるのは、世論調査で各党とも支持率が急激に下がっているからだろう。支持率が下がっている最大の原因は「マニフェスト」という斬新な言葉を使ったものの、それがほとんど実行されていない事に国民はいら立っているからだろう。支持率を上げるには公約をこの1年足らずで全部実施しろとは言わない、「普天間基地のアメリカ返上」と「後期高齢者医療制度」、この二つをやったけで支持率は急激に回復するであろう。
▼持てるものから持てない弱者を守るという本質を変えない限り、候補者のタマを替えたくらいでは支持率は回復しない。有権者はバ○ではないのだから。「週刊金曜日」5月14日号で元日経記者の大塚将司が「『成長戦略』という幻想を捨てよ、ギリシア危機は対岸の火事ではない」と「5月7日付の読売が法人税実効税率20%台への引き下げなど、経済再生に向けた5項目の緊急提言を掲載しているが、相も変わらず、企業本位の政策を求め、成長戦略が存在するかのごとき、幻想をふりまいている」とそんな戦略があるなら、こんな事になっていないと批判しているが、まさにその通りである。昨晩読売の拡張員が「つき合いでいいからしばらく取ってくれ」と戸別訪問して来たが、そんな新聞を購読する筈はない。わたしの断るセリフは既に決まっている。「ナベツネと巨人が大嫌いだから読売は読まない」と。

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May 16, 2010

◇「パリより愛をこめて」を見る

◇「パリより愛をこめて」リュック・ベッソンの映画なら見に行かなかった。彼の視点には一貫してアジア人、とくに中国人に対する侮蔑的な目が潜んでいる。アメリカの国務大臣がパリを訪れるという。パリのアメリカ大使館で働くジェームスは大使の運転手をしているが、何か破壊工作の特殊部隊に入りたくて仕方ない。大使は今のジェームスの職務に満足しているが、今回の任務がおわったら何とかすると言っている。そしてジェームスにはキャロリンという恋人がいる。だがデートをしていても大使から呼び出しがあるろ、すぐに駆けつけなければならない。ある日空港の税関でトラブっているので行って連れて帰るように命令される。
▼そこには500mlの缶を沢山持ったスキンヘッドの男(ジョン・トラボルタ)が缶をそのまま持ちこませろと言って動かない。ジェームスは仕方なく「外交文書」というシールを貼って持ちこむ。税関職員の前で一本飲んで見せたが、実は他の缶には拳銃が分解されて入っていたのだ。そしてコカインのコネクションを調べると称して、中華料理店に行く。しかしそこは中国マフィアの根城となっており、激しい銃撃戦が繰り返される。しかし追いつめてもコカインの摘発が目的ではないことが見る物に次第に分かってくる。だからこの前半の銃撃戦は何の意味もない。つまり「敵」はパリにやってくる国務長官を殺害するのが目的なのだ。敵=どうやらイスラム系=パキスタン人=テロリストという図式が、彼らヨーロッパやアメリカの映画の公式になっている。
▼クリントン国務長官そっくりの人物が空港を降り立った所から本格的な追跡劇が始まる。アジトを捜索すると何故かジェームスの写真が何枚も、別の角度から撮られている。もしかすると婚約者キャロリンが、敵の協力者かも知れない。スキンヘッドの男はそう思うが、わたしは最初に見た瞬間、彼女こそエージェントに違いないと思った。美しい女に気を許すと命を狙われるのは映画の定石なのだ。
▼おりからアフリカ支援会議が始まり、アフリカ各国の首脳が民族衣装でやってきている。キャロリンもその衣装に身をやつして入っているに違いない。「キャロリンどうしてこんな事を?」スキンヘッドの男からは説得しても相手は言う事を聞かない。一発で頭を撃てと言われているが、果たしてジェームスは仕留めることができるのか?
▼ある時トラボルタが「俺はこれを食っているから命を縮めている」と巨大なハンバーガーに食らいつく。。昨晩そういえば「アドマチック天国」で代々木公園近くのハンバーガー屋で1350円のものを紹介していた。美味しそうだけどあれを食ったら命を縮めるに違いない。映画の最後のシーンでもアメリカに帰国する彼にジェームスは巨大なハンバーガーをプレゼントする。長生きしたければ、肉食はやめて、うさえもんさんの様に、キャベツと納豆にするに限る。わたしも大体同じ物を食しているから…。

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May 15, 2010

◇「ケープ・フィア」を見る

▼何も書かないうちに80人もの方がアクセスもして下さった。前からお願いしているが、土日はやはり疲れが出る。気温が一定しないので毎日くしゃみが連続してでていた。それに今朝は体温が上がらなくて、出掛ける支度はしたがそのままずっと家から一歩もでなかった。いや見ようと思っていた映画は3本ほどある。しかしいずれも戦争映画だったり、犯罪映画だったりするのだ。実はスクリーンに立ち向かうというのはとてもエネルギーを必要とする。体調を整えて万全にしていかないと全身のエネルギーをスクリーンに吸い取られてしまう。ま、ほのぼのとしたハリウッド系のラブロマンスならば、良いかも知れないが、わたしのリストにはそういう映画は入っていない。
▼まあ言い訳はどうでも良いが、一昨日夜にNHK教育TVで放映さえた、リヒャルト・ワグナーの「トリスタンとイゾルテ」を半分まで見た。というのは4時間半の番組なのだ。これも体力勝負である。昨晩はケーブルTVで放映された、「ケープ・フィア」(邦訳:恐怖の岬1991年版)を見た。これは公開当時映画館でも見た。ロバート・デニーロは犯罪者を演じるともの凄い迫力である。彼は弁護士のニック・ノルティに復讐をする。というのは、女性に暴行をしたとして14年間の実刑を食らって出所する。弁護士はニックなのだが、デニーロの事はすっかり忘れている。文字も読めなかった彼は14年間刑務所のなかで必死に勉強して、体力づくりをしてきた。
▼それはいずれも弁護士に復讐をするためだ。ニックは婦女暴行の罪はなかった事にして、刑期を軽くしてやったのだと知らぬ顔をしている。しかしデニーロは「俺は刑務所のなかで、あらゆる屈辱を受けてきた。それがどんなものか分かるか」と付きまとう。ニックは警察に相談するが、デニーロのやっている事は法律の範囲内で、自宅の敷地にも入っていないので犯罪とは言えないと取り合わない。しかたなくニックは私立探偵と暴力団を雇って仕返しをしようとする。しかしその時の会話が録音されていて、身動きが取れなくなる。
▼さらにデニーロの脅しは妻(ジェシカ・ラング)や娘(ジェリー・ルイス)にまで及ぶ。ニックは家族と私立探偵を連れて小型のクルーザーで河を逃避行を兼ねてクルージングする。ところがデニーロはそこlまで追ってくる。ニックが絶対絶命に追い込まれた時、デニーロは言う「全米弁護士協会の綱領を知っているか?依頼人の代理人となった弁護士は、全力を上げて依頼人を守らなければならない、とある。だがしかしお前は全力を上げて俺を守らなかった」と言ってのける。

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May 14, 2010

◇「時をかける少女」2010年版を見る 亀戸天神の藤は終わり

Fuji9
(亀戸天神の藤はほぼ終わり、14日午後3時)
▼相変わらず亀戸天神の藤開花情報という検索用語でアクセスして下さる方が多い。昨日は親しい友人と3人で1年ぶりくらいに飲んだ。飲んだ量はそれほど多くなかったが、かなり酔ってしまった。やはり飲むのは自宅近くの駅から15~20分以内の範囲が一番安心して飲む事ができる。ビールで乾杯してから一人は2杯目でデンキブランを召し上がっていた。わたしはあれは、それほど美味しいとは思わないので、焼酎ハイボールにしていた。この店は浅草の支店で、3年ほど前に同じメンバーで来た事がある。そのときは結構繁盛していた。しかし昨日は何時になっても客足は増えなかった。それにつまみはロクなものがなかった。この調子では後半年くらいしか持たないのではないかと思った。
◇「時をかける少女」♪「あなたわたしのもとから突然消えたりしないで…」ああ、原田知世の初出演の映画は良かったなー。同じタイトルの2010年版にそれほど期待していなかった。ところが…半分くらいまでは退屈で失敗したかなと思ったが、ストーリーは前回とまったく違っていた。
▼大学の研究者らしい芳山和子(安田成美)。娘のあかり(仲里依紗)が大学合格の翌日交通事故に遭遇して、意識不明になってしまう。一時意識が回復したとき、「約束を果たさなければ」と言って病院のベッドから立ち上がろうとする。あかりはそれを制止して「自分が代わっていく」と高校の理科実験室に行って、過去に遡る変な薬品を一気に飲む。着いたのは1974年の世界で自分が希望していた72年とは違っていた。それでも母から託された一枚の写真を手がかりに「深町一夫」(石丸幹二)を探そうとする。
▼過去の世界に一人も知り合いはいないので、大学に行って「深町一夫を知りませんか?」と聞いたり、写真を見せても誰も「知らない」と相手にしてくれない。そんな中一人の映画サークルの青年涼太(中尾明慶)家に転がり込む。涼太が作っている未来映画は現実の2010年の世界に似ている。その現代を必死に説明しようとするあかり。持ってきた携帯を操作してみせようとするが、アンテナもないので「圏外」になっているのは笑える。そしてラジオから流れてくるのは吉田拓郎の歌や、かぐや姫の「神田川」である。
▼そしてテレパシーで深町ともようやくあえることになる。しかし涼太は父親が脳梗塞で倒れて急遽能代まで夜行バスで帰省することになる。数日間の間にあかりは涼太の映画のラストシーンに出演したりするなど、すっかり好意を抱くようになる。しかしあかりは夜行バスが転落事故を起こして、乗客全員が死亡していることを現在の新聞記事を見て知っている。死にものぐるいでバスをおいかけるあかりに、深町は「現在の人間に過去を変えることは許されない」と無理矢理引き留める。そして74年の「記憶は消すよ」と現在に引き戻される。
▼そして涼太が持たせてくれた8mmの未完成映画を見る。ストーリーはちんぷんかんぷんだが、自分が後ろ姿で登場して去っていくラストシーンで何故か涙が止まらない。この映画は前回の原田知世版の続編という形で作られて、大人の鑑賞にたえられる作品となっていました。かくしてわたしはますますラベンダーが好きになっていくのでした。

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May 13, 2010

新聞報道と生活実感はかけ離れている

▼たしか民主党は迷走しているようにみえる。しかし自民党時代に比べれば、1割から2割くらいは前進している様に感じる。検察審査会に関しても一貫して書いているが、日本人は「検察」=「絶対の正義」だと誤解している。それを利用して、法律に関する素人を審査会の委員にしてそれをリードして、「小沢一郎」を「起訴相当」再調査せよという結論を書いている誰か弁護士出身者がいる。11人の委員が全員一致で意見が一致するなどという事は、北朝鮮でもなければあり得ない。
▼さらにおかしいのは自民党の二階元通商産業大臣は、小沢氏よりも多額の不正を行ったのに対して検察審査会は口をつぐんでいるのは何故なのか?結局検察や検察審査会は旧守派の牙城となって利用されているだけの話なのだ。その意見に悪のりして得意になって報道してお先棒を担いでいるのが、マスメディアということになる。これは本多勝一氏が言うように、「新聞はもはや情報産業なのだ」という指摘が一番当たっている。
▼しかしそのマスメディアも、ここ数日の朝日を見ている限り、「一体どこの世界の出来事?」と叫びたくなる。団塊の世代が日本一周のクルーズが人気があって一番安い部屋で一人48万円は高いと思わないとか。デパートが少し売上げを伸ばしてとか。一般庶民の苦しい生活を何も報道していない。要するに「エコ減税」で景気が上向いている、とでも言いたいのだろうか。
▼しかしこれも某生活協同組合の統計調査を先日見たら、50代の人たちが定年後のくらしや病気が一番心配だと答えている。こういう新聞記事は実態経済と乖離しているから読んでいてバカらしくなるのだ。さらにファストフードが回復して来ているという報道だ。その理由が冷え込んでいた個人消費に変化の兆しが見えているという。こういう記者はハローワークやネットカフェを覗いたことがあるのだろうか?ファストフード店やコンビニで1週間くらい働いて見れば良い。
▼さらに先日5月始めにニューヨークの5番街で起きた、車に乗せられた爆発物らしい物質。この持ち主がアフガンのタリバンだ、と言い切る報道ぶり。常識で考えてタリバンとはアメリカやカルザイのアフガン支配に反対する農民組織である。一体彼らが喰うや喰わずのどういう生活をしているか、アメリカ人や、それを報道している記者は考えた事があるのだろうか?新聞記者は朝日で1千万円台の収入だというから、自費でアフガンにでも取材に行ってくれば、そういう記事は書けないと思う。テレックスで、いや今はネットかな。それで入っている外電を無批判に翻訳ソフトでも使って見ているのだろうか。大体あの爆発物が見つかったタイミングがおかしいとおもわなければ、記者としては失格である。おりから国連軍縮特別会議に世界から集まった人たちが、ニューヨークをデモ後進しようとしていた矢先なのだ。まずそれに対する妨害と考えない方が変だ。
▼こういう読者の実態からかけ離れた新聞を作っているから、購読者は減る一方になってしまう、とわたしは考えている。

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May 12, 2010

朱鷺を襲ったテンは無罪放免

▼佐渡の朱鷺を食べてしまったテン、その後どういう処置がされるか心配していた。今朝のニュースによれば動物保護の立場から、どこかに引き取られることになったという。テンにしてみれば、自分は単なるエサを食べたという認識で、まさか天然記念物を食べたという認識はなかろう。それになぜ絶滅してしまった朱鷺だけがあれほど大事にされるのか見当もつかない。動物が天然記念物を食べたからと言って薬殺などの処分にされてしまってはたまらない。ちゃんと裁判を開いて俺の主張を聴いてくれという事だってできると思う。現実に高尾山の下に圏央道を作る事に反対する裁判で、人間が動物に代わって原告となり裁判の当事者になれるかどうかという事が現実にあった。
▼人間が快適な生活を享受するのと反対に、自然は破壊される。いま大体地球上の種は一日平均100種類が絶滅して行っていると言われている。だからそれは朱鷺といえども特別なことではない。日本で有名なのはニホンオオカミであろう。これも絶滅して100年くらいだったと思う。わたしは大体姿格好が良いというだけで「朱鷺」のように大切にされたり、見栄えが恐ろしいというだけで見向きもされない種がいる事自体おかしいと思う。でもまずテンちゃんの命が救われてホッとしている。
▼ネットや一部週刊誌で鳩山首相の普天間の基地移設に関する「腹案」の中味が分かったと報道されている。それによれば「普天間基地は、平時は閉鎖し、自衛隊が管理・運営する。有事には米軍が完全利用できるようにする(「新有事駐留」)」というものらしい。興味のある方はじっくり読んでいただきたい。鳩山総理はたんに「迷走」していたのではなく「瞑想」していたというのが記事を書いた人の意見である。
▼先日ちょっと書いた「愛川欣也パックイン・ジャーナル」で話題になった「核拡散防止条約(NPT)再検討会議」の事。特別ゲストの重信メイはそれまで発言する場所がなくて気の毒だった。まず核を減らしたと言っているがそれは米露の核の数え方の問題である。たとえば飛行機に10発搭載していても、それを1発と数えているだけだ。それでもなお核は5000発あるわけだから、地球を何度破壊尽くすことができるだろう。今までは25年条約であったがそれを永久条約にしようという論議もある。そして既に核を持っている国に対しては「他の国に対して売りやすく」しようとしている。基本は不拡散体制を広げるのが狙いである。しかしおかしいのはこの条約に入っている国が条約から脱退したら処分するという条項があったりして、これではヤクザの組織とあまり変わらない。つまりこの条約は既に核を保有している国にたいしては優遇し、そうでないイスラエルや北朝鮮はを規制して排除しようとするので彼らは核実験をしたり、しようとして反発している。
▼重信メイはイラクが核を持つことで発言していた。イランは核は持っても人間に対して使うのは陣頭的に許されないというのが、イランにいるイスラムの宗教指導者の考え方である。それは別にモハメッドが言っている訳ではないが、いま現実に生きている宗教指導者がそのように解釈しているのでイラクのアヤトラ・ハメネイは、その教えをまもるであろう。イラクとイランが違うのはイラクは事実上サダム・フセインの独裁国家であり、イランはシーア派だが、フセインはスンニ派だから自ずから考え方の違いが出てくる。というのが重信の指摘であった。
▼昨日の検索用語で「時をかける…」がトップに来ていた。ウームどういう現象なのか。先日は「組曲虐殺」を書いたら。、何と多喜二とかでなく、主演男優の名前が検索用語のトップに来ていた。昨日はもう一つ某ピアニストの名前が二位に来ていた。芸能ネタはわたしは書かない。また芸術家である知人や友人の評価は一切書かない。どうしても知りたい方はメールでご連絡を下さい。

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May 11, 2010

究極の電子辞書とは…。

▼昨日原田知世の「時をかける少女」の事を書いたら、ぜひ新版を見て感想を聞かせてくれというメールが寄せられた。公開当時は日比谷の映画館、たしかみゆき座でチャンリンシャンの薬師丸ひろ子の「探偵物語」と2本立てだった。薬師丸といえばNHKHIVで日曜日の夜、彼女の歌の特集番組があった。「もしもし、誰だかわかる」って言うNTTのCMソングもあった。
▼昨夜来、マスメディアは民主党の支持率が下がって、自民党の支持率の方が上回ったと、まるで鬼の首を取ったように騒ぎ立てていた。この世論調査の結果こそまさにマスメディアが求めていたものだ。たしか鳩山首相の普天間問題の決断の悪さが、世論調査の結果に出ていることは否めない。すべて後手後手なのだから。では自民党がこの問題を解決できるかと云えば、彼らは一貫して対米従属であったから、沖縄県民を犠牲にして、防衛利権に群がる人脈で埋め立て方式を推進する以外選択肢はない。
▼そして今朝の週刊朝日の論調を見ると「沖縄の海兵隊は抑止力になり得ない」と言い始めた。同じ論調は一部政党機関紙でも言っている。沖縄や徳之島の県民大集会の世論を背景にアメリカに「県民の声はノーですから、そちらで引き取ってください」とただ一言いうでけで済むことなのに、それが言えないとは情けない。
▼昨日の辞書に関して言うとキャノンのワードタンクという卓上電卓型の辞書がわたしの希望に極めて近いサイズである。機種は501とその近くの番号のものだ。違いは電子辞書に内蔵されている辞典の種類と、もう一つキーの配列なのだ。いやわたしが通っている図書館の検索端末のキーボードは「あいうえお」配列なのでとても迷う。後ろに待っている人がいると気が気ではない。分かりやすく言えばあの電卓に50音のキーがついているのはとても奇妙で使う気が起きない。もう一種類はアスキーらしきキーボード配列で、これならば多少使いやすい。しかし願わくばキーの突起が邪魔である。電卓のキーは使いやすいので、せめてあのくらいにして欲しい。そして巾が5、6センチになれば買っても良いのだが…。
▼頻繁に出てくる用語で「衛戍」の他のも「輜重」(しちょう)なんていうのがある。こういう言葉はもう死後なのだが、昔の事を記述するにはこれしかないのだろう。昨晩は寝る前に「千葉大空襲」の記録集を読んでいた。来週インタビューがあるのでその準備である。書いている方、あるいはしゃべっている人の気持ちは伝わってくる。しかし読んでくれるのはせいぜいわたしと同じ世代までだろう。若い世代に読んでもらうには、編集上の工夫も必要だろと思う。それに横書きで、文字が小さくて、さらにインクが薄くて目が痛くなる。

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May 10, 2010

携帯できる高性能な電子辞書はないか

Nedujinja
(根津神社境内で)
▼昨日は家の前からバスに乗って日暮里に出た。六本木シネマアートで「時をかける少女」の実写版(アニメではないという意味)を上映しているので、それに行こうと思っていた。しかし映画評を書かねばならない本数(常に4本)は既に確保してある。実はわたしがラベンダーを好きな理由は20年以上前に原田知世の「時をかける少女」を見てからである。何故なのかは、旧作の映画の方をご覧頂きたい。それで方針を変え、根津神社に行こうと考えた。一番安上がりなのは、バスで日暮里に出て、そこから歩く方法である。行ってみたがわたしの好みの場所ではなかった。むしろ谷根千といわれる街並みの方が良かった。次回はそれだけを目的に歩きたいと思った。帰りは上野から直帰できるバスもあるが、1時間に2本程度でなので、歩いて上野駅に出た。
▼バスに載っていると後部座席に座っていたご高齢の夫婦の奥さまの方が「白髭橋」の表示を見て大きな声を出した。「これはシラガと同じだ。シラガだ、シラガだ」と勝ち誇ったようにしゃべるので何を云っているのかと訝しんだ。携帯のテキストメモで「シラヒゲ」と「シラガ」を漢字変換してみた。「白髭橋」と「白髪」だから当然文字が違う。漢字の上は同じだが、下が「此」と「友」だ。余程「おばあさん違いますよ」と云おうと思ったが、みっともないのでじっと我慢していた。
▼わたしは仕事柄沢山の辞書を机の脇に置いてある。いや最近は広辞苑ほどの厚さの物は重くて持てないのでパソコンにインストールしてある。それでもデスクの脇には「類語辞典」が2冊あるのを20種類ほど揃えてある。というのは出版社によって意味が異なる場合があるのだ。例えば「ロマンスグレー」という言葉を岩波系では「中年男の白髪まじりの頭髪。また、その髪をした魅力的な男性」と云う。ところが三省堂の大辞林では「中年男性の白髪まじりの頭髪。魅力的中年男性の意で、1954年(昭和29)飯沢匡の戯曲から流行した語。」と言う事で岩波は少々意地悪な表現で、三省堂は語源まで出ていて親切である。いや自分の頭髪が白髪交じりだから三省堂を褒めているわけではない。
▼メルマガでご承知のように今わたしは226事件関係の資料を読みこんでいる。ところが戦前の資料では難しい言葉が多用されている。さらに「衛戍」など軍隊用語だから始末が悪い。しかもどの辞書にも「衛戍」(えいじゅ)の意味は出ていない。わたしは使う必要があるからこのような名詞漢字を一つずつ拾って必要な文字は作っている。漢字を見れば大体の意味は分かる。しかしわたしはその語源を知りたいのだ。それで辞書を片手に読んでいる。
▼本を読むときには書籍の辞書は使わない。いや片手には本を片手には辞書となるので、いきおい電子辞書のおせわになることになる。そこでもっと便利なのは携帯電話くらいの大きさで片手で引くことができるサイズの電子辞書である。携帯のダウンロード辞書は存在するが一体ダウンロードにどのくらいの費用がかかるか怖くてアクセスしていない。最も月額120円ほど払えば岩波も三省堂のも携帯の辞書サイトにアクセスすることは可能である。何か良い方法はないかと思案している。

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May 09, 2010

官房機密費を貰ったジャーナリストは誰か?

▼昨日の朝日投稿欄に「ボケ防止」の話が出ていた。60歳の男性なのだが、テレビに出演するお笑いタレントなどの名前をすぐ忘れてしまうので、雑誌から彼らの顔を切りぬき、名前をつけたノートを作ったというのだ。こういう努力をしている人は素晴らしいと思う。わたしの場合は思い出すまで必死に考える。時間はかかってもこの思い出すプロセスが大切なのだという。本を読む気がおこらない。知らない人と会うのはイヤではボケは進む一方だと思う。何か自分にあった方法にトライするのが良いかと思う。
▼さて先日自民党の元野中幹事長が、ジャーナリストに官房機密費を払ったという話しが話題に上った。あるサイトでそれが誰であるか指摘されている。わたしなどTVにしょっちゅう出演して、政府よりの御用コメントを出している人はみんな貰っている人だと思っている。だから名前を出されても。「ああやっぱり」としか思えない。
▼昨日の「愛川欣也パックイン・ジャーナル」で重信メイが出演していて、イラクがなぜ核を持とうとしているかについて的確な指摘をしていた。他のコメンテーターにはない視点でとても良かった。
▼もう一つ韓国の軍艦が沈没したというニュース。諸説が出ていて上記番組でも「米韓共同訓練をしている所を北が狙うはずはない」という意見が多かったが、見解は一致しなかった。ここで注目したいのは国際問題評論家の田中宇の「韓国軍艦『天安』沈没の深層」という見解で、この事件は韓国の軍艦が相互に撃ち合う同士討ちだという見解を出しているが、あり得ることだと思う。

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May 08, 2010

岩波ホールで「コロンブス永遠の海」をみる。

Skytree58
(5月8日午後のスカイツリー)第一展望台も完成した。
▼一日ごとに気候が目まぐるしく変わる気温の変化に身体がついていかない。
◇「コロンブス永遠の海」この映画はポルトガルがテーマの一つになっている。1955年二人の兄弟がポルトガルから船に乗ってニューヨークの父を訪ねる。税関でしばらくしたらどちらの国籍を得るのか決める必要がある、と云われてスタンプを押してくれる。リスボンと違ってニューヨークは都会である。まずタクシーで父の住んでいる番地を訪ねていくが信号が青で進み、赤で止まるのがルールらしいと分かる。これはちょうどポルトガルの国旗と同じではないかと笑う。ポルトガル人の店で食事をして工事現場の仕事を斡旋してもらう。
▼それから6年後、美しい妻を連れて新婚旅行でポルトガルに里帰りする。教会で結婚式を挙げるとき、「宣誓」のシーンがイヤに長い。ポルトガルの誇りは、何と言ってもコロンブスである。どうじに世界一周を最初にしたマゼランでもある。主人公は趣味で歴史とコロンブスの事をしらべている。本職は医師なのだが、コロンブスを知りたくで仕方ない。本当はコロンブスはコロンであるなどという事が分かってくる。だがしかし大公開時代の先駆者が現在もちゃんと評価され、顕表されているかと云えば、蔑ろにされている。そのことがどうも主人公には不満であるらしい。この監督は何かというとポルトガルのノスタルジアばかり描いていて分かりにくい。私の興味といえば、かつて大航海時代の覇者ポルトガルが、なぜ生き残れず、途中でフランスに侵略され、首都をブラジルに移動させなければならないほど落ちぶれてしまったか、という方に興味がある。私が今まで本を読んで分かっている範囲で云えば、儲けたカネは国王や貴族の懐を潤しただけで、インフラを整備することに使わなかったためではないかと思う。
▼さらに時は過ぎて40年後の二人は老人になってニューヨークにたたずむ。そしてまた母国ポルトガルが懐かしくなってあちこち訪ねるというお話し。どうもね、ポルトガルの歴史を知らないとまったく面白くはない。1月に行って来たばかりの私が見てもつまらないのだから…。
▼ニューヨークと云えば、今朝の新聞にブロードウェイで「マンマ・ミーア」を見てとても楽しかったと語っている人がいる。「911同時多発テロもアルカイダがやった」と云って憚らない。これでは「総立ち」で大歓迎される筈である。「マンマ・ミーア」で云えば私はメルリ・ストリーブスの映画を見た。しかし半分も見ないうちに退屈で止めてしまった。ネットの映画評でもあまり面白くないという評価をしている人が多い作品である。
(Duke)

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May 07, 2010

亀戸天神の藤はまだまだ大丈夫

Fuji1
(藤はまだまだ楽しめそう。6日午後撮影)クリック!
▼昨日我孫子にある布施弁天池の取材に同行した。わたしは気温がかなり上がると予測していたので半袖で出掛けた。もちろん家の中ではすでに短パン姿であるが、外出時はさすがに控えている。事前に担当者に聞くと「いつ行っても川蝉が撮影できる」という。それならば大型の一眼デジカメと望遠レンズを持って行こうかと、一瞬思った。しかし人の大勢いる昼間に川蝉が目の前に現れる筈はない、とも思って重い機材は持って行かなかった。結果としてそれは正解だった。近くに連休中の機材の撤収をしている人に聞いたら、「朝早くくれば見る事ができる、かも知れない」という事だった。しかしともかく暑かった。
▼そんな中を4、5歳の保育園児が大勢やってきた。バケツを持っているので引率の保育士さんに「何を取るのですか?」とお聞きすると「ザリガニ」ですという返事が返ってきた。ジャージのスラックスを着用した保母さんだったが、まぶしいほど輝いてみえた。歩きまわったのは約2時間で、そのあと某読者がJRのK駅まで来る用事があるというので、合流することにした。途中MINさんは北千住のTハンズで、海外旅行用の電気ヒーターを買う。値段は結構高いが、これさえあればどこでも湯を沸かす事ができる。しかも折りたためば、携帯電話くらいの大きさになってコンパクトだ。
▼時間を調整してK駅で3人が合流して亀戸天神の藤祭りのご案内する。平日だったが結構混雑していた。昼間から立ち飲みできる店もあったが、そこには行かず音響喫茶に行ったが、そこはたまたま連休だったので駅ビルの喫茶店で1時間半ほど健康問題について意見を交わした。某読者は家族に「F屋のくず餅」を土産に頼まれた。最初に買うと持ってあるくのは重いから帰り際に買うと行っていた。しかしそれを忘れてそのまま帰ってしまった。これは後日会う機会に、わたしが買ってお渡しすることにした。
▼後で分かったことだが外房にお住まいのKさんはバスツアーでスカイツリーと、この藤祭りの見学にいらしたという。しかし4日は近くにバスを停めるところがなくてお帰りになったと書いていらした。帰宅してからそのことを知りメールで藤の開花状況の写真を添付ファイルでお送りしたら驚いていらした。今朝の朝日でも連休中はかなりの人出で、3日は8千人だったとある。これから花火大会とかいくつかのイベントが控えているが、来年の藤祭りには外観は完成しているので、もっと大勢の人が押しかけると予想される。まだ満開ではないので今度の日曜日くらいまでは十分藤を楽しむことができると思う。そんな訳で昨日の総歩数は1万7千歩を優に超した。

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May 06, 2010

◇「ドン・ジョバンニ」を見る

▼メルマガお読み下さっただろうか?わたしは昨日メルマガを作るために延べ約1000ページの本を読んでいた。キリ番もどなたからも応募がなかった。最近は記念に差し上げるべき「粗品」が、応募者がゼロのためたまる一方である。
◇「ドン・ジョバンニ」もう20年近く前に公開された、「アマデウス」の中でもこの「ドン・ジョバンニ」は馬のシーンだけ一瞬登場していた。モーツアルトを演じる役者は先の「アマデウス」の俳優に良く似ている。もっともカツラをつけると同じようにみえるのかも知れない。ドン・ファンのストーリーはモーツアルトが考えたものではない。今回の主人公はオペラの劇作家ダ・ポンテである。ポンテはイタリアのユダヤ人家庭に生まれた。父はカトリック教徒と再婚するために簡単にキリスト教に改宗してしまう。そこでポンテは神学校に進み念願の聖職を得る。このようにポンテは聖職者だが、美女に会うと彼女たちに夢中になってしまう。たしかに映画に出てくるブルーの瞳をしたアンネッタは吸い込まれるようで、ポンテが漁色におぼれてしまう気持ちも分かる。
▼ポンテは作曲家のモーツァルトと組んでオペラ「フィガロの結婚」「ドン・ジョヴァンニ」「コシ・ファン・トゥッテ」などの名作を次々と残した。映画の物語は、数多の女性たちと遊びほうけて果てに地獄に落ちるドン・ジョヴァンニ(ドン・ファン)とポンテを重ね合わせ、その運命の恋とオペラ作りの課程と並行して描いている。
▼ポンテは数々の背徳行為を重ねたため、ヴェネツアを追放され、ウィーンにやってくる。そこでモーツアルトの良きライバルとなる、作曲家サリエリを紹介される。イタリア語の台本を依頼されたポンテはドン・ファンと、自分の女性遍歴を重ね合わせて脚本を書き上げる。そしてモーツアルトは大勢の女性を口説き落としたドン・ジョヴァンニ伝説を思案するうちに独自の切り口を思いつき、それをオペラにするため作曲に没頭してゆく。4月末に銀座テアトルシネマに行ったが年配の女性客で満員状態だった。
▼ストーリーもさることながら、「アマデウス」同様、映像美の世界に浸っていただければ良いと思う。だが山場がなく平坦でかなり退屈な作品である。

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May 05, 2010

ヒチコックの映画は国策にあっていた。

▼あと50人ほどでキリ番になる。しかし地上波のTVは広告収入の減少だろうか、番組を見る気がおこらない。ずっとBSやらを録画して見ている。先週からNHKBSではヒチコックの番組が放映されていたので録画して見た。「めまい」、「海外特派員」、「引き裂かれたカーテン」、などだ。「めまい」のキム・ノバーグは妖艶で美しかった。あるブログで「海外特派員」を褒めている人がいた。たしかスリリングなシーンは多彩で、今の007やマット・デイモンのシリーズにも同じ手法が使われている。第一次世界大戦の勃発となったサラエボのそれを思わせる暗殺シーン。オランダの風車の使い方などとてもうまい。とくに最後の飛行機が海上に不時着してしまうシーンなどどうやって撮影したのだろうと思ってしまう。後者の「カーテン」とは東ドイツの「鉄のカーテン」を指したものだ。東西冷戦の緊張が高まっている中、この「東ドイツは悪」というイメージが利用された。つまりヒチコックは当時の政治情勢を巧に利用して、アメリカの国家戦略と合致した映画を作っていた。だから国の保護の元に世界各国でアメリカの優位性をアピールする効果もあって普及したとも言える。今回は放映されなかったが、「北北西に進路を取れ」も同じ目的を持って作られている。
▼ま、そんな訳で夕べケーブルテレビでマイナーな旅番組を見ていた。するとスペインのセルビア特集をやっていた。セルビアと言えばカルメンの舞台にもなっている。カルメンは作り話だが、最初のシーンはカルメンが働く煙草工場である。その工場があった所はいま、大学になっている。大学生に「カルメン知っている?」と聞くと大部分の大学生は知らないと答える。一人の男子学生は「カルメンは今の世でも通じる先進的な生き方をしていた」と答えていた。女子学生たちは夜になるとディスコに遊びに行くと答えていた。これを見て日本で言えば義太夫とか新内、浄瑠璃などを今の若い世代が理解しないのと同じではないかと思って見ていた。セルビアでもう一つの音楽といえばモーツアルトの「ドン・ジョバンニ」だ。女好きのドン・ファン公爵がモデルとなってこのオペラは作られた。タイムアウト。きょうはメルマガのために本を読まねばならないので、銀座テアトルシネマで上映されている映画「ドン・ジョバンニ」については明日書く予定だ。
▼相変わらず亀戸天神藤祭りと市川の米原万里展でアクセスして下さる方が多い。前者はまだ満開になっていない。後者は9日で終わってしまうので早めに行かれると良い。

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May 04, 2010

◇「クロッシング」を見る。

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(建設中のスカイツリーがみえる夜景)
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(ライトアップに映える藤、3日夜8時半)
▼昨日ワシントンで民主党の原口総務相は「児童ポルノ」をブロックする対策についてコメントを発表していたが、かなり危険なものを感じる。というのは、わたし書いている『鍵盤乱麻』というHPは政府並びにそれに準ずる機関からアクセスできないという話を聞いたことがあるからだ。別にHPやこのブログで「権○の牙○に鉄○を!」などと書いたことは一度もない。政府批判はしているが、それほど過激な事は一切書いていない。それなのにブロックの対象になっている。これら政府に異議をとなえるブログやHPが規制されるとなるとあたらな言論統制につながると思う。
▼ナチスが政権を取るときも国民の合意ができやすい「ポルノの規制」から始めて、最初は進歩的、最後は共産党の言論弾圧にまで発展していった経緯がある。民主党の政権公約でもう一つ危なそうなのは「全高速道路の完全無料化」というのがあったが、この政策もナチスの「アウトバーン」の建設とかなり類似している。分かりやすく、一般大衆の支持を受けそうな政策はそういう危険な側面があることを見逃してはいけない。
▼◇「クロッシング」昨日のNHKのトップニュースは「子将軍様の大連行き」だった、今朝の新聞を見ると子将軍様は本国から護衛部隊500人を引き連れて行ったとある。それに彼は一貫して外国旅行で飛行機は使わず列車である。このこと自体自分がいかに命を狙われているかの証だと思う。映画の舞台となるのは1990年代後半の北朝鮮咸鏡南道である。劣悪な環境でお腹を減らして炭鉱で働く主人公ヨンスは元サッカー選手として活躍していた経歴がある。しかし稼ぎは少なく、空きっ腹も水を飲んで誤魔化している。狭い炭鉱住宅には病身の妻ヨンハと息子のジュニが待っている。そして米びつは底がみえるほど逼迫している。妻が遂に倒れて医者に連れて行くと、結核でしかも妊娠していると告げられる。しかもその治療薬は彼の住んでいる国にはない。
▼貿易をしている親友の所に行くが、中国に行った時聞いてみると言われる。しかし彼は貿易のついでに大量の聖書を持ちこんでいたのが発覚して逮捕され、家族は離散してしまう。どうしても妻を助けたいと思ったヨンスは、脱北して中国に行けば薬が手に入るのではないかと思って、深夜密かに河を渡る。そして自治区にある製材所で働いていると公安の手入れが入るがかろうじて追及の手を逃れる。そこからさらに中国入りを狙うが、その方法というのが、大連のドイツ大使館に逃げ込むという決死の作戦だった。さらにそこから韓国入りを果たす。
▼しかし残された妻子にはさらに過酷な運命が待っている。妻は栄養失調で息を引き取るのだが、死に際に息子のジュニに指輪を抜いて息子に託す。身寄りの亡くなったジュニは子どもだけの強制収容所に入れられ、石材の加工をさせられる。そこで父の親友の娘に偶然出会う。しかし彼女もまた怪我から感染症になって死亡してしまう。
▼一方韓国に渡ったヨンスは、クリスチャンの良心的な会社経営者に認められ、妻の薬を買う事ができりまでになる。薬局にいくと結核の薬は無料で差し上げられるが、他の薬は医師の処方箋が必要だと言われて、その意味が分からずに途方に暮れる。そして北の保健所らしきところに電話して妻の消息を訪ねるが、既に死亡していることが分かって愕然とする。次は別れ別れになっている息子を救い出す事だ。多額の賄賂を渡して子ども収容所から脱出させ、モンゴル経由でゴビ砂漠を渡らせるという業者にカネを払う。息子とは馭者の携帯電話を使って無事を確認する。そして一刻も早く息子とあうべくチンギス・ハーン空港まで向かうが、モンゴル当局はゴビ砂漠は広いからどこから越境するか分からないので、政府の施設で待つように指示される。果たして無事に親子は再会できるのか?
▼実はこの映画は3日の午後3時から銀座シネパトスで見た。今までの韓国映画と違ってどぎつい場面はないし。すべて脱北者や北朝鮮に住む人たちからの聞き取りで見事に再現されている。みなさんがもし連休中に映画を1本みたいと思ったら、ハリウッドのおバ○映画ではなく、この映画をぜひ見て欲しい。上映館は渋谷ユーロスペース、千葉劇場、大阪のシネマアート心斎橋で上映されている。
▼ブログカウンターは明日あたり123456番となります。

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May 03, 2010

NHKHVで「組曲虐殺」を見る

▼ipadなる電子リーダーがアメリカで発売されて大人気だ、とネットで話題になっている。日本の発売が遅れているのは無線LANの仕様が違うため、変更してから郵政省の許可が必要になるためらしい。今朝の朝日にもその各種リーダーの特集をしていた。しかし日本語に対応してから、それで何を読むのか、いや読めるかが問題となる。週刊アスキーの最新号によれば同誌独自のアンケートで読みたいのは「マンガ」と「ピンク系」の本という希望者が過半数で圧倒的に多かった。
▼かつてビデオの普及が「ピンク系」や「裏ビデオ」によって、ハードウエアが広まった事を考えると、その推測はそれほど間違っていないと思う。ソフト(本のデータ)を売る側にしても、小ロットでは儲からないから、売れる素材を選ぶに違いない。まして非合法出版や、少数だけに知らせれば良いものはやはり今まで通り手書きやパソコンで作ったものが今まで通り普及するだろう。
◇「組曲虐殺」この舞台録画は1日の深夜にNHKハイビジョンで放映され、わたしは昨日のブログにタイトルだけ入れておいたら、結構の数のアクセスがあった。他人の評価など気になさらず、どうかご自分の感想を書いていただきたい。私とて全部見終えたのは2日の夕方である。さらにそれを書くとなるとかなり集中しなければならない。米原万里さんの本を読んでいると、血圧は160に上がる。通訳というのは見た目以上に集中力を必要とするから、血圧が上がると書いている。それはブログの執筆も同じことだ。せめて休日にはそういう神経は休ませておきたい。
▼「鉄筆」この言葉を理解できる人は少数派になりつつある。主人公の小林多喜二(井上芳雄)は銀行の中に党組織を広げようとして、蝋原紙に鉄筆を使って文字を刻む。それを印刷して大勢の職員に自分たちはいかに資本家によって収奪されていようとしているか、明らかにしようとしている。当時、より大勢の人に自分の意見を知らせようとしたら、手軽にできるのはこのわら半紙に印刷して撒くことしかなかった。それでも慣れた人となると、一枚の蝋原紙で4000枚は印刷できると豪語していた。しかしそうなるともう職人業である。
▼約1年間に多喜二の生まれ故郷である小樽を旅した。そこには日銀の小樽支店など多くの銀行や倉庫会社が建ち並んでいる。つまり小樽は蟹工船を中心とする北洋漁業の基地であった。その過酷な漁がどのような物であったかは、多喜二の小説を読んでいただくとする。その後函館に行って関係者の話を聞いたら、ここで採れた鮭を使った鮭缶は第二次大戦中のヨーロッパに輸出されて、大儲けしたという。要するに北洋漁業は資本家の私腹を肥やすための格好の場だった。それを類推させる歌詞が北島三郎の「なみだ船」にもあって「ゴムの合羽にしみ通る、どうせおいらはヤンシュウカモメ」というセリフに現れている。
▼多喜二はその資本家による収奪が許せなかったために、数々の小説でその実態を明らかにしようとした。だがしかし絶対主義天皇制の下、その収奪の仕組みや天皇に対する異議を書く事は許されなかった。その結果、検閲により「伏せ字」という方法のみで発表することができなかった。芝居の中で多喜二は大阪にいるとき現地の特高警察が二人(山本龍二と山崎一)彼の家に訪ねて来るので「○○××」と自分の「伏せ字」だらけの小説を読んで聞かせる。
▼おりからその家には多喜二の姉(高畑淳子)と恋人(石原さとみ)が訪ねてくる。期待を胸に家を訪ねるとハウスキーパー(神野三鈴)がおり、すでに多喜二の身のまわりの世話をしている。つまりこの舞台は多喜二をめぐる3人の女を巡って進む。姉の性格分析は多喜二の小説に登場するのでハウスキーパーが的確に表現して会場を沸かせる。恋人役の石原は演技が未熟で必ずしも適役とは言い難い。さらに多喜二を監視するためまつわりつく2人の特高刑事が脇を固める。刑事は最初監視のために立ち寄るが、多喜二の文章力を感じ取って自分たちの書いた文章の添削を求める、という井上らしい描き方になる。そして刑事は警察官向けの「月刊警察の友」に原稿料をはずむから多喜二に連載をしてはくれまいかと頼み込む。ネタは「捕物帖」というだけで題材はこちらで提供するから、自由に書いて欲しいという。姉はノンポリだから「こんな良い話はない」と飛びつこうとするが、みんな納得するはずもない。多喜二は資金不足で苦しんでいるので金持ちと結婚した姉は、夫が株で儲けたカネをカンパとしてつぎ込む。しかし多喜二はそれを「資本家の汚れたカネ」などと言わずに素直に受け取る。
▼わたしは多喜二の事はまったく不勉強なのだが、大阪から東京のアジトへと潜行して活動している。彼はベートーベン62「コラリオン序曲」が好きだったらしい。2幕目はその名曲喫茶で始まる。実はその喫茶店で会う手引きをしたのがスパイだった。多喜二は逮捕を前に書いている。そして「絶望するには良い人が多すぎる」、「希望を持つには悪い奴が多すぎる」と悩んでいる様子が出てくる。そして「絶望と希望を橋渡ししてくれる人はいないものか?」と苦悩する。多喜二は自分たち虐げられた人々の事を「虐げられた靴底」というパントマイムで表現する。喫茶店で特高の取り囲まれた瞬間、ウェイトレスに身をやつした恋人が懐から一丁の拳銃を取り出す。多喜二は慌てて「利益をくすねている連中を力ではなく、言葉の力で暴くのが私たちの役割だ」と絶叫する。しかし拳銃は手品の小道具で銃口からポンと出て来たのは花だった。
▼そして多喜二の葬儀が終わって故郷に帰ろうとしている姉と恋人の元に、元特高刑事が駆けつける。そして多喜二を逮捕するのに手を貸した事を詫びる。交番の警察官に格下げさせられた元刑事は「挙手」の敬礼をすると、姉は「弟の死体の写真を見せられたから、あなた方に弟が何をされたか分かっています」と答え、列車に乗るため別れて行く。

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May 02, 2010

歌舞伎座の閉館と役者の挨拶

▼歌舞伎座が建て直しで閉館した。その前後歌舞伎座を撮影する人たちの様子が「残念だ。残念だ」と紹介された。わたしはそれを見てこの人達はどれだけ歌舞伎座に通ったことがあるのだろうかと思った。わたしはかつて5年間くらいは歌舞伎座に毎月通っていて、その他東京で観る事ができる歌舞伎は全部見ていた。とにかくご存知のように貧乏だから高い席には座れない。3階の3000円席なら良い方で4階の幕見(立ち見)席が多かった。3階席でも一旦座ると足を組み替えることができないのでとても疲れる。しかも歌舞伎は映画と違って3、4時間もその姿勢でいるのが辛い。「仮名手本忠臣蔵」も通しで観たから、朝から晩までを3ヶ月ほど見に行っていた。「取り壊すのがもったいない」とか「惜しい」というのは歌舞伎座の安い席に一度でも座って見た事がある人なら、決して言える筈はない。外観の良さと座席の快適さは別のものなのだから。
▼ついでに言うと最終日の歌舞伎座で役者の誰かが挨拶で「歌舞伎座が新しくなることは、これぞ知新であります」と語っていて、NHKの字幕にも出ていた。しかし「温故知新」という言葉はあるが、「知新」という言葉は存在しない。歌舞伎は大体2日か3日に初日がオープンして25日くらいまで舞台がある。2、3日休んですぐ次の演目の稽古をしなければならないから、とても忙しいのだそうだ。だから勉強というより、趣味は控え室でできる競馬をする役者が多いと聞く。まあ趣味はよいが、ちゃんと漢字の勉強もして欲しいと思った。
▼「愛川欣也パックイン・ジャーナル」では先週同様郷原信郎氏が電話で出演していた。彼の意見はこのブログで一貫して書いているように「検察審査会の権限と、誰がそれを仕切っているか」という事である。まず検察が立件できなかったものを、素人の集まりである検察審査会の11人が、どういう審査過程を経てこの結論に達したか一切闇の中であることだ。この審査会の意見があたかも「決定で小沢は有罪であるか」のようにマスメディアは煽り立て、さらに不思議な事に自民党と共産党がこの部分では意見が一致してしまっている。「小沢狙い撃ちに見る検察の暴走と劣化」という郷原信郎氏の論文は雑誌「中央公論」4月号の114ページに出ているので、興味のある方はぜひ図書館で借りて読んでいただきたい。もしこの「検察審査会の暴走」を許すと戦前の特高警察の復活に道を開くことになってしまう。
▼昨晩はNHKハイビジョンで井上ひさしの最後の作品、小林多喜二の事を書いた「組曲虐殺」を3時間にわたって放映していたが、さすがに良かった。井上さんは「これが書けたからもういいんだよ」と言って息を引き取ったという。その中のセリフで戦前は「戦旗」と並んで「中央公論」を読む人が特高にマークされていたとある。詳細は明日書くつもりである。

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May 01, 2010

海外出国風景は豊かさの象徴か? 亀戸天神藤開花情報8

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(30日の開花状況、最終回です)
▼今朝の朝日別刷り「be」に「北国の春」が登場した。あの作詞をした、いではく氏はわたしよりも2年上の先輩で卒業生名簿によれば本名は「井出博正」だった。いずれにしても新聞に掲載されている風景はわたしの原風景でとても懐かしい。
▼連休はみなさんいかがお過ごしであろうか?わたしは出掛ける予定はない。5日のメルマガ締めきり日が迫っているので、ひたすら読書するだけだ。きょうはメーデーである。ちょっと前ならばどこかのコースに入れて貰って、その後は近くの居酒屋で昼間から飲んだものだが、いまは昼間から飲む習慣もないし、声もかからない。先日TVを見ていたら野坂昭如が「禁酒の歌」を作ったとして紹介されていた。彼は大酒飲みが祟って、6年ほど前に脳梗塞を起こしてリハビリを続けている。そして「もっと早く酒を止めていれば良かった」と述懐していると、介護にあたっている妻が語っていた。上記「北国の春」を打った千昌夫も5年前から酒とたばこを止めたと言っている。身の回りにも大酒飲みは大勢いるが、倒れないと「飲酒を続ける事は危険だ」と気づかないから、いくら言っても仕方ない。
▼大型連休になって不思議なのはマスメディアは「豊かさの象徴」としたいのだろうか、「海外旅行ラッシュ」として成田空港の出国風景を写すことだ。ここ数日の新聞に掲載されている、例えばHISの海外旅行料金を見れば、グアムあたりでも2万円を切る。ハワイでも4万円台、2~4万円あればアジアからベトナムまでいけてしまう。つまり国内旅行よりも遥かに安く上がるのだ。朝刊によれば、失業率が最悪を更新していると報じられている。それなのに、華やかな出国風景だけ写して、あたかも「景気が回復」しているかの様な書き方は、政府の「景気回復基調」という言葉より、日銀短観を見れば、どんなものか一目瞭然である。
▼そして15日まで無料公開されている、渡辺淳一の「死化粧」を読み終えた。

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