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May 04, 2010

◇「クロッシング」を見る。

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(建設中のスカイツリーがみえる夜景)
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(ライトアップに映える藤、3日夜8時半)
▼昨日ワシントンで民主党の原口総務相は「児童ポルノ」をブロックする対策についてコメントを発表していたが、かなり危険なものを感じる。というのは、わたし書いている『鍵盤乱麻』というHPは政府並びにそれに準ずる機関からアクセスできないという話を聞いたことがあるからだ。別にHPやこのブログで「権○の牙○に鉄○を!」などと書いたことは一度もない。政府批判はしているが、それほど過激な事は一切書いていない。それなのにブロックの対象になっている。これら政府に異議をとなえるブログやHPが規制されるとなるとあたらな言論統制につながると思う。
▼ナチスが政権を取るときも国民の合意ができやすい「ポルノの規制」から始めて、最初は進歩的、最後は共産党の言論弾圧にまで発展していった経緯がある。民主党の政権公約でもう一つ危なそうなのは「全高速道路の完全無料化」というのがあったが、この政策もナチスの「アウトバーン」の建設とかなり類似している。分かりやすく、一般大衆の支持を受けそうな政策はそういう危険な側面があることを見逃してはいけない。
▼◇「クロッシング」昨日のNHKのトップニュースは「子将軍様の大連行き」だった、今朝の新聞を見ると子将軍様は本国から護衛部隊500人を引き連れて行ったとある。それに彼は一貫して外国旅行で飛行機は使わず列車である。このこと自体自分がいかに命を狙われているかの証だと思う。映画の舞台となるのは1990年代後半の北朝鮮咸鏡南道である。劣悪な環境でお腹を減らして炭鉱で働く主人公ヨンスは元サッカー選手として活躍していた経歴がある。しかし稼ぎは少なく、空きっ腹も水を飲んで誤魔化している。狭い炭鉱住宅には病身の妻ヨンハと息子のジュニが待っている。そして米びつは底がみえるほど逼迫している。妻が遂に倒れて医者に連れて行くと、結核でしかも妊娠していると告げられる。しかもその治療薬は彼の住んでいる国にはない。
▼貿易をしている親友の所に行くが、中国に行った時聞いてみると言われる。しかし彼は貿易のついでに大量の聖書を持ちこんでいたのが発覚して逮捕され、家族は離散してしまう。どうしても妻を助けたいと思ったヨンスは、脱北して中国に行けば薬が手に入るのではないかと思って、深夜密かに河を渡る。そして自治区にある製材所で働いていると公安の手入れが入るがかろうじて追及の手を逃れる。そこからさらに中国入りを狙うが、その方法というのが、大連のドイツ大使館に逃げ込むという決死の作戦だった。さらにそこから韓国入りを果たす。
▼しかし残された妻子にはさらに過酷な運命が待っている。妻は栄養失調で息を引き取るのだが、死に際に息子のジュニに指輪を抜いて息子に託す。身寄りの亡くなったジュニは子どもだけの強制収容所に入れられ、石材の加工をさせられる。そこで父の親友の娘に偶然出会う。しかし彼女もまた怪我から感染症になって死亡してしまう。
▼一方韓国に渡ったヨンスは、クリスチャンの良心的な会社経営者に認められ、妻の薬を買う事ができりまでになる。薬局にいくと結核の薬は無料で差し上げられるが、他の薬は医師の処方箋が必要だと言われて、その意味が分からずに途方に暮れる。そして北の保健所らしきところに電話して妻の消息を訪ねるが、既に死亡していることが分かって愕然とする。次は別れ別れになっている息子を救い出す事だ。多額の賄賂を渡して子ども収容所から脱出させ、モンゴル経由でゴビ砂漠を渡らせるという業者にカネを払う。息子とは馭者の携帯電話を使って無事を確認する。そして一刻も早く息子とあうべくチンギス・ハーン空港まで向かうが、モンゴル当局はゴビ砂漠は広いからどこから越境するか分からないので、政府の施設で待つように指示される。果たして無事に親子は再会できるのか?
▼実はこの映画は3日の午後3時から銀座シネパトスで見た。今までの韓国映画と違ってどぎつい場面はないし。すべて脱北者や北朝鮮に住む人たちからの聞き取りで見事に再現されている。みなさんがもし連休中に映画を1本みたいと思ったら、ハリウッドのおバ○映画ではなく、この映画をぜひ見て欲しい。上映館は渋谷ユーロスペース、千葉劇場、大阪のシネマアート心斎橋で上映されている。
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