« ヒチコックの映画は国策にあっていた。 | Main | 亀戸天神の藤はまだまだ大丈夫 »

May 06, 2010

◇「ドン・ジョバンニ」を見る

▼メルマガお読み下さっただろうか?わたしは昨日メルマガを作るために延べ約1000ページの本を読んでいた。キリ番もどなたからも応募がなかった。最近は記念に差し上げるべき「粗品」が、応募者がゼロのためたまる一方である。
◇「ドン・ジョバンニ」もう20年近く前に公開された、「アマデウス」の中でもこの「ドン・ジョバンニ」は馬のシーンだけ一瞬登場していた。モーツアルトを演じる役者は先の「アマデウス」の俳優に良く似ている。もっともカツラをつけると同じようにみえるのかも知れない。ドン・ファンのストーリーはモーツアルトが考えたものではない。今回の主人公はオペラの劇作家ダ・ポンテである。ポンテはイタリアのユダヤ人家庭に生まれた。父はカトリック教徒と再婚するために簡単にキリスト教に改宗してしまう。そこでポンテは神学校に進み念願の聖職を得る。このようにポンテは聖職者だが、美女に会うと彼女たちに夢中になってしまう。たしかに映画に出てくるブルーの瞳をしたアンネッタは吸い込まれるようで、ポンテが漁色におぼれてしまう気持ちも分かる。
▼ポンテは作曲家のモーツァルトと組んでオペラ「フィガロの結婚」「ドン・ジョヴァンニ」「コシ・ファン・トゥッテ」などの名作を次々と残した。映画の物語は、数多の女性たちと遊びほうけて果てに地獄に落ちるドン・ジョヴァンニ(ドン・ファン)とポンテを重ね合わせ、その運命の恋とオペラ作りの課程と並行して描いている。
▼ポンテは数々の背徳行為を重ねたため、ヴェネツアを追放され、ウィーンにやってくる。そこでモーツアルトの良きライバルとなる、作曲家サリエリを紹介される。イタリア語の台本を依頼されたポンテはドン・ファンと、自分の女性遍歴を重ね合わせて脚本を書き上げる。そしてモーツアルトは大勢の女性を口説き落としたドン・ジョヴァンニ伝説を思案するうちに独自の切り口を思いつき、それをオペラにするため作曲に没頭してゆく。4月末に銀座テアトルシネマに行ったが年配の女性客で満員状態だった。
▼ストーリーもさることながら、「アマデウス」同様、映像美の世界に浸っていただければ良いと思う。だが山場がなく平坦でかなり退屈な作品である。

|

« ヒチコックの映画は国策にあっていた。 | Main | 亀戸天神の藤はまだまだ大丈夫 »