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June 30, 2010

◇「ボローニアの夕暮れ」を見る。

Tinowa
(夏越しの祓え、茅の輪くぐり、ひと気が少ない亀戸天神で)
▼サッカーに興味はないので普通の時間に寝た。いつものように朝5時に起床して新聞を見ると「PKで負けた」という事が分かった。○○騒ぎも早く終わって良かったね。先週末の「愛川欣也パックイン・ジャーナル」では、日本は粘って参議院選挙の前日の決勝戦にもつれ込む。もしそこで勝てば、その勢いを勝って民主党に有利になるのではないか、という予想をしている人がいた。まぁいずれにしてもパラグアイファンの方にはおめでとうございます、と申し上げたい。前に地方新聞の幹部の方に聞いた話だが、野球は地方で試合をすると、地方でも潤う仕組みになっている。ところがサッカーは電通が儲けるだけで地方は潤わないという話を聞いたことがある。前回だったか日本が敗退したら、近くの衣料小売店で、日本サッカーチームのTシャツが山積みで売られていた。いくら安くても恥ずかしくて着ることはできない。
◇「ボローニアの夕暮れ」わたしがこの映画を見に行ったのは主人公の妻デリアを演じたフランチェスカ・ネリが好きだからだ。彼女を初めて見たのは「愛よりも非情」というスペイン映画だった。サーカスの騎手をしていた彼女は婚約者新聞記者(アントニオ・バンデラス)がバルセロナに出張中、3人の若者から暴行される。その男達を見つけ出して殺害し復讐を果たすのだが、逆に警察に追われる。そして重火器をあつめて、たった一人で警察と対決するという話だった。あと「羊たちの沈黙」はイタリアの刑事の妻役で、「ライブ・フレッシュ」では主演で出演している。
▼さて「ボローニア」1930年頃のイタリアボローニア、夫ミケーレ(ソルヴィオ・オルランド)は学校の絵画の教師で一人娘ジョヴァンナ(アルバ・ロルヴァッケル)は同じ学校に通っているが、少々人付き合いが苦手で総合失調症だ。娘は学校の同級生でお金持ちの子息とつきあっている。あるとき彼が別の女子学生と懇意にしている事が分かり、彼の殺害死体で体育館から発見される。同じアパートの向かいに住んでいる刑事に付き添われて出頭する娘。信じたくなかったが娘は殺害を自供し、その証拠も見つかる。金持ちの息子の母親はどんな事をしても極刑にしてやると凄む。娘の父はとても心優しい穏やかな人で娘を救う方法を馴染みの刑事と相談する。すると精神に異常を来しているという診断書を貰え。あとは腕利きの弁護士を探してくるからと、一度は引退していた腕利きの弁護士を連れてくる。
▼娘は予想通り無罪判決が出て、精神病棟へ送られる。戦争が激しさを増してくるが父親はせっせと地方にある娘の収容施設に面会に出掛ける。しかし妻は娘と距離を置いて会いに行く事はない。それに娘も母よりも父が来てくれる事を願っているだ。収容施設に入れられている娘があるとき、「黒い手袋を持って来て」と頼むので父親は持参する。施設の医者が言うには一度手袋を取り上げたらもの凄く執着した。規則では私物の持ち込みは禁止しているが特別に許可した。だがその娘さんのこだわりを分析すると、幼いとき母親の父親以外の男性との親密な関係を見てしまったため、ショックを受けたまま現在に至っていると分析する。
▼父親は医者の話に心当たりはあった。激しい空襲で防空壕に入っていた隣の刑事は妻を亡くす。父親は妻に「お前が誰を一番好きなのかは知っている、相手は向かいの刑事だろう。僕は交通機関が爆弾で時刻通りに動かないから娘の施設の近くに引っ越す。君はどうかあの男と結婚してくれと別れを告げる。一度だけ元妻は刑事と施設に面会にやってくるが、彼女は入り口で娘と会わずに引き返して行く。空襲は一層激しさを増してやがて敗戦になる。そしてファシズムに協力した人たちの摘発が始まり、協力者は即決裁判で射殺されてしまう。あの良心的な刑事もまた処刑されてしまう。
▼それから数年後、父親は娘と一緒に映画館に行くと、元母親が別の金持ち風の男とやってきていた。娘はめざとく「ああお母さんだ!」と見つけるが…。
▼気がついたら深夜129000番になっていました。

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June 29, 2010

「韓国光州事件軍と市民、動乱の記録」を見る

▼朝刊を見ると日本相撲協会は臨時理事会で特別調査委員会の決定事項を発表している写真が掲載されている。わたしはこの写真を見て驚いた。というのは有識者代表の委員長が写っていたからだ。この人(父は作家の伊藤整)はある時は防災の専門家、ある時は建築物の専門家としてあちこちの会議に登場する人だからだ。それらのシンポジュームの話を聞いていても、はっきり言って話し方もかなり品位がない。お里が知れると言った方が良いくらいだ。朝日の西村編集委員が「結論ありきでは」と指摘している。理事会は何が何でも名古屋場所は開くのだという前提に立っていて、その都合に合わせた結論を出す人が「識者」という具合になっている。本気でやろうと思うならば、まったく関係のない第三者を選ばなければ意味がない。
▼さて昨日の検索用語に入っていた「HV特集5月の語り部たち、韓国光州事件軍と市民、動乱の記録」について書こう。今回はNHKの記者が現地光州に行って取材をしていた。映画「光州518」も公開された日に見た。事件の詳細は以下を見ていただきたい。それとの重複は極力避ける。つまり軍部の全斗煥が民主化運動の中心になっていた光州に自分の特殊部隊を派遣して鎮圧した。とくにこの全羅南道は金大中の出身地であったために、軍部に対する抗議行動が高まった。そして市民達はの全羅南道の道庁に結集して軍部との対決を計ろうとする。
▼軍隊は北のゲリラが南に侵入したからそれを排除する、として動員されていく。だから全羅南道に到着しても、北のゲリラと戦うのだと本気で思っている。映画では飛行機に乗せられた兵士が、朝になって飛行機の窓から大陽を見て「北に向かっているならば大陽は左手に見えなければならないが、右に見えるから南に向かっている」と推測する場面があった。
▼軍部は道庁に立てこもる人々に最終通告を突きつける。立てこもっている人々の間には動揺が起きる。というのは抵抗する市民はなぜ鉄砲を持っているのか、わたしは映画を見たとき疑問に思っていた。このドキュメントを見ていると、韓国は徴兵制の国だから男は退役後は予備役となる。そしていざ戦争が起こったという場合に備えて武器庫は、あちこちに分散されて配置されている。だから男達はその場所も使い方も熟知していた訳だ。
▼最後通牒を受けて大きく分けると、道庁からの撤退派、道庁に立てこもって徹底抗戦に分けられる。このドキュメンタリーの主人公になったのは、いまタクシー運転手をしている撤退派だった人だった。道庁前で中に入ろうとしていると奥さんが駆けつけて「パパ-、帰ろうよ!」と手を引っ張って連れて帰られる。帰宅したものの軍隊の追及は厳しく2日後に逮捕されて拷問される。彼はそれでも仲間をおいて帰宅したことを後ろめたく思っている。しかしタクシーのフロントグラスには、2年前に癌で亡くなった最愛の妻の写真が貼ってある。そして「妻がいなかったら、今の自分はなかった。卑怯者ではなかった事をいつか二人の子どもに話す時が来るだろう」としみじみと語る。
▼そして徹底抗戦波の一人多勢に無勢、「訓練を受けていないので銃は持っていたが、一発も発砲できずに逮捕される。もし撃っていればその場で射殺されたに違いないという。そして今も残る収容所に連れて行かれ、膝をついたまま1日中たたされる。これはアンジェワイダの映画の中にも出てくるが、捕まえた兵士が逃げないようにするためソ連で考えられた方法である。
▼さらに弾圧する側の兵士も大量の発砲をして精神に異常を来して、結婚できないまま、廃人のようになって一人でアパートで暮らしている元兵士が紹介される。誰が発砲命令を出したのか分からず、責任も取っていない。しかし韓国では事件そのものを見直す動きがあり、518記念財団が作られ様々な形で犠牲になった人たちに補償金が支払いが始まった。しかしまだあの時、道庁から脱出した人と立てこもった人の間には微妙な感情のしこりが残っているという。

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June 28, 2010

深夜に鳴った携帯電話。

▼午後11時頃に携帯が鳴った。普段ならばこの時間は電源を切っているのだが、たまたま夜遅くに校正が送られて来たのでそれをチェック、連絡するために電源は切っていなかった。誰だろうと思って出ると、2ヶ月ほど前にご紹介したTV番組で、作家の渡辺淳一がN県K市を訪問したとき市内を案内していたKだった。Kは高校の1年先輩で、当時岩波文庫で出ていた「鋼鉄はいかに鍛えられたか」というスターリンがオストロフスキーに書かせた、プロパガンダ小説を貸してくれた。「選挙の情勢はどうか?」と聞かれたので「わたしはそういう問題に答える立場にない」とつれない返事をする。さらに「K市出身のT候補は落とせない」とも言う。T候補はわたしの中・高校の後輩に当たる。
▼東京の参院選ポスター掲示板を見ていると、多くの男声は左上に掲示されているR候補のポスターを眺めている。あのポスターの写真は良く撮れているので、選挙が終わったら盗まれるのではないかと思うくらいだ。Tは全国区だからRとはまったく競合しないし、勝負にならないと思う。しかしCM風に言うなら「見栄えだった大事なんです」となる。
▼なぜこんな遅くに校正をしていたかというと、わたしは月に3回ある新聞の校正を手伝っている。報酬得ていれば「仕事」だが、そうではないので、あくまでも手伝いだ。校正は文字の訂正だけではなく、表現方法が適切か、日本語の使い方が間違っていないかもチェックする。それが月3回日曜日の夜になる。最終日曜日は4ページあるのでかなり時間がかかる。だからもし出張や旅行が入っていると、ホテルのファクスの番号を事前に調べて、そこに校正を送ってもらう。もしLANが使える環境があればパソコンを持参しているのは、その校正を手伝っているからだ。だから日曜日の夜は常に飲酒を一切しないで校正に備えている。
▼結果として土曜の夜はいま作業が最終段階にさしかかっている仕事の画像チェックが入って夜11時ころまでかかってしまい、昨晩は11時半頃になってしまった。金曜日に会議があり、そこで厚労省が妊婦に対してイルカや鯨には水銀が多く含まれているので摂取規制を発表したことを話した。それに付いては平成22年6月1日にある以下のサイトに詳しいので興味のある方はご覧頂きたい。食物連鎖の上の方にある魚類はマグロも書いたらパニックになるだけで、食べ過ぎは止した方が賢明であると思う。もう15年以上前の事だが、わたしはある旅館でマグロを沢山食べてから、しばらく下痢が止まらなくなってしまった事があった。
▼日曜日はNHKBS1で毎年「ベストテレビ」という番組で、NHKだけではなく、民放も含めて1年間に作られた優れた番組を発表している。1本目はNHK仙台放送局の「気仙沼」は何度も見ている。NHK広島放送局が作った、室生犀星原作の「火の魚」は原田義雄が主演してうまかったのでジーンとなって泣いてしまった。審査員の一人大林宣彦はラストシーンは映画史に残る名場面だと絶賛していた。これもいずれご紹介しよう。
▼もう相撲の世界はその呼び方を変えた方が良いと思う。言い換え集案、親方→親分、力士→子分、十両→三下、理事は胴元だったりして…。

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June 27, 2010

銀座でも刃物所持の職質をやっていた。

Spaget
(映画の初日で貰ったスパゲティ)
▼昨日「ボローニアの夕暮れ」を見るために銀座シネパトスに向かった。有楽町の駅を降りてプランタン前の交差点を横切ろうとしていたとき、交差点の手前に婦人警官がいて、ノートになにやら書き込んでいた。それを横目で見ながら交差点を渡りきった、婦人警官は隣を歩いていた男追いかけてきた。「ちょっといいですか?」。男は立ち止まって振り向く。婦警は彼のショルダー・バッグを見て「ああ失礼」と立ち去った。引き停めておいて随分失礼な婦警だと思った。なぜかと思ったら、バッグに差し込んだ折りたたみ傘が刃物の柄の様に見えたのだろうと思った。
▼婦警は上司に言われてチェックしていたのだろう。随分前にも書いたがわたしもあの秋葉原事件が起きる前、秋葉原で刑事に呼び止められたことがある。そのときはバッグにレザーマンのナイフのケースを付けていて、中にはウォークマンを入れていただけだった。ネットを見ていると、バッグにナイフだけでなくハサミやカッターナイフを入れている始末書を書かされるという。仕事でカッターナイフくらい持っている人はいるはずだが、始末書を書かせた数も警察官の点数になるのだろうか?あの職質を受けてから刃物類は一切身につけないことにしている。危ない、アブナイ。
▼映画はイタリア映画の初日初回だったので、「barilla」のスパゲッティを一束プレゼントで貰った。
▼毎月最終土曜日の朝8時はNHKハイビジョンで「兵士達の戦争」「生き延びてはならなかった最前線部隊」は仕事のメールを書いたりして見逃してしまったので、30日の再放送を見てから書く。しばらくお待ちいただきたい。
▼その代わり同じハイビジョンで夜9時から「HV特集5月の語り部たち、韓国光州事件軍と市民、動乱の記録」を見たので、これは後日書く事にする。2年前に公開された映画と違って、生き残った人たちがそれぞれ何を背負っているか問いかけた、重いドキュメントだった。

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June 26, 2010

人の数だけ心の「英雄」はいる

▼深夜早朝から大勢の常連の皆さまにブログをご覧になっていただいて嬉しい。N市Gさん、Y県のWさん、N県のパワーマックを使っていつもご覧下さっている方など…。昨日は午後から録音の仕事と打合せ、夜には編集会議が入っていた。朝からP猫は出血をしていた。先日尿検査をしたのだが、そのとき、尿道を傷つけられたのではないかと思っていた。わたしは仕事で病院に連れて行くことはできない。たまたま休暇で家にいる家族に連れて行ってもらった。すると感染症ではないが、担当医がいないので詳しくは分からないと言って、抗生物質を貰ってきた。診察料は、またまた8千円もした。もう動物も生体認証ができるのだから、誰か「犬猫ペット保険」でも作って欲しい。とくにかくわたしの一日の稼ぎよりペットの治療費が高いというのは、気が重くなる。
▼夜遅く帰宅しても、連絡事項や確認した内容を文書化して、忘れない様に確認メールを送らなければならない。それが全部終わったら午後11時半になってしまった。
▼昨日の龍馬の話だが、考えてみると土地、土地にはそれぞれ「英雄」がいるのだと思う。例えば2年前に行った鹿児島だが、鹿児島中央駅前には「鹿児島の偉人」という集合銅像がある。タクシーに乗ったりすると運転手さんは「西郷隆盛」がいかに偉大な人物だったか話をする。歌手の西郷輝彦もTVで「鹿児島では西郷さんは神様の様な人で批判するなど飛んでもないことです」と言っていた。
▼山梨県ではおそらく武田信玄だろう。しかし隣のN県で信玄を良く云う人は絶対にいない。というのはわたしのかつて住んでいた地域は、上杉謙信と武田信玄の戦で何度も踏みにじられ、日本軍が中国でやったような焼き尽くし、殺し尽くし作戦をしているからだ。そして今もなお信玄に殺された人たちの「300人首塚」跡なるものが残っている。
▼ではN県人にとって英雄は誰だろうか?N県は細長く大きく3つの文化圏に別れる。だからそれぞれの土地に住む人は好みが違うかも知れない。わたしの場合敢えて言えば木曽義仲かもしれない。しかしおそらく京都の人にとっては、後白河法皇にそそのかされて、武田信玄と同じような事をしたから、義仲は憎まれる対象になっていると思う。しかし何度も書いているが、「平家物語」の第9巻、「第83句」の「兼平」に出てくる、義仲の最後は涙なくして読めない。あの作家田辺聖子も絶賛している場面である。

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June 25, 2010

「龍馬は偉大な人」だったのか、な?

▼昨日からの「検索用語」をチェックしていたら、「 夫の愛人を打ちのめす一言」というのがあった。わたしはそんな事を書いた覚えがないので、検索日時のブログを見たら、05年6月27日の「死の棘」のビデオを見た日のところに行き着いた。この原作は島尾 敏雄だ。先日のNHKHVを見ていたら、鳥尾という50代と思われるカメラマンが出演していた。もしやと思って見ていたら、やはり島尾 敏雄の長男だと紹介されていた。いや政治の世界だけでなく、芸能界やカメラ業界にも二世、三世がホントに多い。伊東四朗、小林稔侍、三浦友和、田宮次郎など枚挙にいとまがない。おそらく売り出す方が宣伝費がかからないから安易な方法を選ぶのではないかと思う。
▼カメラで言えば宍戸錠の倅がやっている。しかし絵画と違って写真は移した作品を見ただけで、「誰」の作品かというのを認定するのは極めて難しい。だから勢いでカメラに走るのではないだろうか?作品を依頼するにしても、「○○の倅さん」となれば張り出すときに「○○○の倅に撮ってもらった」というだけで、何となく格好がつく。
▼では政治の世界ではどうか。地盤、看板で自分の子がそれを引き継ぐのは戦国大名ならずとも、親にとっても、支持者にとっても「安心」で戦いやすいタマなのだろう。政界の二世議員は自民党が最も多く、わたしの身のまわりにもそういう例は国会議員だけでなく、都会議員、区会議員たくさんいる。また後継者が決まらない場合は、何歳になっても自分が議員を続けるケースが多い。
▼昨日ある政党新聞を見て驚いた。3面に高知漁協の人が「現代の龍馬は○○党ぜよ」という大きな見出しが躍っていたからだ。わたしは大河ドラマは一切見ない。それに龍馬は「週刊金曜日」2月12日号で「たまには龍馬の悪口もいいたいぜよ」という特集で紹介されている。その特集のは「薩長と幕府を内戦に導いた『武器商人』」として新井喜美夫氏が書いている。中見出しだけ紹介すると、「怪しげな連中と立ち上げた『亀山社中』」、「武器売買で『甘い汁』遊郭で豪遊して梅毒に」、「利潤をとことん追う『舎利』が龍馬の本質」、「極めて悪質な日本初の『当たり屋』」となっている。以下のサイトでもその一端は分かる。ただわたしはここで、高知漁協の人の考え方に疑問を呈しているだけなので、誤解のないように願いたい。

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June 24, 2010

NHKSP「沖縄返還<密約>の真実、密使若泉敬封印された生涯」を見る

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(猫の血液検査結果)
▼全員健康診断をした方が良いという意見が出て、まず最古参から病院に行く事になった。いや人間の話ではなく、我が家の飼い猫ちゃんたちの話だ。2週間前に最古参のPから連れて行った。2週間後に結果が分かるから再度来て欲しいという。まごまごしていたら1昨日動物病院から電話が掛かってきて、「腎臓に異常が認められるので、再検査に来て欲しい」という。それで昨日雨の中を朝一番で診察に出掛けた。といっても行きつけの病院は幹線道路をまっすぐ横断すれば1分で到着するから助かる。
▼前回撮った腎臓のCT画像を見せられる。所見では異常がありません。しかし血液検査でクレアチニンの数値に異常が見られます。ALT(肝臓障害)も若干高いですし、機器の誤差ということも考えられますから、精密な血液検査と尿検査をしましょう、と言われる。人間も含め、ほ乳類はみな腎臓に異常が出てくる。P猫は飼い始めて17年で、人間で言えば80歳くらいだろうか。7、8年前にも具合が悪くなって1週間ほど病院に入院したことがある。担当医の話では「健康診断で連れて来てもらったのは正解である。具合が悪いと言って連れて来た場合は、もう腎不全で手当のしようがない場合が多い、という。
▼P猫の場合体重や尿の変化はなく、腎機能低下を4段階で現すと2くらいという事だった。人間の場合、人工透析とか投薬という選択肢もあるが、この猫は薬を飲むのを極端に嫌う。進行状態からいって「維持治療」をすることになる。今まで3匹とも同じエサを食べていたが、今度P猫だけタンパク質と、リンを制限したエサになる。もうこれは人間と同じ治療法である。糖尿とかに関連する病気の方は腎臓に負担にならないように、タンパク質を制限した食事を、時間をかけてゆっくり召し上がること。それに水分の補給を欠かさないことだ。
▼検査が終了するまで2時間かかった。わたしは持参した堤未果の最新刊「アメリカから<自由>が消える」を「まえがき」から最後まで読み終えてしまった。支払った金額は何と1万4500円!人間のわたしが毎月通院で払う、診療料と薬代の約倍の金額だった。
◇19日夜9時NHKSP「沖縄返還<密約>の真実、密使若泉敬封印された生涯」京都大学に勤めていた当時外務大臣をした愛知揆一の紹介で首相の佐藤栄作にあう。佐藤は若泉の米国留学当時の人脈を高く買い、沖縄返還交渉の「密使」としてアメリカに連絡する。若泉は沖縄の核撤去に最大限の力を注ぐ。そして留学時代のクラスメイトが、アメリカ政府の高官となっているので、その条件を聞き出す。当時戦略核は原子力潜水艦に乗せているものを使うのが最優先していたので、実は沖縄の核などはどうでもよかったのだ。
▼しかしアメリカ側は「沖縄の核撤去」で若泉に恩を売る。その代わりアメリカ側の要求したのは沖縄を含む日本の米軍基地を永久に自由に使えるということだった。佐藤はこれを文書に残す事を嫌う。そしてニクソンと栄作二人のイニシャルをサインするだけで、後は密約がばれないように念を押す。若泉は沖縄返還交渉で、本当に沖縄に戦後と平和が来るようにと願って、「密使」として交渉に出向いた筈である。しかし現実にはそれをまったく踏みにじることになる。東大を出た学究肌の若泉はそのことで、沖縄の人を苦しめたと悩み続けることになる。その後何度も沖縄を訪れ、また「平和の礎」の前に病身を折って謝罪するかのように祈る姿が残る。
▼そして佐藤栄作なき後、家を訪ねて栄作日記の閲覧を家族に求める。密約を押しつけた日のページには、そのことは一行も触れられていなかった。その日若泉に対応した長男の佐藤信二の証言によれば「何だこれきりか」とかなり落胆した様子だったという。それ以降若泉は沖縄の人たちを裏切った責任を取って自殺すると宣言するようになる。一国の運命を左右した「密使若泉」のずっと自分の行為に苛まれることになった。

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June 23, 2010

◇「闇の列車、光の旅」を見る

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(昨日神田の専門店で食べたあなご丼)
▼秋葉原の車を使った無差別大量殺人で、まだ秋葉原のホコテンは中止のままだ。ところが監視カメラを大量に設置するのと引き替えに、7月にもホコテンは再開されると報道されていた。ところが昨日はマツダ広島工場敷地内で乗用車が暴走し、1名がなくなった。運転していた男性は期間工で、秋葉原の事件を真似たとしゃべっているという。
▼いずれも事故の発端となったのは、経営側が季節工や期間工に対し、勝手に首を切るなど雇用調整をしたのが原因である。それを解決しないまま、監視カメラを増やしたり、刑罰を重くしたのでは何も解決したことになっていない。相撲協会も力士を恐喝した男を一人警察に逮捕させただけ、名古屋場所はいつものように開催しようとしているらしい。これが「有識者」の出した結論だ。有識者という考え方が出て来たのは、大平内閣のとき、首相の私的諮問機関」なるものが登場したことだ。あくまでも「公平性」を装っているが、実態は自分に都合の良い意見を出してくれる人物を集めて「諮問」させるだけだ。
▼21日の朝日夕刊に「多量飲酒が周囲にどういう影響を与えるか」というアメリカの調査結果が出ていた。まず「多量とは何か?」男性で一日平均日本酒に換算して2合、女性で一日平均日本酒1・5合飲み続ける人をいう。それによると女性の友人が多量飲酒を始めると、始めない場合に比べて、本人が多量飲酒を始める率が154%も高くなった。一方男性の友人が始めても確率は高くならなかった。それは夫婦間の飲酒でも同じ傾向が見られた。わたしはこのデータを見て、なるほどだから酒場は女性のホステスさんが多いのかと思った。いずれにしても多量の飲酒は、免疫力を低くして病気になる機会が多くなるだけだ。酒が強くても何の自慢にもならないので、セーブした方が良い。女性の友人と飲むときはついつい量が増えるので気をつけた方がいい。
◇「闇の列車、光の旅」水は高い所から低い所に流れ、人は貧乏であればカネのあるとことに集まる。昨年公開されたハリソン・フォードが主演した「正義のゆくえ」はメキシコ国境を不法越境する人たちの話だった。映画「GOOL1」も出発はメキシコ越境がテーマになっている。貧しい中南米はメキシコや北アメリカは希望の国である。考えて見れば日本も東南アジアと陸続きであれば大量の難民が押し寄せている筈だ。しかし命がけで船に乗るか、飛行機で身分を偽らないと来る事ができない。さらに南米はスペイン語かポルトガル語が分かればどこにでもゆけるが、日本語のハードルは高い。さて貧しいホンジェラスからメキシコを目指す親子3人がいる。父親はもし迷子になった場合に備えて、弟と娘のサイラに親戚の電話番号を何度も何度も復唱させる。そして辿り着いたのは北に向かう列車だ。といってもキップを買うカネはないので屋根によじ登る。
▼もう一つこの地域のギャング団が存在して、仲間を武力で制圧して勢力を伸ばしている。ギャングの手下にカスペルがいてボスの指示に従って殺人をするのもいとわない。カスペルは嫉妬深いガールフレンドをもてあましている。あるときギャングの集まりにカスペルを追ってきた彼女は、ボスに殺害されてしまう。
▼列車の屋根に乗って越境しようとする人たちは100人近くはいると思われる。列車の上にいる難民を襲うカネや貴金属を奪うギャング団。ボスはサイラに目をつけ暴行しようとする。しかしカスペルは自分のガールフレンドを殺害されたボスを恨んでいるので、刃物でボスを殺してしまう。その結果南米中にギャングによってカスペルは指名手配されてしまう。そしてカスペルはサイラが好意を寄せているのは分かるが、迷惑をかけてはとそっと飛び降りる。しかしサイラも一緒についてきてしまう。親子は離ればなれになり、ベネズエラを通過するとき検問があるというので逃げようとするが、父親は屋根から転落して死亡、弟は送還されてしまう。
▼ギャングの包囲網は着々と狭まってくる。身寄りのなくなったサイラはカスペルと一緒に行くしかない。最後に大きな河を渡らなければメキシコにはたどり着けない。大きな濁った河は荷物はビニールの袋に入れ、人間はひとるずつ浮き輪に捕まって案内人に手引きされて泳ぐのだ。渡し人の謝礼はくすねたデジカメだった。それには元ガールフレンドの想い出のビデオ画像が詰まっているが、渡さなければ捕まってしまう。サイラを先に渡して向こう岸に着く瞬間、カスペルは自分がギャング団に包囲されている事に気づく。日比谷シャンテシネで公開中。

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June 22, 2010

WOWOWで◇「ディファイアンズ」を見る

▼わたしは「有識者」とか「学識経験者」という権威にすがることは一切しない。有識者が常識者であったためしはない。学識者も同様、専門分野では凄い知識をお持ちだが、一般常識がない場合が往々にしてない。昨日夜もNHKを見ているとデイモン小暮が最初に登場して「名古屋場所は絶対やるべきだ」と語らせる。識者が好きなNHKがなぜロックバンドのリーダーを登場させ言いたい放題を言わせるのは理解に苦しむ。
▼いまの問題は暴力団がらみで野球賭博をした事が問題なのだ。「賭博を自主申告すれば許す」と相撲協会が言ったら次々賭け麻雀や賭けゴルフを申告している力士が出て来た。これと野球賭博は次元が違うのに、NHKはそこをわざとごちゃ混ぜにしている。1週間ほど前にわたしがこのブログで指摘した、「茶屋」問題が今朝の新聞に「暴力団が経営している事が分かったので閉鎖させた」と今更ながら間の抜けた対応を発表している。わたしなど野球賭博ではなく、一層のこと相撲賭博をやっていれば勝敗をどちらにするか自由自在でもっと儲けが多かったと思う。もうすでやっていて既成事実だからこちらには手が入らなかったのだろうか。
▼もともと「有識」は「有職」から出た言葉で「朝廷や武家の官職・典礼に関する知識に詳しい」という意味である。常識というよりしきたりの手順を熟知しているということだ。だから「識者」にはあまり期待しない方がいい。今まで「国技」という美名に隠れて賭博を繰り返し、「自主申告は許す」と言ったとたん次々名乗り出るのは小学生レベルなのだから。
◇「ディファイアンズ」1941年頃、ソ連領だったベラルーシ、そこにもナチスが押し寄せてユダヤ人狩りを行っていた。多くの人々は発見されるとその場で射殺されたり、強制収容所に送り混まれた。だが逃げた人々が3人の兄弟とともに山に籠もって抵抗運動をしようと計画する。しかし武器は拳銃1丁と弾丸は4発しかなかった。それでも次々ナチの協力者を襲ったり、オートバイの伝令を襲って武器を増やしていく。それを聞きつけて1人2人とユダヤ人の秘密キャンプは人が増えていく。
▼リーダー(007のダニエル・クレイグ)はまず食料を確保しなければならないと考え、ナチに協力する農家が牛乳を運ぶのを襲ったりする。彼の掟は食料は平等に分ける。食料を探すものみな順番にする。食料がないし逃げるとき足手まといになるので夫婦であっても妊娠は許さない、というものだった。何度もナチに攻撃されるが必死の抵抗をして犠牲も出るが逃げ延びる。そしてリーダーが怪我をして感染症になり病人が出るので、近くの赤軍指揮下にあるパルチザンに「薬をくれ」と申し出ると、「赤軍の指揮下にないユダヤ人の強盗にやる薬はない」と断られる。しかし彼らは「ユダヤ人を差別するのは共産主義の理念とは異なる」と抗議して薬を分けてもらう。しかしその見返りにパルチザンに精鋭を参加させろと要求される。
▼愛憎劇やら食料分配をめぐるいざこざをしているうちに、秘密キャンプに空爆が始まる。せっかく作ったキャンプを捨てて方法の体で逃亡を始めると目の前に深い沼が現れる。リーダーは意気消沈しているが、別の若い男がヨブ記と違って軌跡は起きない、運命は切りひらくしかない、と全員ベルトやもっている綱を結びつけて沼を渡る決意を示す。深い沼に足を取られながらようやくの事で沼を渡ると、そこに待っていたのはナチスの中隊と戦車だった。パルチザンに入ったユダヤ人の精鋭は移動を命じられ、同じユダヤの仲間を救出に向かうと「銃殺だ」と脅され動くことはできなかった。相手が戦車では無力な山賊のような武装では勝ち目がなく、1人、また1人と倒されてゆく。140分の昨年公開された映画でしたが、ソ連がユダヤ人にどういう態度をとったか中々考えさせられます。WOWOWで18日放映。

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June 21, 2010

◇NHKSP「日本と朝鮮半島③」を見た。

Sinanotetudo
(しなの鉄道の車両)
▼土曜の夜はオランダとのサッカーに燃えていた方も多いと思う。わたしはひねくれ者なので、マスメディアが煽ったりするキャンペーンなどには一切耳を傾けないようにしている。当日某地方にいたのでホテルのTVは極めて狭い選択肢しかなかった。それで12ch系の懐メロ番組を何となく見ていた。すると「宗右衛門町ブルース」の平和勝次が出て来て「今の楽しみは孫と遊ぶことだ」と言ったのには情けなくなってきた。あの一番の歌詞に「可愛いあの娘は うぶなのさー」というのがある。歌を聞いたわたしの耳には「可愛い あの孫はー」と聞こえてきた。
▼しなの鉄道に乗っていたら、7月27日に長野オリンピックスタジアムで巨人×中日戦が開かれるという広告が掲載されていた。ま、広告には「日本を元気にする」として巨人の原監督の写真は掲載されているのだが、中日の落合監督の顔写真が出ていない。なぜ?見栄えが悪いからか。両監督とも好きではないが、扱うならば平等に扱って欲しいものだ。そのあと、乗客が減って廃線の憂き目にあって苦戦している別所電鉄で塩田平まで往復して乗車率アップに貢献してきた。
▼◇NHKスペシャル21日午後9時「日本と朝鮮半島③」を見た。戦争を遂行するにはどうしても日本人の力だけでは不足していた軍部は、朝鮮人を日本人として兵士や労働力として使おうと考えた。そのために朝鮮人を「皇民化」しようと計画した。日本本土と同じく村々に鎮守の森を作らせ、皇居と伊勢神宮の遙拝を強制する。そして創氏改名として朝鮮人の名前を日本人と同じに変えていく。主たる登場人物はふたり。一人は当時16歳の少女徐さんで成績が優秀で未だに「教育勅語」を暗記していた。彼女は日本の役所で「日本に行けば女学校に行かせる」という言葉を信じて、親の反対を押し切って日本に来る。しかし彼女を待っていたのは軍需工場で飛行機を作らされた。「学校に行かせる約束はどうなったのか?」と聞くと、軍人に凄まれたので一緒に行った友人と「親の言う事を聞いていれば良かった」といつも肩を寄せ合って泣いていたという。そしてその数年間一銭の賃金も支払われなかった。
▼もう一人は知覧の平和祈念館に祀られている当時18歳の朴青年だ。彼は能力があるとして特攻隊員に選ばれた。自分は長男だからと言ったが認められなかった。知覧には千余人の日本人と6人の朝鮮人が祭祀されている。朴さんは出撃の直前故郷の朝鮮に一次戻り、両親に面会してくる。自分は不本意で特攻隊に行くが、弟たちは決して戦争に行かせないで欲しいと伝え、そして沖縄海域で死んでしまう。
▼韓国では6年前から戦争被害に遇った人の補償をしようと言う動きが出て、法律となった。ところが朴さんは死んでから少尉に昇進しているので、韓国の法律にある「将校は対日協力者だから補償しない」という規定に触れてしまう。韓国では戦後対日協力者は厳しく追及され、言わば日の当たらない生活を強いられてきた。朴さんの二人の妹たちは「兄は自分の意思で特攻隊になったわけでもなく、昇進も自分が望んだものではない」と奔走するのだった。ソ連に押収されていた宮城遙拝のフィルムなどの利用して「皇民化政策」の実態に深く迫ったドキュメンタリーだった。

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June 20, 2010

日米同盟をしきりに強調する朝日新聞

▼天気が心配だったが、某地方に雨にも振られず出かけてきている。昨日の朝のNHKを聞いていて驚いたのは、朝霞だったか、霞ヶ関にある自衛隊のPRセンターが仕分けの対象になってから、見学者が殺到しているというニュースだった。自衛隊が憲法位牌であることは、いくつかの判例でもあきらかである。しかも展示されている自衛隊の武器はアメリカでは、かなり旧式になったものを押し付けられている。
▼まずそこに展示されている物を見ると分かる。AH1ヘリはエンジンは一つで旧式過ぎて米軍でも早使われなくなったシロモノだ。さらに90式戦車は重すぎるし、実際の戦争になったら大量生産して数で圧倒しないと戦車戦では勝てないのに、欧米のそれに比べて性能が低い割には倍以上高い。
▼第一いまの日本にとって外国からの侵略の危機はありえない。だから「仕分け」の対象となったはずである。それをことさらに国民の視聴料で運営されているNHKが、「武器の必要性」を声高に報道する姿勢が問題なのだ。
▼きのう読んだ18日付けの「週刊金曜日」で社民党党首の福島瑞穂と北村編集長の対談をしている。その中で北村は「結果的に鳩山理念を誰も守れなかった。官僚や議員もそうですが、影響力のあったのはメディアです。特に「朝日新聞」を中心に日米同盟を最優先せよ、という論を展開して、これで世論が作られてしまったところにあります」と指摘してきる。これはわたしが昨日書いた18日の朝日のトップ記事とも符合する。
▼しっかり見張っていないとまた戦前と同じ道を歩くことになる。

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June 19, 2010

青木光一の「柿の木坂の家」の歌詞。

128000
(128000のキリ番画像)
▼ふとブログのアクセスカウンターを見たら、128000番になっていた。千単位もしくは4ケタ以上の同じ数字が連続、連番で並んだときはキリ番にしますので、ふるってアクセスをお願いします。
▼今朝の朝日を見たら、1面左下に「日米安保無力化狙う中国」という見出しがあった。最近の朝日は中国の潜水艦が国旗を掲揚して浮上したまま、日本海域を通過した問題を、悪意を持って報道したり、サンケイ新聞と歩調を合わせとても危険である。今やアメリカの国債を一番沢山買って、実質的にアメリカ経済を支配しているのは、中国なのに「無力化」というなら、それを指摘した方が分かりやすいと思う。
▼桑の表皮でどうして洋服ができるか?それは当時どの家にも機織り機(はたおり)があったからだ。あの民話の「鶴の恩返し」に出てくる物だ。青木光一の「柿の木坂の家」の三番の最後にこういう歌詞がある。♪「逢って見たいな 今もヨー 機織りながら 暮らしていてか~」トントン、カラカラと音が聞こえてくる。つまり細く割いた桑の表皮を機織り機で織ってゆくのである。
▼祖父は積極的に色々な物を作ることに挑戦していた。それでりんご園などもやっていたが、その垣根にサクランボの木やスグリの木を数本植えていた。大きなサクランボの樹は近所の悪ガキの格好の標的になっていて、実が熟すと無断で木に登って食べ、祖父が「コラッー」と怒鳴ると慌てて逃げて行った。だから栽培しているわたしの家族の口に入るよりも悪ガキや小鳥の口に入る量の方が遥かに多かったと思う。
▼ひと月ほど前に取材したアフガンのペシャワール会の事を、来週あたりに原稿にまとめなければいけない。それで色々文献を当たったりしている。先日WOWOWで「アイアンマン」というロバート・ダウニー・JR主演の映画を録画して見たが、驚いてしまった。舞台となるのはアフガンで、最終兵器を作ったロバート(博士)はアフガンの米軍の要請でそれを設置するため、当地にやってきている。ところが車とヘリで移動中、アフガンのタリバンらしき兵士らに撃墜され捕虜となってしまう。大けがを負っているのだが、自身はロボコップの様な姿になって生き返る。タリバンからは「最終兵器を自分たちのために作れ」と拾った設計図を差し出し、「必要な資材は用意するから」という。そこで一緒に捕虜になったハンガリーの技師と一緒に命令に従うふりをする。しかし出来上がったものは脱出装置で、技師は犠牲になり、博士だけ脱出に成功し、タリバンをやっつけるまで戦い続けるという、あくまでもアメリカの都合に添ったストーリーだった。
▼イラクは撤退しなければならないので、そろそろアフガン制圧に全力を注がねばならないオバマの願望を語っているようにも見える。中村哲氏の本を読んでいると、アフガンで新入りのアメリカ兵と遭遇する場面が出て来て、「こんなヒョロヒョロしたひ弱な兵士に戦争はできるのだろうか?」と呟く場面が出てくる。そして「アメリカは兵士に頼れないから最新兵器を投入しようとするのだろう」と的確な指摘をしている。まさにその通りだと思う。
▼明日はメルマガの締め切り日です。夕方5時頃までに原稿をお送り下さい。

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June 18, 2010

桑で思い出す養蚕のこと(2)

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(千葉公園の蓮の花)
▼もう烏賊がスルメになるような暑さだった。しかも朝は時間がなかったので、ブログを書く時間は15分くらいだった。午前中はかなり忙しく色々な乗り物に走っては乗り換えてようやく、目的を達成する事ができた。乗り物から窓の外を見ると蓮池が見えた。弁当を持っていたのでここで降りて食べる事にした。池の周りには数人の男性の高齢者が集まって四方山話をしていた。聞くとはなしに耳を傾けていると、こんな話だった。デイサービスは折り紙だとか紙で作った魚を釣るとか、お遊戯でバカらしくて行っていられない。俺は腰を悪くしてしまって、トイレには行けるが自分で足の爪を切ることができない。訪問看護をしてくれる人に頼みたいが、爪は介護士の資格をもっていないと切って貰えない。という様な話から、やがてギャンブルの話になった。競輪は選手が皆同じように勝って分け前を等分にしようと駆け引きをする。その点競馬は動物だからそういう心配がない、という様な話だった。男も一人になって行くところがないと、公園にきて仲間とこういう話をする以外にやることがなくなってしまうのだろうか?暖かい気候の時は良いが寒いときはどうしているのだろう。ふと人ごとながら心配になってしまった。
▼さて桑の続き、わたしの故郷では蚕は最大級の敬意を込めて「お蚕さま」と呼ぶ。当地では家も蚕室を改造して、人間が住む様になった物が多い。蚕がいないときは人間が堂々と住んでいるが、蚕が成長するに従い、人間は狭いスペースに追い込まれてゆく。桑の枝を根もとから切ってそのまま与える、言わば人間の小指くらいの大きさになると繭を作る準備が始まる。そのときになると蚕の身体は透明に透けて見える。透明になった蚕を拾い出して繭を作りやすくした、藁で折りたたみ式に編んだ巣に入れてやるのだ。
▼それから1,2週間ほどすると繭づくりは完成する。放っておくと蚕は蛾になって繭を食い破って外に出てくる。そうなると商品価値は低くなるので、繭ごと煮沸してサナギは取り出す。2年前にトルコの絨毯工場に行ったとき、彼らはサナギを肥料にすると話していた。わが日本国の養蚕国だったN県においてはサナギを食べると言ったら、驚愕の目つきで見られた。サナギは油を引いたフライパンで少量の醤油を入れて炒めるのだが、世の中にこんなに美味なものはないと思う。
▼さて桑に戻る。戦争が終わった直後のN県においてもシルクは現金収入の貴重な財源となるので、自ら身に纏うことな絶対ありえない。綿すら手に入らなかった。それで何をしたかと言うと桑の枝を細かく割くのである。それを織った洋服があったことを思い出す。井上ひさしの「きらめく星座」という戯曲がある。戦争中の話だが、その中に憲兵の追及を逃れた昭一兄さんが、北海道から格好いい姿で突然実家に舞い戻る。家族一同その洒落た姿格好に驚く。所が猫が兄さんの革靴に食らいつくのだ。「なぜ?」と家族が聞くと、兄さんは「これは鮭の皮で作ってあるのだよ」というシーンを思い出す。だが桑の幹で作った服はごわごわしていて着にくかったし、猫すら寄りつかなかった。

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June 17, 2010

桑で思い出す養蚕のこと(1)

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(近くの川縁の桑の木と実)
▼仕事が早めに終わったので、すぐ定期検診に駆けつけた。どんな事があってもこれに行かないと薬を処方して貰えない。というのは午前中は雨の予報だったから、お年よりは出歩けないので、空いているのではないかと予想したからだ。午後から晴れるという予報だから午前中は穴場だと踏んででかけた。予想通りかなり空いていて、1時間ほどまった正午には順番がやってきた。検査といってもわたしは血圧を測るだけ。待合室にも簡易測定器があるのでそれで計ったらかなり低かった。本当は待合室で本でも読めれば良いのだが、あいにく証明が薄暗い。仕方なくヘッドフォンステレオで英会話の復習をぶつぶつ時間やっていたら順番になった。この端末には音楽とともに2時間分の英会話が入れてあるので、こんな時に役立つ。
▼桑の実の事を書いたら、今度の休みには早さっそく採取にいってジャムを作って見るというメールを下さった。わたしの場合、桑は生活の糧の一つだった。というのは農家の米は籾を撒いて一年たって秋になり、農協を通じて米を出荷してからでないと現金収入にならない。しかもそこから種籾や除草剤、さらに様々な病害虫から防ぐ農薬、さらに農機具などを農協から借金して買っているので、それを精算した残りが農家の貴重な現金収入になる。
▼だから養蚕は短いスパンで現金収入になるので貴重だった。通常は春蚕(はるご)と夏蚕(なつご)だけだったが、体力や余力がある家では秋蚕を育てていた。蚕は農協から卵を買ってくる。卵は米粒よりも小さい。卵を割って蚕がでてくると、桑の葉を与える。最初は桑の葉を包丁で細かく刻んで与えるが、次第に切り目が粗くなってゆく。さらに葉をそのまま与えるようになり、最後は枝付きで与える。
▼枝付きになってから、子どもが手伝うようになる。葉だけの時は背負い籠に入れて桑畑から運べば済む。しかし枝付きになると最初は自転車、次はリアカーで運搬する。葉で与える頃になると蚕が桑の葉を食べている音が部屋中、ザワザワと響き渡るようになる。最初は蚕は小さな部屋で飼っているが、次第に人間の生活スペースが狭まって、逆に人間が一部屋に押し込まれる。
▼夏などは花火が蚕に悪影響があるとして、上げてはいけないとされた。だからもしどうしても線香花火をしたければ、家の庭ではなく遠くの大きな道路まででかけて行った。蚕に食べさせる桑には実はついていなて、畑の境目などに植えられていた。桑について書くときりがないが、きょうは早出で仕事なので、明日に続く。

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June 16, 2010

散歩の途中で大桑の実を食す

Kuwanomi
(採取した桑の実)
▼このところ集中してやらなければならない仕事があって、ほとんど本を読むこともTVを見る事もできなかった。検索用語を解析していると「小説琉球処分」について毎日何人かのアクセスがある。わたしが行きつけの図書館には在庫が数冊あったが、誰も借りていなかった。ブログに本の内容を書くつもりはない。3日もあれば読むことができるので、ぜひご自分で読んでいただきたい。
▼次のメルマガでご紹介するが、敗戦後ある記者が相撲を見に行こうと思ったが、チケットをどこで入手して良いのか分からなかった。聞くと相撲開催する会場の近くにある茶屋で買えば良いと教えられた。当時その茶屋こそが暴力団の経営する店で、資金源になっていたという話だった。事件後タレントの竜虎が「相撲自体が暴力団と密接な関わりがあったと」証言していた。次から次へと賭博や暴力団との繋がりが出てくるところを見ると、その結びつきは今もあまり変わらないのだろう。
▼ディスプレイを見つめている仕事なので、時間が来ると電源を切って、メールの着信連絡が携帯に来ても、再びパソコンの電源を入れる事はない。夕方になったら疲れがたまらないように近くの川縁を散歩する。きょうの目的は桑の実である。いつも歩いている場所には、なぜかかなり多くの桑の木がある。この時期になると桑の実は緑から白、そして赤から葡萄色になったときが食べ時である。歩きながら、実の小さいものから、もいで食べた。最後の方に目的の大きな桑の木がある。先週の日曜日の朝映画館に行く途中歩いていると、親子連れが一生懸命もいでいたので狙っていたのだ。川に落ちないように気をつけながらもいでいると、通りかかったご婦人が、「ああこれは大桑ですね」と話しかけてきた。何やら娘さんが近くに住んでいるので、自分は松戸からやってくるのだという。そして自分の家の近くでは桑の実が大量に採れるので、実を潰してから濾してジャムを作るのだと言っていた。わたしが採っのは合計で30粒程度だから、ジャムにはほど遠い量である。しかし桑の実を食べていると、童謡「赤とんぼ」の二番「山の 畑の 桑の実を 小籠に 摘んだは まぼろしか」と、今でも故郷で食べた味を思い出す。

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June 15, 2010

◇「レイルウェイズ」を見る。

▼NHKのワールドカップのはしゃぎようは一体何なのだろう。日曜日朝7時は「きょう開会」がトップニュースとして延々10分間も放映された。今朝はカメルーンに一勝したとして各地の声をこれまた延々と流し、中には「日本の景気が悪いので、この勝利が景気回復のきっかけになって欲しい」という非科学的なあほらしいコメントまで紹介している。もうこういう報道はいい加減止めて欲しい。景気を回復させるならば、対米従属という政治と経済のメカニズム変えなければならない。サッカーに勝って景気がよくなるならば、選挙もいらない。
▼◇「レイルウェイズ」某大手企業(東芝で撮影)でリストラをしている主人公(中井貴一)は上司に「このリストラが成功したら上司に常務に推薦してやるから」という言葉をまともに受けて同期入社の工場長(遠藤憲一)に「工場の閉鎖」を伝達に行く。工場長に「物を作るってどういう事か考えた事があるか?」と言われるが、社命を押しつけて帰社すると後に工場長は交通事故で死んでしまう。そんな時故郷の母親が脳梗塞で倒れた、という連絡がはいる。故郷に帰っても仕事の連絡が来るので電話で怒りまくっている。母は島根の地元で一人暮らしているが近所の人に助けられながら暮らしている。そして息子には「わたしは良いから早く東京へ帰りなさい」と諭す。就活をしている娘も一緒に見舞いに来る。妻(高島礼子)は東京でハーブティの喫茶を始めたばかりなので動けない。そこで娘は「わたしはばあちゃんを見るから、しばらくこっちにいるから」と島根に残ることになる。
▼そんな時親友の死を知り、母が倒れ地元島根の一畑鉄道が運転手を募集していることを知る。中井は自分は生きて来ながら会社に尽くすことしか念頭になかった。これからは自分が小さいときからやりたかった夢を実現させようと不退転の決意をする。会社に辞表を出し妻には黙って試験を受ける。電車会社は年齢が高いのと大企業の様な高給は払えないと躊躇するが、受かってすぐ辞めてしまう人が多い中、年配者は定着率が良いかと採用を決定する。そして研修は2ヶ月間、東京の京王電鉄の研修所だ。そしてドキドキの発表で無事合格が発表される。地元の人たちは同級生も含めて、会社の同僚たちもみんないい人ばっかりだ。そして何とか入院している母(奈良岡朋子)に運転している晴れ姿を一目見せたいと病院の窓の下を走っていく。母も息子も極めて満足そうにマスターコントロールレバー(マスコン)を握る息子の姿を目にする。運転席を離れるときはマスコンを外さないといけない。理由は映画を見た人だけが分かる。
▼あまり期待して行かなかったけれど、ご都合主義であることを除けば中々良い映画である。島根の風景はぜひ大画面で見た方が良いと思う。ご都合主義とは妻と別居すればカネはかかるが生活費はどうしているのだろう。大企業の都合による割り増しの退職金が出てカネがあるから、ああ言う悠長な事が言えるのだろう、とかきりがない。しかし奈良岡朋子は出番は少ないが電車の中で大きな荷物を抱えて行商をする役をしているが、何もしゃべらなくても凄い演技力はひしひしと伝わって来る。

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June 14, 2010

検察はなぜ村木氏を起訴できなかったか?

▼「はやぶさ」が無事地球に帰還した。わたしが宇宙に限りない夢を抱いたのは海野十三の「30年後の世界」を中学生の頃に読んでからだ。ご興味をお持ちの方は海野の作品は「青空文庫」で無料でダウンロードできるのでご覧いただきたい。今朝の朝日に掲載された銀河系の星雲と「はやぶさ」が地球に突入する写真は高感度に設定して撮影したのだろうが、胸が弾む。
▼昨日は午後6時頃から9時過ぎにかけて仕事の電話やメールが錯綜して、昼間よりも忙しくなった。昨日ご紹介した「CSI」は前夜の吹き替え盤を見て、さらに昨日昼の字幕版を録画して見た。だから最初に書いたブログと少々違っている。それでも最後の部分は、ホロコーストに加担した容疑者をイスラエルに引き渡す話となっていて、今のアメリカと同国の緊密な関係を表しているようだった。
▼土曜日の「愛川欣也パックイン・ジャーナル」で一番面白かったのは最後に出て来た「厚労省の村木厚子女性局長を検察が起訴できなかった話だった。メインで語っていたのは例によって郷原さんである。彼によると今までの検察は「容疑者」と決めたものは、一度これと決めたら最後まで何が何でも有罪だと突っ走っていた。つまり「越後屋と決めつけるとそれが犯人だとする筋書きを最初に作ってしまう。検察は最初村木氏の命令で課長がやったことにさせようとしていたが、今回の場合課長が独自の判断でやったことを認めたので、部下である課長が私文書偽造でしか立件出来ない。大体郵便局はどこでも年賀状で一年間の稼ぎをあげて採算をとっている。だから普段の郵便は別に、規定にある定額をとらなくても、安く仕事を受注しようというのがホンネである。おそらく課長はそれを見越してやったのだろう。
▼問題は検察が村木氏を起訴に持ちこもうとして検察調書を作って裁判所に書類を申請した。しかし話がどうもおかしいと思った裁判所は、検察に取り調べの時のメモの提出を求めたら「すでに破棄した」という。直近の取り調べでメモがないのは不自然であるし、裁判所は色々見当した結果「不起訴」になった。慌ててのは検察、今までこの方式が通用して言わば裁判所と検察はツーカーの仲であった。つまり検察に睨まれたら終わり、という事がこれからは通用しなくなる。これからは検察は真面目にやらなければならない(出席者一同爆笑)という事になってきた。愛川は裁判所も時代の流れを敏感に受け止めているのであろう、と話していた。

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June 13, 2010

WOWOWで「CSINY/父への祈り」を見る

▼土曜日の朝10系で7時58分頃から星座の運勢をやっている。家族が見てくれたところによるとわたしの土曜日の運勢は最高だと言う。それに一日期待していたが、何もなかった。今週はとくに見たい映画は上映されていないので、朝まごまごしていたら、どれにも間に合わなくなってしまった。わたしは映画を見るとき体調をベストコンディションにするため、前の日から飲酒は一切止めて、当日の朝はコーヒーは一杯だけにして水分を控えている。
▼家族は全員それぞれの予定で出掛けてしまい、アマゾンから注文した物が届く予定になっていたので、一人で自宅に籠もることになった。TVは消してラジオか好きなCDを聞いてずっと本を読んでいた。TBSラジオの「土曜ワイド」はこの日ちょうど1000回記念日だということだった。永六輔は脳梗塞の後遺症なのかどうかずっと言葉がはっきりしなかった。でも「週刊金曜日」には毎週コラムをきちんと書いているから、思考力は落ちていないと思う。続いて午後1時から久米宏の「ラジオなんです」で最初南アの治安情勢について現地の警察の責任者が「南アフリカは毎年1万8千人が殺害されています。しかしそれは現象傾向にあります」と語ったという。久米は「しかし日本は自殺が毎年3満人を越しているわけで、一慨にどちらが良いか言えない」と呟いていた。自殺は考える余裕があるが、殺される方は心の準備もできていない訳だから、2者択一だったら殺されるよりは前者の方が方が良いような気がする。
▼WOWOWで昨晩「CSINY5/父への祈り」(ニューヨーク科学捜査班)の最新版が放映されていたので見た。わたしは「コールドケース」は暗くて苦手である。「CSI」はNYもマイアミも死体の腐敗や解剖する様子がリアルがイヤなので見ない。一番面白いのはSWATが活躍し、しかも武器は使わずに交渉で解決する「フラッシュ・ポイント」が一番面白いと思う。しかしこれは終わってしまって時々しか放映されていない。この日の「CSINY」はニューヨークのオークション会場で鑑定人の男性が殺害される。それはネックレスが60万ドルまで競り上がった瞬間だった。携帯の通話記録で一人の男と会話中に銃で殺された事が分かる。音声を分析して銃を特定すると旧ナチスで使っていたルガーP08である。さらに9mmの銃弾も戦前のドイツの兵器廠で作られた古い鉄製の弾頭であることがわかる。実行犯は仮出獄中のスキンヘッドで後頭部にハーケンクロイツの入れ墨をしたネオナチだとされる。しかしさらに調べるとオークションで出されたネックレスが、自分の妻の持ち物だったとする時計店のオヤジが登場する。結局最後は時計店のオヤジが若いころナチスのSS隊員で、あるユダヤの婦人が強制収容所に逃れるのと引き替えに強奪した物だと分かる。
▼しかも婦人はアウシュヴィッツで殺害されてしまう。時計店のオヤジは過去を消し去り自分が強制収容所から脱出したユダヤ人を装ってアメリカに入国していたのだ。しかも腕に囚人番号まで念入りに入れ墨で入れてあった。しかし科捜研はオヤジのSS時代の書類と写真を入手する。さらに入れ墨の番号は実在しなかった番号で、インクを分析すれば本物のインクがどうか分かる、と自白を迫るものだった。最後はアメリカドラマらしくオヤジをイスラエルに引き渡すというオチになるが、この種の番組としては中々できばえだった。

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June 12, 2010

「小説・琉球処分」(大城立裕著)を読み終える

▼某所で待機していたら偶然レッド・マッカチン君にあった。彼と会うのは何年ぶりになるか思い出せない。少なくも4年は経過している。前会ったときはロン毛で指にはシルバーの指輪をつけていて、格好が良いナーと思った。彼は『鍵盤乱麻』メルマガの最初からの読者で、しかも最初からメール読んで下さっている唯一の読者であった。というのはメルマガが出発していたとき、PCをやっているのはレッド・マッカチン君しかいなかった。その他の読者には印刷版の『鍵盤乱麻』をお届けしていた。また彼は読者としては数少ない兼業農家でもあり、休日には田んぼをやっている働き者でもある。
▼レッド・マッカチン君は義理堅い方で、毎回メルマガを発行すると、その日のうちに必ず近況や身のまわりで起きた情報を送ってくれる。会って話した時間はおよそ20分間くらいだが、表情報や裏情報を交換しあった。「海外は今度はどこにいらっしゃるのですか?」と聞かれたので「○○○」と答える。「NYには行かないのですか?」と聞かれたので「もしかしてブロードウェイで『マンマミーア』?冗談は止めて欲しい」と答える。「でも編集長って南米の方が似合っていますよね」と付け加えてくれた。名刺をもらったら「防災用携帯」という番号が書いてあった。自分の携帯の他にこんな携帯を持たされたら24時間リラックスもできないし、旅行などできそうにない。
▼昔TBSテレビで「夜のヒットスタジオ」という番組があって、久米宏と黒柳徹子が司会をしていた。あるとき、レッド・マッカチン君と一緒にいる場所からロスインディオスの「別れても好きな人」が生中継されていたことを、ふと思いだした。そして後ろの方には妖艶で華やかなネオンが輝いていた。朝に必要があって、その町を通ると「シャチョウ!いい娘いますよ、遊んでいきませんか?」と、あちこちから声を掛けられた。その後黒服を着た人たちに一々断るのが面倒なので、その町には近寄らないようにした。だが今見渡すとそれらのネオンはほとんどみえなかった。
▼電車の移動時間も多かったし、夜は酒を飲まないようにして、「小説・琉球処分」(大城立裕著)を読み終えた。菅直人総理も一日も早く読了される事を願っている。600頁とかなり分厚いが、これをきちんよ読めば沖縄に基地を押しつけるのは、江戸から明治政府になって以来の日本政府の考え方の集大成であることが分かろう。
▼昨日書いた林望が登場した同じ時間帯で、ジョルジュ・ムスタキの曲が紹介された。昔ムスタキが好きな友人がいて、LPレコードをよく貸してくれた。その頃は余りよいとは思っていなかった。しかしいま聞き直すとジーンとなる。さっそく図書館にリクエスト・カードを出すと「パリの四季」というCDが届いて「ある日恋の終わりが」というムスタキの曲一つだけ入っていただけだった。

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June 11, 2010

イスラエル軍の襲撃事件で犠牲となった人々

▼先日ガザに援助物資を運んでいたトルコなどの支援船に対するイスラエル軍の攻撃に抗議する署名にはご協力いただいたでしょうか?その後の報道によると支援船に乗り移ってきたイスラエル兵は銃で9人の人を殺害した他、デジカメを銃床を使って破壊したという。さらに「メモリーカードを出せ」といって別にしまっておいたSDカードを持ち去ったというから徹底している。きょうのあるサイトには犠牲となった人々のプロフィールが写真入りで紹介されている。翻訳ソフトなどをつかって犠牲となった人々の事を思い出していただきたい。以下のサイトで、イスラエル襲撃犠牲者の9人の顔写真とプロフィールを見ることができます。
▼夕方NHKラジオを聞いていたら芸大教授で、最近『謹訳 源氏物語』を著している作家の林望がゲストで登場していた。身体に悪いからと酒も煙草も一切やらないという。さらに健康法の一つとして鼻腔の洗浄を自分でやっていて健康に極めて良いと云う。そーか、そういえばわたしもこの2ヶ月ほど鼻炎なのか風邪のせいなのかティッシュ・ペーパーを手放せない。ふと中学校の頃に肥厚性鼻炎とか言われて町の病院までバスで通院していた事があった。当時の洗浄方法は鼻から塩分を含んだ微塩水を送り混んで、口からそれを吐き出させる、というかなり苦痛を伴うものだった。
▼当時医者で風邪の検査をするとき、金属のへらを口に入れて舌を押さえて、「はい、アーンして」とやられたが、思わずゲェーッとなってしまう。1ヶ月前にも定期検診で「風邪を引いている」と言ったらいきなりそれをやらされて、一瞬ビビッてしまった。ネットで調べると送料込みで2231円のものが見つかった。それほど具合がいいならもう今後一切酒は断って、この鼻腔洗浄機で健康を保とうと思った。そうすればもっと快調に沢山の本を読むことができるかも知れない。使用感はのちほどご紹介しようと思っている。

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June 10, 2010

イラク戦争を検証するイギリスと、しない日本

Kingoytubaki
(これがキンギョツバキ)
▼昨日は図書館の帰りに植物園に立ち寄った。某読者が「墨田花火」と教えて下さったので植物園の人に念のため確認する。ボランティアの人ともう一人、ここで働いている人に確認したので間違いない。さらに「柏葉紫陽花」の事を話したら、「それならこちらにあります」と咲いている場所を親切に案内して下さった。なるほどこの紫陽花は葉が「柏」の葉の様になっている。わたしの見た感じでは「桑の葉」にそっくりだった。さらに「金魚椿はご存知ですか?」と言ってその隣に咲いている木を示して下さった。なるほど葉の先端が金魚の尾の様に分かれている。そして「よろしかったらまた来て下さい。これからの時期は蚊がでますから長ズボンの方が良いと思います」と優しく声を掛けてくださった。読者のみなさんのお陰でこうしてわたしはまたまた賢くなった。
▼昨日の朝日夕刊1面下に「人脈記/シナリオなき旅10/で新藤兼人が紹介されていた。朝日の文章は次の一節から始まっている。「朝の6時をまわったのだろう。ラジオの英語講座が居間から聞こえてくる。新藤兼人(98)が朝食を取りながら聞いているのだ。」これを読んでわたしは新藤と同じこをとしているのだな、と思った。新藤を見たのは最新の映画「陸に上がった軍艦」が渋谷ユーロスペースで公開され、初日の挨拶に来たときだった。新聞に紹介されているように、映画館には孫の風さんと一緒に来ていて、壇上から降りるときお孫さんがお爺ちゃんの頭をピョコンと下げさせていたので、会場は一瞬笑いの渦となった。
▼時々政治家などが読んでいる、と言う本などを自慢げに紹介することがある。菅直人は「小説琉球処分」大城立裕著を読み始めたとか言っている。こういう話を聞いて自分が読んでいないと急に腹が立ってくるので数日前に図書館から借りて来て読み始めた。もし菅がこれをちゃんと読了すれば、鳩山や官僚とは違う立場で沖縄の基地問題を解決できる筈である。しかし閣僚5人をすげ替えただけで、肝腎の外務大臣や防衛大臣を替えない。それなのに民主党の支持率が急上昇するのはなぜだろう。一つでも問題を解決したのであれば分かる。何一つ変わらないで、たった5人の首のすげ替えるだけで、3倍近く跳ね上がる世論調査というものをわたしは信頼する事ができない。
▼昨日NHK午後7時半の「クローズアップ現代」でイギリスの「イラク戦争・政府責任を問う」という番組があった。イギリスではイラクに出兵する根拠として「大量破壊兵器の存在」を当時のブレア首相は口にしていた。しかしそれらの兵器はまったく見つからず、百人を越えるイギリス兵の死者がでている。そこで国内では、その意思決定がただしかったのか検証する委員会が設置されたのだ。これは当時の責任者を訴追する目的で作られたものではない。政治家から歴史家からなる5人の委員会は当時の極秘文書から政府のEメールにまでアクセスする権限が与えられている。解説によれば、イギリスではナポレオン当時の戦争から、当時の将軍の指揮は正しかったか検証されていたという。まだ委員会は始まったばかりだが、国民の世論を背景にこのような場所で戦争責任が検証されるのは大切な事だと思う。それらは常にインターネットで公開されているという。先日の「ニュースにだまされるな!」で金子勝が「鳩山がぶれているとマスメディアは騒いでいる。しかしイラク戦争開始の報道で責任を取っていないのはマスメディアで、彼らが実は一番ぶれているのだ」という指摘は正しいと思う。イギリスでもイラク戦争に関しては独自の視点を持たず、アメリカの言いなりになって戦争に引きこまれたことが最大の問題になっているという。その点我が国であの外務官僚だった岡本行夫は当時「小泉メールマガジン」でこのようにしゃべっていた事を忘れてはならない。そしていま岡本は沖縄の基地で暗躍している。

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June 09, 2010

◇「川の底からこんにちは」を見る

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これが本当の柏葉紫陽花(近くの植物園で)
▼図書館に行く途中に区の植物園があって、植物を育てるのがお好きな方々のボランティアによって季節の花々が育てられている。今の時期は何といっても紫陽花が美しい。わたしは図書館にリクエストをした本を引き取りに行くときバッグの中にいれたカメラを取り出して20枚くらいの紫陽花を撮影した。その1枚がHPのトップ頁にある紫陽花で、もう一枚が昨日のブログでご紹介したものである。実は先週取材に行った宗吾霊堂の裏庭にある「柏葉紫陽花」を撮影して来てくれというのが、編集長の依頼であった。ところが行ってみると花どころか紫陽花の葉しか見あたらなかった。目的は果たせなかったが、それはわたしの責任ではない。コメントで「柏葉紫陽花」かもしれないと書いたら、某読者がご親切に「墨田花火」ではないかとご指摘下さった。本当はその植物園で作業している人にお聞きすれば良かったのだが、花の名札も出ていなかった。あまり熱心に質問して「植物を育てる仲間に入らないか」と誘われるのはもっといやなのでそのまま帰って来てしまった。
◇「川の底からこんにちは」予告を見て行こうと思っていたら、ご承知の様にメルマガでてんぐささんに先を越されてしまった。おもちゃの開発会社で派遣社員として働いている主人公の佐和子。高校を卒業すると同時に。家業のシジミ業を次ぐのがイヤでテニス部の先輩と東京に駆け落ちした過去を持つ。その間取り替えた男は5人でいずれも関係はすでに切れている。そんな時派遣先の会社のバツイチの開発課長、新井健一と深い仲になる。しかも子連れで、趣味は網物という少々根暗なものでしょっちゅう編み棒で佐和子のセーターを作ろうと努力している。しかもデートは動物園のゴリラの檻の前だ。
▼そんな時故郷の町役場に勤める叔父の信夫(岩松了、演技が一番うまかった)から電話があって、「お父さんが倒れたからすぐ帰ってこい」という連絡が入る。彼と娘を引き連れて故郷の駅に降り立つが、叔父は「聞いていない」とびっくりするが、「俺は小さい事にはこだわらないから」とも言う。翌日木村水産の会社に行って職員の前で挨拶すると「挨拶の声が小さい」とか「駆け落ち娘のなれの果て」、「社長の娘といっても承知できない」などとかいびられ通しだ。
▼朝礼の社歌は「来るなら来て見ろ大不況 その時ゃ政府を倒すまで 倒せ政府」という過激なものだ。部長からは経営報告があって、売上げは下がる一方で会社は3ヶ月は持たないだろいうと言われる。トイレも水洗ではなく、毎朝人糞は河原に散布するので一緒に帰省した健一はその都会とのギャップに驚く。その後健一は、娘を置き去りにしたまま新井水産に勤める若い女性と東京に駆け落ちしてしまう。佐和子はずっと自分の事を中の下と思って来たが、昔の悪口を言われようが何をされようが、開き直って生きようと決意する。ここから佐和子は前向きに生きようと視点ががらっと変わる。
▼四苦八苦しながらアイデアをひねり出しシジミのパッケージ新しいものにして、ポスターを店に張り出す。現実にはもっと付加価値をつけなければシジミは売れないと思うが、ここから会社は持ち直して売上げは徐々に伸びて、社員も佐和子を信頼して親しく接するようになる。父親は何度も入退院するが、「俺のホネは湖に撒いてシジミのエサにしろ」と遺言を残す。そして火葬場から骨壺を抱えて湖に向かってゆくと…。セリフは必ずしも品位があるとは言えないが、人間の本質を捉えていて中々楽しめる作品に仕上がっている。渋谷ユーロスペース。

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June 08, 2010

◇「ブライト・スター いちばん美しい恋の時」を見る。

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これは「墨田花火」です。
▼ケーブルTVで「コールド・ケース」というアメリカの番組がある。「CSI」などはいずれも家族は大のお気に入りだ。わたしは「CSI」はあの表現方法は苦手で見る事は少ない。昨日「コールド・ケース」の字幕版が放映していてチラッとみた。すると捜査官が容疑者に「お前は彼と親しかったのか?」という英語は何と「micro contact」と言っていた。わたしの習っている初心者用の英語にはそういう語彙は出て来ない。「It was intimate.」ではなかったかと思う。
▼◇「ブライト・スター いちばん美しい恋の時」25歳で夭折したイギリスの詩人ジョン・キーツ(イーサン・ホークに似ている)の短い生涯を描いた映画である。19世紀のイギリスの時間はあくまでもゆったりと流れている。映画が始まると布に針を通している様子がマクロレンズを通して超アップされる。それがロングになると刺繍らしきものをしているのはファニー・ブローンという若い女性であることが分かる。彼女は某読者のように自分の服をすべて自分で縫っている。映画のなかでブローンが着ている服は、すべて自分が縫ったという設定になる。それはあくまでも19世紀のイギリスの風景に溶け込んではいるが、現代からみるとかなり不格好である。それはともかく、詩人のキーツが言葉を紡ぎ出して詩にして、せっせと手紙を書く行動と対置して描かれているように思う。
▼この映画では、詩を書くことと衣服を縫うことが対置しておかれて、うまく組み合わされている。貧乏詩人のキーツはお金がないのでファニーの家に友人と一緒に居候する。そこでブローンとキーツは隣の部屋に寝泊まりすることになる。そしてドアの板一枚を隔てて相手を思ってお互い手を合わせるシーンは、若い恋人の初々しい姿を彷彿とさせ切なくなる。
▼もっとも詩的にみえるシーンがある。それはブローンの妹マーガレットがと弟が庭でチョウチョを採取してきて部屋の中で放し飼いにしているシーンだ。母親が部屋に入って来ると無数のチョウが飛び交っているのを見て、思わず後ずさり「空気を入れないとチョウは死ぬ」と言って部屋を出て行ってしまう。しかしそれでもブローンは部屋を開けようとしない。母親が指摘していた通り、しばらくしてその部屋に戻ると、その沢山のチョウは死骸となって床の上に落ちている。キーツは詩を作るために友人と時々ロンドンへ行ってしまうが、そのときブローンはキーツからの手紙を心待ちにしている。「手紙が来ないと、わたしは死んだも同然、まるで空気がわたしの肺から吸い出されてしまったよう」と言うのだが、ブローンの言葉はそのチョウの死骸のシーンとダブってみえる。
▼さらに後ほどキーツが結核で倒れ、冬は暖かいイタリアで転地療法しないと命が危ないと言われる。友人たちは医者の忠告を受け入れ、お金を出し合ってキーツをイギリスから船便で2週間かけてイタリアへ送る。その直前切羽詰まった気持ちになったブローンはキーツに向かって「わたしを好きにしていいわ」という。だが、聖人君子のキーツは「良心が許さない」と断固として断る。そしてキーツがイタリアでの客死したという手紙を受け取ったブローンは呼吸困難に陥り、そして悲しみをつのらせる。母に抱かれたブローンは悲報に泣き崩れてしまい、「息ができない」と息も絶え絶えに母に訴える。キーツとブローンは手紙のなかで重ね合わせた蝶と彼女の関係が、繰り返される。キーツは手紙でブローンにこう書いてくる「わたしたちがチョウチョであればいいなと思ってしまうこともあります。そして、夏の三日間しか生きなければいいなと」と。
▼現実に、キーツは貧乏だったが蝶のような存在で詩を作るためにあちこちを歩きまわる、そしてついにイタリアで、蝶のようにはかなく死でしまう。イギリスに、残されたブローンは長女であったため、ついに住み慣れた土地を離れることは許されず蝶になることはなかった。だから、キーツなき後もブローンは花が咲き乱れる野外をさすらい、今はなきキーツの事にいつまでも、いつまでも想いをはせる。

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June 07, 2010

外務官僚に屈した鳩山前首相

▼日曜日朝のNHKで運転と認知症について取り上げていた。認知症というのは自覚症状がないことがまず困ったことだ。運転の場合高速道路で反対車線を逆走したりする事が事故の例として報告される。それは一般道路でも起こりうることで、「自分だけは大丈夫」と過信している場合がおおい。さらに「運転が趣味である」とか「車を使わないと移動できない」と思い込んでしまっているから始末が悪い。そういう人には車以外の草花や野菜を育てたりする趣味に替えるよう回りが協力していく事が大切だという。しかし農園をやるほどのスペースがない人はどうするか、については話はなかった。いずれにしても免許更新時期が70歳代に入ったら、もう免許は返納して、車を使わない趣味が仕事を選べるように早めに準備をした方がよい。
▼土曜日の「愛川欣也パックイン・ジャーナル」の事。鳩山が辞任する2日前にオバマに言われたのは「ユキオよくやってくれた」という言葉だったという。つまり日米が辺野古で合意したことで、アメリカ本国では、まさにメキシコ湾の油田の問題などで火の車だったオバマの立場は、これでより強固になったわけだ。なぜこうなったのか、それは鳩山が官僚を首席秘書官やコントロールできなかったからだ。という最大のネックとなったのは外務省である。外務省には様々な派閥がある。その中で今一番有能な人物を集めて力を持っているのは北米局である。その外務省の頭脳という人たちが集まった部署が、国外への沖縄の米軍基地移転に反対した。だから様々な人脈をつかってマスメディアに「ダーティで無能力な鳩山」というイメージを流し続けた。
▼鳩山が最初から官僚に命令して「基地は国外にするよう研究せよ」と言えば良かったがそれをしなかったた。そのため、官僚たちに「ご自分でやって下さい。徳之島も沖縄も反対という住民の声が高いのですから」という言葉を突きつけられて、自ら先の見えない直接交渉にでかけざるを得なくなって、支持率は下がり進退窮まってしまった。
▼続いて月一回第一土曜日午後10時からの「ニュースにだまされるな!」は中国経済と権力構造の特集だった。今や中国共産党は労働者や農民の代表ではなく、中国の富裕層の代表としてその権力を行使している。出世する方法は日本の官僚の育て方と同じで、小さいことは議会での答弁から始まり、最後は外交交渉や会議でそつなくそれらがこなせる人物だと分かると党幹部として登用される。それに地でいっているのが胡錦濤であり、対極にあるのが温家宝で四川地震のとき視察をして威圧するような演出をするのが前者で、現地で鍋料理を作って見せるのは温である。
▼それでも中国共産党は「党の勢力は盤石ではない、いつ共産党の勢力がひっくり返るかわからない」と引き締めている。それはネットやマスメディアを使って地方党幹部の汚職などを一般民衆から摘発させるなどガス抜きをしている。しかし党中央や党の路線に対する批判は絶対許さないというのが基本的なスタンスである。
▼北朝鮮問題では中国も困っている。いまでは北を治療するには「あの国はプライドが高いから外科治療(武力で圧力をかける)ではなく、漢方薬(ソフトな対応)をもってするしかない」という姿勢に変わってきた。経済問題もかなり面白かったが、わたしはあまり興味がないので省略する。

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June 06, 2010

ATMを撤去すれば振り込め詐欺は確実に減る

▼昨日京橋のテアトル銀座に「ブライト・スター いちばん美しい恋の詩」の初日初回を見に行った。「ピアノ・レッスン」のジェーン・カンピオン監督久しぶりの作品なので期待して行った。「世界で最も美しい詩」韻文詩を作った英国の詩人、ジョン・キーツの短い生涯を描いた作品だった。カメラワークも平凡、主演の二人が決してうまい演技とは言えなかった。最後に映画館ですすり泣く姿も見られたが、詩を読むことがないわたし向きの映画ではなかった。
▼「マイ・ブラザー」も公開された。この映画はすでにご紹介しているが、2007年にデンマークの『ある愛の風景』のリメイクである。映画館の広告看板を見ると田母神始め怪しげな芸能人ばかりが推薦しているので見に行くことはない。
▼昨日の朝日別刷りの「be」に女性の飲酒について書かれていた。差別がテーマではなく、女性は肝臓が男性と比べて小さいのアルコールの分解能力が遅い。それでアルコール依存症になる確率が高いという説明である。わたしの友人にもお酒の大好きな女性が4、5人いる。しかし中にはもう既に手遅れと思われるかたもいる。年齢が若ければ、1回グラス2杯くらいにして、1回飲んだら最低3日間あける。出産を希望している場合は、妊娠の1年前から飲酒は控えたほうが賢明であると思う。(つまり2年間)お腹の子どももアル中にならないようにするために。
▼昨日駅に向かって歩いていると改札口に変な男が「振り込め詐欺は許さない」と看板で叫んでいる。良く見ると「潮来笠」の橋幸夫である。あの年で髪の毛があの色であの量ということはかなり染めているか、カツラをつけているのだろう。それこそ詐欺ではないかと思う。ま、良く考えればカツラのCMをやっている訳ではないから問題ない。しかしいつも思うのだが年金の支払日になると金融機関の窓口には警察官から刑事まで動員されて張り付いている。振り込め詐欺の最大の原因は、現金を簡単に引き出せるATMの存在なのだ。とすると年金の振り込み月はATMを一切使えなくしてしまえば、被害は確実に減ると思う。銀行の窓口の人員を減らして、その補充というか警戒を国民の税金を使った警察官にさせるなど本末転倒ではないか。儲かっているのは銀行と詐欺集団それにATMを作っているメーカーである。
▼ついでに腹が立っていること。プルサーマルのTVCMである。「わたしは必要だと思います」といって渡瀬恒彦と岡江久美子が原発燃料の再利用計画を訴える。必要なら彼らが家族を引き連れて原発のすぐそばに引っ越して安全性を訴えれば良い。そうすれば「安全」を信用するがこういうCMは国民を愚弄していると思う。
▼スカイツリーの下で飲む会は7月10日(土)午後5時頃から押上駅近くの居酒屋で開きます。参加ご希望のみなさんには詳しいご連絡を差し上げます。

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June 05, 2010

「護憲」の前に安保を語れ…ダグラス・ラミス

▼天気予報では東京地方はしばらく晴天が続くはずであった。しかし今朝の雲行きはおかしい。高性能のコンピュータを使っている割には予報が外れる、気象庁の予報はどうして仕分けの対象にならないのか?
▼大地町のイルカ漁を扱った映画「ザ・コーブ」が公開中止に追い込まれようとしている。どうも画像で抗議をしている団体を見ていると映画「YASUKUNI」の上映に抗議をしていた団体とかなり似通ってみえる。イルカ漁の映画の公開に抗議するのになぜ、旧海軍の旭日旗が必要なのか分からない。
▼数日前に手紙やメールが来なくなったと書いた。すると昨日は全国各地からお手紙やメールが届いた。みなさんブログをご覧になって下さっているのだろうか?とても嬉しい。人間社会に「以心伝心」とか「テレパシー」などというものはないと思っている。結局のところ気心が通じるというのは、1年に一回でも手紙で近況を知らせあったり、会食でもしないと関係は段々疎遠になってゆく。やがてメルマガも「宛先不明」で戻って来る。そして結局その程度の関係だったという事に気づく。もっとも「永遠」などという関係などはないと思っているから、それで気落ちすることもない。
▼昨日届いた「週刊金曜日」6月4日号でいくつか面白い話があった。一つは辻本清美国交相副大臣(6月1日現在の原稿)がアメリカ側と沖縄問題で交渉したとき、沖縄の米兵による犯罪件数が年間約1000件というデータを見せたら、アメリカ側高官は「データが間違っているのではないか」と話したことだ。アメリカはその程度の認識しかもっていないのか?と落胆する場面がある。アメリカは沖縄の事を何も分かっていないのだ。
▼二つ目は佐高信が「風速計」というコラムの中で澤地久枝さんが心臓が悪いのを無理して長崎まで講演に行った。講演が終わるとどこかの誰かが「九条の会」で講演してもらいたいと言ってきた。佐高はそのとき声を荒げて「なせ一緒にやれないのか?」と問いただす。小田実もかつてベトナム反戦の市民運動をしていたとき某政党から連日のように叩かれてた。それでも彼は「恩讐を越えて」「九条の会」を続けた意味を深く読みとってほしいとうったえる。
▼3つめは元アメリカの海兵隊員だったダグラス・ラミス(現沖縄国際大学非常勤講師)が「護憲の前にまず安保を語れ」と発言している中味だ。ラミスの指摘は2007年に国民投票法が成立し、憲法改正の是非を問う国民投票が可能となったので、その際に「憲法を変えたくないし、安保もそのままでいい」という多数の層の「票」を失いたくない。だから「憲法を変えたくない」波の分列を恐れて安保にはなるべく触れないでおこう、という姿勢でしょう。と指摘しているが、この部分は重要な問題的を含んでいる。

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June 04, 2010

◇「あの夏の子供たち」を見る

▼明日はメルマガの締め切り日です。投稿して下さる方はお早めに準備をお願いします。1週間ほど前の朝日夕刊に、イタリアの映画女優クラディア・カルディナ-レとフランスのアラン・ドロンの写真が掲載されていた。自分の顔はなるべく鏡を覗かないようにしているので、他人に対しては「おお、随分年を取ったな」と思って見た。考えて見ればこの2人の組み合わせは、ヴィスコンティ監督の「山猫」に主演した2人でもある。映画の内容は1860年春の事、王制の終焉を迎え、没落していくイタリア貴族を描いた作品で、公爵の甥で左翼にかぶれた役を演じているのがドロンで、彼が惚れる村娘がカルディナ-レである。小沢一郎はかつて民主党代表選挙に出馬した際の演説で、この作品を引き合いに出してアラン・ドロンの台詞「変らずに生きてゆくためには、自分が変らねばならない」という言葉を引用した。
▼この「自分は変る」とアピールして、今までの「剛腕」というイメージを一新氏ようとしたが、幹事長を辞任したことで分かるように何一つ、小沢は変わらなかった。つまり彼は誰かに演説の原稿を書かせただけで、映画すら見ていなかったのではないかと思われる。映画はときどきNHKのBSなどで放映される。前半が重厚なのに比べて、後ろの方が尻切れトンボになっているように思う。
▼3日は朝ケーブルTVで「フリーダ」が放映されたので録画して見た。映画館でも見ているが、メキシコに亡命したトロツキーを愛してしまう女流画家フリーダ・カーロを描いているがとっても良い。これはいずれご紹介する。
◇「あの夏の子供たち」フランスの映画プロデューサーであるグレゴワール。携帯を2台持ち歩いてしょっちゅう打合せで精力的に働いている。家族は妻と3人の娘と暮らしているが、妻の故郷イタリアに帰省したときも、仕事の電話から離れられないので、妻から「もうバカンスは止めて家に帰ろう」と怒鳴られるワーカーホリックなのだ。
▼映画プロデューサーというのも大変な仕事だと思う。ハリウッドだって大変だと思うが、フランス映画はアメリカのそれと比べるとそれほど分かりやすい作品が多いとは言えない。フランスの若者すら、フランス映画を見る機会は少ないと聞いている。それでプロデューサーの仕事とは要するに映画を作る資金を、言葉巧みに集めたり外国のロケ隊のコーディネイトをしている。主人公の会社は10人くらいだが、映画1本にかかっていれば良いのではなく、常に5本くらいの映画を仕切っている。それに出演料から現像所への支払い、銀行からの借り入れ、スタッフの給料から社会保険料の支払いなど多彩である。その一つでも滞ると会社の資金はショートしてしまう。
▼妻と3人の娘たちをこよなく愛しているグレゴワールだが、遂に行き詰まって拳銃自殺してしまう。残された家族と社員達は何とか撮影途中の作品は完成させ、未現像の作品は現像してもらおうとする。そして妻が会社の経営を引き継ごうとするが、現像所も銀行も映画の内容が受けないのではと渋る。ロシアのTV局が出資しても良いという話があって出掛けるが、撮影場所にロシアをそしてロシアの俳優を使うのが条件で、さらに資金を出してくれというので会議は決裂して帰国する。そして会社は解散し、職員はちりぢりになっていく。そんな時、多感な長女は父に隠し子がいたことを発見する。首相は辞めれば後の責任はとらなくてもよいのか?会社の社長も自死すれば後の責任はとらない。しかし残された家族にとって、それがピリオドにはならず、生き続けなければならない。その残された者たちの葛藤と、そんな父を希望の星として生き続けようとする姿が描かれる。
▼先週土曜日から恵比寿ガーデンシネマで公開されて初日、初回に行ってきた。前日の朝日夕刊や「週刊金曜日」の他、某日曜版でも絶賛していたが、それほどの作品ではないと思う。
▼昨日取材で佐倉宗吾霊堂に行った。本来の目的は紫陽花だったが、花など咲いていない。ハッパだけだった。庭を掃除していた巫女さんのような人に聞いたら、「あとひと月後でしょうね」、という。花がなくてどうするんだよ。

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June 03, 2010

イスラエルの暴挙に抗議の署名を

▼イスラエルに関連する不買運動よりも、モサドは怖いがもうすこし意思表示をしたいという方に朗報。昨日から国際署名をしているのでご協力いただきたい。わたしは昨晩すでに済ませている。
▼イスラエルのガザ自由船団に対する攻撃と平和活動家の殺傷に関し、調査と責任者の説明責任と封鎖解除を求める請願のネット署名が、
集められています。
ガザ:襲撃について調査士、封鎖を終わらせろ
ガザ人道船団に対するイスラエルの殺人的襲撃は世界じゅうの
怒りを招いています。
今回、私たちは、私たちの指導者の口先だけの言葉を
受け容れることはできません。
行動を起こす時です。
この署名は、20万筆に達したところで国連および世界の
指導者たちに送られます。
あなたも署名して、真実と説明責任とガザに正義を求める世界的な
要請に参加してください。
~~~~~~~~~~
請願の内容;
諸政府ならびに国際機関への請願
私たちは、船団に対する攻撃について直ちに独立した調査と、
責任者による十分な説明責任、そしてガザの封鎖解除を求めます。
~~~~~~~~~~
Sign the Petition の欄の空欄に、
名前、メールアドレス、電話番号、国、郵便番号を記入して、
Sign Petition をクリックしてください。
それほど難しい手順は必要としていない。分からなければ翻訳ソフトを使って解読し、それぞれ英文で入れていただき送信ボタンを押すだけで済みます。
▼プロ野球の交流戦で千葉ロッテは巨人に二連勝している。わたしは「常勝」を豪語するチームが負けてくれれば良い。日曜日NHKで再放送だが「昭和の記録」で昭和51年を放送していた。目玉はベレンコ中尉が操縦するミグ25の函館飛来などがあったが、もっとも面白かったのは巨人が優勝した背景だった。というのは前年後楽園球場を人工芝にすることが決まった。巨人はそれを見込んで川﨑にある練習場を6千万円かけて人工芝に張り替えた。人工芝にすれば、雨が降っても(当時はまだドームではなかった)水はけが良いので、試合の開催に影響が少ない。しかし打球や送球のバウンド状態が、本物の芝とは異なる。つまりもの凄く弾けるのだ。巨人は前年にその特訓をしたため、お金のない他球団に比べて優位に立つことができた。とくに中日などは萎縮してしまい、巨人にはもう勝てないのではないかと言うジンクスさえ付いてしまった。51年の巨人の優勝の影にはそういう巨人の金力に物を言わせた部分が大きかったというのだ。
▼しかし人工芝は選手に対する負担が大きく、メジャーリーグでは本芝に戻す動きが大きい。つまり人工芝は選手寿命を短くしてしまうのだ。ロッテの場合でいうと、サブロー選手が千葉市を訪れて、「芝を張り替えて欲しい」という要望書を出させている。サブローにそんなことさせるなよ。ロッテが勝って千葉市民が元気になれば、芝を張り替える資金など僅かな金額ではないかと思う。別にわたしはロッテファンではないが、巨人を負かせてくれる球団ならばどの球団でも構わない。
▼今朝のNHK基礎英語2の例文は「They look so pretty」だった。この例文で思い出すのはジャズ・プレイヤーのオスカー・ピーターソンの「you look good to me」という名曲だ。

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June 02, 2010

ティッシュペーパーの原料チップは南アから輸入

▼最近自宅に届く手紙はほとんどない。来るのは請求書と旅行会社のツアーの案内だけだ。なぜか?つき合いが少なくなってしまったのか。つき合いはそれほど狭くはなっていないが、飲む機会は確実に減ってきている。多くても大体月2回程度で、遅くとも午後9時には帰宅する。そして家でも飲まない。いやここ数日のように天気が良いと、「夜になればお酒は美味しいだろうな」と期待している。しかし夕方から気温が下がってくしゃみがでるので、お酒の飲む気力は失せてしまい、お茶だけ飲んで終わってしまう。
▼ではメールが来るかといえばそれも来ない。おそらく仕事が忙しいのだろうと、みなさん気遣って下さっているのだと思う。メールを頂いた場合、内容が仕事に関係ない場合は午後5時以降ならばご返事はできると思う。昨日いただいたメールで、「まさかローラー…」を見に行くとは思っていなかったという内容のものがあった。映画は義務で見ていないし、わたしはああ言う戦闘美少女系が好きなのである。ただそれだけ。
▼イスラエルがパレスチナに援助物資を運んでいたトルコなどの支援船を襲って死傷者を出した。現地トルコでは、政府の抗議声明始め市民の抗議行動が盛り上がっている。しかし日本では1団体が1日イスラエル大使館に抗議に行っただけだ。前から言っているがSNSにいくら偉そうな事を書いても、自己満足だけで影響力はまったくない。社会的に影響力を与えようと思ったら身体を張ってイスラエル大使館に抗議に行かなくっちゃね。モサドが怖くてビビッていたら、平和の意思表示などできない。それが怖くて何もできないという方は前に一度紹介したことがあるが、イスラエルと関係ある企業の商品を買わないことである。これならば簡単そうだ。さらにパソコンもOSはリナックスに替えることだ。
▼月曜日夜だが12ch系で「シラベルトラベル」という旅のバラエティ番組をしていて、南アフリカ特集だったので、前日のボリビアに引きつづき見てしまった。冷静に見て判断すると、南アフリカのサファリツアーもかなり管理されている、自然の状態とはかけ離れているような気がする。はっきり言えば、日本のサファリランドは、動物を入れて仕切ってある。しかし南アのそれはサファリを仕切って、その中に人間の入る場所を作ってあった。それにアフリカ村のような所があって、観光客が入っていくと洋服を脱いで半身を脱いで踊って見せる。それが終わると槍を持ったまま携帯で連絡したり、宿泊施設や観光客の受け入れ管理は、その部族の姿をして女性がバイオのパソコンを使って管理していた。さらに驚いたのは日本はこの南アからティッシュペーパーのチップを輸入しているのだ。日本が一番輸入しているのはオーストラリアで二位は忘れたが、三位はこの南アである。ユーカリの木を植林しているから生育は早いというが…。
▼日本で使うティッシュのためにこんなことして地球環境を破壊しないのかなと、疑問をもつ。グリーンとかエコを言うならティッシュを使う量を減らした方が良いと思う。昔はちり紙しかなかった訳だし。あれなら新聞紙を再生すれば間に合うと思う。もっとマンデラが政権の座について日本に来たとき日本の受け入れは○○DMだったことは知られている。そして政府に「もっと割り箸の材料を輸入してくれ」と要請していった。その流れからすると、ティッシュの材料となる木材チップを輸入することも南アを助けることになるのかも知れないが、何か割り切れない物を感じる。木材のチップも観光資源も外貨獲得の重要な南アの財源と言ってしまえばそれまでなのだが…。
▼鳩山氏ついに辞任を表明してしまったよ。それほど首相を続けたければ、公約を守ればよかったのだ。しかし国民との約束を反故して、主客転倒の行動をとっていたから支持率が下がるのは仕方なかったもんね。

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June 01, 2010

◇「ローラーガールズ・ダイアリー」を見る

▼昨日は仕事の必要があってノートパソコンを背負って1万歩も歩いたので、夜になったら疲れがドッとでてしまった。前日は雨が降ると予報されていたので、パソコンは傷まないように衝撃に強い袋に入れ、さらに雨が浸みないようにポリエチレンの袋と2重に包装してリュックに入れていた。目的の作業は車の中で5分くらいで終わったが、何せ持ってあるいている時間が長い。午後10時にはベッドに倒れるように横になった。しかし音楽をスリープ設定にしていなかったので、いつまでも曲はきこえるが、それを停めるために起き上がる気力はなかった。しかしいくら早寝をしても午前5時には猫に起こされてしまう。
▼◇「ローラーガールズ・ダイアリー」アメリカ南部の田舎町に住む女子高生ブリス。ファミレスでアルバイトをして、大学受験の資格を取るために高校に通っている。普段の生活はファミレスと学校と家庭を往復するだけの単調な生活である。帰宅すると母親から、美人コンテストに出て優勝するように言われている。母親は自分が果たせなかった夢を娘に賭けているのだ。しかしブリスはそんな母親の言葉と、コンテストに出場を強制されているので嫌気をさしている。ファミレスで働くクラスメイトと隣町に遊びに行くと、そこでローラースケートの競技をしているので、夢中になってしまう。選手の一人に「いま選手の空きがあって来週審査会があるから来てみたら?」と誘われる。家に帰って古いローラースケートを取り出して、道路で何度も転びながら密かに練習をするブリス。
▼実際は17歳だが「22歳」と偽って試験に合格するブリス。この競技とは2グループが一緒に競技場を走って、何人抜き去ったかで、勝利を決めるルールだ。しかしお互い追い抜かせまいとして妨害したり、体当たりをする過酷なゲームである。しかしイケメンのコーチの厳しい指導にみんな辟易としている。コーチは今年こそは優勝するのだとハッパを賭けて特訓をする。ブリスはそこに集う選手たちが、今までの概念の「女性らしさ」にこだわらず、ぶつかり合って走り抜け、怪我を物ともしない豪快なレース展開にはまってしまう。一人ひとりは看護師だったり、教師を職業にしたり、シングルマザーだったりする。しかし一旦競技になるといきいきと力強い自分の力をアピールする女性たちだった。
▼しかし内緒でローラースケートゲームに通っていた事が親にバレ、最後のコンテストを取る競技を取るか迫られる。親との対決、親友との訣別、そして知り合ったばかりのボーイフレンドに身を任せてしまうが…。ドリュー・バリモアも出演しているが彼女の始めての監督作品である。そしてかなり迫力がある敵役は誰なのかエンディング・ロールを見ていたら、ジュリー・ルイスだったのには驚いた。彼女をを最初にみたのは、「ケープ・フィア」だったと思うが、その後「ギルバート・グレイプ」などでとても良い演技を見せてくれた。この映画の演技も抜群だった。日比谷シャンテ・シネで。

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