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July 31, 2010

猫からかかってきた一本の電話

▼昨日はKSCM4関係で80件近いアクセスがあった。わたしは大した事は書いていないが、いずれにしてもアクセスが増えて嬉しい。
▼一昨日の夜9時半頃だったが、わたしの携帯が鳴った。この時間に通話があることはまずない。ところが通話先は自宅となっている。誰も電話器のそばにいない。良く見ると一番若い猫が電話器の側から飛び降りた。つまりこの猫が電話器の短縮番号の一つを押したのだ。もしそれが定期的にできれば、「何これ珍百景」に売り込む事ができるのだが、それ一回だけだった。
▼昨日待ちに待った本が届いた。5月22日にリクエストを出した「人は愛するに足り、真心は信ずるに足る」(岩波書店)という中村哲さんと澤地久枝さんの対談集である。リクエストを出したとき6人待ちだった。新聞の原稿を書くのに間に合うかと思ったが、2週間ほど遅かった。わたしは昨日午後10時からこの本を読み始めて11時には読み終えた。一人平均10日掛かっていることになる。文字は大きいしその気になれば簡単に読むことができる。これを読んでいればまた別の視点を記事に入れ込む事ができたはずだが、少々残念であった。
▼その本の「あとがき」で中村氏が澤地さんについて次の様に語っている。「ノンフィクション作家の凄さを知った。時には『警察の取り調べもここまでは』と思えるほど実際の出来事を熟知された上で行われたのである。参考資料を十分に吟味した質問で、いい加減な事は言えなかった」と。取材するには事前の周到な準備が一番肝腎である。もし手ぶらで行って思いつきだけで書いたら、相手に対して失礼であるとわたしは思う。本は次回のブログでご紹介するが、とても参考になったし、上記の一言を知っただけでも良かったと思う。
▼今晩は隅田川の花火大会なので、いつもよりは気合いを入れて写真を撮らなければと思っている。あすのブログにご期待頂きたい。

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July 30, 2010

1000年たっても残るのは和紙と墨書

▼昨日はほぼ一日外を回っていたが、幸い雨降りで気温が上がらなかったので、とても助かった。7月、8月に営業にでるときはなるべく朝一番に約束をして先方にお伺いするおことにしている。例え自宅を6時45分にでて、朝7時に電車に乗ってもこの方が後が楽である。
▼昨晩某読者から「胃ろう」のことでメールを頂いた。ご家族のお一人が寝たきりになって痴呆が進んでいるので、訪問して来る医師から「胃ろう」を勧められているという内容だった。実はわたしの親戚にもこの手術を受けて、約5年ほど病院に入っている。こういう事例を見聞きするにつけ、人間の幸せとは何かと考えざるを得なくなる。少なくとも自分の意思だけは、先日ご紹介したようにちゃんと書いて回りの人に伝えて欲しい。
▼昨日のアクセス解析でまたまた「KSCM4」が全体のアクセス数の3分の1ほどになった。理由は日本で発売されている「銃器関連雑誌」は3種類あるが、発売日が毎月27日だからだと推測される。その雑誌を読んだ人がアクセスして下さったというわけだ。動画もあるがわたしは動画にモザイクをかける技術はないので、ご紹介することはできない。
▼3・5インチのFDもそろそろ消えつつある。新しいPCにはドライブそのものがない。わたしは得意先の一社が、通常納品はメールで送っている。しかし毎年交わす契約書に納品はMO、CDかFDと指定されているので、一番安いFDを選択している。ただ請求書に添付する形だけの納品のためにFDを使っている。PCの教科書を見ると相変わらず、最初にFDのフォーマットの仕方なるものがでてくるが、現在はUSBメモリーの時代だ。
▼先日NHKHVの「クールJAPAN」という番組を見ていたら、いつも登場する外国人たちは「奈良に修学旅行」という内容だった。春日公園か何かで係の人がオーボエを吹くと鹿が沢山駆け寄って来る姿には驚愕していた。アメリカ人は「鹿は猟の対象以外に考えられない」と語っていた。その後墨を作る工房を見学して、最後は薬師寺で写経に挑戦していた。これは一度やってみたいな。わたしの持っている扇子には「般若心経」が書かれているので、これを見ればできるが、やはり下敷きに書かれていた方がいい。
▼ここの坊さんと墨の工房の話だ。紙に墨で文字を書くと墨の中に含まれている樟脳の成文が虫除けになる。だから1200年たった紙は虫に食われても、文字だけは残るという話はとても驚いた。わたしとてNECの文豪でワープロを始めて数え切れないくらいの記憶媒体につきあって来た。5インチの2D、2DD。何か方式が今と違う40メガの外付けHDDが10万円もした。3・5FD、120メガのZipは頑丈で好きだったので結構長く使った。そして近年CDにDVD。しかし記憶媒体だけ残っても読み出す装置がなくなってしまう。いまは5インチのドライブなんて秋葉原をかなり探さなければ見つからない。だからみなさんも大切な文書は和紙に墨書するのが一番確実で、それを銀行の貸金庫に入れて置けば万全である。
▼わたし?そんな面倒な事は何もしていない。大体10年待ちで特養ホームに入れたとしても、持って行けるのはみかん箱一つだけだ。アルバムだって剥がしてバラにしないとそれだけで一杯になってしまう。さらに最後の棺に入れられるのは、今は週刊誌の様なものでもダメで紙きれが数枚入れられるだけ。それを考えたら何を残そうという気持ちも起きない。
▼残された家族にとって一番面倒なのは「本」だ。教師などをしていた人は本が多い。部屋一つとか地下室一杯とか、本当に読んでいるかどうか疑わしいが量だけはもの凄い。いかに価値があっても、古本屋さんは引き取らない。それどこどかお金を払ってゴミとして引き取って貰えるだけだ。だから生きているうちに本だけは自分で処分してしまう。その方が残された家族は手間がかからず助かる。わたしはご存知の様に昨年全部処分してしまった。

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July 29, 2010

ついに携帯型電子辞書が発売になる。

▼昨日の検索用語で「ヒロシマ少女たちの日記帳」がかなり多くでてきた。調べてみるとNHKで8月に2回に渡って再放送されるからだ、ということが分かった。さらに主人公となった女性の名前が検索用語にはいっているのは滑稽としか言いようがない。というのは彼女に関する限り一枚の写真が残っているだけだからだ。しかもそれはドラマの主人公とは大違いで、かなりがっしりした感じの女性である。何を勘違いしているんだろうか。
▼さらにアルベルト・バーヨの「ゲリラ戦教程」というのもあった。これは日本では公刊されていないと思う。わたしは昔タイプ印刷された物を手に入れたが、今はどこかに行ってしまった。おそらくゴミと一緒に捨ててしまったと思う。
▼デスクワークが多いと身体に悪い。かと言って昼間出歩くのはさらに良くない。夜9時頃になると多少は過ごしやすくなる。それで競歩を始める。近くのスカイツリーまで歩いて大体12、3分で着くことができる。直下まで歩いて明るい歩道を往復すると約30分で済む。今は内部の工事をやっているので、ここ1ヶ月ほど高さは変わらない。これで一汗かくと一杯のビールも美味しく感じる。
▼昨日の新聞を見ていたら遂にシャープからブラック・ベリー型の電子辞書が来月発売になると発表された。コンパクトカラー電子辞書“Brain(ブレーン)”<PW-AC10>というのだが、これを持ってあるけば、分からない言葉をメモに書いて自宅に帰ってから調べるという手間が省けそうだ。
▼きょうは一日忙しいので、昼間の部はこれで終わり。

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July 28, 2010

「ETV特集「食べられなくても生きられる」を見る

Necotoire
(猫のトイレ)
▼わたしが朝5時前後に起床してやることは3匹の猫のエサやり、次がトイレの取り替えである。というのは猫は3匹いるのでトイレは2つある。トイレは2重になっていて、シートを外カゴに2枚、内側に2枚の合計4枚使う。シートとは赤ちゃんやお年よりの紙おむつと同様な物と考えていただければ良い。そして一番上には5ミリ×2センチの円筒状の砂を入れる。シートは一番上の砂に近い部分が汚れるので、下から繰り上げて上に持ってくる。だがこれを販売しているのは名古屋の会社である。従って数量が減ってくると電話で注文して銀行振込をすると送ってくれるシステムになっている。
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(ペットの紙おむつ)
▼先日ふと気づくとシートがなくなっていた。押し入れにしまい込んであるので、探すとシートではなく別の紙おむつが見つかったので大いに驚いた。我が家にはまだ紙おむつを使う人はいないはずだ。広げてみるとサイズがかなり小さい。それで分かった先日一番年上の猫ちゃんが出血したとき、パンツ代わりに家族が買ったペット用の紙のパンツだったので、ただ大きさが成猫には合わず、おきっぱなしになっていた。
▼昨日エンディングノートのことを書いたのには理由がある。日曜日NHK夜10時からのETV特集「食べられなくても生きられる」をご覧になった方はいらっしゃるだろうか?「胃ろう」という技術がアメリカから日本で普及してから、口から食べなくても生きることができるようになったのだ。主たる登場人物はその技術を普及させ「私には延命至上の現状を招いた責任がある」とする石飛幸三医師である。簡単に言えば今までは鼻からチューブを胃袋に入れる方法だったが、患者は苦しむし、果たして人間の尊厳を守られているのだろうかと考えられた。
▼しかし胃に穴を開けて流動食を入れれば、理論的には食べるのと同じである。胃がんだとか脳出血で食べる事ができなくなった人は、この方法で「生かしておくこと」はできる。それで再び噛む力が出て来た人も一人登場したが、ほとんどは老衰した姿で呼吸をしているだけに見えた。家族は「話しかけるとうなずくから分かるに違いない」。とか「生きていてくれるだけでありがたい」。「こころの支えになる」と口々に語る。家族は生きているだけで良いと語るが、胃ろうを受けている本人の意思は確認する方法がない。
▼前に医師に聞いた話なのだが、「人間は最後は血管が切れるか、癌になって死ぬ」ということだった。まあ人間に永遠の命というのはない。一般的な寿命では60歳を過ぎたらいつ死んでもおかしくはない。だから身辺を片付けておいた方が良い。ところがわたしの友人には永遠の命と力があるかのように勘違いして、何の準備をされていない方もいる。やがて歩けなくなって買い物にも行けなくなる。これは決して冗談ではない。
▼ETV特集の最後は57歳で息子が脳出血で倒れてしまって、その医師に胃ろうの手術を依頼に来た、父親と倒れた男性の息子がやってきた。父親曰く「まだ若いし孫の顔も見せてやりたいし」と手術を依頼する。倒れた本人はおそらく意識が回復することなく、2、30年生き続けることになる。石飛医師は「ほんとうに良いのですね」と念を押す。つまり胃ろうの手術はかなり簡単である。しかし途中で家族も医師も「もうこれで良いです」と打ち切りにすることができない。つまり法整備ができていないので、勝手に外せば医師には刑事罰が待っているからだ。ETVの訴えているのは、胃ろうだけで生かされている病人の幸せとは何かを考えさせてくれた。さー、あなたが60歳以上だったら、いますぐに「延命治療は希望しない。臓器は提供しない(あるいは可)」とだけ書いて署名して捺印した書類を作っておこう。そして2年間使わなかった物はすべて捨てる。そしていますぐにでも、車椅子でも生活できるスペース(場所)に移動するのだ。

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July 27, 2010

◇「クレイジー・ハート」を見る

Ame
(モンゴルに行ったという人から頂いたアメとチョコ)
▼昨日午後の報道で愛媛県のミリタリーショップがアメリカから小銃の連射に必要な部品を違法に輸入していたというのがあった。調べるとこの部品とは「オペレーション・ロッド」ということが分かった。今朝はこの部品は聞いた事がないがどんな物か調べていたら時間がなくなってしまった。同じ名称の部品はオートバイにもある。銃のオペレーション・ロッドはここにあるので興味のある方はご覧いただきたい。普通こういう違法なことをすると現地の販売店が免許を取り上げられるので、例え通販でも売るはずはないのだが…。
▼同じ日に日本人の平均寿命が発表された。うーむわたしは既に余命15年を切ってしまった。今は病気になってベッドに横たわる前に、身体を鍛え「エンディングノート」に計画を立ててやりたいことはやり遂げなければという気持ち。10余年といっても心身ともにしっかりしていられるのは、その半分と考えた方が良い。誰も永遠の命は持っていないのだから。
▼NHK基礎英語の8月のテキストが既に始まっている。しかし今月は今までの復習だから比較的楽である。新しい単語がでてくる度にオタオタしなくても済む。
◇「クレイジー・ハート」バッド(ジェフ・ブリッジス)は作詞作曲する能力を持ったカントリー・ウェスタンの歌手だった。だが4回の離婚を繰り返す中で今は落ちぶれたカンシンガーとして、酒びたりの生活を送る日を送っている。彼は車を自ら運転して州から町と1人でツアーをしている。それを仕切っているのは、腕利きのマネージャーで毎日一回電話をして、次の予定を聞いて車を走らせる。ある日はボーリング場が、その歌う場所なので大いに腐る。だが翌日フィラデルフィアで、店のオーナーはピアノがうまいのですっかり意気投合する。出番を待つ間にオーナーの姪のジーンが記者をしているのでインタビューに応じて欲しいとやって来る。
▼汚い部屋に通してインタビューが始まる。バッドは部屋が汚いので写真だけはステージにしてくれと頼む。そして続きが聞きたかったらコンサートが終わってからにしてくれという。ジーンはシングルマザーでベビーシッターを探して深夜に彼の部屋を訪ねて来る。深夜に男の部屋を訪れると映画の筋書きからすると当然想像される成り行きになる。しかも親子ほどの年齢差があるにもかかわらず。
▼そこからは短絡的で話がうますぎるのだが、ジーンは彼に子守を頼んで新聞社に出掛ける。5歳くらいの息子とバッドは親しくなる。次のツアーに向かう途中居眠りをしてバッドは大けがをして再びジーンの部屋に転がり込む。そのとき医者で検査をされるのだが、体重を12kg減らして断酒、禁煙をして、脂っこいものを食べるのを止めないと命の保障はできないと脅される。そしてジーンは1500km離れた処から子連れで遊びにやってくる。しかしデパートで子守をしているとき息子を見失ってしまう。彼女はそれに怒って帰ってしまう。
▼それで落ち込んだバッドは家に帰って親友のロバート・デュパルに相談すると、断酒の施設に入れられる。それから人間が変わったように自分の家の整理整頓や掃除をするようになる。そしてかつて歌を教えて、今は彼の方が出世しているコリン・ファレルが手を差し伸べて、「言い歌をもう一回作ってくれ」と頼んだことで、ジーンとの想い出を作曲して再び立ち上がることができる。

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July 26, 2010

稼ぎ時だから氷河特急は止められない。

▼昨日は疲れ切ってしまい、アルコールを口にする元気も残っていなかった。それに一日の締めに大量の校正が控えていたこともある。しかも難問が次々と押しよせて来る。今朝から仕事を順調にやるためには、それらの方々には事前にメールを送って問題を整理し、なるべく電話がかかってこないようにしておかなければならない。そして今朝は朝4時頃から3匹の猫がわたしの部屋にやってきて、「腹が減った、早くエサをくれ」と騒ぎ出す。
▼昨日のニュースでおかしなものは、東証が株の取引が減ったので昼休みも株の取引をできるようにするため、調整中だ、というものだ。株取引が減っているのは、みんな株は博打と同じだと思ってしまっているから手を出さない。それにわたしが見聞きしている例で言えば5千万円以上の株を持っている人が、損をだすと次に証券会社は必ず補填している。ところが一般の百万円単位の少額投資家に対しては「ゴミ」と称して何もしていない。これでは昼に窓口を開いたところで、何にもなる筈がない。それに新卒の方々の就職口と言えば、この証券か生保しなないのは事実だから、お気の毒としか言いようがない。
▼かつて生保の会社に「職種はリサーチだ」と言って採用された人の話を聞いたことがある。しかしその実態は個別訪問をさせられて、つまらないノベルティ・グッズをを押しつける。さらに「アンケート」と称する売り込みをさせられたので辞めてしまったという話を聞いた事がある。リサーチの実態は押し売りだったのだ。
▼スイスの氷河特急の列車事故。海外ツアーはバスだけが怖いのではなく、列車だったこのように何が起きるか分からない。わたしの経験で言えばチュニジアのバスはオンボロで雨が座席に漏れてきたことで、修理はできないので座席をブルーシートで覆って走っていた。しかもバスの運転手は妻と離婚話でももつれているかの様に、ずっと片手運転で携帯に向かって怒鳴っている。事故の第一報が報じられた新聞の他のCM面を見ると、まさに同じコースのツアーの募集が掲載されていた。ツアー会社もまさか事故があることは予測できないから、広告を掲載するのだろうが、何と皮肉なことだろう。
▼さらに今朝のニュースでは、氷河特急の運行が再開され、他の日本人観光客からは疑問の声が出ていると云う。しかしスイスは観光立国であるのと同時に、軍事産業で潤っていた。有名なのはエリコンの機関砲だったが、この兵器部門はラインメタルに売却されて、現在は同社のものではない。一番の稼ぎ頭は観光で、今は日本など夏休みの客をさばかねばならない。外貨を稼ぐためには一日たりとも列車を止めることはできないに違いない。

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July 25, 2010

原稿は仕上げたが、仕事は山積み

▼昨日頼まれた原稿は午後1時頃に一応完成する。書いた物は内部監査で、果たして一般読者が読みやすいかどうかがチェックされる。二度のチェックが終わって写真を選んで送信する。その後課題の山の様に積まれたた書類に取り掛かって、これが6時過ぎまでかかる。一週間かかって四分の一が終了する。と、思ったらまた新しい書類が宅配便で山の様に届いた。こうしていると通常の仕事は早起きしてやるしかない。
▼パソコンを朝5時に立ち上げるとすでにN県のマックを使った読者がアクセスしてくださっていることが分かる。ありがたいがブログよりも早くやらねばならない仕事が控えている。それは約三時間で見通しがたった。後は清書して送るだけだ。問題はシネマだか、これはどうしても映画館に足を運ばなければならにい。仕方なく、シャンテシネに来て座席に座っている。終わっらまっしぐらに帰宅して仕事を続ける。
▼昨日のNHK午後7時半から報道されたスカイツリーの裏側はとても面白かった。我が家からも望遠鏡を使えばクレーンの運転席くらいは見える。しかし3台のクレーンがぶつからない様にGPSを使ってあるとか、つり上げた時の横ブレを防ぐためにオートジャイロの機能が使われているのは新技術だと思った。
Duke(mobile)

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July 24, 2010

理研のわかめスープは中国製だった。

▼昨晩の編集会議の後、友人A氏に呼び止められた。「バラの話」と「ペシャワール会」の話はとくに良かったですね」とおっしゃっていただいた。自分としてはペシャワール会は関連本を沢山読んで準備をしたつもりだ。だから取材で聞いた話が半分、あとはその本から得た知識で書き上げた。さらにその後の飲み会は「筆が滑るように書いた」という話や「あくまでも直感で書く」という人の話も出てかなり盛り上がった。わたしは午前中に書かねばならない記事が一本あって、残念ながらこのブログに手間取ることはできない。しかし毎日書いているからその積み重ねで、発想が豊かになるということはあると思う。ブログは言わば記事を書くための引き出しづくりとも言える。
▼昨日理×の偽装わかめスープの話が報道されていた。スーパーなどで売られている同社の製品が、国産ではなく中国製だったというのだ。しかしわたしが見ていたバラエティの旅番組「シルシルミシル」ではひと月ほど前に中国で同社のわかめが加工されているという話しがでていたので、何を今更という感じがした。この程度の話は取材しなくてもTVを見ているだけで書く事ができるのに、大騒ぎしている。
▼そして今朝7時のNHKニュースではまたまた金賢姫が特別インタビューに応じていた。肌は透き通るように綺麗立った。しかしNHKはかなり危ない橋を渡っている。取り調べはとっくに終わって、全貌は韓国の情報部が全部把握しているはずだ。それがわざわざ日本に呼んだ所で別の話が出て来たら、韓国情報部が怒ってしまう。しかし今彼女を呼んで密かに軽井沢にある鳩山の別荘で話を聞くということが、北に敵対するメッセージを送るということなのだ。とくに今回NHKだけが夢中になって報道している。おそらくその背景には元ワシントン総局長ら右派の働きかけがあったと見るのが適当だろう。

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July 23, 2010

早朝茨城、千葉北東部で地震発生

▼この暑さには参ってしまう。取材や営業で人に会わなくても済む日は短パンにTシャツで間に合わせている。近場ならばそれに帽子を被っ、自宅の水道水を詰めて冷蔵庫で冷やしたペットボトルを持って出掛ける。いや昨日は朝9時前から、仕事の電話やメールが雨あられで掛かってきた。仕事のメールには8月の新しい仕事もあるので、とてもありがたいことである。それをするには今の仕事を8月の盆明けくらいには済ませなければならない。昨日午後外を歩いている時にパソコン相談の電話が掛かってきた。決められた水曜日の午後以外はお断りしている。話は複雑ではないし、知人なので夕方PCの前に座ったらこちらから返事をするむねを話して電話を切る。
▼このように暑いと毎日飲まずにはいられない。いやそれほど深酒はしない。ウィスキーか焼酎をグラスに1、2cm入れて後は炭酸か水に氷を入れたものを一杯のむだけだ。その後飲んだ量の3倍くらいの水を飲んで、体内でアルコールがなるべく早く、かつ薄くなるように工夫をしている。夕べはケンミンショーを見ている最中に眠ってしまった。残業の多い家族の帰宅は最近早くて11時、遅いと12時を過ぎる。昨日は起きて待っている気力も体力も残っていなかった。その代わり今朝は5時に気分良く起きることができた。
▼やることといったら、まず猫のエサやりに、トイレの砂の交換である。それが終わって朝食の温野菜スープの具材が一つ足りないという話を聞いていたので、近くの24時間営業のスーパーまで出掛けた。徒歩で約10分なのだが、あいにくそれは品切れだった。帰宅して洗濯物を干して、猫を遊ばせてからNHKラジオ英会話1が始まる。始まってまもなく、「地震だ」と家族が叫ぶ。この人は普段の震度3くらいの地震にはまったく気づかない人だ。わたしはイヤホンでラジオを聴いていたので、「まさか」と答えた。しかしNHKニュースで千葉県北東部から茨城が震源地であり、わたしの住んでいるところは「3」だという。しばくして午前7時になってから、その地域にお住まいの友人に地震見舞いのメールをした。「揺れたが大したことはなかった。暑さに気をつけるよう」という返事を頂き、かえって激励されてしまった。
▼昨日の金賢姫だが、「元死刑囚」という言い方はかなり失礼だと思う。というのは「大韓航空機の爆破事件に関与」したことは事実であるが、韓国という国家が恩赦をしたのだから、「元死刑囚」という名称を使うのは無礼である。相変わらずしゃしゃり出てくる横田めぐみの両親、田口さんの遺児。もし新しい真相を聞きたければ、韓国の情報部に聞きにいくべきで、彼女は自供で全部告白しているのだから、今更それ以外の情報がでてくる筈がない。この件に関しては有田芳生氏がいっていることの方が説得力がある。今回の来日で金賢姫には謝礼3000万円が払われたという。
▼昨日の健康維持の追加だ。バターとマーガリンも使わない。家の揚げ物類はすべてオリーブ油にしている。食べものはカツ丼とか天丼は好きだったが一切食べないようにしている。どうしても出て来た時はコロモを外して食べる。今朝読んだブログで参考になるのは以下の「疫学批評」に書かれているので参考にして頂きたい。
▼トップページは今朝開けて見ましたら12万0003番でした。12万番のキリ番画像を送って下さって方で、住所氏名がはっきりしている方には記念品をお送りします。

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July 22, 2010

夏もアイスを止めてコレステロールは安定

▼時間をやりくりして、夕方髪をカットしに出掛けた。駅ビルの中にあるいつもの理髪店は猛暑のために客はとても少なかった。もちろんわたしもそれを狙っていった。わたしの髪を切ってくれて話の馬が合う女性理容師さんは半年ぶりくらいに、わたしの担当をしてくれた。彼女がいうには若い頃アフリカ中部にある某国に3年ほど遊びに行っていたという。某国とは秘密ではないが、数年前にその国の名前を聞いたがわすれてしまっただけだ。
▼わたしがチュニジアに行った事を話したら「薔薇石といのは本当にあるのか?」と聞かれたので実物を持って行ってお見せしたことがある。わたしは来年の旅行は自力で現地に行かねばならないので英語を一生懸命勉強しているという話をした。彼女はアフリカ某国から帰国する時、エチオピアのアジスアベバで飛行機のタイヤがパンクしてしまったのだという。飛行機にはスペアタイヤは3本積んであるが、4本パンクしてしまうと修理するしかない。幸いパンクは地上の滑走を終わってからだったので怪我人はいなかった。しかしパンクの修理でここに一泊しなければならない。
▼彼女は外国語はまったく得意ではない。しかし乗客リストに名前が乗って入れば、翌日置いて行かれる心配はない。トランジットで荷物が出て来なくても、出迎えの人がいれば何とかなるから…。と安心させてくれた。という訳で言葉が通じなくても必死に訴えれば何とかなるようだ。
▼ネットで見るとあの国に行くにはアメリカで乗り換える方法と、オーストラリアで乗り換える便があることが分かった。こっちの方が乗り換えは簡単かも知れない。とにかく冬のヒースロー空港はでかすぎて、添乗員に連れられて指示に従って右往左往し、「時間がない」と急かされて走り回っただけだった。
▼昨日20行以下が昼間で表示できなかった経緯は次の様なことだ。あの非表示部分の境目にiPadの記事のリンクを入れた。ところがリンクを張るときタグを5字ほど間違えてカットしてしまった。自分で表示して見たが、編集する画面では確認できた。ところがネットの入り口から入ると「非表示」になってしまう。しかし時間もなかったので、これはニフティ側の問題だろうと放っておいたのだ。
▼それで某読者をしたて「また倒れたか?」と心配して電話を下さった。あの倒れた時はLDLコレステロールが160くらいあった。血圧も同じく全て高かった。さらに一部の人はご存知のようにかなり難問を抱えて悩んでいた。この3つが重なって倒れてしまったと推測される。今はコレステロールをコントロールする方法をちゃんと守っている。食べてはならないものは、鶏卵類、(含むマヨネーズ)イクラ、雲丹、脂身の肉を始め医師から禁止されている食べ物は一切口にしない。昨年うっかりアイスクリームを食べ続けたら、たちまち数値が上がってしまった。今年はアイスもひと月に1片くらいしか食べないことにしている。同時にクリームを使った全ての菓子類も。だからおそらく夏に倒れることはないと思っている。
▼トップページは一両日中に12万番になります。

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July 21, 2010

◇「パブリック・エネミーズ」をレンタルビデオで見る。

▼昨晩メルマガをお送りしましたが、読んでいただけたであろうか?いつものことながらメルマガを送信した日に限ってブログのアクセス数は減ってしまうので、気が滅入ってくる。先日電車の中で本当にiPodを使っている人を見かけた。布の袋から取り出して使っていたが、重そうだな。わたしは通常読む週刊誌は「週刊金曜日」だけなので、それを二つ折にしてバッグに入れる。あと本は同じ内容であれば、文庫本を借りるが、新刊はハードカバーになってしまう。これだってかなり重量がある。移動中活字が切れると禁断症状になるので2冊持つ。昨日ネットを見ていたら「私がiPodを売ってしまった理由」というアメリカのブログの抄訳を見つけた。USBが使えないというのは決定的である。それにでてくる本や週刊誌がコントロールされたものだけではイヤになる。
▼イヤといえば、NHKでは昨日から「金賢姫元死刑囚が拉致被害者家族と面会するために来日した」というのがトップニュースである。なぜ今時金賢姫なのか首を傾げたくなる。それにNHKだけが「元死刑囚」を強調する。それに朝4時頃に羽田空港に到着して、軽井沢にある鳩山前首相の別荘へ移送されている。なぜこれほど極秘裏に行動しなければならないのだろう。まさか北による逆拉致が起きるはずもなかろう。拉致しようとするなばら韓国にいた時の方が遥かに楽だと思う。それにNHKは韓国の海軍戦艦「天安号」沈没事件で「北説」だけを流し続ける。わたしは「北」は決して好きな国ではない。しかし報道機関の責任で言えば、「沈没事件」に関しては様々な見方があるのだから、そのバランス感覚が必要だと思う。
▼今かなり大量の処理すべき仕事を抱えている。普通8月はお盆明けまでかなりヒマなのだ。しかし今年はお盆も返上して仕事をしないと納期に間に合わない納期まで最低1日8時間労働として、1時間に15件くらい処理しなければならない。しかし昨日まではどうやっても1時間に6件くらいが限度だ。これをどうすべきか頭をひねっている。これが終わるまで、時間が惜しいので取材などには出掛けられない。
◇「パブリック・エネミーズ」これは昨年公開された映画で、評判がイマイチだったので映画館には行かなかった。しかしポルトガルを往復する飛行機の中で上映していて、途中まで見ていた。先頃レンタルビデオの更新時期が来て、ショップに出掛ける手続きを済ませると1枚無料になるというのでこれを借りた。
▼同じテーマではウォーレン・ウォーツが主演した「デリンジャー」という作品もある。主人公は1930年代アメリカで義賊と言われたジョン・デリンジャーという銀行強盗の話だ。タイトルからして内容は、デリンジャーを捕まえる立場の連邦保安官からの描き方が中心となる。「デリンジャーは公共の敵」なのだ。では社会正義とは何かとなると義賊を捕まえて出世の道具にしようとする立場との違いを、証明するのはかなり難しいと思う。言ってみれば法律という勝者の規範に則って金もうけをすれば「正義」で、その勝者の法律を破った行為を行うものは、すべて「公共の敵」となる。
▼フーバーはデリンジャーを捕まえられなかったため、新しい腕利きの捜査官(をクリスチャン・ベイル)任命する。デリンジャーはなぜ市民に人気があったかというと、銀行の金庫は開けさせたが、そこに来ている客のサイフをあけさせることはしなかったからだ。そして彼は私腹を肥やすことをしなかったので、その活躍は不況にあえいで貧富の差に苦しむ市民たちの喝采をうけだのだ。一方新しい捜査官は腕利きだが次々とデリンジャーに裏をかかれて窮地に追い込まれる。
▼デリンジャーは一本気なところがあり、好きだと決めた女には有無を言わせず、ミンクのコートを押しつけて自分になびかせる。しかし包囲網が狭まるとFBIは愛人がいることに目をつける。そして彼女の動向を監視し始める。そして潜伏先を突き止め、彼の友人の女性に司法取引を持ちかける。アメリカのパスポートが欲しければ協力しろ、というのだ。以下は様々な映画に描かれているとおりで、映画を見に行った帰りのデリンジャーを襲う。映画館は二つあり、どちらの映画を見るかという賭けのような場面は面白かった。結局クラーク・ゲーブルの映画にして正解だったのだ。強いて言えばトミー・ガンを使った派手な銃撃戦だけが強調されて描かれており、心理描写は薄っぺらになっている。
▼昨日書いた「ザ・コーブ」は20日朝日の夕刊にも取り上げられていて、「「なぜイルカを殺すのか描かれていない」という指摘はわたしと同じ意見だった。
▼タグを書き違えてしまい、20行以下が表示されませんでした。某友人はわたしがまた脳出血で倒れたかと思って電話を下さいました。ご心配おかけしたことお詫びします。

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July 20, 2010

◇「ザ・コーブ」を見る。

▼4年前の7月19日の夕方に脳幹に出血して倒れたので、夏の暑さには気をつけている。一番には風通しの良い服を着ること。次は日陰を歩き帽子を被って水分の補給を怠らない。わたしはネクタイを締めなくても良い仕事をしているが、そういう服装を義務づけられているどうかお気をつけいただきた。
▼まず「パシフィック」だ。これは前作の「バンド・オブ・ブラザー(以下「BOB」と略す)」に比べてかなり情緒的に作られている。つまり出征する兵士たちの家庭環境まで立ち入っている。「BOB」の場合全員集められて地獄の訓練から始まっているのは、「硫黄島の砂」、「フルメタル・ジャケット」に共通している。なぜ家庭環境まで立ち入ったかというと、いまこの時点で日本を完全な悪として描くことは得策ではない、と制作者のトム・ハンクスなどは考えたのだろう。そしてやむを得ず世界制覇を狙う日本をやっつけに行くという構造が正当化される。そして大けがを装って倒れて、米兵が近寄って来たら手榴弾を爆発させて巻き添えにして「天皇陛下万歳」と叫ばせて道連れにする。かと思うと生き残った兵士が一人で「撃てよ」と挑発するが、ヤクザのケンカではないのでこういうことはあり得ない。
▼そして戦闘開始に当たって米兵には「日付の入った日記と手紙は廃棄せよ」と命令が飛び交う。しかし死亡した日本兵の手荷物には家族の写真や、人形、手紙が出て来て憐れみを誘う。手強い日本軍を相手に、多くの犠牲を払っていかにガダルカナルで戦ったかというのが1の上の話だった。しかし2話以降は見ようという気持ちは失せた。
◇「ザ・コーブ」これは「湾」という意味である。映画の制作者はかつて「わんぱく・フリッパー」の調教師として活躍し、イルカが登場する場面は彼の自宅のプールで撮影したという。ところが彼はあるとき突然、この知能ある海獣を飼育するというのは間違っているのではないかと思う。そして世界各地の「シーワールド」を巡ってイルカの解放をする。考えて見ればイルカだって人間の前で芸を披露するのは楽しい筈がない。だから裏では食料のエサにストレス対策の胃薬を大量に飲まされている。
▼そして彼は日本の太地町(余談だが女優の太地喜和子はこの出身だ)でイルカのの捕獲をしていることに気づき何年も通いづめている。しかし彼は地元警察にマークされていて、来ると必ず尾行の車が後を追う。そのため彼はパーカーとサングラスで、老人を装って行動する。彼らの主張によれば太地町ではイルカを捕獲するとき、シーワールド(この場合千葉の鴨川にある施設の固有名詞ではなく、イルカショーを見せる施設)の目利きをよんで芸を仕込むのに適当なイルカを選別して売る。さらに世界中のシーワールドに、ここで捕獲したバンドウイルカを1頭20万ドルくらいで売っているとする。
▼彼らは漁師にカネを払うから売ったり、殺害するのを止めてくれないかと頼んだことがあるが、「これは必要な行為である」と断られたとする。そこで彼らはアメリカで盗撮するための実験を行い、海中で撮影するカメラ、岩を装ったカメラをハリウッドの会社に依頼して大量に作らせる。そして50個余りの荷物を持ちこむ。見ている方は、これだけで莫大なカネを使っているだろうなと思う。そして夜陰に紛れてカメラを設置して撮影に成功する。撮影ポイントの設定や湾に近づくと、一見ヤクザのように見える漁師たちに口汚い暴言を浴びせられる。
▼そしてイルカの追い込み漁が始まり、湾には小舟に乗った漁師達の銛でイルカたちの血しぶきで埋まる。そして漁師たちを擁護する立場の地元農水相の係員だったか研究者、国際捕鯨会議で捕鯨を推進する立場の高級官僚が、どちらかと言うと「悪の代表」のように描かれる。わたしの感想で言えば、高度の知能を持っているイルカの殺害に反対するならば、アメリカがイラクやアフガンで行っている最も高度な知能を持つ人間に対する殺害行為(戦争)に彼らはなぜ命を賭けて阻止しないのだろうか。
▼さらに漁師たちがなぜ大量のイルカを殺害するのか取材説明が一切ないことだ。「ワイルド・バンチ」ではないからおもしろがってイルカを殺害している筈はない。おそらく漁師達が苦労してせっかく獲った魚を食べられてしまうので生活が成り立たないというのかも知れない。そこを堂々と主張して画面で語ったら良いのではと思う。さらに取材拒否をするだけでなく、逆のPR映画を作ればもっとよいのではないだろうか、と思った。西洋人が牛肉を何の疑問もなく食べて、魚を食べて生きている東洋人を残酷と決めつけ、イルカに同情した本末転倒な作品に見える。

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July 19, 2010

WOWOWで「硫黄島の砂」を見る

▼昨日目覚めたときからずっと「池上線」が頭の中で響いていた。これは西島三重子の歌で、唄えないが比較的好きな曲である。なぜこの曲なのか分からない。時々響く曲は不思議なことにその日によって異なるが、大体歌謡曲だ。この間ケーブルテレビで沢山の映画を見ている。一々書いていると本業に影響してしまうので書く時間がない。比較的面白かったのは「飛べフェニックス」(NHKBS)とそのリメイクの「フライト・オブ・フェニックス」(WOWOW)前者はジェームス・スチュワートが機長で、後者はデニス・クエイド。後者は最新のCGを駆使しているが、前者は1966年の作品なのでどうやって撮影したのだろうかと思う場面が多々でてくる。映画の作りとしては前者の方が説得力がある。
▼意外と面白かったのは「レディ・エージェント」でイギリスが第二次大戦中に女性工作員をパラシュートでドイツに送りこんでいた話。同様のテーマではケイト・ブランシェットの「ジャーロット・グレイ」があるがこちらは大甘な作品。女性工作員は実際にあった話で、200人くらいがナチスに捕まって薬物注射で毒殺、あるいは強制収容所に送られてなくなっている。(スパイはハーグ条約は適用されない)中心人物はソフィー・マルソーが今までとまったく違ったイメージ(いや007の「イナフ」で一回悪役を演じたか)で逮捕され拷問にも耐える役で熱演している。主人公は実在の人物だという。
▼昨年の映画「戦禍の下で」はとても良かった。こんな良い映画を見落としてしまったのか思った。レバノンに到着した一人の女性、空港のタクシー乗り場で「南に行ってくれる人はいない?」と聞くがみんな「命がいくつあっても足りない」と断る。しかし一人75年型ベンツのタクシーの運転手だけはOKという。乗る前に値段の交渉をすると「300ドル」と言うが「随分ふっかけるのね」と言い、「現地に着いたら半額払う」と150ドルだけ渡す。ヒズボラがいるという口実でレバノンはイスラエルの爆撃に曝され、クラスター爆弾も転がっているし、橋は爆撃されて遠く迂回しないと進めない。女性はどうやら離れ離れになった10歳くらいの息子を捜しているらしいことがわかる。運転手は途中道が悪いから別に50ドル払ってくれということなどから、最初反目しあっている。
▼しかし自分のコネを利用して困難を切りひらく姿にやがて心を開いてゆく女性。爆撃されたところからフランス人ジャーナリストがどこかに息子を連れて行った、という情報を手がかりに大使館に交渉して、ようやく「息子」が保護されている病院を探し当てる。しかし2日目の夜、日はくれて道は破壊されているので、車を捨てて歩かざるを得なくなる。
▼「硫黄島の砂」昨晩「パシフィック」の放映に先立ちWOWOWで放映されたのではじめて見た。ニュージーランドの基地で訓練をしている米軍のストライカー軍曹(ジョン・ウェイン)は部下から訓練が厳しいと嫌われている。最初新兵を訓練したものが生き残って最後は自分が古参兵になって新兵に国旗の畳み方を教えるというのは、アメリカの戦争映画に共通したパターンである。「硫黄島」というタイトルはついているが、前半は訓練とタラワ上陸作戦だ。硫黄島が映画に登場するのは後半だけ。タラワ作戦が終わるとハワイのワイキキで10日間休暇が取れるというから、食料なしでガダルカナルに送りこまれる日本兵とは大違いである。休暇の時ストライカーはバーで一人の女性と知り合う。そのバーではウィスキー一杯66セントもする。女性は「兵隊さんに66セントなんてぼったくりね。うちに来て飲まない」というので彼女の家に行く。酒瓶に2cmくらいしか酒は残っていないのでカネを渡して買いに行かせる。旦那はどうした?ときくと「gone」と答える彼女。彼女はシングルマザーでゼロ歳児の子育てをしていた。酒を買うついでにミルクまで買ってくるちゃっかりぶりである。そして乳児のベビー。・ベッドに有り金をおいて立ち去ろうとする。彼女「あなたっていい人ね」、「海兵隊はみんな良い奴ばかりだよ」とストライカー。
▼海兵隊がいいやつばかりなら沖縄でも女性に対する犯罪は起こさないはずである。全編海兵隊のマーチが鳴り響くプロパガンダの映画でありました。「パシフィック」は録画しただけで見ていない。映画「オーストラリア」もそうだが、日本兵がバタバタ殺される映画やドラマが日本でヒットするはずはない。そして最後はすり鉢山に星条旗が翻る場面で終わる。きょうはホントは「ザ・コーブ」を書くつもりだったが話が逸れてしまった。じゃ明日書くね。

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July 18, 2010

アフガンを破壊して、いまさら「養鶏支援」とは?

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▼昨日の蓮花のブログはあくまでもメモであり、取材の原稿となる覚え書きである。あの程度の原稿しか書けないのかと思われてもまずいので一応お断りしておく。今朝の朝日にアフガンで米軍が養鶏を指導しているという記事が出ている。こういう記事を書く記者はバ○ではないかと思う。そもそも米軍がアフガンを攻撃したきっかけというのは、911の同時多発テロを起こしたのはビンラディンである。アフガンのタリバンらは彼ら一味を匿っている。さらに麻薬の原料となる芥子をアフガンで栽培しているというのが、アフガン爆撃の理由だった。
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▼前者に関してはきくちゆみさんが「911事件の真相」を一貫して追及しているが、わたしも彼女と同じ立場である。パールハーバーもそうだが、アメリカという国は相手を攻撃する口実を作るためには、自国民を数千人の単位で犠牲にしても、何とも思わない戦争国家である。こんな例はいくらでもある。さらに麻薬の原料の問題で言えばノエリガもそれを口実に、アメリカに侵略されて国家元首が逮捕されたままだ。
▼もし麻薬栽培があったとするならば、それを作っている農民たちは「食えない」からである。アフガンの場合で云えば近年イギリス、ソ連、そしてアメリカに占領され続けてきた。そして雪を湛えた高い山はあるが広大な平原を潤す用水路がなかったので、農作物ができなかった。このことはわたしが書いた記事が、本日付の某新聞にペシャワール会現地代表の中村哲医師のアフガン支援活動を詳しく書いている。「新聞」は月3回発行で150円(送料別)だ。ブログを読んで下さっている方には有料で新聞を読んで下さっている方と差別化しないと申しわけないので、興味のある方はそちらをご覧頂きたい。
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(東大検見川試験農場移転に反対する看板)
▼朝日の記事によればケンタッキーからひな鳥を輸入して養鶏を指導しているという。さらに現地住民は「タリバンが怖いので、軍隊でなくても良いからアメリカにはずっと居続けて欲しい」と言わせている。ではタリバンが絶対悪なのかというと、そうではない。しかし農民の気持ちを掴んで農村を支配しているのは彼らであることは事実である。中村氏らは現地で時には彼らタリバンと粘り強く交渉しながら用水を引き、灌漑用水を6年かかって今年の2月に完成させた。要するに農地を工作する水があれば、人が生活でき農作物を栽培し、魚を養殖できるのだ。もしアメリカがそういう立場で最初からきちんと援助すれば、多くの人々は犠牲にならずに済んでいたはずである。朝日の記者はそういう歴史的な視点を完全に見落としているのだ。
▼わたしが一番言いたいこと。それはこの記者が朝日新聞から出版している「戦争と新聞」に書かれている、ジャーナリストの戦争への反省を無視していることだ。おそらく読んでいないのだろう。こうして朝日の記者はアメリカのアフガン戦争に協力する記事を性懲りもなく書いている。

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July 17, 2010

検見川東大実験園に最後の大賀蓮を見に行く

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▼実は先月の編集会議で手賀沼の蓮花が取材担当になった。ところが2週間ほど前に、千葉市検見川緑地植物実験場で毎年公開されているの蓮見学会が最後になるという情報が入ってきた。それは当初田無にある東京大学大学院農学生命科学研究科附属農場が閉鎖されて検見川に来る計画だった。ところがその話が逆転して検見川が閉鎖して田無に統合されることになってしまった。驚いたのは地元の町会の人たちである。あの有名な大賀蓮はこの地で発見され、地元町会は熱心に毎年一回蓮祭りに協力をしてきた。
Hasu2
(象鼻杯を飲む参加者、甘露?吸い口は一回飲むたびに切る)
▼この正式名称は東大農学生命科学研究科付属緑地植物実験所、薬学系研究科付属薬用植物園が隣接している。東大はここを40億円から50億円で千葉県と千葉市に売却しようと話を持ちかけたが、両者とも借金財政で首が回らないので買う事ができなかった。とにかく3月に売却が承認されたため、ここにある椿はすでに枝は払われて一本、一本掘り起こす準備は終わっていた。つまり今年で検見川から蓮花はなくなってしまうのだ。
Hasu3
(名調子で蓮の種発見の経緯を話す)
▼蓮の花は早朝でないときれいに開かないし、日光による影ができてしまって美しく撮影できない。そこで5時起きとなった。実際には4時半に起きて昨日準備した機材の入ったバッグを背負って出掛けた。わたしは常日頃ワイドレンズを主に使っているので、正直言って一眼デジカメは3台持っているが重いのであまり使わない。それに旅は軽いカメラに限る。今回は遠い所から蓮花を狙わなければならないかと思って、重いレンズとカメラを持った。N氏は前日に電話があって最寄りの新検見川駅まで迎えに来てくれた。当然わたしは電車に乗り込む時に到着する時間をメールで連絡した。
▼実験園の入り口では移転反対の署名活動を、連合自治会の人々が呼びかけていた。さらに進むと象鼻水という水を飲ませてくれていた。それは写真の通りだが蓮の葉の中心は如雨露の状態になっている。そこに水を入れて参加者に飲ませてくれるのだ。希望者にはお酒も飲ませてくれてお礼を払う仕組みだ。連合会の会長さんにも紹介してもらって話を聞く。会場を一巡するとお手前のサービスもやっていたが、待つ人が多いのでこちらは諦めた。N氏とは別れてもう一巡してみる。そこで熟年の見学者が、研究員に「蓮の花が咲くときポンという音がするのは本当ですか?」と聞いていた。研究者は「それはウソです。ここにいる人は誰もその音を聴いたことがありません」ということだった。みなさん「ポン」はウソなんですよ。
▼会場を2周して外に出る。道の隣はグラウンドで、あの東京オリンピックの時はクロスカントリーの会場となった場所でもある。入り口から20分ほど歩くと、大賀博士が古代蓮を発見した場所があり、小さな記念碑が埋めてある。そこでは地元ボランティアの人が講談師のように面白おかしく、種子が発見された時の様子を語ってくれた。梅雨明けの猛暑の中6kmくらい歩きまわったが、午前9時には帰宅した。

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早起きで取材に向かう。

▼今朝は5時起きで猫のエサやりだけして家を飛び出さなければならない。自分のクチには何も入れないで取材に向かう。以下のブログは午後に書く予定です。アクセスありがとう。

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July 16, 2010

NHKBS2「ドクターG」(再)を見る

▼昨晩NHKBS2を見ていたら、「ドクターG」という番組を再放送していた。これは実際の患者の症例を俳優が演じ、スタジオに来ている4名の研修医に病名を判断させるというものだ。その病名を知っているのは名古屋大学医学部の某医師(名前を忘れただけ)、患者の病状を小分けに出してゆく。患者は定年退職した男性で、家でブラブラしている。髪はボサボサ、食事で噛めなくなった。偏頭痛がある。ドアホンを覗いたら片方の眼が真っ暗だった。不眠症で悩んでいるが、寝るとき右を向いて妻の方をむいたら気分が楽になった。経験を積んだ医師ならば、これらの症状を見ただけでCT等の検査をしなくても分かるらしい。第2問まで行ってずばり正解だったのは女性の研修医一人だけだった。つまりこのケースで正確な診断は25%ということだ。
▼とかく今は点数が稼げるから検査漬けの時代である。「今度病気になったら大病院に行こう」などと考えているのは大間違い。4人がそれぞれ別の診断結果を出すかも知れない。つまりいい加減な検査で、間違った診断をする。それで間違った治療をしていたら悪化する一方だ。それに大病院に担ぎ込まれても、検査は一からやり直すので、検査をしている間に間に合わなくなってしまう可能性だってある。一番良いのは歩いて行ける家の近くに何でも相談できる医者がいること。その医者が手に負えない時は、大きな病院を紹介して貰える。わたしの身内の一人は都内の文科省の近くにある有名病院が良いと聞いて行き始めたが、結局通り一遍のことしかしかして貰えなかった。もう一人はネットである手術の名医がいると聞いて、そこで手術をした。しかしその後の対応が悪くて結局家の近くの病院に変更した。
▼つまり医者は、今考えられる一番良い病院に行かないと、本当に命取りになるということだ。現実に今年になって知人が5名亡くなっている。そのうちの一人は高校時代レスリングをしていて、体力に自信があった。しかし飲んで転んで頭を打って入院し、それっきりになってしまった。
▼まあこう書いているわたしも今年になって皿を随分割ってしまった。京都の茶屋で貰った皿も猫のエサ用に使っていた。それも2枚とも洗って水気をふいている最中に落として割ってしまった。その他1ヶ月に1枚くらい割っていると思う。歳をとって握力がなくなってしまったのか?それとも指紋が薄くなってしまったのか?握力を強めるグリップを使って訓練しているが、効果は出て来ない。時々であるが、「手に今皿を持っている」という信号を自分で意識して脳から司令を出してやらないと落ちる場合があるように思う。
▼今朝の某新聞は検察審査会が「小沢不起訴不当」という結論を出したというニュースがトップで大いに驚いた。選挙で民主党が票を減らしたという絶妙のタイミングで出て来た報道だ。繰り返して言うが「検察審査会」って何なのだ?誰がこういうシナリオを書いているのだ。この新聞の主張は、この「小沢不起訴不当」報道を見る限り、最早自民党の主張と変わらなくなってきている。それと昨日の遺骨収集墓参団のニュース。遺骨収集にこだわる人の気持ちは分からなくもないが、その前に侵略戦争であったということを現地の人たちに謝罪しなければならない筈だ。

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July 15, 2010

元大学教授に添削をされた話

Erntai
(騎兵連隊を記念する馬像「東邦大学構内」)
▼♪「一度でいいからあなたの背中に爪を立てたい」というのは島津ゆたかの「ホテル」の歌詞だ。作詞はなかにし礼。わたしの家の猫はあれから時々出血するので、平均週に一回、道路の反対側にある動物病院に連れて行っている。最初に診察を受けて検査されるまでは出血することはなかった。検査で身体を傷つけられたのではないかと疑っている。それでも出血するから仕方なく動物病院に連れて行く。担当の獣医は感染症の疑いがあるとして、抗生物質を毎日二回飲ませるように言う。猫に薬を飲ませるのは容易ではない。
▼最初は医者から針のついていない注射器で飲ませる様に言われていたが、それだと全部吐いてしまう。今は指に薬を塗ってそれを嫌がる猫の舌にのせてやる。ほんの数分間なのだが、猫がわたしの腕から逃げるときに胸を引っ掻いて飛び降りるのだ。そのためわたしの胸は猫のひっかき傷が絶えないので、最初の歌詞の登場となる。
▼月曜日「軍事史学会」に所属する某元大学教授の話をした。お互い座って数分話をすれば、こいつはどれだけ「戦争」を理解しているかという事が分かる。わたしは遊就館を入って左手にある山砲の事を指摘したので、無事「合格」となって話を聞く事ができた。、初対面なのでわたしは過去に執筆した、「戦争遺跡」の事を書いた新聞をコピーして持参した。インタビューが終わって「もう過去の記事だから訂正しようがありませんが」と新聞に「添削」して下さった。それは一昨年の「支那囲壁砲台跡」の事を取材した記事だ。わたしは「第13、14騎兵師団」と書いたのだが、これは「連隊」であると指摘された。ありがたい事である。当時わたしの身のまわりには明治時代や太平洋戦争の軍隊の編成を知っている人がいなかった。今後はこの元教授にお聞きすれば良い。確かに当時の写真をもう一度点検したらご指摘の通りだった。
▼選挙の総括がまだ出ていない政党がある。これを見るにつけ、日露戦争で乃木の203高地の攻略を思い起こさせる。参謀本部は満足な物資を送らず、バルチック艦隊が日本の近づいてくるので、攻略を焦っていた。それで何が何でも「落とせ」というのが至上課題であった。本筋から言えば近代戦は大砲で猛攻撃をして敵の基地をある程度破壊してから、歩兵で攻略するのが正しい戦闘だ。ところが乃木はとにかく白兵戦でやるしかなかった。ところがロシア軍は頑丈なトーチカと強力な大砲を持っていたので白兵戦では歯が立たないのだ。それでも歩兵を何度も何度も突入させ、死ななくても良い人命を奪った。結局日本本土から要塞の大砲を解体して持ちこむ。それでロシアの大砲を沈黙させ、ひじょうに大きな人的犠牲を払って203高地を占領する。
▼いずれにしても侵略戦争には他ならない。しかし某政党の選挙戦略を見ていると、まさにこれと似ている。いくら正しい事を言っても味方は消耗していくばかりだ。この革新政党の選挙戦略の出発点はどこにあるのか?加賀乙彦の長編小説に「永遠の都」という作品がある。その中で復員して来た主人公が、戦後まもなく始まった選挙に遭遇し、その革新政党の選挙戦略は軍隊の「作戦用務命令」と同じやり方だと驚く場面がある。だがそのやり方は戦後65年たっても「作戦用務命令」と変わっていない様にみえてならない。

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July 14, 2010

◇「シスタースマイル/ドミニクの歌」を見る

Meron
(銚子の友人が送ってくれた甘いメロン)
▼このブログはどなたがどういうキーワードでご覧になっていただいているか解析をしている。つまり読者の要求にあった事を書かなければアクセス数は上がらない。相変わらずM4関連の言葉が多い。M4はビデオカメラも持参したので動画も撮ってあるが、面倒で手つかずになっている。いや普段ならばもっと自由な時間があっても良いのだが、今年は例年に比べて複雑な仕事を山ほど抱えている。一つのメドがたつのはおそらく9月中旬っころになるだろう。
▼それで昨日見慣れないルートでブログを見に来られた方がいた。その情報をたどっていくとニフティのブログトップに辿り着いた。そこにはその日の綺麗な写真がリストアップされており、あの夕暮れのスカイツリーも入っていた。あれは翌日の猫のエサがなくなってしまったので、急遽買い物に出た時だった。普段はバッグに必ずデジカメを入れているのだが、急にでかけたのでサイフと携帯しか持っていなかった。それでも自分のイメージ通りになる様にと大陽の光線を遮るようにフレームを変えて、雲の比重を多くして撮った最後の一枚だった。
▼先日の新聞報道でいわゆるゲリラ豪雨を予知する方法として「Xバンダー」の技術が使われていると書かれていた。「Xバンダー」ミサイル防御システムの一つで、近くとしては千葉にある航空自衛隊嶺岡基地に一基ある。たしか富士通で作られたレーダーだが、警備が厳しいので近寄ることはできない。しかしゲリラ豪雨対策のレーダーならそのうち公開されるかも知れない。外観が自衛隊のそれとそっくりなので、もし公開されたら行ってみよう。
▼それに今朝の朝日ではサッカーのキープ率を計る技術にミサイルの追尾技術がつかわれていると書かれていて驚いた。これはスウェーデンのサーブ社が保持する技術だ。サーブは車だけかと思っていたが、この軍事技術方面でも活躍していたのだ。方法はサッカー場の高い位置に16台の固定カメラが設置されており、それでボールと選手を追いかける。それでどちらのチームの選手がボールを保持していたかは審判が判断してミサイル追尾技術とミックスさせるらしい。
◇「シスタースマイル/ドミニクの歌」
▼50代から60代の方ならば、大ヒットしたこの歌を知らない方はいないはずである。1960年代のベルギー。主人公のジャニーヌは両親から早く結婚し家業のパン屋を継ぐことを望んでいる。しかしジャニーヌはそんな両親の願いとは異なり、別世界へ飛び立つことだけを夢見ている。彼女の夢はクルクル目まぐるしく変わり、一度は両親への反抗から彼女は美術学校に入学する。
▼実家のパン屋には両親を亡くした従妹が一緒に住んでいて、そのうち一緒にアフリカへ援助に行きたいなどと夢を語っている。その絵画学校も中退しギター一つを抱えてドミニコ教会の修道院の門をたたく。私物は取り上げられ、6年間の苦しい修行を続けなければならなくなる。その厳しい修道院生活の中で、シスターから返してもらったギターでプレスリーなどをこっそり弾いている。そのうち修道院は資金稼ぎのため、外部のTVカメラを入れて修道院を撮影させようとする。そのときシスターたちと一緒に「ドミニク」の歌を唄っているところをTVカメラに納まる。
▼その様子がレコード会社の目に止まり、一部が放送されることになる。この曲がラジオで流されると修道院はこれが金もうけになると気づく。ジャニーヌは歌と作曲の才能を認められ、彼女は正式に「ドミニク」という歌を作って歌う。その曲はレコード会社フィリップスの耳にとまり、「後ろ姿」をジャケットに使われて「謎の歌うシスター」としてジャニーヌはあらゆるメディアの注目される。
▼しかし、教会は彼女一人が目立つ事を嫌う。そして音楽を使ってアフリカに宣教活動に行く事を許される。しかしレコード会社が誘いを出したツアーに出たくなり、ついに彼女は修道院を飛び出す。そして波乱の人生に足を踏み入れていく。芸名のガブリエルという名前は修道院が持っているのでツアーやコンサートでは使えない。さらにピルの解禁を歌った「黄金のピル」という歌がカナダツアーをしていたとき、教会側の耳に入り圧力がかかり、全てのツアーコンサートをキャンセルせざるを得なくなる。そして高級住宅を契約して古い女友だちと一緒に住むのだが、「レズ」と新聞に書かれ、さらに前年度ヒットした印税に対する莫大な税金を祓うように督促されるが、カネは教会にあり彼女の手には一銭もない。世界中で大ヒットした「ドミニク」をヒットさせた実在の若きシスターはこれから苦難の人生を歩むことになる。

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July 13, 2010

今年の「戦争遺跡」取材をする

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(12日自宅近くの橋の上から見たスカイツリー、雲がとても美しかった。
▼昨日は取材が朝からあった。わたしは取材する場合、インタビューの時間は1時間と決めている。それ以上長引かせてもお互い精神を集中する事はできないからだ。それで始まる前に質問したい項目を明らかにして、それについて話を伺う。昨日の場合I市の戦争遺跡の話を聞きに行った。ネットで偶然その遺跡の保存運動を見つけ、ツテ探し続けていた。そのごその保存グループと関係している議員がいることが分かって、友人を通じてその人に会うべく連絡を取ってもらったら、グループの責任者を紹介して貰えた。
▼某駅で下車するが蒸し暑く雨が降っていたが、風が強くて傘を開くことができなかった。指定された場所に5分前に着いたら、運動をしている人が4人集まっていただけるという。取材は真剣勝負である。ちゃんと勉強していかないと相手にされない。最初に話をして下さったのはかつて東北地方にある某大学で教授をなさっていた方で、「日本軍事史学会」に所属していて、藤原彰氏を師匠と仰いでいるTさんだった。このI市には昔砲兵隊があった場所で、100ミリ砲が最初に使われた。といっても射撃する場所はないので兵舎から6頭の馬を使って引っ張り出し組立、発射寸前の訓練を何分でできるかという訓練をしていたという。この100ミリ砲は靖国神社の遊就館の入り口左手に「山砲」として展示されているのを知っていた。そのことを話すとTさんは「こいつは分かる奴だな」という顔をして安心して話を初めてくれた。
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(96式15糎榴弾砲、靖国神社、遊就館に展示)
▼実は大砲については5年前から本を読んで勉強しているので、大丈夫だ。「戦争遺跡」の取材を始めたのは6年前の鉄道連隊からだった。いわばわたしのライフワークとも言えるもので今回ほど詳しい話を聞く事ができたのは大房岬要塞以来である。この台地にかつて現在の文科省にあたる国の省庁が東大級の大学を建設しようとしたことがある。しかし台地は水が確保できないので取りやめになった経緯があるという。とにかく井戸を掘るよりも下の川から担ぎ上げた方が安上がりという事だったという。しかし野砲連隊が来ることになったら軍はたちまち2本の井戸を掘ってしまった。当時は軍の使命となると何でもできてしまった。
▼「週刊金曜日」最新号で昨日の佐藤優は「飛耳長目」の最後にこう書いている。「思想史の系譜で見た場合、菅氏の発想が戦前、陸軍(当時、影響力が最も強かった官僚集団)と提携した左翼政党、社会大衆党と親和的だと筆者は見ている。」と。わたしが佐藤の論文をわざわざ引用したのは社会大衆党の事ではない。よく「絶対主義天皇制」という言葉が使われるが、わたしの理解によれば、天皇の絶対的な権威を利用した最も優秀な官僚集団である陸軍が、暴力装置を使った支配体制なのではないかと思う。だから戦争を遂行するという国家目的のためには、不可能な井戸掘りもカネは糸目を付けないのだ。

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July 12, 2010

電話一本では世の中変わらない

Skytree
(10日夜、スカイツリーの下で参加者一同ピースサイン)
▼選挙結果?予想通り、今まで増税を言って勝利して政党はなかった。それに「消費税反対」だけ言って将来の展望を語らなかった政党も同じ。国民新党も社民党、共産党も将来はどうなるか分からない。正しい事だけを言って(正しくは自分だけそう思っている)選挙に勝てるなら、こんな楽な事はない。演説も天下国家を論じるよりも、、三原じゅん子みたいに自分の父親の介護を通じて身のまわりの事を話した方が説得力がある。土曜日届いた「週刊金曜日」に嫌いな佐藤優が「飛耳長目」で菅直人が社会主義者ではないとして次のように書いている。
▼「マルクス主義を典型的な左翼思想だと呼ぶことはできない、なぜなら、マルクス主義には、階級支配がない『自由の王国』を作ろうというユートピアがある。マルクス主義者を突き動かす動機は、理性ではない。不正に対する怒り、疎外された人間の解放、理想社会の建設など、外部から人間を突き動かす『何か』がマルクス主義に多くの人々を惹きつけた動因なのだ」。
▼いまは「不正に対する怒り」を組織できるかと言えば、それができなくなってしまっているように思えてならない。昨日は昼前から銀座シネスイッチに出掛けていた。留守をしていた家族によれば某選挙事務所から「投票に行ったか?」という電話が掛かってきたという。これほど大衆をバ○にしたやり方もないと思う。ふだんは仲間内で固まって、「異次元の快適空間」を作り出すことだけを好み、選挙近くになると急に「対話、対話」と言い出す。これではJALパックの旅行と同じで、海外においても「日本人だけの快適空間」を移動させているだけで、現地の人たちと何も交流しようとしない。それが選挙の得票結果に「基礎票が延びない」という形で如実に表れている。
▼家にいる人にはお分かりになるだろうが、いかに「物売り」、「保険」の電話が多いか。例え月数千円の掛金でも、そんな事を電話で説得できると思っていたら大甘だ。中には夜9時頃電話してきた「マンションを買ってくれ」と驚くべき営業をする会社もある。1本の「電話」で人の気持ちを変えることなんかできる筈がない。
▼外出していたらゆうパックの人が電話をくれたという。午後5時頃再び電話が掛かってきた。「7月1日にお送り頂いた荷物が壊れてしまったので弁償したい」という内容だった。既に書いたが1日に送れば翌日の2日には届いている筈である。現実に届くと必ず「届きました」という携帯メールが来る。所用で7日に、その男性に会って話したら、「まだ届いていません」という事だった。あの混乱騒ぎでも、ちゃんと梱包したから破れる筈はないと思う。腐敗したのか、とにかく行方不明になってしまったのだ。「中味はいくらくらいのものでしょう?」と聞くので遠慮して1000円と答えた。30分ほどして名札を付けた係員が来て、謝罪し「1000円+送料500円で、あれこれ入れて2000円お支払いさせて下さい」というので印鑑を押して了承した。それは夕食のビールと家族のアイスクリームに化けてしまった。
▼昨日「M4」の試射会の事を書いて夕方アクセス数を見たら普段の倍のアクセスがあった。さらに「検索用語」を解析したら「M4」関連の言葉がほとんどだった。それで気合いを入れてブログの記事を補強し、写真も増やした。一晩明けて見たらそれだけで100件くらいのアクセスがあった。みなさんお好きなのですね。

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July 11, 2010

KSCのM4試射会に参加する

Kscm4rifle1
(結合を外し分解第一段階のM4カービン)
▼日曜日なのにみなさん早起きでアクセスして下さってとても嬉しい。昨日のツリーの下の居酒屋の論議はとて、水玉さんも参加して下さって大いに盛り上がった。わたしはテレパシーも使えないし、以心伝心、虫の知らせも利用する術を知らない。だから1年に一度のハガキや、一度くらいのメールだけが、その人の事を知る手がかりになる。こちらから何らかの意思を疎通する手段をとって無視された場合、もう何もしない方がよいのだなと思う事にしている。
▼昨日論議したことははっきり憶えていないが、歴史問題でMINさん、北辰さんが熱弁を振るって下さった。次回は11月頃に226事件の史跡を巡るツアーを行いたいと思っている。半日は都内を歩きまわるので健脚の方無期である。どうぞご期待いただきたい。ツアー終了後は終了地点の近くで忘年会という事になろう。昨晩は多大なご援助をいただいた湧々さんに心から御礼を申し上げる。
Kscm4rifle2
(キャリングハンドルはすぐ外れる)
▼昨日正午から新宿の某銃器雑誌の編集部に行っていた。というのはある玩具メーカーがM4カービンを9月に発売する。そしてその試射会(試写ではない)に招待するというお知らせがネットに出ていて申しこんだら、昼からの部にまだ空きがあったので参加させていただいた。新宿南口から徒歩で15分くらいの場所にその会社はあり30分前に会場に着いて番号札を貰う。M4とはベトナム戦争で使われたM16の後継銃として開発され、今の米軍はほとんどこのライフルになっている筈だ。わたしが実物のM16に触って撃ったのは5年前にホーチミン市を旅行したときで、クチにある人民軍の観光用射撃場に行った時だった。なにせ米軍から押収した中古のM16だったので、指揮官らしき人物がフロントサイトとリアサイトを指さして、ターゲットにある「金属の的のタイガーを撃て」というのだが、弾はどこに飛んでいってるか分からない。M16とM4との違いは銃身が短くバレルも厚い。言わばM16の特殊部隊用のショートバージョンXM177は「X」(試作機)で終わってしまったが、それを「制式」にしたと思えば良い。
Kscm4rifle3
(テイクダウンしてボルト、チャージングハンドルを撮る)
▼実は国内の玩具メーカーが3年前からM4のガスガンの発売を始めたが、内部のメカニズムがイマイチだったり、分解ができなかったりした。このM4ライフルにはサバイバル・ゲーム用の電動仕様がある。この会場で発表されたのは「エアガン」仕様である。その違いは前者はバッテリーを使ってプラスティックの弾を確実に発射する事が目的だ。だが内部構造は実物とは似て非なる物になってしまう。後者は気温による変化を受けるので、継続的に安定した発射は望めない。だが内部構造は実物に忠実に作る事ができる。
▼わたしがモデルガンのM16を最初に買ったのはMGCの初期M16E1で、スターター用の火薬で発火させる方式だった。次がMGCのコマンド(同様の発火方式)、次がマルシンのXM177(少量火薬発火),次がMGCのガスXM177、次がマルシンの組立式XM177(少量火薬),最新のがWAのガスM4だった。だがみんな売り払ってしまって一丁の手許にない。
▼わたしは別に発射することが目的ではなく、分解・組立ができれば良いので後者が好きだ。当然超マニアが試射会にやってくるから出で立ちを見るだけで外を歩いていてもピンとくる。「H&K」(ドイツのヘッケラー&コッホという有名な銃器メーカー)のポロシャツを着た男性が2名いて、一人はノギスから重量計まで持参してM4を計測してカメラに収めていた。(実は某紙編集部でレポートは既にネットに出ている)しかも分解・組立の早さは見事というしかない。この日はメーカーであるKSCの社長も出席して、参加者からの質問に答えていた。さらにKSCのM4は米軍のトレーニングウェポンとして採用試験中である証拠に、社長みずから銃床を持って銃口を机におき、中間のエジェクター部分にかなりの力を入れて圧力をかけた。しかしカーペットにへこみは付いたが銃本体はびくともしなかったので、参加者一同「さすがにKSCのは凄い!某社のはミシリと音がして壊れそうだ」と賞賛する声が出た。

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July 10, 2010

「lover」とは注意を要する言葉だった。

Nikko1
(東照宮で)
▼昨日「刺し見」と書いたがこれは忌避すべき食べものではなく、全員「生臭くて食べられない」という食品である。念のため。わたしはバスで解散地点に着いてから飲むのはお断りして、午後7時過ぎにまっすぐ帰宅した。というのは仕事の連絡が2つ入っていて、パソコンの前に座らないとその作業ができないからだ。
▼午前中の研修が始まる前に右に座っている日本人の英語の先生が、イギリス人の先生にこんな事を尋ねていた。「目の前にある2人がいて、お二人が結婚しているかどうか聞くにはどういう言葉で聞くのがよろしいか?」英国人の先生はしばらく考えてやはり「Are you married?」が良いでしょうと答えた。わたしは右隣の日本人の先生にでは「恋人同士ですか?は「Are you a lovers」ですかとお聞きすると、「それはまずいです。loverは性的関係を聞く言葉で使うのにとても慎重を要する言葉です。むしろ「Are you a sweet?」が良いでしょうというお答えであった。わたしはポピュラーソングで「lovers concert」というタイトルの曲が日本で流行ったことがありますが、あれはとても変なタイトルという事になりますね?」とお聞きしたが、その先生は「ラバーズ・コンチェルト」はご存知なかった。
▼もう一つ旅館に着いたときN国から来ているS君が「この場所は何と言うところか?」と聞いてきたので「kinugawa」と教えた。「gawa」が良く分からなかったようで「ki-nu-ga-wa」と何度も繰り返した。さらに翌朝「kinugawa」とは「どういう意味であるか?」と聞かれる。「あなたの国には『鬼』というものはあるか?あるいは『鬼』の意味がわかるかと聞く」しかしそんな物は分かる筈もない。一緒にいた別の英語の先生が「Bad god」と訳す。「Bad god is angry.It becomes a big river and it flows.」という様な意味の話をして、ホテルの下を流れている川を指さしてどうやら理解してくれたようだった。
▼本日の「スカイツリーの下で飲む会」は珍しい方もいらっしゃるので盛り上がると思う。どうしても参加したいとおっしゃる方は正午までにメールでご連絡いただければ、何とかするのでお出かけ頂きたい。午後から2時までは記者発表に出掛けているので、電話には出られない。何の記者会見に行ったかは、明日のブログでご紹介するのでお楽しみに。
▼きょうはおりから浅草の浅草寺で「ほおずき市」が開かれているので、午後4時に集まっていただいた方にはそちらもご案内する予定です。

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July 09, 2010

研修で鬼怒川に来ている。

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(3猿の前でポーズを取るどこかの観光客)
▼ブログの更新が遅れたのは、鬼怒川に来ていたからだ。事前にホテルに電話で確認したら、無線LANが使えるというのでわざわざ重いノートPCを担いできた。「フロントの前は無線LANが使えるエリアである」という。ところが昨晩と今朝6時半と何度トライしても、ネットに接続出来ないので、仕方なく、携帯を使ってブログを書いている。
▼鬼怒川に遊びに来た訳ではない。本来の目的はわたしがPCの講師としてお手伝いしている学校の生徒研修に来ている。昨日は華厳滝とか、東照宮を観光した。
▼生徒さんは、アジア各国から来ているので、宗教も異なる。昨日の昼飯は山菜蕎麦で、蕎麦はダメと言う人はうどんに変更して貰っていた。問題は夕食である。刺身は全員食べる事が出来ないのでダメだ。あと牛肉、豚肉、鶏肉がそれぞれの国々の宗教で食べられない。一つ一つ、別の料理を作る訳にはいかないので、結局夕食は精進料理のようなものを頂いた。
Duke(mobile)

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July 08, 2010

わらしべ長者の気分になった一日

Edamame2
(取材先で枝豆を頂いた)
▼昨日仕事で朝一番で某大学のブックセンターに立ち寄る。すると、帰り際にマドンナさんに挨拶されてドギマギしてしまった。この方は女性の水玉さんをして、本を買うため対応してもらうだけで顔がポッと赤くなってしまうという方である。言わば汚れを知らない純真な女子高生がそのまま大人になってしまった様に見える方だ。年齢はおそらく40代半ばかな…。わたしの事を憶えていてくれて挨拶され、きょうは幸先が良いいなと思ったら、案の定一日良い事ずくめだった。
▼それからN市に枝豆農家の取材にMINさんと一緒に出掛けた。今回わたしはカメラである。待ち合わせの1時間前に着いて産直の野菜販売所に行く。家族にブロッコリーを買って来てくれと頼まれていたので、都内のスーパーで買うよりはこちらの方が新鮮なので1個130円のものを3個買う。さらにぼた餅が美味しそうだったので2個入り330円のを買う。そして弁当を食べ、待ち合わせ場所で待機する。
▼目的の農家に行ったら歓待してくれて、ゆでたての枝豆をいただき、さらにお土産として瓜と枝豆を、スーパーバッグに2つも頂いてしまった。猫のエサも買わなければならなかったが、荷物の野菜が重くて仕方なくバスに乗って帰宅する。夕方10日の飲み会のお願いのメールを送り続ける。MINさんがどうしても来て欲しい方にメールを送ると「参加OK」というご返事をいただく。さらに家には銚子市の友人から、メロンを送って下さるという前日のご案内メールの通りメロンが届いていた。という事で充実した一日であった。

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July 07, 2010

相変わらず選挙報道で氾濫する「戦争用語」

▼「週刊金曜日」最新号で一番面白かったのは「女性記者匿名座談会」だった。見出しは「男の働き方最たるもの/人間性を蹂躙された生活強いられる」となっている。原稿を書いてデスクに提出したら、その中にあった「非婚」という言葉に上司は「未婚と、非婚は違うのか?」という驚くべき質問をされた」という。上司がその程度に認識しかないという事に呆れたという話だ。
▼もう一つ「なぜ戦争用語を安易に使う?/もっと言葉に敏感に」という話だ。これはわたしも何度か指摘してきた事だが、「一貫して戦争に反対して来た」政党に限って選挙になると「戦争用語」が氾濫する。「出馬」、「陣営」はまだ良いとしても、今朝もその新聞には「激戦」という文字が躍っている。戦争マニアの雑誌や新聞ではないので、こういう言葉を使って支持者や党員を「叱咤激励」(ハッパ掛け)するのはやめて貰いたいものだ。▼先週の「愛川欣也パックイン・ジャーナル」はかなり面白かった。一つはレギュラーの川村晃司氏が2週間前から指摘していた問題だ。それは東京選挙区に立候補している候補者に毎日新聞がアンケートをとったところ、若い女性候補者の何人かが、「日本が核武装をする必要がある」と答えていることだ。おそらく「日本も強いのだ」という事を東南アジアに示したいという深層心理があるのだろう。現実問題として日本が核武装をするのを一番怖れているのはアメリカである。それにもし日本が核実験をしようとしたら中国や、北朝鮮から核ミサイルが飛んで来るのは間違いない。核を持つという事がどれだけ危険なのかをもっと考えた方が良い、というものだ。
▼もう一つは日米安保をどのようなプロセスで廃棄できるかという論議だった。アメリカ民主党やオバマとパイプを持っているといわれているNY市立大学の 霍見芳浩氏が出席していた。彼は日本の合意ができれば交渉に応じざるを得ないだろいうという。それにAERAシニアライターの山田厚史氏も次の様に考えを述べた。つまり今外務省の北米局が外務省の権力を握っていることが一番問題である。民主党が提案した「国家戦略局」のメンバーに学者やアナリストを入れて、その考えを外務省に実行させる手順が必要だ。同時にマスメディアを通じて「日米安保はいらない」、「アメリカの基地はいらない」という国民世論を盛り上げていく必要がある。さらに霍見氏はそれこを日本にある米軍基地を一つひとつ俎上に乗せて、「日本に於ける貢献度」を示させて「仕分け」をする必要がある。そして世論で「役にたたない物は逆にカネを取る」とかという方向に持って行けば、アメリカはカネが惜しいから撤去になるだろうという話だった。
▼以下は私見である。たしかに「軍事費を削れば消費税値上げは不要」という論議もあるが自衛隊の関連票は約27万票ある。という事はそこに権益や生活がかかっている人がいるわけだ。だから「軍事費をなくさせる」ためには国民的合意を作っていかねば、大げさに言えばクーデータだっておきかねない。今回の「愛川欣也パックイン・ジャーナル」は安保をなくす具体的なプロセスの論議がとても面白かった。

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July 06, 2010

◇「アルゼンチンタンゴ/伝説のマエストロたち」を見る

▼いろいろ仕事がたて込んで来てしまった。今週書くべき原稿は昨日3本書き上げたから、こちらは大丈夫。あと自分の身体をあちこちに移動させなければならない。さて昨日発行したメルマガだが、<編集後記>で募集した件はお早めに、できれば本日中にご連絡頂きたい。
▼ゆーパックの大幅遅延。実は私も木曜日に翌日配達希望で荷物を千葉市まで送っているが、未だに届いたという連絡が来ない。通常は届くと「着いたと」いうメールが入るのだがまだ来ていない。食べる物ではないから良いが、1日の窓口の対応が気になった。
▼昨日の朝6chを見ていたらゲストに筧利夫が出演していた。彼は吉田類の「酒場放浪記」(BS161で月曜午後9時から放映)が大好きだと語っていた。番組は1時間で15分で1軒の居酒屋を訪問して、都合4軒が紹介されている。人なつっこい吉田の持ち味で、どこの店に行ってもそこにいる客と「乾杯!」を繰り返して親しくなってしまう。わたしの住まいの近くでも、既に数軒紹介されているので一度行ってみたいと思っているが果たせていない。
▼筧は自宅のHDD録画機にその番組を撮りためてあり、その日の気分によって酒場を選び、吉田さんと一緒に居酒屋で飲んでいる気分になるという。さらに筧は夕方5時頃から飲むのが番組とピッタリしていて、つまみや酒を用意しておくのが美味しく飲むコツだと言っていた。わたしはそこまでやっていないが、番組を観ているだけで飲んだ気分になってしまう。だから毎日1コマ見ていると4日間ノンアルコールで過ごすことができてとても安上がりで済ませることができる。
▼◇「アルゼンチンタンゴ/伝説のマエストロたち」わたしはダンスで言えば、アルゼンチンタンゴが一番好きだ。演奏が始まる一瞬緊張した雰囲気がたまらない。映画は、アルゼンチンタンゴの黄金時代を築いた音楽家たちがアルバムを収録するためにブエノスアイレスのコロン劇場(世界三大劇場の一つとか)コンサートを行う。事前のレッスンや舞台本番を控えて緊張している様子や出演者の生の声を収めている。
▼一見すると「ブエナビスタ・ソシアルクラブ」にも似ている。というのは今の世界では若くてピチピチしているればそれだけでもてはやされる雰囲気が蔓延している。しかし年輪を重ねれば表現方法はそれだけ深みを増してくる。監督は「素晴らしい才能とタンゴという音楽の多様性、高齢者の尊さも伝えたいと思いました。映画を観終わった人に、タンゴやタンゴの音楽家たちについてもっと知りたいという興味を抱いてもらうことが、この映画の重要な点」と言っている。
▼見どころのひとつに今年2月にこの世を去ったバンドネオン奏者のガブリエル・クラウシ氏が演奏しているシーンがある。見ていると分かるが彼は今日のバンドネオン奏者と違い、自らの体重を利用せずに彼自身の力で楽器を開閉させて音を出すことで、独特な音色を奏でいる。
▼平日の午後見に行ったが15分前に到着して残席はあと2つと言われたので最前列で見た。それはそれで良かったのだが、見に来ているほとんどはかなり年配の方が多い。見たい方は平日だと30分前、土日だと1時間前に並んだ方が良い。渋谷Bunkamuraで上映中。予告動画は以下に。
▼イスラエルのガザ封鎖に抗議する船に乗りたいという、勇気ある方は以下のフォーマットで申込みされよ。

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July 05, 2010

「喫緊」(きっきん)という言葉を使いたがる人たち

▼夕方図書館にリクエストしておいた本を引き取りに行く。前日うさこさんが「ゲストハウス」で紹介して下った本などだ。これは250ページあったが面白かったので、午後11時には読み終えてしまった。先日会った人は「時間ができたら本を読む」と言っていた。わたしの場合、怠け者だから暇があると集中力がなくなる。だからかえって忙しい方がたくさん読むことができる。一番良いのは一日○○○ページと決めることだ。後回しはダメ、読もうと思ったら寝ないでも(最近は体力が落ちているのでそういう無理はしない、いやできない)読むことだ。
▼図書館を出ようとしたら、不在者投票をこの建物でやっている事がわかった。わたしは家にいることが少ない。家族に聞くと「先輩だ、後輩だ」と言って色々電話が掛かってくるらしい。わたしはお人好しではないので、先輩、後輩、顔見知り程度では絶対一票を入れることはない。だいたい普段音信不通で、選挙の時になって親しげな声を掛けてくる方が怪しい。そういう迷惑電話を防ぐ意味でも不在者投票をしてしまおうと考えた。「投票用紙は持って来ませんでした」というと、所定の用紙に住所氏名などを書かされてそれですぐ投票する事ができた。
▼毎朝NHKラジオを聴いているのだが、このところ関東地域の参院選の候補者の経歴と政見放送が流れてくる。先日はI県の候補者だった。しかしその候補者の政見でしゃべっている内容はあまりにもお粗末である。同県にあるTという一流大学を出ていて、外国留学をしていてこの程度の頭しかないのかとガックリくる。今朝はS県だった。その1人の候補者が話の中で「喫緊」(きっきん)という言葉を何気なくしゃべった。この言葉こそ先週の「校正」で問題にした言葉だ。C県議会でJ党の議員がしゃべって言葉として文中に出て来た。わたしは不勉強で、この「校正」の時まで言葉の意味をまったく知らなかった。それで「角川類語辞典」を調べて言い換えを提案した。
貴い、得難い、高貴、貴重、大切、大事、肝腎、肝必要、肝要、緊要、第一義、有意義、宝、生命、命の綱
このように分かりやすい表現はいくらでもあるではないか。しかしJ党が議会の演説でつかったのではそのまま使うしかないだろう。
▼それで今朝使った政党の候補者も、「J党」も今度の選挙でますます議席を減らすと予測されている政党である。「喫緊」など「善処」と同様官僚が揚げ足を取られないための言葉であると思う。歴史の舞台から消えゆくものは、訳の分からない言葉を得意げに使う。大体辞書を使わないと分からない言葉や、「新聞用字用語辞典」にもない言葉は使わない方がいい。
▼本日メルマガの原稿締め切り日です。昨日は休日だったのでほぼ完成しています。なるべく早い投稿をお願いいたします。

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July 04, 2010

NHKETV「新たに見つかった沖縄戦の映像」を見る

Pain
(昨日沖縄の友人が送ってくれたパイナップルが届いた)
▼休日も朝早くアクセスして下さっているご常連の方々もいらっしゃるが、特に土日はいつもと同じ時間帯で原稿を書くことはできない。というのはこの短いブログもかなり脳みそを絞って書かなければならないからだ。昨日10ch系の「旅サラダ」の「海外マンスリー」を見ていたら、秋本祐希がイスタンブールに行っていた。ボスポラス海峡クルーズから、ガラタ橋を渡ってグランバザールを歩き、最後はガラタ塔の下にあるお土産物に行ってスカーフに刺繍をして飾りを付けていた。このガラタ塔には昨年1月11日頃登った事を思い出した。
▼◇27日NHKETV特集「よみがえる戦争の記憶」~新たに見つかった沖縄戦の映像」米軍は作戦を始めるに当たって作戦と戦闘を綿密に記録させる部隊を組織していた。それが文書によるものと、今回の映像によるものだ。NHKが米国国立文書館で発見したのは、彼らが記録した600本のべ80時間の記録である。それを2年間かけて分析整理した。それを沖縄の人たちに見て貰って生き残っている人があったら証言してもらおうとしたのが今回の目的であった。
▼まず4月2日にカメラに向かって睨み付けている若い女性はすぐに見つかった。いまは当然老婆となっているが、そのときの記憶は鮮やかである。それは伊波トミさんで「集団自決」から逃れるために隠れていたガマ(壕)から出てきた直後に撮影された。同じようにガマに逃げていた人々は日本軍の命令によって家長が自分の妻子を首を絞めて殺害した例は余りにも多かった。伊波さんはそれを逃れていて米軍に捕まったが、これから何をされるのか分からなかったので、おそらくカメラを睨んでいたのだろう。
▼また、あのベニア製の特攻船も発見されて米軍によるテストが行われている風景が撮影されている。その船には「ロ86」と書かれていたので、どこに配置されたのか場所が特定される。その基地のあったところに行くのだが、映像には2人の後藤さんという老夫婦が米兵に取り調べを受けている。島の人に聞くとその後米軍から釈放されるが、日本軍からスパイ容疑をかけられ、夫は斬首され妻は銃剣で胸を突かれている遺体が見つかったという。しかも夫は遺体だけ埋められその上に生首が置かれているという残酷なものだったという。戦後その島に元日本兵が慰霊と称してやってきた。司令官は山内榮という人物だったが、「自分は殺害まで命令していない」という事だった。元日本兵と島の人との間にはわだかまりがずっと残っていた。元日本兵は謝罪と同時に村の行事に参加したり、村祭りに積極的に参加するなどして、村人と心を開いて話ができるようになるには38年も後の事だった。
▼また映像には戦争が終わる前に、若い男女が米軍の従軍牧師の前で結婚式を挙げている様子が写っている。作戦に加わって捕虜の尋問や、入手した文書の分析をしていたロナルド・キーンは、「これはプロパガンダのためのやらせの結婚式だ」と指摘する。この男性は木村中尉で妻は新川しず子さんという。米軍の一つの目的は結婚式の写真を映像として流すことと、もう一つは新聞に印刷して上空から投下し、アメリカ軍がいかに許容であるか宣伝のために使うことであった。
▼映像をみると2人はなぜこんな事をしなければならないのか、戸惑っている様子がうかがえる。そしてキーンによれば木村中尉が日本軍の重要な情報を握っていると考え、彼らの新居には盗聴器まで備えたのだという。木村の尋問調書も出てきて「OKINAWAN」「PW0032」(沖縄人、捕虜)という呼称になっていた。アメリカに利用された2人は沖縄の人々からは「戦争が終わる前にアメリカ人の手で結婚した」と快く思われず、木村夫妻は戦後もずっと東京都内に住んでいた。だが子どもには恵まれ幸せな暮らしをしている様子だった。しかし木村は偽りの結婚式を挙げることによって少しでも少しでも日本人の犠牲を少なくしたいという思いがあったのだろうと、解説していた。
▼最後は沖縄のこどもたの孤児院である。栄養不足で大勢の子どもたちが荷車に乗せられて埋葬されていく。その中でも一見元気に体操をしている子どもたちが写っている。これもプロパガンダの目的で撮影されたものだ。当時撮影したある戦場カメラマンによれば、米兵の死体は写さない。虐待も写さないという事を心がけていたという。ガマに籠もっていた助けられた年齢の若い女性は孤児院の看護婦として採用されて働くケースが多かったという。その中でも頭を半分包帯で巻いた子どもを見て「ああこれは自分に違いない」と証言する年配の婦人がいた。彼女は名前が分からなかったので施設で名前を付けられて里親に引き取られ現在に至っている。しかし里親には仕事をさせられるだけで、小学校にも行かせて貰えなかった。それが一番悲しい事だったという。今は孫達に囲まれて幸せだが、何とか自分のルーツとなる手がかりを死ぬ前に知りたいと、元孤児院の院長の元を訪ねる。院長は彼女のルーツは知らず、新しい名前をみんなで考えてつけたのよ、とだけ話すのだった。
▼これだけ書くのに要した時間は約1時間で文字数は2000余字。さらに録画ビデオを見るのに同じ時間がかかる。この時間と字数があったら頼まれている新聞のトップの原稿を急いで仕上げなくてはならない。それに明日はメルマガの締めきり日ですからね。

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July 03, 2010

NHKHV「兵士たちの記録、ズンゲン支隊」を見る

▼昨日書いた「パリ20街区…」は荒れた教室の中に手持ちカメラを持ちこんでいるように見えた。画面は終始揺れているし、時間も感じさせない迫力だった。カメラが生徒たちに壊されないかとヒヤヒヤしてみていた。帰宅してネットを見たら、あれが劇映画だというのでまたまた驚いてしまった。教師も生徒も演技だったのです。
▼さてNHKHVの「シリーズ日本の戦争の記録.生きて延びてはならなかった、最前線部隊」である。ようやく30日に再放送を録画して見たので書く。これはニューギニアにある、ニューブリテン島のズンゲン支隊の話である。ニューギニアは昭和17年当くらいまは飛行場を建設する絶好の場所として占領し利用されていた。ところがその後連合軍の支配地域が広がると日本本土の影響力から切り離されてしまった。
▼そのズンゲンを守るために派遣されたのは寄せ集めの歩兵299連隊400人だった。成瀬隊長は実戦経験のないサラリーマン風で男前の人だったと当時の部下は証言する。その地域を指揮していた今村均司令官は、最初「遊撃」という戦闘命令を出していた。所がズンゲン島を視察に来た参謀が「これは死守だな」と呟いたことから命令が「死守」に変更される。
▼そこを攻撃していたのは連合軍のオーストラリア兵だった。彼らは朝6時から一日中砲撃を繰り返す。兵士の証言では、「向こうは大砲をズドン、ズドンでこっちは39式歩兵銃でパン、パンでは勝負にならない」という。「死守」という命令は絶対で、死ぬことだけがその目的になってしまう。若い支隊長も自ら白刃を持って切り込んで死んでしまった。オーストラリア側は拡声器で「投降を呼びかけていた。しかし目の前に刀を構えた日本兵が出て来たら撃つしかない」という。つまり日本兵は「戦うことより死を求められた」のだ。
▼どうしてそうなったのか?前のニューギニアのある戦闘で日本兵は玉砕と新聞報道された。ところが半数近く生きていた。参謀本部は「玉砕と言ったのにこれでは天皇陛下に申しわけがたたない」として、散り散りになった部隊を再編成してズンゲンに派遣した。だからここでは兵士に必ず死んで貰わなければ陛下に対する面目が立たないという論理が出てくる。成瀬の下に児玉中尉という人物がいた。階位は下だが実戦経験は豊富だった。そして切り込みに向かう部下の兵士たちの耳元に、「夜になったらここに集まれ」と囁いた。部下の1人はこれは無駄死にしないで生き残れという事だなと理解したという。
▼夜に再結集した生き残りの兵士は隊長が戦死したので、児玉が指揮して移動を始める。しかし児玉も途中砲撃で重症を負ってしまう。そして部下に「俺は置いて行け」と先に行かせてしばらくすると、児玉が自決する銃声が聞こえて来たという。こうして参謀本部に逆らった児玉中尉がいたため、かろうじて何人かの兵士が生き残った。戦争では本来生き残る事が目的の筈だ。参謀の陛下に対するメンツのために死を求められる、というのは何とバカげたことだったのだろうか。

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July 02, 2010

◇「パリ20区、僕たちのクラス」を見る。

▼30日のNHK「ためしてガッテン」では食道癌の特集をしていた。あの番組を見ていた方が「もう酒は飲めなくなった」とおっしゃったとか?実はわたしの身近にも食道癌で闘病中の方がいらっしゃる。まずいけないのは煙草と酒を一緒に飲む人。たとえビール1本でも危ない人はあぶない。要するに飲んですぐ顔が赤くなる人、訓練して飲めるようになった人はアセトアルデヒドの含有量が増えでそれが食道癌のきっかけになる。何度も繰り返して言うが、酒が強いということは何の自慢にもならない。どうしての飲みたいなら刺激の少ない(アルコール度の低い)酒をチビリチビリ飲むのが一番良い。
▼例えビールでもガバガバのむのは、一番危ないということになる。食道癌は胃カメラのついでにやったのでは発見できない。食道癌だけのカメラで見て貰う必要があるようだ。手術に投薬や放射線治療で入退院を繰り返しご苦労なさっている人を見聞きするにつけ、酒を我慢する方がよっぽど楽だと思う。どうしても飲みたい人は常温のビールを一日コップ半分くらいだね。
◇「パリ20区、僕たちのクラス」パリ20区にはマイノリティからニューカマーの生徒たちが集まって来ている。はっきり言えば子どもたちは落ち着きがなく、学級崩壊寸前の状態で教師たちは苦労している。主たる登場人物は国語(フランス語)教師とそのクラスの約20人の生徒たちである。まず授業は落ち着きがない。文法を教えても理解できない、ちょっかいを出してケンカを始めるなどだ。
▼職員会議では、落ちつきのない子どもにペナルティを与えたらどうか、という意見もでる。では良い行いをした子どもにはプラスの何かを与えないと不公平になるのではないかと真剣な論議を続ける。教師は生徒の会話一つにも、「教師に対する敬意が必要だ」と指摘する。授業でフード付きのパーカー外さないで着ている生徒に注意をするとプイと出ていってしまう。彼は何度も同様な抵抗や同級生に暴力をふるったりするので退学処分の対象となる。そのとき母親と一緒に面接をするのだが、彼はアフリカのマリ出身なので言葉が全く通じない。息子に通訳をさせて、母が言うには兄弟の面倒もみているよい子なので追放しないで欲しい、と語っているようだ。学校は授業放棄と暴力行為が重なったので退学もやむなしという結論を出す。
▼またある時から教師を無視して抵抗する女子生徒を、授業が終わった後教室に残るように指示するが、「お母さんが待っている」と言って早く帰ろうとする。言い訳をしていると教室の出口ではクラスメイトが待っていて、「うまく言い訳できた」と大声で聞こえよがしに言うので、教師は思わずカッとなって教室の椅子を蹴る。
▼勉強のできる中国人生徒もいて、三者面談の時親たちは息子が自慢でならないといった様子で喜んでいる。しかし彼らは不法滞在である事がわかり、国外追放されてしまう。フランスで生まれた生徒は残ることができるが、果たしてこの子の将来はどうなってしまうのだろう。
▼フランスでは、生徒の成績審査のとき教師の他に生徒の代表も2人入ることだ。生徒は教師の話を聞く様子もなく、注意されたにもかかわらず菓子を食べたり、2人で自由に話している。ところが翌日審査過程や個別の点数をクラスメイトに話してしまう。その点数に不満の生徒が騒ぎだし、他の生徒も同調してしまう。担任は審査に出た2人の女子生徒に「小学生なみだな」と「そんな態度は娼婦と同じに見える」と言ってしまう。ところが生徒は「自分を娼婦だと決めつけた」と言いがかりを付けられ、外部のいわゆる識者を含めた査問委員会にかけられることになる。生徒の人権を尊重して授業をした結果がこの査問委員会で、生徒代表も出席して攻撃の矢面に立たされる。もしかすると教師の免許の剥奪もあり得る。苦悩する教師は、授業に向かい合おうとしない生徒たちと、彼らは教育とは何かを突きつけられる毎日である。岩波ホール。パリ20区にはマイノリティからニューカマーの生徒たちが集まって来ている。はっきり言えば子どもたちは落ち着きがなく、学級崩壊寸前の状態で教師たちは苦労している。主たる登場人物は国語(フランス語)教師とそのクラスの約20人の生徒たちである。まず授業は落ち着きがない。文法を教えても理解できない、ちょっかいを出してケンカを始めるなどだ。
▼職員会議では、落ちつきのない子どもにペナルティを与えたらどうか、という意見もでる。では良い行いをした子どもにはプラスの何かを与えないと不公平になるのではないかと真剣な論議を続ける。教師は生徒の会話一つにも、「教師に対する敬意が必要だ」と指摘する。授業でフード付きのパーカー外さないで着ている生徒に注意をするとプイと出ていってしまう。彼は何度も同様な抵抗や同級生に暴力をふるったりするので退学処分の対象となる。そのとき母親と一緒に面接をするのだが、彼はアフリカのマリ出身なので言葉が全く通じない。息子に通訳をさせて、母が言うには兄弟の面倒もみているよい子なので追放しないで欲しい、と語っているようだ。学校は授業放棄と暴力行為が重なったので退学もやむなしという結論を出す。
▼またある時から教師を無視して抵抗する女子生徒を、授業が終わった後教室に残るように指示するが、「お母さんが待っている」と言って早く帰ろうとする。言い訳をしていると教室の出口ではクラスメイトが待っていて、「うまく言い訳できた」と大声で聞こえよがしに言うので、教師は思わずカッとなって教室の椅子を蹴る。
▼勉強のできる中国人生徒もいて、三者面談の時親たちは息子が自慢でならないといった様子で喜んでいる。しかし彼らは不法滞在である事がわかり、国外追放されてしまう。フランスで生まれた生徒は残ることができるが、果たしてこの子の将来はどうなってしまうのだろう。
▼フランスでは、生徒の成績審査のとき教師の他に生徒の代表も2人入ることだ。生徒は教師の話を聞く様子もなく、注意されたにもかかわらず菓子を食べたり、2人で自由に話している。ところが翌日審査過程や個別の点数をクラスメイトに話してしまう。その点数に不満の生徒が騒ぎだし、他の生徒も同調してしまう。担任は審査に出た2人の女子生徒に「小学生なみだな」と「そんな態度は娼婦と同じに見える」と言ってしまう。ところが生徒は「自分を娼婦だと決めつけた」と言いがかりを付けられ、外部のいわゆる識者を含めた査問委員会にかけられることになる。生徒の人権を尊重して授業をした結果がこの査問委員会で、生徒代表も出席して攻撃の矢面に立たされる。もしかすると教師の免許の剥奪もあり得る。苦悩する教師は、授業に向かい合おうとしない生徒たちと、彼らは教育とは何かを突きつけられる毎日である。岩波ホールで上映中。

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July 01, 2010

◇「火の魚」で作家は最後に叫んだ。

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(注文しておいた千曲市から昨日届いた生杏)
▼火曜日の夜だったがBSフジで、スペイン北西部の都市サンチャアゴデ・コンポステラから、ポルトガルに列車で行く旅行を紹介していた。国境の町ビゴで今までの豪華な列車から、小海線のようなキハ、いやスペインではいくら何でもキハとは呼ばないだろう。2両編成の気動車に乗り換えて国境を越える。すると約2時間でポルトに到着する。何だかこの国境を越える列車は日に2本しかないのだそうだ。後は1月10日に見た風景だった。ドウロ川に架かる「ドン・カルロ一世橋」とワイナリー、対岸は世界遺産になっている街並みだった。こうして見ていると、日本で上野博物館周辺とか、富岡の製糸工場跡を世界遺産にといっている人は大きな勘違いをしているように思えてならない。とくに後者は日本を軍事大国にするための、資金を稼ぎ出すための製糸工場だったわけなのだから…。
▼わたしの仕事は午後4時頃から午後7時頃までが一番電話が多くなる。このところ7月に3本取材をしなければならないから、S編集長はその時間の調整などをしてくれている。そのうちの1本は○月○日朝5時に某地点まで来れないか、というものだった。わたしは宿舎を用意してくれれば行く事ができるが、朝一番の列車で行くからと答えた。すると電話を切った直後「僕の家に泊まれば良い」とお誘いの電話が、別の男性から掛かってきた。ご親切はありがたいが、彼の家は集合地点を越してさらにわたしの家くらい先に行かなければならない。それに男の家には泊まりたくない。いや冗談。早起きして猫ちゃんたちにエサをやり、5時半の列車にのれば現地に着くことができる。その男性には午前6時に某駅に迎えに来てくれる様にお願いした。
▼書く事は沢山あるのだが、まず「火の魚」だ。TVを見終わってすぐ図書館にリクエストを出した。この室生犀星の原作は20ページ足らずの短編である。TVドラマは1時間10分くらいで脚本が素晴らしい。というのは原作では作家が自分で飼っていた金魚が死んでその魚拓を取って、女性編集担当者である折見とち子に見せて、「これで次回の単行本の表紙にして欲しい」と頼む。編集者その作家が作った魚拓が余りにも下手なので首を傾げている。すると作家は折見に、「お父さんが魚拓が作るのがうまかったのだったら、自分で作ってくれ」とそれを依頼するという内容になっている。
▼TVは詳しく書いてしまうとつまらないので簡単に紹介する。最後の方で栃折がガンで入院している東京の総合病院を、大きな赤い薔薇の花束を持って見舞いに行く。作家は「折見悪かったな」という。「何がでございますか?」「すべてだ、俺という作家に関わらせてしまった事を後悔している。お前の病気にはストレスが一番悪いんだ」という。折見は自分は「それほどヤワな人間ではない」と言い、続けて「わたし今、モテている気分ですわ」という。作家は「あながち気のせいでもないぞ」と呟く。
▼そして見舞いが終わると「行け」と一言。いま住んでいる島に戻る船の中で「今生もしかなうなら、もう一度会おう」と船のエンジンの音にかき消されぬ様な大声を上げるのだった。

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