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July 17, 2010

検見川東大実験園に最後の大賀蓮を見に行く

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▼実は先月の編集会議で手賀沼の蓮花が取材担当になった。ところが2週間ほど前に、千葉市検見川緑地植物実験場で毎年公開されているの蓮見学会が最後になるという情報が入ってきた。それは当初田無にある東京大学大学院農学生命科学研究科附属農場が閉鎖されて検見川に来る計画だった。ところがその話が逆転して検見川が閉鎖して田無に統合されることになってしまった。驚いたのは地元の町会の人たちである。あの有名な大賀蓮はこの地で発見され、地元町会は熱心に毎年一回蓮祭りに協力をしてきた。
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(象鼻杯を飲む参加者、甘露?吸い口は一回飲むたびに切る)
▼この正式名称は東大農学生命科学研究科付属緑地植物実験所、薬学系研究科付属薬用植物園が隣接している。東大はここを40億円から50億円で千葉県と千葉市に売却しようと話を持ちかけたが、両者とも借金財政で首が回らないので買う事ができなかった。とにかく3月に売却が承認されたため、ここにある椿はすでに枝は払われて一本、一本掘り起こす準備は終わっていた。つまり今年で検見川から蓮花はなくなってしまうのだ。
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(名調子で蓮の種発見の経緯を話す)
▼蓮の花は早朝でないときれいに開かないし、日光による影ができてしまって美しく撮影できない。そこで5時起きとなった。実際には4時半に起きて昨日準備した機材の入ったバッグを背負って出掛けた。わたしは常日頃ワイドレンズを主に使っているので、正直言って一眼デジカメは3台持っているが重いのであまり使わない。それに旅は軽いカメラに限る。今回は遠い所から蓮花を狙わなければならないかと思って、重いレンズとカメラを持った。N氏は前日に電話があって最寄りの新検見川駅まで迎えに来てくれた。当然わたしは電車に乗り込む時に到着する時間をメールで連絡した。
▼実験園の入り口では移転反対の署名活動を、連合自治会の人々が呼びかけていた。さらに進むと象鼻水という水を飲ませてくれていた。それは写真の通りだが蓮の葉の中心は如雨露の状態になっている。そこに水を入れて参加者に飲ませてくれるのだ。希望者にはお酒も飲ませてくれてお礼を払う仕組みだ。連合会の会長さんにも紹介してもらって話を聞く。会場を一巡するとお手前のサービスもやっていたが、待つ人が多いのでこちらは諦めた。N氏とは別れてもう一巡してみる。そこで熟年の見学者が、研究員に「蓮の花が咲くときポンという音がするのは本当ですか?」と聞いていた。研究者は「それはウソです。ここにいる人は誰もその音を聴いたことがありません」ということだった。みなさん「ポン」はウソなんですよ。
▼会場を2周して外に出る。道の隣はグラウンドで、あの東京オリンピックの時はクロスカントリーの会場となった場所でもある。入り口から20分ほど歩くと、大賀博士が古代蓮を発見した場所があり、小さな記念碑が埋めてある。そこでは地元ボランティアの人が講談師のように面白おかしく、種子が発見された時の様子を語ってくれた。梅雨明けの猛暑の中6kmくらい歩きまわったが、午前9時には帰宅した。

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