« ◇「アルゼンチンタンゴ/伝説のマエストロたち」を見る | Main | わらしべ長者の気分になった一日 »

July 07, 2010

相変わらず選挙報道で氾濫する「戦争用語」

▼「週刊金曜日」最新号で一番面白かったのは「女性記者匿名座談会」だった。見出しは「男の働き方最たるもの/人間性を蹂躙された生活強いられる」となっている。原稿を書いてデスクに提出したら、その中にあった「非婚」という言葉に上司は「未婚と、非婚は違うのか?」という驚くべき質問をされた」という。上司がその程度に認識しかないという事に呆れたという話だ。
▼もう一つ「なぜ戦争用語を安易に使う?/もっと言葉に敏感に」という話だ。これはわたしも何度か指摘してきた事だが、「一貫して戦争に反対して来た」政党に限って選挙になると「戦争用語」が氾濫する。「出馬」、「陣営」はまだ良いとしても、今朝もその新聞には「激戦」という文字が躍っている。戦争マニアの雑誌や新聞ではないので、こういう言葉を使って支持者や党員を「叱咤激励」(ハッパ掛け)するのはやめて貰いたいものだ。▼先週の「愛川欣也パックイン・ジャーナル」はかなり面白かった。一つはレギュラーの川村晃司氏が2週間前から指摘していた問題だ。それは東京選挙区に立候補している候補者に毎日新聞がアンケートをとったところ、若い女性候補者の何人かが、「日本が核武装をする必要がある」と答えていることだ。おそらく「日本も強いのだ」という事を東南アジアに示したいという深層心理があるのだろう。現実問題として日本が核武装をするのを一番怖れているのはアメリカである。それにもし日本が核実験をしようとしたら中国や、北朝鮮から核ミサイルが飛んで来るのは間違いない。核を持つという事がどれだけ危険なのかをもっと考えた方が良い、というものだ。
▼もう一つは日米安保をどのようなプロセスで廃棄できるかという論議だった。アメリカ民主党やオバマとパイプを持っているといわれているNY市立大学の 霍見芳浩氏が出席していた。彼は日本の合意ができれば交渉に応じざるを得ないだろいうという。それにAERAシニアライターの山田厚史氏も次の様に考えを述べた。つまり今外務省の北米局が外務省の権力を握っていることが一番問題である。民主党が提案した「国家戦略局」のメンバーに学者やアナリストを入れて、その考えを外務省に実行させる手順が必要だ。同時にマスメディアを通じて「日米安保はいらない」、「アメリカの基地はいらない」という国民世論を盛り上げていく必要がある。さらに霍見氏はそれこを日本にある米軍基地を一つひとつ俎上に乗せて、「日本に於ける貢献度」を示させて「仕分け」をする必要がある。そして世論で「役にたたない物は逆にカネを取る」とかという方向に持って行けば、アメリカはカネが惜しいから撤去になるだろうという話だった。
▼以下は私見である。たしかに「軍事費を削れば消費税値上げは不要」という論議もあるが自衛隊の関連票は約27万票ある。という事はそこに権益や生活がかかっている人がいるわけだ。だから「軍事費をなくさせる」ためには国民的合意を作っていかねば、大げさに言えばクーデータだっておきかねない。今回の「愛川欣也パックイン・ジャーナル」は安保をなくす具体的なプロセスの論議がとても面白かった。

|

« ◇「アルゼンチンタンゴ/伝説のマエストロたち」を見る | Main | わらしべ長者の気分になった一日 »