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July 02, 2010

◇「パリ20区、僕たちのクラス」を見る。

▼30日のNHK「ためしてガッテン」では食道癌の特集をしていた。あの番組を見ていた方が「もう酒は飲めなくなった」とおっしゃったとか?実はわたしの身近にも食道癌で闘病中の方がいらっしゃる。まずいけないのは煙草と酒を一緒に飲む人。たとえビール1本でも危ない人はあぶない。要するに飲んですぐ顔が赤くなる人、訓練して飲めるようになった人はアセトアルデヒドの含有量が増えでそれが食道癌のきっかけになる。何度も繰り返して言うが、酒が強いということは何の自慢にもならない。どうしての飲みたいなら刺激の少ない(アルコール度の低い)酒をチビリチビリ飲むのが一番良い。
▼例えビールでもガバガバのむのは、一番危ないということになる。食道癌は胃カメラのついでにやったのでは発見できない。食道癌だけのカメラで見て貰う必要があるようだ。手術に投薬や放射線治療で入退院を繰り返しご苦労なさっている人を見聞きするにつけ、酒を我慢する方がよっぽど楽だと思う。どうしても飲みたい人は常温のビールを一日コップ半分くらいだね。
◇「パリ20区、僕たちのクラス」パリ20区にはマイノリティからニューカマーの生徒たちが集まって来ている。はっきり言えば子どもたちは落ち着きがなく、学級崩壊寸前の状態で教師たちは苦労している。主たる登場人物は国語(フランス語)教師とそのクラスの約20人の生徒たちである。まず授業は落ち着きがない。文法を教えても理解できない、ちょっかいを出してケンカを始めるなどだ。
▼職員会議では、落ちつきのない子どもにペナルティを与えたらどうか、という意見もでる。では良い行いをした子どもにはプラスの何かを与えないと不公平になるのではないかと真剣な論議を続ける。教師は生徒の会話一つにも、「教師に対する敬意が必要だ」と指摘する。授業でフード付きのパーカー外さないで着ている生徒に注意をするとプイと出ていってしまう。彼は何度も同様な抵抗や同級生に暴力をふるったりするので退学処分の対象となる。そのとき母親と一緒に面接をするのだが、彼はアフリカのマリ出身なので言葉が全く通じない。息子に通訳をさせて、母が言うには兄弟の面倒もみているよい子なので追放しないで欲しい、と語っているようだ。学校は授業放棄と暴力行為が重なったので退学もやむなしという結論を出す。
▼またある時から教師を無視して抵抗する女子生徒を、授業が終わった後教室に残るように指示するが、「お母さんが待っている」と言って早く帰ろうとする。言い訳をしていると教室の出口ではクラスメイトが待っていて、「うまく言い訳できた」と大声で聞こえよがしに言うので、教師は思わずカッとなって教室の椅子を蹴る。
▼勉強のできる中国人生徒もいて、三者面談の時親たちは息子が自慢でならないといった様子で喜んでいる。しかし彼らは不法滞在である事がわかり、国外追放されてしまう。フランスで生まれた生徒は残ることができるが、果たしてこの子の将来はどうなってしまうのだろう。
▼フランスでは、生徒の成績審査のとき教師の他に生徒の代表も2人入ることだ。生徒は教師の話を聞く様子もなく、注意されたにもかかわらず菓子を食べたり、2人で自由に話している。ところが翌日審査過程や個別の点数をクラスメイトに話してしまう。その点数に不満の生徒が騒ぎだし、他の生徒も同調してしまう。担任は審査に出た2人の女子生徒に「小学生なみだな」と「そんな態度は娼婦と同じに見える」と言ってしまう。ところが生徒は「自分を娼婦だと決めつけた」と言いがかりを付けられ、外部のいわゆる識者を含めた査問委員会にかけられることになる。生徒の人権を尊重して授業をした結果がこの査問委員会で、生徒代表も出席して攻撃の矢面に立たされる。もしかすると教師の免許の剥奪もあり得る。苦悩する教師は、授業に向かい合おうとしない生徒たちと、彼らは教育とは何かを突きつけられる毎日である。岩波ホール。パリ20区にはマイノリティからニューカマーの生徒たちが集まって来ている。はっきり言えば子どもたちは落ち着きがなく、学級崩壊寸前の状態で教師たちは苦労している。主たる登場人物は国語(フランス語)教師とそのクラスの約20人の生徒たちである。まず授業は落ち着きがない。文法を教えても理解できない、ちょっかいを出してケンカを始めるなどだ。
▼職員会議では、落ちつきのない子どもにペナルティを与えたらどうか、という意見もでる。では良い行いをした子どもにはプラスの何かを与えないと不公平になるのではないかと真剣な論議を続ける。教師は生徒の会話一つにも、「教師に対する敬意が必要だ」と指摘する。授業でフード付きのパーカー外さないで着ている生徒に注意をするとプイと出ていってしまう。彼は何度も同様な抵抗や同級生に暴力をふるったりするので退学処分の対象となる。そのとき母親と一緒に面接をするのだが、彼はアフリカのマリ出身なので言葉が全く通じない。息子に通訳をさせて、母が言うには兄弟の面倒もみているよい子なので追放しないで欲しい、と語っているようだ。学校は授業放棄と暴力行為が重なったので退学もやむなしという結論を出す。
▼またある時から教師を無視して抵抗する女子生徒を、授業が終わった後教室に残るように指示するが、「お母さんが待っている」と言って早く帰ろうとする。言い訳をしていると教室の出口ではクラスメイトが待っていて、「うまく言い訳できた」と大声で聞こえよがしに言うので、教師は思わずカッとなって教室の椅子を蹴る。
▼勉強のできる中国人生徒もいて、三者面談の時親たちは息子が自慢でならないといった様子で喜んでいる。しかし彼らは不法滞在である事がわかり、国外追放されてしまう。フランスで生まれた生徒は残ることができるが、果たしてこの子の将来はどうなってしまうのだろう。
▼フランスでは、生徒の成績審査のとき教師の他に生徒の代表も2人入ることだ。生徒は教師の話を聞く様子もなく、注意されたにもかかわらず菓子を食べたり、2人で自由に話している。ところが翌日審査過程や個別の点数をクラスメイトに話してしまう。その点数に不満の生徒が騒ぎだし、他の生徒も同調してしまう。担任は審査に出た2人の女子生徒に「小学生なみだな」と「そんな態度は娼婦と同じに見える」と言ってしまう。ところが生徒は「自分を娼婦だと決めつけた」と言いがかりを付けられ、外部のいわゆる識者を含めた査問委員会にかけられることになる。生徒の人権を尊重して授業をした結果がこの査問委員会で、生徒代表も出席して攻撃の矢面に立たされる。もしかすると教師の免許の剥奪もあり得る。苦悩する教師は、授業に向かい合おうとしない生徒たちと、彼らは教育とは何かを突きつけられる毎日である。岩波ホールで上映中。

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