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August 02, 2010

NHKHVドラマ「日本のいちばん長い日」を見る

Oekaki
(近くの橋でスカイツリーを写生する皆さん。1日朝)
▼昨日の朝日都内版にも「新宿エイサー」の写真が掲載されていたが、わたしが撮ったものもそれほど遜色ないと思った。渋谷シネマライズまで出掛けたが、ネットの上映開始時間が違っていて、2時間も時間調整をする羽目になった。仕方ないのでハンズに行き、持参した本を読んでいた。
▼NHKHV31日夜「日本のいちばん長い夏」が座談会形式で再現された。同名のタイトルは半藤一利の小説(本の著者は大宅壮一になっているが、後に書いたのは半藤であると名乗り出た)がある。終戦当時に軍や首相補佐官、外交官、記者など様々な立場にあった人が、現地にあってどのように考えていたか、半藤が取材した事に基づいて役者(この場合一般著名人)に扮した人が、当時の本人になりきってしゃべる劇だ。予告も2週間前に見たが、主として天皇の立場と軍の立場を中心に描かれたいる。
▼外地にあった人はポツダム宣言を日本は拒否したと受け取ったと報道から受け取る。しかし記事を書いた記者は迫水から「あまり大きい記事にするな」と言われただけだった。だが連合国は「ノー」と感じた。ヤルタ協定でソ連が対日戦に参加するという事は千島列島、カラフトの占領と引き替えに密約が交わされていた。知らないのは日本だけ。問題となるのは「聖断」の部分である。天皇は「これ以上国民に犠牲を強いるわけにはいかない」と言ったというのが通説である。作者である半藤もそういっている。しかし硫黄島でも沖縄でも多くの人の命を犠牲にして抵抗したのは、占領された後の自分の命と「国体護持」であった筈だ。「護持」はともかく「命は保障」されたので、「聖断」となった筈だが、このドラマはそのことについては一切ふれていない。そればかりか「終戦の詔」で「忍びがたきを忍び」と言ったはの「軍部に対するメッセージ」だという珍説まででてくるのは驚くばかりだ。
▼同名のタイトルの黒澤年男が出演していた東映映画の方が迫力があった。一人二役が多いし、共産党の幹部だった志賀義雄を田原総一郎が演じるなどミスキャストが多々見受けられた。ただ出演者が幕間に、自分や家族(主として父の出征)について実話を話している部分はかなり説得力があった。

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