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August 26, 2010

◇「15歳の志願兵」NHKを見る

▼暑い日が続くので外食産業の売上げが伸びている、というニュースを今朝報道していた。暑くて自分で作るのはイヤになってつい外食をとなる。その中でも麺類が10%以上の伸びだと言う。わたしの場合暑くて食欲がなくなる、ということはない。普通だともうサンマを食べることができる時期だが、ご存知のように海流が変わって漁獲量が例年の半分にも満たない。今週生協の宅配でもサンマは欠配だった。考えてみれば生協専用の海というのは存在しないので、やむを得ない。
▼昨日実はある専門の図書館に行こうと思っていた。暑いし緊急を要する課題ではないので、金曜日締めきりの原稿執筆を優先させた。書いた原稿は4本だ。1本書くたびに休憩を30分ほどして頭を切り換える。それが終わったのは午後3時近くになってしまった。すると別のやるべき作業が入って、一日がかりになってしまう。仕事で使う宛名のタックシールを作り直す必要に迫られた。無料ソフトをネットでダウンロードして入力を終え、いざ印刷しようとすると1ページ目で終わってしまう。そして「セキュリティの解除をせよ」というメッセージがでてくる。いざ解除しようとするとさらに「警告」メッセージがでてくる。日常生活で「警告」と言われるとかなり緊張する。せめで「ご注意」くらいにして欲しいものだ。これも1時間ほどトライして無事テスト印刷を終了する事ができた。
◇「15歳の志願兵」NHKで15日放映されたドラマ。昭和18年の愛知一中で実際にあった話。カッター部に所属する青年藤山正美は勉強が好きで中学生活を楽しんでいた。ところが戦局は悪化する一方である。学校には配属将校の中尉が来ていて、ことあるごとに檄を飛ばす。あるとき軍部から海軍の少年飛行兵徴用の要請が来る。折から校庭では38式歩兵銃を持って刺突訓練をさせられている。「突き刺したらすぐ銃剣を引き抜かないと、肉で圧力が加わって抜けなくなる」と指導している。学校長(竜雷太)はどうしたら数をこなせるか(つまり軍隊用語で云えば「員数合わせ」)苦悩する。武道場に生徒を集めて将校に話をさせれば良いのではと教頭(平田満)は頭を働かせる。
▼想像通り一中出身の将校は「今は勉強するときではなく、お国の役に立つべきだ」とハッパをかける。藤山の父は一中の英語教師の藤山順一(高橋克典)で校長の強引なやり方に疑問を持っている。もう一人疑問をもつ教師がいるが、一言いうと配属将校に正論で一喝されるので、声はどうしても小さくなる。校長は何かというと「自分は3人の息子を兵士としてお国のにために役立たせている」というので、誰も反論はできない。
▼配属将校に檄を飛ばされた生徒たちはクラスにかえって、どうしたら役に立てるか論議した結果「全員で応募しよう」という結論に達する。つまりこの否応なく応募するというのは「特攻隊員は自由意思で応募した」という同じ論理だ。みんなが起立したら自分だけ着席して無視する訳にはいかない。廊下には「海軍飛行兵徴募」といういかめしいポスターが貼られていて嫌がおうにも生徒達をその気にさせる。
▼自分の息子が応募したことに驚いた母親は深夜順一の家に押しかけ「取り消し」を要求する。しかし順一は「わたしの息子も応募した」と力を落として語ると、母親は反論する気力も失せる。結局クラス全員の47人が応募する。そのことが当時の新聞には「愛知一中の快挙」という見出しが躍っている。正美は飛行兵は目が悪いとダメという理由で兵隊検査ではねられる。しかし父親が職業軍人だった親友は合格し、日の丸の小旗に送られて霞ヶ浦へ旅立ち、再び会うことはなかった。
▼演出で一番面白かったのは、校長や配属士官が演説で「陛下」というと父母や生徒が背筋を瞬く間にピシッとする場面だった。その場面は2度ほど出て来たがみんな揃っていた。

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