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August 19, 2010

◇NHK15日夜ETV「敗戦とラジオ」を見る。

▼昨日午後だが総武線某駅のプラットホームに立っていた。すると熱風が押し寄せて来てわたしの身体に襲いかかった。一瞬息ができなくなってしまう。ああおそらく東京大空襲の時のこの何倍もする熱風が人間に襲いかかって来たのだろう。近代的なビルに改修される40年ほど前、この駅舎まだ木造だった。そのあちこちにコールタール状のシミが付いていて、東京大空襲で焼け死んだ人の脂だと聞いた事があった。
◇NHK15日夜ETV「敗戦とラジオ」マッカーサーは日本を占領したときラジオを使ってその占領政策を有利に進めようとした。プレスコードで原稿を事前にチェックするなどして実質的な事前検閲をする。戦前は大本営による言論統制で、ニセの連戦連勝というニセの報道をして来たNHKだったが、戦後はGHQによる統制を受ける事になる。
▼その中でもめざましい報道をしたのは三木鶏郎らが行っていた「日曜娯楽版」というコントを使って世情を風刺した番組だった。、三木と一緒に担当していたのは丸山鉄雄(丸山眞男の兄)だった。彼らはストレートな表現ではなかったが、軍国主義復活に警鐘を鳴らし続けた。またGHQにいた検閲官フランク何とかと言っていたが、彼も退任して帰国するとき、この番組を高く評価していた。
▼報道部門でもラジオを使って民主化を促そうとしていたが、経営層は編集権とレッドバージという手段を使って彼らをNHKから追放する。それは朝鮮戦争が始まって、NHKの中国地方の放送局の設備を使って、韓国や北朝鮮に謀略放送を流そうとしていた時期と一致する。その送出所は今と違ってアンテナも30mほど高く、出力も高くされた。その内容もアメリカに残っていた原稿から再現されたが、「北」の意気を引き下げる内容だった。
▼そして「日曜娯楽版」も国会で保守党の議員から、偏向報道だとする攻撃に矢面に立てさせられる。結局「日曜娯楽版」は中止になるのだが、放送を使って支配しようとして支配者と、抵抗したNHKに働く労働者、それを支持した国民の声は日本の民主化一定の役割を果たした。しかしアメリカの占領政策が、冷戦が進行する中で、「反共政策」にシフトする中で、ラジオは再び政治のパワーバランスに巻き込まれてゆく。
▼明日はメルマガの締めきり日です。すでにお二人から投稿が寄せられています。どなた様もお早めに投稿をお願いいたします。

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