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August 16, 2010

◇「氷雪の門/樺太1945」を見る(1)

▼この映画を見てわたしは靖国神社に行こうと思った。しかし昨日の暑さときたら尋常ではなく、スルメになりそうだったので行くのは止めた。22日までに行けば良いのだ。いやこう書いたからと言ってわたしは国粋主義者ではない。考えはどちらかと言えば無政府主義者に近いだろう。映画とは「氷雪の門/樺太1945年」である。たまたま札幌に住んでいる友人が現地で見て「とても良かった」と教えてくれたので、行く気になった。かつてこういう映画は「反ソ」とか「反共」映画という烙印を押されていた。しかし今は日本の共産党をして「かつてのソ連は社会主義国と縁もゆかりもなかった」と言っている。
◇「氷雪の門/樺太1945年」映画に先立って松山善三が書いた同名の小説も読んだ。ネットを見ると映画化に先立って2人の脚本家に執筆を依頼したが、これらの脚本は監督のイメージとはかけ離れていたので採用にはならなかったという。当時カラフト(ロシア面サハリン)は南半部が日本の領土だった。この経緯を書くと、これだけで何日分かのブログを必要とするので省略する。興味のある方は別途ネットで検索していただきたい。つまり当時のソ連と日本は国境を隣接していたのである。さらにこの映画は37年前に巨額の費用を使って作られたが、ソ連と映画会社の意思の疎通が不十分でなかったため誤解が生じ、「ソ連の圧力で上映中止」にされていた映画でもある。
▼映画は8月8日のカラフトの南部に位置する真岡郵便局が舞台だ。当時は電話交換業務は郵便局が請け負っていた。そこで働く少女たちが話の中心になる。主演しているのはまだとっても若い二木てるみや、藤田弓子、木内みどり、岡田可愛などがいる。少女たちは交換業務の間に灰田勝彦の「新雪」を聞いている。♪「紫けむる新雪の 峰ふり仰ぐ」もしこの曲を知っている人がいたらかなりの年配であろう。30名くらいの女性が3交代で交換業務に当たっている。ある日突然ソ連の偵察機と思われる飛行機が現れるので、町民たちは驚愕する。彼女たちは物資が不足している中にあって、餅や小豆、砂糖を持ち寄ってお汁粉を作って食べるのを楽しみとしている。
▼しかし翌日突然ソ連が日ソ中立条約を破棄して国境を越えたという知らせが彼女たちの耳に入る。そしてある人の叔母は川﨑が空襲でわざわざカラフトまで疎開して来た人もいる。そして軍のカラフト司令部には参謀本部から「越境せず、積極的な反撃をしてはならない」という奇妙な命令が届く。そして国境の町安別はソ連の戦車隊に突破され、日本軍は抵抗するすべがない。そして戦車は恵須取に迫ってくる。真岡も安心ではないとして、人々は混乱に陥る。当時のカラフトには王子製紙の工場や漁業基地もあり40万人もの人々が住んでいたのだ。(続く)

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