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September 30, 2010

◇「十三人の刺客」を見る

Takesima
(島根県議会では議決をしているからこういう部署がある)
▼月末と原稿の締めきり、ありがたい事に飛び込みの仕事が入ってブログを書いている時間がない。まず昨日の続きで云うと、関西の大きな工場で健康診断の結果、社員の体脂肪が増えている事が分かった。医者は社員が広い会社の中を自転車で移動する事を止めてみたらどうかと提案した。社員はせっせと一年間歩いたら体脂肪が減って、筋肉が付いてきたという。わたしは一人で歩くときは前を歩いている人は追い越す。そして100m先の信号が青に変わったと思ったら小走りにして信号が黄色になる前に横断してしまう。まぁこういう努力をしている訳です。
▼昨日は電車に乗っていたので福島の地震にはまったく気づかなかった。電車を降りるとき携帯を確認したら、地震警報というエリアメールメールが入っていた。しかし電車の速度はまったく落ちなかった。
◇「十三人の刺客」サディスティックな明石藩主・松平斉韶(稲垣吾郎)がいて、城下の住民に暴力を振るっている。何とかしなければと思っているが誰も意見をしたり、反抗することはできない。老中・土井(平幹次郎)謎かけ問答のような話を持ちかけられた御目付役・島田新左衛門(役所広司)は、仲間を募って殿斉韶の命を狙うチャンスを待つ。その機会とは殿が参勤交代である宿場町を通る時だとする。そして面倒なので宿場町を大金で買い取って砦として改造してしまう。
▼参勤交代に先回りするため、近道で山越えをする途中道に迷う。山に住む男を案内人にして無事先回りに成功するが、山男もまた仲間に加えて総勢十三人となる。殿の行列は宿場町にやってきて万全の体制で待ち受ける。あれだけ仕掛けを作っておけば、爆弾の一発で殿は殺害できるはずだ。しかしそれから殿側200人と13人が混戦となって、最後は殿と役所など4人が生き残るだけとなる。殿は戦いにエクスタシーを感じ、「平和が続くと良い世の中にはならない。自分が幕府の座についたら戦乱の世にする」という始末である。しかし殿を殺さないと話は終わらない。不思議なことに最後は、首に刀がが刺さって一度死んだはずの山男も生き返ってしまう。
▼前半はかなり切腹や殿の殺人がグロテスクである。そして後半は正義の大義も見失ってただ単に殺戮を繰り返すだけ。つまり町民や農民を味方に付けず、侍同士が戦っているだけでは、「どっちもどっち」という印象しかないのだ。一番うまかったのは伊原剛志だけで、あとはそれほどうまい俳優はいなかった。

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September 29, 2010

NHK「ハーバード白熱授業in東大」を見る

Sinjikoon
(宍道湖温泉駅はご覧のポスターが)
▼気温の上下差が激しく、体調を崩しやすいのではないかと思う。わたしは雨の日もレインスーツを着て毎日速歩で4kmはあるいていた。健康に関する特番をTVで放送しているが、みなさんはご覧になっていらっしゃるだろうか?健康状態を維持する事とは、要するに免疫力をどう高めるかという事だ。例えば煙草や酒が身体に悪いからと言って止めただめではまったく意味がない。人間の身体は、大事をとって休養するよりも、負荷を与えないとますます弱っていく。わたしは約20年前に車で通勤したり移動するのは、棺桶への近道だと思って車は売却してしまった。仕事は多少減ったが、車がなくても何とかなる。
▼2日ほど前に68歳の男性の運転する車がバックで暴走して、薬局に突入して客などに大けがをさせた事件があった。運転者は「アクセルの加減を間違えた」と云っていたが、こういうのは自分だけは大丈夫だと思っている、自信過剰な人に起きる事故である。運転していて一度でも勘違いしたら、もう免許証は返上した方が身のためだ。いくら保険に入っていたも他人に怪我をさせたら、ずっと心理的に負担を増加させる。車がなければ運転している間に渋滞でイライラする事もなく、読書量が圧倒的に増える。メルマガ10月上旬号までに10冊は軽く超えそうだ。筋力をつける方法は各放送でやっているので参考にしていただきたい。まず一日早足で1時間歩く事。スクワットを一日100回でもつづける事だ。休まずに3年くらいつづけると効果が出てくる。
▼26日にNHKETV「ハーバード白熱授業、日本で正義の話をしよう」を見た。講義は東大の安田講堂を使って、東大生の他抽選で選ばれた1000人が参加した。公開授業をするのはハーバードのマイケル・サンデル教授だ。彼のアメリカで行っている授業はNHKで既に何回か紹介されたが見た事はなかった。今回公開授業をするに当たって、サンベルの日本の友人は、「日本人はシャイだから討論は成り立たないのでは…」と心配したがそんな心配はなかった。わたしがウダウダ解説をするよりもサンベル教授の著書をお読みいただきたい。この日のテーマは二つあった。まず「正義」についてのアリストテレスなど哲学者が指し示すドグマを提示する。しかるのちに「イチローが年俸で15億円貰う事は、オバマが3500万円貰う事と整合性があるかどうか?」というテーマだった。
▼後半は戦争責任についてで、過去過ちはどのくらい遡って謝罪すべきかだった。いずれも結論が出す事が目的ではなく、参加者に考えさせる事が目的である。過去の授業はNHKオンデマンドで販売しているので購入して勉強していただきたい。わたしはこの番組を見て思った。もしアメリカの政治家がこの番組を見て目先の利益や私利私欲に走らなければ、アメリカはもっと良い国になったのではないかという事だ。番組の最後に参加者の声を聞いていたが、その中に日本の国会議員が一人いて感想を述べていて多少救いがあった。
▼月曜日からNHK教育テレビで夜10時25分から「1週間de資本論」という番組が始まった。1回目は見逃したが昨晩から見た。この日は「なぜ格差社会なのか?」で「剰余価値がどうしてうまれるか」についてである。話をするのは「マルクスだったらこう考える」の著者である的場昭弘だ。この日のゲストは湯浅誠氏だ。「イギリスに資本者階級」の話から出発し、産業革命が進むなかで、資本家はより利益を上げる方法を考える。当然労働の対価は賃金として支払われるが、労働時間を長くしたり、新しい機械をいれて効率を上げる。そこから搾取が出てくる。湯浅さんも資本論は一巻だけしか読んでいないと云っていた。丸山眞男も通読していないと書いていた。あと2回あるので、読んだ事がない方はぜひご覧頂きたい。

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September 28, 2010

NHKHV「神様がくれた時間 岡本喜八と妻…」を見る

Tokkyuu
(倉吉から乗った特急「おき」号)
▼昨日昼は区の健康診断の日だった。わたしも前期高齢者なので事前に老化をチェックする項目がある。1日に15分間汗をかく運動をしているか?1日1時間歩いているか?椅子に座ったらどこかにつかまらず立ち上がれるか?階段を上り下りするとき手すりにつかまらないか?他人に「何度も同じ事を云う」と云われた事があるか?等々、30項目くらいある。これが多いと包括支援センターに連絡され、デイサービスなどのお世話になるのだろう。
▼NHKHV「神様がくれた時間 岡本喜八と妻 がん告知からの300日」わたしはこのところ癌で死亡する人に関するドキュメントを見ている。見たが書いていないのは城山三郎夫妻がまず放映され、次に放映されたのか表記の番組である。岡本は2005年になくなり、番組は07年に放映された。再放送は先週だった。
▼まず俳優の本田本田博太郎が湘南と思われる赤いとんがり屋根の岡本宅を訪問する。ここに妻のみね子が一人で住んでおり、監督がなくなるまでの1年を再現する。岡本役が本田で妻役は大谷直子だった。大谷は岡本の「肉弾」で見出されて女優として活躍するようになる。あるとき岡本が喉の異常を訴えて医者に行くと食堂癌であることを告げられる。そのときはすでにステージ4で内視鏡が喉を通る状態ではなかった。
▼一度入院もするが、妻は忙しくて一緒にいる機会がなかったので、緩和ケアをしながら自宅で闘病生活をする決意をする。といっても自宅でやるのはそれほど容易な事ではない。しかし病院は患者が好きな食事を作ってくれる訳ではない。痰の吸引も検温も患者の都合を無視してやって来る。妻は人間の尊厳を尊重して生きることは病院の都合に合わせるのではなく、より日常に近い生活をする事が尊厳を守る事だと考える。
▼岡本は肉が好きで固形物が喉を通らなくなると、鍋料理の中から好きな物を選ばせ、それをミキサーに入れて自分で流動食を作ってスプーンで食べさせる。もちろん放射線治療にも行くが、それで癌がなくなる訳ではない。進行を遅らせるだけだし、身体に対するダメージも大きい。食事が終えてひと息つくと岡本40作目になる、何とか「馬車」という作品のシナリオのチェックが始まる。妻のみね子は実は映画プロデューサーとして岡本の作る映画の資金集めをしてきた。「肉弾」にしても会社からは資金を出すのを断られ、自力で資金調達をする。そのために家が何度銀行の担保に入ったか分からないほどだ。
▼みね子は岡本の喉に痰が絡むと吸引する機械もないし、看護婦の資格もないのでティッシュペーパーを指に巻いて岡本の喉に指を突っ込んで除去する方法を見つける。その痰とうのは透明で透き通っていて驚いたという。とにかく患者が苦しいと思ったとき除去するのが一番良いに決まっている。大量のティッシュペーパーを使うらしいが、これが一番だと云う。そしてあるとき家で岡本の足を洗ってやっていると「どなた様でしたっけ?」と云われる。看病や介護が辛いとは思わなかったが、この一言が一番寂しかったという。人間最後はみんなこのような認知症状態になるのだ。だがそれにもめげず介護をつづけ、映画化する予定もないシナリオの検討会を二人でつづける。
▼またある日娘が通って来ていて「話がある」と父に云われる。「何?」というと「結婚しようと思うんだが…」と切り出される。そして「相手は誰?」と娘が聞くと「今犬を散歩につれて行った人」と妻の事を云うので娘はホットする。みね子が妻であることは忘れたが、「今度生まれて来るときの妻と結婚したい」ということを意識の奥で持ちつつけていたのだ。そして人工食道も入れたが癌には勝てなかった。介護を初めて一年後の朝、妻に抱きかかえられるように息を引き取った。どのように最後まで岡本に映画監督としての誇りを持たせ続けたのか。妻のパソコンの日記やメモ、それにインタビューと再現ドラマで夫婦の最後の日々を静かに見つめたとても考えさせられる番組でした。

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September 27, 2010

NHKHV「兵士たちの戦争/第145連隊」を見る

Hatikensi
(鳥取県倉吉市八剣士の墓とされる場所)
▼毎月最終土曜日の朝はNHKHVで「兵士たちの戦争」が放映されるので必ず見るようにしている。25日は「第145連隊」だった。この鹿児島出身者で占められた連隊は硫黄島の最終決戦のために送りこまれた。勇猛果敢として知られていた鹿児島の連隊が来る事を栗林中将は「虎の子部隊」としてとても喜んでいたという。硫黄島はご存知のように日本を空襲するとき、今までのグアムと比べ、ここを航空基地にすれば楽になるので、極めて重要な拠点になる。しかし日本の軍部はその後、防衛研修所の「大本営機密文書」の「海軍」の資料でその後、栗林から支援の要請があっても認められず、事実上の捨て石になる事が明記されている。
▼栗林もそれを承知していて、硫黄島の内部を縦横無尽にトンネルを掘り巡らせ、なるべく長期間抵抗できる要塞に変えていた。しかし米軍に勝つ見込みはまったくないので、戦闘開始にあたって軍旗は燃やして敵に奪われないようにする。これを「軍旗奉焼」というらしい。145連隊は4大体に分けられて硫黄島の各地に配置された。第一大隊はすり鉢山の下にある海岸に配置される。ここは米軍は簡単に制圧できると思ったが、抵抗が激しく2週間ほどかかってしまう。しかし多勢に無勢で艦砲射撃の猛攻にはなすすべがない。
4つの大隊は次々と追い込まれてゆく。兵士は普通の爆弾は人間をずたずたに引き裂く、しかし一番怖かったのは黄燐爆弾だとする。それは着衣に付着すると人間の身体に火が着いて火の粉を払おうとすると、人間の手をも燃やしてしまう。
▼やがて日本軍の兵士は迷路のように張り巡らされたトンネルに籠もって抵抗する。といってももうそれほど有効な武器は残っておらず、手榴弾くらいしかない。米軍はそれに対してトンネルの中に潜んでいる日本兵に火炎放射器を使って焼き殺そうとする。最後はもう籠もっているだけで食料がまったくなくなってしまう。それで夜陰に紛れて食料を調達に行くのだが、10人で出掛けると半数以上が命を失ってしまう。さらに先に捕虜にされた日本軍の兵士を使って投降を呼びかける。しかし島崎藤村が推敲に手を貸した「戦陣訓」に「生きて虜囚の辱めを受けず」が兵士達の頭をかすめる。生き残った兵士の証言によれば「捕まって隙をみて何人か殺害して自害しよう」というつもりで説得に応じて捕虜となる。この時派遣された2700名の第145連隊のうち、2500人は戦死している。
▼生き残った兵士は記憶に残っている戦友の遺族の元を回って慰霊をしようと考える。しかし行く先々で遺族からは「なぜお前だけが生き残って帰ってきたのだ」となじられ、その言葉が辛くて慰霊訪問は途中で挫折してしまう。捨て石にされた145連隊の兵士や家族の傷跡は戦後もなお続いていたのである。
▼昨日の「ネットバカ」で追加を書くと、「間断なくクリックをしてデータを斜め読みし、次ぎのデータに飛び移るというネット常用者の作業は、脳の集中力を損なうようです」と指摘している。このブログを毎日様々な方法で解析しているが、滞在時間は1分を切っている。それに図書館の本を検索すればいいのに、ネットで検索している。これでは大した資料は手に入らない。それに著作権のある本の本文はネットや青空文庫では手に入らないという事がお分かりにならないのだろうか?

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September 26, 2010

忘れっぽいのはネット依存症のせいか、それとも…老化か?

▼土日はかねてから更新を止めようかと思っている。気分がむいたときだけ少しだけブログを書くようにしている。更新は気長にお待ちいただきたい。昨日も中国の超法規措置による船長の釈放がなければ書かなかったかも知れない。前日飲み過ぎたせいか頭がすっきりしないので、「書くという行為」に精神を集中させるまでに時間がかかるのである。
▼昨日はブログを書いてからちょうど「愛川欣也パックイン・ジャーナル」が始まった。この番組は朝日ニュースターで土曜日の午前11時から2時間毎週放映されている。昨日は上記中国船長の釈放があったので、時間の半分はこの話だった。元特捜検事だった郷原さんもゲストとして登場していた。午後は硬い映画を見るために近くの文化センターまで出掛けたので、TVは半分しか見ていない。原稿を書きながらTVを見ていたが、誰が「釈放」の決断を出したのか話題になっていた。もし新聞報道のように最高検が決めたならば、外交に対してとてつもなく大きな越権行為をしたので、最高検の検事総長が辞表を提出しなければならないほどの大問題になる。
▼しかし時系列で政府関係者の発言を見ていると、オバマと菅が会談するとき、すでに「釈放する意向」をオバマに伝えていたと考えるのが妥当であろう。しかし菅は「釈放」が「弱腰」と言質をとられ問題化されないように、「検察の判断」と押しつけたのではないだろうか、というのだった。
▼わたしはそれよりも船長が拘留されていた石垣島の八重山毎日新聞がどのように報じているか気になってネットで調べてみた。すると釈放は石垣空港が閉鎖されてから、飛行の時間外に再び開港して中国の専用機が着陸している。そのため地元から苦情が殺到している。さらに石垣島やそれより中国に近い島の船長たちは、いつ漁業をしている時、いつ拿捕されるか分からないので戦々恐々としている。
▼さらに「愛川欣也パックイン・ジャーナル」では、あの尖閣列島の海域は自民党時代、お互い触らずにやっていこうという了解の元に漁船が行き来していた。そして中国の漁船が来た時海上保安庁は、丁寧に追い払う様なことをしていた。ところが今回も追い払おうとしていたとき、衝突してしまったので問題が大きくなってしまった。それを中国側が日本の新政権の反応を確かめるためにあのような行動に出た。日本の報道機関は「中国側で一般の人々が抗議に立ち上がっている」とか報道しているが、それは一部の人々であって、中国全体の考えではないという様な話だった。
▼今朝のある新聞の書評欄に「ネットバカ」という本が評判になっていると出ている。それによると物事に集中できない。物忘れが増えた。長い文章を読めなくなった。これはインターネットを使うようになって精神的不安定を訴える人に見られる共通した症状だってさ。もっともネットをしていなくても同様な症状を訴える人が身のまわりには存在する。

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September 25, 2010

銀行における緊急時の対応方法

Sirousagi
(ご存知、大国主命と白兎)
▼朝刊を見て驚いた。もうこれは中国の脅迫に屈服したとしか云いようがない。中国ともっとも親しいと思われる日本共産党ですら、「尖閣列島は日本固有の領土であり、中国が領有権を主張したのは70年代になってからだ」、と指摘している。
▼昨日発売になった「週刊金曜日」で貿易センタービルに突入する航空機の写真がぼけることなく撮影されている秘密が書かれている。それによれば事前に突入を知っていたのはイスラエルの諜報機関モサドであり、彼らがカメラをセットしてピントも合わせて待機していたとされる。撮影されたフィルムはCIAに届けられ、それから各国の報道機関に配布されたのだという。
▼そんな話をしていたら、当時世界貿易センターに入っていた日本の銀行の破壊されたシステムの復旧をしていた人の話を聞く事ができた。それによれば非常事態が発生したとき、「某銀行はすぐ退避せよ」という事がマニュアルになっていたので、被害者はでなかった。ところがもう一社は現場を立ち去るなというものだったので、犠牲者が2名でてしまった。企業というものはなぜこのような非情なものだろう。そして復旧するに当たって某社のシステムはかなり前のコンピュータで書かれたプログラムだった。まず日本国内でその古いコンピュータを探す事から始まった。それはかなり困難を極めたが探すことができた。次ぎはその古いコンピュータに、新しく書き直したプログラムが走るか(操作)どうかが問題になったという。わたしは、なぜ2つの貿易センタービルが内部から崩壊したのか、という事ばかり気にしていた。しかし現場ではそういう問題を抱えて働いていた人もいたのだ。
▼昨晩取材などのお手伝いをさせていただいている新聞の縮刷版を頂いた。ページを括って見ると、わたしがトップ記事を書かせて貰える様になったのは2007年半ばになってからだ、という事が分かった。2週間前に取材したピアノの記事は30日までにまとめなければならない。

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September 24, 2010

コクーン歌舞伎「佐倉義民伝」をWOWOWで見る

Izumotaisha
(出雲大社仮殿、本殿は改修中)
▼雨脚が強くなる一方だったので、映画館にいく気力が削がれてしまった。本を一冊読み、WOWOWで放映していた中村勘三郎の「佐倉義民伝」(コクーン歌舞伎)を録画して見た。これは7月に渋谷Bunkamuraのシアターコクーンで上演されて大人気だった作品だ。チケットはたしか7千円くらいだったが手に入らなかった。
▼ストーリーは前進座などで上演される内容と同一だと思うが、わたしはそれを見ていない。佐倉藩の堀田城主が江戸表で重要な役割を持たされることになる。そのためにカネが必要になる。カネが必要な事は最新のメルマガでご紹介した「義民が駆ける」藤沢周平でも分かる。鶴岡にある藩は潤沢な資金を情報収集のために有効に使わなかったために、城替えを命令されてしまった。
▼堀田は人の良い殿様である。家老が悪知恵をさずけて年貢を計測するマスの枠の肉を薄くする方法を提案する。そして見かけは1俵だが「不足している」と農民に難癖をつける。一方年貢の2割軽減を訴えてに来ている公津の在に住む、名主の木内宗吾。何とか堀田に直接面会して了承を取り付ける。堀田とその子の会話で息子はマリー・アントワネットと同様に「米がなければ饅頭を食えば良いではありませんか?」と言わせる。
▼この作品で優れていると思うのは舞台の上に実際に土を盛り上げて田畑を作ってしまうことだ。そこで、いとうせいこうが作った「百姓春夏秋冬」というラップを農民に踊らせる。そこでは米の収穫がいかに手数のかかるものか実演して見せる。宗吾は堀田に杯をもらって故郷に帰ろうとする。この芝居ではニセ物の由井正雪(中村橋之助)なる狂言回しがでてきて話を進める。そして甚平渡しまで来ると船に鍵が掛けられ佐倉には帰れないようにされている。船宿の親父(笹野高史)と泣かせる場面があって彼は役人が封印した鎖を切って船に宗吾を乗せて佐倉に着ける。
▼ここでまた妻(中村扇雀)と健気な息子達が迎えてくれ、すぐに江戸表に出立しなければならなくなる。この別れの場面がまたまた泣かせる。そして上野寛永寺を参内する将軍(七之助)に直訴する。中村七之助は顔がのっぺりしているので「ラストサムライ」以来、天皇役や将軍役が似合う。当時将軍に対する直訴は許されず、堀田家預けにされる。そして磔になる。犠牲になるのは本人一人かと思っていると、妻や二人の男子と一人の乳飲み子まで処刑の対象として連れて来られている。後はみなさんご存知の通りである。処刑が終わると舞台は一転して昇天した宗吾だと思われる人物が現れる。これが実はニセの由井である。そして全員そろってラップで911から現代の矛盾を歌ってお開きとなる。
▼ラップを使ったという点。それに舞台に田んぼを持ちこんで労働による汗の結晶としての米と、それを収奪する堀田という人物を対照して見せる演出はすぐれていた。とくに宗吾が竹に積もった雪道を転げるように江戸に向かう場面はため息がでるほど優れていた。

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September 23, 2010

まもなく「ER15」最終シリーズが始まる

Dehani
(一畑鉄道のデハニ型電車、映画にも登場した。出雲駅にて)
▼昨日は14万番に20ほど足りなかった。今朝はもうすぐ達成すると思う。TV番組は時間がないので殆ど録画して見るようにしている。録画すれば早送りで時間を3分の1か半分に節約することができる。昨晩はNHKBSで10月から放映される番組の予告があった。その一つが「ER15」である。わたしがERの事を知ったのは星林さんの職場でこの録画ビデオが回覧されている事をしった13年ほど前の事だった。正月に体調を崩して1週間ほど熱を出して寝込んでいた。そのときお借りした録画ビデオを全部みてすっかりはまってしまった。それでシリーズ3からリアルタイムで見るようになった。
▼ところがそれも「15」で長年続いた番組もいよいよ終了する。わたしはずっと見ていてシリーズ8のグリーンの葬式でもう、ERは終わったと思っていたから特別の感慨もない。予告を見ていたら、過去の出演者も様々な形で登場するらしいから、愉しみである。最終シリーズは10月7日(木)夜から始まる。
▼さらに「グッド・ワイフ」という新番組が始まる。地方検事だった夫が疑惑で失脚し、元弁護士だった妻がが復職して、夫を疑いながらも彼の疑惑を晴らすという様な番組でアメリカではかなりの高視聴率らしい。それで妻を演じるのはERの初期にジョージ・クルーニーの恋人ハサウェイ(ジュリアナ・マルグリース)を演じていた女優である。こちらは火曜日の夜に放映される。
▼今回の旅行で一眼デジカメを持った女性を多く見かけた。価格は10万円前後だろうか。しかし一眼デジカメは大きいので、女性がホールドするには手のひらにすっぽり入らない。見ていると大きさをもてあまして、シャッターを薬指で押している人もいた。しかも汚れた電車の窓ガラス越しに撮っていた。メーカーは良い一眼デジカメを買えば良い写真が撮れるかのような錯覚を消費者に持たせる。しかしカメラのカタログに掲載されている多くの写真は、10人くらいのそれぞれ専門の分野のスタッフが協力して撮影している。だから一眼デジカメを使えば、これと同じ写真が撮れるかのような宣伝は一種の詐欺と同じである。わたしは色々試した挙げ句、海外旅行も含めて一眼デジカメを旅行で持ち歩くのは止めた。カメラを首に提げて苦痛を感じない重さで、チャンスと思った瞬間押せなければ、カメラの意味はない。いまは旅行や取材で撮る写真は90%がLUMIXのLX3で済ませている。
▼昨日厚労大臣だった長妻氏がお別れ記者会見をしていた。長妻氏がなぜ大臣を下ろされてしまったのか?色々取りざたされているが、このサイトの話はさもありなんという気持ちにさせられる。

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September 22, 2010

NHKETV「98歳・新藤兼人の遺言~映画」を見る

Tugi
(一畑電車のシートには接ぎが当てて大切に使って入る)
▼昨日明らかにされた「大阪地検のFDデータ改ざん事件」事件は特捜部ぐるみであると思われるが、前田検事をトカゲのシッポを切るように切り捨てて終わる可能性が高い。この事件の前にある弁護士がブログで「刑事事件なんてすべて検察の思い通りになるんです」と書いていたが、こんなねつ造をすれば、白を黒と言いくるめるのは朝飯前であろう。ただ前田検事はパソコン操作を熟知していなかった。一部の新聞にそのFDデータの更新日時の写真が掲載されている。もし日時をねつ造したければ、まずネット接続を一旦切る。次にパソコンをちあげるとき、スイッチを入れてすぐBIOS設定画面になるので、そこで立ち上がるのを止めてBIOSモードにする。そして日時を希望の日時にしてしまえば良いのだ。前田検事の場合、上手の手から水が漏れてしまったのだ。
▼さらに昨日正午の記者会見で無罪が確定した村木さんが、職場のパソコンを全部更新したばかりなので古いデータが残っているはずはないに、「データが出て来た」というのはおかしいと思っていた、と指摘していた。恐ろしい事に検察の手にかかると何でもアリになってしまう。
▼◇NHK教育テレビ19日夜のETV特集「98歳・新藤兼人の遺言~映画“一枚のハガキ”を撮る」新藤兼人監督は3年ほど前に「陸にあがった軍艦」をユーロスペースで初日に見た時、上映が終わった後舞台挨拶で登壇された。そのときこのドキュメンタリーにも頻繁に登場する孫の「風さん」もご一緒で、挨拶が終わったあと孫に頭をこづかれてペコと下げて会場から笑い声が上がった。新藤監督は今98歳で、もう映画を撮るのもこれが最後になるだろうと云う。
▼新藤は兵隊検査で丙種合格だったので、まさか自分に召集令状が来るとは思っていなかった。だが召集令状が届き、海軍の特別攻撃機のパイロットの宿舎の清掃や、彼らの世話をする任務に就く。そこで任務が一段落すると責任者が、これから新しい任務に就くことになる。ただしそれはくじ引きで抽選をして決めると言われる。そこでは新藤が配属された100人の部隊のうち94人が戦死するという経験をする。
▼新藤は自らの体験を何とかこの「1枚のハガキ」を映画にしたいと希望して体力づくりをしてきた。朝6時に起きてNHKの基礎英語を聴いているという話は以前一度書いた。この日は孫の風ちゃんの号令で赤ちゃんのように寝転がったまま、「カイクリ、カイクリ」と手足をグルグル回す運動を繰り返す。風ちゃんが「もう一回する?」と聴かれると「もういいよ」と答える。シナリオを書いた次は絵コンテを5冊の図画ノートにカラーで書きためていた。しかし資金を集めるメドがたたない。ようやく息子さんか親戚の方なのか同じ新藤さんという人が、半分の資金集めのメドがたったから撮るだけとってしまおうと撮影開始になる。
▼「一枚のハガキ」の撮影はすでに今夏に終わって編集作業に移り、公開は来秋になる予定だ。新藤は仲間は死んでしまったが生き残った自分が彼らの事を映画にする必要があると自分の戦争体験を映画にすることを考えた。リハビリをする毎日でどう見ても肉体的には限界を超えているように見える。しかし「一枚のハガキ」という新作に込められたメッセージからは、日本人が戦争という愚挙を忘れつつあるからだ。
▼ブログは今晩深夜に14万番になるでしょう。

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September 21, 2010

◇「悪人」を見る。

Tenshu
(松江城天守閣からの眺め)
▼昨日朝日にリスボンの事を書いた秋山なる人物の事を書いた。この人の書いているHPたどって行くと錚々たる学歴が書かれていて、いまは千葉県にある某私立大学教授である事がわかる。しかしその学歴にくらべて書いている内容には、勉強不足と思われる部分が少なからず見られる。
◇「悪人」この映画を見てふと歌舞伎「籠釣瓶花街酔醒」の事を思い出した。主人公の青年清水(妻夫木)は従兄弟(光石)の経営する解体工事を手伝って毎日を過ごす。家に帰ると祖母(悠木)と二人でかなりいたんだ家に住んでいる。趣味と云えば高級車(日産スカイラインGTR)を乗り回すことだけだ。そしてもう一つ携帯の出会い系サイトで出会った女性と実際に話をすることだけだ。単調な毎日を過ごしていると、同年代の若者と出会うには、そんなサイトしかなくなってしまう。ある日出会い系サイトで出会った一人の女性(満島)佐世保駅で待ち合わせをしている。すると彼女は、彼を無視して強引に別の高級車に乗った旅館のボンボン(岡田)の車に乗り込んでしまう。妻夫木はその仕打ちにイラッとして二人の乗った車を山間地まで追いかける。
▼前の車にのった二人は女がボンボンと結婚すれば「将来旅館の女将になれる」、と話したのに男は「仲居ならば面接によっては雇えない事もない」とうそぶく。そこで仲違いして女は車から突きおとされる。その後を追っていた妻夫木は助けようとするが、「後を追ってきたのね」と揶揄されるのでカッとなってクビを締めて崖から突きおとしてしまう。これが第一段階である。女の両親は歎き悲しみ、父親はボンボンに復讐をしようとする。
▼失意の妻夫木はサイトで知り合った別の女とデートをする。それは郊外にある紳士服売り場の女馬込(深津)だった。妻夫木自分の悩みを馬込に告白すると、彼女は逃避行しようと決意する。ラブホテル満島の首を絞めた経緯を深津に話したあと、妻夫木は長崎県警の前で車を停めて自首しようとする。しかし深津はもう一晩だけ一緒にいたいと、車のクラクションを鳴らして妻夫木を翻意させる。そして二人が辿り着いたところは福江島の大瀬崎灯台だった。そして食べものも暖房もない灯台の小屋で二晩ほど過ごす。そして深津は食料を調達するために街に出た所を警官に保護される。
▼しかし交番の警官に調書を取られているとき窓から逃げ出す。灯台までの藪だらけの道を再び駆け登って戻っていく深津。そこで待っていたのは深津のかけてくれた憐憫の情に逆とって逆上した妻夫木の姿だった。つまり妻夫木は深津が愛情を持って接してくれた事に対して自分が本当は「悪人」だという姿を見せたかったのだ。そして逮捕されて引き立てられていく妻夫木。深津は再び郊外の既製服店で「殺人したのだから、彼は悪人なんだ」と自分自身を納得させて、前と同じように働こうとするのだった。だがこの場合直接手を下したのは妻夫木だが、本当の悪人とは誰だったのか?みなさんお考えいただきたい。最初にご紹介した籠釣瓶花街酔醒と同じことであると、筆者は思う。

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September 20, 2010

都心では歩くと人にぶつかる。

Suidourou2
(18日の松江市の水燈篭祭り風景)
▼午後のJALで出雲空港から羽田に戻ってきました。東京で感じることはなぜこんなに人が多いのかということです。とにかく地方に行くと街を歩いていて人にぶつかる事がないのです。ところが東京は人を避けたり、自転車に注意して歩くだけで疲れてしまいます。今回のホテルは名前は書きませんが、地元のコングロマリットがかなり前に建設したものです。継ぎ足し継ぎ足しをしているので、例えば大浴場へいくのにかなり迂回をしないといけません。個室の中は使いやすいかというと、例えばトイレはウォシュレットは追加して作っているので、室内が狭くなっていてペーパーホルダーにぶつかるほど狭くなっています。そして朝食がいちおうビュッフェ形式になっていますが、内容はかなりお粗末です。これならば駅前の東横インに泊まったほうがどんなに良かったかと思うほどでした。要するにコングロマリット化してしまった地元企業は資本をどう投下してよいか分からなくなっているのです。
▼系列のデパートも中途半端、鉄道もしかりでモータリゼーションの結果、電車に乗る乗客は減ってしまっているのに、何ら乗客を増やす工夫をせず、「○○○鉄道を守ろう」というスローガンだけが駅構内に寂しく貼られています。さらに電車の中の吊り広告が殆どありません。あるのは自社と自衛隊だけです。広告を出稿する方にしても、その効果を期待する訳ですから、結局そうなってしまうのでしょう。古い車両の運転体験もできるようですが、1万3千円でどれだけ収益があがるかわかりません。わたしは同社の経営に何ら責任を追っているわけではありません。しかし資本を集中し、起死回生の策を考えないとこのコングロマリットは総倒れになってしまうでしょう。
▼昨日朝のNHKは大相撲の白鳳の連勝記録につて 千代の富士の連勝記録に並んだと騒いでいました。先月の名古屋謹慎場所と打って変わってはしゃいでいます。しかしこれは強い相手がいないというだけの話です。これをして白鳳が凄いと持ち上げて先月の借りを返しているとでも思っているのでしょうか?
▼昨日の朝日朝刊に旅行作家の秋山という人がリスボンについて書いていた。その中にサン・ジョルジュ城について触れている。あの城壁の上にたったのはもう半年以上も前の事になってしまった。ただしこの人の文章は旅情に酔ってしまっていささか正確さに欠ける嫌いはある。本日メルマガの発行日です。ブログは木曜日か金曜日頃に14万番になります。

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September 19, 2010

「松江水燈路」イベントをみる

Kurayosi
(倉吉の街並み)
▼ホテルの大浴場に「危険防止のため、過度の飲酒をした方の入浴はお断りする事があります」と張り紙がしてある。しかしそれをチェックする人がいる訳でもなく、チェックする器械も置いてない。これは万一事故が起きたときの責任回避の手段と考えられなくもない。本当に危険を回避するつもりならば、アルコールチェック器を置いた方が安全だと思う。
▼昨日は倉吉に出かけた。ご存知の方も多いかも知れないが、里見忠義は安房8万石からこの倉吉の4千石へと配流になっている。その理由を書いている時間はない。しかしいまでもそんな訳で千葉と倉吉の交流がある。松江から気動車で約1時間半ほどある。駅前からバスで15分ほどかかる。バス停で降りるとき運転手さんは親切に行くべき方向を教えて下さった。永六輔が「倉吉の町は日本トイレがいちばん綺麗だ」と言った事があるそうだ。すべてのトイレに入ったわけではないが、確かにきれいだった。そして街並みの作り方が、昔のそれをちゃんと現代に活かしている。さらに巨大な店が一人勝ちしている訳ではなく、小さな店がそれぞれ特色を生かして町を盛り上げているように思えた。昼飯も昨日とは違って美味しい料理屋さんで食べる事ができた。
▼帰りは特急「おき5号」に乗ったので約1時間で松江に戻ることが出来た。駅員さんに「指定券」をと言ったら「始発が隣の駅なので、その必要はないでしょう」と自由席券を売ってくれたが、それは正解だった。
Suidourou
(水燈路まつりの様子)
▼夜は松江の水燈路祭りがあったので行って見た。大手前という県庁近くの広場で松江城のライトアップの点灯式があり、それを見た。八雲を盛り上げようという事で「化け物」に扮した行列もあって催しを盛り上げていた。松江の第二夜は炉端焼きの店に入ったが、大失敗だった。どうやったらこんなにまずい料理を作ることができるか、という物ばかりでてきた。たとえば焼きナスは素材が悪いのか水がベタベタとして、なすの形が崩れていた、ジャガイモバターも固くてコチコチでまずかった。第3夜は失敗できないので慎重に探した。川沿いを歩いていると魚を焼いている良い匂いが漂ってきた店に入った。ビールを頼んで「メニューを見せて下さい」というと、「メニューはないので予算を言ってくれればそれに応じて料理を出す」という。果たして煮魚から焼き魚ととても美味であった。そして最後は宍道湖で採れた大粒の蜆を使ったシジミ汁を目の前で作ってくれた。

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September 18, 2010

小泉八雲の遺産を大切にしている町

Ichibatad
(一畑鉄道乗り換え駅で)
▼一畑(いちばた)鉄道の電車に乗って出雲大社まで行った。松江市は一畑という企業の街であるようだ。JR駅前のデパートも一応三越並の品揃えである。靴下を一足しか持参しなかったので買いに行ったらカルバンクラインとかポロのしかなかった。そういう高価な靴下を穿く趣味はないのでユニクロの様な店を探した。すると駅構内に3足千円のスニーカーソックスを売っていたので、それを買い求めた。一畑鉄道の始発駅であるしんじこ温泉駅には小学生が沢山乗車を待っていた。駅の入り口にはあの映画「レイルウェイズ」の中井貴一が微笑んでいるパネルが貼ってある。あの映画は一畑鉄道のPRのために作られた様で、地元の人はわざわざ映画館に足を運ばないのだろう。小学生たちは途中にある何とかパーク駅で降りていった。社内にはアテンダーとおぼしき女性案内員さんがいて周りの景色を紹介してくれたり、ワンマン運転であるので切符を販売している。
▼途中彼女の説明を聞いているとやはり島根にとって岩国哲人と竹内まりやは偉大な人らしい。途中にある巨大な木製ドームは岩国が作ったもので竹内がコンサートをしたと説明があった。でも野球やサッカーができる大きさではないようだ。街を歩くと「竹島は日本の領土だ」という案内が目立つ。そして「平和に就職しよう」という自衛隊のポスターも目立つ。一昨日の話によると若者は仕事がないから大坂や東京に出てしまうというのも納得できる。そして出雲大社に近づくと巨大な日の丸が掲揚されている場所が見えてくる。説明によれば昔の神殿はその国旗掲揚塔の高さがあり、国旗は畳50枚分の大きさがあるという。何と無駄な事をしているんだろう。
▼さて終点で降りて大社に向かう。今は改修工事が行われている。参道はかなり寂れている。今時出雲大社を有り難がって参拝する人はいないのだろう。境内にはいるとしゃもじと箸をうる露店があって年配の女性がやる気を見せずに「箸はいかがですかー」とひなびた様な箸を売っているが誰も見向きもしない。しかも本殿を参拝するには、短パンTシャツなどはダメで、長ズボンと襟のあるシャツを着用せよとある。これは数週間前に云われたことと同じセリフだ。今時こんな事を言っているから、誰も来なくなるよ。そしてお腹が空いたので参道にあった出雲蕎麦屋にはいったが、年寄り夫婦がやっている、今にも潰れそうな店でこれまた味は悪かった。
▼午後から松江城と小泉八雲の旧居という博物館に行った。小泉はこの松江に1年2ヵ月ほどいただけだった。展示は有料だが、遺品と手紙に出生証明などが中心で、小説が書かれた背景などについては触れていない。ちょっとこれでは博物館と言えないシロモノが展示されている。いま彼の子孫はどこかの大学教授がただ一人。隣に旧居があり、これも見学は有料、さらに隣には八雲の名前のついた料理屋がある。つまり松江は強心臓にもたった1年2ヵ月だけいた小泉八雲の名前を大切にしている街でもあるようだった。

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September 17, 2010

◇「トイレット」(2)松江市にて。

Yakei
(宍道湖の夜景)
▼関東地方では昨日ようやく気温が下がって過ごしやすくなった。同時になぜか音信不通だった何人もの方から一斉にメールが届いてうれしかった。ひつじねえさんは昨晩キリ番をゲットされました。
12100
▼今年の夏休みは仕事で動けなかったので、午後の飛行機で松江に来た。本当は列車で来たかったのだが、「出雲」は昔と違うルートになってしまっている。それに飛行機の方が安いので仕方なく、この選択肢になった。松江市は人口20万8千人と県庁所在地で最も少ない市だという。因みに松江城は17万石だと、昨夜の西洋居酒屋のマスターは言っていた。夜の街を歩くと人通りが少なくシャッター通りになっている。マスターをして5月に公開された「レールウェイズ」をまだ見ていないと話していた。きょう電車に乗ったら感想をまたご報告したいと思っている。
▼松江市の細い路地の裏にあるレガルという居酒屋は偶然見つけた。「きょう開店2周年で最初のドリンクはサービスです」と言ってくれた。ビールはわたしが誕生日など特別の時に飲む、「ハートランド」だった。地元の大きなフレンチの店がバックボーンに控えているという、ことで酒のつまみはいずれも工夫してあった。松江は古い街なので食も和風文化なのだという。だから敢えてフレンチ風の酒場に挑戦していた。店内は一見モノクロ写真風の絵が何枚か掲げてあった。その写真に見えたのは手書きの絵で店内を落ち着かせる。わたしは携帯に保存してあったスカイツリーの写真をお見せしたらすいぶん興奮してくれた。どこかでプリントして置いて来ようと思う。
◇「トイレット」(2)カナダの家族は英語を喋ってるが、もたいは息子や娘が「カネを出してくれ」という言葉を理解しようとしている。必死に訴えるとそれは伝わるようである。次男がスカートを作る布を買うために資金援助してくれという説得が通じる。それを見て長女は自分はフィンランドで開かれる「エアギター」の大会に出たいと兄に相談する。次男は自分の体験から「ばあちゃんの目を見て一生懸命説得すれば分かって貰える」と語って聞かせる。長女が必死に訴えるとばあちゃんは分厚い札束が入ったサイフから20枚近いお札を引き抜いて彼女に手渡す。
▼そして次男のコンクールが開かれる。だがスーツにスカートを穿いて舞台に立ったとき、満場の目線に圧倒されて急に立ち往生してしまう。映画館の観客はどうなってしまうのだろう釘付けになる。するとばあちゃんは客席から急に「○○○(次男の名前)COOL」と叫ぶ(発音はNHKの「基礎英語」で教えている発音ではとっても通じそうにない)すると彼は気を取り直してピアノを弾く。そしてしばらくして映画の最初の場面と同じ葬儀の場面、今度はばあちゃんの葬式で次男は大いに涙を流して泣き崩れる。要するに言葉は通じなくても気持ちは通じるという事を言いたかったのだろう。だが映画はtotoとタイアップしており、「ウォシュレット」にした方が内容を正しく反映している。もしくは「ばあちゃん」であろう。

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September 16, 2010

NHK「テロリストと呼ばれて」を見る

▼『鍵盤乱麻』HPもブログのまもなくキリ番になります。このカウンターもどちらか一つに絞ろうと思ったまま引きずっています。NHKでは他の番組もみています。わたしは基本的にTVよりも本を読む方が好きなので、TVは見てもブログを書く時間が惜しいので、書く本数は限られます。そのいくつかをちょっとだけご紹介します。「安保の時代4」は、言わば安保賛成という立場で戦った言わば右翼の人たちを取り上げていたので、10分で見るのは止めました。「貧者の兵器とロボット兵器」は原点が、「アメリカの911同時多発事件はアルカイダがやった」。だからアメリカの報復は正当化される、とうい立場に立つ物です。わたしは「911事件はアメリカ政府のやらせだ」という立場なので、この出発点には同意しません。つまり貧者の兵器とは自爆テロで、それに対してアメリカはロボット兵器を使って入るわけです。わたしは自爆テロは否定します。しかしアメリカによる言いがかりで国と命を奪われる人々にとって、戦う手段がそれしかなければ、彼らにとっては仕方ないでしょう。
▼アフガンの過激派は好きで過激派になった訳ではない筈です。それはアメリカ一国に冨が集中して、アフガンが収奪されている事が問題なのです。奴隷制度という人身売買がないだけでかつての植民地と何ら変わることがないのです。そして軍事産業や新興IT企業はロボット兵器でまたまた大儲けを企んでいます。そしてそれを操る兵士は戦地へ行って自分の身を危険にさらさずことなく、アメリカ本土でゲームのジョイスティックを握ってロボット兵器を楽しそうに操作している。そこからは最早人を殺すという概念は消えつつあります。こういうのもアメリカ国内にはまともな仕事が存在せず、有能な学生が軍隊に就職するしかないという現実もあるかも知れません。またその様な事が日本に起きないという保障もありません。
▼もう一つ「テロリストと呼ばれて」はキューバのグアンタナモにある、テロリストの取り調べ装置です。ブッシュJRは、彼らにハーグ条約にある捕虜としての処遇は当てはめないとして、水責めなど中世にあったような拷問を加えつづけてきました。ところがオバマがこのグアンタナモのテロリスト取り調べ装置の閉鎖を決めました。一時は800人近い「テロリスト」が収容されえていましたが、今は200人を切っています。なぜ完全に閉鎖できないのか?一つは一度「テロリスト」の烙印を押されたら、母国が受け入れを拒否し受け入れる国がないこと。もう一つ収容されていた人の中にチベットの人権活動家やチェチェンの武装勢力の人たちがいて、中国やロシアが受け入れを拒否しているためです。TVに登場した殆どの人は、テロリストとは無関係の人で、いまも近所の人にはグアンタナモにいた事は秘密にして、取材の車も家よりもかなり遠い所で下ろしてもらって身分がばれないように気を使って生活しています。
▼その他自分の国に二度と帰れなくなって、妻や子どもたちとは電話で話をするだけ、という男性が登場します。彼はアルバイトでカネを稼ぎ家族に送るという、明日も将来も見えない生活を送っています。アメリカは罪もない人を「テロリスト」と決めつけ、その人達の人生をも奪ってしまったのです。先週末に放映されたまともな番組は、この最後の作品だけでした。「トイレット」(2)は明日書く予定です。

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September 15, 2010

◇「トイレット」を見る(1)

▼民主党代表選挙は予想通りの展開で決着した。すなわち官僚達は菅の方が扱いやすいと考えて、大学時代などの人脈を通じてあらゆる謀略を使った。週刊誌やそれが掲載される新聞広告マスメディアに小沢の悪評を書く。「青木某女との関係」といかにも「不倫」が存在するかの文字が躍っていた。こういう官僚の謀略が日本の政治を変える可能性があると考えるとこれはかなり恐ろしいことである。
▼昨晩当たりから昼間と夜の気温差が広がって来た。夜は寒いと感じるほどだったので、もうアルコールは必要でなくなった。暑いときは身体の皮膚から内蔵まで焼け付くような感じがして、飲まずにいられなくなる。それも不思議なもので毎年9月20日前後にはピタッと納まる。月末には区が主催する健康診断があるので、少しでも肝臓を休ませておかなければならない。
▼ネットを見てこのブログにやってくる検索用語を分析すると、本のタイトルが一番多い。自分は読まずに書いてある事を知りたいのだろう。今一番多いのは「琉球処分」である。これは読んでいるがあえてブログには書かない。分厚い本だが、3日もあれば読めると思うので各自努力をしていただきたい。昨晩読む本がなくなってしまい、夜7時過ぎに図書館にでかけて須賀敦子の「塩一トンの読書」他を借りて来た。この「塩…」の最初の方で須賀は「読書の愉しみとはほかでもない、この『どのように』を味わうことにあるのだから。カルヴィーノのいうように「読んだつもり」になって本をじっさいに読んで、そのあたらしさにおどろくこともすばらしいが、…」とある。要約を読んで、読んだつもりになってもらっては困る。それどころかわたしの書いたブログを引用してまた論文を開陳している輩(やから)がいるのにはもっと驚く。
▼「ズンゲン支隊」も同様で本のありかをお教えしてあるが、3万円のゲーム機は買っても1万円の本を買って読むためのカネは惜しいらしい。「ヒロシマ少女たち…」のヒロイン石○郁江○さんも昨年発行された某週刊誌にちょっとだけ紹介されている。自力でどうかその週刊誌を探して読んでいただきたい。わたしは週刊誌の切りぬきを持っているが提供するつもりは一切ない。読書は手間ひまかかるものである。それもわたしという読み手のフィルターが掛かっている。それを読む前に手間ひまかけて努力をし原本をあたって、読書の愉しみを味わっていただきたい。ネット社会は玉石混淆ではなく、石石石玉混淆
◇「トイレット」母親の葬式の場面で息子が大泣きしている場面から映画はスタートする。日本映画だが登場するのは外国人(舞台はカナダという設定だ)だけだから、映画はすべて字幕である。その葬儀に一人の老婆(もたいまさこ)が立ち会っている。しかし彼女は英語がしゃべれないので映画の中では無言の演技が要求される。老婆は娘(つまり3人の母親)が死亡してしまったので、彼らが引き取る格好になる。長男は研究所に勤務して別居してフィギアが大好きだ。次男はピアノが好きだが引きこもり。長女は大学生だ。色々あって長男はみんなと一緒に暮らすことになる。そこにいる「ばあちゃん」(最後まで固有名詞である名前は明らかにならない)はトイレに出入りするたびに、大きなため息をつく。
▼長男はそれが不思議でならない。次男は母親の部屋から旧式のリッカーミシン(ソーイング・マシーン)を探し出し、それで自分の持ち物を縫おうとするが糸の使い方が分からない。それで手真似足真似で「使い方を教えて欲しい」と依頼する。ばあちゃんは我が意を得たりと器用にミシンを操って生地をを縫う。そしてばあちゃんに生地を買うカネを無心してスカートを作ろうとする。長男は妹から頻繁に電話がかかってくるので、「紹介してくれ」とせがまれている。ところがある日ばあちゃんが行方不明になって、同僚の車を借りて探しているうちに脇見運転で事故を起こしてしまう。長男はばあちゃんがトイレを出たときため息をつくことを同僚に相談する。するとインド人の彼は日本には、旧来の日本式トイレと、西洋式トイレがあってそれが馴染まないのではないかと教えてくれる。
▼長男は気に入ったフィギアが3000ドルもするがそれを買おうと思ってカネを貯めていた。そして同僚の車を事故で壊した修理費用も3000ドル、そしてウォッシュレットも3000ドルするが、ばあちゃんのために奮発する決意をする。(タイムオーバー、明日に続く)

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September 14, 2010

NHK「原爆投下を阻止せよ」を見る(2)

▼昨日の取材は何を着ていこうかと迷った。想像だが取材対象は年輩の男性だと思って短パンYTシャツを着ていって正解だった。冷房もない木工場のような場所で作業をしていた。ピアノも調律師は演奏する人とは違うので、予備演習でピアノソナタのCDも聴いていく必要もなかった。しかし暑くて暑くて、帰宅してからシャワーを浴びて寝込んでしまった。
▼日曜深夜に日本テレビ系で「カツドウカ、社会へ~湯浅誠の若者塾~」を紹介していた。この日登場したのはキャリアがなくてホームレスになった男性と、大学の博士課程をでたにも関わらず高学歴で仕事がない女性だった。湯浅の主宰する「一丁上がり講座」は参加費500円で、50人前後が参加していたと思う。彼はここで自分の力で閉塞状況を切りひらく訓練をする。ビラの作り方から、記者会見の開き方などを実践的にやっていた。これはレイバーネットなどが開いている「活動家一丁上がり講座」の様子だ。
▼わたしはこれを見て、既存の同じような「講座」は組織労働者の枠を広げていないから参加者は限定されて減る一方である。しかし組織されていないワーキングプアの人々は増える一方なのだから、そこに焦点を当てて「育てる」努力をしていかないと、労働運動に未来はないように思える。そして引きこもりがちだった男性の背中を押し、先の女性に対しては講習会のなかで誕生祝いをする。この血の通った連帯感が、孤立したように見えた彼らに力と自信を与えていく。
▼NHK「原爆投下を阻止せよ」この番組を見ていて凄いと思ったのは戦争になっても、終わったら投資した債務は取り戻すよ、というウォール街の論理である。グルーが実務的な立場で落としどころを探していたのに対し、ジョーンズは大金をつぎ込んで原爆を作った。だからその原爆を投下して効果をカネを出してくれた人たちに、証明してみせなければならなかった。そしてそのために失敗は許されないからGPSなどない時代にあって目標が目視で確認できること。晴れの多い、他の影響を受けにくい地形を選ばねばならなかった。ちょうど広島の投下地点にある橋は「Tの字」が上空からもはっきり見えることだ。
▼ルーズベルトが死んでトルーマンが大統領になり6月18にには九州上陸作戦も検討される。トルーマンは側近だったグルーの意見を取り入れ、天皇制の存続を肯定し作戦を進めようとした。しかしジョーンズは、先に述べた理由により日本の早期降伏は認めないという立場だ。もしトルーマンがグルーの云うとおりにしていれば戦争は3ヶ月早く終わっていたはずだ。ところが昨日も書いたヨーロッパではベルリンがソ連の手によって陥落すると、共産主義者の息の根を止めるために原爆の存在をアピールする必要があった。そこで東西の覇権を争う「冷戦構造」が生まれる必然性が出てくる。
▼7月7日にポツダムで会議を開くときグルーはその代表から外される。そしてバーンズがトルーマンの側近として加わった。グルーは参加するバーンズに「ポツダム宣言」の「12項」を持たせた。そこには「天皇制の存続させる事に同意すれば日本は敗戦を受け入れる」という一項が入っていた。しかしバーンズは会議の直前に「12項」を削除してしまう。かくして日本にとっては受け入れがたい「ポツダム宣言」であったため、バーンズの思惑は成功し、原爆は投下される。そして彼らが原爆投下を正当化させる、「原爆投下は多くのアメリカ兵の命を救った」という論理が未だに信じられることとなった。そして遅まきながらグルーの旧財閥からの債権回収も目的を果たす事になる。

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September 13, 2010

NHK「原爆投下を阻止せよ」を見る(1)

▼今朝は古いピアノの取材があるので、昨日は午後からポリーニの演奏するベートーベンのピアノソナタをずっと聴いて、資料を読み込んでいた。
▼わたしはなぜヒロシマに原爆が投下されたのかずーっと疑問に思って30年来それに関連する書籍は全部読んでいたつもりだった。ところがNHKで土曜日に放映された、「原爆投下を阻止せよ」は今までの概念をひっくり返すようなドキュメンタリーだった。ジョセフ・グルーは当時アメリカの国務次官だった。彼は日本をずっと日本はビジネスパートナーだと考えていた。ところがジェームス・バーンズという男はソ連がヨーロッパでナチスに勝利してから、原爆をソ連のけん制する目的で使おうと考えた。戦前にアメリカで公開されたプロパガンダ映画「エネミー・JAPAN」というものがある。そこでは日本は有能な労働者を抱えた重要なパートナーになるうると云っている。グルーはKJPモルガンに所属しており、駐日大使として日本に来て、三菱や住友、NECと親密な関係を築いていた。そして東アジアには何でもあるというレポートを提出していいた。
▼そして彼はITTを通じて上記の財閥や会社の株を買いまくっていた。そして日本をアメリカの工場にするとうそぶいていた。だから日本を攻撃する事はビジネスの相手を潰すことになると政府に提言していた。つまり日本を徹底して破壊してしまうとウオール街が日本に投資して資金が回収できない、アメリカの利益にならないと忠告していた。
▼やがてアメリカは密かにマンハッタン計画を作る。国家予算の20%にもなる巨大なプロジェクトなのでその、資金調達は地元の雇用と水害対策でダムを作って、コツコツと実績を上げて来たバーンズに委ねられた。既存の電力会社の軋轢もあるが3年がかりでバーンズはダムを作り上げる。そして彼は第二次大戦が始まると戦時動員局長に任命される。マンハッタン計画を遂行するには、それを使う事をアメリカ国内で正当化しなければならない。それが「原爆はアメリカ兵の命を救う」というキャンペーンだった。
▼いっぽうバーンズは日本に投資した資金をどう回収するかが至上課題となった。スイスのバーゼルで開かれた会議で原爆投下前に日本を降伏させる方法はないかと探っていた。当時のスイスにはスイス国際決済銀行があり、ダレスなどが暗躍していた。そこでグルーが手に入れた情報は「天皇制を存続させる」事を日本に伝える。そうすれば日本は降伏するという結論だった。結局財閥ら天皇の取り巻き連中は、結果としてウオール街からカネを貰っているのだから、天皇さえ安泰ならば自分たちも安全だという論理が働いたのだろう。(早く出掛けるので以下は明日まで待たれよ)

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September 12, 2010

過去の遺産にしがみつく菅と小沢候補

▼新聞やラジオは「民主党代表選挙の予想」ばかりである。わたしは党員でもないので投票する資格はないのに、そんな「予想」をされても困る。なぜ「予想報道」で「菅有利」という内容が氾濫しているかと云えば、官僚の立場で云えば小沢よりも菅の方がコントロールしやすいからだ。昨日の「愛川欣也パックイン・ジャーナル」で昔の自民党総裁選挙で「口約束をしても、実際投票するときは、それが本当に口約束だった事が分かる」という。それは候補者の指名を書くとき、「名前の最後が」「一」なのか「三」なのかで誰の名前を書いているか腕の動きで分かってしまうのだ。今回の投票で云えば、菅は「横棒」から始まり、小沢は「立て棒」から始まるので、開票を待たずに結果が読める訳だ。
▼「週刊金曜日」最新号で「代表選挙」を「NHKの懐かしのメロディ」に例えて書いているジャーナリストがいる。「どうにもとまらない」山本リンダに「白いギター」に変えたチェリッシュ…。しかもエッちゃんもう声が出ないよ。過去の遺産にしがみついて生き延びようとしている人々のたくましさというか欲深さ、情念といったことについていつも思いを馳せてしまう。と書いて、つづけて菅直人も結局「薬害エイズ」の遺産だけで食っている人だ。一方小沢も過去の遺産で食っている点では菅と変わらない。「さすが小沢センセイ。まったくブレない」とおだてらられているが、単に新たな歌唱法を取り入れる意思も能力もないだけの話だと、手厳しい。
▼一週間前の「ニュースにだまされるな!」で金子勝らは、民主党のマニフェストを実行するために、道路特定財源に使うと云っていたが、両者ともそれにまったく手を付けていないと指摘している。だからどちらが首相になっても、現状はそれほど変化する筈はないと考えていたほうが、良いと非民主党員のわたしは考えている。
▼明日は朝早くから遠くまで取材に行かねばならないので、朝の更新はできないかも知れない。検索用語で「○○の発売日」など、とたどってくる人がいる。そんなのはメーカーに直接電話して聞いて欲しいぞ。メーカーも手抜きでお盆休みの告知以降HPを更新していないもの問題がが、それはわたしの責任ではない。

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September 11, 2010

オプスレイは墜落ばかりしている欠陥機なのだ。

Owarazaru
(主宰者の家にあった、浅田次郎の本)
▼辺野古に米軍はオプスレイを配備すると云いだした。実は沖縄の海兵隊にはもう戦闘能力はない。彼らの任務とは、戦乱が起きたとき中国などアジア各国に滞在している米国人を救出、撤退させるのが最大の目的なのだ。その救出順序も決まって降り、1位は米国人、で、2位は同国のグリーンカードを持っている人。3位がアングロサクソン、余裕があれば4位に同盟国の他国人となる。戦う機能がない海兵隊になぜ、欠陥機と噂の高いオプスレイが配備されるのか首を傾げたくなる。この機は実験段階で多くの犠牲者を出している。最大の欠点は「ボルテックス・リング状態」というヘリコプター独自の失速現象に陥ってしまう事にある。
▼昨日も書いた戦闘型ロボットの話だ。実はブレテダーなどの無人航空機はもう既に完成の領域に近づいていて、偵察して写真を撮るだけではなく精密爆撃すらできる。所が戦争というのは最後は地上戦で、敵陣地を一つひとつ潰していかなければならない。それで陸軍は兵隊の犠牲を少なくしようとして、開発に莫大な予算と科学者の力を投入しようとしているのだ。
▼昨日は取材で某市を訪れた。最寄りのJR駅から歩いて15分くらいの場所にある、そのシルバーセンターの中心人物にお会いする事が最大の目的だった。この日はボケ防止に麻雀を教室を開いている場所に最初に行く。わたしは麻雀の事は一切分からないので、その場所に興味はなかった。参加者の一人がアルゼンチンタンゴを聞く会を開いているとおっしゃったので名刺を交換する。わたしは名刺を持参するのを忘れたので、帰宅後ハガキに名刺を貼ってお送りした。彼女は来年8月にコンサートが集中するブエノスアイレスにいらっしゃると云っていた。
▼その場所からまた10分ほど歩いて会の主宰者のお住まいに向かう。わたしより10歳年上の方であるが、おしゃべりが大好きだ。骨粗鬆症になっていて自転車事故で怪我をした。その後不摂生がたたって胃がんが見つかる。胃潰瘍かと思って医者に行ったら癌だと云われて胃を3分の2摘出した。冷たい飲み物は身体に脂肪をつけると、先週わたしが云った事を実践されていた。部屋には冷たい飲み物は一切おいていない。まぁ体調が少しでも悪いと思ったら、考えられる一番良い医者に行くことだ。歳を取ったら手遅れになって「この次」は死しか控えていない。自己診断で「まぁいっか」などと考えずにいますぐ一番良い医者に急ぐべきである。
▼その主宰者の家を辞去するとき、一冊の本が良かったと教えてくださった。浅田次郎の「終わらざる夏」上下巻だ。一緒に行ったMINさんは図書館に申しこんだら70人待ちだったという。わたしも帰宅して図書館にリクエストをしたら130人待ちだった。トホホ。

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September 10, 2010

米軍横田基地経由で日本に流入する研究費

▼昨日取材があるとばかり思っていて、ある駅で待っていた。今まで待ち合わせをしても遅刻は一度もなさらない方なので、一応携帯の留守番電話に入れて、隣の駅まで行って仕事に使う機材を買って帰宅した。その後メールをチェックしたら、待ち合わせは今朝だという事が分かった。メールを手帳に転記する時に間違ってしまったようだ。わたしはスケジュールはメールの場合、グーグルのカレンダーにコピーして貼り付けている。さらに込み入った内容はプリントアウトするなりしている。グーグルカレンダーに入力したスケジュールは携帯で見られるようにしているが、この予定はカレンダーにも入れていなかった。つまりわたしの先入観だけで動いてしまった事から発生したミスだった。
▼「クールJAPAN」という番組がNHKHVで放映されている。内容な日本に滞在する外国人が、日本の文化をどうとらえているか感想を求めて、各国との違いを討論する番組だ。最新の番組は2日前に放映されたが、それは「日本のミュージアム」というタイトルだった。これを見て瀬戸内海にある直島にぜひ行って見たいと思った。さらに近くにある江戸東京博物館で、「触っても良い展示」があることが紹介されていた。一例が千両箱、肥え桶などだった。実際に持ったり、担がないとその重さは体験できない。取材に行っていたブラジル人は、ブラジルに博物館はたくさんあるが、実際触って見ることができるものは何もないという事だった。そういえば先日行った佐倉の歴博にある「現代」の展示では38式歩兵銃を実際持って重さを体験するというコーナーがあり、これが新しい体験型展示なのかと思った。
▼今朝の朝日27面に「米基地経由で研究費」という企画取材の記事が掲載されている。ここには例の千葉大の自動ロボットの写真も掲載されている。もうこうなると映画「ブルーサンダー」の世界に近づいてくる。副学長のN教授は米軍と豪軍から研究助成費として5万ドル両軍から受け取ったと語っている。N教授と組んで仕事をしているのは同大の特任教授で、テキサス州でソフトウェア会社を経営している。「連邦政府調達実績データベース」によれば特任教授が経営している会社と、米軍とのつながりは86年以降に契約は9件、総額56万5千ドルにのぼっている。
▼さらに横田基地を介して国内外の大学や研究機関と200件以上の契約の金額も公開されている。詳しくは新聞を買って読んでいただきたい。カネを通じた軍学共同体は密かに日本の大学に広がっているようだ。

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September 09, 2010

◇「ベスト・キッド」を見る。

Hagidera
(亀戸「龍眼寺」(萩寺)の萩の花、7日)
▼昨日電車に乗ったら、ipadを使って本当にマンガを読んでいる若い男がいた。想定はされていたが、目の当たりにすると「やっぱり」という気持ちになる。発行日よりも早く読むことができるのかな?いやコンビニ行けば、書店よりも早く買って読めるらしい。それにわたしの最寄りのJR駅まで往復する道路にある古本屋さんには発行日からすうじつするとマンガ週刊誌はすべて100円で売っている。またそれを立ち読みしているセコい奴もいる。100円なんだから買って読めば、持ちこんでいるホームレスの人たちを支援することにもつながると思うのだが…。電池を気にしながら、ああいう重いものを読んでいる人の気持ちは分からない。
▼◇「ベスト・キッド」デトロイトの自動車関係の会社で働く母親が、中国に転勤になる。母親は中国に向かい飛行機のなかで、中国語早わかりのような本でレッスンをしようとするが、一人息子のドレ(ウィル・スミスの実子)は見向きのしない。言葉が通じない見知らぬ国にいくのはイヤで仕方ないのだ。広いアパートに着いて荷ほどきをする。窓の外を見ていると公園で少年たちがサッカーに興じている。さっそく行って見るとアメリカ人らしい少年がいて、すぐに打ち解ける。
▼部屋に戻ると母親は「シャワーが出ないから管理人に頼んで来て」と云われて出掛けるが言葉はまったく通じない。しかし手振り身振りで、管理人の場所がようやく分かる。ハン(ジャッキー・チェン)が来てみると、単に元栓が開いていなかっただけだった。さて学校に行くと、何かと不良グループの標的にされる。そしてそれがシャクに障ったドレはドラム缶をひっくり返して、リーダーの少年に仕返しをするが、逆に捕まってこてんぱんに打ちのめされる。そのとき助けてくれたのはハン(チェン)である。5、6人カンフーを使う少年たちを追い払うので目を丸くするドレ少年。「僕にも教えて」と頼むが「ダメだ」と突き放される。
▼そして学校では紫禁城の見学とかに連れ回されるがドレは、虐められた少年の事が気になって仕方ない。それに彼らの目に止まらない様に隠れてばかりいる。そんな中でドレはバイオリンを習っている「良家の娘」であるメイと親しくなる。しかし悪ガキにとってはそれも気に入らない原因となる。彼女コンクールに出て別の音楽学校に入学する事を夢見七夕にドレとメイがデイトをする影絵劇場のシーンがある。この影絵は実に幻想的である。ているが、英語もわかるので何かとオドレに援助の手を差し伸べてくれる。一方ハンはようやくドレにカンフーを教えてやろうという気持ちになる。しかしハンが教えようとしているのは礼儀の様でもある。そして来る日も来る日も、上着を脱いで地面に脱ぎ捨て、それを木の枝に作った衣紋掛けに所作を繰り返させるだけだ。
▼実はハンは過去に自動車事故を起こして妻を亡くしいる。それがトラウマになって今はアパートメントビルの雑役係をやっている事がわかる。ハンはカンフーはめっぽう強いが終始寡黙で、いろいろな過去を持っているらしい事を匂わせる。そして何か月にもわたるドレが不満を言い続ける所作の訓練がようやく解禁になる。その着衣を捨てて拾って衣紋掛けにかけるという所作の中にはカンフーの基本が含まれている事をドレに教える。そしてハンを虐めるカンフーの師匠に「もうこれ以上ドレを虐めるな」と申し入れに行く。その道場で訓練している様子をハンは見て「これはカンフーではない。礼儀をしらない危険な武道だ」とつぶやく。そして相手の師匠は「虐められたくなければ、ドレを選手権大会に出して優勝させてみろ」とうそぶく。それからハンのドレに対する猛特訓が始まる。

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September 08, 2010

地雷の平和撤去技術転じて米軍の対テロ技術となる

▼一週間集中力を必要とした仕事が月曜日にメール送信と、音声データの発送が終わった。これで2、3日は楽ができるかとホットしていると、電話が鳴って急ぎの仕事を頼まれた。ありがたい事にこの仕事も最低で1週間はかかるだろう。
▼アフガンでタリバンに拘束されていたとされる、フリーのジャーナリストの常岡浩介さんが5ヶ月ぶりに解放された。ドバイに到着したご本人がツイッターで「いくつかのメディアで、『タリバンが誘拐』と、出ているのをみました。犯人はタリバンではありません。クンドゥズのラティブ司令官とタハールのワリーという、現地の腐敗した軍閥集団です。彼らはタリバンになりすまして日本政府をゆすっていました。」と語っている。本人がそう云っているのに、日本のマスメディアは本人に取材したのかどうか分からないが、「タリバンの仕業」を連発している。タリバンとは何か?ペシャワールの会の現地代表の中村哲医師すら著書で「タリバン農民を束ねる村役場の職員のような人たちで、決して過激派ではない。だから治水事業や人集めをするときは、彼らの是々非々の立場で交渉しないと、仕事は進まない」という主旨の事をしゃべっている。つまりタリバン=悪というのはアメリカが描いた図式なので、わたしたちは知らず知らずのうちに「タリバン=悪」という潜在意識をすり込まれているのだ。
▼8日朝日朝刊の3面に「米軍の研究助成増加/日本技術の軍事応用も視野」という記事を見て驚いた。インドで開かれたロボットの国際大会で軍関係者に説明しているのは千葉大副学長のN氏だからだ。N氏はかつて「地雷撤去ロボット」を研究しているというのでお目にかかって、ロボットが動く様子も取材させていただいたことがある。当時N氏は日本学術会議の地雷の平和撤去の責任者をなさっていた。見せていただいたロボットの写真もあるが、実際地雷が埋まっているカンボジアを見たとき、これでは何も役に立たないな、と思った。つまりN氏の作った地雷探知ロボットは体育館や屋外運動場の様な平地ならば、あるいは役に立つかも知れない。しかしカンボジアのジャングルや草原ではロボットを動かすことすらできないな、というのがわたしの率直な感想だ。YouTubeに掲載されているのは朝日の朝刊によれば、N教授は米国国防総省が資金提供をし、インド国立航空宇宙研究所と米陸軍が08年に無人航空ロボット技術の世界大会の模様だという。
▼この時の課題とは「1キロ先の銀行に人質がとらわれ、地上部隊と連携して救出作戦に当たる」というシナリオで、自作ロボットで障害物、地雷原、人質やテロリストの把握などの「任務」に挑んだ、とある。N教授と米国出身の千葉大の特認教授とつくる「チバチーム」は米豪両軍が主催する軍事ロボットコンテストにエントリーした。同チームはすでに研究開発費5万ドルが与えられ、11月に豪州で行われる本選への切符を手にした。このコンテストでは、市街地で非戦闘員と戦闘員を識別する自動制御の軍事ロボットの能力を競う。レーザーポインターを武器に見立てて照射して敵を「無力化」する作戦だ。
▼N副学長は「学生はこうしたコンペでは燃える。動機付けとして非常にいい」と語っているという。しかし地雷の平和撤去技術がこんな風に安易に米軍の「対テロ作戦」に協力する技術になってしまって良いものだろうか?

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September 07, 2010

「体当たりの演技」しか興味のない人へ

Motimoti
(紀伊国屋の「もっちり鯛焼き:小倉餡)
▼日曜日NHKで放映された「安保の時代3」の放映が終わるとたちまちその検索用語が増える。わたしはそれほどヒマではないので、見てすぐ書く事はしない。例え見ていても気に入らなかったものは書かない。日曜日のそれは後者になる。見るのに1時間、書くのに1時間。そして読んでいただける時間は大体1分以内。通りすがりのついでにわたしのプロフィールを参照していかれる方もいらっしゃる。しかし見知らぬ人に自己紹介するほどお人好しでもない。以前冗談で自己紹介を書いていたら、それを真に受けて「危ない人」と思われてしまったので、以後は一切書かない。おかげで平和友好団体からも仲間に入れて貰えない。わたしは群れるのが嫌いだから、仲間に入れてもらえなくても、それはどうでもよい。
▼こんな事を書くのも、検索用語に不思議を感じるからだ。例えば1年前の「ヒロシマ少女たちの日記帳」をこのブログでご紹介したときは、1日のアクセス数が驚異的に700件くらいになった。ところが1年後の8月15日に放映された、「15歳の志願兵」は数えるほどである。何故なのか自分なりに考えて見た。前者は主人公を演じた女優が可愛かった。現実の主人公は写真が一枚残されているだけで、お世辞にも可愛いという分類には入らない。ところがその主人公の名前で検索して来る人が未だに後を絶たない。「石○郁○生い立ち」なんて冗談かと思う様な検索用語で訪問して来るのにはあきれてしまう。ドラマを良く見れば分かるが同級生が証言しているもの以外の記録は存在しない。
▼方や「15歳の志願兵」で描かれているのは戦争に協力させられていく、教師と教え子たちの心の内面の葛藤である。わたしは後者の方がドラマとしては優れていると思うが、可愛い少女の方が大衆受けするのだろう。沖縄で云えば「ひめゆり決死隊」、樺太で云えば「真岡郵便局の電話交換手」どうもこちらの方が分がある。
▼同様に「キャタピラー」の評判を検索用語やネットで見る。この映画はヴェネチア映画祭で金熊賞を受賞して評価された。ここでは北野武の「HANABI」も受賞している。両方とも見ているが、果たして前者はヨーロッパ人に戦争に巻き込まれていく農村に生きる婦人の苦悩がどこまで彼らに理解できたか分からない。「HANABI」にしても歴史に残る映画にはならかった。思うにこの映画はタケシとそのスタッフは、オリエンタルのエキゾチックな色使いをして審査員の興味を引いただけであろう。
▼では「キャタピラー」はどうか?おそらく監督の思惑とは別に、審査員たちはオリエンタルの性の営みを興味深く見て一票を入れたに違いない。いやわたしは監督が戦争がいかに無為で残酷なものか描いたと思う。しかしネット上で話題になっているのは「寺島しのぶの大胆な演技」という賛辞である。大体女優が全裸になって演技をするとこういう評価が出てくる。松坂慶子の「るにん」の時もネットや一部の評論家が話題にしたのは、裸の演技である。さらに驚くべきというか、バ○ではないかと思うのはネットの話題は「キャタピラー」で「ダルマ状態になった夫の演技は障がい者を連れて来て演技をさせたのではないか」という的外れな論議すらあることだ。こういう事をネット云っているようでは監督もがっくり来てしまうに違いない。

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September 06, 2010

軍需がないと歎く三菱重工の幹部

Brazil1
(5日代々木公園で行われていたブラジルフェスタで踊る人々)
▼わたしは煙草を吸わないが、自宅にはいくつかの着火専用ライターがある。これは我が家ではアレルギーの人がいるため、いわゆる噴霧式の防虫剤、殺虫剤が使えないからだ。そのため生協などで扱っている「天然除虫菊」の蚊取り線香を使っているので、それに着火するために必要なのだ。テレビなどで宣伝している、渦巻き型の蚊取り線香はその成分が危ないので使わない。ライターは安価なものは100円から、高いものは500円くらいまである。実験しているがどちらが長持ちして、最後まで使い切る事ができるか分からない。使い切ったライターは解体してガスを抜く。これはかなり面倒である。できればドライバー1本でネジを回すとか、もっと簡単に解体できる仕組みにして欲しいものだ。
▼昨日メルマガを送信直前の状態にして出掛けた。電車に乗るとてんぐささんから投稿メールが携帯に転送されてきた。そのメールの前文に「これから代々木公園のブラジルフェスティバルに行く」とあったので、さっそくその場所を確認するメールを送った。まだ一度もそのような集会に行ったことはないので、ぜひ一度行って見たかった。「NHKの前あたりに来れば分かる」というので後から出掛けた。会場はここで時々デモ行進やメーデーなどが行われているところだった。スポンサーにブラジル銀行や、三井物産やケーブルテレビ会社などが名前を連ねていた。ステージにはブラジルから来日して働いていると思われる男女が歌ったり、踊ったりしてとても楽しそうだった。日本の労働団体は実際はデモなのに、言葉だけ「パレード」などと言い換えているが、中味は変わらないのに言葉だけ変えても意味はない。参加者が主体になって老若男女が踊るというのは、ブラジルの人々の国民性なのだろう。てんぐささんの他にも知人が来る予定だとお聞きしたが、炎天下でいつ来るか分からない人を待つのは辛いので30分ほどで帰ってきた。
▼今朝の朝日7面に「三菱重工長船」の「武藏の技に荒波」という記事が出ている。わたしが戦車の話でずっと指摘している事だ。護衛艦建造をささえる約400人の技術者が持つ特殊技能は、ベテランから若手に受け継がれていく。S艦艇部次長は「わが国でこれだけの技術陣を持っているのはここしかない。もしここがつぶれれば、日本ではどこでもできない」という。別の所ではH部長は「商船事業が利益率は低い。艦船事業を維持するに、ある程度の(軍需産業としてのイージス艦など)の発注が必要だ。「防衛大綱にイージス艦が入らなければ、その技術は5年間使えない。その間、どう技術者を雇えばいいのか」と頭を抱える。要するに三菱重工の経営者は民需ではやっていけないから、適当に上乗せできる軍需産業に依存するという体質を何も脱却できていないのだ。
▼そのイージスにしても雑誌『世界』9月号の259ページに「欠陥だらけの危険な米国ミサイル防衛計画」というアメリカの学者の研究論文が掲載されて問題になっている。それによれば著者らはアメリカの実験結果をデータ分析して10発撃って1発しか当たっていないと判定している。そして彼らは論文の最後に「システムの能力と限界について賢明かつ入念な国家的評価をしなければ、これらを拡大しようとする圧力は、膨大で、かつ正当性の論理のないものとんるだろう」と指摘している。つまり三菱はまったく役に立たないミサイル防衛網のお先棒を担いで国民の血税を無駄に使っているだけなのである。アメリカの言いなりになってつきあっていると、本当に財政的に国を破綻させる「亡国のイージス」になってしまうぞ。

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September 05, 2010

夏に冷たいものを摂ると体重は増える

▼本日はメルマガの発行日です。すでにわたしの原稿は出来上がっていて送信待機状態にあります。執筆して下さる方はお早めにメールで投稿をお送り下さい。
▼昨日は猛暑の中取材のため某画廊まで出掛けた。挨拶したあら先方は最初ちょっと怪訝な顔をしてわたしを見つめていたが、ちょっと話したら思いだして下さった。帰りに久しぶりに秋葉原で下車した。ある絶縁チューブを必要としていたのでそれを探した。わたしが必要としているのはせいぜい10cmもあれば足りる。しかし売っていたのは30cmくらいの長さのチューブが50本くらい入って150だった。そんなに買っても無駄なので買わずに帰宅する。それに東京駅のデパートで買ったケーキが保冷剤を入れて貰ったが、
「保つのはせいぜい2時間」と言われたので、他を回るのは諦めた。
▼昨日の戦車の事。リンクに出ている国産戦車が作られた年代を見ていただきたい。61式(1961年に正式化されたという意味)。74式、90式、それに今回の10式。作られた間隔が13年、16年、20年とかなり規則的に離れている。つまり普通の人が大学なりを卒業して定年まで働けるのは35年から38年である。現役でバリバリ働く事ができるのはその中でも約20年である。つまり技術の継承はその範囲の中で行われなければならないので、無理矢理に新しい戦車を作るのである。資金不足に悩むヨーロッパなで古い戦車をを改良をして使い続けているのと違い、日本は実戦で使えない戦車を作るために大盤振る舞いなのだ。
▼昨日朝のNHKニュースで「夏太り」について報道していた。夏はビールなどを飲むから太ると思っている方も多い。しかし水を飲んでも太るという方もいる。実は後者はホントにいるのだ。ノンカロリーとか言う飲料を安心して飲んではいけない。つまり胃袋に冷たい飲料水がいくと、胃は自分を保護しようして体内外から脂肪を集める。そのため内臓に脂肪がついて太るのだ。
▼よく女子高生や若い女性が冬に格好を付けてミニスカートを穿く。しかし女性の場合子宮を保護しようという作用が働いて皮下脂肪が子宮に集まって、結果として太ってしまうのと同じ原理である。ビールや冷酒は一切止める。ノンカロリー飲料を飲んでも、決してやせはしない。常温の水を飲むに限る。そして筋トレをして筋肉を付ける事が体脂肪を燃やす。だからわたしは暑くても一日2時間は汗を流して歩き回る。エアコンの効いたところにゴロゴロと安住したり、車に頼っていると確実に寿命を縮める。

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September 04, 2010

日本の戦車は高級将校の雇用対策

Urokogumo
(下界は暑いが空には鱗雲が…。3日夕方、1トップ面もご覧下さい。)
▼昨日は中途半場で終わってしまった。きょうも取材が2本控えているので手短に書く。要するに旧日本軍の95式ハ軽戦車とは、工業製品としては、比較的良く作られている。しかし当時戦うべき相手だったソ連の戦車に比べて装甲は半分で主砲も半分の威力しかない。はっきり云えば豆鉄砲と本物の鉄砲くらいの差が歴然としている。なぜこんな事になってしまったのか、わたしはご紹介したリンクにある「Wikipedia」を読んで全て分かった。つまり戦車を海外に持ち出す場合、日本の様な島国にあっては港からクレーンを使って揚陸艦に乗せなければならない。上記の場所にある解説を読むと、クレーンの能力が最大で7トンまでしかなかった。従って戦車は6トン以内に収めなければならなかった、という記述があった。
▼つまり日本にあっては敵の戦車を撃滅することではなく、総重量をクレーンの最大荷重に収める事が戦車の性能は限定されていたのだ。今の日本も欧米に比べて高価な戦車を作り続ける理由は戦闘に勝つためではなく、戦車を作る技術を継承させるのが目的なのだ。はっきり云えば三菱重工のために、実際の戦闘では役に立たない戦車を作り続けている。
▼一週間前に冨士総合火力演習で10型戦車(ヒトマル)の試作戦車がデモンストレーションとしてデビューした。どんな戦車を作っても戦車戦とは消耗戦なのだから安くて大量に作れなければまったく意味はないのだ。イラクで戦争でも使われた、世界でも優秀と云われているアメリカのM1A1が7億8千万円、ドイツのレオパルド2A5型で4億3千万円でその他は大体1億5千万円程度で納まっている。それに対してわが日本国のそれは1両10億もする。とりもなおさずこれは三菱に天下りしている、自衛隊の高級将校たちの雇用対策としての人件費もかなり含まれているので高くなっているのである。こういうのこそ外国企業を競争入札させるとか、仕分けの対象にしないと、永遠に高い買い物をさせられるだけになってしまう。

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September 03, 2010

囁かられる副解説委員長の疑惑

▼NHKで大相撲の秋場所中継を再開するのだそうだ。たった1ヶ月の謹慎か?わたしはNHKBSで相撲中継が再開されると映画などの番組が全部カットされるので迷惑を受ける立場にある。NHKの会長が横綱審議会の委員を辞任して「反省」したふりをして見せたが、暴力団との癒着を問題にするならば、茶屋を通じたチケット販売を全面的に禁止しないかぎり癒着は断てない。
▼NHKを巡ってはさいきん解説委員室の影山日出夫副委員長の自殺とか様々な問題が起きている。先週発売になった「週刊金曜日」では未確認情報と前置きして、影山が司会をする「日曜討論」の番組は自民党が有利になるような会議の運びかたがあったと指摘されている。さらに自殺したのが自宅ではなくNHKという職場でネクタイを使った首つり自殺という方法にはネットでもいくつか疑問が出されている。「週刊金曜日」では彼は、官房機密費を貰っていた1人だとされている。だが彼はそれで私腹を肥やすことはなく、局上層部に上納したとされる。だが政権が民主党に代わって、野中氏が機密費の配布先を暴露しようとしたところからNHK上層部は大慌てして、彼に詰め腹を切らせた。しかし彼はそれに抵抗してあのような形になった、と推測しているのが「週刊金曜日」である。
▼昨日のNHKを聞いていて不思議に思った事件報道は次の様なものだ。九州の暴力団が不動産取引の資格がないのに売買の契約を行ったので、宅建法違反の疑いで逮捕されたというもの。わたしは宅建法自体詳しくはない。しかし個人で契約書を作って賃貸契約をしたりする事は身近にもある。これが売買になると違反になるのだろうか。もう一つそれに関連して、暴力団員が身分を隠して銀行口座を開設したものが「不法」だとされた。しかし銀行口座を開設するとき職業欄というのはあることは承知している。しかし手許にある控えを見ても「暴力団」とか記入する欄はない。では「不実記載」なのだろうか。どうも放送を聞いているだけでは何も正確な事は伝わって来ない。
▼昨日急ぎの仕事を終わらせるメドはたった。あと二日で決着は付く。所用があってブログを書き終えてすぐ電車に飛び乗って、某所まで行く。片道で持参した本は読み終えてしまった。帰りは仕方なく総武線各駅で立って窓の外を見ていた。すると市川橋を渡るときスカイツリーは左手み見えたので驚いた。平井鉄橋まで来ると右手に見える。帰宅して地図で確認すると市川橋で総武線の線路は「く」の字に曲がっているのだ。
▼今朝の朝日11面に掲載されているロシアのユジノサハリンスクで展示されている95式軽戦車ハ号

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September 02, 2010

◇「セラフィーヌの庭」を見る。

▼アルゼンチンの首都ブエノスアイレスで開かれていた第8回タンゴダンス世界選手権ステージ部門の決勝が行われ、日本人の鍬本知津子さんとアルゼンチン人ディエゴ・オルテガさんさんのペアが優勝したという報道があった。やはりダンスの中でタンゴが一番美しいと思う。タンゴが出てくる映画は「セント・オブ・ウーマン」、「タンゴレッスン」、「レッスン」などがあるがその一場面で踊られているタンゴはいずれも痺れるほど素晴らしい。
◇「セラフィーヌの庭」20世紀初頭のパリ郊外にあるサンリスが舞台。貧しく孤独な中年女性セラフィーヌは、家政婦として家の主人の命令で必死に拭き掃除や炊事をこなしている。しかし仕事が終わると家賃をためた自分のアパートの一室に籠もって黙々と絵を描き続ける。しかも絵の具が買えないので、自然界や落ちている物を絵の具代わりに使っている。
▼しかしある時彼女の描いた絵が(田中一村みたいが画風でもある)ドイツ人画商ウーデの目にとまる。そしてパリの新聞にその評判が出ると、彼女の絵は一躍有名になって価格は急上昇する。そこで兼ねて親しくしていた女性と一緒に暮らすことになる。貧しい家政婦の暮らしを止めて広い部屋へと引っ越す。さらに次は美しい家一軒を借りる事をする。もう家具や調度を揃えるのも派手て店を丸ごと買い切るような気前の良さである。
▼セラフィーヌの日常生活とは神への祈りを捧げること。そしてまばゆい美しい自然と対話をする事だった。そして何よりも絵を描くことが好きだった。だから絵の具やキャンパスを買うことが第一で食べものは、町の人々から施しを受けt、家に持ち帰ってひっそりと食べる生活を続けていた。
▼一転して友人と贅沢三昧の生活の味を味わったしまうととどまる事を知らない。そして同棲している女性と結婚するために(映画ではこの辺の描写がさらっとしていて、理解しにくいが、要するに2人はレズビアンなのだ)豪華なウェディングドレスを新調し、「お金はわたしのパトロンに貰って」と云って帰って来る。だがニューヨークの経済恐慌が始まると絵そのものが売れなくなりウーデの経済も受けられなくなる。そのことを理解できないセラフィーヌは彼に「意地悪をしているのね」と食ってかかって相も変わらず浪費的生活を続けようとする。
▼恐慌から戦争が勃発して経済的貧困が始まる。そしてセラフィーヌは、自分の家の食器や家具を近所の家々に配って歩くなど精神のバランスを崩していく。そして近所の人の通報で警察に通報され精神病院に収容される。そして拘束着を着用され独房のような所に入れられる。画商はあるときそこを訪れ「何とかならないのか」と云うが、医師はこうするのが彼女のためなのですという。そして病院の裏山の大きな木に椅子を持って登っていくセラフィーヌの姿がラストシーンで重なってくる。彼女は自然と1人で対話している時が一番楽しいのかも知れない。彼女の画風であるナイーヴ派と呼ばれている。精神を病む人物が係わることが多い。ヒロインを演じる女優ヨランド・モローの眼力はすさまじく、吸い込まれる様な演技である。後半はスクリーンを見ているだけで現実の世界からかけ離れてセラフィーヌになりきっている。岩波ホールで。

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September 01, 2010

古本のかび臭さを消す方法を試す。

▼毎日1時間か2時間は猛暑であっても外を歩く様にしている。歩くためにわざわざ仕事を作るのだ。昨日は着ていたTシャツを絞ると、まるで濡れ雑巾を絞るように汗がしたたり落ちたほどだった。
▼鳩山氏というのは不思議な人だ。軽井沢の別荘に金賢姫を呼び寄せたり。小沢派の決起集会の場所を提供したり。挙げ句の果ては火を付けて自ら調整役なる物を買って出る。朝自宅前で記者に聞かれて「まあ見ていて下さい」と大見得を切ったが火の手は上がる一方だ。数日前の朝日投稿欄に「鳩山さんあなたはお金持ちなんだから、引っ込んで大人しくしたら」という読者の声があった。自分の実力が分からなくて状況を混乱させるだけの人も困ったものだ。新聞には一切書かれていないが、おそらく小沢氏は菅首相に「選挙で負けた責任を取れ」とでも云ったのだろう。選挙に負けたら「責任を取れ」と発言する人がいればよい。そのまま反省もせず居座るのはもっと困る。15日NHKでに放映された「15歳の志願兵」の中で投書欄を見ていると、主人公が親友の夏川結衣が分する母親に尋ねられる場面がある。「私に学問があればあの子を死なせずにすんだのでしょうか?」と問う場面がある。主人公は「死ねと学校で教わったのです。学問がなかったのはこの国です」と答える。多くの人はこの場面が良いとする。
▼悪くはないがいかにも教科書的である。わたしは終戦の詔勅を聞いた主人公が「もっと自分の頭で考えなければだめだ。考えるんだ」という場面が良いと思った。つまりドラマでは軍部や政府が「一億玉砕」「海軍飛行兵に徴募せよ」と云ったことに対し無条件に従ってしまった自分自身への反省である。つまり上部や上級が云った事には無条件に従うという姿勢である。これは「云われた事を黙って聴いていれば間違いない」という考え方で今日も延々と続いている思想だ。付和雷同というか、ドラマの場合は上級生や校長、配属将校が締め付けるので、仕方なく、いや半分怖くてクラス全員が「徴募」に挙手してしまうのだ。少数派でいることは勇気がいる。しかし間違っている事は誰かが「間違っている」と云わなければ、いつまでたっても世の中は良くならない。敵は他者ではない、自分自身の心の弱さを見つめなければ…。
▼昨日の夕刊によれば、都議会議員の政務調査費の領収書が情報公開されたという。その中に議長をしている民主党の和田宗治氏は「国語辞典」2940円、「漢和辞典」2520円というのがあった。買った理由を「公務で作る文書に誤字があっては恥ずかしい」としている。こんなの自費で買って欲しいぞ。わたしは先日「古語辞典」を無料で手に入れた。しかしどうもかび臭い。これを何とかする方法はないものか?「古語辞典」だからかび臭くても当然か?ネットで見ると、「衣類用の消臭剤と乾燥剤をと一緒に密閉袋(ジップロックのようなもの)に入れ、2~3週間そのままにしておいてください。臭いが消えますよ。」という方法があった。さらにお香を焚くというのもあった。わたしは取りあえず、最も安上がりで早くできそうな後者を試して見た。1時間にわたってお香を10本ほど密閉した箱の中で辞書と一緒に焚いてみた。前よりは多少良くなったかな、という程度である。

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