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September 07, 2010

「体当たりの演技」しか興味のない人へ

Motimoti
(紀伊国屋の「もっちり鯛焼き:小倉餡)
▼日曜日NHKで放映された「安保の時代3」の放映が終わるとたちまちその検索用語が増える。わたしはそれほどヒマではないので、見てすぐ書く事はしない。例え見ていても気に入らなかったものは書かない。日曜日のそれは後者になる。見るのに1時間、書くのに1時間。そして読んでいただける時間は大体1分以内。通りすがりのついでにわたしのプロフィールを参照していかれる方もいらっしゃる。しかし見知らぬ人に自己紹介するほどお人好しでもない。以前冗談で自己紹介を書いていたら、それを真に受けて「危ない人」と思われてしまったので、以後は一切書かない。おかげで平和友好団体からも仲間に入れて貰えない。わたしは群れるのが嫌いだから、仲間に入れてもらえなくても、それはどうでもよい。
▼こんな事を書くのも、検索用語に不思議を感じるからだ。例えば1年前の「ヒロシマ少女たちの日記帳」をこのブログでご紹介したときは、1日のアクセス数が驚異的に700件くらいになった。ところが1年後の8月15日に放映された、「15歳の志願兵」は数えるほどである。何故なのか自分なりに考えて見た。前者は主人公を演じた女優が可愛かった。現実の主人公は写真が一枚残されているだけで、お世辞にも可愛いという分類には入らない。ところがその主人公の名前で検索して来る人が未だに後を絶たない。「石○郁○生い立ち」なんて冗談かと思う様な検索用語で訪問して来るのにはあきれてしまう。ドラマを良く見れば分かるが同級生が証言しているもの以外の記録は存在しない。
▼方や「15歳の志願兵」で描かれているのは戦争に協力させられていく、教師と教え子たちの心の内面の葛藤である。わたしは後者の方がドラマとしては優れていると思うが、可愛い少女の方が大衆受けするのだろう。沖縄で云えば「ひめゆり決死隊」、樺太で云えば「真岡郵便局の電話交換手」どうもこちらの方が分がある。
▼同様に「キャタピラー」の評判を検索用語やネットで見る。この映画はヴェネチア映画祭で金熊賞を受賞して評価された。ここでは北野武の「HANABI」も受賞している。両方とも見ているが、果たして前者はヨーロッパ人に戦争に巻き込まれていく農村に生きる婦人の苦悩がどこまで彼らに理解できたか分からない。「HANABI」にしても歴史に残る映画にはならかった。思うにこの映画はタケシとそのスタッフは、オリエンタルのエキゾチックな色使いをして審査員の興味を引いただけであろう。
▼では「キャタピラー」はどうか?おそらく監督の思惑とは別に、審査員たちはオリエンタルの性の営みを興味深く見て一票を入れたに違いない。いやわたしは監督が戦争がいかに無為で残酷なものか描いたと思う。しかしネット上で話題になっているのは「寺島しのぶの大胆な演技」という賛辞である。大体女優が全裸になって演技をするとこういう評価が出てくる。松坂慶子の「るにん」の時もネットや一部の評論家が話題にしたのは、裸の演技である。さらに驚くべきというか、バ○ではないかと思うのはネットの話題は「キャタピラー」で「ダルマ状態になった夫の演技は障がい者を連れて来て演技をさせたのではないか」という的外れな論議すらあることだ。こういう事をネット云っているようでは監督もがっくり来てしまうに違いない。

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