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September 27, 2010

NHKHV「兵士たちの戦争/第145連隊」を見る

Hatikensi
(鳥取県倉吉市八剣士の墓とされる場所)
▼毎月最終土曜日の朝はNHKHVで「兵士たちの戦争」が放映されるので必ず見るようにしている。25日は「第145連隊」だった。この鹿児島出身者で占められた連隊は硫黄島の最終決戦のために送りこまれた。勇猛果敢として知られていた鹿児島の連隊が来る事を栗林中将は「虎の子部隊」としてとても喜んでいたという。硫黄島はご存知のように日本を空襲するとき、今までのグアムと比べ、ここを航空基地にすれば楽になるので、極めて重要な拠点になる。しかし日本の軍部はその後、防衛研修所の「大本営機密文書」の「海軍」の資料でその後、栗林から支援の要請があっても認められず、事実上の捨て石になる事が明記されている。
▼栗林もそれを承知していて、硫黄島の内部を縦横無尽にトンネルを掘り巡らせ、なるべく長期間抵抗できる要塞に変えていた。しかし米軍に勝つ見込みはまったくないので、戦闘開始にあたって軍旗は燃やして敵に奪われないようにする。これを「軍旗奉焼」というらしい。145連隊は4大体に分けられて硫黄島の各地に配置された。第一大隊はすり鉢山の下にある海岸に配置される。ここは米軍は簡単に制圧できると思ったが、抵抗が激しく2週間ほどかかってしまう。しかし多勢に無勢で艦砲射撃の猛攻にはなすすべがない。
4つの大隊は次々と追い込まれてゆく。兵士は普通の爆弾は人間をずたずたに引き裂く、しかし一番怖かったのは黄燐爆弾だとする。それは着衣に付着すると人間の身体に火が着いて火の粉を払おうとすると、人間の手をも燃やしてしまう。
▼やがて日本軍の兵士は迷路のように張り巡らされたトンネルに籠もって抵抗する。といってももうそれほど有効な武器は残っておらず、手榴弾くらいしかない。米軍はそれに対してトンネルの中に潜んでいる日本兵に火炎放射器を使って焼き殺そうとする。最後はもう籠もっているだけで食料がまったくなくなってしまう。それで夜陰に紛れて食料を調達に行くのだが、10人で出掛けると半数以上が命を失ってしまう。さらに先に捕虜にされた日本軍の兵士を使って投降を呼びかける。しかし島崎藤村が推敲に手を貸した「戦陣訓」に「生きて虜囚の辱めを受けず」が兵士達の頭をかすめる。生き残った兵士の証言によれば「捕まって隙をみて何人か殺害して自害しよう」というつもりで説得に応じて捕虜となる。この時派遣された2700名の第145連隊のうち、2500人は戦死している。
▼生き残った兵士は記憶に残っている戦友の遺族の元を回って慰霊をしようと考える。しかし行く先々で遺族からは「なぜお前だけが生き残って帰ってきたのだ」となじられ、その言葉が辛くて慰霊訪問は途中で挫折してしまう。捨て石にされた145連隊の兵士や家族の傷跡は戦後もなお続いていたのである。
▼昨日の「ネットバカ」で追加を書くと、「間断なくクリックをしてデータを斜め読みし、次ぎのデータに飛び移るというネット常用者の作業は、脳の集中力を損なうようです」と指摘している。このブログを毎日様々な方法で解析しているが、滞在時間は1分を切っている。それに図書館の本を検索すればいいのに、ネットで検索している。これでは大した資料は手に入らない。それに著作権のある本の本文はネットや青空文庫では手に入らないという事がお分かりにならないのだろうか?

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