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September 18, 2010

小泉八雲の遺産を大切にしている町

Ichibatad
(一畑鉄道乗り換え駅で)
▼一畑(いちばた)鉄道の電車に乗って出雲大社まで行った。松江市は一畑という企業の街であるようだ。JR駅前のデパートも一応三越並の品揃えである。靴下を一足しか持参しなかったので買いに行ったらカルバンクラインとかポロのしかなかった。そういう高価な靴下を穿く趣味はないのでユニクロの様な店を探した。すると駅構内に3足千円のスニーカーソックスを売っていたので、それを買い求めた。一畑鉄道の始発駅であるしんじこ温泉駅には小学生が沢山乗車を待っていた。駅の入り口にはあの映画「レイルウェイズ」の中井貴一が微笑んでいるパネルが貼ってある。あの映画は一畑鉄道のPRのために作られた様で、地元の人はわざわざ映画館に足を運ばないのだろう。小学生たちは途中にある何とかパーク駅で降りていった。社内にはアテンダーとおぼしき女性案内員さんがいて周りの景色を紹介してくれたり、ワンマン運転であるので切符を販売している。
▼途中彼女の説明を聞いているとやはり島根にとって岩国哲人と竹内まりやは偉大な人らしい。途中にある巨大な木製ドームは岩国が作ったもので竹内がコンサートをしたと説明があった。でも野球やサッカーができる大きさではないようだ。街を歩くと「竹島は日本の領土だ」という案内が目立つ。そして「平和に就職しよう」という自衛隊のポスターも目立つ。一昨日の話によると若者は仕事がないから大坂や東京に出てしまうというのも納得できる。そして出雲大社に近づくと巨大な日の丸が掲揚されている場所が見えてくる。説明によれば昔の神殿はその国旗掲揚塔の高さがあり、国旗は畳50枚分の大きさがあるという。何と無駄な事をしているんだろう。
▼さて終点で降りて大社に向かう。今は改修工事が行われている。参道はかなり寂れている。今時出雲大社を有り難がって参拝する人はいないのだろう。境内にはいるとしゃもじと箸をうる露店があって年配の女性がやる気を見せずに「箸はいかがですかー」とひなびた様な箸を売っているが誰も見向きもしない。しかも本殿を参拝するには、短パンTシャツなどはダメで、長ズボンと襟のあるシャツを着用せよとある。これは数週間前に云われたことと同じセリフだ。今時こんな事を言っているから、誰も来なくなるよ。そしてお腹が空いたので参道にあった出雲蕎麦屋にはいったが、年寄り夫婦がやっている、今にも潰れそうな店でこれまた味は悪かった。
▼午後から松江城と小泉八雲の旧居という博物館に行った。小泉はこの松江に1年2ヵ月ほどいただけだった。展示は有料だが、遺品と手紙に出生証明などが中心で、小説が書かれた背景などについては触れていない。ちょっとこれでは博物館と言えないシロモノが展示されている。いま彼の子孫はどこかの大学教授がただ一人。隣に旧居があり、これも見学は有料、さらに隣には八雲の名前のついた料理屋がある。つまり松江は強心臓にもたった1年2ヵ月だけいた小泉八雲の名前を大切にしている街でもあるようだった。

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