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October 19, 2010

◇「ルイーサ」を見る

Sabre
(5泊7日でフランスを旅した人に頂いた、モンサンミシェルのサブレ)
▼昨日はブログを書き始めた午前7時代に仕事のメールが入った。その対応をしていたので30分くらい思考が途絶えてしまった。さらに昨日久しぶりにメルマガの購読希望者があった。メルマガはHPのトップから申しこんでいただける。考えてみると今まで「紹介者」という欄があってこれがハードルが高くなっていたように思う。ブログのアクセス解析をしていると、わたしの友人、知人がいない県からの定期的なアクセスして下さっている。そういうみなさんのご希望にお応えすべく、今後は「紹介者」は絶対条件とはしません。
▼昨日は仕事でもかなり移動したが、その他のある書類を揃える必要があってかなり動き回った。これも本日中に全部そろう予定だ。昨日ラテンアメリカの政治経済ブログというのを読んでいたら、チリのサンホセ鉱山の落盤事故で一番最後に救出されたルイス・ウルスアさんについて書かれていたのでご覧頂きたい。チリクーデターに関する映画は1964年の「愛の奴隷」と1982年の「ミッシング」などがあるのでご覧頂きたい。残念な事に前者「愛の奴隷」はもうどこでも手に入らないと思う。
◇「ルイーサ」わたしの友人に愛猫が死んで悲しみ、埋葬するのつらくて2年間冷凍庫にしまっておいた人が現実にいらっしゃる。この映画の主人公ルイーサも同じ様な事をする。主人公ルイーサはアルゼンチンの首都ブエノスアイレスに夫と娘に先立たれ猫のティノとアパートでひっそり暮らしている。彼女は退職まであと1年を残しているが、毎日猫に起こされて餌を与えてから墓地の管理事務所に出勤する。その前に自分の一族と家族の墓を詣でる墓石をきれいにするのを忘れない。ある日社長から墓地事務所を近代化するから辞めてくれと言われる。未払いの給料と退職金は銀行振込にするという。もう一つ金持ちの歌手の清掃の仕事もしているが、彼女も田舎に引きこむから家は売りに出す。とルイーサは二つの仕事を失って途方にくれる。
▼落ち込んでいるある日ティノも死んでしまう。ペットの葬儀会社に電話すると、引き取って火葬まで200ペソだという。ちなみに今朝のレートで2050円だ。ルイーサはそんな金はもったいないと自宅の冷蔵庫にティノの死体をくるんでおしこむ。銀行から一枚の通知が来ているがそれは残金がないので閉鎖するか、手数料を支払って口座を維持するかという内容だった。残金はどうしたと電話するが、墓地の社長は居留守を使って出ない。食っていくためにはどうするか?今までは毎日バスに乗っていたが、なけなしのカネでカードを買って地下鉄に乗るが、ゲートが開かない。そうだカードは自分で抜かないと通れない。ちなみにこの映画は地下鉄会社が募集したシナリオで最優秀賞になった作品だ。
▼地下鉄に乗ると乗客にカードを配って「自分の6人の家族はHIVで困っているから1ペソ寄付してくれ」と訴えている男性がいる。これを真似しようとやってみるが、「中国の幸せを呼ぶ」というカードは一枚も売れない。次は地下鉄構内で「足が悪いから恵んでくれ」という老人は結構稼いでいるのに目をつける。松葉杖を買い込んで隣に座ると「俺の邪魔をするな」と怒鳴られる。次は同じではまずいと盲人の真似をして稼ぐ。しかし家賃は滞納して電気を止められてしまう。困るのは冷凍庫の猫の死骸である。アパートの管理人をしている階下の若い夫婦に「パタゴニア(アルゼンチンの南極に近い地域)の鹿肉」とだまして預ける。
▼若い管理人はルイーサが配電盤の故障というのは家賃が払えないからだ、と気づいてその月の家賃は立て替えて払ってやる。とすると家で預かっている「パタゴニアの鹿肉」の正体は一体なになのだろう。包みを開いて若い男性は驚愕する。そして「何の恨みがあって俺の家の冷凍庫を利用するのだ」とルイーサを問いただす。今年になってアルゼンチン映画は「タンゴ/マエストロ」、「瞳の奥の秘密」とこれで3本みたが、これは一番傑作だった。渋谷ユーロスペースで上映中。

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