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October 02, 2010

亀戸事件のこと(昨日の補足)

▼昨日締めきりの仕事が二つ重なってしまってウンウンうなっていた。一つは3日前にいただいた仕事で、納品は金曜日と云ってしまった。これはとても難儀して午後3時半頃に送信を終え、ブツは近くの郵便局まで駆け足で行き、4時過ぎレターパック350で送った。これは初めて使ったが、厚ささえクリアできれば350円で送れる。もう一つは原稿の締め切りで、朝一番に編集長から催促の電話があった。わたしは通常締めきり日の2日前には送信しているが、そういう事情で執筆するのが遅れていた。もう2週間ほど前に取材した内容なので記憶は定かではないが、約1時間半で書き終え、チェックを済ませてから送信した。この間様々な連絡が入ってそれも処理しなければならない。昼休みもしなかったのでかなり疲れてしまい、TVを見る気力も残っていなかったので10時頃には寝てしまったと思う。
▼昨日の「弁護士布施辰治」に関してお二人からメッセージを頂いた。お一人はあのドキュメンタリーに出演している関係者からだった。決して面白くはないが、タメになる映画だと思う。あの中に亀戸事件という記述が出てくる。これは関東大震災の時、朝鮮人が井戸に毒を入れているというデマ情報を参謀本部が意図的にながしたと云われる。そして各地で自警団が組織され、検問をして怪しい人物に対して「5円55銭」と言わせた。つまり朝鮮人ならば濁音の発音が違うので上手に発音できない。こういう、見分けるという発想自体が軍部でないとできない。
▼当時東京東部地区には労働運動や、左翼政治運動などが活発であった。軍部はこの混乱に乗じて、運動の中心になっている人物を拘束して亀戸警察に連行した。警察の所在地は昔の地図で見ると、いまの「いなきや」当たりだと思われる。鎮圧に動員されたのはあの秋山好古が創設した習志野にあった騎兵第13連隊である。亀戸警察に連行されたのは川合義虎や平沢計七ら9名であった。最初は銃殺にしたが発砲する音で住民が騒ぐとまずいということになり、銃剣で刺殺する方法が取られた。この時の死体がバラバラにされている写真が公表されている。
▼逮捕連行された家族が警察に抗議に訪れているが、最初はシラを切っていたが9月10日なって処刑したと発表されたが、死体は返還されなかったようである。そして事件に関わった関係者も「戒厳令下では必要な処置」として責任は不問にされた。これが事件の概要である。

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