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October 14, 2010

ガセネタ2件に振り回された一日

▼昨日は夜間でかなり蒸し暑かった。気温と湿度が下がればアルコールは完全に断てる。だが取材のイライラがあったりして、また酒瓶を買ってしまった。朝から某市まで取材に出掛けた。某駅の手前で乗り換えるとき、到着時間を先方に連絡して迎えに来てもらった。話は一言で言うと談合の内部告発である。自分が20年間作っていた自信作が、ある機会に全部取り替えられる事になった。自分の作った製品は頑丈で20年たっても殆ど故障はない。あっても部品を交換するだけなのでごく少額の負担ですむ。部品交換が難しい場合はユニットを宅配で送って交換してもらっている。だが新しい製品はペナペナで現場からも不評で、未だに自分が作った製品を使い続けてもらっている。
▼頑丈な自社製品が他社に代わったのは、その会社に幹部が天下りしたり、裏金をつくっているに違いない、という話だった。わたしは話を聞く前に念を押した。聞いた話を書くにしても、具体的な書類などの裏づけが必要になる。もし記事になった場合特殊な製品なので、あなたがたちまちのうちに特定され、その場所には出入り禁止になって仕事を失う可能性が大きいがそれでも大丈夫か?会った人はわたしより一回り年上の人だが、議会や国会で取り上げてくれる人はいないだろうか?ともおっしゃる。取り上げるには物証が必要で証言するあなたが顔を出して貰わなければならない。談合とは裏金作りの最たるものは防衛省と三菱重工で、それだって戦後も一貫して行われているが、だれも阻止することはできない。
▼取材が始まる前にそう前置きして話を聞いたが、結局その男性のどうやって起業し、仕事を増やして来て、いまこの年齢までつづけることができたか。という一代記に終わってしまった。わたしはそれを聞きながら無念な胸のうちを誰かに聞いて欲しかったのだろうと理解した。たしかに仕事の話をする態度と、誠実対応は出任せの話でないことは十分分かった。しかし残念ながら、この情報だけでは記事にすることはできませんとお別れした。
▼もう一つのがっかり話は、スカイツリーのテスト照明である。13日午後6時半からテスト照明するという話は各メディアで報道されていた。近くの橋にカメラを持ってでかけたら、同様にカメラを持った人たちが鈴なりになって、今か今かと待ち構えていた。3回も出掛けたが結局テスト点灯を見る事はできなかった。今朝の新聞には2種類のテスト照明の写真が掲載されているが、どうやらわたしの住んでいる方向からはライトアップされなかったようだ。
▼各メディアは競い合ってチリの鉱山の救出の様子を報道している。日本でその姿を見て涙を流している人の映像もあった。だが待て!安全対策をしっかりやっていれば、落盤事故は起こらなかった筈である。銅山で手抜きの掘削工事をしていたから事故が起きたのだ。CNNでも終始実況中継をしていたが、一番得をしたのはこの救出劇を演出して、自分の人気を高めるために利用したチリ大統領ただ一人であると思う。

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