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November 18, 2010

NHKETV「アフガニスタン 永久支援のために 中村哲」を見る

▼昨晩は取材で某出版記念会に参加していた。最後に余興で若い20代と思われる女性が、ピンクレディの「UFO」を踊った。ピンクレディを生で知っているのは30代後半の女性の筈である。だから彼女たちの熱演は伝わって来たが、ちょっとパワーに欠けていたのはそのせいだと思って見ていた。
▼日曜日NHK教育TVのETV特集で「アフガニスタン 永久支援のために 中村哲 次世代へのプロジェクト」を放映していので見た。わたしは4月にペシャワール会を取材して、現地にユンボの操作を指導するために3年滞在した人の事を書いた。この内容は有料の新聞に掲載された。記事でご紹介したのは水路が完成したところまでだった。テレビでは灌漑用水の先に畑を作って様々な作物を作る実験をしている姿が紹介された。作物は麦、西瓜、ピーナッツなど日本から持って行った種子や、綿花も播かれていた。
▼さらに後半の対談では法政大学教授の田中優子との対談もあった。中村は医師だから土木にはまったく知識がなかった。護岸をどうするかふる里の柳川に戻って実際に河川を見て研究している。実際に一番役立ったのは蛇篭である。これはコンクリートがない場所、時代にあっては自在に大きさや形が変化する。さらに堰板と呼ばれるもので、堰の両脇をコンクリートで固めた部分に板を渡して、その高さで水量を調整する仕組みである。田中は江戸時代の技術は今にも通じる優秀なものだと強調していた。
▼最後に解剖学者の養老孟司に会う。彼は膨大な昆虫のコレクションを見ながら話をする。ここで大所高所だけで物を見るのではなく、地面に這って生きている虫の生活を感じとれるようでなければならないと話をしていた。つまり中村の事を「タリバンに味方する反米的」な人だと言う人が一部にいる事を念頭に置いている。アフガンは日本では考えられない遠い世界だと考えられている。現実に行くには迂回しなければならないので片道3日ほどかかる。しかしそこにいて食べる物がまったくない人がいるのに何をしたら良いのか自分で考えると、自活する道を考える事が一番である。そのために6年がかりで、みんなの力を合わせて25kmの水路を引いた。こうすれば作物を生産して現地の人が家族を養っていく食物などの生産をすることができる。
▼今の課題は自分がいなくなった場合の事である。灌漑用水路はメインテナンスをしないと泥で埋まってしまう。泥を沈殿させる用水池を作ったり、蛇篭の上に日本から持って行った柳を植えて、その方法を現地の人たちに教えている、という内容だった。

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