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November 30, 2010

戦争が起こるかも知れないのに平和ボケなTV。

▼日本は本当に平和ボケした国だと思う。なぜって、昨日の夕方の各TV局は横並びで「海老蔵が殴られた」というのんきなニュースを扱っていたからだ。どこのチャンネルを回しても同じであきれかえっていまう。朝刊に載っていた「週刊朝日」の広告はトップ記事があの「ノリピー」の独占単独会見記事だ。それに月末で昨日立ち寄った銀行にあった女性週刊誌を見ていたら、都内のライトアップで「愛子様がとてもお気に入り」なのはこのHPのトップ写真と同じ場所だと書いてあった。こっちを削除しようかと思っているくらいだ。かと思うとある個人ブログを見ていたら、「朝鮮で戦争が始まらないかと気になって眠れない」という人もいた。
▼わたしがもっと驚いたのは以下のニュースである。別のサイトを見て分かったのだが、警察は麻薬マフィアに押され気味で他県から警察の応援を頼んでいる。しかも空港は使えそうにないというのが、昨日のネット情報だった。今朝の朝刊を見ると警察に制圧されたとあったので一安心である。
▼そんな中で冷静だったのはNHKの夕方のニュースで「三井三池争議」から50年目(11月11日終結)に当たる今年当時をふり返るレポートがあった。その中で当時の労組で活躍していた人や、主婦会の人々を登場させて良心的な報道をしていた。中でも主婦の人たちが必死に応援や支援活動を続けられた原因は何かという話は良かった。彼女たちは「お金はなくても友だちは一番大切で裏切れない、だから今もそのことは誇りに思っている」と語った時はジーンとなった。
▼「兵士たちの戦争/都城第23聯隊」(その2)米軍はラウドスピーカーですき焼きが焼けている音を流すなどして、日本兵をおびき寄せようとしていた。多勢に無勢で最早連合軍に勝つことなど考えられなかった。とにかく一時でも長く連合軍を引きつけて置く事だけが戦争の目的だった。生き残った松谷曹長の証言によれば「生きて虜囚の辱めを受けず」という教育を吹き込まれていたので、殆の兵士は自決するか飢餓で死んで云った。日本軍が息を潜めていたところから10kmの場所にオーストラリア軍の基地が作られた。決死の覚悟でそこへ食料を奪いに出掛けたが、途中で野生の豚を発見したので捕まえすぐ解剖して肉は干し肉にして持ち帰り、内臓は焼いて食べた。
▼昭和20年6月ミオ川まで撤退したが、参謀本部から再び「玉砕命令」がでた。そこでもうこれが最後だと恩賜の煙草を回しのみして突撃に備えた。しかしそれも思う様な成果は上げられず、まもなく戦争が終わったという連合軍のチラシが飛行機によって撒かれた。結局23聯隊6000人のうち生き残ったのは400人しかいなかった。内地に復員して戦死した遺族の元をお詫びに訪問すると、「逃げるのがうまかったから生き残れたのだろう」と嫌みを散々言われた。しかし実体は「食いたい、会いたい」という一心で生き残ったようなもので、言葉で言えば「恥」になるような事だけだったので残念で、申しわけないという気持ちでいっぱいである。

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