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November 29, 2010

「兵士たちの戦争/ブーゲンビルの歩兵23聯隊」NHKHVを見る

▼昨日午後のある時間からアクセス数が急増し始めた。例によって検索用語を見ると「鴎外/恋人」というのだった。ちょうどその時間帯にNHKHVで同番組が再放送されていた。番組をメモを取りながらみるとか、鴎外の本を何冊か読んだ方が勉強になると思う。ネットでチラッとみたのは、その瞬間の目学問で終わってしまう。
▼WOWOWでは土曜日夜に「CSIトリロジー」が放送された。わたしはこのシリーズは苦手である。150分と言っていたが実際は前振りが10分以上あったので、、正味は120分程度だったと思う。ドラマの中で悪徳医師が生体から肝臓を抜き取る手術をしていてNYの検死官が「ヒポクラテスの誓い」を知らないか?という言葉が発せられた。この誓いを読むと「脳死患者からの臓器移植」は明かに医師の職業倫理に反していると思う。
▼「兵士たちの戦争」NHKHV27日朝。この日はブーゲンビル島に派遣されていた都城歩兵23聯隊の兵士たちの記録だった。ブーゲンビル島はその戦闘の激しさから「墓島」と呼ばれた。(ちなみに飢え死にした兵士が多かったガダルカナルは餓島であった)昭和17年12月に中国大陸の上海から第23聯隊はこの島に派遣された。兵士はガダルカナルに派遣されるかとばかり思っていたら、500km手前のブーゲンビルに上陸する。ところがアメリカ軍と連合軍は昭和18年11月に同島に上陸する。連合軍は島の南から上陸するとばかり思っていたら、中央にあるタロキナに上陸するので参謀本部は慌てる。応戦するのは23聯隊である。しかし多勢に無勢日本軍が1発撃つと100発は撃ち返されるので歯が立たない。砲弾がスコールの様に降って来た。
▼兵力は連合軍の6分の1の3400人しかいなかった。その砲撃のために聯隊は6分の1の人数に減ってしまう。食料もなければ弾丸もない。しかし参謀本部は当時絶対国際圏という線引きをして、その範囲内にあるものは守るが、ブーゲンビル島はその外にあったため、「極力持久戦」をせよと事実上見殺しにした。そのため死んで行く兵士は「天皇陛下万歳」といって死んで行く者もいたが、「ここはお国を何百里」と歌って息を引き取る兵士の姿は気の毒で見ていられなかった。だが前進するときは、本当に彼らの屍を踏みつける以外、膝まで泥水に浸かっているのでそうするしかなかった。
▼指揮していた濱之上連隊長は「このままでは兵士は犬死にするだけだから」と一時撤退を参謀本部に上申する。しかし上層部は「敢闘精神を発揮して戦え」とそれを認めなかった。それどころか第6師団に改組させ玉砕を命令する。そのため師団は1万6千名が戦死してしまう。山口中尉は師団長の側にいて、濱之上連隊長が苦悩していたのをずっと見ていた。彼は玉砕することより、ゲリラ戦で抵抗した方が相手を混乱させ、作戦の妨害をさせることができる、と主張したが聞き入れられなかった。(明日に続く予定)

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