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November 05, 2010

NHKで「ウィキリークス」創設者の話を見る。

▼昨晩のNHK「クローズアップ現代」は「ウィキリークス」の特集だった。これはある意味でとてもタイムリーだった。なぜなら日本国内では警察庁の対テロ対策文書が流出し、この放送直後に尖閣列島で撮影された海上保安庁のビデオが流出したからだ。今朝7時の段階でYouTubeに掲載されていたが、8時には削除されてしまった。削除されないうちに、じっくりとご覧下さい。
▼ウィキリークスとはオーストラリア人のジュリアン・アサンジ氏が創設した、政府や戦争の暴露をネットを通じて行っている人物である。彼は天才ハッカーと呼ばれた事もある人で、かつてNASAのホストコンピュータにも侵入したことがある。NHKではアサンジ氏に直接インタビューを試みて成功している。
▼アサンジを有名にしたのは8月中旬にスウェーデンのストックホルムで記者会見を行い、アフガニスタン駐留米軍に関する未公開の極秘情報、約1万5千件を公開した事で知られている。彼はNHKのインタビューに答えて次の様に語った。ストックホルムに住んでいるのはスパイ罪で訴追されないからだ。なぜ自分がこのような事をするかと言えばマスメディアが本来の役割を失って、政府に都合のよい情報しかながさなくなってしまったからだ。
▼世界各地で収集された情報は身元が分からないように暗号化されて、ウィキリークスに協力するジャーナリストなどのところに送られてホンモノかどうか検証される。もしOKとなればストックホルムにある、ウィキリークスの秘密のサーバーに蓄積されネットに公開されるか、ジャーナリストを通じて記事や映像として発表される。
▼これに対して国防省や防諜機関の関係者は、戦闘に加わっている人や協力者を危険な目に遭わせると息巻いていた。しかし国民の目に目隠しをして一番危険な目に、遭わせているのはとりも直さず、国家とそれに従属する権力・暴力装置であることはご存知の通りである。司会の国谷は最後にご丁寧にアメリカのジャーナリストに「自分たちは政府の損失になるような報道はせず、職業倫理は守っている」などと言わせていたた、この辺はNHKの限度であろう。
▼3日に「朝日ニュースター」で放送された、「デモクラシー・ナウ」で映画監督のオリバー・ストーンが登場して南米の映画を撮ったと報告していた。「デモクラシー・ナウ」のようなマイナーなメディアに彼の様な大物監督が登場することは極めて異例である。彼は昨年公開されたカストロをテーマとした「コマンダンテ」を撮ったが、アメリカでは公開できなかった。それでアメリカ向けにもう一度カストロにインタビューして別の映画を作ったという。彼はこの番組の中で「ニューヨークタイムス」始めアメリカの大手メディアはまったく信用できない、と言っている事だ。要するにこの映画「国境の南」に「予告」として登場する南米の指導者たちは当初反米ではなく、自立した経済圏の確立であった。ところがそれを「反米」としたのはアメリカのメディアなのだ。(動画 45分)左の二枚の画像を順番にクリックしていただきたい。上記海保が撮影した尖閣ビデオよりは遥かに面白い筈だ。

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