« November 2010 | Main | January 2011 »

December 31, 2010

ウディ・アレン40作目の「人生万歳!」を見る

▼いよいよ年末になったが、今朝はかなり早い時間からアクセスしてくださっている方が多くカウンターが上がっている。昨日の続きで言うと車の運転は常に死と隣り合わせであることだ。被害者としてもそうだが、加害者として殺人者になる可能性が極めて高い。11月も友人の連れ合いが、自宅近くで自転車に乗って車に引っかけられてお亡くなりになった。ほぼ即死状態だったという。まぁ車を運転するかたは、自信過剰にならず常に殺人者になることを心の隅にとめておいていただきたい。
▼29日、真面目な家族は前日、打ち上げで深夜に帰宅したにもかかわらず、新宿職安の近くで開かれている「ワンストップの会」の支援に出掛けた。わたしは恒例によって今年最後の映画を見に、恵比寿ガーデンシネマに出掛けた。昨年は確か黒木メイサの「アサルトガールズ」が打ち上げだった。今年は1月28日で店じまいをする、恵比寿ガーデンシネマに行った。恵比寿ガーデンシネマはこけら落としの「ザ・プレイヤー」の時から通っていた。来年になると混雑が予想されると思って早めに来たわけである。
◇「人生万歳!」ウディ・アレンの最新作である。彼の作品は必ず見ることにしている。それに上映時間は観客の集中できる生理状態を考えて91分である。2時間を超える映画は監督の整理能力の無さを露呈する。わたしの友人の一人の化学者は「自分はもっともノーベル賞に近い」と自称しており、毎朝「ネイチャー」のサイトをチェックして、自分と同じ研究論文がでていないか調べ、出ていないとホッとすると話している。映画に登場する元物理学者のボリス(アレンそっくりのラリー・デヴィッド)もかつてはノーベル賞候補になりながら、今ではすっかり落ちぶれて自殺未遂までおこしてしまった。片足を引きずって歩くのはそのときの後遺症である。
▼ある夜友人2人とだべって帰宅すると、オンボロアパートの前で、田舎町から家出してきた若い娘メロディに「何か食べさせて」と声をかけられる。寒さで凍える彼女を気の毒に思ったボリスは、「2時間だけ、食べたら出ていくんだ」という約束食事を出してやる。その娘メロディの話を聞くと余りにも気の毒なので数晩泊めてやる。ところが、まだ21歳と若くて世間知らずのメロディは、中年男のボリスと暮らすうちに、彼こそ「運命の男」だと勘違いし結婚してしまう。
▼さらに家出同様で出ていった愛する娘の後を追って、メロディの両親が相次いでボリスの家を探し当ててやって来る。母親のマリエッタ(パトリシア・クラークソン『グッドナイト&グッドラック』では美しかった。)はコダックのコンパクトカメラを使って撮った写真が、ボリスの友人に認められたことから写真家として再出発する。娘のメロディに対しては「あれは結婚とは言わず介護だ」とすぐボリスと別れるように命じる。そのすぐ後にメロディの父親が妻を慕って追いかけてくるが、彼女は2人の男性と奇妙な同棲生活を初めているので驚愕する。それどころか「昔の愛人のところに戻れ」と追い返されてしまう。1年ほどたったメロディは年相応の恋人ができ、別離を迎える。ボリスの口癖は「永遠というものはない」だったが、まさにその通りの展開となる。さらにボリスの皮肉っぽいモノの見方はわたしとそっくりだと思った。速いスピードの英語が乱発するが、映画館内は爆笑の渦に巻き込まれる。
▼本?映画で疲れてしまって50ページしか進まなかった。

|

December 30, 2010

読書は昨晩300ページ進む。

Everoppongi
(イブの六本木)
▼昨日一本のメールが届いて「期日までに用意できないからキャンセルする」と言ってきた。それはこのブログに書いたが旅行用の大型バッグである。その会社とはTVCMを頻繁にやっているD○Mという会社だ。いきなり直前になって会社の都合で「キャンセル」と言われても困る。一体全体この会社では数個のバッグを使い回ししてレンタルの仕事をしているのだろうか?もしわたしがその会社の営業担当者だったら、「代替え品の提案」をしてダメだったら、「キャンセル」という事にする。メールだけで通知をしてくるこの会社はもう二度と使うまいと決めた。
▼朝のNHKラジオ「経済展望」を聞いていたらW大の経営学部の教授とか言う人は、「中小企業でも社員全員の声を出して工夫すれば、経済危機も乗り越えられる」。大切なのは「ナレッジ‐マネージメント」だと締めくくっていた。今の日本の経済危機はそんなところにあるのではない。こういう考えの人が「一流」大学で経営学を教えているのでは、日本の展望は開けない。一つがダメなら次の手を工夫して提案、実行しなければ客の信用は確実に失ってしまうだろう。
▼もう一つラジオで傑作なのは、千葉市は政令指定都市でも税の納入率が92%で一番低い。納入が悪いのは期日を忘れている人が多い、と結論する。そして税の自動振替をした人の中から抽選で何かくれるという。税金を納められないのは「貧困」が原因だと思う。国保の取り上げは千葉市はどうなっているのだろう。ネットで調べたら次の数字が出て来た。4位か。何年に渡って前納した人の税金を割り引くならば良いと思うが、何かやるというのが公平の原則に背くと思う。
Skytree1224
(スカイツリーのライトアップ24日)
▼昨日は夜も酒を飲まなかったので、ご紹介した本面白かったので300ページ読む事ができた。この調子で行くと、今日中に読了できそうである。わたしは過去に17年間ほど車を使って出勤していた。仕事の仕組みから、朝から現地直行などもあったから仕方なかった。しかし様々な事情から17年前に車を売却して電車通勤に切り替えた。それで嬉しかったのは行き帰り、片道45分の電車の中で本が読めるようになったことである。新書や文庫ならば往復で1冊読めることもある。同様に飲酒をすると本を読めなくなる。わたしにとって食事の次に、読書は生きている楽しみの一つである。

|

December 29, 2010

年末年始も1日100ページに挑戦

Tokyotower1
(六本木から見たタワー、上は高速道路)
▼昨日の排水溝は朝刊を読んでいたら「スパで4歳の子どもが吸い込まれそうになってアザができた」という内容だった。こんにゃくゼリーは要するに一粒の大きさを大豆程度にすれば済むことなのだ。27日で仕事は終わらせたつもりだった。ところが昨日荷物が届いてそれに関連する仕事をしなければならなかった。プリンターを使おうとすると「黒インク」が出て来ない。考えて見ると年賀状を大量に印刷した後は必ずこうなってしまう。ヘッドの掃除を繰り返し、インクを大量に消費したら、ようやく目詰まりは直ったが、黒インクは「残量僅か」の信号が出てきた。
▼図書館も昨日でお終いなので予約はすべて引き取って、NHKラジオの過去に発行された語学のテキストを2冊借りて来た。というのは正月の1週間ほどはラジオ放送が休みになってしまうからだ。これは常に耳を慣らしておかないとまずいのでかりた。閉館するとなると色々焦りが出てくる。果たして手持ちの本だけで足りるだろうか?新年は10日頃まで閉館していても構わないからせめて29日、できれば30日まで館館してくれればいいのにと思ったりする。しかし図書館の職員も労働者なのだし、年末の準備もあるのだろうと思って納得する。いま650ページほどの分厚い本を借りている。これを次回のメルマガ締めきり日までに読み終えるには、きょうから1日100読んでいけば読み終える計算になる。
▼それにしても電車で移動しているとゲーム器や携帯のゲームに夢中になっている人たちが多いことに驚く。わたしは「ああ時間がもったいないナー」と思う。同様に車で移動している人も、何ともったいない時間を使って入るのだろうと思う。モノを持っていることによって、その元手を取り戻そうとしているが、現実にはモノに振り回されていることに気づかないのは情けない。同様にネットを使って入る時間ももったいないと思う。電源を入れっぱなしにしておくと、依存症になってしまうので、目的が終わったらすぐ電源を切るように心がけている。
Tokyotower2
(東京タワーの眞下から)
▼先日ある新聞でジョン・レノンの平和を愛する気持ちを大切にしたいという投書が掲載されていた。それから数日後それに対して同じ「投稿欄」にU翼と思われる男性の反論が掲載されていた。「サッカリンのような甘い夢想主義だと。武器を持たねばロシアや中国に財産を奪われる」という趣旨だった。いまは使用禁止になっている「サッカリン」という言葉をご存知の方は年齢的にかなり高齢だと思う。行って見れば「毒の甘さ」なのだが、このU翼の方はご存知なのどうか?さらにロシアや中国が何故に資源のまったくない日本を占領しようとするのだろうか?中国にはレアアース、ロシアには天然石油が豊富に眠っているので、日本に来る必要はまったくない。だがこういう民族主義を煽る論旨というのは聞こえが良いから受け入れやすい。だが本当の目的は最初の投書を書いた人を震え上がらせる事が目的なのだろうと思う。
▼池田香世子さんがご自分のブログで「昭和天皇は米軍が沖縄に50年以上でも駐留することを希望する」と書いたことに対してU翼らしき人から「文書に残っているというのならその文書を示せこのポンコツ」と怒っています。と書いていらっしゃる。そして英文の原文の掲載されている。これだけ事実を持って反論されると、「敵」は何も言えないと思う。要するに空中戦ではなく、事実をもって反論すれば良いのではないかと思う。
▼明日から1月3日までは更新時間は不定期になります。およそ午前中にアップします。

|

December 28, 2010

NHKHV「兵士たちの記録、松江歩兵163聯隊」を見る

Calender
(出来上がったばかりの卓上カレンダー)
▼かねてご案内した、わたしの撮った写真を12枚厳選した卓上カレンダーが昨晩完成しました。取りあえず10組の限定生産のため、12枚1セットで卓上ホルダー付き(20・5cm×10cm)で2500円(送料別140円)でおわけします。ご希望の方はトップページからメールご連絡下さい。年内にお届けします。
▼今朝のラジオでどこかの風呂だと思うが、排水口が金網で被っていなかったため、女子小学生が引きこまれて怪我をしたというニュースがあった。大体NHKなども年末は、猫が鼠を取ったとか、犬が穴を掘ったとかどうでも良いような「明るいニュース」ばかり紹介する傾向がある。わたしが最近疑問に思うのは、こんにゃくセリ-で死者が12人も出ているのに一向に規制する気配がないことだ。所轄官庁は農水省か厚労省なのだろうか、余程巨額の献金でも貰っているのではないかと勘ぐりたくなる。
Midtwon2
(ミッドタウンの裏側から見る)
▼「兵士たちの戦争/松江歩兵163聯隊」NHKHV25日朝放映。松江の部隊に動員命令がくだったとき兵士はもう中高年者で体力的にかなり劣っている人たちばかりだった。そしてその職業も、大工、坊主、ヤクザなどだったという。163聯隊が行ったのは日本軍が中国で点と線だけを支配していた華北平原だった。部隊の任務は毛沢東の八路軍が支配していた地域で治安を維持することだった。しかし3000人が担当した地域は東京23区に匹敵する広大な地域だった。毛沢東のゲリラはヒットエンドランで聯隊を混乱させた。しかも兵士といえども村人と同じ格好をしているので区別が付かない。
▼共匪掃討作戦は4kmおきに監視用のトーチカを作る事だった。それを作るためには農民を強制的に徴用するしかなかった。食料は奪われ、労働力として使われ、日本軍に良い感情を持つ筈がない。一方八路軍は農作業を手伝い、税金は安くしていた。農民たちは日本兵に愛想は良いが心の中はどうなのか計り知れなかった。当時30万人が八路軍に強力していたと言われる。山岳地帯の討伐作戦を展開したとき、ヒエや粟、トウキビなどを徴発し、豚や鶏などを奪って食料とした。というのは当時の日本軍は南方に資源を集中していたので、中国の前線は何でも自力でやらなければならなかった。そして訪れた村は八路軍に利用されないように徹底的に破壊した。またスパイと思われる人物の首を刎ねて村の入り口に晒し首にしておいたこともあった。しかしそういう暴力を使って家を燃やされ、親兄弟を殺され、農民の気持ちが日本軍から離反しない筈はない。
▼あるとき夜明け前に討伐隊が村を襲うと沢山いたはずの農民がもぬけの空だった。これはトンネルに逃げたと思って、持っていた竹筒に入った「小あ筒」を使う事になった。これは護身用と言う事で持たされていた。しかしこれを発火させるとジェフェルニアノアルシンという物質が出て、大量に吸い込むと呼吸困難で死に至る。果たしてトンネルにこの毒ガス弾を次々に投げ入れると、阿鼻叫喚の状態になり、女子どももトンネルから這い上がって来た。兵士の一人は「まさか死ぬとは思わなかった」というが、這い出てきた女子どもを肝試しと称して、初年兵の刺突訓練の材料にした。
▼登場した兵士たちは、「自分たちは将棋の駒だった」と証言する時の顔の表情はそれほど悪びれて見えなかった。それに公式の記録ではやむをえず発煙筒を300発使った、とあるが死者には一切ふれていなかった。

|

December 27, 2010

◇「レバノン」を見る。

Midtwon_2
(今年のミッドタウン夜景)
▼年賀状は昨晩ポストに投函し終えた。普段いただかない方にも多少嫌みだが、最後の年賀状をお送りした。来ない人に送るのは今後無駄だから、これで年賀状は止めようと思っている。
▼昨日の新聞を読んでいたらスカイツリーが完成して電波を送ることができるのは早くて再来年の12月だから、地上波が来年6月に停波したら、その後1年は視聴者はどうしたら良いのだろうという話が出ている。自宅はケーブルテレビにしているので、停波しても問題はない。しかし携帯のTVにすると室内ではまったく受信しない。新しいスカイツリーができても、タワー方向には某一部上場企業の研究棟があるので電波は届かないと思う。携帯を使ってまでTVを見ようとは思わないからどうでもいい。しかし所詮地デジとは家電メーカーの売れ行きが鈍っているので考えられた、マインドコントロールの一種だ。そのために大いなる無駄遣いが、「地デジ対応」であると思う。1年半どうするか、わたしが考えなくても良いことだ。だがおそらく東京タワーから暫定的に電波を発射させる。そしてアンテナをそちらに向けさせ、スカイツリーができたら再び、そちらにアンテナを向けさせる。そうすれば家電メーカーとアンテナショップはグリコみたいに、「二度美味しい」仕事をする事ができる。
▼昨日から朝日1面に「孤族の国」という連載企画が始まった。昨日は55歳の男性が身体をこわして仕事がなくなり、親族にも頼れず軽自動車の中で孤独に死んで云ったという話しがでていた。今朝は還暦を迎えた男性が中国人女性と仲介会社を通じて「結婚」するが、数日で行方不明になったり、カネだけ巻き上げられて次々失敗している話がでている。実はわたしの友人も同じ目に遭っていて、これは決して他人事ではない。
Senshacenchurion
(映画館に展示されていたショット・カル戦車の模型)
◇「レバノン」昨年「戦場でワルツを」というレバノンに侵攻したイスラエル側からみたアニメ映画が公開された。この映画はその24年前の1982年年6月レバノン戦争の実写版とも言える。舞台となるのはイギリス製の戦車の内部だけだ。戦車の内部は5年前にホーチミン市に行ったとき覗いて見たが極めて狭く、わたしの様な閉所恐怖症の人間はとても入る事などできない。イスラエル軍の歩兵と一緒に進む戦車は、この一台だけの様だ。そして任務は地上作戦をする歩兵の支援をする。4人の戦車兵とは指揮官、操縦士、装填手、射手の4名である。
▼戦車はイギリスから輸入した中古のチーフテン戦車を独自に改造した「ショット・カル戦車である。」外が見えるのは操縦士のプリズムで見える小さな窓と、射手の標準スコープだけだ。敵は大した装備はないので7・62mm12・7mmの機関銃だけで済む。主砲は105mmで迫力がある。しかしスコープから見えるのは生きている人間である。司令部から「撃て」という命令が再三無線で飛び込んでくるが射手は撃てない。下手をすると敵と味方が渾然一体となっているからさらに難しい。そして歩兵による殺戮が目の前で繰り返され、吐いてしまう戦車兵すらいる。戦車には主砲用の砲弾を60発ほど搭載している。そしてその中の10発は国際法で禁止されている「白燐弾」である。これは武器や建物を破壊するだけでなく、人間をも焼き尽くしてしまう。これは仲間にも秘密で「煙りを出して燃える爆弾」であると呼称される。ある時家を砲撃すると子どもも犠牲になってしまう。狂った様に飛び出して戦車に抗議する母親。撃った弾は母親の衣服をも燃やして裸になってしまい、見るに見かねた兵士はそっと毛布を掛けてやる。
▼そうこうしていると敵のRPGが戦車に当たってしまう。撃った敵の兵士は補足され戦車の中で鎖で縛られる。味方と称する兵士が乗り込んで来て囚われた兵士を尋問する。それは二人にしか分からないアラビア語で行われて戦車兵は知ることができない。アラビア語の会話とは、「片目の目玉をスプーンでくり抜いて、自動車で八つ裂きにしてやる」という身の毛もよだつような拷問の手順だった。兵士も捕虜もトイレに行きたくても外に出られない。そこらへんに転がっている機関銃弾の金属ボックスにするしかない。進路を迷ったあげく、ようやく死の市街地を脱出することができた。キャノピーの蓋を開けるとそれは映画「ひまわり」でソフィア・ローレンが見た様な光景だった。渋谷シアターNで上映中。

|

December 26, 2010

◇「海炭市叙景」を見る。

Dobletawer
(ビルに写ったダブル東京タワー、狸穴で)
▼東京は通常だと寒い風が吹きすさぶが、今年は暖かいクリスマスだった。渋谷で映画を2本見たら夕方になったので、表参道のモリハナエビルの前で家族と待ち合わせた。しかし行って見るとビルは工事中だった。参ったなと思ったら地下鉄駅を出て歩いて来る家族とドッキングする事ができた。この日表参道で夜景を撮影してから、地下鉄で六本木ミッドタウンに向かった。こちらは身動きの取れないほどカップルで混雑していた。堅く握った手を混雑の場では離してくれれば混雑は緩和されると思うのだが…。そうもいかないようである。そこから歩いて東京タワーまで向かう。この狸穴からタワーに向かう道はとても好きだ。途中ビルにタワーが写ってダブルタワーになって見えた。タワーはチケットを買うのも大行列が出てきていた。撮影が終わってから地下鉄神谷町駅まで約10分ほど歩く。自宅近くまで戻ってくるとスカイツリーの工事用ライトを使った暫定ライトアップが終わる9分前で滑り込みセーフで撮影できた。これらは年内後6回に分けてご紹介したい。わたしの場合飲酒は体力が奪い、免疫力が落ちるので酒はひと月に1、2度しか飲まない。昨晩は120円のペットボトルの水を1本飲んだだけ。あと使ったのは交通費だけだ。
◇「海炭市叙景」海炭市は架空の都市だが、撮影は函館で行われ映画を作る資金は市民や大小の企業の出資金で賄われた。だからその海炭市の風景はわたしが過去に3度ほど行っている函館の風景と重なる。話は海炭市に住む5組ほどの夫婦や家族の愛憎劇からなる。函館と言えばかつてはまずドッグだった。映画は巨大な船の進水式式から始まる。工場労働者の一人は喜びを隠せない表情で船を見つめる。しかし翌日3台あるドッグを一つ減らすと会社側から発表される。彼はまだ若いのに指名解雇の対象者となってしまう。労組と会社側の攻防も一瞬でてくるがそれは今回のテーマではない。解雇されてお金がなくなった姉弟は函館山の初日の出を見に行く。しかし帰りのチケットは買えず(確か片道切符はなかったように思うが、それはさておき)妹だけロープウエイにのせ、兄は歩いて下山するが行方不明になってしまう。
▼映画の話は12月24日のクリスマス・イブで始まりいずれも元旦で終わるからタイミング的にはわたしが見た25日が同時進行とも言えた。もう一つは市内のプラネタリウム施設で働く中年男(小林薫)である。彼は低賃金のため妻(南果歩)はバーだかクラブで働いている。夕方になると念入りに化粧して、最後に香水をシュッと一吹きして出掛ける。夫の夕飯など作っているヒマはない。夫と息子の関係も同様に冷え切っており、学校から帰宅すると部屋に引きこんでしまう。夫は妻が時々帰宅せず朝帰りする行状を疑って後を付けたり、携帯の着歴を見せろと迫るが夫婦の溝は広がるばかりである。
▼もう一組これがメインになるのだが、プロパンガスの販売店の経営者(加瀬亮)の会社と彼の家族の話である。ドカジャン姿の加瀬は軽乗用車に大きなプロパンを使って配達している。その様はまったく堂に入っている。経営を広げようと、内地から来ている浄水器販売員を使って販路を広げようとしている。しかし数人いる社員はそれを嫌がっている。また同級生の愛人がおり、妻はそれを敏感に察知し家族や娘との関係もうまくいていない。特に加瀬が未収になっているヤクザのプロパン代金を集金にいって、荷物を下ろすとき足を潰して動けなくなってしまう場面は、人間関係を凝縮していてすさまじい感情が伝わって来る。
▼あと浄水器販売員と海炭市の路面電車の運転手をやっている父親の、付かず離れずの微妙な距離感が出てくる。2時間半という長い映画で、監督は家族であっても決して踏み込めない距離感を訴えたかったのではないかと思う。渋谷ユーロスペースで上映中。

|

December 25, 2010

◇「相棒劇場版Ⅱ」を見る。

Petshop12
(近くにある動物病院のXmasイルミネーション。左上に月も見える)
▼クリスマス・イブはいかがお過ごしであっただろうか?朝刊を見たら近所に建設中のスカイツリーも工事用の照明を使って午後8時までライトアップがあったという。事前に知っていれば今朝ご紹介できたのだが、今晩撮影してご覧に入れようと思っている。朝は某駅でMINさんと受け渡しをして、脳みそを絞る期限を決められた仕事は昨日午後6時半頃に送信が終わった。あと仕事の年賀状は元旦に書いても構わない。原稿は準備だけしておけば18日で十分間に合う。先日ご紹介したミリタリー雑誌「丸」の最初の方に、4年前に行ったシュムリアップの民間軍事博物館の記事が、あまりうまくない写真入りで紹介されていた。うーむこの程度の記事で買って貰えるなら、次回どこかに旅した時は「丸」に売り込もう。幸い編集長には一度お目にかかったことがある。
◇「相棒劇場版Ⅱ」まず現実の話から、Ⅰ週間ほど前にどこかの公安警察の刑事が女友だちに経費を使って接待し処分されたという記事が載っていた。しかしその金額たるや8万円くらいの、警察に取ってははした金である。公安警察なんて領収書なしで「協力者(スパイ)」にいくらでもカネは使えるのだから、8万円の事件などトカゲの尻尾切りとしか思えない。
▼さて映画は警視庁幹部12人が定例会議で集まった部屋が、退職した元警察官(小澤征悦)に占拠される。同時に警視庁の各階は発煙筒が焚かれて火災報知器が鳴り響く。その発煙筒を投げる場面に神戸(及川)が居あわせて、管理官と剣道の試合に勝って手に入れたワインを投げ捨てて人質になろうとしていた女性警官(小西真奈美)を助ける。元警察官は「一体張本人は誰なのか?」と幹部に銃を突きつけて迫る。彼の会議室占拠の目的は一体何なのか?
▼それに先立ち、海岸の停まっている船に潜伏していると思われる中国系イスラムテロリスト。そのの捜索を行っている踏み込もうとしている公安警察の一隊。その中には小西の上司(恋人)や小西や占拠した元警官もいる。踏み込む瞬間小西はマークしているタトゥーをした中国人を見かけるので「作戦中止」を上司に求めるが、聞き入れられず突入すると船は大爆発を起こし作戦は失敗してしまう。
▼実は怪しいタトゥーをした中国人は公安警察の協力者だったのだ。それはアメリカの国務長官が日本を訪れるのを機会に、テロリストは長官を襲撃しようとしていた。その事を警視庁の影の管理官はスパイを通じて知っていた。占拠した警察官はそのとき犠牲になった同僚の恨みを晴らそうとやってきたのだ。影の管理官や官房長の陰謀とは何であったか?それは警察庁を防衛省の様に警察省にしようという遠謀があったのだ。そのために最近用がなくなってしまった公安警察の「手柄話」を作る必要があった、というお話。あとは映画館にお運びいただきたい。話にちょっと無理があるが、所詮娯楽映画なのだからと思って割り切って見れば良い。

|

December 24, 2010

NHKBS1「リオのサッカー少年」を見る。

▼先日、作業中のPCが急にフリーズしてしまった。30分に一度くらい再保存をしているが、半日かかったデータが消えてしまうのはガックリする。もうプリントアウトもできなかったので、やむを得ず「プリント・スクリーン」で保存した。今使って入るメインのデスクトップは3年前の暮れに買ったものだ。もうそろそろ買い換え時かなとも思う。当時このPCをネットに出ていた仕様を変更し、HDDとメモリーを増設して約10万円で購入した。いま同じものを買おうとするとその半額で入手する事ができる。完全にクラッシュする前に変えるべきか考えている。まだ電源を再投入すれば動くし、HDDが故障しているようなガーとかギィーという音はしないので大丈夫だと思っている。
▼昨日は連れ合いと一緒に近くの映画館に「相棒Ⅱ」を身に出掛けた。わたしもいつかは見ようと思っていたので、初日初回に行ってきた。考えて見れば二人で映画をみに出掛けるのは30年ぶりになるかもしれない。あれは山本薩夫の「戦争と人間」の最終章だったような記憶がある。もう一つの選択肢は「パリは燃えているか?」だった。
▼リオついでに、ケーブルTVで「CSIマイアミ、シリーズ5」が再放送されている。昨日見たのはまさにリオが舞台になっていた。興味のない人にはどうしようもないかもしれないが、お読みいただきたい。主人公はホレーショ・ケイン(デヴィッド・カルーソ彼は昔「死の接吻」に出ていた。この時は主役だったが、脇役のアルパチーノらに食われてしまい、以後TVに鞍替えする。)警部補である。彼は部下のデルコの姉と結婚しようとしていたが、ブラジルのマフィアに殺害されてしまう。マフィアは司法取引をしてブラジルに脱出するので、それを追ってリオにやってくるデルコとホレーショ(「ハムレット」の登場人物から名付けられた)はリオにやってきて、自由の身となっている容疑者を追う。容疑者は潜入麻薬捜査官だったホレーショの弟をも殺害し、その息子も仲間に加えようとしている。
▼「CSIマイアミ」のドラマはリオ・デ・ジャネイロの観光案内のようになっている。コルコバートの丘の巨大なキリスト像、コパカーナの海岸、イパネマ海岸、カリオカ水道橋、それに130年も走って今にも壊れそうな木製の観光用の路面電車が出てくる。
▼さてNHKの「リオのドキュメンタリー」はサッカー選手を目指している少年だった。舞台となるのは「ファベーラ」地区に住む18歳の少年である。イギリスのカメラクルーも案内人に「命の保障はできない」と言われビデオカメラをビニールのケースにくるんでファベーラに入る。少年はサッカー選手を目指しているが、昨日紹介した地区よりも更に貧しい地域に住んでいる。練習には行っているが、力を出し切れない。コーチは「もう年齢的に限界かも知れない」という。それがイライラの原因となってサッカーチームの年少者に暴力を振るってコーチに練習場から退出させられる。可愛いガールフレンドもいて、カメラが彼の家に行くと「将来は結婚したい」と微笑む。何をやってもうまく行かないサッカー少年は、ある日髪を短く切り茶髪に染めてくる。それはファベーラのマフィアの手下になったという印でもある。コーチは「あっち(マフィア)へ行ったらお終いだぞ」と諭す。そしてガールフレンドも涙を流しながら「もうお終い」と呟いて去っていく。つまり貧困地帯にあって手に職をつけることができないので、マフィアの手下となって麻薬売買や運び屋になるしか生活ができないのだ。そのファベーラでは毎年1万人が銃によって殺害されているという。
▼恵比寿ガーデンシネマが来年1月28日で閉館するという。良い映画、とくにウディ・アレンはここで公開される事が多かった。しかし所詮駅から遠すぎた。しかし閉館は残念!ゲバラの「モーターサイクル・ダイアリー」も初日にここで見て浅野忠信を見かけた。

|

December 23, 2010

NHKBS1「リオのリトルダンサー」を見る。

▼冬至だった昨日、いざ銭湯に行こうと思って調べたら自宅から歩いて2kmもあった。しかも料金は全額でなく、半額負担と書いてある。そんなに面倒ならばゆずを一個買って来て自分の家のバスタブに入れれば済むことだ。それで行くのは止めてしまった。脳みそを絞る仕事の1は終わって送信した。もう一本の「2」は比較的楽なので明日中には終えると思う。それさえ終われば後は、動くだけの頭を使わない仕事だけになる。
▼NHKBS1の「世界のドキュメンタリー・リオ・デ・ジャネイロ(ポルトガル語で「1月の川」という意味)」シリーズは3本とも見た。2は「リオのリトルダンサー」のはなしである。リオは南アフリカの様に貧富の差が大きい。1170万人の1割である100万人は例の麻薬売買の巣窟となっているファベーラ(不法に立てられた貧民街という意味)地区に住んでいる。「2」の登場したのはそれほど酷くはないが、生活に苦労している人たちだ。その子弟はバレーで貧困から這い上がろうと、市内のバレー教室に通っている。そしれレッスンで教師に認められるとNYのバレー教室に受験する資格を得ることができる。レッスンの費用を捻出するために親は親戚や友人など借りられるところからは借りて最早残された道は、こちらでいうサラ金しかない。しかし教師は「そこから借りたら借金地獄になる」と警告する。親や子どもの旅費や受験料も捻出しなければならない。
▼成績が良ければリオのレッスン学校の奨学金も受けられる。NYに受験に行くのは10人くらいの生徒だった。登場した少年はとてもうまいのでNYのバレー教室で入学を果たす。しかしもう一人の少女はダンスは結構うまかったが、審査員に太っていると認定されて落ちてしまう。太っていると言っても我々から見るとかなり痩せて見える。だが少女は空腹に耐え、ジャンクフードなどを断ってダイエットしたが果たせなかった。初めて乗るNY行きの飛行機は珍しい事ばかりで、座席でずっと寝ないでビデオ見ていたと話す。
▼親が働いていて会社から少しでも前借りができれは、このバレー学校の子ども達の様に生活苦から這い上がるチャンスはある。だから受かってNYの街を闊歩する少年は「将来親に楽な仕事をさせたい」と言う。しかし落ちた少女は「もう一度」と教師に頼み込む。しかし教師は「あなたは体重増で落ちた。次回受けても審査員は同じメンバーだから、そのままでは受かる可能性はゼロだ」と宣言する。
▼リオのバレー教師は語る。誰もここから這い上がりたいと思っている。しかし本当に這い上がる事ができるのは、お金を工面できる親とそのガッツを持ったほんの一握りの子どもだけだ、と。NYに行く少年の送別会で教師は「あなたはわたしの誇りよ」とハグする。そして自分がバレーで飛び跳ねているシーンをポスターにして学校にプレゼントとしておいてゆく。彼がNYでデビューできるのは約1年後の秋である。

|

December 22, 2010

◇WOWOWで「マラドーナ」を見る。

Akarengasoko
(横浜赤レンガ倉庫)
▼昨日は友人たちから日常生活と政治に関するメールが届いたり、ブログでもその内容に関連する事がかいてあったりした。それは明日あたりまとめて書くつもりだ。いずれも「ポピュリズム」に関連していた。
▼書店でミリタリー雑誌「丸」を立ち読みしていたら、近畿日本ツーリストの「知覧ツアー」というのが出ていて1泊2日で10万5千円もしたのには驚いた。飛行機を往復使ってバスで安宿に泊まればその半分で済む。温泉で高級旅館に泊まるとこうなってしまうのだろう。きょうは冬至である。せっかく区役所から頂いた無料入浴券があるので、出掛けてみようかと思っている。以下2つの映画はWOWOWとNHKBS1で一昨日放映されたものである。
◇「マラドーナ」昨年公開された映画だが、スポーツにはあまり興味がなかったので行かなかった。しかし録画したみたらとても面白かった。マラドーナはアルゼンチンのブエノスアイレス生まれのサッカー選手として有名だった人物だ。ポジションはフォアードかMFだった。彼がアルゼンチンの英雄とされたのは奇跡としか言えない、まさに魔法のゴールを奪って観衆を狂喜させた事である。
▼サッカーの事はさておき、ここではマラドーナと政治の関わりについて書きたい。1987年7月にキューバのフィデル・カストロキューバ議長と初めて対面して以来すっかりファンになる。その証拠に左足の太ももにはカストロの似顔を入れ墨にしてあり右の二の腕にはゲバラの似顔が彫ってある。カストロとは友人関係を築いており、1989年の自身の結婚式にはカストロを招待した。映画の中でカストロと対面して会話をする場面が出てくる。カストロが、「これはオフレコだがマル・デル・ブラタには行くな」という。マラドーナは「だってこのテレビは800万人が見てますよ」と受け答えをする。そして彼がマル・デル・ブラダに行くと、演壇に立っていたチャベスやモラレスと一緒に大群衆に歓喜の拍手を持って迎えられる。彼はとくにイギリスのサッチャーやブレアが大嫌い。さらにイラクを侵略してブッシュも嫌いである。「アメリカなんかクソ食らえ、南米なかでもアルゼンチンこそ最高さ」と語る。人間的には何度も離婚をし、薬物依存になって苦悩したこともあるが、現在は2年前からアルゼンチンチームのの監督として活躍している。
▼映画の監督兼インタビューアは「白猫、黒猫」、「パパは、出張中!」「アンダーグラウンド」エミール・クストリッツァだ。
▼NHKBS1では月曜日午後11時から3日連続でブラジルの「リオデジャネイロ」特集のドキュメンタリーが放映されている。1日目はリオデジャネイロにある世界で最も危険なスラム、「ファベーラ」だった。リオの人口は1170万人でブラジル第二の都市である。このスラムは11月にもワールドカップを控え、警察の掃討作戦が展開された。しかし逆に警察側が追いつめられ軍隊が出動して鎮圧した。そのときの死者の数は50余人だった。だがこの地区では毎年1000人は殺害されているという。麻薬捜査の特別警察と麻薬マフィア、さらにその地区に丸腰で入ってキリスト教を布教して立ち直らせようとする牧師の活躍が描かれていた。映像は1年前の作戦の様子だった。マフィアも武装して命がけだが、警察の特殊部隊もどこから狙われるか分からないので命がけだ。イギリスのビデオカメラクルーは両方について撮影している。マフィアから立ち直ろうとした元ボスは入信しているが最後には頭を撃ち抜かれた死体で発見される。そしてもう一人頭を撃たれて重症を負った警察官の葬儀の模様も放映されて1話は終わりとなる。麻薬に手を出すしか生きていくすべてない人々と、それを鎮圧しようとする警察部隊の生死をかけた生き詰まるいたちごっこの一面を垣間見た。

|

December 21, 2010

◇「シチリア!シチリア!」を見る

Yokohamakoeki
(「ブラタモリ」にも出た「横浜港駅」跡)
▼年内にやらなければならない事をリストにしてデスクの脇に貼った。おおよそ10項目あり、昨日は2個斜線を引いて消すことができた。ルーチンワークだがそのうち脳みそを絞らなければならないのが4個ある。昨日夕方はいつも行くクリニックに出掛けて、前回の採血の結果を聞いて薬を4週間分貰ってきた。いまある薬はあと2週間分あるが1月2日に切れてしまうので、行くしかない。医者が終わったので並ぶのが嫌いなわたしは多少肩の荷が下りた。クリニックの前にあった小さなペットショップが閉店して半年ほど。先日工事をしていたので何ができるのかと思ったら、「パソコンのお医者さん」という店がオープンしていた。こんな街ににそんな需要があるとは思えない。目抜き通りで家賃も高いだろうし、おそらく半年もしたら閉店だろう。こんなときに固定費をかけてはダメだ。事務所はもたずに電話一本でどこでも行きます、というフットワークの軽い仕事にしないとね。
▼「シチリア!、シチリア!」第二次大戦中のイタリア、シチリア島、主人公のペッピーノは賭け事をしている親父から「煙草を買って来てくれ、早く行ってくれば駄賃を弾む」とせっつかれてそらを飛ぶような勢いで走り出す。街にはムッソリーニのポスターが溢れ、黒シャツ隊が幅を利かせている。映画館は無声映画で弁士と演奏家がいて、さらに臨検の警官が並んでいて、ムッソリーニやファシズムに批判的な言動をする男たちをチェックしてひきたてていく。ペッピーノの父もどちらかというと体制に批判的だった。シチリアも連合軍の空襲が始まり、彼の母親は空襲の飛行機の音に怯える。人々は爆弾を投下するのはパレモアだと地下壕に入るが至ってのんきである。そして連合軍のシチリア上陸作戦が始まる。これは映画「イングリッシュ・ペイシェント」に詳しい。
▼ペッピーノはシチリアを解放してくれたアメリカ軍に興味を示し、さらに共産党にもっとシンパシーを感じて接近していく。シチリアでは農地解放をスローガンとして地主や後ろにいる、マフィアと対決する。わたしはイタリア共産党の歴史に疎いので詳しい説明はできないが、この農地解放を巡って共産党の中の過激派が武装闘争と、農地を勝手に占領して貧農の分け与える方針を取る。ペッピーノも一緒になって参加するが、富農の後ろにはマフィアがいるので、彼らもまた武力で共産党とその支持者を殺害して脅し、国家権力も介入して、イタリアの農地解放は失敗してしまう。
▼ペッピーノもいい年になり、村の金持ちの妖艶な娘に恋心を抱く。娘はソフィア・ローレンを若くした感じの大柄な美しい娘マンニーナで、ダンスに誘って口説いて豪邸から連れ出し、駆け落ち同然で自宅に引きこもってしまう。両家も仕方なく2人の結婚を認める。若いペッピーノは共産党の方針を信じて疑わない。しかし現実の政治では共産党は得票数も増やすことはできず、生活もできないのでフランスへ大工の壁職人として出稼ぎに行って、家族を養う。そんな中党の方針でモスクワに勉強に行って来いという事になる。しかしモスクワは寒いが着るコートもないので、別の党員のしつらえたばかりのコートを無理矢理、命令で取り上げてしまう。
▼モスクワで見たものは何?映画でははっきり言わないが、昨日お送りしたメルマガの「あらかじめ裏切られた革命」の部分を読んでいただきたい。小さなときから共産党とソ連を信じてきたペッピーノは、現実を知って大きな落胆をする。いわばそれまでは家族の生活よりも党の活動、家族の幸せよりも党勢拡大をすることを信じて、誰よりも一生懸命にしていた。ただ年老いたペッピーノが知った事は、何よりも人類にとって普遍的な気持ちである家族の絆を大切にすることだった。原題はこの映画の監督が育った「バーゲリア」という地名である。銀座シネスイッチ。

|

December 20, 2010

◇「武士の家計簿」を見る。

Tokeidai
(雪の札幌時計台)
▼土曜日は映画に2時間半、取材に2時間半もかかってかなり疲れてしまった。映画館にもわたしの場合娯楽で通っている訳ではないので、緊張しながら見ている。合計5時間に移動する時間をプラスすると約7時間だから通常の勤務と変わらない。とくにわたしは会議で拘束されるのが最も疲れる。そんな訳で昨日は渋谷の映画館シアターNに行くのは止めた。もう年明けの新聞に掲載する分の映画は見たが、さらに2本は年内に見ておかなければならない。なぜなら正月の混雑した映画館は苦手だからだ。
▼夜のTVを見ていたら「30万円で世界一周」という娯楽番組があって途中から見た。あの中で行って見たいのは、ミラノ(3年前トランジットでは立ち寄ったが…)とニューヨークくらいだった。中でもエジプトにはちょっと行きたくないと思った。NYでは一瞬写ったが、TVの画面には写らない、コーディネータが世界各地にはいたはずだ。結局ブロークン英語というか単語の羅列だけで15日間32万円で回ることができた。しかしサーチャージや空港使用料は入っていない様に見えた。
▼昨日ご紹介した映画「セントラル・ステーション」は1998年の作品だ。冒頭こそ泥を追いつめた警官が線路で倒れた容疑者の拳銃で射殺する場面があった。ドラマとはいえリオデジャネイロは怖いところだなと思った。さらにもう一つ少年の臓器売買する犯罪組織がテーマとなっていた。
◇「武士の家計簿」江戸時代末期、金沢加賀藩の「御算用者」(現在の日本で地方公共団体の出納会計管理者)を担っていた猪山家の話。この下級武士である猪山家の家計状況を記録した書類が近年発見され、それを元に茨城大学の磯田道史准教授が小説に書いたものと映画化である。猪山家の父親信之(中村雅俊)は婿養子である。話は息子の八代目の直之(境雅人)を中心に進んでゆく。とにかく武芸よりも算盤が一家の繁栄を助けると、信之は直之に算盤を仕込んでゆく。家督を父親から息子に譲ることになる。結婚式までは無事にやり遂げることができた。とにかく経理に実直な長男の直之は城の経理だけではなく、自宅の経理も帳面に記入する事を始める。すると家には現在のカネにして2500万円くらいの借金があることを知り愕然とする。
▼そして武芸道場の娘駒(仲間由紀恵)を見初めて結婚し、長男が生まれてその1歳の誕生祝いをしようとするときその大赤字に驚き緊縮財政を自宅でもすることにする。そして料理に出る筈の尾頭付きの鯛を紙に書いた鯛にする。親戚一同は大いに驚くが、おばば(草笛光子)の取りなしでその場は納まる。翌日直之は家族全員を集めて、借金の状況を明らかにして、全員カネになるモノを出して売却して借金を少しでも減らすと宣言する。みんな自分の上司から頂戴した貴金属や着物、陶器を家財道具を出し渋るが容赦はしない。そして売却するとき商人が出入りすると近所のメンツがあると抵抗する。しかし説得して売却し取りあえず半分くらいまで減らす。その後は質実剛健の生活が始まる。
▼城に持参する弁当もかつては愛妻弁当でみんなから羨ましがられたが、今や玄米の握り飯とサツマイモだけ。みんなが気の毒がって一緒に食べるのを嫌がるほどだ。だが直之は仕事に極めて仕事に忠実である。おしりも天保の大飢饉のおり、加賀藩でも城に蓄えた米を城下の住民に配布する。しかし出した数と配られた数に3分の1ほどの誤差があることを直之は突き止める。上司からは余計な事をしたと諫められる。しかしそれは彼の越権行為でしてはならない事だった。老中から呼び出され、「余計な事をした」と輪島に転出を命じられる。しかし飢饉が激しくなり、直之の実直な勤務が高く評価される時がやってくる。
▼身近にあるどこかの赤字債権団体の職員は、家賃は滞納するばかりで毎年仕事も赤字が累積しても平気な顔をしている。こうい人たちにぜひ見せたい映画である。
▼本日中に15万番になります。ゲットした方には粗品を差し上げます。ただしメルマガ会員のみ。本日はメルマガ締めきり日です。年内最終号になります。
▼昨日おかしかった新聞記事(といっても広告だ)でアフガンを支援している中村哲医師が、現地の挨拶で「良い天気ですはダメだ。「雨降りですね」というのが最も良い挨拶である、という話だった。

|

December 19, 2010

NHK「ブラジルのクリスマス」を見る。

Bike
(会場に展示されたいた浦野由紀子さんの地球を2周したバイク)
▼数日前に歩いて5分ほどの距離にあるレンタルビデオ店から「閉店する」というハガキの通知が届いた。12年目になるのだという。最初はビデオだけだったが、ここ7、8年はDVDが主力になっていた。しかしわたしもWOWOWを見るようになってから、DVDは殆ど借りなくなってしまった。この1年間をふり返ってみても、「中島みゆき」の音楽のCDが数回だけだった。閉店するという通知が来てから一度覗いてみたが、もうロクなモノはなかったので、何も借りずに出てきた。わたしの場合、見たい映画は映画館で見ているのでわざわざ借りる必要はない。
▼昨日NHKで夜に「ブラジルのクリスマス」という番組が放映されていた。出たのはブラジルのサンパウロだったと思ったが、日本の盆暮れ以上の帰省ラッシュになる。ブラジルの陸路は鉄道以上にバス路線が張りめぐされていて、最長で2700キロの道を帰省する人が出ていた。その切符の料金は約2万円だった。そしてバスは長距離なので座席はフルフラットになり、乗客は手に手にマイ枕を持って乗り込む。そして遠く離れた両親や家族との再会をするため。1年間の稼ぎを持ってバスに乗る。場面に出てきた人は1年間稼いだという、7万円を持って帰省していた。またテレビなどの家電製品や30歳を過ぎた娘のために大きな1m以上もあるバービー人形を持っている人もいたのは笑えた。
▼それにブラジルでは文盲の人が10%ほどいるので帰省できない人たちのため、首都ではボランティアの代書屋さんがいて、聴き取って相手の気持ちが伝わるように工夫した文面を作って読み聞かせるという人たちがいることも、感心した。代書屋さんはブラジルがテーマの映画「セントラル・ステーション」にも出てきていた。映画はリオの中央駅(セントラルステーション)で、字が書けない人のために手紙を代筆している元・教師の女性ドーラと、9歳の少年の話からスタートしていた。TVに登場するバスには特別な工夫がしてあって、タイヤがパンクをした場合、その場所で修理などができない。そこでパンクを感知すると、近くの給油所まで高圧の空気をパンクしたタイヤに常時吹き込んで走らせるシステムになっていた。
▼タイヤのパンクでは昨日オートバイで地球を2周した、浦野由紀子さんの話を目白で聞いた。彼女も2周目の時は常時パンクとスポークの欠損で悩まされ続けて走り続けていた。わたしはブログで「この人に会いたい」と書いた場合、必ず目的を果たして来ている。
▼昨日インタビューの前に銀座シネスイッチに行って「シチリア!シチリア!」を見た、先週は札幌にいたので、今日が初日だという事を忘れていた。初日初回だったの、イタリアのスパゲティと「barlla」とキッチンタイマーを頂いた。チケットをもぎって通り過ぎようとしたら係の人に呼び止められた。何か不正でもしたのかと思って怪訝な顔をしてふり返るとプレゼントだった。映画とオートバイの浦野由紀子さんの話はいずれそのうちに書く。
▼今週の「ER」にはあのエリザベスた特別出演するようだ。

|

December 18, 2010

今度こそ「包丁規制」をやってくれるかな?

Skytree1218
(今晩のスカイツリー、天辺に何か防振装置のようなモノが付いた。)
▼茨城県取手駅前のバス乗り場でおきた包丁を使った無差別傷害事件、なぜ秋葉原殺傷事件と似通った事件になったか。警察の論理を逆説的に言えば、「包丁の販売と所持を禁止」にしなかったからである。秋葉原事件の時はホコテンが禁止になり、ダガーナイフの所持が禁止になった。1年前に北海道を旅行したとき、かなり多くの交番の掲示板に「ダガーナイフの所持禁止」が図解入りで張り出されていた。北海道にはダガーナイフを所持している人が多いのか?それは自衛隊員が多いからか?それとも失業者が多いからなのかと不思議な気持ちになった。秋葉原では近々ホコテンが復活するらしい。しかしその裏には警察主導による町内会の自衛組織を作ることが必要条件となってホコテン復活までに時間がかかったようである。
▼自衛組織を作っても、秋葉原事件の背景には雇用不安の問題があった筈である。この問題が根本的に解決されないかぎり、「ナイフ規制」をしただけでは、まったく意味をなさない。つまり包丁規制をしないのは警察が全国の主婦を敵に回したくないのだ。わたしの住んでいるマンションの前に大型オートバイが毎夜停められていた。もし倒れたりすると危険なので、パトロールの警察官に「取り締まった方が良いのでは」と話した事がある。すると「居住者のではないかな」と言ってそのまま取り締まる気配はなかった。つまり些細な事に関わりたくないという姿勢がありありと見えた。大けがを起こす事件にもで発展しない限り面倒な事をしない。
▼きょうは午後から取材が入っているので、休日だがあまりすっきりした気分になれない。昨晩は今年最後の忘年会、といってもわたしはつき合いを極力減らしているので、今は片手で数えられるくらいの忘年会しかない。もう出掛けなければならないので、本日はこれまで。月曜日はメルマガ年内最終号の発行日です。昨年お願いした事を覚えていらっしゃる方は投稿をお願い致します。

|

December 17, 2010

NHKクローズアップ現代「断捨離」で考える。

Sapoorozsiden
(雪の中を走る札幌の市電)
▼昨日朝日の夕刊にとても怖い記事が載っていた。それはトイレ入った独居の63歳のご婦人が、コタツセットの段ボール箱が倒れてドアが閉まり、閉じ込められてしまったという話だ。大声を上げて助けを求めたが誰にも気づかれなかった。8日後入院中の母が「娘が見舞いに来ないのは何かおかしい」と病院側に訴え、警察官が確かめにいって救出されたという話しだ。97歳の母親は「娘が救出された」と知って安心して急死してしまう。娘さんは母親が自分の身代わりになってくれた、と号泣する。
▼まずその予防法として、1)何かの事情で一人になる場合はトイレや風呂のドアは閉めない。2)家の中でも常に携帯を持ってトイレやフロに入る。3)余分な荷物を片付ける。という対策が考えられる。
▼昨晩NHKのクローズアップ現代は「断捨離(だんしゃり)」人生の大そうじをする人々というテーマだった。前半に登場するのは30代後半の主婦でその家には荷物で溢れた「魔界」と呼ばれる部屋がある。彼女はモノを買うことによって自分の欲求を満足させていた。とくにテレビショッピングで、「30分以内に限定販売です」等と言われるとつい電話をして次々買い込んでしまう。しかし荷物が届くと「ああ失敗した。買わなければ良かった」という電気天ぷら揚げ器や洋服は袖を通さないまま放置されている。
▼この人のパターンは「買う」という行動が、自分の目的を達成できないという不満を満足させるのだ。わたし自身も良く考えてみるとアマゾンなどのネットショッピングで買ったものは使わないモノが多い。だから最近は面倒でも店まで足を運んで必要かどうか熟慮して買う。おかげで被害は最小限に抑えられている。彼女は「断捨離」塾に通い捨てる事と思い切ることの大切さを学ぶ。そして学んだ事を生かして一年発起し、1週間かかって「魔界」の部屋を片付け使わないものは、もったいないと思わず捨てる。
▼もう一人は親の遺品をどうするかと悩んでいた56歳の女性だった。両親が亡くなって遺品の整理をしようとすると皿など50組も出てきて、「宴会でもこれほどはいらない」と苦笑する。そして半年かけて遺品の整理をする。出てきて驚くのは彼女の昭和29年生まれという母子手帳、それに命名式の張り紙であった。さらに若い頃旅して母のために買ったスズランのブローチも出てくる。さらに父親はカメラの愛好家でアルバムも50冊ほど出てくる。
▼半年後にカメラは彼女の家を訪れる、部屋からは遺品はすべて片付けられていた。残っていたのは、薄い木彫りの箱に入れられた、膨大なアルバムから選んだ5枚の写真。そして母子手帳と命名式の紙だけだった。人間はいつまでも荷物を背負って歩き続けることはできない。最後に宗教学者の釈徹宗さんが、自分との対話の必要性を考えるための「断捨離」の本質を説明していた。つまり人間には永遠の時間は存在しない。それをどこかで断ち切らなければモノに振り回される。わたしも2、3年に一度本を整理するがそれでも増ている。今は 本は500冊まで減らした。あと持っている、所持しているだけで満足して一度も使っていないモノが多数あるので、これを何とか思い切らなければならない。所持する事と、それを理解している事とは別ものなのだ。
▼「ウィキリークス」を支持する署名です。英文ですが、賛同者にはあのノーム・チョムスキーの名前もあります。翻訳してご自身の意思で署名に参加して下さい。

|

December 16, 2010

WOWOWで刑事ヴァランダー「笑う男」を見る

Tijikousha
(北海道知事公舎、とにかく敷地が広い)
▼昨日は学校に出掛ける日だったので、早めに家を出て途中下車し、井の頭公園にたちよった。この時期きっと紅葉が美しいと思ったからだ。マルイの脇の道を居酒屋「いせや」の方向に歩いて行くと、同じ学校で教師をなさっている偶然I先生にお会いした。「どうしたの?」と聞かれたので「ちょっと撮影してから学校に行きます」とお答えする。I先生とわたしは卒業学年は同じだが、彼女はわたしより半年ほど早いので「お姉さん」である。「いせや」はこの地域の居酒屋として焼き鳥が有名で、BSTBSの人気番組「吉田類の酒場放浪記」の第一回はここから放映された。公園ではちょう朝日が紅葉に当たって鮮やかな色を見せていた。
▼「刑事ヴァランダー2-2/笑う男」ヴァランダーは前回の容疑者発砲事件で謹慎を命じられている。田舎に引っ込んでガールフレンド(妻とは離婚している)の家に行っていると、昔刑事仲間だった男が訪ねて来る。それは父親が川縁で何者かに殺害され、警察は事件としていないので何とか力を貸して欲しいというものだった。相談に乗ろうとするとガールフレンドから「刑事は辞める約束でしょう。やるなら出ていって」と追い出される。
▼自宅に戻ってみると、滞納で電話は切られ通じない。携帯も電源はなくなっている。しかたなくガレージのボルボのスターターを回し、エンジンを掛けシガーライターから携帯を充電しようとする。と、たちまち署長から電話が掛かってくる。「どこにいるの?」、「家に帰ったところで」、「謹慎してたんじゃなかったの?」「いや友人から父親の死因を突き止めてくれと言われて点2、「謹慎中は駄目よ!」とクギをさされるがとにかく署に向かう。そこで問題になっていたのは、使途が分からない電気炊飯器のような器具だった。よく見ると脇にバーコードがあって、女性刑事の携帯を使ってバーコードを読みとると、ユーロの統一コードになっていてメーカーが分かる。
Inokasira12
(井の頭公園の紅葉)
▼もうひとつ高価なイコンを集めている、富豪のアジトが見つかる。富豪の会社に行って面会すると、ヴァランダーが求職中で刑事の資格もないことを知っている。どうやら彼は臓器売買をやっている事が分かる。しかもアフリカから臓器を密輸していて、一人分100万ドルだという。つまり1千万円でヨーロッパに新鮮な臓器が輸入されており、生体移植に利用されている。先の電気炊飯器状の物体はその生体から抜き取った新鮮な臓器をヨーロッパに運ぶ容器だったのだ。それは温度を一定に保つため液体窒素を周囲に封入してあった。警察が倉庫を急襲すると何百個もの容器が見つかる。
▼同様な映画は「ナイロビの蜂」にもあったし、先日ウィキリークスが1996年ナイジェリア北部のカンノ州の子供の髄膜癌大規模発生した時、製薬会社のファイザー社は現地の数千名の患者の中から200人の幼い患者を選別し100人に対して新しい抗生剤であるトゥロバンを臨床実験した事件が明らかになった。このドラマはまさにそれらを裏づける内容となっていて説得力があった。

|

December 15, 2010

WOWOWで刑事ヴァランダー「殺人者の顔」を見る

Cafelate
(新千歳空港の喫茶店で飲んだカフェラテ)
▼昨日の続きを一言。民主党の菅政権は支持率が下がっているのを「小沢問題」だと勘違いをしている。そもそもは公約をまともに守ろうとしていない。後期高齢者医療制度廃止一つとってもそうだ。諫早湾の河口堰開門も、菅直人は野党時代先頭に立って「開けろ」と主張していたが、首相になったとたん逆の事をしている。これは先週の「ニュースにだまされるな」の金子勝の指摘だ。そして今朝NHKラジオ「ビジネス展望」で金子勝は「小泉・竹中時代とまったく同じ事をしている」と批判していた。もし小沢氏を「国会招致」に引っ張り出しても支持率は絶対上がらない。野党やマスメディアに混乱させられている民主党は情けない。
▼先月WOWOWで「刑事ヴァランダー」シリーズの2が放映されたが、うっかり見逃して吹き替え版を録画してみた。2-1は「殺人者の顔」だった。これは今年初めにシリーズ1が放映されて見たが中々良かった。主演はケネス・ブラナーで舞台はスウェーデンの警察署だ。田舎で馬を飼育している老夫婦が何者かによって首を絞められて殺害される。夫は即死で、妻は虫の息で刑事に何か訴えようとするが一言呟いただけで事切れてしまう。刑事は(外国人を示唆する)「ガ」と云った様な気がするという。警察署にはマスメディアが押しかけてくるが、そのことがマスメディアに出ると外国人の排斥に繋がるから決して喋らないように、とクギを刺す。しかしTVの放送には「外国人らしい」という言葉が出てくる。誰か内部の人間がしゃべったに違いないと思う。
▼なるべく偏見をもたない公正な捜査をしようとするが、様々な軋轢がある。さらにヴァランダーには結婚を控えている一人娘と認知症になって一人で暮らしている父親がいる。娘の相手はちょっと気に入らないが、まぁしかたない。父はある時家具を積み上げて火を付けていると、捜査の途中一報が入って駆けつける。「父さんオレだ分かる?」と、こういうセリフは身につまされる。父の興奮は収まり現場に戻ると容疑者より先に発砲したとして、署長から自宅謹慎を命じられる。殺した容疑者とは警察署の巡査の父親だった。なぜだ?
▼それにしてもおかしいのは現場に残っていた、首を絞めたロープだ。これは特殊はロープだ。そうこれは見せ物小屋で使って入るロープだ。偏見をもって捜査しないようにしていたが、彼らに違いない。そしてサーカス小屋に踏み込むと老人が現金を引き出すキャッシュ・ディスペンサーの後ろに、「彼」が写っていた。つまりサーカスなどは、彼ら、つまりロマ族が経営している事が多い。スウェーデンでも移民問題から発生する、ネオナチの動きがかなり多いことが分かる。そして自分の父親の介護で悩む刑事。現代的テーマが絡み合って、まるでマルティン・ベックシリーズを見ているような錯覚に陥る。
Calender
(卓上カレンダーを販売します。)
▼写真は過去3年間の中から選び出した、わたしの写真で作った卓上カレンダーです。オンデマンドのオフセット印刷で限定版です。写真は月ごとに12枚あります。価格は少部数ですからコストは高く1組2500円(送料別)ご希望の方は18日までにメールでお申し込み下さい。上記の写真は色校正で、実物はもう少し明るい色になり、これはまだ裁断されていません。一葉左右21cm天地10・5cm。

|

December 14, 2010

法人税引き下げより給料アップが効果的

Bijutukan
(北海道道立近代美術館)
▼昨日かかってきた電話で傑作なのが一つあった。家族が対応したのだが「網戸の交換」の売り込みの様に聞こえたので「うちには網戸がありません」というと、相手もドキッとしたらしい。よく聞き直すと「アメリカの資産運用の話」だったらしい。相手のしゃべり方が悪かったのか?それともこちらの耳が悪かったのか、はっきりしない。「投資に回すカネなどない」とお断りして電話を切った。
▼朝刊によればJR東海とJR西日本管内でも来年3月からJRのSuicaがつかえるようになると出ていた。JR京都や奈良で使った事がるので、おそらくこれは「私鉄」でもつかえるということなのだろう。北海道ではKitacaというが、ここでも使えた。しかし新千歳空港から札幌まで約1000円、地下鉄なども使えるので、みるみる残高が減っていく。この路線には途中「恵庭」があった。恵庭事件は酪農家が自衛隊の砲撃演習場の隣にあって、演習をするときには事前に連絡をするという約束になっていた。ところが自衛隊は無連絡で演習を開始し、その後乳牛の乳の出が悪くなってしまった。酪農家の兄弟はそれに抗議し、演習場に侵入して連絡用の電話線を切断した。それが自衛隊法違反の罪に問われた事件だった。
Hotatecarry
(ホタテと野菜のカレー)
▼札幌ではホテルから雪道を滑るのに気をつけながら30分近く歩き、道立近代美術館に行った。途中で道を聞くと北海道知事公舎の隣の三角形の建物だと教えてくれた。ここにはマリー・ローランサンもあったが、わたしの興味は「夢のゆりかご-モンパルナスの青春」のジュル・パスキンだった。油彩画もあったが、紙に書かれた水彩画と彼の生き方はかなり強烈にわたしに訴えかけてきた。美術館の中にはしゃれたレストランがあって、ここで昼食を食べた。注文して出てくるまで時間はかかったが、とても美味だった。
▼先週のNHKラジオビジネス展望で経済評論家の内橋克人が「法人税引き下げを考える」とその問題点を語っていた。以下にポッドキャストがあるから、12月7日に興味のある方はお聞きいただきたい。放送されて1週間ほどたつと、ここに録音がアップロードされる。
▼土曜日に放送された「愛川欣也パックイン・ジャーナル」でも後半この法人税の減税がテーマになっていた。主に語っていたのは映画女優と間違えそうな大槻奈那(大槻 義彦の娘)(USB証券調査部エグゼクティブ・ディレクター)だった。まず中小企業はほとんど払っていないのでその対象とはならない。政府は減税の分として5千億円捻出するとした。実際5%減税と言っても3%にしかならないから、その程度ではアジアの方が税金は安い。大企業は助かるが実際困っている中小企業対策にはならない。人口が減少してデフレの国に投資しても見返りがない。それに政権は安定していないから、次の政権がこの政策を続けるかどうか分からない。それに工場が日本に移転して来ないと税収も雇用も増えない。さらに多国籍企業は税金の安い香港や、税金がかからないカリブの聞いた事もない島に本社がある。従って本社も移転して来ないと意味はない。むしろ大企業は内部留保が沢山あるので、労働者の給料を上げた方が個人消費が増えて景気が良くなる可能性が高い、というのが出席者一同の意見だった。

|

December 13, 2010

号令で動く時代は終わった。

Yakigani
(狸小路の居酒屋で食べた焼きたらば蟹)
▼札幌に着いた日はかなり気温が温かく感じられた。来る前に友人からは「寒さ対策は万全に」と言われていたので、「万全」は失敗だったかと思ったほどだった。ところが12日起床してホテルの窓から外を見ると外は銀世界だった。靴も雪道を滑らずに歩けるものを履いてきたので、ようやくそれが役に立った。本当は12日東京にいれば色々行くところはあった。セルバンテスにはキューバ前議長カストロの娘さんが来てインタビューできることになっていた。さらに両国では「義士祭」だったし、それに関連するセミナーにも行きたかった。
▼今朝は朝刊が休みである。ラジオを聞いていると各党が来年の、一斉地方選挙の前哨戦として戦ったという茨城県議選の結果が報道されている。目新しい変化はなかったようだ。NHKニュースでは民主党が飛躍しなかったという。飛躍する材料など何一つないのに、期待する報道機関の方がおかしい。別の政党でも立候補者全員が当選するような過熱した報道だったが、議席はマイナス1で一議席だけになってしまった。民主党は地方選挙で議席が増えない理由を、小沢氏の存在を言う。また別の政党は終始小沢氏の「国会招致」、「証人喚問」を声高に言っているが、ただそれだけ。不思議なことにこの問題だけで自民党から共産党まで一致してしまうから不思議だ。わたしはひょっとすると、近い将来自共連立政権ができてしまうのではないかという懸念を持っている。
▼「週刊金曜日」12月10日号で「セクハラにきちんと向き合って!」という「女性労組座談会」が掲載されている。その中で北村編集発行人が次のように発言している。もう連合とか全労連であれ、大きな組織がそこがすべてを動かす時代は終わった。アメーバー的な運動がいいと思う。いろんなところに核があって、その周りにアメーバー的に集まってきて、気がつくと、大きくなっている。社会を変えるには、そういう闘争形態しかないと思っている。
▼わたしも労組運動だけでなく、政党活動も号令を掛けて動く時代ではなくなって来ていると思う。

|

December 12, 2010

札幌大通り公園のライトアップを見る

Sapporo1
▼この夜景はどこでしょう。
昨晩からわたしはこれを見にきました。今朝は粉雪が舞っています。そう札幌の大通り公園のライトアップなんですねー。東京の12月の夜景は結構撮影していますが、札幌の夜景はまだでした。一度いってみたいとおもいましたが、ようやく実現しました。今回は一泊だけの予定でしたのでパソコンは持参せず、ポメラだけ持参しました。しかしSDカードは使えないというので、ホテル備え付けのPCを使っています。午前9時になると友人が訪ねてきてくれることになっていますので、久しぶりにお目にかかります。しかし札幌は羽田からたった1時間10分ですから、楽です。持参した「週刊金曜日」を3分の1くらい読むとついてしまいます。友人に寒さ対策は万全に、といわれていたので、それなりの準備をして着ましたが、空港に着いたら暑くてまいりました。昨日はずっと晴天で夜になると雨がパラパラ降ってきました。そして目覚めると粉雪が舞っていて幻想的な雰囲気でした。しかしパソコンを持参しないときに限って、いろいろ連絡が入ります。
Duke(mobile)

|

December 11, 2010

ノーテンキなNHK報道スタンス

Sweet
(横浜新聞博物館2階にある喫茶、ミュージアムカフェ「カフェドゥラプレス」のスイーツ)
▼わたしは佐藤栄作がノーベル平和賞を受賞したときから、「ノーベル賞」などというものを信じていない。もっと古くは1958年にボリス・パステルナークが「ドクトル・ジバゴ」でノーベル文学賞を受賞した時からなかり政治的なものだと思っていた。そもそもノーベル賞とはダイナマイトの開発者だった彼が、戦争で大儲けしすぎて基金を作って「ノーベル賞」を作ったものだ。カネを配る方にしてみれば、いちばん効果がある方法を狙うに決まっている。
▼ウィキリークスの責任者アサンジ氏がイギリスで逮捕され、平和を指向しているはずの某ブログでは昨日「逮捕されて良かった」と書いていたので「何をぼけた事を書いているのか」と腹を立てて読んだ。するとその中味は「逮捕されて警察の留置場に入っていれば、暗殺者に殺害される心配もない」という内容だった。昨晩さらにきくちゆみさんのブログを読んでいたら「逮捕容疑の真相」というのが出ていた。翻訳してしまうと、露骨な言葉が出てくるので翻訳ソフトを使って読んでほしい。
▼さらにロシアのプーチン首相も、アサンジ容疑者逮捕は「非民主的」と非難しているというから笑ってしまう。
▼NHKニュースを聞いていたら、某プロ野球選手の契約更改の話をしていた。しかし日航で日本航空乗員組合と日航キャビンクルーユニオンで202人が「整理解雇」されるというニュースは報道していない。
▼続いて年末年始の海外旅行客は例年に比べて5%減であるという。しかしその原因は中国の尖閣諸島問題が原因で、中国への旅行社が減っているためだと決めつける。さらに円高で割安感のあるヨーロッパへの旅行が増えていると結論している。しかし新聞広告を見る限り、ヨーロッパ旅行はちっとも安くはなっていない。何度も書くが海外旅行伽の数は景気回復のバロメーターなどにはならない。国内旅行よりも韓国、台湾、香港、タイ、シンガポールの方が安いから出掛けているだけなのだ。求人が減って、失業者が増える一方なのに、このNHKのノーテンキな報道スタンスは何なのだろう。しかも7時代の東京地方のトップニュースは海老ちゃんを殴った容疑者の逮捕劇である。
▼おかげさまで、あと10日ほど後にブログは15万番になります。

|

December 10, 2010

中国は発展途上国?それとも先進国?

Akaikutu
(「赤い靴の女の子」像:山下公園)
▼昨日は例年に比べて早めに年賀状を完成させた。図柄は大体ご想像の通り、自宅近くから見た、「スカイツリー」と「猫ちゃん」の勢揃いの組み合わせである。
▼しかし中国という国は本当に不思議な国だ。ある時は先進国首脳会議に出たと思ったら、昨日の京都議定書を遵守すべきだというCOP16の会議では「中国は発展途上国である」と主張する。さらにノーベル平和賞授賞式では民主活動家の劉暁波氏を牢獄に入れたまま出国させない。家族もマスメディアと自宅で接触できないように、実質的に監禁している。ふと考えるとどこかで見たような風景だ。それは中国だけが現政権を強力に後押ししているミャンマーだ。そのためアウンサン・スーチも20年近く自宅から出られなかった。ミャンマーは世界で軍事独裁政権と言われている。その民主活動家を監禁しているという部分を見れば、中国も同一であると思う。
▼たしか農村部を見ると人身売買などもあるから発展途上国というか、未開国である。しかし上海などの経済特区では外資が導入され、インフレから最早バブル状態である。ところが四川地震などがおきると、海外に財政援助を要請する。先日ご紹介したサンデル教授の論理でいうと、この国では民主主義が貫徹せず、税金の再配分も適正に行われていないので「正義がない」国という事になろう。わたしが懸念するのはその国と思想交流をしたり、地震が起きるといち早くカンパを呼びかけている政党の事である。さらにさいきん「中国にはっきりモノが言える」事をウリにしている。実体は内部で「なぜあの国と仲良くしなければいけないのか?」という不満が多数寄せられているので、それを打ち消すため、口先だけでそういっているというもっぱらの評判である。
▼今朝のブログリーダーで驚いたのは、さすが産経新聞ワシントン特派員ならではの記事だった。「アメリカ議会は日本に改憲を望んでいる」という国策に沿ったレポートである。

|

December 09, 2010

「ウエルカム…」を読み終える。

Tree1208
(昨日のスカイツリーと飛行機雲)
▼今朝は来年前半の仕事の打合せででかけた。数日前に知らない男性から電話がかかってきた。きょう本文して分かったのだが、担当していた女性が退職してしまったらしい。一定程度の引き継ぎはできていたが、詳しい打合せをして、その仕事に必要なプログラムを預かってきた。
▼例の「ウエルカム…」上下巻約1000ページは先ほど読み終えた。必要とした時間は正味2日間だった。いまは寒くなって季節が読書に適しているので、お酒を飲まなくても済む。飲むのは外で友人と会ったときに月に2回くらいだ。だから夕食後は眠くならず読書に集中できる。調子がいいと大体1時間に100ページ~150ページは読めるからアッという間に読み終える事ができる。今朝も電車で目的地まで往復移動したからそれで残りの500ページを読み終える事ができた。しかし辞書の様に重いのだけは苦痛である。
▼当時アメリカはアラスカからソ連を支援するため、物資や石油を送るルートを密かに造っていた。これは「スニェーク(ロシア語で雪)作戦」として密かに行われていた。ルーズベルトのアメリカにとって、日本がパールハーバーを攻撃してくれた方、堂々をソ連を援助できるから、日本にハワイを攻撃された方が良かったという話だ。
▼百人一首の30番「有明のつれなく見えし別れより 暁ばかり憂きものはなし 」金星を回る軌道へ入れなくなってしまった「あかつき」のエンジンを作った会社は新聞報道によればエンジンの噴射口を作ったのは三菱重工だと言う。「エンジンが故障」の原因をにこやかに説明しているこの計画責任者の某教授の顔が朝刊には載っている。うまく言えば「はやぶさ」のように予算獲得の切り札になっていたかも知れない。現に仙石官房長官ですらエンジン噴射直前に、期待の度合いを胸を張って語っていた。6年後に再接近したとき、もう一度噴射させるとしているが、望みはかなり薄い。やはり「あかつき」という名前が悪かったのではないかと思う。やっぱり猛禽類の名前がぴったりだと思うが、いかが…。

|

December 08, 2010

12月8日に読んでいる本。

▼きょうは真珠湾攻撃の日である。たまたま昨日から読み始めたのは西木正明の「ウェルカム・トゥ・パールハーバー」だ。これはメルマガに書いた戦争中内閣中枢部にあって、当時のソ連に情報をもたらした「エコノミスト」というスパイの話だ。ゾルゲや尾崎秀美は逮捕され死刑になったが、「エコノミスト」は生き残り、未だに誰なのか特定されていない。本書が公刊されたとき、みんながアッと驚いたという上下2巻の本だ。とにかく上下巻で1000ページを超え、厚さは8cmもある。
▼今朝もNHKラジオを聴いているが朝6時と7時、8時のニュースのトップは海老蔵の記者会見である。一体いつからNHKは芸能放送局に代わってしまったのだろう。もう空いた口が塞がらない。「僕は暴力を振るっていない」というがそんな言葉を信じている人はいないだろう。飲んでいた相手の灰皿にテキーラを注いで、「これを飲め」と言った事から殴り合いになったというのが、週刊誌やネットの情報である。おかげでテキーラの売上げが落ちて困っているそうだ。
▼昨日NHKではクリントン国務大臣と前原外相と韓国の外相に相当する大臣が3人で、「北に対する態度で一致した」と朝から晩まで「手柄話」のように吹聴していた。しかしクリントンのステイトメントを聴いていると「中国に、北が6ヶ国協議の場に出てくるようにお願いする」以上の事はまったくなかった。つまり中国だのみで何もできないというお粗末な内容だった。
▼今朝はいわゆる「子ども手当て」の問題で、野党は財源をどうするのか、民主党を追求すると言う。先週末の金子勝「ニュースにだまされるな!」でも、これは話題になっていた。ゲストの1人早坂聡久が、「ゲストの中では自分が唯一子ども手当てを貰っている」と前置きして次の様に語った。最初のお金は貯めておこうと思ったが、それではお金が回らないからと考えて「キャンピング用品」を買った。色々考えて見たが、個人に現金を渡す方法よりも、施設なり法人なりにわたる方法でないと意味がない、という。それは今朝の報道でも「子ども手当てを何に使ったか?」というアンケートを厚労省がやったが、貯金や借金の返済で子ども本人のために使われていないことが明らかになっている。
▼「ニュースにだまされるな!」の論議でも民主党はばらまきでマニフェストに書いたことを何でもやろうとしているから、実際何もできない。できないことは国民に「財源がなくてできませんでした。ご免なさい」と謝って、重点課題を絞ってやらないと民主党の支持率は下がる一方になってしまうだろう、という話だった。
▼月曜日の夜NHKHV「名曲探偵」でヘンデルの「オラトリオ」の解説をしていた。2時間半の長い曲だがわたしも毎年12月になるとこの曲を何回か聴くことにしている。昨日午前中はこの曲を聴きながら仕事をしていた。今朝はまとまりのない話でした。

|

December 07, 2010

GDPの成長率より大切なのは「公平」さである。

▼昨日のプレイヤーが読み込まないCDはどうなったか?わたしのところにはミニコンポの他に、CDウォークマンーがある。色々試してみたが、いずれも途中で止まってしまう。秋葉原に持って行けば傷がついたCDやDVDを研磨してくれる会社がある。しかし個人の所有物ではない、図書館の借り物をそれまでやる必要はない。かといってそのまま返却するのはしゃくにさわる。そこで自分で研磨しようと考えた。泡で硝子窓を磨く洗剤があったのでそれで試して見た。まず泡を塗ってから指で傷がついた面を磨く。しかる後に水道水で洗い落とし、水滴をティッシュペーパーで拭った。
▼CDが乾燥してからミニコンポのトレイに乗せたが、こちらは相変わらず駄目だった。しかしパソコンでは一度途中で引っかかったが、全部MP3ファイルに取り込むことができた。よしよし、これで買わずに済んだ。わたしはこれ以上モノを増やさないようにしている。一つ買ったら一つ捨てる。今度は旅行バッグも借りる事にして、昨日ネットで契約した。念のため前後に4日間余裕を持って、12日間大型バッグを借りて3700円ほどである。1万円ほど出せば新しいバッグを買う事ができる。しかしそれでなくても狭いマンションで、年に1度か2度しか使わないバッグのために、あけておくスペースなどない。
▼「週刊金曜日」12月3日号に「日本の音楽業界は大丈夫なのか」という対談が掲載されていた。HMV渋谷店が閉店になったという話から業界関係者が色々話していて面白い。アメリカではフルアルバム1枚12ドル前後だという。それに比べると日本のアルバムはアメリカの2倍から3倍もしている。オリコンの年間ベスト10に入っているのはAKB48と嵐にKAT-TUNだけだ。対談している1人は「EXILEやAKB48らは幼稚だな」と言っている。さらにAKB48の企画者である秋元康って、日本の男性にとっての「女の子の幼児性」がいかに商売としての「砂糖」であるか知っていて、そういったテイストを企業化していく手腕に、不況の業界が寄りかからずをえない事が問題であると指摘している。
▼先週末に放送された「ニュースにだまされるな!」で金子勝が最後に「日本のGDPが中国などにくらべて上がるどころか平行線か下がり気味なのは問題である」と締めくくっていた。しかし同じく先週NHK地上波で深夜に再放送された「ハーバード白熱授業の裏側」という番組はサンデル教授がどのように指名するか、どうやって生徒(聴衆)が自分の授業に退屈しているか判断して話を変えていくか等が面白かった。サンデル教授は東大の公開授業の最後に「みんな(日本人)はGDPの成長が鈍っているかについて気にしているが、それは大した問題ではない。もっと重要なのは民主主義がきちんと行われているか、冨の配分が公平に行われているか注意していくことだ」と締めくくっていた。まさに今の日本に必要な言葉だと思った。

|

December 06, 2010

◇「白いリボン」を見る。

▼わたしは交響曲は聴かない。コレクションの中に一枚もそれらはない。いやレコード時代はかなり持っていた。しかし1時間も向かい合っているといささか疲れるので、聴かなくなってしまった。昨日久しぶりに図書館に年末になると猫も杓子もこぞって聴く一曲をリクエストした。だれも注文していなかったので、CDはすぐ届いた。指揮はわたしの好きなゲオルグ・ショルティだ。わたしの持っているバッハのマタイや、ワーグナーは全部彼の指揮によるものだ。借りて来た1枚をコンポのCDトレイに乗せたがウンともスンとも言わない。裏返してみると傷だらけでどうしようもない。パソコンなら取り込むことができるかと試してみたが、結局どうにもならなかった。図書館の所有物は本もCDも大勢の人が見聞きするものだから、大切に扱って欲しいものだ。さてどうしても聴きたいわたしはどうしたら良いか?
◇「白いリボン」第一次大戦の直前、北ドイツにある農村。小さな村は大地主の男爵とプロテスタントの牧師が中心になって動かされている。村はこの2人の権力者によって子どもの躾まで厳しく規律が保たれている。その秩序ある村で不思議な事件が相次ぐ。最初は、村人の診察をしている医者が樹木と樹木の間に貼られたワイヤーに馬が躓き、医師が落馬し大けがを負う。次は地主の家の納屋の床が抜けて小作人の妻が転落死する。次は村中が収穫祭で浮かれている夜半、男爵家の小さな息子が逆さ釣りになっているのが見つかる。それに追い打ちをかけるように男爵の家の納屋が火事になり、翌朝首をつった小作人が発見される。
▼ある日牧師が学校に行くと生徒たちが騒いでいるので、牧師の娘が大声を出して彼らを鎮めようと必死になっているが、彼は娘を許さず、罰として「白いリボン」をつけさせる。牧師が子ども達に「白いリボン」を着けさせるのは「純粋無垢」な心を忘れさせないようにするのが目的である。しかしこれが子ども達が大きくなってからも続くので生き詰まる。
ある日牧師の机の上で、彼の「教育」に反抗するかの様に小鳥がハサミを使って磔にされているのが発見される。
▼やがてこの奇怪な事件は、男爵や牧師に悪意をもっている者の仕業に違いないと感じられる。権力を持った村のトップとも言える2人の男たちは村人の悪意の標的にされる。つまり2人は表面的には「秩序」とか「倫理」を説いている。しかし実際には男爵は離婚してイタリア人と結婚したがっている妻を縛り付け、自分勝手な生き方をしている。それは牧師も同じで自分の判断だけが唯一正しと決めつけ、自分の醜さに気がつかないだけの話なのだ。そんな大人たちを子ども達は冷静に見つめている。子どもたちと2人の権力者の関係をじっと見ている時、この映画を作ったミヒャエル・ハネケの言葉が思い浮かぶ。「人がイデオロギーにしたがうのは何故だろう。厳格な教育の中が、人間の意思を放棄させてしまうだろう」。映画はオーストリアの皇太子がサラエボで暗殺され第一次世界大戦に突き進む画像へと転換していく。映画の副題は「あるドイツの子どもの物語」である。

|

December 05, 2010

正しい政党助成金の配分方法を考える

Super12_2
(北小岩スーパー堤防反対運動のチラシ、最新版)
▼日曜にも関わらず、多数のアクセスをいただき恐縮している。日曜日は家族の生活に合わせているので起きる時間も少々遅い。といっても猫ちゃんたちは午前5時頃にはわたしの部屋に朝食を催促しにくるので、餌をやってからまた一眠りする。昨日のブログを書いている時間は二日酔いでかなり工合悪かった。書いてから京橋のテアトル銀座まで「白いリボン」の初日初回を見に行ったが、前半30分くらいはかなりウツラウツラしてしまった。何せこの映画も2時間40分と長丁場だったので疲れた。この映画も今週中にご紹介する。書かねばならないシネマの原稿は年内あと2本で、1月上旬締めきりの分まで見て原稿を仕上げておかねばならない。
▼「愛川欣也パックイン・ジャーナル」はさいきん、愛川がマスコミの世論調査は世論誘導である。地上波も肝腎なことを報道しない、とイラついている。昨日なども重信メイに話をふっておきながら、彼女が発言しているうちに話を遮ってしまう。そんな事が多々あった。愛川は民主党にチェンジしたとき、「これは無血革命だ」と言って喜んでいたが、1年たってその政権の不甲斐なさに怒り続けている。なぜそうなるのか?昨日の論議で「何をやりたいのか、国民にその道筋がはっきり見えない。なぜそうなるのかというと、みんな政党助成金をもらって安泰だから真剣でない、という様な話になった。唯一共産党だけは助成金を一円も貰っていない。しかし税金から助成金は出ているので、共産党員の税金も民主党や自民党、公明党に回っている。だとするならばせめて共産党も得票数に応じて共産党支持票の分だけもらった方が良いのではないか、という論議になった。わたしもそう思う。
▼毎週第一土曜日は「愛川欣也パックイン・ジャーナル」と金子勝の「ニュースにだまされるな!」の2本が朝日ニュースターで放送される。2本で合計4時間もあるので見る時間を作るのが大変である。
◇「アメリア」アメリカの女性飛行士のアメリア(ヒラリー・スワンク)は少女時代からパイロットになろうというのが夢だった。当時は複葉機で操縦も難しかったし、カネもかかる。だが彼女はそれもクリアする。しかし名前を上げるには他人のやらない事に挑戦しなければならない。そんな彼女を利用して金もうけをしようとした男が現れる。それが後に夫となるリチャード・ギア。最初のチャレンジは大西洋横断でフランスに行くことだった。これは睡魔と戦いながら、場所は間違っていたがとにかくフランスには到着することができた。飛行機は高いし燃料代だって稼がなければならない。夫は次々企業とタイアップしてその資金を稼ごうとする。
▼ヒラリーは社交界に出入りする事が嫌いだが、渋々それに参加する。その夫婦のギクシャクした関係につけ込んで来るのが金持ちのユアン・マグレガーだ。夫も2人の関係に気づいているが次の計画があるのでそっと我慢している。それは女性パイロットによる世界一周計画である。一度は飛行機が台風で破損してしまい、再チャレンジする。これが成功すれば一躍有名になると夫は自信満々である。乗るのは航法士とパイロットの彼女だけ。つまり満足なレーダーなどはなかったので、星を観測して正しい航路を飛んでいるかどうか調べるしかないのだ。
▼最後の太平洋を飛ぼうとするとき、アメリカにいる夫と会話をするのだが、今の電話よりはっきり聞こえるFM波なのはお笑いである。無線はSSBだぜ、あのオリンピックで「前畑頑張れ」のあの音声でなければならない。ま、映画の世界だから大目にみよう。そして飛ぶ前に整備をきちんとしなかったため、ビーコンが作動しなかったためフィリッピンの米軍基地が彼女が乗った飛行機は、永遠に行方不明になってしまう。映画は自立した女性の生き方などにすれば良かったのに、中途半端なラブロマンスになってしまった。まあそうなってしまったのは、おそらく現実のアメリアの生き方がそうだったから仕方ないのかも知れない。
▼本日メルマガ原稿の締め切り日です。あと1人おまちしています。

|

December 04, 2010

見えない戦争、イラクの経済制裁がもたらすもの。

▼夕方友人宅で忘年会のようなものが開催され、出席させていただいた。みんなほぼ同じ年代でわたしが一番年上だった。その1人が定年退職して外房に家を買ってお住まいになり、釣りやピアノのレッスンをして優雅な暮らしをしている。夕べのお宅にはピアノがあったので、練習成果を見せて下さるという事で、ベートーベンの「月光」を即興で弾いて下さった。だが酔っていたせいか、長続きしなかった。この曲を聴くと30年ほど前にNHK「みんなの歌」の一つを思い出す。「好きで始めたピアノなのに、どうしてこんなに難しい、いつもつかえる2ページ目」この歌も「月光」で始まっていた。久しぶりに飲んだのでかなり酔って帰宅した。
▼昨日の写真でご紹介したスカイツリーが見える橋で、先日女子高生が2人話していた。それはそのすぐ近くにある、一部上場企業の事だった。「あそこは仕事がきつくて、給料が安いんだって」、「行かない方がいいね」という内容だ。この会社は名前を言えばすぐわかる大きな会社でTVのゴールデンタイムのドラマのスポンサーにもなっている。最近は企業の採用説明会が頻繁に開かれていて、リクルートスーツを着た大学生が押し寄せており、土産物をもらって帰って行く姿を目にする事が多い。彼らにはおそらくそういう事は知らされず、TV-CMの企業イメージだけでやってくるのだろう。
▼NHKは相変わらず今朝もウィキリークスを「悪」として取り上げている。サーバーの一つがフランス政府によって閉鎖されようとしている。次は責任者のアサンジ氏を紹介するとき前振りに「女性に暴行した容疑でICPOに追われている」と必ず言う。その後に「漏洩して困っている各国政府」の「困惑ぶり」を流す。大事な事はウィキリークスがどういう情報を流しているかなのだ。
▼先週放映された「デモクラシー・ナウ」「見えない戦争 経済制裁措置によるイラクの破壊」はかなり衝撃的な内容だった。例えば禁輸製品がいまなお続いているのだが、その一つに鶏卵がある。これは卵黄が「細菌兵器を培養するのに使われるから」と禁輸。猫の砂も「防毒フィルターに使われるから」と同じく禁輸になっている。これらは一例で被害は子ども達が普通に成長できないという影響を及ぼしている。アメリカの学者の分析によればその数は50万人から75万人であるという。これは成長できなかった数で、戦争による直接的な被害はこれには含まれていない。
▼お時間のある方は下記に動画があるのでご覧頂きたい。アフガニスタン問題については「トム・デスパッチ」(英文)の責任者が出席して話していた。時間がないので以上。

|

December 03, 2010

中国脅威論を煽るNHK「クローズアップ現代」

520m
(きょうのスカイツリー500m超)
▼今朝はもの叩きつけるような凄い雨が降っている。いや昨日は定期通院の日で、さらに年に数回の血液検査の日であった。前日の午後8時以降は水しか飲んでいない。採血がおわったらすぐ食べられるようにパンを焼き、コーヒーをポットに入れて検査が終わって薬局で調剤を待っている間に食べた。7時半に家をでて、40分にクリニックの前に並んだら1番目だった。8時になると看護師さんが降りて来て並んでいる順番に受診カード受け取って順番のシールを貼っていく。近くの人はそれで一旦帰宅して9時に再びやってくる。
▼前回の受診の時に「次回は検査ですから空腹で来て下さい」と言われていた。だから一ヶ月間野菜中心の食事にして酒は一滴も飲まず、ひたすら歩いていた。待っていると年配のご婦人が色々な話をしているのでそれとなく聞いている。今回は夫が糖尿病だという人が中心になっていた。それによると妻はカロリー計算を厳密にやるべく病院の調理教室に通ったという。それで毎回1700キロカロリーが厳守だった。毎回毎食1700kcalとノートに書いて行くので管理栄養士が、自分が本当に実践しているのか疑いを持って、「目の前でやってみてくれ」と言われた、それで目分量だがきちんと計ることができたので、次のレッスンに入ったという。糖尿の人は塩分だけではなく、油類のコントロールも必要で、その人の場合「エゴマ」をつかって油を減らしているという。塩分などに関してはNHKの「朝イチ」でダシをつかって油や塩分をコントロールする調理を先週放送していたのでネットで調べていただきたい。検査をやるとなったら3ヶ月くらい前から、体重コントロールや食べ物に注意していないと、たちまち赤信号が出る。ちなみにわたしは糖尿の気配はまったくない。
▼昨晩の「クローズアップ現代/“南西”へ向かう自衛隊~最前線からの報告~」は自衛隊の宣伝というひどい内容だった。最早ソ連・ロシアは敵ではなくなったので、今度は中国という敵を作らないと予算はつかない。今回の尖閣列島問題や北砲撃事件はチャンスがやってきたと自衛隊ははしゃいでいる。新しい敵は西部方面にあるとして、島嶼防衛という上陸作戦が自衛隊の新しい任務となる。おりから今回の防衛大綱では、中国が軍事力を近代化したなどとして、力を「南西シフト」に大きく舵を切った。現実に自衛隊員に聞くと新しい90式小銃は西から配備されており、北部方面隊などではまた古い64式のままだという。
▼防衛大学でのアメリカの「中国は驚異」だとする説明と、招かれてそれにじっと聞き入る中国人民解放軍の幹部。何度も言うがアメリカ経済の首根っこはは中国が握っているのであり、敵である筈がない。また今朝のNHKラジオでもおなじ自衛隊の「西方重視」があり、きょうから空母ジョージワシントンと合同訓練をすると繰り返していた。「中国脅威論」を煽っているのは元NHKワシントン支局長だった日高義樹や手嶋龍一らの考え方と同一である。日高がレポーターとなって12chで毎月一度ペンタゴンの宣伝番組を放送している。彼と同じ考え方がNHKの防衛問題報道にかなり反映されていることが分かる。朝日主筆のF同様、彼らはあと何十年もすると、読売の正力元社主がCIAのエージェントだったという事が暴露される日が来るかも知れない。
▼この日の聞き手は国谷に代わって畠山智之アナだった。彼は第二次湾岸戦争のとき、解説者が「イラク軍が待ち伏せしているかも知れない」と言ったのに対し、「アメリカ軍は気をつけなければいけませんね」と言った人である。おいおいNHKって中立じゃなかったのかい、と見ていて思わず呟いた。結局NHKでは、そういう発言をする人だけが出世するのだろうと、昨晩見ていて思った。

|

December 02, 2010

司法に正義がないなら自分たちで正義を行使する

▼おお、昨日の検索用語で、嫌がらせなのだろうか、あたかもわたしを殺害するような言葉が出て来ている。その人のIPアドレスは分かっているから、もう一度同じ事をしたら必要な措置を警察に依頼する。今頃の書店に行くと日記帳から、「仕事の整理学」などという本が、それはそれは沢山並んでいる。そういう本はすきだから買わないけど立ち読みする。一言でいうならば、個人レベルの整理は沢山分類しないこと。スペースからはみ出したら、売るか処分する。どうせ沢山の本や資料を持っても使うのはほんの一部なのだから…。衣類にしても本にしても2年間手にしなかったらもう使わないから捨てた方が良い。「いつか使うから」とか「もったいない」というのは幻想に過ぎない。スペースを占有したり、探すのに手間取った方がもっと無駄である。わたしたちが生きられる時間は限られているのだから…。
▼例のウィキリークスの件で面白い話がある。「週刊金曜日」の先週号に労働者協同組合の記事があり、その中に「京品ホテル争議」について廣瀬純という人が書いている。その中で映画監督のゴダールが「法が正義でないとき、正義は法に先んじる」と言っていることだ。監督は映画の著作権について話しているのだ。廣瀬はこの言葉で90年代のアルゼンチンのいわゆる「不法占拠」闘争を思いだしたと書いている。アルゼンチンは70年代の軍事独裁下で3万人が行方不明になっている。軍政が終わっても民政移管後も行方不明(つまり殺害)に関与していた人たちが、法の裁きを免れて何食わぬ顔をして暮らしていることに、遺族たちは反発した。その免れている人たちの住まいや職場を同定し、近隣住民にも参加を呼びかけて、彼らの罪を司法に頼らず裁きを罰しようとした。90年代後半から「失踪者」の子ども達を中心に「エスクラチェ」(英語のcrushと同語源)と呼ばれる活動を始めた。つまり運動のスローガンは(裁判がないならエスクラチェがある)。司法に正義がないなら我々が自分たちで正義を行使するというものだ。
▼戦争で人を「テロリスト」と断定して殺害するのが「正義」と言えば明らかにノーである。この事を忘れてクリントン国務長官や、前原外務大臣の「厳正に対処」、「言語道断」などという発言は戯言である。(本日早出のため、午後時間があったら続きを書く)

|

December 01, 2010

前原大臣の言う「言語道断」とは何か?

▼今朝はわたしのもっとも興味のある話題のYouTubeを見ていて更新が遅れた。わたしは実は新聞を読む時間よりも、ブログ・リーダーを使って130余もあるブログをチェックする時間の方が長い。今朝もNHKラジオは全国ニュースで「海老蔵」をやっていた。いくつかのブログを見ると、灰皿にテキーラを入れて「飲め」といって相手が拒否したため、カッとなって先に殴ったのはエビだという話だ。こんなバカげた話はどうでもいい。先日ある旅行社の窓口に立ち寄ったら、「○○駅のエビちゃん」と窓口嬢のとろこに写真が貼ってあった。化粧は凄いという点を除けば、何がエビちゃんなのか分からない。しばらくして名札を見ると「海老○」と書いてあったので納得した。容姿ではなく名前が似ているということだったのだ。
▼米韓合同軍事演習も終わるらしい。ところが韓国は「北の挑発に備えて独自の砲撃演習を1週間ほどやる」とニュースで言っている。しかしこうなると「挑発」しているのはどちらなのか分からなくなる。
▼昨日もアクセス数は増えた、中にはブログをあちこち見た挙げ句、わたしの「プロフィール」を見て行く人がいる。わたしはみしらぬ人に自己紹介するほどお人好しでなない。筆者の事を知りたければ、「自己紹介」を先にして欲しいと思う。だから「非公開」にしてある。最初からお読みになっている方はご承知のように写真や出自を明らかにしておいた。ところが「平和」や「護憲」を自称するサークルに加入申請をしたところ、プロフィールに書いてある事をタテにとって、「入会拒否」が相次いだ。プロフィールではなく、毎日書いている事をじっくりご覧になれば、筆者が右派や軍関係者人なのかお分かりになる筈である。バカバカしいからそれらに「入会」するのは一切やめ、プロフィールも写真も削除した。そういう団体も所詮見かけだけで人を判断する、心の狭い組織なのである。仲間内だけで楽しくやっているだけでは、支持層は広がらない。
▼今朝の朝日新聞の一面トップや一部政党機関誌にでている「小沢氏、91人に計4億5千万円提供/09年総選挙直前」の記事には呆れるばかりである。頭の悪い記者はどうしようもない。それに朝日新聞の主筆FはあちこちでCIAのエージェントではないかと囁かれているから、こういう記事が登場するのも当たり前なのかの知れない。
▼今朝は別の映画「アメリア」の事を書こうと思っていたが一日の最低文字数が来てしまった。
▼今朝前原外相が「ウィキリークス」がアメリカ国務省の秘密を暴露したことに対して「言語道断だ」と言っていたという報道を朝日TVで放映していた。前原氏は果たして「言語道断」という意味をご存知なのだろうか?人ごと:ながら心配になったので広辞苑で調べた。これは本来仏教用語であり、「〔仏〕言語で説明する道の絶えた意。仏教の奥深い真理はことばで説明することができないことをいう。」なのだ。アメリカ国務省のヒラリーが国連職員がサーバーにアクセスするパスワードを盗もうとしたり、イラクで米軍が民間人をヘリのバルカン砲で殺害した画像を流したのはいずれも同サイトの情報である。悪い事を隠しおおせると思ったら逆の結果が出て来て逆上下のはアメリカ。それを無条件に「支持する」と表明したのが、何とわが国の外務大臣である。しかし話している様子を聞いていると前原氏は「言語道断」を「問答無用」(「広辞苑」論議をしても何の利益もないこと。議論の必要はないこと。)という意味で使って入るように思える。もっと勉強しなければね、大臣。

|

« November 2010 | Main | January 2011 »