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December 20, 2010

◇「武士の家計簿」を見る。

Tokeidai
(雪の札幌時計台)
▼土曜日は映画に2時間半、取材に2時間半もかかってかなり疲れてしまった。映画館にもわたしの場合娯楽で通っている訳ではないので、緊張しながら見ている。合計5時間に移動する時間をプラスすると約7時間だから通常の勤務と変わらない。とくにわたしは会議で拘束されるのが最も疲れる。そんな訳で昨日は渋谷の映画館シアターNに行くのは止めた。もう年明けの新聞に掲載する分の映画は見たが、さらに2本は年内に見ておかなければならない。なぜなら正月の混雑した映画館は苦手だからだ。
▼夜のTVを見ていたら「30万円で世界一周」という娯楽番組があって途中から見た。あの中で行って見たいのは、ミラノ(3年前トランジットでは立ち寄ったが…)とニューヨークくらいだった。中でもエジプトにはちょっと行きたくないと思った。NYでは一瞬写ったが、TVの画面には写らない、コーディネータが世界各地にはいたはずだ。結局ブロークン英語というか単語の羅列だけで15日間32万円で回ることができた。しかしサーチャージや空港使用料は入っていない様に見えた。
▼昨日ご紹介した映画「セントラル・ステーション」は1998年の作品だ。冒頭こそ泥を追いつめた警官が線路で倒れた容疑者の拳銃で射殺する場面があった。ドラマとはいえリオデジャネイロは怖いところだなと思った。さらにもう一つ少年の臓器売買する犯罪組織がテーマとなっていた。
◇「武士の家計簿」江戸時代末期、金沢加賀藩の「御算用者」(現在の日本で地方公共団体の出納会計管理者)を担っていた猪山家の話。この下級武士である猪山家の家計状況を記録した書類が近年発見され、それを元に茨城大学の磯田道史准教授が小説に書いたものと映画化である。猪山家の父親信之(中村雅俊)は婿養子である。話は息子の八代目の直之(境雅人)を中心に進んでゆく。とにかく武芸よりも算盤が一家の繁栄を助けると、信之は直之に算盤を仕込んでゆく。家督を父親から息子に譲ることになる。結婚式までは無事にやり遂げることができた。とにかく経理に実直な長男の直之は城の経理だけではなく、自宅の経理も帳面に記入する事を始める。すると家には現在のカネにして2500万円くらいの借金があることを知り愕然とする。
▼そして武芸道場の娘駒(仲間由紀恵)を見初めて結婚し、長男が生まれてその1歳の誕生祝いをしようとするときその大赤字に驚き緊縮財政を自宅でもすることにする。そして料理に出る筈の尾頭付きの鯛を紙に書いた鯛にする。親戚一同は大いに驚くが、おばば(草笛光子)の取りなしでその場は納まる。翌日直之は家族全員を集めて、借金の状況を明らかにして、全員カネになるモノを出して売却して借金を少しでも減らすと宣言する。みんな自分の上司から頂戴した貴金属や着物、陶器を家財道具を出し渋るが容赦はしない。そして売却するとき商人が出入りすると近所のメンツがあると抵抗する。しかし説得して売却し取りあえず半分くらいまで減らす。その後は質実剛健の生活が始まる。
▼城に持参する弁当もかつては愛妻弁当でみんなから羨ましがられたが、今や玄米の握り飯とサツマイモだけ。みんなが気の毒がって一緒に食べるのを嫌がるほどだ。だが直之は仕事に極めて仕事に忠実である。おしりも天保の大飢饉のおり、加賀藩でも城に蓄えた米を城下の住民に配布する。しかし出した数と配られた数に3分の1ほどの誤差があることを直之は突き止める。上司からは余計な事をしたと諫められる。しかしそれは彼の越権行為でしてはならない事だった。老中から呼び出され、「余計な事をした」と輪島に転出を命じられる。しかし飢饉が激しくなり、直之の実直な勤務が高く評価される時がやってくる。
▼身近にあるどこかの赤字債権団体の職員は、家賃は滞納するばかりで毎年仕事も赤字が累積しても平気な顔をしている。こうい人たちにぜひ見せたい映画である。
▼本日中に15万番になります。ゲットした方には粗品を差し上げます。ただしメルマガ会員のみ。本日はメルマガ締めきり日です。年内最終号になります。
▼昨日おかしかった新聞記事(といっても広告だ)でアフガンを支援している中村哲医師が、現地の挨拶で「良い天気ですはダメだ。「雨降りですね」というのが最も良い挨拶である、という話だった。

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