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December 27, 2010

◇「レバノン」を見る。

Midtwon_2
(今年のミッドタウン夜景)
▼年賀状は昨晩ポストに投函し終えた。普段いただかない方にも多少嫌みだが、最後の年賀状をお送りした。来ない人に送るのは今後無駄だから、これで年賀状は止めようと思っている。
▼昨日の新聞を読んでいたらスカイツリーが完成して電波を送ることができるのは早くて再来年の12月だから、地上波が来年6月に停波したら、その後1年は視聴者はどうしたら良いのだろうという話が出ている。自宅はケーブルテレビにしているので、停波しても問題はない。しかし携帯のTVにすると室内ではまったく受信しない。新しいスカイツリーができても、タワー方向には某一部上場企業の研究棟があるので電波は届かないと思う。携帯を使ってまでTVを見ようとは思わないからどうでもいい。しかし所詮地デジとは家電メーカーの売れ行きが鈍っているので考えられた、マインドコントロールの一種だ。そのために大いなる無駄遣いが、「地デジ対応」であると思う。1年半どうするか、わたしが考えなくても良いことだ。だがおそらく東京タワーから暫定的に電波を発射させる。そしてアンテナをそちらに向けさせ、スカイツリーができたら再び、そちらにアンテナを向けさせる。そうすれば家電メーカーとアンテナショップはグリコみたいに、「二度美味しい」仕事をする事ができる。
▼昨日から朝日1面に「孤族の国」という連載企画が始まった。昨日は55歳の男性が身体をこわして仕事がなくなり、親族にも頼れず軽自動車の中で孤独に死んで云ったという話しがでていた。今朝は還暦を迎えた男性が中国人女性と仲介会社を通じて「結婚」するが、数日で行方不明になったり、カネだけ巻き上げられて次々失敗している話がでている。実はわたしの友人も同じ目に遭っていて、これは決して他人事ではない。
Senshacenchurion
(映画館に展示されていたショット・カル戦車の模型)
◇「レバノン」昨年「戦場でワルツを」というレバノンに侵攻したイスラエル側からみたアニメ映画が公開された。この映画はその24年前の1982年年6月レバノン戦争の実写版とも言える。舞台となるのはイギリス製の戦車の内部だけだ。戦車の内部は5年前にホーチミン市に行ったとき覗いて見たが極めて狭く、わたしの様な閉所恐怖症の人間はとても入る事などできない。イスラエル軍の歩兵と一緒に進む戦車は、この一台だけの様だ。そして任務は地上作戦をする歩兵の支援をする。4人の戦車兵とは指揮官、操縦士、装填手、射手の4名である。
▼戦車はイギリスから輸入した中古のチーフテン戦車を独自に改造した「ショット・カル戦車である。」外が見えるのは操縦士のプリズムで見える小さな窓と、射手の標準スコープだけだ。敵は大した装備はないので7・62mm12・7mmの機関銃だけで済む。主砲は105mmで迫力がある。しかしスコープから見えるのは生きている人間である。司令部から「撃て」という命令が再三無線で飛び込んでくるが射手は撃てない。下手をすると敵と味方が渾然一体となっているからさらに難しい。そして歩兵による殺戮が目の前で繰り返され、吐いてしまう戦車兵すらいる。戦車には主砲用の砲弾を60発ほど搭載している。そしてその中の10発は国際法で禁止されている「白燐弾」である。これは武器や建物を破壊するだけでなく、人間をも焼き尽くしてしまう。これは仲間にも秘密で「煙りを出して燃える爆弾」であると呼称される。ある時家を砲撃すると子どもも犠牲になってしまう。狂った様に飛び出して戦車に抗議する母親。撃った弾は母親の衣服をも燃やして裸になってしまい、見るに見かねた兵士はそっと毛布を掛けてやる。
▼そうこうしていると敵のRPGが戦車に当たってしまう。撃った敵の兵士は補足され戦車の中で鎖で縛られる。味方と称する兵士が乗り込んで来て囚われた兵士を尋問する。それは二人にしか分からないアラビア語で行われて戦車兵は知ることができない。アラビア語の会話とは、「片目の目玉をスプーンでくり抜いて、自動車で八つ裂きにしてやる」という身の毛もよだつような拷問の手順だった。兵士も捕虜もトイレに行きたくても外に出られない。そこらへんに転がっている機関銃弾の金属ボックスにするしかない。進路を迷ったあげく、ようやく死の市街地を脱出することができた。キャノピーの蓋を開けるとそれは映画「ひまわり」でソフィア・ローレンが見た様な光景だった。渋谷シアターNで上映中。

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