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February 28, 2011

◇「兵士たちの戦争/軍旗海没、篠山第170聯隊」

▼昨日は「朝日ニュースター」の番組『ラーニング・プラネット』にで神戸大の高橋基樹教授が出演していた。テーマはアフリカ経済だったが、頭をガンに一発食らうくらいの凄い内容だった。わたしは開始から10分くらい後から見たのだが、全部見る事ができなくて残念だ。アフリカと東アジアの乳幼児出生率の比較から、言語・食料問題など多岐にわたってグラフで見せてくれた。さらに高橋がアフリカに行って体験した事はとても説得力があった。その最後の「セミの学生たちもアフリカにいってドラゴン桜の様な事をしてくれれば良いが、JICAからしてアフリカは狭い門である」と歎いていた。
▼続いて夜アルゼンチンの友人がパタゴニアで農業をしている、大金時子(おおがねときこ)さんの事を教えて下さった。1万7千坪の土地を450万円で購入して16年かかってようやく今の状態にたどり着く。最初の10年間は試行錯誤の連続で、自分たちの農法も地元の人たちにも理解されなかった。電気、水道、電話、新聞などはない。竈の火も火打ち石で着火させ、洗濯も日本から持って行った洗濯板を使ってお湯を沸かして自分で手を使ってゴシゴシ洗う。夫50歳、妻48歳と言っていた。夫妻の居間にはこれまた「ドラゴン桜」全巻が置かれて、時々読んでいる様だった。わたしはまだ読んでいないが奇しくも1日に二度も「ドラゴン桜」が出てきた。何かの機会に読まないといけないと思った。
▼昨年ご紹介した映画「氷雪の門」の中に「軍旗奉焼」という場面が出てくる。つまりソ連軍に樺太を占領されるのは時間の問題なので、天皇から預かった軍旗を敵に奪われる前に焼いてしまおう、という話だ。連隊長を演じたのは丹波哲郎だった。
▼NHKHV26日朝「兵士たちの戦争/兵庫篠山(ささやま)歩兵第170聯隊/軍旗海没」聯隊の軍旗は天皇から直接手渡されたので、天皇の分身であると位置付けられた。輸送船「ぼすとん丸」に乗っている時魚雷攻撃を受けて、まず連隊長からは「軍旗を持て」という指示があり「旗手」は軍旗を小脇に抱えて船から海に飛び込んだ。軍旗を守る兵士も完全武装で「海に飛び込め」という命令が出た。しかしいくら菊の御紋章を付けていても銃を背負っていては溺れてしまうので、武装は付けずに海に飛び込んだ。すると船は1分くらいで船首を突き立てるように船尾から沈没してしまう。「天皇陛下のために死んで参ります」と言って、出征したからには軍旗のない部隊は不名誉であるので、「もう内地には帰れない」と覚悟した。
▼渡辺連隊長は「軍旗は軍旗は」と叫んでいた。約1000人いた兵士のうち900人は死亡し、228人だけが助かった。軍旗が海没したことはすぐ参謀本部に知らされた。渡辺は重症を負って助けられるが割腹自殺を図る。だが発見が早く助けられるが、その後ノイローゼになってしまった。170聯隊の兵士は無差別で適当に各地へ分散された。ニューギニアのブナに派遣された兵士は絨毯爆撃の激しさは、すざまじいもので生きているのが不思議なくらいだった。上陸すると浮浪者の様な格好をした人々が食料や煙草を求めてやってきたが、それは先遣部隊で自分たちもそうなる事を暗示していた。
▼軍旗はこの他の聯隊でも全部で30旗ほど失っている。170聯隊は再下付願いを出したが受け入れられなかった。戦後分かったことは辻参謀が「ラバウルを失う事は南方の礎を失うことになるので、絶対認められないと」発言して妨害していたことが記録されていた。もう170聯隊は死の宣告を受けたに等しかった。戦争は生き残る事が目的なのに、170聯隊の生き残りは離散させられて配置されたのでその後どうなったかは今も正確に分からない。最初の軍旗というのは明治7年に天皇から近衛連隊に下賜された。
▼佐々木和子さんは兄の佐々木直之さんを、出征から1年で戦死したという通知を貰った。出征するに当たって、兄は爪を残して行ってくれた。厚生省なdで兄の消息を知ろうとするが、「第170聯隊などという聯隊は存在しなかった」と対応は冷たかった。戦友会などの行くと「170聯隊は勇猛果敢だったが、ニューギニアに行ってからはダメだった」という罵詈雑言ばっかりで切ない思いをした。和子さんは80歳を超えていると思われるが、「散り散りにされた170聯隊の兵士たちの最後を調べて汚名を晴らして、書き残さないと死んでも死にきれない」と原稿用紙に向かって訴えていた。

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February 27, 2011

演歌で日本語を習ったイギリス人

▼今朝リーダーでツイッターやブログを見ていたら、駐リビア日本大使や大使館員らは日本人がまだ現地に残っているにもかかわらず、見捨ててチュニジアに脱出したとある。そのためまだリビアに残されている人や友人たちは、「どんな事をしても脱出させる」と怒りまくっている。相変わらず自分の保身しか考えなり外務官僚たちだ。知人が行っているコートボジアールでも同じような事が起きているらしい。
▼昨日午後、わたしが数年前に行った国に友人が旅に出掛けた。そのときわたしが出来なかった事を頼んだ。
▼NHKHVで「クールJAPAN」という番組を放送している。先週は「街の音楽」というテーマだった。8人の外国人が日本の文化をどう思っているか、感想を語り合う番組だ。内容は交差点で流れる「とうりゃんせ」の音楽から始まり、自治体の「夕焼け小焼け」まで説明があった。外国人が「なぜこの音楽が流されるかの?」と港区の防災無線の担当者に聞く。すると担当者は「いざという時に防災無線が正常に働くか毎日チェックしているのだ。ついでに子どもに帰る時間を知らせる」と言っていた。おおそうだったのか。前者はまったく知らなかった。
▼次は演歌だったがイギリス人は学生時代の映画をみてその中の演歌が好きになり、演歌で日本語を覚えた」という。話を聞いているとどうやら、梶芽衣子の「恨み節」のようだった。映画「修羅雪姫/恨み節」は2週間ほど前にケーブルTVの「チャンネルネコ」で放送されたので、初めて見た。映画は日露戦争後の日本の世相と大逆事件らしい物、それに弾圧する権力側と抵抗する人たちを映画いてそれなりに面白かった。
▼しかしこの映画の中で「恨み節」を唄うシーンはなかった。という事は「女囚サソリ」シリーズの中で唄ったのだろう。「恨み節」はクエンティン・タランティーノの「キルビル1」の後半で使われているから、そちらだったのかも知れない。イタリアイ青年はその後番組で、カラオケ道場に行って、吉幾三の「雪国」を習う。「♪好きよあなたー、今でも今でもー、暦はもう少しで今年も終りですね」と小節もしっかり習って、スタジオで再び歌うのだが、出席者から拍手喝采を浴びていて。日本人のわたしが聞いていても上手かった。
▼今朝の「遠くに行きたい」はちょうど津軽地方を旅していた。冬の津軽地方を見て、ああ「雪国」に歌われている通りだと思った。旅人は最後に「竜飛岬」まで行っていた。

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February 26, 2011

◇「ありあまる、ごちそう」を見る。

▼朝刊によればスカイツリーは28日にも600mになるという。わたしは相変わらずツリーを撮り続けているが、季節にあった風景にならないので公開していない。昨日も隣のK駅のプラットホームに立っていると、ビジネススーツを着た50歳くらいのがっしりした体格の男性が話しかけてきた。「高くなりましたねー。あの隣の施設は何ですか?」という。わたしは国内でも外国を旅していても見知らぬ人に声を掛けられる事が多い。考えて見ると一つは仕事がら、見知らぬ人にあってインタビューをしなければならない事がある。そんな時名刺を差し出しても自分の証明にはならない。数分の間に自己紹介をして、「こういう主旨でインタビューに応じていただきたい。」そして「こういう新聞に掲載させていただきたい」とお願いする。長い事そういう事をやっているので、ナンパしている訳ではないことは分かっていただけると思う。
▼この男性とは一駅、約5分間話をしただけだが、彼は最近北海道に行って来たとか、桜の名所が青森の山の中にあるとかそんな話をした。友人が一人スカイツリーの現場で働いているがそれはそれは緊張を強いられるきつい仕事だと言っているという。さらに自分は小岩に住んでいるといい、何かの機会があったらまたお会いしましょう、と言って別れた。
◇「ありあまる、ごちそう」かつてルーマニアが理想の国だといい、次は崩壊したチュニジアが理想、そして今はブラジルと宣う政党がある。ブラジルは25%の人が飢餓に苦しんでいる国である。それらの実体をこの映画は暴く。最初に出てくるのはオーストリアで賞味期限の切れた大量のパンが集められ焼却処分にされている。今の地球上で生産される食料で120億人は生きていく事ができる。しかもアフリカでも飢えている人は沢山いるがこの有り様である。小麦で言えばEUは産地に補助金を出す。アフリカで生産するとその三倍になるから価格で太刀打ちできない。食えなくなった人はスペインの低賃金で農業に従事するか、フランスの危険で危ない清掃作業に従事するしか生きていけなくなる。
▼スペインのアストリアスは一面ビニールハウスで農業生産が行われる。中ではトマトが工業製品のように作られていたが、これはベルギーあたりと較べて日照時間が極端に長いから野菜の生産には有利なのだ。ハンガリーでひまわりが咲き乱れる風景を見て喜ぶ日本の観光客があるが、それは大規模集約型の農業の姿をノーテンキに見ているだけだ。
▼漁業も親子で小さな船を使って仕事をしている。彼らは小回りが聞くから網に掛かって2時間で水揚げして市場に揚げられるから新鮮この上もない。しかしEUは大船団による漁業を進めようとしている。そうなると新鮮な魚が手に入る可能性はなくなる。親子でやる小規模の漁業はもう船をスクラップにして、陸に上がるしかないとこぼしている。
▼ブラジルは大豆の大生産地に変化している。わたしが先日行ったときクリチバ近くから地上を観察すると熱帯雨林があるはずの場所は農場になっていた。統計によれば1975年から熱帯雨林は潰され、その面積はポルトガルとフランスを合わせた大きさになっているという。そして1平米1セントで売却されている。そして県知事と土地開発業者の癒着。ブラジルの原生林に住んでいた人たちは食べる物も仕事もない。水すら工場排水の様なモノを危険を承知で飲んでいる。しかも子ども達は飢えている。母親は鍋に石ころを入れて茹でる真似をして「もうすぐ煮えるからね」と言ってだましているうちに子どもは、寝てしまう。ある家では仕事も食べる物も何もない。だからヤギを飼っている家に頼んでヤギに飲ませる乳を子どもに直接飲ませる。子どもは取りあえず空腹は納まるが、乳を飲めない子ヤギが鳴いて可愛そうだという。その家の飼い犬ももうあばら骨が見えて、餓死寸前の様子だ。政府に文句を言うとそのときだけ食料らしきモノは分配されるが、すぐに途絶えてしまう。
▼つまりブラジル政府は外貨を稼ぐために熱帯雨林を潰して大豆を生産する。そのために25%の国民は飢餓に直面しているのだ。あとナチスの強制収容所の様な鶏の孵化から食肉にパック加工するまでの、まったく無駄のないドイツのシステムには唸らされる。そして最後に登場するのはスイスにあるネッスルの社長である。彼もまた株主の利益のために限りない利益を追求する。水は食料として販売して良いのか?あるいは35時間労働は適切なのか?前者はイエス、後者はノーと社長は答える。利益を計上できなければCEOといえどもたちまち追放される。彼は社員27万人、家族も入れると世界450万人の家族を喰わせて行く責任があると豪語する。しかしその陰で飢えている人が世界中で増えていることについては頬被りするのが、ネッスル始め食物メジャー資本である。渋谷イメージ・フォーラムで午後5時の回のみで上映中。
▼リビアのカダフィも傭兵を使って最後の抵抗をしているが、崩壊目前である。チュニジアで始まったネットのフェイスブックを使ったジャスミン革命。日本のSNSを見ていると平和すぎる個人的な書き込みばかりで、わが国ではネットを使った政治変革など夢のまた夢だと実感する。

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February 25, 2011

WOWOWで◇「エビータ」を見る

▼昨日は朝出掛けたのだが、家の外にでたら雨が降っていたので驚いた。しかし戻るのは面倒だったので、そのまま出掛けて所用を済ませてしまった。基礎英語の2月テキストはきょうで終わって来週から最終の3月号になる。4月からはどうしようかと迷っている。というのは見ていると基礎英語「1」は2年おきでまったく同じテキストを繰り返して放送している。「2」も登場人物が男か女かが代わるだけで基本的に中味は代わらない。わたしは1年間放送は全部録音したし「1」、「2」のテキストも全部買ってあるので、新年度のテキストを買わなくても録音を聞けば済むのだ。
◇「エビータ」24日夜WOWOWで放映された。かなり前にTVで見た記憶があるが殆ど覚えていない。映画は1952年ラジオのアナウンサーが「悲しいニュースがあります」という放送をする。それはアルゼンチンの華と言われたエビータの死だった。エビータの少女時代から始まる。彼女の父が死亡して葬儀に参列しようとするが、親戚の人たちによって阻止される。エビータだけが教会に潜り込み父の遺体にキッスをするがつまみ出される。この理由は定かではない。想像だが彼女は正妻の子どもではなかったという様な理由だろう。1940年代アルゼンチンは軍部による独裁国家だった。失業者が多く独裁者の右腕と言われていたペロンが1944年1月22日軍事クーデターを起こして大統領を打倒する。このデモ鎮圧場面では旧ソ連のT34戦車が登場する。エンディングロールでセカンドユニットはハンガリーとなっている。古い街並みやこの戦車のシーンはハンガリーで撮影されたのではないかと思われる。「アマデウス」や、押井守の「アバロン」でハインドヘリが飛び立つシーンもハンガリーでロケされた。映画はミュージカルでアントニオ・バンデラスは狂言回しで色々な姿で登場する。
▼エビータは田舎生まれで少々歌がうまいというだけだったが、ドサ回りのバイオリニストに見込まれブエノスアイレス(ビッグ・アプル)へ出ていきたいというので連れて行かれる。しかし彼には妻子がいてブエノスアイレスの町に放り出される。ペロンも大統領になったは良いが政治的手腕は未知数である。そんなとき偶然ラジオで活躍していたエビータにであう。エビータは言葉巧みに「あなたのおそばにおいてくれればきっと役に立つ女よ」とペロンに言い寄る。半ば押し切られる様な感じで当時ペロンの愛人を追い出してエビータ(マドンナ)はその後釜に納まる。
▼とにかく煽るのがうまいのでエビータの人気は高まる一方だ。だがいわゆる上流階級の女たちは「成り上がり者め」と冷たい対応をする。狂言回しも「エビータは演説がうまいだけで何も中味はない」と決めつける。エビータはロサタ宮殿のバルコニーから演説すると今度は何をやってくれるのか、と期待に胸を膨らませる。だが演説だけで、何もしないで、国民を失望させるだけだった。ペロンの公約は国民みんなを幸せに、外国(当時はイギリス)企業をアルゼンチンの手にだった。それを実行しようとペロンはエビータを特使にしたて「レインボー作戦」と称してヨーロッパを巡回させる。ローマ法王とも謁見するなどエビータの人気は高まったが、何ら約束を取り付けることなく帰国する事になる。しかもイギリスにたどりついた時には、病気になってしまう。
▼帰国してから「特権階級の冨を貧しい人に」というスローガンでペロン財団を設立する。富める人は人気にあやかって一定の冨は拠出する。そしてエビータは入金の帳簿もつけず、困っている人々にカネをばらまく。しかも多額の「使途不明金」も存在する。自ら副大統領に就任し、ペロンとも晴れて結婚にこぎ着ける。しかしエビータはガンに侵されていた。そして鉄道ストライキが頻発し、失業者も増える一方。失意の中エビータは死んでゆく。しかしそのカリスマ性から葬儀の弔問客は絶える事がなかった。これはミュージカルを映画に仕立てたモノだが全体として、成り上がりものエビータを皮肉った内容となっていた。

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February 24, 2011

◇「ポンヌフの恋人」(デジタル・リマスター)版を見る

▼昨晩「迫撃砲は、打ち上げ花火と同じか?」という質問が友人から寄せられた。これは外観がちょっと似ているという事の例え話で書いたまでである。迫撃砲については以下のサイトに詳しい説明があるので、もし興味のある方はご覧いただきたい。もう一つ「当時国連軍はいなかったのではないか」、というご指摘もあったがその通りである。でも配布されているチラシの資料には「国連軍」と明記されているが当時は国連憲章を発令していなかったので「多国籍軍」とするのが正しい。映画は50年の8月上旬の話だから多国籍軍であり、色々文献を当たってみると8月あたりは「国連軍」と明確な一線は引かれていないように思われる。したがって6月27日には各国軍が参戦しているので「国連憲章」の法解釈だけの問題と思われる。ちなみに映画では将軍らしき軍人が一人登場するだけだ。
▼ニュージーランドの大地震で昨日の夕刊を見ると、41歳の看護師Oさんが「外国貢献をしたい」と「語学研修に行っていた」という記事があった。さらに出発する前に彼女は「英語はちんぷんかんぷん」(朝日の夕刊)だと言っていたとある。だったら国内留学でも十分だったのではないかと思われる。看護師さんにはお気の毒としか言いようがない。わたしの知人も3ヶ月間オーストラリアだったかニュージーランドに短期留学したが、結局話せるようにはならなかったと語っていた。4月からNHKラジオでは「基礎英語」の新学期が始まる。「1」は朝6時「2」は6時15分からで、合計30分。テキストは1冊380円再放送は夕方と夜にあるが、これを1日1時間声を出して勉強するだけで「ちんぷんかんぷん」ではなくなると思うので、「やる気」がある方はトライしていただきたい。ニュージーランドに行くよりは遥かに安上がりで効果は抜群である。
◇「ポンヌフの恋人」先日「トスカーナの贋作」という映画をご紹介した。ある映画評論家が主演のジュリエット・ビノシュの笑顔が「ポンヌフの恋人」と同じだった書いていた。「ポンヌフの恋人」は一度ビデオかTVで見たが、地下鉄の通路のポスターに火を付けるシーンしか憶えていない。25日まで有楽町の「ヒューマンシネマトラスト有楽町」デジタル・リマスター版が上映されている。ジュリエット・ビノシュの出世作なので、朝10時の一回だけ上映しているので、ご覧いただきたい。ただしハリウッド映画がお好きな方にはお勧めできない。
▼ポンヌフ(フランス語で「新しい橋」)を掛けるために橋は通行止めになっている。そこにはホームレスの人々が集まって生活をしている。そこに左目に絆創膏を貼った画学生ミシェル(ビノシュ)がフラッとやってきて住み着こうとする。しかしボスは「ここは女の来るところじゃない」と追い払う。彼女をかばうのはアレックスであった。だが彼女に優しくしているうちに恋心が芽ばえてくる。(本日の字数を超えたので終わり)

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February 23, 2011

NHKで再び「セントラルステーション」を見る

▼昨日ご紹介した「戦火の中へ」でオタク的な面白い話がある。一つは迫撃砲の使い方だ。学徒兵たちは迫撃砲の使い方をまともに習っていない。迫撃砲とは打ち上げ話の装置に似ている。筒が1本あって、それを支える足が2本あるだけという簡単は装置だ。筒の上から砲弾を入れると底の撃針で着火して弾が目的地に飛んでいって爆発する仕組みだ。学徒兵はその手順でやるが弾は飛んでいかない。無線でカン大尉に「こういう場合どうしたら良いか?」と聞くと「筒の下を蹴れば良い」と返事する。その通りにすると着火して、北朝鮮軍の中で爆発し目的を達成する。おそらく筒の中に落とし込む時の勢いが弱くて、撃針で発火しなかったのだろう。
◇「セントラルステーション」リオデジャネイロに行って来てから見ると、また違うものがある。98年に公開された映画だが、先週NHKBSで放映されたので録画して再び見た。昨年暮れにNHKで放映されたようにブラジルは文字が書けない人がいるので、駅に「代筆屋」がいる。かつて教師をしていたドーラは代筆業をしている。ここに「手紙を書いて欲しい」とやって来て「手紙に盛り込む内容を語る人たちの表情が本当に豊である。ドーラはしかし目の前で書いて見せるが自宅に持ち帰った手紙は出さずに捨ててしまう。あるとき母子がやってきて「夫に手紙を書いてくれ」と頼む。2日連続してやってくるが、そのとき前の手紙を書き直して欲しいという。その後母親はバスに轢かれて亡くなる。一人残された男の子もうジョズエは行く宛てがない。ドーラが帰宅するときもホームを駆け足で追いかける。
▼気にも止めていないが翌日も顔を合わせるので、ドーラはふと養子縁組を探しているという夫婦にジョズエを売り飛ばしてしまう。ドーラはそのカネでリモコン付きのTVを買うが、友人に大いに怪しまれる。「養子縁組なんかじゃない。その子は内蔵を抜かれるために売られるのよ。きっと後で後悔するわ」となじられ。翌朝ジョズエを助け出す。そして彼の言う父親の住む見知らぬ土地にバスで行こうとする。所がカネを亡くしてしまい、トラックをヒッチハイクして行く。よこしまな心を持ったドーラだったが、ジョズエはすべて彼女の心を見透かしているかのようだ。そしてドーラの次第に心は浄化され、必死にジョズエは父親を捜そうと思う様になる。ポルトガル圏も2年続けて行っていると、単純は言葉なら結構会話も分かってくるから面白い。
▼わたしもいつかこの映画の様に、言葉がまったく通じない場所を、自分の力だけで一人旅したいと思っている。

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February 22, 2011

◇「戦火の中へ」を見る。

◇「戦火の中へ」1950年6月25日当時の北朝鮮人民軍が暫定国境の38度線を突破して韓国へ侵略を始めた。まさかそんな事が起きるとも思っていなかった韓国・国連軍は押されっぱなしで3日後には首都であるソウルも陥落してしまう。それどころか勢いづいた人民軍は「韓国軍を釜山から海にたたき落とす」と侵攻を続ける。
▼そんな時、韓国軍司令部は体制を立て直し釜山を死守するため作戦を変更し、主力部隊をそちらに迂回させる。司令部が置かれた浦項女子中学校の守備は高校生くらいの学徒兵に任されることになる。そうは言っても銃さえ撃ったこともない学生たちだ。彼らにM1ガーランド銃と各自280発の弾丸を手渡され、「これで何とかしろ」と守備を任されることになる。担当するのはたった71人の学徒兵たちだ。隊長で指揮官に任命されるのは大人しそうなジャンボムだ。人の指導などしたことのない気弱なジャンボムは指揮官に任命されるが、果たして自分にその大役を果たす事ができるか戸惑う。それにグループには少年院送りされる筈の10人ほどの不良少年たちも「少年院に入るより、こちら方が何かの役に立つだろう」バスを途中で下ろされる。
▼少年院に行く筈だった問題児のガプチョは、ジャンボムの言う事を聞かず規律を乱す言動を繰り返してばかりいる。だが喧嘩だけは強くいつも持ち歩くナイフをちらつかせては「北の奴らが来たら皆殺しだ」と息巻いている。ジャンボムは折を見てはそんな学徒兵内部の様子をふる里の母親に手紙に書き綴っている。
▼その頃、北朝鮮の766部隊を率いるパク・ムラン少佐は、政治指導部の「洛東江へ向かえ」という指示を無視し政治委員と対決する。そして「俺は金日成将軍から直接指導を受けたからその通りにする」と、学徒兵たちが守る浦項へのルートを進んでいた。偵察隊との小競り合いでは学徒兵は勝利するが、逃げる兵士を深追いしたため、逆に被害を出してしまう。浦項が危機に陥っているという情報は無線を通じて、洛東江で激戦を繰り広げ、かつて浦項を守備していたカン大尉の耳にも届く。カン大尉は上層部に援軍の派遣を求める。しかし今や劣勢の韓国軍にはとても兵を割く余裕はない。頼みの国連軍(米軍)にも頼むが「援助は出来ない。その代わり「新式のバズーカ砲を提供する。これがあれば北の戦車も破壊できる筈だ」と言われる。
▼500人規模の大軍で浦項に到達した北のムラン少佐は、学徒兵の守備隊が守る学校内に単身乗り込む。捕虜の尋問から韓国軍の守備隊は最早ここにはおらず、学徒兵しかいない事を知っていた。そして「将来は君たちは新しい国家の担い手になるから、生き残れ」と学徒兵に無条件降伏を迫ってきた。そして2時間以内に「白旗」を学校に掲げれば「降伏」を認め攻撃しないと通告する。ジャンボムは大軍で押し寄せる人民軍は怖いがその要求を断固として拒否する。ムランはたまたま北に生まれたから人民軍を指揮し韓国軍を殲滅する任務についた。また学徒兵のたまたま南で生まれたから、彼らと対決せざるを得なかった。映画はこの歴史犠牲になった若者たちの悲しい運命を描く。実話を脚色した映画で、本編が終わったエンディングロールで、生き残った2人の元学徒兵の老人が、「あのすさまじい経験と死んで云った仲間の事は決して忘れられない」と証言している。

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February 21, 2011

◇「トスカーナの贋作」を見る。

123456
(123456番はてんぐささんがゲット)
▼土日は今週新聞の締めきりがあるので映画を2本見て、さらにメルマガの締めきり日と重なったのでかなり忙しかった。原稿の追い込みでは2時間ほどキーボードを打ちっぱなしだったので、寝てからの右手が痺れていた。郵便局にようやく年賀状の当選番号のチラシが置かれたので一枚貰ってきた。ネットで見れば良いのだが、そのチラシと年賀状を照合してみたら切手が3セット当たっていた。年賀状を送って下さった方ありがとうございます。それより高位の番号はどうせ当たっていないと思って照合していない。
▼先日編集会議のおり、校正ミスが一つ発見された。それは大相撲の「八百長」という文字だった。それが「八百丁」と信じられない文字に変換されていた。原稿は書いた人のデータが編集部に送信されるから、それを信じてレイアウトする。だから校正を間違った方が悪い事は分かっている。しかしどうしたらこんな文字になるのだろうと首をひねった。おそらく原稿を打った人は「八百」と「丁」を分けて打ったのではないだろうか、という事になった。
◇「トスカーナの贋作」フィレンツェから100キロぐらい離れたアレッツォという町での出来事だ。そこにイギリスの作家ジェイムズ・ミラー(ウィリアム・シメル)がやってきて新しい著書の記念講演をする。会場は設置されているのだが、作家は中々出て来ないのでみんなイライラしていると、建物の上階からのそのそと登場する。そして話をし始めると携帯が鳴り響き、講演を中断してそれに「今取り込み中だ」と返事をする始末だ。そこ会場の一番前の席に座ったのがジュリエット・ビノシュだ。映画の中で彼女の名前はなくただ「彼女」という役だ。
▼「彼女」は講演者のジェームスにサインを求めるが、「後にして」と言われドライブに誘う。普通一度会ったくらいの関係ではドライブとか、一緒に食事をという関係にはなり得ない。だが最初のレストランの女将に「夫婦か」と勘違いされたことから、彼女は「夫婦」を演じてしまおうと考え、ジェームスにそれそっと同意を求める。次に行った店ではワインを注文する。「何が良い?」と彼女に聞くと、「フランスには適わないが、イギリスよりは良いので結構いける」と答える。しかしワインを一口含んだジェームスは、吐き出すように「何だこれは?コルクの味がするじゃないか」という。
▼レストランの前の庭ではおりから若者の結婚式が執り行われている。彼女は新郎に「おめでとう」というと「一緒に写真に写ってくれないか」と頼まれる。彼女はすぐOKするがジェームスは気むずかしくノーという。だが花嫁が呼びに来て断ることは出来なくなる。映画批評の多くは二人が夫婦を装ったとしている。しかし15年ぶりに再会したという言葉がある。さらに彼女には10歳くらいの息子がおり、一度講演会の会場に連れて来るが、ゲームに夢中なので家に置いてきている。しかし何だかんだとしきりに息子から電話が掛かってくる。
◆突然夫婦を装ったにしては、息子と15年ぶりに会ったという話がおかしくなる。さらに新婚時代と違って、仕事で疲れて返って来てもまったく自分を省みなくで寝てしまったという言葉はどう解釈したらよいのか。おそらく評論家は試写会で配られたプレスサービスのシートを見て「夫婦を装った」と書いているに違いない。わたしの見たところ二人は15年前は結婚していた元夫婦であろうと推測される。それが講演会をきっかけに再会し、昔話に花が咲いたところから、昔のクセまで持ち出して痴話げんかに発展する。広場でどこかの国の観光客の老夫婦に出会い、噴水の前の銅像の前で写真のシャッターを押して貰うのだ。そのとき老人から「ちょっと話がある」と脇に連れて行かれる。そこで「君に必要なのは彼女の肩をそっと抱きしめてやるこだよ」とアドバイスを受ける。老人は二人に不足しているものを瞬間に見抜いていたのだ。
▼二人は最後に教会の最上階まで登っていく。そこでも口げんかが絶えない。彼女がもっと話したいというがジェームスは「ボクは帰りの列車の午後9時だから、もう時間はない」と立ち去ろうとする。それを見透かしたかのようにあちこちの教会の鐘が町に鳴り響く。イランのキアロスタミ監督のこの作品はイタリア語とイギリス語がごちゃ混ぜに登場し彼女の主張するイタリア語の世界がホンモノなのか。それともジェームスが主張するイギリス語の世界がホンモノなのか「贋作」をテーマに観客に突きつける。ユーロスペース。
▼先週木曜日夜NHKBS2の「ER15」録画ミスしてしまった。ダグとか古いメンバーが総出演したのに残念。「ER15」もあと3,4回で終わりだ。

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February 20, 2011

「食料取引を明確化」されても実現は遥か彼方のことだろう。

▼日曜日に発行される新聞を見ていたら、ハーバード白熱授業のサンデル教授の「正義とは何か」について取り上げられていた。曰く「個人レベルの正義が中心、国家や企業は論議の外」という見出しがついていた。いかにもこの新聞らしいと苦笑してしまった。サンデル氏は大学教授であって革命家ではない。若い学生の時代から「正義とは何か?」を考えさせるのが彼の仕事である。何かこの原稿を書いている阪南大学の牧野さんという教授は大きな勘違いをなさっている。じゃあそのことろを牧野さんに大ベストセラーを書いて実地に示していただきたい。デモにも参加しないで「エジプトでは…」と、偉そうにウダウダいう学者や記者、それに得体の知れない評論家たちと何も変わらない。ところでわたしが昨年11月、図書館に予約したサンデル教授の著書はまだ75人待ちである。この調子だと後1年ほど待たないと順番は巡って来そうにない。わたしに貸してくれれば丸1日で読み終えて返却できるのだが…。
▼昨日書いた食物メジャーの事はかつては「穀物メジャー」という言葉が通用していたと思う。朝刊を見ると「G20で食料取引を透明化」という考え方が出たらしい。しかしアメリカは農務省のトップが穀物メジャー出身者なので、それが実現するにはかなりの時間がかかろう。
▼この数日近所の寺から電話が2件も掛かってきて、いずれも墓地の売り込みだった。思うに墓が放置されたり、永代供養に切り替えてしまう人が増えているのだろう。ふる里の寺でもボロになって修復したいので一軒あたり40万円を拠出して欲しいという文書が来ていた。かつて京都の寺でもそのような事が報じられていた。坊さんが檀家をまわっていると「あなたイタリアでは教会がサッカーチームをもつ時代です。あんたの所も何か工夫しないとあかん」というような事を言われていた。八王子の萌え系のグッズや絵を展示した了法寺が話題になっているが、そのくらい工夫しないと、有り難がって葬儀や盆暮れのお布施を黙って差し出す時代ではなくなってきているのだろう。

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February 19, 2011

食物メジャー操作されるコーヒー価格の上昇

▼キーボードのキーとキーの間に溜まった埃を取るために、エア・ダスターを使っている。言わばフロンガスの様なHFCという今は地球に優しいガスになっている。これが使い果たして空になってしまった。近くのカメラ量販店で買わなければとおもっていた。ふと我が家を見渡すとエア・ソフトガンに使うガスが満タン状態で保管されている事に気づいた。中味は同じはずである。調べて見るとノズルの長さが違う。古いガスから吹き出す部分を抜き取って使って見た。ノズルが長い分だけ多少漏れはあるが、十分実用になる。エア・ガンは殆ど撃たないが、何か使う事があるとまずいのでノズルは切らず、そのまま使う事にした。これで千円の節約になった。
▼NHKのニュースなどを見ているとコーヒー豆が不作で価格が上がるとAGFなどが言っているという放送があった。バ○言って貰っては困る。コーヒー豆が不作なのは事実かも知れない。1週間前にご紹介した映画「フード・インク」を思いだしていただきたい。AGFは世界の大食物メジャーの一つである。彼らによって地球上の食物の生産量から価格はコントロールされている。現実に地球上では餓死する人が大勢いる。しかし地球上の食物の生産量は、地球の人類がすべて食べられる量は作られている。ところが食物メジャーの価格操作によって、飢えた地域には食料は回らないシステムにされているのである。
▼コーヒー豆はなくても生きていくことはできる。だが生産地のブラジル当たりでは豆の収穫に当たっているのは、不法移民の人たちが多い。彼らは無権利の状態で低賃金で労働されている。そして豆の採取の労働をしていてもコーヒーすらまともに飲む事ができないほどだ。彼らはインスタントコーヒーを水でかなり薄めて飲んでいる。
▼コーヒーに限って言えばAGFら食物メジャーは、生産不足のかこつけて、「不足状態」を意図的に操作して国際市場で高値にしてまさにいまこそ千載一遇のチャンスとばかり大儲けしているのだ。このことを報道しないで「AGFは等分値下がりは期待できない」と言わせる。NHKやマスメディアはその取材して報道するという基本姿勢をかなぐり捨てて、企業の報道下請け機関になりさがっているとしか言えない。

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February 18, 2011

引きこもり留学で英語の講師になった人。

▼昨日は比較的近場で取材があった。相手が積極敵に喋る方で楽だった。1時間インタビューすると3000字くらいは書けるが、求められている字数は800字だからメモがなくても書ける。午後から夕方にかけて気温が上昇したのでかなり疲れる。後は明日の仕事に備えてパソコンのHDDからデータを救出する準備をする。
▼二週間ほど前の朝日新聞「ひと」欄に「ひきこもり留学で英語の先生になった」という菊池さんという人が出ていた。彼は34歳で営業のノルマが果たせなくて会社を辞めて6畳一間のアパートの引きこもる。やることがないから英会話の入門書を買って自宅で英語の勉強を始める。英語の雑誌を1日1ページ読んで分からない単語を覚える。聞き取りは海外ドラマを録画して何度も再生する。書くと長くなってしまうが英語の講師を募集していたので受けると余りにも簡単に合格してしまう。今は企業に派遣されたり、幼児に英語を教えるという立場になった。しかもTOIECで満点を今までに満点を24回も取っている。菊池さんはこれを「引きこもり留学」と称している。まが海外には一度も行った事はないというが、学校に行かなくても勉強はできるのである。これはとても参考になったのでコピーして生徒全員に配布した。
▼今朝も忙しいので以上。

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February 17, 2011

アメリカに住んでいても英語をしゃべれないタレント

▼元アイドルタレントの森尾由美がアメリカから帰国して日本のTVに出まくっている。昨日も旅番組で鬼怒川に行っていた。2週間前の「旅サラダ」にも出ていたが、そこで彼女はサンフランシスコに住んでいると言っていた。司会者が「英語はうまくなりましたか?」と聞くと「それが全然ダメ」だという。スーパーマーケットも日本語が通じるので不便はない。それで家に電話が掛かってくると娘に出て貰う、という。昨日の話の続きで言うと一人っきりで英語しか通じない環境に放り込まれれば、コミュニケーションをするために喋らなければならなる。
▼某有名な医師が南米の向かって取材の旅をしていると彼のブログに書いている。今の所わたしがたどった道筋を歩いている。昨日の記事では「ヒューストン空港にいて、ここのサンドイッチが美味いと写真入りで紹介している。あのターキーサンドがうまい等、この人の味蕾はどうなっているのだろう、と思う。旅とは日常生活の否定だと思う。だから自分のバリアは脱ぎ捨てて、吹きさらしの中に自分の身をさらさないと楽しさは伝わってこない。わたしは4年前の旅から、旅行中どれだけの友だちを作る事ができるかに努力している。いまも一回の旅で1人か2人の友人ができ、ずっと年賀状などの交換は続けている。
▼一昨日の朝日のトップ記事は首を傾げたくなるような内容だった。いや朝日に限らずNHKなど大マスメディアは小沢氏を目の仇にして書きまくっている。その日の朝日は1面でエジプト問題を取り上げ「これは革命だ」という見出しだった。もう革命の大安売りなのだが、辞書で革命とは従来の被支配階級が支配階級から国家権力を奪い、社会組織を急激に変革すること。(広辞苑)つまり支配体制が変わらないと革命とは言わない。わたしは生まれてずっとそう思っていた。エジプトは軍が実質的な権限を握って「変革」をしようとしているだけで革命とはいわない。はっきり言ってエジプトの変革を一番怖れているのはアメリカである。なぜなら傀儡国会イスラエルの後見人をしているのがエジプトだからアメリカは最新鋭の武器を供与しているのだ。もしエジプト政権がアメリカの言いなりにならなければ、イスラエルは1ヶ月くらいで崩壊してしまうだろう。すると中東やスエズ運河に対する権益は文字通り砂上の楼閣となる。
▼それでその下の「天声人語」では小沢氏をぼろくそに書いているのだから、もう朝日は変節してしまったとしか言いようがない。
▼今NHKHVで午前10時から世界の音楽を放送している。一昨日は「遙かなるアルゼンチンタンゴ」というテーマで2時間放映していた。これは3年ほど前に放映された再放送だ。わたしはアルゼンチンタントとコンチネンタルタンゴの区別もつかなかったから、とても参考になった。さらにタンゴのステップも詳しく解説していた。とにかく現代タンゴの父はピアソラであり、彼はタンゴを変革しようとしていたが、アルゼンチンでは中々受け入れられず、失意のうちに亡くなってしまう。それを現代に復活させたのチェリスト、ヨーヨーマであった。これ以上書くと今後わたしの書くテーマに影響するので終わり。

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February 16, 2011

NHKCU現代、存続の危機に立つ「夜間中学」を見る。

▼きょうと明日は朝が早いので手短に書く。昨晩NHKのクローズアップ現代は存続の危機に立たされている夜間中学だった。映画「学校」のモデルとなった夜間中学はわたしの住んでいる町内にある。昨日紹介されたのは北九州だった。登場するのは映画の中で西田敏行が演じた松崎運之助先生である。彼は65歳で定年になって一度退職したが、今でも1週間に1回通ってくる。
▼夜間中学にくる人々は何らかの理由で学校に行けなかった年配のお年よりや、中国からの帰国子女と思われる人たちがいる。登場した80歳を過ぎた女性は、小さい時奉公に出されて学校に行く機会を失う。夫が亡くなった後は文字が書けないから銀行に行って引き出しすることもできない。また駅やバスの文字が読めないから引きこもりになってしまうと訴えていた。これは海外旅行に関しても同じことが言える。
▼わたしは昨年ポルトガルに行ったと出会った、Aさんの行動力に圧倒された。というのは彼女は私より年上だと思われるが、行動力溢れていて、町で会った外国人にも積極的に話しかけ「Which is the country?」という事から会話を始める。これができないと旅の楽しみは半減すると思って1年間テキストを買ってNHK基礎英語を始めた。一日にたった1時間だから効果抜群とは言えないが、相手が何を言おうとしているか位は、何となく分かる様になった。あと2年やればもう少しまともな会話ができる様になるのではないかと思っている。しかし先日オートバイで世界を二周した女性にインタビューしたら、現場に放り込まれると否応なく使うようになるということだった。
▼さてその先のお年よりは男子大学生のボランティアが「交換日記をしましょう」と誘われて、交換日記を始める。男性は自分の身のまわりの出来事、例えば「彼女とデートしたが喧嘩した」という様な事まで書いて、漢字には振り仮名をつけて、さらに簡単なイラストまで入れる。お年よりの書いた文字の間違い、画像で日記は「前後」が「後前」になっていて「ぜんご」と振り仮名を振ってあった。しかしこの夜間中学も、今は自治体の財源不足などを理由に給食費など補助の打ち切ったり、外注化して給食職員の首切りなど行われ始め、学校に通えなくなる人が出てきている。最初の松崎さんの元には全国から手紙が送られて来て、「どうかわたしを見すてないで下さい」と書かれていた。
▼このように年配者だけでなく、虐めで不登校になってしまった子ども達の救いの場ともなっている。高校進学を控えた女子学生は、高校に行ったら再び虐めを受けるのではないかと、毎日悩んでいる。その民間夜間中学の校長は、普段の仕事は鍼灸師で彼女をみまもり、この問題は「自分がやる気になるまで待つしかない」と言う。公立中学では行っても不登校でも「卒業証書」を出して「卒業」を形式的に認める。一方では大人だけで17万人はいるという学びたいという人たちの声に、どう対応しようとしているのだろう。学生は支援する人たちは「支援を打ち切らないように」という署名活動を続けていた。

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February 15, 2011

小沢氏の党員資格停止は妥当か?

▼昨晩は雪が降っていたにもかかわらず、結構遅くまで外にいた。帰宅できるかな、と思ったが電車は動いていた。珍しく2月14日に外出していたので、色々頂き物があった。
▼今朝のTV番組表を見ていたら、NHKBS2で深夜に「セントラルステーション」が放映される。ブログに書いたがこれはリオのセントラルステーションが舞台になっている。そこで子どもの臓器移植と、代筆屋をやっている年配の女性が自分を発見するロードムービーになっている。お時間のある方が録画してご覧いただきたい。このビデオは現在はつばいされていないので貴重だと思う。昨日あるサイトを見ていたら、カトリーヌ・ドヌーブの「インドシナ」が1月にDVDになって発売されたという。TSUTAYAで販売している様なのでこれも興味のある方はご覧頂きたい。
▼NHKラジオは今朝またも小沢問題を取り上げている。マニフェストを破って自民党と同一、いやそれ以上の「ニセ」改革をしようとしているのは菅首相であり、その最先鋒となっているのは岡田、前原の各氏であるはずだ。それが民主党の人気下降の原因になっている事を彼らが気づかない筈はない。そのニセ改革の担い手となっているのがマスメディアであるというのは、いかにも日本らしい。日本のメディアがエジプト改革を持ち上げて報道しても、日本の改革に手を貸さないのは権力とマスメディアが癒着しているからだ。
▼小沢氏の党員資格停止などというおよそ民主的とは言えない決断をした民主党執行部ですが、あなたの小沢さん支持or不支持のポジションは下のどれにあたりますか?ひとつだけ選択してください。

アンケートにご協力ください< /legend>
小沢さん支持or不支持のあなたのポジションは?
支持:ユダヤ戦略を理解&護憲派
支持:ユダヤ戦略を理解&改憲派
支持:ユダヤ戦略に無理解&改憲派
支持:ユダヤ戦略に無理解&護憲派
不支持:ユダヤ戦略を理解&護憲派
不支持:ユダヤ戦略を理解&改憲派
不支持:ユダヤ戦略に無理解&改憲派
不支持:ユダヤ戦略に無理解&護憲派

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February 14, 2011

◇「ザ・タウン」を見る。

▼映画はなるべく午前中に見るようにしている。空きっ腹で見ないと眠ってしまうことがあるからだ。それでもつまらない映画はつまらない。そういう点でつまらなかったのは昨晩の「いってQ」の温泉は最低だった。今週はスケジュールが土曜日までぎっしり詰まっている。わたしがここに書いているのは次にちゃんとした原稿を執筆するためのメモや下書きであり、学術的な価値はまったくありません。そのところをご承知の上お読み下さい。
◇「ザ・タウン」毎週2本は見ておかないと、いつ急ぎの仕事が入って締めきり日に苦渋する。だから時間が取れるときはとにかく2本は見ておく。はっきり言って今週末にならないと面白そうな映画は上映されない。これはアメリカボストン、チャールズタウンの銀行強盗の話である。主人公と監督を兼ねているのはベン・アフレックスだ。ベンといえばあの「パールハーバー」で変な役をしたので知られる様になった。しかしその後余りパッとした役に恵まれていないように見える。周到な用意をして銀行から大金を狙う銀行強盗団。だが強盗をしても人を殺害しないことで知られている。今回も首尾良くいくはずだった。ところが副支店長が抵抗するので銃床で怪我をさてしまう。そして銀行の支店長の女性クレアに目隠しをして人質として連れ去る。その襲う時の様子がリアルである。というのは行員や客に携帯を出せ、と命令して金魚鉢の様な入れ物にいれて水を注いで使えなくしてしまう。さらに監視カメラの記録が入ったHDDを抜き出して電子レンジに入れてチンする。もう一つ銀行を出るときに床や自分たちが触ったと思われるところに、漂白剤を撒き散らし、DNAから身元を分析させないようにする。
▼彼らは湖の畔で支店長を解放し、クレア免許証を奪い去る。実行犯のボスであるダグ(アフレック)は部下から免許証を受け取り、様子を探るうちにクレアを恋してしまう。接近するのはコインランドリーで「洗剤を買いたいけど小銭はない?」(small change?)と聞かれ「ノー」と答える会話から始まる。部下からは密告されないかと心配されるが、大丈夫と答える。だがクレアからは銀行を襲った犯人はもう一度声を聞けば分かると言う。さらに一人の犯人は首の後ろに特別な入れ墨があったから分かる、とさえ言う。慌てたのはダグだがもう好きになってしまったから遅い。
▼彼ら実行犯に指示を出すのは花屋の経営者で、今は刑務所に入っている父親の面倒もみたとされる。ダグは次のヤマである野球場の売上げをかっぱらう事を命令される。ボスから「イヤだと言ったら親父の命やガールフレンドの命はないと思え」と脅される。ダグは板挟みになってイヤイヤ最後の仕事に向かうことになる。
▼面白い会話はダグが「FBIに密告しようかどうか?」と迷う場面で、「密告してもFBIの証人保護プログラムがあるから大丈夫」という。クレアに「詳しいわね」と言われると「CSIを見ているからね、マイアミもNYも」という場面は大いに笑えた。

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February 13, 2011

◇「フード・インク」を見る。

▼雨が降るとも知らずに出掛けて、本降りになってきた。仕方なく隣の駅のYカメラに行って頼まれた有線マウスを買う。ところが持って帰るとコードが短すぎたので、本日交換に行かねばならない。帰る途中に大きなブックオフに立ち寄る。しかしその店で売られているベスト10とか言う作品を情けなくなる。そういえば最近書店にいくと日本語辞書コーナーがとてもお粗末である。いわゆる中学生か高校生が学校で使う辞書くらいしか置いてないのだ。おお、これで日本語はますます滅びて行くのではないかと思う。昨晩も校正をしていて、一つの言葉が引っかかった。
◇「フード・インク」インクとはプリンターのそれではなく、「inc」で、「incoporated」の略で、日本の「Ltd」に相当する。スーパーマーケットに行くと肉や乳製品の表示には、広々とした牧場でカウボーイが牛を追っている図柄が描かれているのを見る。しかし現実には家畜育成工場でそれらは作られている。例えば鶏で言えば通常ひよこから成鳥になるには90日必要である。ところがホルモン剤を与え、昼と夜を鶏に勘違いさせ、常に夜の工場で育成させると45日でしかも体重は通常の倍くらいになる。しかし鶏たちは自分の足で立って歩くことができない。もしたちが上がっても足首は即座に折れてしまう。
▼こんな鶏を食べて健康に良いはずがない。同様な事は牛の育成でもある。もうそれは牧場ではなく、巨大な工場としか言えない場所ですし詰め状態で飼育される。例え狂牛病などとても発見できそうにない。0157も同じでミンチにされた肉を識別するのは不可能としか言えない。さらに大豆やトウモロコシでも一世代しか使えない品種を改良、発明した。だから農家はそれを使わない限り農業に従事できない仕組みなのだ。困ったことにトウモロコシはアメリカ農務省の補助金を受けているから過剰生産気味である。だからそれをシリアルからハンバーガーなどあらゆる所で練り込んで使う技術が開発される。それを食べた子どもなどはどうなるか?アレルギーでショック死してしまう事故も多発する。
▼さらに貧困と食事の問題も出てくる。とにかく一家4人が1人1ドル以下のマックを買って食事をする。はっきり言えばこれより安い食事を自分で作る事は不可能である。食べている夫は心臓病と糖尿を患っている。いつ倒れるか心配しながらそれを食べざるを得ないというジレンマに陥っている。
▼安い労働力はかつてはアフリカ系アメリカ人の手に委ねられていた。ところが今は南米の不法移民がワンサというほとあるのでビザもなく無権利で、無抵抗の状態の彼らの労働力を買いたたく。そして形だけ「不法移民」の取締を抜き打ちに数人だけ行う。
▼ここまで書けばお分かりと思うが「inc」とは食物メジャーの事である。彼らはあらゆる手を使って鶏飼育業者に圧力をかけ、次々高い機械を買わせようと圧力をかける。また種子洗浄業者を告発し農家が、自分の会社で作った種子を使い回しできないように裁判に持ちこむ。さらに自営農家に対して傘下に入るよう繰り返し誘い込む。しかし良心的な農家は小規模でも、自分のやり方が一番なのだと、確信を持ちメジャーの誘惑をはね除ける。それが事実であることは、少数ではあるが「自然農法」が支持を得つつあることだけが救いである。渋谷イメージ・フォーラムで。

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February 12, 2011

明治神宮前でも自制できない街宣車

Ishohokanko
(消失したリオデジャネイロのカーニバル衣装保管庫。1月8日撮影)
▼昨日は青山学園大学の近くまで映画を見に行く必要があったので、ブログを途中で止めてしまった。錦糸町から表参道まで地下鉄に乗れば一番早いが、体力不足を補うためJR渋谷駅から歩いた。駅構内を見ると新南口改札というのがあった。これでかなり歩き回ったが、出たら自分がどこにいるのか分からなくなってしまう。幸い目の前に駐車禁止の切符を切る人たちがいたので246へ出るルートを教えて貰い、上映開始ぎりぎりに、イメージフォーラムに到着した。見た映画は「フード・インク」で終わって原宿まで歩く、すると目の前に沢山のU翼の街宣車がいた。何故だろうと考えるときょうは建国記念の日であった。街宣車は5台くらいいて軍歌をボリューム一杯にあげて行進していた。先頭の車が「これから明治神宮を通るのでスピーカーの音量を絞るように」と後続の車に指示するのだが、それがまるっきり徹底しないので、とても可笑しかった。
▼「エジプトは良かった」「エジプトはすごい」と喜んでいる人たちがいる。良く考えて見ると下手すれば、このまま軍事クーデータで終わってしまう可能性だってある。他国がほんとうに民主化すれば喜ばしいことだ。だが自分が住んでいる国の政治状況を変えるために、持てるエネルギーを少しでも割いたほうがいい。このままでは東京はあの「空疎な小皇帝」(斉藤貴男の表現)がまた出馬しような気配がしてくる。
◇「冷たい熱帯魚」(昨日の続き)社本が村田の会社を訪ねると何やら商取引をしている。その場には顧問と称する男(渡辺哲)が一緒に座っている。そして取引に来ている男にアマゾンの魚を養殖して売れば2000万円で売れるとけしかける。そして手付けを払えという。その交渉の場の同業者の社本が立ち会う事で説得力を持たせようとしたのだ。だが契約の話が一段落したところで、何やら怪しいドリンク剤で乾杯したところから、取引相手は気を失ってしまう。気の弱い社本はおろおろするばかりだが、村田とその妻あすかは死体を山小屋に運搬するのを手伝わせる。
▼それどころか村田夫妻はそこの風呂場で死体を解体し始める。社本はそれを見て吐き気を催すが、次々犯行を重ねる夫妻に深く関わるようになる。最初に殺害された業者の弟が乗り込んで来たとき、アリバイ工作の口裏合わせをするまでになる。つまり最初は恐怖心から犯行がばれないように協力していた社本は、自分が気弱ではなく、強く出ることで村田夫妻だけでなく、自分の家族もコントロールできるのではないかと錯覚していく。そして自分の殺害した死体の解体をも積極的に関わるようになる。
▼こう書くとかなり陰惨な話に思えてくる。たしかそういう面もあるにはある。しかしタッチはあくまでもあのガイ・リッチー風である。殺害を命じる場面、死体を解体する場面で会場から思わず笑い声が出るのは、ある意味先が観客に読めてくるからであり、俳優もその通りに演技をするのが、まさに落語を聞いているような快感をえるからでもある。
▼リオのカーニバルの衣装保管庫が火災にあったというニュースが一昨日のTVと昨日の新聞に掲載されていた。この場所とはまさに1ヶ月前にわたしが訪ねた場所である。

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February 11, 2011

◇「冷たい熱帯魚」を見る(1)

▼その昔、Winkにいた相田翔子が唄ったのは「淋しい熱帯魚」という歌であった。本日ご紹介するのは一部マニアに熱狂的な支持を得ている映画「冷たい熱帯魚」である。わたしはこれを見るために、先週の日曜日にテアトル新宿まで出掛けた。この映画は園子温監督の作品で昨年のベネチア映画祭で話題になった。中味は埼玉県で犬の愛好家を睡眠導入剤で殺すという事件をネタに作られた映画なのだ。
◇「冷たい熱帯魚」静岡県富士市あたりの小さな熱帯魚店の経営者である社本(吹越満)。彼は妻妙子(後妻、神楽坂恵)と娘で暮らしている。しかし妻は家事は投げやりで、スーパーで冷凍食品をバンバン買い物カゴに投げ入れ。自宅ではご飯からみそ汁も含めて電子レンジで「チン」して食べる生活を送っている。そして一人娘は後妻が来た事が気に入らない。義母にたばこ臭いと言って殴る蹴るの暴行を加える。食事中も携帯で話し、ボーイフレンドが呼びに来ると、食卓を立ち上がってぷらっと出ていってしまう。
▼ある日の事、夜にスーパーマーケットから呼び出しがあり、「お宅の娘さんを万引き容疑で捕まえている」と連絡がある。「警察に突き出す」と息巻く警備員に平身低頭して謝っていると、見知らぬ男が「俺の顔に免じて許して」という。その男村田(でんでん)は市内でまるで水族館の様な大規模な、熱帯魚店を営んでいた。そのうちに村田は社内に「遊びに来ないか?」という事で関係を深めていく。そして(出掛けるので午後に続く、かも知れない)

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February 10, 2011

◇映画「毎日かあさん」を見る。

▼日本は自炊ブームであるようだ。興味のない方にはあまり聞き慣れない言葉かもしれない。これはipadやソニーのリーダー、シャープのガラパゴスなどの電子リーダーと呼ばれる情報端末で読むための本を自分で作る事を言う。つまりネットでそれらの本を買えば通信料と購読するためにお金が必要になる。それに新刊や専門書は売っていないから、自分で買った本を断裁機でバラして、スキャナーで読み込む作業を「自炊」と称している。ネットを見ると、きょうは何冊自炊したとかを自慢げに書いている人が多い。わたしはこの作業を見て、何と無駄な事をしているのだろうかと思う。
▼読み込んだ後の本をどうするかといえば、これも輪ゴムで止めて保管してあるという。電子情報は消えてしまうことがあるので、捨てられないのだ。わたしの友人にもビデオテープをDVDに焼き直した、と自慢している人がいた。たしかDVD1枚とVHSビデオを比較するとケース入りで2分の1程度の厚みになる。ケースを外せばVHSのスペースに20枚は入る。だが彼もまたVHSビデオを捨てられずに、保管してある。今回の旅行でも文庫本や新書を5冊もって行った。電池残量の心配も、バッグの底に詰めても割れたりする心配は皆無だった。所詮電子情報端末を使ったとしても、そこから受け取る情報は紙情報と何ら変わらない。それどころかドイツの研究者によれば、紙情報の方がしっかり頭に入るという研究結果もあるのだ。機械に振り回される事は本末転倒でもっとも愚かである。
◇「毎日かあさん」吉祥寺に住む漫画家、西原理恵子。「さいばらりえこ」(小泉今日子)の自伝的作品。自宅兼オフィスでアシスタントと二人でせっせとマンガを描き続けている。子どもは2人いて、仕事で忙しいので四国の実家から母親を「1ヶ月だけ手伝いに来て」と頼んだものの、もう5年も居着いたままだ。肝腎の夫(長瀬正敏)と言えばアルコール依存症で、自販機があると買って飲まずにいられない。だが娘は目の中に入れても痛くないほどのかわいがり様である。
▼人生を生きる事に関してはしっかりものの西原であるはずだが、仕事の手順ではかなりおっちょこちょいで、アシスタントが墨入れする原画を決められた位置に置かない。アシスタントは「やれ紙」(失敗作品を描いた紙)を入れた箱の紙をメモ用紙にしようと断裁機に入れて、ふと見ると原画だったりして、原稿の催促の電話が掛かってくるのでセロテープで裏打ちする始末だ。編集者はどこもそうなのかも知れないが、原稿の催促に来て作業場の片隅にあるソファーで居眠りしながら完成を待つ。
▼西原は自宅で仕事をしているので、子どもは保育園に預け、作業が一段落した夕方には3人乗りの自転車で迎えに行く。夕食が終わって一段落すると、もう子ども達を寝かせなければならない。彼女もまた寝るまで酒を飲まなければ眠れないので毎日焼酎をロックか水割りにして寝付く。だがその前に子ども達に「絵本」を読むという日課が残っている。同じ話を何度もさせられて、これが一番面倒である。だが子ども達が「よい子」であった日は話を増やす等のサービスをする。
▼それにしても面倒なのは夫である。何度のアルコールを治療する病院を退院して「もう飲まない」と誓って出るが、自販機を見ただけで震えが止まらない。自宅に戻るとビールと焼酎をごちゃ混ぜにして一気に飲んでしまう。この飲みたくなるシーンは気持ちが良く伝わってくる。さらに「今晩はお父ちゃんが料理を作ってやる」というので妻も子どもも大喜びで待っている。いつまで立ってもできないので、見に行くと料理酒のみりんを一気に飲んでひっくり返っていた。
▼夫は友人の編集者の薦めで「小説を書いてみたら」といわれる。本人もその気になって机の前に座るがタイトルと筆者の名前の3行以上一向に進む気配はない。数え切れないほどの入退院を繰り返し、西原は離婚を決意し「届け」を病院に持って来て夫を納得させる。だが夫に肝臓ガンが発見され、治療院から癌病院に転院する。そこで初めて妻のありがたさと子どものいる幸せを感じる。しかし時既に遅く放射線治療も効果を現さない。一応法律上の「離婚」はしたが、彼女は退院した元夫を自宅に引き取る。逆境にもめげず酒を友として逞しく生きる西原の子育て人生を描いた作品。最後のエンディングロールに出てくる子どもを撮ったモノクロの写真は長瀬の作品で、とても良くコミュニケーションがとれている。
▼先週5日に放映された「愛川欣也パックイン・ジャーナル」のエジプト情勢分析は、エジプトの支援を失ったイスラエルがたどる道筋を描いて見せて中々良かった。

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February 09, 2011

◇「バーレスク」を見る。

▼ここ1週間ほどバタバタしていたのは、親戚一同が集まる必要があったからだ。それも昨日朝で終わった。朝8時から指定場所である東葉高速線の某駅まで出掛けた。この路線に乗るのは昨日の夜が始めただったが、料金が高いので有名である。たった3駅乗るだけで420円というのは驚いた。JR線に乗ると目の前の女性はアイシャドーを一生懸命に塗りたくっていた。1個隣の席の男性はもう定年過ぎに見えたが、本多勝一の「中学生のための作文技術」を読んでいた。わたしの隣の若い大学生らしい男性は「代数」の教科書を一心不乱に読んでいた。
▼外国に行って決定的に違うのは、日本の電車の中でゴロゴロしている、あのL&Vなどのブランドバッグを持っている女性は飛行機1機に一人いるかいないかだ。携帯画面を見ながら歩いている人もいない。ウォークマンも聴いている人はいない。それだけ日本は安全ボケなのか?ブランドバッグを持つカネがあったら、おそらく別の事に使うのだろう。火曜サプライズという4ch系の番組で、先週から萬田久子率いる女性が銚子電鉄に乗っていた。彼女が持っているエルメス?のバッグが250万円と言っていた。おおこれだけあればファーストクラスで地球が一周できそうだ。
▼その昨日の場で聞いた話なのだが、姪が昨年フランス人と結婚してパリに住んでいる事が分かった。といってもわたしは彼女とは10年以上も会っていない。語学が堪能で英語とフランス語をしゃべり、国内で銀行や外資系企業に勤めていたという。たまたまフランスに行ったおり行き帰り、同じフランス人と席が隣り合わせになって結婚に至ったらしい。向こうで貿易関係の仕事をしているがかなり税金が高いという。そして結婚していても収める税金によってビザの長さが異なるらしい。事前に言ってくれればパリを案内するといわれた。わたしはフランスには余り興味はない。ただ連れ合いからは「死んだらセーヌ川で散骨して欲しい」と言われている。わたしは良い考えが頭に浮かんだ。遺骨を国際宅配便にして姪の所に送るのである。そして「セーヌ川で適当に撒いておいてくれ」、と頼めば往復で約10万円の交通費が浮く。
▼しかし姪の母(義姉)によると「セーヌなんか想像している様な綺麗な河じゃないから止した方が良い」と忠告してくれた。それを聞いて連れ合いは「うーむそれなら隅田川で我慢するか」と言っていた。隅田川ならば家の前からバスの基本料金で往復できる。わたしはふる里の某河川にある、某橋のたもとにこっそり散骨することにしている。こうすれば一番安上がりで葬儀ができるはずである。
◇「バーレスク」舞台となるのは1920年代のロスアンゼルス。主人公アリは歌って踊れるダンサーになりたくて大都会のロスに出てきた娘である。バイトで貯めたお金で入れるのは薄汚い安いホテルだけだ。虎の子はホテルのトイレの水槽の中に入れておくが、外出中に見事に盗まれてしまう。自分の好みの店(バーレスク・クラブ)を見つけるが、一見ストリップと見まごうばかりのクラブでとても自分が唄えるような場所ではない。その道のプロたちが踊りまくっている。お金を失い困っていると店のバーテンダーが「良かったらうちへ来ないか?」と彼のアパートに転がり込む。アリは夜になると店のウェイトレスになって生計を立てる。そしてただ先輩たちの歌う姿を羨ましげに見ているだけだ。
▼店の経営者テス(シュール)に自分を売り込もうとするが、とりつくヒマもなく断わられる。だがアリは諦めず、いつか自分もあの舞台に立つのだと、ダンサーたちが踊って歌うのを羨ましげに見ている。オーディションをやっていると聞きつけると押しかけて、演技をしてみせるがそれも認められない。そんな事を何度か繰り返しているとき、バーレスクの歌姫がアルコール依存症で穴を開けてしまう。テスは「あのアリにやらせてみよう」と思いつく。その舞台は見事に成功し今まで自分を見下していた踊り子たちや店の客たちが今度は賞賛の目で見ていることが分かる。しかしまだ、仲間たちからは舞台が終わった後の食事にも誘われない。
▼一方バーレスクの経営者は莫大な借金を背負っており、決められた日までに耳を揃えてカネを用意しないと店は銀行の手に渡ってしまう。普段は冷静でびくともしないが、この問題では手の打ちようがなく苦しむテス。アリにも別の不動産経営者が、「君の実力があればもっと良い店で働ける」とカネ色仕掛けで誘惑しようと誘いの手が伸びてくる。主人公アリを演じるのはロックスターのクリスティーナ・アギレラで、声量たっぷりの歌声はスクリーン狭しと響き渡る。人気絶頂のアリと元歌手で今は経営者に納まるテスとの絡み合いは時代の流れを見事にマッチさせている。

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February 08, 2011

秋葉原のホコテンにて、DVDも売れないそうだ。

▼日曜日映画が終わってから秋葉原のホコテンに行ってみた。もう規制ばかりである。前から自転車走行は禁止されていたが、今度はちょっと乗っただけで「禁止」を知らせる警笛が鳴る。それも警察官だけでなく、ガードマンか自警団か得体の知れない人たちが沢山いるから息苦しいくらいだ。それでもホコテンが好きだという人が集まっていた。わたしはいわゆる電気街を歩いて見た。するDVDショップ」がいくつか潰れていた。朝刊を見たら、DVDが売れない」という記事があった。それに近所のレンタルDVDショップも潰れて撤退してしまった。
▼わたしの考えでは大体DVDが高すぎる事が問題だと思う。映画は不振だから劇場公開だけでは到底元が取れない。そこでまずDVDにする。映画の公開からDVDにする速度が速い映画は、受けなかった映画だと見て間違いない。それが「特典付き」と称して5000円前後もするから売れない。大体映画館の入場料より低く設定しないと売れる筈がない。ところが映画を作る側は「制作費の元を取ろう」という魂胆があるから高くなる。こうなるともう悪循環である。
▼それに日本映画の昨年公開されたものはリメイクが多い。それが前作よりも優れていれば良いが、大体水準は低いのでがっかりする。その実例のいくつかは「13人の刺客」、「死刑台のエレベーター」などだ。
▼最近NHKBS2やケーブルテレビでニキータ・ミハルコフの「大陽に灼かれて」が再三放映されている。もう10年以上も前の作品なのに何故か不思議だった。ところが日曜日、銀座シネスイッチで「予告」を見て疑問は氷解した。つまりその続編がゴールデン・ウィークに公開されるのだ。前作で主演で監督のミハルコフは、スターリンによって「人民の敵」として処刑にされる、と鑑賞する人に感じさせていた。ところが今度の映画では、「実は生きていた」という事になっている続編なのだ。あの映画の中でも実娘のナージャが5歳くらいでとても愛らしい演技をして、観客を唸らせた。今度は娘が20歳くらいに成長して、バルバロッサ作戦の最中に生き残った父親と再会するようなテーマであるらしい。いやわたしは予告しか見ていないのだ。映画のタイトルは「戦火のナージャ」と来ている。ミハルコフも中々抜け目がない。
▼朝刊は1面でまた「水谷建設」か?もう読む気も起こらない。

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February 07, 2011

大相撲本場所中止は民主党jの起死回生策か?

▼春場所が中止になるというニュースは昨日銀座を歩いていたら、読売の号外を持っている人が歩いていたので知った。昨日の朝日社会面にこの問題の特別調査委員会のI座長、写真付きで登場している。前にも一度このブログで紹介したことがあるが、このI座長自体かなり怪しい人で公開のシンポジュームで、女性発言者に対してセクハラ発言をしているのを聞いた事がある。わたしはこの人に多くを期待しない。「もし中止になったら退屈で困る」とブログで書いている人もいらっしゃる。だが問題は今や別の次元に移ってきているように感じられる。つまり大相撲に絶大な権限を持つ文科省、その中でもし大相撲の中止や日本相撲協会の法人免許取り上げなどとなると文部大臣と、枝野官房長官の株は上がり、もしかすると下り続ける民主党の起死回生の、カンフル剤に利用される可能性がある。ふとそんな事を考えた。
▼1週間前に仕事が一段落して、みんなで珈琲を飲んだときこんな話が出てきた。奥さまが都内の小学校の教師をなさっているという方の発言である。最近朝御飯を食べて来ない生徒がいて授業が成り立たないという。調べて見ると母子家庭が多く、母親は水商売で夜が遅くて朝食の支度が出来ない。だから朝食を食べないまま登校してくる。この担任は子どもの家庭まで出かけて母親の起床を促し、朝食を食べさせるように努力しているという話だった。先週土曜日の朝日ニュースター「ニュースにだまされるな!」では、このテーマも話し合われていた。つまり所得水準によって義務教育において学力に歴然とした差があるという統計だった。
▼TVCMで「朝食にお茶漬け」というのがある。このCMを最初見た時、朝からお茶漬けなどあり得ないシュチュエーションだと思っていた。しかし空腹で学校に来るより、例えお茶漬けでもお腹に入っていれば授業を聞く気持ちになるかも知れないと思った。今日と明日は個人的にかなり忙しいので、これで終わり。

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February 06, 2011

「歌わない自由…」、池澤夏樹のエッセイ

▼日曜日にもかかわらず、朝早くからアクセスして下さったみなさんありがとう。毎朝書いているこの1200字程度のブログを書くには約40分かかるのです。前の日にテーマが決まっていると楽なのですが、何をテーマにするか頭をひねるのが一番疲れます。そのため日曜日はいずれ休刊にしようと思っています。土日は朝のスタートが遅いのでアップするのに時間がかかりますがご了承下さい。
▼昨日は新宿に「冷たい熱帯魚」を見に行った。マイナーが映画だが結構客は来ていた。いずれご紹介しようと思っている。昨日お送りしたメルマガでてんぐささんが書いていた池澤夏樹の原稿の事。ネットには不法にスキャナーで読み込んで全文アップしているサイトもある。文章を書いて飯を食っている人はこんな事されたらたまらない。小説や論評は出典が書いてあっても、無断で引用するのは著作権法違反となる。
▼池澤は2月1日のコラムでこういう。歌は個人をある一定の感情へ導くためにも使われる。団体や組織への所属意識を鼓舞する。社歌や軍歌にも似たような機能があった。国民が一団結している方が国は強いと為政者は考える。彼らの理想は軍隊のような完璧な上位下達の組織だ。それが民主主義は多数決だという欺瞞と重ねて使われる。これが池澤が1800字で書いているエッセイの要旨である。わたしはこういう思想がファシズムを形成しようとする団体だけでなく、まったく逆の団体にも存在していることに違和感を覚える。
▼昨日の「劣化ウラン弾」のビデオに関して一言。かつて某政党が防衛庁(当時の)を批判するパンフレットを作った事があった。そのときのマンガがまさにポンチ絵そのものだった。戦車も兵器も実際存在するものと似ても似つかない形状をしている。そこでわたしは当時の某政党の宣伝部に知り合いがいて、「こんな下手なマンガ書いたら防衛庁から笑われないでしょうか?」とおそるおそるそのことを聞いてみた。すると「戦車の形がホンモノそっくりという事は問題ではない。こちらの主張が通るかどうかが一番の問題である、」という判で押した様な返事が返って来た。
▼わたしの考えでは正確な射撃をしなければ、正しい的に弾は当たらないというものだ。これ以上何を言っても無駄だと思って宣伝部にあれこれ云うのは止めてしまった。想像通り一回戦では防衛庁に勝利したが、2回戦では負け、結局法案は国会を通過してしまった。

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February 05, 2011

NHK「私たちは核兵器を作った」を見る。今朝も早起き。

▼昨日は朝3時の電話で眼が覚めたので寝不足。今朝は病院の順番をネットで取るのを頼まれた。休日にもかかわらず6時ジャストから受付開始なのでそれより30分前からパソコンのスイッチを入れて待機していた。手順を確かめているうちにカウンターが回って03分にアクセスできたら、9人目だった。
▼昨年の再放送だがNHKで1月25日の深夜に「私たちは核兵器を作った」を録画して見た。これは日本に投下する原爆を作ったロッキーフラッツ核兵器工場の元従業員たちの証言だった。彼らは核に関する何の知識も与えられず、プルトニウムをゴム手袋で扱っていた。何も疑問を持たなかったのと、彼らは国家の核開発に関する守秘義務があったからだ。枯れ葉剤同様に退職してからガンになったり、体調の悪い人が続出する。それもこの工場が近年スクラップにされようとしたとき、工場に使われていた物資のウラン濃度が異常に高かったことから、関係者が問題にして健康被害も明らかになってきた。
▼また開発していた1969年に臨界事故も起きる。消防署は駆けつけて水をかけようとする。工場責任者はもし水をかけたとき核爆発して大事故に発展する危険性を指摘した。ところが火災を鎮火させるには放水しかなかった。間一髪のところで鎮火して事なきを得る。もし爆発していればその後の核開発は大きく変更させられる事になっただろう。アメリカには300箇所の原爆開発施設がある。このロッキーフラッツが解体されると作業者は失業する。そして元作業員の多くがガン・白血病にかかっている。政府は一応健康被害補償を行っているが、多くの人が申請を却下されているという。
▼これは枯れ葉剤同様、散布される側だけでなくそれを作る側でもかなりの被害を出している事が分かる。今朝あるブログで「ウラン兵器に関するアニメーション」を見た。これは戦車に対する劣化ウラン弾の事をアニメーションにしたものだ。日本のそれと違って兵器の描き方が緻密でとても説得力がある。今朝はもう出掛けるのでこれで終わり。メルマガは時間通りに送信できます。書いた方はお早めに投稿をお願い致します。

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February 04, 2011

◇「RED」を見る。&エジプト大使館への抗議行動は2月5日

▼午前3時半頃の電話で眼が覚めたので、いまはいささか眠いのである。電話を待っているのは事実だが、待っていたのはこの電話ではなかった。明日はメルマガの締め切り日です。諸般の事情により送信時間が遅れる事があるかも知れませんが、ご了承下さい。すでに原稿は揃っており、あとお一人かお二人揃った段階で送信できる状態になっています。
▼今朝のNHKラジオがエジプト問題に関して、評論家の田中直紀が「ヨーロッパの国々ではムバラク政権が崩壊して、これ以上中東でイスラムの勢力が強まることに危機感を持っている国もある」ととんでもない事を発言していた。田中がこんなおバ○さんだとは思っていなかった。そういえばエジプト情勢は以下でアルジャジーラの放送を試聴することができるのでご覧頂きたい。英語が分かれば理解はできる。それと明日エジプト大使館に対する抗議デモが行われる。(2・5エジプト大使館への抗議行動。)アルジャジーラを見てパソコンの前でキーボドを叩いているだけで世の中が変わるととでも思っている方。ぜひこのデモに参加して身体を張って抗議行動を示して欲しいものである。
◇「RED」REDとはRetired Extermery Dengerousの略という事になっている。イヤ別にこういう正式な名称があるわけではなく、映画のタイトルを作るためにこじつけたのだろうと思う。「南極料理人」の後半に越冬隊員が南極からの電話を日本に繋ぐオペレーターに恋してしまう場面がある。「KDDIの○○さんお願いします。結婚して下さい」ってね。元CIAのエージェントであるブルース・ウィリスは国家公務員だった、だから今は隠居して年金の小切手がくるのを待つ生活だ。ところが彼も年金局の若い女性オペテレ-ターに恋してしまう。ウィリスは自宅が何者かに襲撃されたのをきっかけに、オペレーターの彼女を拉致して逃亡を図る。
▼なぜ一体オレが狙われるのだ?考えて行くとウルグアイの作戦に加わっていたCIAメンバーで生き残りは彼とあと二人しかいない事が分かる。CIAがウルグアイに行った汚い作戦に関してはあまりヒットしなかった、アシュレイ・ジャッドが出演した2002年の映画『ハイ・クライムズ』が詳しい。それで生き残った工作員が狙われているらしい事がわかる。しかもその糸を手繰っていくと、何と現職のアメリカ副大統領が、元CIA職員の殺害指令を出している事が分かる。
▼で、ウィリスは昔の友だちを総動員して副大統領に復讐する計画を立てる。当然彼と同年齢のスパイだからヨタヨタの高齢者ばかりが寄り集まる。だがこのB級スパイ映画はそんな年齢の弱みを感じさせない。ジョン・マルコヴィッチ、ヘレン・ミレンの演技なども光っている。

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February 03, 2011

NHKETV「花はどこへいった」(2)

▼大相撲は八百長で成り立っていることは昔から言われていた。だから昨日の朝日夕刊で「八百長と言われても驚かない」というコメントが多く出ていた。わたしは大相撲に夢中になる人の気持ちが分からない。初日だけはガチンコ対決するが、あとはみんな自分の生活がかかっているから負け越さないように「工夫」する訳だ。まぁプロレスと同じだと思って見ていれば腹も立たないということになる。きょうは節分だった。先日リオデジェネイロに行ったとき、現地ガイドさんから「リオのカーニバル」の日程の決め方を教えてもらった。それは「春分の日からもっとも近い満月」になるということだ。だから毎年開催日時が異なるという訳だ。
▼昨日の続き。グレース・ディビスさんは8歳のとき父親の部屋を覗くと拳銃を自分の頭に突きつける様な仕草をしていた。今にして見ると奇形の自分が生まれた事をはかなんで自殺しようとしていたのではないかと思う。わたしはすぐ父の側に行って「もう一度やってみよう」と声をかけたらそれで自殺を思いとどまったようだ。このように戦争は自分の子どもまで戦場に連れて行ってしまう結果になった。だが父は50歳になってようやく生きる自信がついてきたようだった。
▼クリントン大統領の時、二分脊椎症だけは枯れ葉剤の影響だという法案が認められた。しかし女性兵士に対するそれは認められなかった。シャロン・ペリーさんは「枯れ葉剤が残したもの」というホームページを作って、子どもの世代にどのような影響が出ているか発掘調査をしている。ダニエル・ベリーさんは自分が50歳の時に娘を亡くしている。子どもはPTSDや糖尿、甲状腺異常などになったり、筋肉に痙攣を起こしたりしている。モナ・エドワールさんは出産した最初の子どもジーナは、内臓などがすべて体外に出ていた。ジーナは写真で見る限りとても魅力的な女性だ。ところがなぜ自分だけがこのような目に合わなければならないのだと悩み続けた。そしてボーイフレンドも何人かできたが、自分の事を正直に話すと、次々去っていった。ジーナは大きくなるに従い自分の生涯が社会に受け入れて貰えないと悩み、次第に薬物依存症になっていく。親は説得したが依存症は治らず、33歳の時に大腸ガンを患って死亡してしまう。
▼一方ベトナムの枯れ葉剤被害者である37人の住民は、戦争犯罪としてアメリカ政府を訴える。ところがアメリカ政府は、戦闘に関わる兵士は司法の場に問題を持ちこんではならないとする法律をタテに訴えを却下する。これは想像だが、もしこれを司法の場に持ちこむのを認めると、原爆被害から膨大な訴訟を背負うことになるので避けたのだろう。
▼最初に出てきた下肢がまったくないベトナムの青年は、もうすぐ施設を出ていかなければならない、ここで職業訓練をしてPCの修理や、衣服に紋様をつける仕事をもちこれで生計を立て、自立しようとしている。ディビスさんは地方の村を回っているとき、枯れ葉剤で自分と同じように指を欠損している少女を見つけて、手のひらを合わせてみる。そして「自分は一人ではなかった」と心を強くする。アメリカでは自立を政府から認定されていない。ディビスさんは「今後両方の国の子どもが協力しあいたい」と願ってその場を立つ。そして10日間のベトナムの旅の最後に父親が勤務していた基地の跡地を訪ねる。そこはいま子ども達の運動場になっていた。そして今後はベトナム帰還兵の子どもを訪ねて第二世代の声を聞いて行脚する事を決意するのだった。

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February 02, 2011

NHKETV「花はどこへいった」を作った坂田雅子さん

▼昨日書いた小沢氏の「強制起訴」問題は、誰か少数の人物が日本のマスメディアを操作している可能性が高い。まるで魔女狩りの様に、しかもそれに左翼政党まで乗っかっているのだから始末が悪い。朝日では「戦争と新聞」という新聞がいかに戦争の片棒を担いできたか、を検証する名著が数年前に発行された。この問題で読売、産経に並んで朝日の偏向報道ぶりは酷いものである。いま起きている問題を語れずに、決して戦前の戦争協力を「反省している」ことにはならない。だが昨日朝日夕刊の池澤夏樹の「歌わない自由/少数者の居場所を残せ」はとても良かった。これについては明日書く予定だ。
▼今朝のNHKラジオを聴いていたら、ブラジルのサンパウロには支局があり、リオの水害の事を女性記者が報告していた。家族の友人が都城市に住んでいてお見舞いの手紙を送ったら1昨日電話が掛かってきた。毎日毎日火山灰との格闘だと言っていた。ヒマな人は東北・北陸地方の家屋の雪下ろしや除雪、宮崎の除灰援助のボランティアに行って欲しい。昨日夕方NHKを見ていたら千葉の学生が民家の雪下ろしを手伝っていて、屋根の落雪に埋まる姿が映し出されていた。
▼NHK教育TV30日午後10時から、「枯れ葉剤の記憶を見つめて」を見た。登場するのは1972年生まれのアメリカ人グレース・ディビスさんで、自らも生まれたとき右足の膝から下を欠損して生まれた。そして18歳の時に肝臓癌になる。このことを知ったのは日本人の坂田雅子さんで、彼女は「花はどこへいった」という枯れ葉剤のドキュメンタリーを作っている。それがきっかけでディビスさんをベトナムにつれて行く事になる。ディビスさんは自分の父親がベトナム戦争に行っていて、そこで枯れ葉剤を散布する仕事をしていた事を知るまで、自分の障害が病気だと思っていた。しかし調べて行くうちに父親が枯れ葉剤で被曝していたと確信する。
▼ベトナムにはVAVAという枯れ葉剤の被害者の全国組織があるが、アメリカにはそういう団体はない。ベトナムには枯れ葉剤の被害者が300万人いると言われ、会にそしきされているのはそのうち30万人くらいだ。会の運動は「枯れ葉剤による被害は明らかに戦争犯罪だ」として被害を受けている第二世代の未認定患者を捜し出すことだ。だがしかしアメリカには同様の組織は存在しない。この枯れ葉剤による被害は「フラポリフェリン症」だとされ、先天性被害者だけが認定され、彼らの子どもなど二次被害者は認定されていない。
▼ディビスさんはクアンチ省に住んでいる、元北ベトナム兵士グエンさんを訪ねる。この村は5000人ほどの人口だが0歳から10歳の死亡率が高い。グエンさんの子どもホア君は双頭症で、妻のトゥイさんは出産した自分の子どもの姿を見たとたん、気絶して2日間寝込んでしまう。先祖に呪いがかけられていたのか?それとの先天的な病気が家系にあったのか悩む。だが近所の人たちの思いやりや援助もあって育てる決意を固める。
▼ディビスさんはホーチミン市最大のツーズ産院を訪れる。フォン・タイ院長が対応するがここでは年間5万人が出産し、枯れ葉剤の影響を受けた子どもは1000例を越すという。枯れ葉剤の被害はカメラマンの中村悟郎氏が初めて日本に紹介した。この病院にはそのフォルマリン漬けになった胎児が沢山保存されている。ディビスさんはもしかしたら自分のこの一つになっていたかも知れないと感じる。ベトナムでは出産前にCTを使った超音波診断をして、母親が希望すれば中絶を選ぶことができる。
▼アメリカで地雷や不発物の処理に携わって人の補償はあったが、枯れ葉剤の被害は認められていなかった。政府は戦争被害人の訴えを認めなかったため、被害を受けた退役軍人らは、ダイオキシンを作った製薬メーカーを訴えることにする。しかしその補償金額というのは大人一人あたりたった1万円にしかならなかった。(時間切れのため明日に続く、かも知れない)

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February 01, 2011

驚くべき「あたご」乗組員の開き直り

▼今朝NHKラジオでアルゼンチンの経済状況について放送していた。だが記者はNY総局の記者がアルゼンチンに行って取材していて、あのNHKをして常駐記者はいないことが分かった。さて今朝の朝刊をみると朝日から政党機関紙まで一様に「小沢氏強制起訴」という見出しが躍っている。どうなってしまっているのかと首を傾げたくなる。法律というのは「推定無罪」だから最高裁までいって有罪が「確定」するまで無罪なのだ。小沢氏が首相になることを一番怖がっているのはアメリカであり、ネットの不確定情報ではあの総裁選にもCIAが介入したと言われている。「記述不載」が本当に「強制起訴」に値する内容なのか?水谷建設問題にしても、刑務所に入っている関係者を共同通信と赤旗の記者が聞きに行っただけのものである。刑務所に入って自由を奪われている人間の証言は法廷では証言として通用しない。この問題は何度も書いているので以下の郷原信郎氏の発言を参考にしていただきたい。ただ政党に関して言えば、小沢氏を追及しても得票は減る一方であることを付け加えておく。
▼2週間前の「愛川欣也パックイン・ジャーナル」でこんな話が出た。それは民主党の予算編成問題に関してである。いま国庫の歳入は42億円で、歳出の28億円は主として医療費と社会保障費で、今後日本は高齢化していくので、この費用は増加する一方である。だからこの先、消費税などで増税しないと国庫は破綻する。これはコメンテーターの二木啓孝氏(元日刊現在編集部)の解説である。だが民主党は思いやり予算でアメリカに5年間もカネを出すと約束してしまっている。もし共産党の主張する様に自衛隊の軍事費削減やアメリカに対する思いやり予算を見直す事をやらないと、増税という選択肢しかなくなるというのが、この日出席していた元朝日編集委員の意見だった。
▼まあ理屈はそうなのだが、拳を振り上げるだけでアメリカが思いやり予算の減額を納得するとも思えない。それには国民世論の盛り上がりと、したたかな外交交渉の積み重ねが必要になろう。まして自衛隊予算に手を入れるとなると現実にはもっと難しい。現職の隊員、退役した隊員それにその家族となると、膨大な抵抗勢力が存在する。それをどうする解決してゆくか、政治家の手腕が問われることになる。
▼昨晩のNHKニュースを見ていて唖然としたのが、勝浦沖で漁船と衝突したイージス艦「あたご」の監視当直員の記者会見での発言である。「検察や海上保安庁が主張している航跡図はありえない。彼らの主張を描いた単なるお絵かきです」(長岩被告)この世界では、このように主張することが彼らの出世と、職業生命を確実に延長することに繋がるのであろう。

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