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February 02, 2011

NHKETV「花はどこへいった」を作った坂田雅子さん

▼昨日書いた小沢氏の「強制起訴」問題は、誰か少数の人物が日本のマスメディアを操作している可能性が高い。まるで魔女狩りの様に、しかもそれに左翼政党まで乗っかっているのだから始末が悪い。朝日では「戦争と新聞」という新聞がいかに戦争の片棒を担いできたか、を検証する名著が数年前に発行された。この問題で読売、産経に並んで朝日の偏向報道ぶりは酷いものである。いま起きている問題を語れずに、決して戦前の戦争協力を「反省している」ことにはならない。だが昨日朝日夕刊の池澤夏樹の「歌わない自由/少数者の居場所を残せ」はとても良かった。これについては明日書く予定だ。
▼今朝のNHKラジオを聴いていたら、ブラジルのサンパウロには支局があり、リオの水害の事を女性記者が報告していた。家族の友人が都城市に住んでいてお見舞いの手紙を送ったら1昨日電話が掛かってきた。毎日毎日火山灰との格闘だと言っていた。ヒマな人は東北・北陸地方の家屋の雪下ろしや除雪、宮崎の除灰援助のボランティアに行って欲しい。昨日夕方NHKを見ていたら千葉の学生が民家の雪下ろしを手伝っていて、屋根の落雪に埋まる姿が映し出されていた。
▼NHK教育TV30日午後10時から、「枯れ葉剤の記憶を見つめて」を見た。登場するのは1972年生まれのアメリカ人グレース・ディビスさんで、自らも生まれたとき右足の膝から下を欠損して生まれた。そして18歳の時に肝臓癌になる。このことを知ったのは日本人の坂田雅子さんで、彼女は「花はどこへいった」という枯れ葉剤のドキュメンタリーを作っている。それがきっかけでディビスさんをベトナムにつれて行く事になる。ディビスさんは自分の父親がベトナム戦争に行っていて、そこで枯れ葉剤を散布する仕事をしていた事を知るまで、自分の障害が病気だと思っていた。しかし調べて行くうちに父親が枯れ葉剤で被曝していたと確信する。
▼ベトナムにはVAVAという枯れ葉剤の被害者の全国組織があるが、アメリカにはそういう団体はない。ベトナムには枯れ葉剤の被害者が300万人いると言われ、会にそしきされているのはそのうち30万人くらいだ。会の運動は「枯れ葉剤による被害は明らかに戦争犯罪だ」として被害を受けている第二世代の未認定患者を捜し出すことだ。だがしかしアメリカには同様の組織は存在しない。この枯れ葉剤による被害は「フラポリフェリン症」だとされ、先天性被害者だけが認定され、彼らの子どもなど二次被害者は認定されていない。
▼ディビスさんはクアンチ省に住んでいる、元北ベトナム兵士グエンさんを訪ねる。この村は5000人ほどの人口だが0歳から10歳の死亡率が高い。グエンさんの子どもホア君は双頭症で、妻のトゥイさんは出産した自分の子どもの姿を見たとたん、気絶して2日間寝込んでしまう。先祖に呪いがかけられていたのか?それとの先天的な病気が家系にあったのか悩む。だが近所の人たちの思いやりや援助もあって育てる決意を固める。
▼ディビスさんはホーチミン市最大のツーズ産院を訪れる。フォン・タイ院長が対応するがここでは年間5万人が出産し、枯れ葉剤の影響を受けた子どもは1000例を越すという。枯れ葉剤の被害はカメラマンの中村悟郎氏が初めて日本に紹介した。この病院にはそのフォルマリン漬けになった胎児が沢山保存されている。ディビスさんはもしかしたら自分のこの一つになっていたかも知れないと感じる。ベトナムでは出産前にCTを使った超音波診断をして、母親が希望すれば中絶を選ぶことができる。
▼アメリカで地雷や不発物の処理に携わって人の補償はあったが、枯れ葉剤の被害は認められていなかった。政府は戦争被害人の訴えを認めなかったため、被害を受けた退役軍人らは、ダイオキシンを作った製薬メーカーを訴えることにする。しかしその補償金額というのは大人一人あたりたった1万円にしかならなかった。(時間切れのため明日に続く、かも知れない)

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