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February 12, 2011

明治神宮前でも自制できない街宣車

Ishohokanko
(消失したリオデジャネイロのカーニバル衣装保管庫。1月8日撮影)
▼昨日は青山学園大学の近くまで映画を見に行く必要があったので、ブログを途中で止めてしまった。錦糸町から表参道まで地下鉄に乗れば一番早いが、体力不足を補うためJR渋谷駅から歩いた。駅構内を見ると新南口改札というのがあった。これでかなり歩き回ったが、出たら自分がどこにいるのか分からなくなってしまう。幸い目の前に駐車禁止の切符を切る人たちがいたので246へ出るルートを教えて貰い、上映開始ぎりぎりに、イメージフォーラムに到着した。見た映画は「フード・インク」で終わって原宿まで歩く、すると目の前に沢山のU翼の街宣車がいた。何故だろうと考えるときょうは建国記念の日であった。街宣車は5台くらいいて軍歌をボリューム一杯にあげて行進していた。先頭の車が「これから明治神宮を通るのでスピーカーの音量を絞るように」と後続の車に指示するのだが、それがまるっきり徹底しないので、とても可笑しかった。
▼「エジプトは良かった」「エジプトはすごい」と喜んでいる人たちがいる。良く考えて見ると下手すれば、このまま軍事クーデータで終わってしまう可能性だってある。他国がほんとうに民主化すれば喜ばしいことだ。だが自分が住んでいる国の政治状況を変えるために、持てるエネルギーを少しでも割いたほうがいい。このままでは東京はあの「空疎な小皇帝」(斉藤貴男の表現)がまた出馬しような気配がしてくる。
◇「冷たい熱帯魚」(昨日の続き)社本が村田の会社を訪ねると何やら商取引をしている。その場には顧問と称する男(渡辺哲)が一緒に座っている。そして取引に来ている男にアマゾンの魚を養殖して売れば2000万円で売れるとけしかける。そして手付けを払えという。その交渉の場の同業者の社本が立ち会う事で説得力を持たせようとしたのだ。だが契約の話が一段落したところで、何やら怪しいドリンク剤で乾杯したところから、取引相手は気を失ってしまう。気の弱い社本はおろおろするばかりだが、村田とその妻あすかは死体を山小屋に運搬するのを手伝わせる。
▼それどころか村田夫妻はそこの風呂場で死体を解体し始める。社本はそれを見て吐き気を催すが、次々犯行を重ねる夫妻に深く関わるようになる。最初に殺害された業者の弟が乗り込んで来たとき、アリバイ工作の口裏合わせをするまでになる。つまり最初は恐怖心から犯行がばれないように協力していた社本は、自分が気弱ではなく、強く出ることで村田夫妻だけでなく、自分の家族もコントロールできるのではないかと錯覚していく。そして自分の殺害した死体の解体をも積極的に関わるようになる。
▼こう書くとかなり陰惨な話に思えてくる。たしかそういう面もあるにはある。しかしタッチはあくまでもあのガイ・リッチー風である。殺害を命じる場面、死体を解体する場面で会場から思わず笑い声が出るのは、ある意味先が観客に読めてくるからであり、俳優もその通りに演技をするのが、まさに落語を聞いているような快感をえるからでもある。
▼リオのカーニバルの衣装保管庫が火災にあったというニュースが一昨日のTVと昨日の新聞に掲載されていた。この場所とはまさに1ヶ月前にわたしが訪ねた場所である。

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