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March 31, 2011

◇「トゥルー・グリッド」を見る。

Asakusatree
(浅草から見たスカイツリー)
▼昨日は完成したスカイツリーをみたいとおっしゃるご一行を浅草からツリーのある業平までご案内した。本当は16日に予定していたが、震災直後で電車も動くかどうか分からなかったので、急遽2週間ほど延伸した。すでにツイッターにで書いたが「花見と桜まつりは中止する」という手作りのポスターが墨堤のあちこちに貼られていた。
▼昨日聞いた話だが福島原発の事故が起きたとき、東京出身で現地に赴任していた東電社員は家族を直ちに東京に帰らせ、自分も即座に帰ってしまったという。これは関係者の話だから間違いない。これから推測される事は「正職員に対する緊急避難マニュアル」は存在していたという事だ。それに東電の会長は事故が起きたとき、「マスコミ接待」で中国に行っていた。ようやく昨日記者会見をして「東電の再建は無理」、「被災者は数週間で戻る事は出来ない」、自らは「目眩がする」と発言してさっさと入院してしまった。わたしだったあの地震いらいしょっちゅう目眩はしている。
▼普通の神経を持っていれば、まず被曝地域から避難している皆さんのところを訪問して謝罪し、現状と自宅には今後10年くらいは帰れないという説明くらいすべきだ。入院はそれからでも遅くない。朝刊でみた週刊誌の見出しでも、東電は広い施設を保有している。にも関わらず、現地で放水などをしている自衛隊、消防、警察の職員に対してこの施設を開放していないと書いている。事故対応は「協力会社まかせ」で逃げるなど昔の関東軍と何も変わらない。昨日の朝日でも「協力会社」の職員が「原発以外の仕事はない。親会社から戻って復旧に協力してくれ」と言ってきている。もし行かなければ仕事を切られてしまうから、怖くても行かざるを得ないと語っていた。
▼ふと、森進一の「港町ブルース」はもう唄われなくなってしまうんのではないかと思った。なぜなら2番の「港 宮古 釜石 気仙沼」という歌詞があって被災地を網羅しているからだ。さらに3番には「三崎 焼津に 御前崎」とまさに浜岡原発の設置されている場所が次々登場する。
◇「トゥルー・グリッド」この映画は1969年ジョン・ウェインの「勇気ある追跡」というタイトルで公開された。今回はコーエン兄弟が監督でリメイクした。普通リメイク映画はロクな作品がない。ところが本作品は違った。主人公は14歳の少女マティだ。父親がマスタング(テキサスの馬)を売るため町にやってきたが、使用人に殺され金貨2枚を持ち逃げされてしまう。町にやってきた娘のマティは父親の遺体の入った棺を汽車に乗せたらすぐ帰って来る様にと母から言いつかっている。ところがマティは単身馬の売買商人の店に乗り込んで馬を納入した正当なカネを支払うように交渉する。14歳と60歳くらいの老練な親父とは到底やり取りできる筈がないと考える。マディは牧場の正当な後継者として400ドル支払いを求める。したたかな親父は値切りまくるが、マティは一歩も引かない。それで最終的に320ドルで手を打つ。
▼なぜ彼女がそうしたか?有能な連邦保安官を雇って越境した元使用人チェイニーを追跡して捕まえようと考えたのだ。しかし酒場で保安官のコグバーンで見つけると酔っぱらっていてマティを相手にしない。しかし何とか50ドルの前金を払ってチェイニーを追跡すると約束させる。翌朝目を覚ますとコグバーンは既にいなかった。彼は第5騎兵隊のラビーフと連れだって追跡を開始していたのだ。マティは「一緒につれて行ってくれる約束だった」と馬で必死に追いかける。流れが早い深い河の先に2人は去っていくので、馬に笞をくれて大河に乗り込む。スタントを使っているのだろうが、マティの馬の使いこなしは抜群で見事に河を渡り終える。
▼原作の脚本を書いたマーゲリット・ロバーツはコミュニストと言われた。それで前回主演のジョン・ウェインには左目にパッチを当てて、右目を見えるようにした。つまりウェインは名だたる共和党支持者で右派なのだ。ところが今回は原作に忠実にジェフ・ブリッジスに右を隠して左目が見える設定にした。コーエン兄弟はそういう工夫をしたのだ。マティは2人に必死について目的を果たそうとする。しかし中継地点で容疑者を見失ってから2人の男は「もう見つける可能性はないから帰ろう」と二手に分かれる。しかしその直後ラビーフは襲われて怪我をする。そして河に水汲みに行ったマティは容疑者を見つけて父親のコルト・ドラグーンを一発撃ったまでは良かったが、逆に捕まって人質になってしまう。
▼紆余曲折はあるが仇は取ることが出来た。しかしその直後深い穴に落ちてしまい。そこで左手を毒蛇に噛まれてしまう。コグバーンはマティを助け出し、傷口をナイフで開き、血を吸い取ってから僻地の診療所(といっても小屋だ)まで馬でひたすら何昼夜も馬に笞を当て走らせる。汗だくになって倒れた馬はマティが「殺さないで」と叫んだにも関わらずコグバーンは馬を射殺してしまう。これが馬への愛なのだ。最後はマティを抱えてひたすら走る。この夜に馬を走らせるシーンはとてもいい。まるで西部劇版「走れメロス」のようで、みていて涙が出てくる。最後は書かないでおくが、この10年間みた「西部劇」では一番優れていると思う。一食抜いて映画館でみても決して後悔しない作品である。

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March 30, 2011

公共広告機構の役員に電力会社の面々が…

▼昨日はNHKラジオの内橋克人さんが話した事を書いた直後からアクセスが急増した。それだけ内橋さんの提起が的を射た内容だったからだと思う。
▼昨日、公共広告機構(AC)とは何かという事を調べて書いている人がいた。それによればACの役員に主要電力会社の役員が就任しているのだ。一例が下記のようになる。
 AC 役員、顧問、相談役
  理事 千葉昭      四国電力株式会社 取締役社長
理事 當眞嗣吉    沖縄電力株式会社 代表取締役会長
理事 西澤俊夫    東京電力株式会社 常務取締役
理事 原田正人    中部電力株式会社 常務執行役員
理事 深堀慶憲    九州電力株式会社 代表取締役副社長
理事 向井利明    関西電力株式会社 取締役副社長
理事 山下隆      中国電力株式会社 取締役社長
理事 若井泰雄    三菱電機株式会社 宣伝部長
名誉顧問 嶺井政治    沖縄電力株式会社 元会長
上記の「AC役員」をクリックすると全役員の名簿がでてくる。
つまり泥棒に土足で入られて(原発事故だ)我々はその泥棒に「戸締まりが悪い」などと説教をされているのと同じなのだ。白々しくも「今できること」というのが最初にでてくる。わたしはそれを見るたびに「原発を止めること」と大声で叫ぶことにしている。
▼もう一つ言っておかなければならないことがある。それは事故直後に発行された「週刊金曜日」で「事故現場からのメール」という記事があり、「死体累々で死臭が酷い」と書いていることだ。これはまったく事実と反するガセネタである。だが次週に発行された「週刊金曜日」でお詫びも訂正もでていない。それどころか佐藤優を登場させ、「福島原発に関する報道協定を結べ」と書いている。つまり事故をあくまでも国民の目から隠蔽して、政府とジャーナリズムの癒着を進めて政府・東電の隠蔽体質を促進させようという内容だ。これは極めて犯罪的なものである。どうしてこういう支配者に迎合する論拠がでてくるのか?それは元もと佐藤優の立ち位置にも関係してくる。
▼佐藤優は弁も論も立つ。しかし書いている論文を読むと、自分が国家権力の枠組みから外されたのを歎くあまり、元に戻りたくてすり寄っているようにも見えてくる。
▼最後に被災者を受け入れている自治体や企業が増えている中で東電は何もしていない。東電は自社の保養施設や社宅などを全国に21ヶ所保有している。にも関わらず受け入れはゼロだ。政府も支持母体でもあるので東電の資金調達には邁進しているが、まず社会的責任を果たして貰わないと誰も納得いかないと思う。それに昨夕のTVによれば節電したにもかかわらず前月と同じ金額の請求書が東電から送られてきたという。なぜなのかTV局で調べて見たら、「何らかの事情で検診ができなかった場合は前月と同じ料金を請求し、後日精算する」と「定款」に書かれていたと、利用者は不満を露わにしていた。

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March 29, 2011

311までは原発の電力に支えられた虚構の繁栄だった。

▼1週間前に行った靖国神社と千鳥ヶ淵はまだ桜の咲く気配もなかった。昨日の報道によるとようやく東京の桜の開花宣言がでた。それにしても原発事故の先が見えないと、花見をする気分にもならないというのが皆さんの正直な気持ちだと思う。
▼今朝のNHKラジオ「経済展望」では内橋克人氏が「原発安全神話はいかにつくられたか?」という内容で話をした。内橋が指摘したのは3点だった。島根の原発の公聴会で住民から「事故が起きたら宍道湖を泳いで逃げろというのですか?」という質問に、「きょうは意見を聞くだけの場だから」と答がなかったという。さらに学校教育の場でも「原発の必要性」が正当化されて教えられていた。それにわたしが常々して行きしているタレントや俳優を使った「わたしは必要だと思います」という洗脳CMの流布の過ちを指摘していた。
▼27年前のきょうアメリカではスリーマイル事故が起きているが、それをきっかけに原発が見直された。マンクーゾ報告というものがあり、日本のような人口密集地で事故が起きたらどこに避難すれば良いのですか?日本は広島、長崎と原爆による被爆体験があるのだから、これ以上被害を出さないように考えて欲しいと訴えているという。
▼昨日は何人もの友人からメールをいただいたい。被災地に近い地域にお住まいのAさんは「きょうの目」に書いている原発問題はその通りだと思うので、もっと大勢の友人に「きょうの目」を読むようにお勧めくださる、とおっしゃって下さった。
▼Bさんは昭和30年代のレベルで暮らす事を心がけていらっしゃる。20年前に家を建てたとき、バリヤーフリーにしても、オール電化にせず、電気とガスの2つのエネルギー源を確保しました。いまは、4年前に、ソーラーも入れたので、昼間に太陽が出ていれば、1500wまで使えます(ただし、クーラーは100vのものしか使えません)。また、石油ストーブも以前使っていたものを捨てず、震災に備えて保管していたので、先日出して備蓄してある石油を入れたら使えます。とおっしゃっていた。
▼我が家など2年前にキッチンをリニューアルしたとき老後の事を考えてオール電化にしてしまったが失敗だと思っている。
▼最期は地球の裏側のA国にお住まいのCさんである。当地では電力料金はかなり高いので夏は40度あってもエアコンは使わず、扇風機で我慢している。最初は苦痛だったがこどもさんたちはパンツ一枚で水遊びをしている。それに当地は日本と違って「計画停電」などではなく、頻繁に「いきなり停電」が起きるので懐中電気とロウソクは必需品である、とおっしゃっている。日本も「計画停電」で終戦直後と変わらなくなってきつつある。もう物を持つことが豊かさと同じであるなどと、勘違いしない方がよい。どうせ事故があったら着の身着のままでしか逃げられないのだから…。
▼昨日の朝日夕刊の最終面を見ても薄暗くなった東京がでていたが、これで何も不自由はないと思う。NHKTVでは午後6時50分に天気予報に切り替わるが、渋谷から六本木方向のビルを写した夜景が随分薄暗くなったなと、見るたびに思う。さてきょうも読者のみなさんの電気に関する御意見をお聞かせいただきたい。今朝の朝日では加賀乙彦、宮崎駿の原稿はとても良かった。それにNHKTVで南相馬市の原発被災地に救援で入った諏訪中央病院の鎌田みのる氏の行動力にも勇気づけられた。

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March 28, 2011

◇「神々と男たち」を見る。

▼昨日は300件を超える方々にアクセスしていただきました。アクセス数は通常の倍ですが、その内容は原発CMや御用学者という言葉が圧倒的に多かったです。今朝のNHKラジオ「ビジネス展望」で鈴田敦之さんが原発と産業について語っていた。それによれば原発は直接の企業だけではない。たとえば福島で言えば先日「愛川欣也パックイン・ジャーナル」で後藤さんはWEの技術を日本のプラントは東芝が転用しているという。日本の原発はそれに日立、三菱の3社の独占されている。それに<日本製鋼所>大型の圧力容器や蒸気タービンの一体型ローターシャフトなど、同社の室蘭製作所でしか作れない鍛造部材が少ない。<オルガノ>復水濾過装置。<日立造船>キャスクやキャニスターと呼ばれる使用済み燃料を輸送・貯蔵する容器の製造。これら設計工事会社や更に売り込みをする商社など巨大なコングロマリットになる。
▼言葉で「原発をなくせ」というのは簡単だが、現実に電力不足が続いて日本の経済は停滞したままで良いのかという巻き返しの逆宣伝も行われている。夏に3割の電力不足ならば、それで耐えて暮らそうという発想に切り替えないといけない。街の灯りが暗くなっても、店が24時間開いていなくても、夜は午前零時でTVは放送を止めも不便はない。TVで頑張れニッポンというCMが溢れている。悪いとは言わないが内容が具体的でない。一体「スマップの<日本の力を、信じてる>の最期に登場するむさ苦しい男は何者なのだ?」と家族に聞いたら、ウルフルズのトータス松本という人なのだという。ちっとも知らなかった。有名な曲は「サラリーマンNEO」の最期にでてくる「ええやねん」なのだそうだ。顔だけじゃ、誰なのかわからないものね。
◇「神々と男たち DES HOMMES ET DES DIEUX」後半フランス政府から「身の危険が迫っているから国外退去せよ」という勧告を牧師たちは全員一致してこのアルジェリアに残る決意をする。その晩質素な正餐する場面では赤ワイン各自一杯とパンがひと切れ配られる。そしてラジカセのスイッチが入ると「白鳥の湖」が小さな教会の食堂に響き渡る。「タンポポは大陽のお日様に向かって歩いて行く事はできないもの」と主祭が呟く。8人の牧師たちは自分の生きて来た過去をふり返り、一杯のワインを涙を流しながら飲み干す。
▼1996年のアルジェリア。フランスがまだ実効支配を続けているなか、7人の牧師たちは不便はアルジェリアの村で布教活動を行っていた。といってもアルジェリアはイスラム教の影響下にある。それでも牧師たちはコーランを勉強し、どうしたら彼ら村民に溶け込めるか苦心している。そんななか、近くに住むクロアチア人たちがゲリラに首を切られて死ぬ事件が多発する。フランス政府は牧師を呼びつけて、これ以上保護することはできないから帰国するように勧告する。牧師は教会に戻って他の6人に相談する。最初は動揺して「帰りたい」と言い出す牧師もいる。しかし彼らはこの無医村で治療活動をしており、村人からは唯一の治療機関として慕われ、毎日100人を超える患者が遠い村からも駆けつけてくる。
▼その彼らを放って逃げる様に帰国する事が神の教えなのか?自問する彼ら。さらに戦闘で負傷したゲリラも押し寄せて、治療せよ、薬を寄こせと奪っていく。その様子を怖そうに見ている患者たちは逃げ去るく。そんな時フランス軍は空からUHヘリで威圧する。それが逆効果だったのか、これは歴史的にまだ本当の事はわかっていない。翌日教会の本部の様なところからエライ人が来ているとき、ゲリラらしき一群が教会を急襲する。下手人はCIAの謀略やフランスの謀略機関という話もあるが未だに真相は分からない。だが映画では全員AKMを持っている。一人一番年老いた人はベッドの下に隠れて難を逃れるが、司教ら7人は引き立てられ連行される。その後首だけは発見されるが、死体はいまもって行方不明である。
▼土壇場で宗教者の取るべき立場は住民ととともに生きることなのか?政府の指示に従って退去して命を長らえることなのか。究極の選択を迫られる場面は胸を締め付けられる。銀座シネスイッチ。

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March 27, 2011

原発の電力に依拠しながら今の生活水準を続けて良いか?

▼昨日は仕事のブツがゆーパックで届くことになっていた。家族に頼んで出かけても良かったのだが、受け取ったら中身を確認しようと思って待機していた。結局のところ自宅には配送される筈が1階の郵便受けに入っていた。待っている間、毎週午前11時から2時間「愛川欣也パックイン・ジャーナル」を見ていたので、出かけるチャンスを失ってしまった。
▼まず自宅で加入している生協のネットの案内が昨日メールで届いた。それによれば○江の本のご紹介というがトップにでていた驚いた。この生協は規模は東京で一番大きいそれではなくて2番目くらいで、取り扱い品目も一位のそれよりかなりマシでY牛乳などを扱っていた。それなのに原発推進派の○江の本とは驚いた。今朝ブログを書き終わったら、御意見メールを送っておこうと思う。
▼毎度の事ながら保安院の発表は欺瞞に充ちていると思う。あのゴルフ焼けしたような男は海水から1250倍のヨウ素が検出された事に関して「希釈されるから魚などには問題ない」と子どもでも信じないようなウソを並べ立てていた。食物連鎖という事を学校で習った人ならば、彼の言葉は信じないだろう。
▼さて昨日の「愛川欣也パックイン・ジャーナル」。朝日ニュースターの2時間の番組をわたしはケーブルTV有料で見ている。それを事細かに1時間以上かかって要約しようとも思わない。書いても殆どの方々は1分余でご覧になって、何の意見や感想も届かない。詳しく書いても疲れるだけなのでそれはやめる。まず元東芝の原子炉の設計者である後藤さんは新聞に出ている様な原子炉の図解を出して説明を始めた。ところが司会の愛川は「そういう専門的な事を言われてもわたしたちは分からない。制御室に灯りが灯ったなと、どうでも良いことや、専門用語でだまされている側面があると思う。どの程度危険なのか分かりやすく説明して欲しい」という意見を出してその説明は中断した。
▼ベントという言葉が頻繁にでてくるが、これは炉の圧力が強まって爆発する危険を避けるために原子炉の内部の圧力を下げるために空気中に、内部にある放射性物質を吐き出す事であり、当然大気の放射能は高まる。原子炉が爆発して悲劇的な汚染を取るか、空気中の放出をとるかという選択になるだろう。データが何もないから分からないが現状では原子炉は溶融されてはいないと思う。しかし原子炉を冷やすという作業は10年以上続けなければならない。石棺で蓋をするというのはそれからの事で、今塞いだら大爆発を起こしてしまう。原子炉は常に冷やさなければならないから水を簡単に調達できる海岸に建設するという選択肢しかない。これがコストが安いと言われ続けて来たが、結果として最も高く付くことになった。ゲストの一人落合恵子さんは「わたしは66歳だからもう良いけど、アメリカの原発反対運動をしている女性は、7代先の子どもがいかに幸せで安全に暮らせるか」という事を考えて活動している。いまの生活水準を維持したまま原発の電気を認めるという考え方は止めた方が良い。この事を今後も論議をしていきたいと語っていた。
▼さらに落合はこの原発の仕事の一番危険な部分は二次請け、三次請け、いやもっと先には原発ジプシーと呼ばれる外国人労働者がやっていると指摘していた。原発に被災地入りしている医師の鎌田みのる氏は「原子力安全委員会の人たちは全員で20~30キロ圏を歩いてみるといい。」語っている。

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March 26, 2011

原発の被曝はまたしても下請け業者

▼休日は更新が遅れる。旅サラダを見ていたら、例の石川梨華によるアルゼンチンの旅は大震災によって大幅にカットされた。結局ブエノスアイレスの初回と本日の「エル・カラファテの氷河で終わってしまった。
▼スカイツリーもバブルみたいな話である。つまり家電メーカーが不況なので国策によって無理矢理テレビを「地デジ」に移行させ買い替え需要を狙ったものだ。しかし311で国民の消費生活にまで大きな緊縮を強いられようとしているとき、はっきり言ってTVなんぞなくても構わない存在になった。311がもしなければツリーが634メートルになった瞬間日本中は大騒ぎしていたに違いない。わたしの家の近くの遊歩道も30日には完成予定だったが、資材がないのかとうていあと5日で完成するとは思えない。
▼そのTVのCMで意味不明の「頑張れニッポン」というタレントやスポーツ選手の出ているものがある。話はちょっと飛ぶが映画館の閉鎖が地震によって相次いでいる。上映も夜の回はなくなってしまった。つまりヒマな人しか映画館に行く事ができない。わたしが思うに、この状態でもパチンコ店の営業はそれほど短縮されていないように見える。ああいうヒマをもてあましている人たちをトラックに乗せて被災地に派遣させ、救援をさせた方が、もっと役に立つと思う。
▼CMが今もきこえて来た。「ニッポン、ニッポン」と。東電のCM等を見ていると開き直っているとしか思えない。「原発破損」が被害を大きくしているのに、それを一言も謝っていない。それどころか「節電で」と利用者を恫喝する。夕べ偶然旧友をあるサイトで見つけて、連絡をしたらやはりご本人で南相馬市に住んでいらして、「原発の事故では参っている」とメールを下さった。
▼朝刊によれば原発事故は配管が破損している可能性が高いと書いている。そんな事は素人でも分かる。水を放水しても水が溜まらないで冷却しないのであれば、配管の破損以外ないことは最初から分かる筈だ。それを隠蔽して小出しにして発表する東電の姑息な考え。福島の格納容器を設計した元東芝の技術者である後藤さんは自分の設計した容器が破損した可能性は低いと思う。しかし原発の設計はシステムとして多くの業者が関わっており、配管は別の業者だから、大丈夫かどうかは分からないと話していた。
▼それにしても被曝した3人の従業員がまたJCOと同じく下請け業者だった事実。結局東電はアラームを切って、被曝の危険性があるところはすべて下請け業者に押しつける。これはCMを見ただけでも「原発破損事故」を自分の責任とは考えていない姿勢が一貫していることでも明確である。さらにマスメディアは一様に「福島原発で被曝した作業員を《搬送》した、」と伝える。「搬送」とは人間ではなく「物扱い」をしている。東電社員は原発復旧作業の先頭に立たなくて良いのか?この数日検索用語では「読売と原発」というキーワードが集中しています。

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March 25, 2011

NHK御用達原発擁護学者たちの経歴

▼昨晩午後10時頃にコーヒーペーパーがなくなってしまった。家中どこを探しても新しいペーパーはないので徒歩3分ほどのところにあるコンビニに行って驚いた。店の中がすっからかんなのだ。新装オープンの店のように店内の商品は3分の1くらいしかのこっていなかった。缶のアルコール類の棚に商品は1個も残っていなかった。考えて見ると駅ビルの閉店は6時になってしまったし、他のスーパーも大同小異である。という事は普通のサラリーマンは勤務が終わってからモノを買う場所はコンビニしかない。しかもこのご時世だから外で飲む気分にもならないからコンビニで酒を買って自宅で飲むのだろうか?
▼昨日仕事で3種類の電車に乗って気づいたことがある。それはつり革広告のスペースの「白い部分」が目立ったことだ。総武各駅、中央快速、山手線のいずれも同じだった。数日前のその場所にはどんな中吊りポスターが張られていたか想像してみた。おそらく花見とそれに関連するアルコール類だったと思う。メーカーの自粛なのかJRの指導なのか分からないが車内の5分の1くらいのその空白のスペースは「311」以降、「娯楽」という中身にも変化が出ているように感じた。
▼先日NHKTVを見ていたら千葉から在日の留学生の帰国が相次いでいるというニュースが流れていた。とくにお隣の中国では、親御さんが心配して「とにかく帰国して顔を見せてくれ」というので一斉に帰国してしまうらしい。それに日本では311以降、アルバイトがなくなって生計を建てるのが難しいらしい。
▼これは一般論だが外国の原子力や核に対する認識の違いも大きいと思う。つまり原発事故と核爆発とは基本的に規模からして異なる。ところが外国の映画や小説のそれは、原発も核爆発も同列に扱っている。さらに核汚染がまるで伝染病の様に描かれている。だから先を競って逃げ出してしまうのだろうと考えられる。
▼さてNHKに頻繁に登場して「原発は安全」と語っている人物の正体を、広瀬隆氏が明らかにしている。それによるとで掲載されているが、とくに頻繁に出演している東大大学院教授・関村直人は柏崎・刈羽原発の運転再開を主導してきた経済産業省(政府側の)座長で、しかもまったく原子炉の設計について知らない男、とされている。視聴者は「東大教授」と言っただけで有り難がる人ばかりではないことをNHKは知って欲しいものだ。ちなみに学習院大の村松康行はこのように評価されている。
▼昨晩友人からメールが届いた。「今日の記事を拝見し、放射性物質の影響について、武田邦彦さんという方(『環境問題はなぜウソがまかりとおるのか』等の著者)が、現実的な計算をしていらっしゃるので、ご紹介したいと思い、メールしました。こちらのサイトです」ぜひ参考にしていただきたい。この方はツイッターもちゃんとご覧になって下さっている。こちらは明日のためのメモなのでご覧になった方はじっと沈黙を守らず、ぜひあなたの「声」を聞かせていただきたい。
▼今朝アルゼンチンの友人から届いた「頑張れニッポン」のビデオレターをご紹介します。

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March 24, 2011

放射能をまともに説明できる人物をTVに出せ。

▼先日ネットを見ていたら中国で日本の放射能を避けるために、「塩を摂取するとよい」というデマ情報を流して、「塩を売って大儲けしようとした」一味が逮捕された、というニュースが流れていた。さすが中国というか、中国ならではの詐欺事件だと思った。そして昨晩の東京都の飲料水から放射能が検出された事実。大気に境界はないから、検出されるのは時間の問題だと思っていた。それに23区の水は利根川水系から取水しているから影響を受けない筈はない。NHKではまた学習院理学部教授の村松康行という、例のほうれん草おひたし学者が出演していた。
▼2日前にも原発で灰色の煙りが上がっているという情報が流れたとき、北澤防衛相が説明に立って「ボロ切れか廃油が燃えているんじゃないでしょうか?」と語らせていた。原子力保安院も後手後手にまわっていて役に立たないが、防衛相はいかにも素人説明である。
▼ここでふと思い出すのは、例の「カイワレ大根のo157事件」の対応である。あの当時の菅厚生大臣は記者の前でカイワレ大根を「美味しい、美味しい」と食べて見せた。この手法は国民を安心させるのには案外有効かも知れない。閣僚全員が水道の蛇口からコップに水を注ぎ、TVカメラの前で何度も飲んで見せれば良いのだ。ネットによると仁科亜季子母娘が子宮頸がん撲滅のCMにでているのに苦情が殺到しているのだという。出演しているご本人は何も責任はないのだから、AC(公共広告機構)に抗議をすべきなのだ。
▼それよりの原発事故を起こした、東電やそれを野放しにしておいた原子力保安院や、強いては政府に抗議電話か抗議のメールを送った方が良い。しかし見ているとそんな強いものに正面から堂々抗議を言う勇気など持ち合わせていないから、残念ながら仁科亜季子親娘に攻撃のはけ口は向いていく。
▼昨夕のTVを見ていると水道水の放射能汚染でペットボトルを買い占める女性の映像が流されていた。こういう映像は不安を煽るだけだ。その女性は30歳半ばに見えたが「身体に入るものだから、何とかしなければ」と語っていた。しかし被災地ではまだ水すら手に入らない人がいる事を彼女はどう考えているのだろう。さらに日本の将来を担う乳幼児の健康を守れずどうするというのだろうか?わたしは放射能の水よりも、農薬が蓄積した野菜を食べ続ける方が遥かに危険ではないかと思っている。
▼それにしても東京都の防災用のペットボトルを乳幼児用に緊急に放出するという話。余りにも手回しの良さに選挙の公示にうまくあわせた演出に見えてならない。本日会議で出かけるので以上。

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March 23, 2011

原発を推進してきた読売正力の狙いは…。

▼2日ほど前に最初に茨城のほうれん草に放射能汚染があると報道された。そのときNHKでは学習院大学の野菜の放射能汚染に詳しいという学者を登場させた。そして「汚染されていても茹でるなどしておひたしにして食べれば大丈夫」と2日間にわたって同じような発言を繰り返していた。こいつは一体何者だ。農業だったらもっと他の農業専門大学があるのに、得体の知れない学者を引っ張り出すNHKの良識を疑いたくなる。
▼わたしはこのブログでいたずらに、根拠のない不安や危機感を煽ったりしないようにしている。昨日見たブログの中で、「そうだな」と思ったのは、事故が起きたときの東電の対応を批判していたものだ。つまり一部の外国では最悪の場合を想定して、住民にどうすれば良いか訓練をしているのだという。福島原発の場合、ニュースを見ていると、近くの農民は原発の方から「バン」と音がしたので「まさかと思っていたが来たな」と思って逃げたと証言していた。緊急避難命令を聞いても動物を飼育している酪農家などは、それらの動物をどすべきか苦悩したと思う。
▼一昨日ご紹介した原発と芸能人を詳しく追及しているブログも見つかった。つまりタレントや俳優さんたちは「既得権益」の上に乗って、楽な生活をしてしまっているので反対できないのだ。
▼小学生5年生の頃学校の図書館にあった「ついに大陽をとらえた/原子力は人を幸福にするか」という本を読んだ事を思い出した。これは読売新聞社から1954年に発行された本だ。読売新聞の発行という事もあるが原子力開発を肯定的にとらえている内容であった。なぜこの本を思いだしたかというと今朝法政大学の「五十嵐仁の転成仁語」というブログを読んだからだ。五十嵐氏はブログの中で有馬哲夫『原発・正力・CIA―機密文書で読む昭和裏面史 』(メルマガで過去にご紹介した。現在は新潮新書にある)
▼その本の中で「正力にとっては、「アメリカ側の強力な支援が得られ」ることが何よりも重要であり、本書第2章が「政治カードとしての原子力」となっているように、原子力はそのための格好の「政治カード」でした。」という記述である。という事は読売の「ついに…」もその路線の延長上にあった訳だ。さらに読売巨人軍は海江田の反対を押し切って東京ドームでナイターをあくまでも強行しようとした姿勢にも反映されている。他球団が今回の大地震で被災者を応援しようと、街頭募金の先頭に立っている。しかし巨人軍の選手たちはオーナーの意向か、それとも許可がでないのか、一人も街頭募金に立っている様子は見られない。あの巨大な東京ドームだって水道橋駅に近く被災者を一時的に収容するには絶好な施設だと思うのだが…。

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March 22, 2011

松本清張「黒い福音」の舞台となった場所

Donvosco
(松本清張の小説に登場した容疑者の牧師が当時所属していた教会のあったところ)
▼日曜日四谷駅前を通った時、目の前にドンボスコ教会があって、映画「神々と男たち」のポスターが貼ってあった。これは1996年アルジェリアの山村チプリヌでフランス人修道士17人が誘拐され、後に首だけ発見される事件を扱ったものだ。映画はこの修道士たちの最後の日を描いている。彼らはイスラム教徒の村人とともに、ささやかな診療所を開設し、畑を耕しコーランも学んで祈りに身を捧げる。テロの危機が迫り退去勧告がでるとそれを拒否して、彼らは村に残る道を選んだ。これは今日本で起きているテーマとも関連があり、見に行こうと思っていたが、あまりにも雨足が強く寒かったので日和見を起こし、自宅で本を読んでいた。この映画は銀座シネスイッチで上映されている。
▼ドンボスコ教会で思い出す事件がある。1950年代にローマ法王庁から派遣されて、この教会で仕事をしていた牧師が、日本人スチュワーデスを殺害し逮捕を逃れて帰国した事件である。これは松本清張の「黒い福音」に詳しい。
▼一日かかって読んでいたのは浅田次郎の「終わらざる夏」上下巻である。その気になれば文字は大きいから、一日で上下巻約1000ページは読み終える事ができる。それをみんななぜ3週間もかかるのかと考えて見た。それはまず軍隊用語が多いこと。次に上巻で云えば日本軍の戦車の記述である。95式軽戦車ハ号、名戦車と言われた97式中戦車戦車チハなどである。これがどんな物であるか分からないと、本書は理解できないかも知れない。日本の戦車は歩兵の行動を支援する目的で作られているので「中戦車」なのだ。それに比してソ連やヨーロッパは土地が広大なので戦車戦が中心となる。何よりも前面装甲が厚い。それに主砲が日本の倍近くあるからはっきり言って勝負にならない。確か戦術の練度は高いが豆鉄砲とホンモノの鉄砲ほどの違いがある。
▼それといわゆる北方領土の地名が難解で読めないのだ。戦車はわたしの得意とする分野だから「戦車図鑑」を片手に、軍隊用語は辞書を片手に正しい意味を理解しながら読んだ。しかし地名はもう当て字だが、「幌筵」等はもう見当もつかない。これは「パラムシル」と読む。具体的な感想はメルマガの次号でご紹介する。
▼さて夜のTVを見ていたら東京都知事がハイパーレスキュー隊が戻って来たので激励の挨拶を「涙を流しながらしている」という絵が放送された。都知事選は24日に公示されるので、それ以降は候補者のいる組織の機関紙以外、ネットやブログでも批判はできなくなる。だから今の内に書く。ニュースを最大限選挙宣伝に使っているという気がする。彼は俳優もした事があるだろう。だから涙を流すくらいはお手の物である筈だ。票を得るためなら「鬼の目にも涙」いや「小皇帝の目にも涙」(「小皇帝」とは斎藤貴男氏の本のタイトルによる)であろう。

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March 21, 2011

臆面もなく原発を推進する俳優のCM

▼朝「花まるマーケット」という番組を見ていたら、原発廃棄物を地下に埋めるというCMに「わたしは必要だと思います」と言って出演していた女優O江が普通の顔をして出演していた。男性はW瀬だが、彼とてそのまま何食わぬ顔をして出演している。わたしが当事者だったら土下座か、しばらくは出演辞退すると思う。だが彼らは心の痛みを何も感じていないのだろうか?O江のウィキペディアの解説によれば「原子力発電環境整備機構の原子力発電CMに出演するなど、原発推進派としても名高い。 」とある。要するに確信犯なのである。
▼昨日あたりから東電の新しいCMが流れている。「一生懸命作業に当たっている」とは言っているが「もう原発はこれ以上作らない」、「今動いている原発はただちに停止する」とも言っていない。東電のトップは今起きている状況を真剣かつ深刻には考えていない。なぜこうなのか?プルサーマルに反対した佐藤栄佐久前福島県知事は「収賄容疑」で逮捕し東京地検等により引きずり下ろされいる。つまり東電は国策で原発を推進してきた。それを批判するものはどんな手段を使っても葬り去って来た過去がある。だから原子力保安院は何の権限もない組織に成り下がり、今回の事故では何ら有効な手は打てなかった。
▼昨日メルマガを送信してから図書館にリクエストをしてあって本が半年ぶりに届いたので、引き取りに行ってきた。浅田次郎の「終わらざる夏」上下巻がようやく揃った。
▼TVは電力を食いそうなCATVから地デジに切り替えて見ている。すると8chの画像がかなり乱れる。大地震でアンテナが曲がったせいだと言われている。今朝は6ch系も雨のせいかかなり乱れている。
▼お彼岸の墓参りに出かける。途中念のため、近くのドラッグストアを覗いて、トイレットペーパーがないかチェックする。近所の3軒を覗いたがいずれも品切れだった。わたしのところは明日生協の配達で注文が届く筈だから大丈夫だと思う。それに残りは3ロールあるから何とかなると思う。墓は四谷にあるので、行く途中ドラッグストアのチェーンSを覗いたらあったので買い求める。しかしそれをぶら下げて電車に乗ったり、都心をあるくのはかなり勇気がいるので、持参していた買い物袋に押し込んだ。墓参が終わって近くのスーパーに立ち寄ると1ロールが105円でお一人様1個限りという物が発売されていた。ロールは普通の3倍巻いてあると表示がしてあった。こういう個包装にすれば混乱もそれほど広がらなかったのではないかとも思う。6個、8個も同時に使う人はいないのだから。
▼原発事故とその対策が一体どうなっているか新聞やTVを見ただけでは良く分からない、という声を聞く。わたしも専門家ではないから詳しくはない。新聞は図解入りででているのでじっくりご覧いただきたい。つまり一番問題なのはプルサーマル計画でプルトニウムを使っていた3号機なのだ。これが爆発すると被害は甚大なのではないかと言われ、これに集中的に海水をかけている。海水をかければまた別のリスクも生じるのだが、とにかくこれを抑えるというのが当面の目標のようである。

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March 20, 2011

大震災と原発事故(6)

▼本日はメルマガの発行日です。すでに常連のみなさんの投稿は頂いていますので、午後3時頃には送信しようと考えています。
▼この1週間の「検索用語」の解析をしてみますと、間違って「メトルダウン」という言葉が800件ほどありました。正しくは「メルトダウン」なのですが、どうも興味本位でご覧になっている方の方が多いような気がします。今現実に「メルトダウン」しないように現地では自衛隊、消防庁の皆さんが奮闘されています。わたしは興味本位で書いているつもりはないので、過去5日のタイトルを「大震災と原発事故」に変更しました。
▼昨日親戚一同の集まりがあった。甥は大学院を卒業して就職が決まっていた。しかしその配属先が「岩手支社」という事だけ決まっていた。しかしこの大地震で自宅待機になっているらしい。本人は「もしかしたら、もう一度就活をしなければならないかも」と語っていた。
▼昨日の「愛川欣也パックイン・ジャーナル」は殆どの時間を原発事故について専門家の話だった。専門家とはいちどこのブログでもご紹介した、元東芝の圧力容器設計者の後藤さんである。最初に愛川はフランス人と結婚して息子が生まれ、その後離婚したが息子はフランス国籍だった。しかし「帰国勧告」があって息子はフランスへ出国した、と語っていた。国民が一番不安に思うのは「ここで食い止められる」、「これ以上被害は広がらない」と言って次々それが、ボロがほころびるように後退して行く事だ。ここに不安を持っている。
▼続いて愛川は日刊スポーツに載った記事として07年に福島県議会で共産党が「大地震が起きたとき福島原発は取水口が壊れて危険だから、すぐ停止すべきだ」と議会と国会でも追及したが、蔑ろにされた事実を紹介ていした。とにかく今は原子炉の破壊が広がらないように頑張ってもらうしかないが、一段落したらこの責任の所在を追及していかねばならないと語っていた。そしてマスメディアや東電の関係者は「未曾有」とか「想定外」という言葉を頻繁に言う。だがそれを想定してやるのが原発設計者の責任であり、それを回避するような発言はして欲しくないとも言っていた。
▼続いて設計者や技術者からは「原発は大丈夫か」という声は作っている時に出なかったのかと疑問が出された。これに対して後藤氏は、「自分は200度(わたしは、はっきり覚えていない)になったときでも爆発しないように設計すべきだ」と主張したが、他の人たちからはバカにされ、相手にされなかったと語る。さらに原子炉の中はどうなっているかも判らない。後藤氏は炉の回りの配線をエポキシ樹脂で保護してあるが、それも138度で熔解してしまう、という。つまり原子炉はシステムなので、配管、水をくみ上げる装置などそれぞれ別の部署でやっているから、どこがこわれたのかは、中々判断しにくいということだった。
▼後藤氏はスリーマイルの事故は何か判らないが、メルトダウンが起きて何らかの理由で地表でそれが停まった。とにかくプルトニウムがある3号炉メルトダウンにならないように、出来る事はすべてやってもらうしかない。今後は1週間単位で一定の方向が出てくるのではないかと語っていた。

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March 19, 2011

世界ではトイレットペーパーが使えない人が多い

▼昨日でかける前に見ていたらママチャリに乗った人たちが、トイレット・ペーパーやティッシュペーパーを抱えていた。店がオープンすると同時に買い溜めに走るから、不通の勤め人の手にははいらない。しかも2つ買っても500円前後で「安心料」が手に入るから手頃である。友人に聞いたら、近くのスーパーに行ったら、ドリップ式のコーヒーペーパーから豆腐、あぶらげまでなくなっていたという。スーパーに行った目的の紙がなかったから、腹いせで紙を買ったとしか思えない。このペーパーはトイレットの紙の代用にもならない。まして豆腐やあぶらげは日持ちがしない。それに東京にもし「退避命令」が出たらこの紙はまた無駄になるに違いない。
▼だいたい世界では、トイレット・ペーパーを使う事ができる国の方が圧倒的に少ないのだ。まだ朝食前の方がいたらすみません。1月に行ったリオにしてもトイレとビデが別にあった。つまり用を足したらそれを流して、隣のビデに行って自分の手でお尻を洗う仕組みだ。その後水道で手を石けんで洗えば良い。こんな事はわたしが行く旅先では当たり前の事で、ペーパーがなくても何も驚かない。もういっその事、一人1ロール、1ボックスで販売したらどうかと思う。
▼原発関係で、NHKなどは当初登場させていた、東大大学院の御用原発専門家が出なくなってきた。それはそれで好ましいことだ。しかしだからと言っていままでわたしがこのブログでご紹介したサイトは正しい事は言っているかもしれない。しかしそこに登場する福島原発容器の設計者の方々は、わたしの指摘した通りに進行している。さらなる誘発は避けられないとおっしゃる。たしかそうかも知れないが、見ていてやりきれない暗ーい気持ちになってしまう。いまそんな事を言っても仕方ない。むしろ今朝の朝日に出ていたように原子炉の危険区域に留まって必死に作業を続けている人たちがいる。彼らは「フクシマ50」と外電で伝える無名の作業員の皆さんだ。海外では知られているようだが、日本では余り知られていない。
▼さらに「東京に原発を」の著者、広瀬某氏はノストラダムスの予言者の様に一部メディアに登場して発言している。たしかにあなたのおっしゃる様に原発は破壊されつつある。しかし我々はそれを放置して諦めて死ぬわけにはいかない。朝刊で見る一部週刊誌も同じで、一様に恐怖感だけ煽っている。昨日のブログでは池田香世子さんの書いている事が良かった。
・政府・東電・マスメディアに感情的な批判はしない。ましてや市民同士においてを や。
・情報を感情にまかせて流さない。ツイッターやメーリングリストに気持ちを発信しない。
・過去にさかのぼって「そらみたことか」と言わない。
詳しくは以下に
▼外資が東北関東大震災後を見越して円を買っていることは昨日書いた。逆に言えば彼らは日本が再生すると堅く信じているからそうしているのだ。まさかハイチやソマリアがこういう状態になったとき、再生できると彼らは判断しまい。わたしはどんな条件におかれても「あの人が頑張っているのだから、自分はもっと頑張れる筈だ」と歯を食いしばって復興作業を続けている全ての人々にエールを送りたい。

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March 18, 2011

「飢渇のなかの聖なる顔」辺見庸の指摘

▼昨日と今朝の計画停電の範囲から除外されたようだ。現実にわたしの住まいは第一グループで昨日は2回、今朝は朝6時半から予定されていたが、除外になっているようだ。昨日の新聞にグループ分けと時間帯がアルファベットで表記されていたが、見慣れた人でないと自分がどこに入るのかも判らない。今朝は5時起き(わたしは常にそうだ)で食事の準備などを分担してやった。
▼昨晩は海江田氏が「不測の大停電が起きる可能性がある」と言っていたので、食事も早めにして早寝をしてしまった。海江田氏が言う内容ではないかも知れないが、もっと具体的にやるべき事を指示した方が良いと思う。たとえば暖房は20度にして一家で一台にする。風呂はシャワーにしてなるべく一度に入浴する、等だ。わたしは必要な仕事が終わったらPCは切る。そしてミニコンポも電力を食うのでウォークマンにする。ケーブルTVはチューナーが電力を食うように思えるので使わない。さらに映画館は今日までは完全に営業を停止しており、明日以降の上映予定はまったく判らない。
▼この数日外で会う約束はキャンセルしたり、何度も変更を余儀なくされた。ある人のブログを読んでいたら、娘さんが「フィンランドに出国するから、お父さんも一緒に行かないか」と言われたという。娘さんの連れ合いは外資系企業に勤めていて、本社の指示でフィンランドに行けということになったらしい。書いているI氏はわたしより3歳くらい年下の筈である。彼はもうこの歳で怖いものはない。仕事もあるし自分だけ助かろうとも思わない、と書いているがまさにその通りだ。
▼それにしてもこの円高騒ぎはハゲタカ投資会社の本質を現しているとしか思えない。日本が復興したとき、保険会社が多額の現金を必要とするという事を見越しているのだという。ハゲタカか、ハイエナとしか言えない外資会社や多国籍企業は何らかの規制が必要であろう。
▼数日前に読んだ辺見庸の「言葉と死」には深く考えさせられた。彼が取材でアフリカのソマリアとウガンダを訪れてやせ細って、もう何も口に入れる気力を失い死ぬのをじっと待っている若い人を見る。辺見は帰国して夜中に彼女たちの顔をふと思い浮かべる。普段は深く体のなかに沈み込んでいる。でも、たとえば、こんな時…テレビで大食い競争の番組を見たり、街のレストランで同じ趣向の番組にでくわした時だ。
▼飽食の顔は決して美しくはない。頬のたるみに精神の弛緩と傲慢が見え隠れする。その顔に、旅を終えてモノに溢れる東京に舞い戻った私の顔が少しずつ近づきつつある。
▼わたしたちはカネさえあれば何でも手に入ると思って地球中から、札びらで頬をひっぱたいてエネルギーや食料を買い集めていた。しかし地震が起きて気づいた事は、カネによって繋がっていたと勘違いしていた地球上の連鎖が切れてしまった現実である。辺見の例を引用するまでもなく、地球上の資源は等しく分配されなくてはならない。被災地の方々は、今そのことを切実に感じているに違いない。アフリカでは毎日5万人の人たちが餓死しており、日本では毎日3000万人分の食料が賞味期限として捨てられて来た。これは日本だけではなく、先進国全体に突きつけられた問題でもある。今まで貧富の格差を「南北問題」などと冷ややかに言っていたが、地震以来もうその国境な何もなくなってしまった。

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March 17, 2011

◇「再生の朝にーある裁判官の選択」を見る。

▼いよいよ我が家も今朝9時20分から午後1時まで計画停電に入る。明日は朝6時半からだからもっと大変でブログの更新もできなくなる。昨日はのんきに夕方買い物に出かけたが、ないないずくしだった。トイレット・ペーパー、紙おむつ、洗剤、単3電池、納豆まで一つもなかった。トイレット・ペーパーは生協の共同購入で買っているが、先週うっかり注文するのを忘れてしまった。こうなると地方の親戚に電話して、着払いで1パックだけでも送ってもらうしかない。しかし手紙なども普段2,3日で届くところが4,5日もかかっている。
▼水や食料、それに燃料がなくて飢えている被災者をTVを見て、自分もああなったら困ると思って買い占めに走るのだろう。その姿を報道するメディアもどうかしている。もっとはっきり言えば東京の下町に津波が来たら90mにもなると言われているから、生き残るのは奇跡に近い。こういう人たちはトイレットペーパーと心中するつもりでもいるのだろうか?
▼仕事であるパソコンのデータはバックアップを頻繁に行い。一日をメドに終了させ、得意先にはその日のうちに送ってしまう。昨日のアクセスの検索用語を見ていると、地域は沖縄まであり、どうやって自分が助かるかという内容の様に思える。わたしはそういう立場でブログは書いているつもりはないので、そういう内容は一旦止める事にする。余力があったら少しでも被災地に必要とする物資やお金をカンパして欲しい。
◇「再生の朝にーある裁判官の選択」60年代から70年に移行する中国の話。主人公は融通の利かない裁判官をしている。娘が交通事故死をして40代後半の中年夫婦とも大きなショックを受けてしまう。そんなとき自動車ドロボーの裁判を担当することになる。当時の中国の法律では自動車2台は死刑に値する。なぜなら当時の貨幣価値で死刑の基準となったのは3万元(約42万円)以上の損害が生じたかどうかなのだ。裁判官は機械的に法律に照らし合わせて死刑を求刑し、再審でも同じ判決がでる。
 物価が高騰する中国にあって富裕層にとってみれば3万元もたいしたカネではない。そこで腎臓移植の順番を待つ大金持ちが出てくる。被告の弁護を引き受け、片方では大金持ちの顧問をしている怪しげな弁護士が登場する。弁護士は被告とその家族の窮状を察して、死刑になったら直後に腎臓を摘出して金持ちに移植すれば10万元を家族に支払うという条件を持ちかける。
 若い妻を満足させる事ができなかった、金持ちの夫は大喜びでその話に乗り気になる。しかし裁判官は自分が死刑の判決は間違っていないが、腎臓を摘出することは間違いだと考える。死刑になる息子は「本当に貧しい母親に10万元が渡るならば、死刑は受け入れる」と諦める。
 死刑が執行されるのは代わり映えしない河原で、警察は見物客を規制して近づけない。被告が引き出され、「本当に母にカネが行くんだろう」と弁護士と裁判官に念を押して、河原に設けられた即席の刑場に引き立てられる。目隠しをされ射撃手が後ろからAKを構えて「用意!」の準備の姿勢で「発射!」の命令を待っている。裁判官は現地で「これは9月末の判決で、10月からは新しい法令で運用しなければならないから死刑をするのは違法ではないか」という疑問を刑務所の副所長に投げかける。「いまさらそんな事を言われても困る」と言い争う。刑場には死刑囚から腎臓を摘出する病院の関係者も大勢控え、固唾を呑んで待っている。銀座シネパトスで。
▼最初ご紹介したように計画停電に入るとPCメールの受信は出来ません。お急ぎの方は携帯メールをお願いします。PCから携帯にメールを送っていただいても受信拒否の設定にしてあります。

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March 16, 2011

大震災と原発事故(5)

▼昨晩の地震は怖かった。何故といえば静岡の浜岡原発がもし破損したら、もう日本は逃げるところがないから破滅してしまう。今後ブログの更新は頻繁に出来ないので、速報はツイッターでお知らせします。ブログの右下のツイッターに出る筈ですが、友人のみなさんにはアドレスをお知らせします。浜岡原発の即時停止を願う要望署名はこちら。
▼昨晩のアクセスは460件ほどあって毎日100件ほど増えている。その増えたトップの文字も相変わらず「メトル」である。Yahoo!の検索用語には「もしかしてメトルはメルト?」と書いてあるので、間違える人がかなり多いのだろう。
▼その内容も放射能汚染から逃げる方法などが多い。しかしはっきり言って日本で逃げる方法を考えても仕方ない。第一に東電は相変わらず現状を公開せず「正確なところは判らない」と逃げている。しかしGoogleアースなどで見ると、福島原発の冷却水を取り込む取水口は地震で完全に破壊されてしまっていることが判る。これを東電が知らない筈はない。
▼「原子力資料情報室」のメッセージ
▼鎌田みのる氏のヨウ素の摂取に関するアドバイス
▼国際的な原子炉安全コンサルタントの今回の事故の説明と見解
▼今朝のきくちゆみさんのブログを見ると世界中の人たちが日本のために祈ってくれていることが判る。その中でも4番目のアメリカのABCニュースの映像は事故の前後がはっきり判って生々しい。
▼千葉稲毛の放医研のHPに放射能汚染対策が詳しくでています。
▼電力のコントロールの仕事をなさっている某読者は14日電車が動かないので職場に泊まり込んだという。
▼某編集長は電車が動かない日自転車で職場に駆けつけたという。直線距離にして10kmから15kmはありそうだ。その他に動きが取れない人がいて金曜日夜の会議は中止になった。わたしも電車がいつ止まるか判らないので、欠席通知を出しておいた。22日の取材は遠方なので代わってもらった。来週の締めきり3本の取材は終えているので当面は大丈夫だ。今朝はこんなところ。

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March 15, 2011

大震災と原発事故(4)

▼昨日は普段ならば30分程度で行ける範囲なのだが、連絡が付かないので約束を変更できなかった。バス、地下鉄、それに徒歩と駆け足でどうやら2時間かかって待ち合わせ場所に到着できた。
▼家族が近くにある、いつものスーパーにいったら年末でもこれほどには並ばないという、長蛇の行列が出来ていたという。おそらくTVで「食料がない、水がない」と被災者が訴えているのを見て、買いために走ったのだろう。大体東京に津波が来たら10mは浸水するだろう。下町に住んでいる人たちは助からないから、生き残るよりも一気に死んでしまった方が楽の様な気もする。買い溜めなどは自分で自分の首を絞める行為だ。このブログを読んでいらっしゃるみなさんはどうかそのような行動に走らないで欲しい。むしろ汚水や川の水を浄化して飲める器具を買った方が良い。都内で買い占めをすると、必要な物資が被災地に届かなくなるので、そういう行為は絶対止めよう。
▼昨日のアクセスは一日300件を突破した。しかもその半数以上が「メトルダウン」という誤った言葉だった。一体これは何なのだろうかと思って調べて見た。するとパチンコ店やら理解不能なサイトが出てきた。友人がブログで筆者の事を「原子力に詳しい」と紹介して下さったが、専門家でもないので恥ずかしい限りだ。ただ専門家の話をネットで検索したりして原発溶融を判りやすく書いているだけだ。しかし政府発表などを見ていると激しい脱力感におそわれることは事実だ。そして1957年に出版された「渚にて」という核戦争後の人類が滅亡する小説を思い出す。

このいやはての集いの場所に
われら、ともどもに手さぐりつ
言葉もなくて
この潮満つる渚につどう
 
かくて世の終わり来たりぬ
  かくて世の終わり来たりぬ
  かくて世の終わり来たりぬ
地軸くずれるとどろきもなく ただひそやかに
T.S.エリオット
井上 勇・訳
▼さて夕べも原子力資料センターが外国人特派員協会で記者会見が約2時間ほど行った。ネットで中継されたのを時々見たが前日の補足も加えて書く事にする。主に発言していたのは後藤政志(東芝・元原子炉格納容器設計者)さんだった。まず計測器はすべて破壊されてしまい、制御をしている人たちは勘だけで操作をしている様に感じられる。それはわたしも官房長官の話を聞いていてクルクル変わるので同じ様に思う。海水を注入しても燃料棒が露出しているという事は、どこかパイプの途中に破損箇所があるからだ。4機の自家発電装置が機能しなかった事では、ただマニュアル通りに4つ並べて、水をくみ上げるディーゼル発電装置を作ったからだ。同じ場所に同じ高さで作れば津波で濡れて動かなくなるのは当たり前である。ここまでが一昨日の記者会見の話だ。
▼昨晩は午後7時半からで、外国人相手だから通訳が入っていた。まず被曝が官房長官のレントゲンと同じレベルというのはおかしい。つまりレントゲンは1年に2回ほど数秒異被曝するだけだ。例え同じレベルだとしてもそれが連続して続いている事は危険である。質疑は、もう石棺で蓋をすべきではないか等、最悪のシナリオの質問が相次いだが、それには答えられなかった。
▼朝刊の記事などを参考にしてみると、アメリカの空母ロナルド・レーガンは風下から風上に移動して作業に当たった兵士は石けんと水で身体を洗ったら被曝の数値は正常に戻った。ペンタゴンが日本福島原発の上空96kmCesium-137 とIodine-121を含むと思われる放射性物質が検出された。という記事が掲載されていた。
▼昨晩の記者会見は原子力資料情報室のHPにアーカイブ映像で載っています。
▼今までの首相官邸の動きを見ていると東電の言いなりになっているようだ。うがった見方をすれば、東電=電力労連=連合=民主党の支持基盤という図式が見え隠れする。
▼福島第1原発2号機事故後と4号機の火災がかなり危ない状況で、放射能が漏れている模様。
現在北風6m(時速21km)なので、早いと夕方には関東・東京に到着するとみられます。
☆ 地上を歩く方は、下記を参してください
1 ◎マスク(花粉症のは優秀です) なければ濡らして固く絞ったタオル
2 ほこりがつきにくく中にほこりを通さない上着(レインコートやビニール合羽が最良)
3 ビニール手袋があるとよい。
4 帽子

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March 14, 2011

大震災と原発事故(3)

▼今朝は取材が入っているが、電車が動かないので困っている。締めきり日までは多少余裕はあるが、約束場所までたどり着けるかどうか分からない。歩けば2時間程度で着くから、それでも行くかどうか思案している。
▼昨晩は「メルトダウン」で300件近いアクセスがあった。しかしかなり多くの方々の検索用語は「メトルダウン」となっていたが、正しくは「melt-down」である。午後7時からの原子力資料室の記者会見の模様はご覧になっていただければ、それである程度は理解できるだろう。1昨日の中継中のアクセスは1万6千ほどあったが、昨晩は6千くらいだった。まさかみなさんの関心が薄れたとも思われない。
▼解説している人たちも政府や東電の発表以外の発表から事態を類推する以外ない。タンクの中には水素が爆発しないように、窒素を封入して簡単には引火しないようにしてある。しかし蒸気を外に逃すという事は窒素が減って、引火して爆発する可能性は増える。燃料棒というのも実はかなり細くペナペナ状の物である。だから溶融が起これば簡単に解けてしまう。
▼あと実際爆発が起きたときの対応対策が質疑応答で出た。何キロ避難すれば良いという数値などはない。例えばチェルノブイリの場合風によって放射能が運ばれ100km以上離れた地域で濃度が高くなっている。一番心配なのはその放射能が雨で地表に落ちて来た場合である。以上で取材に出るので終わり。

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March 13, 2011

大震災と原発事故(2)

▼わたしはパソコンの前に座りきりでTVを見ているだけではありません。ちゃんと地域の防災関係の連絡業務を果たしています。今朝表に出たとき公衆電話があったので使えるか試して見たらちゃんとかかった。さて夕べの原子力情報室の記者会見はご覧になっただろうか?2時間余の記者会見だったが、NHKをはじめ政府、原子力保安院、東電がいかに現実に起きていることを隠蔽しているか分かる。録画したものは以下に保存されているので時間があるかたは、ぜひご覧頂きたい。身内の方の安否を心配するのは当然だが、今や原子炉の溶融は停まらないところに来ている。狭い日本はこれが連鎖的に起こったら逃げようがない。諏訪中央病院の鎌田みのる氏はチェルノブイリの復興支援などを行っている専門家だ。彼はブログで住民を炉心から110kmくらい避難させないと危険であると書いている。
▼しかし朝刊を見ると、「ドカン」と言う音を聞いた農民は、危ないから逃げようと思った。それにすぐ退避命令が出たが、しかし自分は農家で家畜がいるからすぐ逃げられないと訴えていた。確かにそうだと思う。まず2時間に渡る記者会見の模様をかいつまんでいう。ただ逃げても放射能の汚染された自分の家に再び戻れる可能性は極めて低いだろう。
▼会見は福島原発の設計をした田中さんという人が初めて身分を明らかにして話をした。蒸気を逃すと言っていたが、機能が正常に作動していれば、圧力釜の様に自動弁は自動的に調整して圧を外に逃せた筈だ。だがそれが出来ないということは調整弁正常でなかった。よく水道の栓を開きっぱなしにして、閉まらなくなったのと同じ状態である。さらに冷却水が来なかったのはバルブが破損している可能性が大である。硼酸を入れた海水を注入するというのはかなり異常事態である。燃料を入れたケースは破損していないと言うが、誰も確認していないので正しいかどうか分からない。東電も保安院も「確認中」として言を左右にしている。
▼原発の入り口での数値が数倍という発表されている。しかしそれならば近くの病院で3人の人が救援のヘリコプターを待っている間になぜ被曝したのか、明確な説明はない。会見では浜岡原発差し止め弁護団も参加していた。もう今すぐ浜岡原発を停めないと地震が連鎖して起きて原子炉のメルトダウンが起きる。被曝地域は本州全域に渡り、日本列島は人間の住むところがなくなってしまう。とにかく今晩はメルトダウンが広がるように祈るしかない、という内容でした。
▼昨晩の記者会見は以下で見る事が出来る。
○videonews.com
きょう13日は午後17時から記者会見が行われる。
▼鎌田みのる氏はご自身のブログで被曝した場合の対応を次の様に言っている。
ぜひ、ヨードの入っている食べ物を多めに食べてほしい。
昆布、わかめ、のり。一番のおすすめは、とろろ昆布にお湯を入れて、飲む。
▼きくちゆみさんが紹介している、iqyoさんの被曝関連ツイッター
▼ついでに言うと、生後1年未満の赤ちゃんの2m以内で携帯を使うのは、電磁波が許容量を超えて極めて危険である。電気電気カミソリも同じ理由で脳に近いので危険である。だからわたしは安全カミソリを使う。
▼午後から夜にかけて「メルトダウン」の検索用語でアクセスする方が、急増しています。それも「メトルダウン」と間違えている人が圧倒的に多いです。正しくは「meltdown」メルトダウンです。

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March 12, 2011

大震災と原発事故(1)

Haretu
(地震で破裂した水道管)
▼散歩に出ようかと思って外出のしたくをして、出ようと思った瞬間グラグラっときました。玄関ドアを開け放ち逃げなくても大丈夫かどうか、考えていたら5分ほどして大きな揺れは止まった。会社で月間200時間超の過労死寸前の残業女王で、全社員の中で2位の座を保持している家族はたまたま会社を休んでいた。この日社員は会社に泊まり込みになったらしい。しかし会社と連絡を取るのに、メールや電話は長い間不通が続いた。その後確認したとろこによるとツイッターだけが連絡の手段になっていたようだ。わたしもツイッターのアカウントだけは持っているので、周知しておかなければと思った。
▼その後近くを歩いて見た。HPのトップでご紹介したのは地震から30分後のスカイツリーである。東京タワーは先端が曲がってしまったようだが、こちらは大丈夫だった。ただ近くの道路は陥没して水道水が噴出していた。
▼岩手県に友人がいるのでメールで安否を問い合わせているが、未だに返事がない。おそらく避難生活を送っているのだろう。福島第一原発は今朝予想した通り原子炉のメルトダウンが始まった。これは例えばパソコンと接続するプロジェクターの機械を考えて頂ければよい。プロジェクターはコンセントを抜いても焼き付けを防止するため、しばらく回転しつづける。普段は原子炉の温度が上がるので海水を循環させて冷却させている。ところが地震が起きてバックアップのディーゼルエンジンの自家発電で冷却水を入れようとしたようだが、これが4台とも動かなかった。そのため炉内の温度は下がらずに急上昇してしまった。
▼最初消防署のホースと使って水を冷却炉に注入していると言っていたが、それでは及ばなくなってハイーパーレスキュー隊の登場となったようだ。6ch系はこのことを逐一報道していた。ゲストで来ていた原子力情報室の西尾潔さんという人は「まさかこんな状態になるとは思っていなかった」と絶句してスタジオで涙を流していた。これを見てわたしは炉心のメルトダウンが始まったと思っていた。だがNHKはこの報道はずっと遅れていたが、政府による何らかのコントロールが入ったものと考えられる。現実に報道では午後3時半に「ドカン」という爆発音がしたと言っている。
▼都心でも義兄の家ではガスが使えないと言っている。夕方は電力の消費が増えるので東京電力は地域を順番に電源を切るなどの検討を始めているようだ。我が家はそうなったら電子調理器なのでお手上げだ。まぁみなさんのご家庭でも、電話やメールは安否の確認が終わったらそれ以上の事はやらない方が良い。東電が言う「節電」なんて所詮まやかしだけどね。わたしの家ではブタンガスの燃料ボンベをたくさん用意してある。
▼今晩午後8時から原子力資料室の記者会見がある。それは以下のサイトで確認していただきたい。
▼先ほど福島原発で4人が事故に遭ったという事で、千葉市稲毛の放医研から現地に人を派遣すると報道された。あれは99年のJCOの臨界事故の時も、4人が被災して放医研に運び込まれた。あの時一人はもう人間の形をしていなかったという。そんな記憶がふと甦った。

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March 11, 2011

「ER15」最終回を見る

▼昨晩は「ER15」が最終回だったため、ついつい12時過ぎまでテレビを見てしまった。役柄で生き残っている殆どの俳優が出演したように思う。大金持ちのカーターは、まるでホテルの様な巨大な病院を開き、パーティを開くという名目でみんな集まる。一方カウンティ総合病院には、グリーンの長女レイチェルが医学大学を卒業し、就職する面接のために訪れる。エリザベスはかなり太った様にみえるが、遠くからレイチェルと共にハマーのレンタカーに乗ってパーティにやって来る。彼女は一時期ベントンとも恋仲であったこともある。そのことには一切触れず、お互いの近況に触れ、思いを断ち切るようにハマーのドアをバタンと閉めて別れを告げる。もう明け方に近いカウンティ総合病院には、爆発現場からの急患が運び込まれる事になる。20人近いスタッフは「ER」の救急車搬送口で揃って患者の到着を待つ。一同忙しく立ち回る中、なすすべもなく立ち尽くすレイチェルに、カーターは「良い機会だから手伝って」と声を掛けるのだった。
▼その前は「ブラタモリ/芝増上寺」を見てしまった。あの場面転換で毎回15秒ほど使われている音楽、ジャズピアニスト、セロニアス・モンクの「ダイナ」である。この曲はわたしが通っているクリニックでもかかってる事がある。わたしはかれこれ30年ほど前に「ソロ・モンク」というレコードを知り、今はCDに買い替えて聴いている。ジャケットのデザインは一貫してセロニアス・モンクが飛行機のパイロットをしている様なものだ。
▼「毎秒1ドル(一日86400ドル)返済して44万年かかる米国の負債」これは昨日のきくちゆみさんのブログのタイトルである。先日偶然だがアメリカの上院軍事委員会の中継をNHKBSで生中継していた。証言していたのはゲイツだったと思うが、中国脅威論をぶち上げ、新しい爆撃機を作るためのエンジンを開発するために50億ドル(見る気で見ていないの数字は正確でない可能性が大だ)だったかの支出が必要だと述べていた。だが議長はそれを「却下」してしまう。アメリカ経済自体中国に支えられているのであって、中国が国際市場でドルを売却したらアメリカは破産してしまう。もちろん中国も…。だからジャパン・ハンドラーとよばれる人たちは、いたずらに中国のヘリコプターの自衛艦への「異常接近」、「尖閣諸島占有」などで「中国危機」「中国脅威」論を煽る。
▼つまり一言でいえば、アメリカの軍事産業のためにカネを出させよう。ジョセフ・ナイらハンドラーたちはそのおこぼれに預かろうという人たちなのだ。だからルースの「失言」に対してアメリカ大使が急遽沖縄を訪ねて「陳謝」に大わらわなのだ。それにしても情けないのはそれに追随しているNHKの報道である。

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March 10, 2011

大事なのは子どもの命か朱鷺の命か?

▼全国の自治体で無料接種が始まっている子どもの細菌性髄膜炎などを予防するインフルエンザ菌B型(ヒブ)ワクチンと小児用肺炎球菌ワクチンで、全国で5人の乳幼児が接種後に死亡した。一人亡くなった時に厚労省には報告が行かなかったのだろうか?5人亡くなってもまだ「中止」にするという明確な決定方針は出ていない。
▼ところが昨日朝のニュースでは佐渡で飼育している朱鷺4羽がビタミン不足であることが分かったという。それに対して環境省は朱鷺はドジョウばかり食べているので、他の餌を与える他、ビタミン剤を与えるなどの工夫を検討しているという。おお、人間は見殺しにして、朱鷺には何と言う手厚い保護政策なのだ。
▼メア日本部長の暴言に対して池田香世子さんなど「メアの首を差し出させろ」とブログで怒っている。また、まるこ姫さんなどは「国民よ怒れ!メア氏”ゆすり、ごまかし発言”許すまじ」と怒っている。こんないい加減な事を言わせて怒らないと、アメリカに永遠になめられてしまう。大体昨日朝のNHKでは「遺憾の意向をしめしている」として終わらせようとしている。こういう意見はNHK元ワシントン総局長の日高義樹や手島龍一(彼もまた元ワシントン支局長である)など、アメリカの言いなりになっているジャパン・ハンドラーが暗躍して「丸く収めよう」としているのだ。
▼彼らはまた常にジョセフ・ナイなどを途上させて、「最近の日本は反米である」、「アメリカは怒っている」などと言わせて、日本マスメディアをコントロールしようとしている。その点今朝の朝日の論調は、沖縄の怒りをかなり公平に伝えていたように思える。
▼いよいよ15年間見続けてきたNHKBS2の「ER15」が本日最終回である。昨晩は見逃してしまった、2月24日の放送を見る事が出来た。これはジョン・カーターが病院で倒れて、腎臓移植を待っている患者であることが分かる。ちょうどうまい具合に右の腎臓が見つかり移植することになる。その枕元にはピーターベントン(何やら随分痩せてしまった)が駆けつけて手順をじっと見つめる。そして最後はダグとハサウェイがベッドに入っていて、バイブモードになっている携帯が鳴って、話をするところで終わる。まあとにかく15年間に出た人々が、全員登場して、ラストに花を添えるという内容だった。思い返して見るとERはシリーズ3からリアルタイムで見ていた。面白かったのは7の最後でグリーンの最初の妻と、エリザベスが彼の葬式の帰りに会話するシーンが何か強烈に印象に残っている。面白かったのはシリーズ8くらいまでだったと思う。
▼今朝は地震速報でニュースが殆どなくなってしまったので、以上。

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March 09, 2011

「“家”で死にたいさ~山梨 長田先生の往診日誌~」を見る。

▼医療問題は詳しくない、とお断りして昨日のブログを書いたが夜に質問が寄せられた。最近このブログの右下にツイッターが出来たので、ご意見はそこに書いて下さっても構いません。正しご返事ができるかどうかは分かりません。疲れるので夜8時以降はパソコンの電源は切っています。
▼8日NHKHVで午後8時から「“家”で死にたいさ~山梨 長田先生の往診日誌~」という番組が放映された。山梨県で、高齢化と過疎化が最も進む身延町は65歳以上の高齢者が多い。傾斜のある山間部で若者は静岡など都会に出て、お年よりはそのバスも通らない村に住んでいる。彼らの命を支えているのは週に二回かよってくる巡回販売車である。主として登場するのは4組ほどのお年よりである。
▼みんな一様に「病を抱えても、独りになっても、最期まで住み慣れた我が家で暮らしたい」と願っている。メモをしなかったので仮にAさん夫妻とする。夫82歳で妻は81歳、子ども達は都会に出ているが、息子さんは「一緒に住もう」と言ってくれるが、「ここが良い」という。息子さんは週に2度老夫婦を具合をみにやってくる。妻は少々認知症が進んで足を怪我しているが、傷口に塗るスプレー式の薬を冷蔵庫にしまうよう医者に言われている。だが薬をいつ飲んだら良いのか分からなくなってしまう。彼女の昔からの友だちBさん80歳は医師に頼まれて、薬をのませるボランティアに来ている。Bさんが考えたのはその人が一日に飲むべき薬を、日にちを書いて事務用の封筒に入れホッチキスで留める方法だった。
▼しかしAさんの妻は傷の手当てが出来ないので入院せざるを得なくなる。夫は仕方なくお粥のような訳の分からない食事を作って、「妻の作ったカレーが食べたい」と呟く。Bさんももう歩くのが辛くてAさんの面倒までとうてい見られないと語る。その山間集落に30年間も、往診を続けているのが、公立飯富病院院長の長田忠孝さん(64歳)だ。
このドキュメントは長田さんの1年半を追っている。Cさんは102歳で家族はおばあちゃんを自宅で最後を過ごして貰おうと協力しあっている。Dさんは元高校教師で妻に先立たれて30年肺気腫を患ってボンベを手放せない。長田さんは、もう一人暮らしは無理かと思っているが、子どもや身寄りがない。
▼Fさんはもっと別の地域に住んでいるが、長田さんは定年後も一医師として勤務する決意をする。そして他の病院から往診は出来ないと、片足を壊疽で失ってから、すっかりふさぎ込んで、寝たきりになっているFさんのところに通ってくる。長田さんの専門は外科なのだが、過疎化の進む山あいではどんな病気も診なければならない。高齢になると誰しも病を抱える。そして夫婦も片一方が先に死んだり、少子化が進む中で当てにする相手を失ない、孤立化してしまう。長田さんはそのお年寄りの心をしっかり掴んで暮らしの中に分け入る。登場する2人のお年よりの最後の場面もこのドキュメントには登場する。医師は治療の技術ではなく、心のふれあいがあって、患者が希望する診察ができるのだという事を教えてくれる。15日午後0時30分からNHKHVで再放送される。
▼イギリスの医療事情に関しては以下のサイトを参考にされたい。

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March 08, 2011

金持ちは長生きで貧乏人は短命、という統計

▼昨日はまたまた普段の3倍の方がアクセスして下さったので、夕方には16万番がひつじねぇさんによってゲットされました。アクセスの中味は相変わらず、「枯れ葉剤」だ。その犠牲になってなくなったジーナという若い女性の事は知っているが、障害の内容があまりにも悲惨過ぎるのでブログには詳しく書かなかった。
▼昨日のどこの新聞記事で見たのか忘れてしまったが、お金持ちほど長生きするという数字が統計上で出たとあった。その元記事は以下にあるがイギリスのロンドン大学の研究グループが行ったもので、50歳以上の成人を対象に実験を行い、富裕層は体内のDHEA(S)の割合が高いという結果が出たという内容だ。
▼これはマイケル・ムーアの「シッコ」を見るまでもなく、医療制度一つとって見ても明かである。カネが払えない患者は有料の病院からつまみ出され、無料で見てくれる病院の前に放置される。手術も途中で「保険で出来るのはここまで」と止めてしまう。自分で縫合できる怪我ならば良いが、出来なければ切除された部分はそのまま捨てられる。大体金持ちは病院の支払うカネの心配をしなくても良い。食べるものも自然食品を選んで食べる。ところが貧乏人は脂たっぷりのジャンクフードで、体重は多く心臓病になるのは時間の問題である。
▼昨日ご紹介した「週刊金曜日」の最新号は「TPP特集」だった。そこではTPPは農業問題だけでなく、アメリカは医療の自由報酬化も狙っていると書いている。日本の国民皆保険は世界に誇れる内容だと思う。ところが今TVの「アメリカ系医療保険のCM」を見ていると、例えば「高額治療・医療にも対応して1000万円まで出る」と言うのがウリである。外資保険会社はそこを狙って不安をかき立てている。わたしは社会保障や医療問題の専門家ではないので、詳しい解説はその方々に譲る。ただはっきり言える事は外資=アメリカは日本の国民皆保険をぶっつぶして、アメリカ並みの自由診療報酬制度にする。そしてカネを持っている人だけは保険で、将来にわたってちゃんと命のめんどうを見る、ということにしようとしている事だ。
▼最初のイギリスにしても「医療費は一切無料」であるから、その部分だけでも日本よりは進んでいる。

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March 07, 2011

「オールエンジン」か「オレンジや」か?「日航123便墜落の謎」

▼昨日は「枯れ葉剤」に関連する言葉でアクセスが急増し、普段の倍のアクセスがあった。それもNHKのドキュメンタリーに出演したアメリカ人女性の名前が「検索用語」に入っていた。午後から銀座シネパトスに「再生の朝に-ある裁判官の選択」を見に行った。2回目の上映に行ってプレゼントにウーロン茶を頂いたが、観客の数は何と7人ほどだった。映画の内容は後日ご紹介するが、「週刊金曜日」他、あまりメジャーでない新聞の今週号に紹介されていた。内容は固いが、こういう映画に人が入らないのでは、映画館の将来の展望はかなり暗い。
▼日曜日には某地方紙の「校正」が入る。先週は送り先から「何度やってもエラーになって送信できない」という事で校正をすることが出来なかった。未達の原因を契約しているネットファクスの会社に調べてもらった。すると送信側がNTTの回線を使っていないとエラーになると「送信記録」と一緒に返事が来た。送信先に問い合わせると、やはり土曜日から一斉にIP電話にしたという返事だった。それで今回は色々考えた挙げ句、PDFファイルに変換して送ってもらった。これだと文字が潰れず、版下を見るように鮮明である。新聞の最後のお知らせに「亀戸事件」が「亀戸時間」になってしまったと、「お詫び」が出ていた。わたしが見ていればこういう初歩的なミスはなかったのだが、残念だった。
▼さて昨日の英文は日本語の字幕では「ナイトの称号をくれる?」となっていた。つまり言語聴覚士はジョークを言ったのだ。ただし「治療の部分は脚本家による創作だ」とネットの解説には出ていた。しかし映画の最後には「民間人としての最高の称号が授与された」と字幕で出ていた。ビートルズの様に「ナイト」にはならなかったが、国王には評価されたわけだ。
▼先日ご紹介した「引きこもり英会話」の講師が本を出している事が分かったので、映画の帰りに立ち読みしてきた。ぶ厚い本に見えるが、文字が大きく紙も厚いだけで30分もあれば立ち読みできる。その中でアメリカ人の発音が分からないという例が出ている。それは「ル・ダー」と聞こえる英語である。彼は20分くらいの英語のドラマを録画して再生を繰り返して発音を練習した。その結果「ル・ダー」とは「lock the door」という事が分かる。
▼さてここからが本日のメインテーマである。「週刊金曜日」3月4日号に御巣鷹山の日航機墜落事故を調べている人たちが座談会をしている。そこで亡くなった乗客が日航機の窓越しに撮影した黒い点の物体の写真が載っている。撮影した画像を拡大して行くとオレンジ色に見えるのだ。さらにボイスレコーダーの最後で高濱機長が叫んでいる音声が、国交省は文章として反訳して国会に提出されている。
▼そこでは副機長が「キャプテン、あれ見て下さい、あれ」というのに答えて「オールエンジン」と言っているとされる。だがこの「週刊金曜日」の対談で青山さんという人は「オレンジ」ではないかと指摘しているのだ。日航機に自衛隊の何かが衝突したという話は何度となくあった。だから航空機の窓に映っているオレンジ色の物体と、ボイスレコーダーの高濱機長の叫びが「オレンジや」となると、妙に符合するのである。もしオレンジ色の物体であるならば、それは自衛隊の訓練用標的機である可能性が高い。さて上記ボイスレコーダーの生録音を読者のみなさんは、何ときこえただろうか?感想をお聞かせ頂きたい。
▼ブログは本日中に16万番になると思います。

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March 06, 2011

◇「英国王のスピーチ」を見る。

▼昨日の旅サラダに出演した石川梨華は近く、自分のコンサートを開くという。だからアルゼンチンは彼女にとって何も関係なく、ただ自分のPRで訪れていたのだ。だからエビータが埋葬されているレコレータ墓地に行ってもエビータはともかく墓地という認識すらなかった。だが一度でもレコレータに行ってみればわかるが、大理石で出来たそれは内部に人が住んでもおかしくない。それくらい立派なものが立ち並んで一つの街並みを形成している。だから石川梨華が勘違いするのも無理もないと思った。これは一度書いたが埋葬された本人の思いとは別に、墓の10基に1基は朽ち果てて、鉄の門扉などは錆びて大理石も風雨に晒されて、蜘蛛が巣を張っているものすらある。残されて方に取って見れば、自分が生きていくのが精一杯で、墓地の維持と管理にまで手が回らないというのがホンネなのだろう。
◇「英国王のスピーチ」(原題: The King's Speech)後半、新しく英国王になったジョージ6世は国民に向かって、ドイツの脅迫に屈しないという演説をラジオで生放送することになる。生唾を飲み込んで、マイクの前の赤ランプが点灯する寸前、新国王は「演説の結果がどうなろうと、君には感謝している」と言語聴覚士の医師に向かって言う。するとの聴覚士は「I want the honorary knighthood.」と茶目っ気を出して語る。わたしは大声で笑ってしまったが、映画館の観客はシーンとしていた。
▼ジョージ6世は吃音者だった。父親が亡くなって人前で演説しなければならない機会が増える。父から生前言われた事もあるが、何とかせねばと思っていると妻が町医者で有名な人物にコンタクトをしてくる。吃音者でしかもイギリス英語だから発音はかなり理解しやすいと思う。わたしはいわゆる米語の映画の会話が分かるのはようやく10%程度だ。例えばNHK基礎英語のテキスト3月号で「We did,too」という発音がある。これを「ウィディットー」とつなげて発音するのが、「美しい」とされるので、聞いただけでは何を言っているのか分からない。
▼6世には兄がいるから、当然彼が跡を継ぐを安心していた。ところが彼がつきあっている女性が「妖艶」でスコットランドヤードが調査したところに寄れば、交際範囲が広く、ドイツ大使からも毎日花が届けられているという。パーティの時に6世の妻(ヘレナ・ボナム・カーター)の言によれば、「上海にいるといき、いろんな手練手管を身につけたんだって」という。それで政府によって兄は国王になるのは相応しくない、と決断される。
▼困った6世は妻の言いつけで個人的な治療にお忍びで通う。しかし権威をカサに着ることを吹っ切れない6世は喧嘩別れをしてしまう。しかしどうしても演説をしなければならない羽目になる。臣下は「一流の医師」を探して来るが、6世は「それはボクには相応しくない」と断り、再び普段着で聴覚士の元を訪ねる。もう国王として有名なので慌てるのは聴覚士の家族である。ウェストミンスター寺院での就任式では聴覚士が手取足取り間の置き方を、手取足取り指示したので無事演説は成功する。
▼そして最初の話になってBBCのスタジオでは聴覚士がスタジオで、マイクの前に立つ6世の目の前でオーケストラの演奏の指揮者のように、最後まで合図を繰り返すのだった。わたしはアカデミー賞というのはハリウッドという一地域の祭だと思っているから何も評価しない。おそらく読者のみなさんも1年前、2年前の「大賞」になった作品名すら覚えていない筈である。しかし今回の「英国王のスピーチ」は一切の派手さはないが、英語も分かりやすいし、誰で見納得できる作品だと思う。

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March 05, 2011

「旅サラダ」はアルゼンチンだった。

▼昨日までは寒く、かつ風が強くて吹き飛ばされそうな感じだった。本日は一転して快晴出かけるのにちょうど良い。メルマガの原稿はほとんど集まっているので夕方には編集してお送りできると思う。
▼今朝の10ch「旅サラダ」を見ていたら「海外マンスリー」で、元モーニング娘の石川梨華がアルゼンチンを旅していた。コンチネンタル航空で現地に行っていた。右も左も分からない様子で街歩きをして、7月9日大通り、大統領官邸前からエビータの墓のあるレコレータ墓地を歩いていた。墓地の入り口では「一体これ何?」というだけで最後まで何なのか理解している様子はなかった。さらに大統領官邸前では「これ入って見たい」とおバ○な事を言う。逆に観光地でもない日本の首相官邸にアポ無しで短パンで入れると思っているのだろうか?しかし事前知識がまったくなく、もったない旅をしているなと思った。普通の親父観光客の様に昼から分厚いチョリソを食べワインを飲んで酔っぱらっていた。来週はイグアスの滝に行くと言っているので興味のあるかたはご覧頂きたい。
▼昨日メルマガ一時送信停止のハガキが届いた。本当は「英国王のスピーチ」を書こうと思ったが、メルマガを作るので精一杯と、外出するので、これで終わり。

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March 04, 2011

カストロの論文「冷笑主義は死の舞踏」

▼仙台の予備校生が大学受験で携帯を使って「不正」をしたとされる事件。わたしはそれほどおお騒ぎしなければならない事件なのか、不思議でならない。某読者からも夕べ深夜にメールを下さったが、韓国ではもうずっと前から起きていた事件だ。それを知っていて何も日本は手を打たなかったのだろうか。今朝の報道によると「社会的影響が多いから考慮し立件する」とある。「影響が多い」というのなら「消費税の見直し」から「大企業減税」とか「自殺の抑止」とか、菅首相がお好きな言葉「喫緊」の課題は山ほどある。
▼それらに目が行かない様に巧妙に考えられた言論操作のように思えてならない。それに受験生も携帯もPCにも全部固有の「IPアドレス」があって自分が特定されるのはすぐに分かることなの知らなかったというのも、極めて幼稚な発想である。朝刊の片隅で小さな記事があって、「京○御所、那須、皇○に火○瓶を投げ入れる」とネットの掲示板に書いた京都の男性が逮捕されている。これも「IP」ですぐに分かっている。昔であれば頭の中で考えただけで「大逆事件」になっていたが、青年は逮捕されただけだった。
▼もう一つリビアのカダフィ大佐はまだ頑張っている。それに対してマスメディアは「反政府勢力を傭兵を使って弾圧している」とか「反政府勢力に空爆をしている」からアメリカや国連が介入すべきだとしている。しかしこれはあくまでもリビアの国内問題である。カダフィは一時期アメリカから目の仇にされていた。カダフィの顔が銃の標的になったものさえ販売されていた。しかしその後彼はアメリカと手打ちをしている。だから資産もアメリカに蓄えて置く事ができた。アメリカはカダフィを「使える」と判断したのだ。それは何と言ってもリビアの石油である。今朝の報道によればリビアの石油は航空燃料になるようなものではないが、工業用としては問題ないと言っている。だからカダフィのアメリカに於ける蓄財はその石油を買って貰ったバックマージンかなにかだろう。それでなければあれほどの巨額にはならない。
▼それに関連してカダフィが「自分にもしもの事があれば石油施設を爆破する」と言っていると報道されている。マスメディアは中東各地で「民主化」が進んで、とくにリビア以降は石油が高騰する原因となっている。だから「リビアに武力介入すべきだ」という論調が日増しに増えてきている。しかしこれらの意見に南アメリカ、とくにキューバなどは危機感を募らせている。キューバ共産党の機関紙「グランマ」に掲載されたフィデル・カストロの「冷笑主義の死の舞踏」を参考にして欲しい。

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March 03, 2011

献金疑惑も自分はOK、小沢はノー?

▼2日前に買った1テラバイトのHDDが故障してしまった。電源が入ってもする切れてしまう。最初スリーブ状態を維持しているのかと思ったが、PC本体の方で認識しなくなってしまった。朝一番でYカメラに行って交換してもらわなくてはならない。歩いても20分で行けるからいいけど、これが遠かったら大変だ。プリンターの黒インクも「残り少なくなってきた」という表示がでてきたから丁度いい。
▼今朝のNHK「基礎英語1」の構文でこういうのがあった。「I'm going back to Christchurch at the end of the year」今朝は「I go back to~」から近未来の予定を述べるときに、現在進行形「be+動詞の原形+ing」をどう使うかの一例だ。3つある例文の最後にたまたまこの「christchurch」が出てきた。何というタイミングだと思うかも知れない。テキストは4日ほど前に買ったばかりだが、内容は2年前に発行されたものを「再放送」として使っているだけだ。今風に言うならば「I go to Christchurch for the rescue now. 」という事になろう。
▼先週末に発売になった「週刊金曜日」2月25日にベトナム問題で面白い記事があった。共同通信のF記者がベトナム共産党大会について書いている。1月開かれた大会は表面的には予定通りに終わった。しかし党史上最も混乱した大会となった。それは「下からの突き上げ」起きたからだ。故ホーチミン批判もあったとされ、「書記長を投票で選べ」という要求もあったが、これは「時期尚早」と抑え込んだ。マイン書記長は予定通り選出されたが、「党始まって以来の混乱」として謝罪した。
▼高い経済成長が維持できなくなったとき、国民の不満は、民主化要求とともに党に向かう。昨年のインフレ率は9・19%とかなり高い。複数の党内改革派は中東異変に「勇気づけられた」と語っている。「独裁は死ぬ、という教訓。多元主義を認める改革なしに党は生き残れないよ」と語る。これは別にベトナム共産党だけの問題ではないと思うのだが…。
▼前原外相から始まって、蓮舫、野田佳彦財務相まで献金疑惑に揺れている。それらの人々はいずれも「調査した上で間違っていれば修正申告する」、「カネは返還する」という。しかし小沢氏に対してだけは厳しく、「修正申告は駄目だ」と言い、「虚偽記載」の罪で検察特捜部によって大々的な取り調べが行われた。これはどうみても自分だけに甘く、憎い者を蹴落とすためにはどんな手法でも使うという方便にしか思えない。

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March 02, 2011

患者との会話をカルテに書く医師

▼時間を見つけて定期検診に出掛ける。薬はあと3日間あるが、空模様が一番大切である。今にも雨が降りそうだという日が一番空いている。雨模様だと通院しているお年よりが家を出るのをためらうからだ。クリニックの午後の業務は午後3時からだが2時に順番を取りに行くと9番目だと言われる。一人3分だとするとおよそ30分後の3時半頃に到着すれば良い。予想は的中してあまり待たされず薬局まで行って約40分ですべてを終わらせる事が出来た。担当医は話し好きである。「アルゼンチンはどうでした?」先月も同じ事を聞かれた。「アサードが美味かったです」というと、驚いたことにそれをカルテ書き込んでいた。前回もその前の事もカルテに記入してあった。なるほどこうして患者との会話がスムースに行く訳だ。前回クリニックの下階にある薬局の張り紙で「脳出血をして人は頻尿になる」と書かれていたので、そのことを帰り際にお聞きした。「いや頻尿の原因は様々だから一慨には言えない」という返事だった。
▼さて映画の原稿を書く都合で映画館だけではなく、HDDに録画してから見るが、必要な物はさらにDVDに保存しておく。それがもう記憶できる量を超えてしまった。番組俵を見て、「アレッこれはすでに録画したっけ」と思う事も2度や3度ではない。DVD化したものはバインダーに入れて一枚ずつ保管してあるが、バイダーはすでに10セットほどある。1枚のバインダーに裏表36枚入るから、自分で録画したDVDだけでおおよそ300枚はある計算になる。買ったものはその他に約200枚ある。
▼なぜそんな事をする必要があるか?それは「○○○という俳優が○○○という映画に出演していた」という話を聞いたとする。あるいはあの場面で俳優がしゃべった台詞は何だっけ、という事が出てくる。そのときに探しだしてチェックするのだ。以前一度書いたが3年ほど前に親しくもない人から電話があって、「カサブランカ」でリックの店でドイツ兵が唄っていた歌は何か、と電話が問い合わせがあった。客はそれに憤慨して「ラ・マルセイエーズ」を歌って反撃する。しかし警察の逆鱗に触れてリックの店は閉店を命じられる。忙しいけど仕方なく調べて返事をしたよ。それは「ラインの護り」という歌である。電話でお礼を言われたが「掲載紙」くらい送って欲しかったがそれもなかった。わたしは他人様のためにこういうサービスはしていません。お問い合わせがあってもご返事はできません。あらかじめお断りしておきます。
▼ついでにパソコンのデータ救出作業も有料です。これは業者に頼むと新しくパソコンを買うのと同じくらいの料金を請求されます。わたしがやっても同じ料金が発生します。常に外付けHDDを付けて1日に一回は必ずバックアップをして下さい。最初の話に戻るがエクセルを使って一覧表を作りどのバインダーに何が入っているかデータベースを作らねばと思っている最中である。

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March 01, 2011

◇「サラエボ、希望の街角」を見る。

▼先日コンチネンタル航空で成田からヒューストンに向かっていたとき後半に飛行機が乱気流に巻き込まれた。かなりガクンときてコンチネンタルのCAはしゃがんで、右手で座席につかまり、片手で機内食を運ぶキャリーカーをしっかり抑えていた。キャリーはおそらく5~60kgほどあるだろう。あれが宙を舞ったら乗客は大けがをしてしまう。うーんあの堂々たる体格とあのプロレスラーのような太い腕でないとできないだろうな、とその素早い対応を感心して見ていた。
◇「サラエボ、希望の街角」主人公はサラエボ空港を発着陸する飛行機のCAである。飛行機もこのような美しいCAさんばかりだったらさぞかし楽しい旅になるだろう。しかし見ていると海外飛行はかなりの重労働だと思う。ベトナムに行ったとき飛行機は全員日本の若いCAばかりだったが、6時間フライトしてタンソンニャット空港に到着する頃にはみんな目の下に隈がでていた。サラエボの街で同棲をしているルナはCAで彼アマルは航空管制官である。あるとき管制業務をしている最中にアルコール飲料を飲んでいる事が発覚し、半年間の業務停止命令を受ける。そしてアルコール依存症脱出プログラムに通うように命令される。二人は若いからフライトから帰ったり、管制官の仕事が終わると、空き時間を見つけては激しく愛し合っていた。その愛情はずっと何も変わらないように思えた。
▼アマルは休職を命じられたとしても無給だから何か食っていかなければならない。ある日友人たちとドライブをしていると車がバックした拍子に衝突してしまう。謝りながら車を降りると、相手はボスニア戦争の時の戦友だった。ルナとアマルは同棲している段階で何とか赤ちゃんが欲しいと願っているが、妊娠しないので不妊治療を受けている最中だ。アマルはそれを中断して、その戦友が紹介してくれるパソコン講師をすると、一人旅だってしまう。中かな帰って来ないのでルナはアマルの仕事をしている場所を訪ねる。するとそこは敬虔なムスリムの人たちが住む場所で、女性は肌を見せる様な格好をしてはいけない。さらに水泳で水着を着ることなどもはばかれるという場所だった。さらにアマルはムスリムの礼拝に欠かさず通っていた。
▼彼の論理によればアッラーの元で結婚式を挙げていないから祝福されない。だからここで正式な結婚式を挙げればきっと祝福されて子どもを授かるに違いないと言い出す。ルナもまたムスリムだが、それほど厳密に朝晩の礼拝をするという生活をして来た訳ではない。それにあのボスニア戦争の最中、両親は殺害され、住んでいた家も奪われたという過去を持っていた。だから「いきなり敬虔なムスリムになれ」と言われてもアマルにはとても付いていけない。
▼産婦人病院の人工授精の治療に行くと、心のわだかまりが吹き出し、一度はベッドに横になるが治療を拒否して病院を飛び出してくる。そして別の日にもう一度検査に行くと、医師から「おめでとうございます。妊娠しています。」と言われて驚く。そう、ルナは自然妊娠していたのだ。そしてアマルも妊娠が分かって狂喜するのだが、ルナは「わたしはあなたの子どもを出産するつもりなどない」と立ち去って行く。ボスニア戦争が残した深い傷跡は20年近くたった今も二人の若者に深い傷跡を残していた。岩波ホール。

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