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March 09, 2011

「“家”で死にたいさ~山梨 長田先生の往診日誌~」を見る。

▼医療問題は詳しくない、とお断りして昨日のブログを書いたが夜に質問が寄せられた。最近このブログの右下にツイッターが出来たので、ご意見はそこに書いて下さっても構いません。正しご返事ができるかどうかは分かりません。疲れるので夜8時以降はパソコンの電源は切っています。
▼8日NHKHVで午後8時から「“家”で死にたいさ~山梨 長田先生の往診日誌~」という番組が放映された。山梨県で、高齢化と過疎化が最も進む身延町は65歳以上の高齢者が多い。傾斜のある山間部で若者は静岡など都会に出て、お年よりはそのバスも通らない村に住んでいる。彼らの命を支えているのは週に二回かよってくる巡回販売車である。主として登場するのは4組ほどのお年よりである。
▼みんな一様に「病を抱えても、独りになっても、最期まで住み慣れた我が家で暮らしたい」と願っている。メモをしなかったので仮にAさん夫妻とする。夫82歳で妻は81歳、子ども達は都会に出ているが、息子さんは「一緒に住もう」と言ってくれるが、「ここが良い」という。息子さんは週に2度老夫婦を具合をみにやってくる。妻は少々認知症が進んで足を怪我しているが、傷口に塗るスプレー式の薬を冷蔵庫にしまうよう医者に言われている。だが薬をいつ飲んだら良いのか分からなくなってしまう。彼女の昔からの友だちBさん80歳は医師に頼まれて、薬をのませるボランティアに来ている。Bさんが考えたのはその人が一日に飲むべき薬を、日にちを書いて事務用の封筒に入れホッチキスで留める方法だった。
▼しかしAさんの妻は傷の手当てが出来ないので入院せざるを得なくなる。夫は仕方なくお粥のような訳の分からない食事を作って、「妻の作ったカレーが食べたい」と呟く。Bさんももう歩くのが辛くてAさんの面倒までとうてい見られないと語る。その山間集落に30年間も、往診を続けているのが、公立飯富病院院長の長田忠孝さん(64歳)だ。
このドキュメントは長田さんの1年半を追っている。Cさんは102歳で家族はおばあちゃんを自宅で最後を過ごして貰おうと協力しあっている。Dさんは元高校教師で妻に先立たれて30年肺気腫を患ってボンベを手放せない。長田さんは、もう一人暮らしは無理かと思っているが、子どもや身寄りがない。
▼Fさんはもっと別の地域に住んでいるが、長田さんは定年後も一医師として勤務する決意をする。そして他の病院から往診は出来ないと、片足を壊疽で失ってから、すっかりふさぎ込んで、寝たきりになっているFさんのところに通ってくる。長田さんの専門は外科なのだが、過疎化の進む山あいではどんな病気も診なければならない。高齢になると誰しも病を抱える。そして夫婦も片一方が先に死んだり、少子化が進む中で当てにする相手を失ない、孤立化してしまう。長田さんはそのお年寄りの心をしっかり掴んで暮らしの中に分け入る。登場する2人のお年よりの最後の場面もこのドキュメントには登場する。医師は治療の技術ではなく、心のふれあいがあって、患者が希望する診察ができるのだという事を教えてくれる。15日午後0時30分からNHKHVで再放送される。
▼イギリスの医療事情に関しては以下のサイトを参考にされたい。

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