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March 22, 2011

松本清張「黒い福音」の舞台となった場所

Donvosco
(松本清張の小説に登場した容疑者の牧師が当時所属していた教会のあったところ)
▼日曜日四谷駅前を通った時、目の前にドンボスコ教会があって、映画「神々と男たち」のポスターが貼ってあった。これは1996年アルジェリアの山村チプリヌでフランス人修道士17人が誘拐され、後に首だけ発見される事件を扱ったものだ。映画はこの修道士たちの最後の日を描いている。彼らはイスラム教徒の村人とともに、ささやかな診療所を開設し、畑を耕しコーランも学んで祈りに身を捧げる。テロの危機が迫り退去勧告がでるとそれを拒否して、彼らは村に残る道を選んだ。これは今日本で起きているテーマとも関連があり、見に行こうと思っていたが、あまりにも雨足が強く寒かったので日和見を起こし、自宅で本を読んでいた。この映画は銀座シネスイッチで上映されている。
▼ドンボスコ教会で思い出す事件がある。1950年代にローマ法王庁から派遣されて、この教会で仕事をしていた牧師が、日本人スチュワーデスを殺害し逮捕を逃れて帰国した事件である。これは松本清張の「黒い福音」に詳しい。
▼一日かかって読んでいたのは浅田次郎の「終わらざる夏」上下巻である。その気になれば文字は大きいから、一日で上下巻約1000ページは読み終える事ができる。それをみんななぜ3週間もかかるのかと考えて見た。それはまず軍隊用語が多いこと。次に上巻で云えば日本軍の戦車の記述である。95式軽戦車ハ号、名戦車と言われた97式中戦車戦車チハなどである。これがどんな物であるか分からないと、本書は理解できないかも知れない。日本の戦車は歩兵の行動を支援する目的で作られているので「中戦車」なのだ。それに比してソ連やヨーロッパは土地が広大なので戦車戦が中心となる。何よりも前面装甲が厚い。それに主砲が日本の倍近くあるからはっきり言って勝負にならない。確か戦術の練度は高いが豆鉄砲とホンモノの鉄砲ほどの違いがある。
▼それといわゆる北方領土の地名が難解で読めないのだ。戦車はわたしの得意とする分野だから「戦車図鑑」を片手に、軍隊用語は辞書を片手に正しい意味を理解しながら読んだ。しかし地名はもう当て字だが、「幌筵」等はもう見当もつかない。これは「パラムシル」と読む。具体的な感想はメルマガの次号でご紹介する。
▼さて夜のTVを見ていたら東京都知事がハイパーレスキュー隊が戻って来たので激励の挨拶を「涙を流しながらしている」という絵が放送された。都知事選は24日に公示されるので、それ以降は候補者のいる組織の機関紙以外、ネットやブログでも批判はできなくなる。だから今の内に書く。ニュースを最大限選挙宣伝に使っているという気がする。彼は俳優もした事があるだろう。だから涙を流すくらいはお手の物である筈だ。票を得るためなら「鬼の目にも涙」いや「小皇帝の目にも涙」(「小皇帝」とは斎藤貴男氏の本のタイトルによる)であろう。

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