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April 30, 2011

浜岡原発が「絶対安全」というなら条件を出そう。

Furin
(29日銀座で見かけた風鈴屋さん)
▼連休第一日目はいかがお過ごしであっただろうか?毎日もっとマシな事を書こうと思っている。映画も2本たまってしまったが、見た記憶が薄れないうちに書かなければならない。しかし、腹立たしい事が多すぎる。中部電力は7月に浜岡原発の再開したいと言っている。その言いぐさが「再開には絶対の自信を持っている」というのが昨日の新聞だ。福島第一原発では「想定外」と言い逃れをする。それほど絶対の自信があるのなら、電力会社の課長以上の職員は原発施設内に家族と居住を共にしていただきたい。ついでに職員も10km以内に居住を義務づける。事故が起きても退避は認めずに、施設のコンクリートの床に段ボールを敷いていて雑魚寝をさせ、冷たいコンビニ弁当で生活してもらう。これは現在協力会社と称する下請け、孫請けの人達に強制している姿の再現だ。
▼さらに昨日の新聞には地元サラ金業者に今貸している金の他に「10万円無条件で貸し付ける」ことを許可したとある。こんなの銀行がやるべき事だ。それをなぜわざわざ金利が最大17%と高いサラ金業者にさせるのだ。監督官庁も財務省もやるべき事を銀行に指導して欲しいものだ。
▼かと思うと30日朝日朝刊23面に外国人でありながら、「退避勧告」がありながら敢えて危険な場所に残っている人もいる。宮城県七ヶ浜国際村にいるアメリカ人のマーティ・ミックエルリースさん(23歳)もその一人だ。「都合の良いときだけお世話になります、なんて意味じゃない」彼女もまた不眠不休で援助活動に参加し、自宅に戻ったのは震災から25日目だった。やっと母国と繋がった電話で弱音をはくと、父親は「いま君が後ろ向きな事を言って、何になる。復興には数年かかるかもしれない、でも日本はさらに強い国になる」と励まされた。「ここで米国に帰り、暖かいシャワーのある暮らしを選んだら、私は口先だけの人間になってしまう」と残る決意を固めたという。例え地球の裏側に逃げても放射能汚染はグルッと地球を一周している。狭い日本はもう逃げようがないから、わたしたちに残された道は、ここで電力会社と政府に要求を出して対決するしかない。
▼最近家電量販店に行くと、S社のリーダーがいつでも手に入る。ちょっと前までは「入荷の見込みなし」などと張り紙が出ていた。視力が落ちてきたので、一時期気持ちは揺れた。しかし数日前にS社は、アップルと同じような新しい情報端末を発表した。S社の狙いはここにあったのだ。JR秋葉原のエスカレーターを降りてゆくと、アスキーのこういう広告がある。「景気回復を祈るより、新製品を買いなさい」随分押しつけがましい広告だと思う。しかし現実に戦後日本は常に新型の製品への買い換え喚起して、ここまで経済成長してきた事はご承知の通りだ。いつも言っている事だが、経済成長がいつまでも右肩上がりというのはあり得ないことだ。地デジ移行というのも家電業界の不振なのを政府とグルになって電波の方式を変えて、今までのTVを使えなくしてしまった。7月で一応地上波は消えてしまう、という事になっているが、今回の大震災でとても計画通りに進むとは思えない。
▼朝5時からパソコンのシステムを入れ替えていたのでアップが遅れました。
『鍵盤乱麻』HP1面トップに亀戸天神の藤棚とスカイツリーの写真をアップしました。写真はクリックすると拡大します。4月30日夕方撮影。

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April 29, 2011

東電が東京地裁に「賠償免責に該当」だと?

▼昨日の夕刊をみていたら、ため息が出て止まらなくなってしまった。その1)静岡県の御前崎にあっていま一番危険だとされる、浜岡原発の事だ。浜岡は活断層の上に立てられており、一番壊れやすい。わたしは311よりもその2日後に、静岡で震度5の地震があったとき、一瞬「もうダメだ」と思った。浜岡が福島第一のようになったら、日本の本州はもう住む場所はなくなってしまう。311で世界中で原発を停止しているのに浜岡原発は7月に再開すると中部電力が決めたことだ。今回の地震では津波以前に地震で原子炉の建っている地盤が亀裂を起こし、それで基礎部分から割れてしまった可能性だってある。それを何一つ再評価をしていない。福島第一は津波以前に地震で冷却材が漏出した可能性もあるが、それらも公表されていない。大体中部電力の幹部は、福島第一を視察に来ていないだろう。それなのに15mの堤防を造るからいいなどと開き直っている。福島も浜岡も原発の幹部は家族を連れて原発の敷地内に住むことを義務づけたらいい。
▼その2)は福島第一原発の事故に関連して福島県双葉町の会社員(34歳)が東京電力に、賠償損害の仮払いを求める仮処分を申し立てで、東京電力側は、今回の大震災は原子力損害賠償法(原賠法)の「異常に巨大な天災地変にあたり、「(東電が)免責されると解する余地がある」という準備書面を裁判所に提出したという。今朝原賠法を見たが、こんなの電力会社のための抜け穴の法律といえる。こんなバカな事が許されて良いはずがない。少なくとも日本は社会主義国家ではなく、資本主義国家なのだから、まず国民の生命と財産を護る義務がある。それを認めたら、今後天変地異があったら大企業の幹部だけが生き残り、民草は死に絶えてしまう。
▼さらに昨日のTVで、原発の20km以内に住んでいる酪農農家の人がカメラの前で大粒の涙を流していた。それは「禁止区域」の中に家族同様に育てて来た乳牛や、生まれたばかりの仔牛たちがいる。親牛は搾乳しないと乳腺炎になってしまう。これは人間と同じである。しかも仔牛にはエサを与えないと死んでしまう。もし東電の「賠償」が出るならば、いますぐこれらの牛たちを全国各地に速やかに移送させる事だ。元気村のトキオは生計をたてる手段は歌を唄って稼げば良い。はっきり言えば時々行ってペット同然に飼っている家畜などの世話を24時間しなくてもよい。しかし被災地域の家畜は待ったなしなのだ。危険地域の人間の保護と同時に、彼らの生計の手段である家畜の移送をすることが東電と政府がまずやらなければならない事である。

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April 28, 2011

電力会社は日本の資本主義の発展とともに大きくなった。

▼所用で秋葉原に立ち寄ったら、店にいた客が今流行りの「タッチパネル式」の携帯(あえて名前は書かない)を取り出して、「メールを読もうとすると暗証番号を求められる。サーバーの調子が悪いみたいで、あと1年半したら元の普通の携帯に戻す」と愚痴っていた。さらにゲームも出来なくなってしまったという。取り替えようと思っている方がいらっしゃたら使っている人によく確かめた方がいい。わたしは通信料が高いので代えるつもりはない。知人が海外フリーにしていたら、旧東欧を旅行中勝手にネット接続してしまい。その通信料だけで4千円にも余計に取られてしまったとこぼしていた。この金額はわたしのひと月の通信料とほぼ同じだ。ネットは自宅に帰ってパソコンの前でやれば十分だ。それに必要なメールはすべて携帯に転送しているので不便はない。
▼ブログの検索用語をみると「原発」関係が激減している。実際はかなり危険な状態はちっとも改善されていないが、マスメディアが「ロボットも入ったので、もう少しで何とかなる」と宣伝しているので、国民はそれにだまされて安心してしまっている。昨日の新聞でもチェルノブイリで作業をした人の話が出ていたが、鉛スーツを着て作業ができる時間は一分足らずで、ローテーションを組んで次々作業員を送りこんだという生々しい話が出ていた。ロボットに出来るのは調査だけだ。28日の朝刊によれば三菱重工が戦車の技術を使って、作業が安全にできるフォークリフトを発表したと出ている。これとて操縦室だけ鉛で覆われているだけで、大きな瓦礫を撤去できるだけだ。こわれた配管や亀裂の入った格納容器、それに土台の修復をするには、人間がやらなければならない。
▼原発がダメなら風力でと簡単に言う人がいる。しかし風は年がら年中吹いている訳ではないので、それを補う別の発電装置を近くに作らなければならない。先日会った研究者によれば、ドイツなど発電設備は日本のように9社に限定した方式を取らずに、企業も発電も地方都市に分散してその中で終結するようにしているので、どこか地方都市に巨大な発電設備があることはない。さらにその都市をアウトバーンで結んでいる。日本の電力会社は企業の発展と表裏一体で大きくなってきた経緯がある。例えば黒部ダムはあの場所にアルミ精錬所を作る事が目的で作られたのだ。日本はモノがないから鉄鉱石を輸入し、電力を使ってそれを鉄板に加工して、クルマなどを作って輸出で大きくなったという指摘は一面事実である。しかし儲けたカネは日本国内に環流されず海外で外国債を買ったり不動産投資などを行っているから、国民の懐は豊にならず消費が増えない。
▼それを取り戻すべき運動をするのが労働組合なのだが、今のところスローガンにはなっているがハードルはかなり高い。しかも電力関係の労働組合はそういう活動をまったくせず、企業の利益をあげるための活動に邁進している。それが敦賀市長選挙に見られる、企業城下町で労使一体となった姿である。風力に切り替えろという机上の論理は簡単である。戦後アメリカ占領軍は、日本発送電の独占状態を問題視し、これを解体しようとした。しかし電気事業再編成審議会が発足し、同会長の松永安左エ門がGHQを直接説得し、国会決議より効力が強いGHQポツダム政令として、、1951年に現在の9電力会社への事業再編をした。この体制に風穴を開けるのはそれほどたやすい事ではない。

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April 27, 2011

「瓦礫の中から言葉を ~作家・辺見庸~」(昨日の続き)

Atagoji
(地震で倒壊した野田市愛宕神社境内の石塔類)
▼昨日撮影の取材で野田市に出かけた。出発する前にすること。バッテリーは前日に充電を完了させ、メモリーカードをカメラに入れて置く。さらに当日カメラをバッグに入れる前に数枚撮影してモニターで写っているか、再確認する。最低これだけはやっておかないとまずい。昨日その作業をしている時、一番小さいネコが2m近い高い棚の上に飛び乗ろうとして、下の棚においたハガキで滑って宙づりになっていまった。首でも吊っては困るので、左手を差し伸べた。すると彼女(ネコ)は自分の左足をわたしの手のひらの上に載せ、太い後足のツメを出して踏ん張った。そのためわたしの左手の平からは見る見る血が吹き出し、流れてきた。とっさの判断でそうした。万一、ネコを首つりか床に落下させたら、数日間家族から口を利いてもらえなくなる可能性がある。手のひらの血は止血剤とバンドエイドで抑えることができた。
▼昨日から東電やマスメディアにおかしな言葉が出て来た。「水棺」というのだ。「水葬」という言葉はあるが「水棺」という言葉は存在しない。東電は福島原発の終息プログラムを発表したばかりなので、そのイメージを壊さないようにするため、「高学歴」の社員が知恵を絞って考えたのだろう。辞書で調べれば分かるが「棺」とは「死者を葬るときに遺体を納める容器。ひつぎ。」とある。しかし福島原発一号機は死んではいない。それどころか制御棒の熱を冷ますのに、うまく行っても最低10年はかかる。そうしないと石棺ですら覆うことはできない。となると水棺でふさごうとしたら水は沸騰しているのだから、逆に誘発する可能性すらある。それを検証しないで東電の言いなりなって思考が停止した記者も記者である。新聞社にも期待できない、彼らもまた「節電のお願い」、「お詫び」と称する東電の広告で潤っているのだ。
▼昨日は農民連などが牛を連れて東電本社に抗議のデモを行った。それらは数分間TVで面白おかしく取り上げるだけでだ。それに較べると日曜日の4ch系「ダッシュ/元気村」の扱いは異常である。あの「村」は福島の原発から20km以内の退避地域に入っていた。番組ではあの村に住む、数えられるほど少ないペットや家畜を「移動」させて見せ視聴者に「安心」させる。とまれ!危険地域にはブログでも紹介したが、ペットは野生化し、エサがないため移動できず死んでいる家畜がたくさんいるのだ。テレビでデモを見ている人達にとって「元気村と同じね」、「こんなところまで牛を連れてきて可愛そう」としか見えないであろう。
▼辺見庸は言う。地球にとってはくしゃみ程度の出来事だったかもしれない。人間にとっては、今までは災害で人間が生き残る事が当たり前だった。しかし生き残った辺見の友人は一様に、あの津波は「死んで行くのが当たり前で、生き残っている方が不思議なくらいだ」と言っている。辺見庸の結びの言葉「わたしはすでに予感している。非常事態下で正当化されるであろう怪しげなものを。あぶない集団的エモーションのもりあがり。たとえば全体主義。個をおしのけ例外をみとめない狭隘な団結。歴史がそれらをおしえている非常事態の名の下で看過される不条理に、素裸の個として異議をとなえるのも、倫理の根源からみちびかれるひとの誠実のあかしである。大地と海は、ときがくれば平らかになるだろう。安らかな日々はきっとくる。わたしはそれでも悼みつづけ、廃墟をあゆまねばならない。かんがえなくてはならない。」

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April 26, 2011

NHK「瓦礫の中から言葉を ~作家・辺見庸~」を見る

Goyogura
(本日オープン野田の醤油御用蔵)
▼昨日の昼頃のTV中継を見て驚いた。各局とも一様にあの元キャンディーズの一歌手だった人の葬儀を延々と取り上げているではないか。大震災のあった東北地方ではまだ遺体の半分も埋もれたままになっている、というのに。こういうスタンスはわたしには異常としか思えない。
▼日曜日の朝5時からNHKで「こころの時代 瓦礫の中から言葉を ~作家・辺見庸~」が放送されたので録画して見た。辺見はわたしと同じ年齢でしかも病気の一つまで同じである。大きく違うのは辺見は文章を紡ぎ出す達人であり、わたしは駄文を書いている人ということだ。辺見はさいきん詩人としても活躍しており、メルマガの前号でご紹介した「生首」は中原中也賞を受賞した。辺見は釜石の出身だが、脳出血で半身が不自由のため行く事はできない。画面の最初でホスピスに入所しているお母さんと携帯で話す場面が出てくる。彼はお母さんを気遣い、「テレビなんか見なくてもいいから、じっとしているのがいい」と優しい言葉をかけていた。
▼彼はTVも見たがふる里の友人が送ってくるデジカメの画像を見ていると、決定的に違う事があるという。その画像データには重なって傾いたクルマのなかに、何人もの遺体は見えない。ふる里の自分が出た小学校の写真には焼けた時の炎が残っているが、それがない。震災直後から民放のTVではCMが消えて「人に優しさ」を押しつけ始めた。その次は「ニッポン、ニッポン」の連呼である。そこでは「どこか空しい集団や、日本人は強い国である精神の高揚を鼓舞する。こんな言葉だけ を振り回すのではない」被災者のなかには日本人以外の人はいなかったのか?そんな筈はない。今問われているのは、国でもなければ民族でもない。今、問われているの疑いもなく「個人」であることを言う。
▼辺見は絶望の淵から、アドルノの「アウシュビッツ以後、詩を書くことは野蛮である」という警句を引き出す。さらにカミュ「ペスト」の原文を引用し、そこに登場する医師ベルナール・リウーが語る伝染病 ペストに立ち向かう唯一の方法としてのペストの蔓延する地に残って治療する医師の姿に「誠実さ」を発見する。
▼辺見はこの時期にあってその誠実さが必要なのだという。このチャンスに一儲けしようなどと考えるのはとんでもない。放射能の強い被災地に飛び込んで、あるいは残っている人々に治療を続ける医師がまさに「ペスト」に登場する誠実な医師なのだ。誠実であることは別に医師でなくてもできる。
▼さらにここからが大切だ。医療の場などにあって、若者の命は尊く、年寄りの命などどうでも良いという様な考え方だ。以下はわたしの考えを入れる。つまり優秀な人の命は残されるべきで、老人の命などどうでも良いという考え方はナチスの優性保護の思想とつながってしまう。それを発展させると、例えばわたしは心臓が悪いという子どもたちは外国に行かせて高額な金を払って手術をさせる事を、新聞・テレビで報道する姿勢にも疑問を持つ。可愛そうだから何とか日本国内でも臓器移植をという、既成事実をマスメディア世論つくって臓器移植法を作ってしまう。国民や医療関係者の合意など一切ない。これには国家と厚労省を中心とする一部グループの思惑があったはずだ。
▼辺見は役に立たない年寄りこそ生かしておかなければならないと言う。自分たちがいる現在を作って来た年寄りにもっと敬意を払えということだと、わたしは受け取った。辺見は今回の「故郷喪失」と「死」に向き合っている。最後に「瓦礫の中に落ちている、我々が浪費した言葉たちのかけら拾い集め」をそれを「もう一度てい ねいに磨いて、抱きしめるように」組み立ててゆきたいと締めくくった。辺見のこれから生きていくスタンスは、昨日の田中優子とかなり似ていると思った。おお昨日はドイツ語圏からもご覧になっていただいた。今朝は取材で出かけるので以上。

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April 25, 2011

アメリカが日本を支援する本当の理由

Mtasama
(佐久平から見た浅間山と辛夷の花)
▼昨日は日帰りで帰省していた。現地でもF原発のアルバイト募集が来ているらしい。だがみんな「怖くてイヤだ」と募集に応じていないらしい。夜11時のNHKニュースの開票速報で敦賀市長にインタビューしていた。「これからまだ数基の増設が計画されていますが、どうお考えですか?」の問いに「さらに安全な原発を目指して行きたい」と発言したのには驚いた。うーむこういう市長を選ぶ市民も「エライ」が、こういう時期にそういう発言をする市長も「エライ」。もう開いた口が塞がらない。つまりみんな東電の組織内候補だったのだ。
▼ツイッターに書いたが孫正義氏は24時間放射能測定器を身につけているという。政府発表で「放射能の数値は減少傾向にある」としているが、これは実は地上から20mのところで計測された数値だ。実際は人間の高さでは数値は増えているという。しかも計測しているのは「 政府報告はγ線のみ!?しかも政府はモニタリングポストはγ線しか測ってません。ヨウ素、セシウム、ストロンチウムの同位体はβ線を出し、β線も人体には有害です。」と書いている。必要なのは地上から1~2mの数値なのだ。
▼さて「愛川欣也パックイン・ジャーナル」の続き。アメリカはなぜ日本を「TOMODATI作戦」や技術者を首相官邸に派遣するなど応援するのか?まず第一にアメリカも経済危機にあり、自動車メーカーなど日本から部品が入らないと倒産する企業が増える。だからという訳でもないが、先に書いた「アメリカ国債を売却して復興資金に充てたらいい」という荻原博子の考えだ。かつて「売却したいという誘惑に駆られる」と発言した首相は、なぜか早死にした。今回も地震が起きるとアメリカ側から「まさか国債を売る必要等ないですよね」とクギを刺されている。わたしはアメリカ大使館も、在日CIAもちゃんと日本の新聞を読んで分析しているのだと思った。つまりアメリカは日本と経済的に運命共同体なのだ。実質は金の外貨準備はみとめられていないから従属国だけどね。
▼もう一つ福島にあるGEの原発は「マークⅠ」という形式である。この形式の原子炉はアメリカに40基ある。実はアメリカの原子炉は全部で100基だから、国土の面積から言って日本の54基という数字がいかに異常かお分かりになろう。だからこのマークⅠが止められないと、アメリカは地震はなくても、もし原発事故が起きたときアメリカの被害も大きくなる。だから必死に共同で止める作戦をしているのだ。つまり日本がこけたらアメリカもこけるから、必死に後ろから押さえているというのが実態だ。
▼先日の高円寺の反原発デモには某読者の参加されていたという。このデモは既成団体がやってものではなく、居酒屋の親父さんが「やろう」とツイッターで呼びかけたら、結果的に驚異的な1万5千人も参加者があった。コメンテーターの山田厚史氏も「うちのガキ(息子さん)も行っていた」と話していた。それでデモが解散地に来たら私服警官が寄ってきて、みんな緊張したら「カンパ箱」に寄付を入れていったという。こういう話は全国各地で聞く。つまり危険地域にの警戒や遺体回収に配備されるのは機動隊など彼ら警察官である。一応防護服を着ているが、あれは放射能にはまったく役に立たない「防塵用」なのだ。彼らだってイラク戦争の劣化ウラン弾で被害を負ったアメリカ軍兵士のような事態は、それほど遅くない時期に出てくる筈だ。もうこれは全国民に共通した「命をまもる戦い」なのだ。
▼だからゲストの前田一氏や、孫正義氏は「原発を存続するかどうかの国民投票をせよ」と呼びかけている。もしも敦賀原発で事故が起きて「原発OK」と投票した人だけが健康被害になるならばそれは結構だ。しかし福島原発でお分かりの様に、実際は放射能汚染は関東に迫りつつある。
▼「週刊金曜日」4月22日号で法政大教授の田中優子は「あえて水道水を飲むことにした」と「残りの分」というエッセイで書いている。要旨は「他人はどうあれ、自分の命と行方と行動を自ら決めて行く。付和雷同だけはしたくない。今まで冷暖房を豊富に使い、自販機をありがたいと思った。私は、本気で原発を止めようとしたか?どうも他人をせめる気になれない。自分が生きて来た自由を、残りの人生で回収しなければならない。」と締めくくっている。ともて重い言葉だと思う。「週刊金曜日」は今赤字なので全文は買ってお読みいただきたい。
▼毎日読んで下さっている方が読んで下さらないと、ふと不安な気持ちになるが、今朝はホッとした。

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April 24, 2011

銀行の頭取まで「防災服」を着ている「怪」

▼ふと昨日思ったのだが、福島第一原発の不気味な棟屋のデザインと、佐川急便のデザインがそっくりなのに気づいた。きっと同じ人物がデザインしたのだろう。
▼政府はなぜ子どもの被曝量を増やすのだろうか?みんな怒っている。放射能が子どもにどういう影響を与えるか、優れたドキュメンタリー映画がポルポレ東中野で上映されているのでぜひご覧になっていただきたい。「ナージャの村」だ。先の「戦火のナージャ」とはまったく関係ない。わたしは20年ほど前に公開されたときに見ている。そんな事が許される筈がない。昨日のTBSラジオ「永六輔の土曜ワイド」ではあの毒舌家の大橋巨泉だった。わたしは一部分だけしか聞いていない。大橋次の様に言う。大体菅が最初に福島第一原発に行ったとき、ヘリに積んで持って行くのは現金だったのだ。当座の緊急に必要なカネを現地の必要部署に渡してくるべきだった。ところが優柔不断の菅は「視察」だけで帰って来た。そしてやったことは「賢人会議」なるものだ。今まで「賢人」など役に立った事はない。大体自ら「賢人」と言われて引き受けるのもどうかしている。それに「危険区域」も最初からアメリカの経験から割り出している80kmにしておけば良かった。昨日も記者会見で駐日米大使は今も80kmだと言っている。ところが政府は段々拡げて行くからみんな不安になるのだ。最悪の状態から狭めていけばみんな安心できる。
▼その後の番組は「久米宏のラジオです」だった。そこで彼は銀行の頭取が辞任の記者会見をするときに「防災服」を来て出てきたが、一体どんな意味があるんだと言う。大体官房長官もしばらく防災服を着ていた。しかしみんな畳み皺がついた防災服で、日本人が見れば可笑しいと受け取る。ところが外国人がみると「日本は非常事態なのだ」と思ってしまう。格好だけの「防災服はいらないよ」という内容だった。
▼昨日のブログは差別をしてはならないという主旨で書いています。ところが検索用語を解析すると、明らかに興味半分と思われる言葉が出て来ています。そのため今後該当する言葉は一文字をアルファベットに変えます。
▼「頼れる仲間プルト君」という驚くべきCM。そのコメント一覧が面白い。
▼以上は昨晩予定原稿で書いた部分だ。期日前投票は18日に済ませてあるので安心して出かけられる、以下は今朝書いた。23日の「愛川欣也パックイン・ジャーナル」ではゲストに京大で原子炉の研究をしている小出助教が電話でゲスト出演した。「東電の言う様に福島第一原発は計画的に終息するのか?」という質問に関して「ノー」だった。ロボットが出来るのは調査だけだ。修復には棟屋に人間が入らねば出来ない。今の防護服はガンマ線を防御できない。そのスーツは鉛が入ったものでとても重い。しかも作業が出来るのは10分以内だ。そのときはもう「決死隊」でも募って作業をしなければならないだろう。今問題なのは汚水が停まらないことである。
▼それは以下筆者のいくつかの事実からの想像。福島第一原発は津波でこわれたのではなく、地震で原子炉の基礎を作っている下部が破壊さてヒビが入ってしまった。(だから)発言に戻る。いくら水を流しても出てきて、温度も下がらない。この工事は原子炉の温度が下がらないと出来ない。もし次の地震が来て基礎がさらに破壊されると、最悪の「爆発」が起き、被害は飛躍的に拡大してしまう。だから終息日程などは、受験生の「山かけ」と同じ「希望的観測」以外の何物でもない。
▼まだまだ続くがこれから出かけるので、明日に続く。みなさんがこれをご覧になっている頃、わたしは新幹線で移動している。昨日は海外滞在中の方からメルマガの感想をいただき勇気づけられた。また毎日ブログをご覧になっている方からも、鎌田みのる氏の部分をご覧になって感想をお送りいただき感謝している。
▼昨日は雨降りの午後、岩波ホールまでポーランド映画「木漏れ日の家で」を見に行って来た。
▼京都大学小出裕章助教の講演「隠される原子力」はネットでかなり支持されている。「愛川欣也パックイン・ジャーナル」でも昨日話題になって必見です。

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April 23, 2011

避難はしたいが「生活できない」から戻る。

▼昨日は朝総武線各駅停車の西の端に行き、夜は東の端で会議があった。夜の会食でM氏は「うちでは放射能が怖いというので、奥さんは缶詰料理ばかりだ」とおっしゃっていた。それでどうしても「ニラレバ」が食べたくなって、材料を買って来て一人分を作ったがとても美味だったとおっしゃる。そして野菜が不足しているのかも知れないとおっしゃっていた。
▼帰宅して夕刊を見ると「佐藤福島県知事に謝罪する東電社長」という写真が掲載されていた。これもどっちが謝っているのか分からない。東電社長は応接の机に指をついているだけ。部下は後ろで突っ立っている。これで「謝罪」とは呆れてしまう。少なくとも、先刻このブログでご紹介した岩手県知事のように「土下座」をして、避難所にいる全被災者の間を回って歩かなければ意味はない。それが出来ない理由はこれだ
▼ところが今朝の朝日朝刊の「声」欄には「東電の社員や幹部の家に抗議や嫌がらせが殺到して身の危険を感じている人がいる。そもそも今まで原発を容認してきて自分にも問題があったのではないか」という勘違い、責任の所在を曖昧にした投書があった。朝日が「東電の加害責任」を追求せず、こういう投書を取り上げること自体問題である。
▼さらに避難移動している「F島ナンバー」の車へ「G発」とスプレーを使った「嫌がらせの落書き」、「子どもたちへの嫌がらせ」こちらのほうがさらに悪質である。こういうイジメはなぜ起こるか?それは強い東電に対しては文句は言えないから、弱者である避難している人々へはけ口を求めている。戦争を始めるきっかけも、「相手は自分より絶対劣っている」、「自分の方に絶対の勝ち目がある」という時だけ、「開戦」という突破口を開く。イジメも同様である。自分は「影」の存在になって相手からは見えない。だから自分の見に被害は来ないと、「安心」して夜陰に紛れて「スプレー」を吹きかける。
▼もちろん東電社員でも爆発現場に派遣されている人達は自己犠牲という、英雄的気概をもって対応している。その人達の事は忘れてならない。しかし自分の力で自分の運命を切りひらかず、社畜(森村誠一の表現)となった人達はTVカメラの前で頭を下げて見せて、ひたすら「嵐」が過ぎ去るのを舞っている。
▼昨日届いた「週刊金曜日」4月22日号によれば、避難指定地域である20km以内(この地点は6・7シーベルトもあった)にも残っている人達は大勢いると書かれている。「一度避難所に行ったが生活できないから戻って来た」と彼らはいい、4歳の子どもは役場から配られたミネラルウォーターの瓶を持っていたとある。さらに入れない筈の、女川原発の施設内にも160人余の人達が避難したままであるという。
▼政府は「危険地域」の線引きと、「立ち入ったら10万円の罰金」を決めただけで、生活保障も生命補償も何もしないから、危険とは分かっていてもみんな残らざるを得ない。勘違いして貰っては困る。「身の危険」を感じているのは東電の幹部社員ではなく、危険地域に敢えて残らざるを得ない人々なのだ。
▼4・26、12:30分牛も豚も連れて東電に集まろう。ツイッターやSNSの「グチ」や「つぶやき」で世の中は変わりはしない。行動あるのみです。

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April 22, 2011

新幹線優先の復旧でいいのか?

Ju87
(「戦火のナージャ」に出てきたユンカースJU87急降下爆撃機」
▼NHKの朝6時台のニュースでは、元キャンデーズのスーちゃんが乳癌で亡くなったと報じていた。わたしは新聞よりもラジオを早く見るのでいささか驚いた。55歳だったのか。今朝は学校の入学式だ。どちらの学校も今年は1ヶ月ほど入学式を延ばしているようだ。
▼TVのCMでは吉永小百合が「もうするレールが繋がる」と東北地方で新幹線のレールが4月中すべて繋がるという宣伝の片棒を担いでいる。しかし新幹線というのは本当に地震の復興に役に立つモノだろうか?わたしはかねがね疑問に思っていたが、3日前の朝日に「新幹線優先の復興でいいのか」という問題提起を明治大学の原武史教授がしている。これを見てやっぱりと思った。というのは今回の震災で石油などの物資を盛岡まで運ぶ方法が書かれていたからだ。それによればJR貨物は横浜から日本海側を青森まで迂回し、そこから下って盛岡まで燃料を運んで来ている。なんという無駄をしているのだろう。
▼これはJRの新幹線優先の経営方針からでている。つまり在来線の上の新幹線をのせたレールには貨物列車は乗せられないから、こういう無駄をしている。考えて見れば長野新幹線を通すときも、その条件として在来線を廃止があった。だから今の「信越線」とは名ばかりで上野から横川で切られてしまった。実質的に殆ど高崎線とあまり変わらない。
▼横川から軽井沢はバスで移動しなければならない。その先はご承知のように軽井沢と篠ノ井は「しなの鉄道」になってしまった。万一この間にある町で大地震が起きたとする。大企業はないし人口もそれほど多くないから見捨てられる可能性が多い。しかしもしここに大量の物資を運ぶとなると、中央線を使って上諏訪までゆか、松本まで行ってその先を篠ノ井からしなの鉄道を下らせる。
▼昨晩もケーブルTVを見ていたら、中央線の旅でリニア新幹線を紹介していた。リニアはアルプスの下にトンネルを掘って、その中を名古屋まで行くという計画である。しかしこれはJRの株式を上げるための計画であり、地元にはなんの利益もない。大体電力事情が「計画停電」になってしまったいま、はたして莫大な電力を必要とするリニアを作るのに国民的な合意を得られるのかどうかも怪しい。
▼先の原教授は1200ヶ所の被害を受けた新幹線を4月中に復旧させるエネルギーがJRにあるのなら、ローカル線を復旧させられないわけがない、と指摘する。現に三陸鉄道は寸断されて部分的に復旧はしているが、完全に繋がる見込みはまったくない。千葉のいすみ鉄道なども、古いキハ52列車を走らせて、その売上げを復旧のための援助活動をしているようだ。上がやらないのであれば、いすみ鉄道の様な方法で国民自身が力を出して行くしか方法はない。

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April 21, 2011

孫正義氏は「脱原発財団」を作れと言っている。

▼朝日朝刊に福島原発が爆発したとき、アメリカ側から首相官邸内に米の専門家を常駐させてくれと申し入れがあった事が書かれている。菅は「過去にそういう例がなかった」と一度は断るが、それで心証を悪くした。米側の提案とは最初から原子炉に水をかける提案だった。しかし東電側は「原子炉が水の圧力で破壊されてしまう」と反発して、作業が遅延してしまった。これは今まで大体外部に漏れて来ている話と一致する。
▼昨日はロボットが原子炉棟屋内部に入って鮮明な画像を送ってきた。なぜ1ヶ月もこういう事をしなかったのだろう。打つべき手を何もやってこなかった。今回のロボットを作っている会社は以下のルンバを作っているメーカーだ。このロボットを借りて、日本人に操作訓練をするのに2週間もかけていると指摘している。
▼しかもTVに出てくる「防護服」も放射能にはまったく役にたたないようだ。
▼東京で発行されている写真週刊誌は「被害が甚大」や「死体」の写真ばかり掲載していてちっとも励まされない。しかし「復興の狼煙」は違うぞ。
▼ソフトバンクの孫正義氏もツイッターで原発は存続すべきではないと「脱原発財団」を作れと語っている。
▼昨日ネットで読んだ新聞記事で、人間は最後にどんな言葉を叫ぶのか、これを読んで心が痛くなった。70過ぎの老夫婦は津波が来たのでビルの屋上に逃げた。しかしその高さはビルをも飲み込む勢いだった。夫婦は覚悟を決める。「最後に二人で孫の名前を呼ぼう」と夫は「かあちゃん長い間ありがとうな」という。妻は「とうちゃんもありがとう」と言った瞬間、波に飲み込まれる。二人は手を繋いでいたが、波はそれを許さなかった。夫は自分の着ていたジャンパーが浮き袋の代わりになり、一命をとりとめる。
◇「戦火のナージャ」(2)一方大佐の娘ナージャは、事情を知っている秘密警察のドミートリに密かに育てられる。ナージャは従軍看護婦として生きていく決意をする。病院船に乗って避難しているとき、ナチスの挑発を誤解した船員が信号弾を発射したことから攻撃されたとして病院船は沈没させられる。
▼船に乗っていたナージャは海中深く沈んでいくが、たまたま乗っていた牧師の手で引き上げられ、二人は浮いていた機雷につかまる。ともすると自信を失って再び手を離しそうになるナージャを牧師は励まし、「入信」を強く勧める。再び爆撃があったとき、牧師は死亡し、ナージャだけ生きのび、近くの陸地に流れ着く。しかしそこも平和とはかけ離れたナチスが占領している地域だった。水筒に水を汲んでいたドイツ兵に追いかけられるが、ナージャは逃る。近くの住宅にも「助けて!」と叫ぶが誰もドアを開けてくれない。
▼倉庫の様なところに隠れ、そこに潜んでいたもう一人の女性とともに、自分をレイプしようとしたドイツ兵を殺害する。だがその仕返しにナチスは100人くらいの村人を倉庫に押し込め、焼き殺してしまう。そのときナージャは「自分が下手人だ」と名乗り出ようとするが、引き留められる。「あなたは神によって生かされたのよ」と。その後ナージャーはキリストの「自分は他人のために生きるのだ」という教えに忠実に生きようとする。
▼しかし前作に比べてあまりにもあっけない。2部の最後は「えっーこれで終わり」という感じ。しかしミハルコフ監督は3部まで作るらしい。最後がどうなるか心配だ。銀座シネパトスで。

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April 20, 2011

◇「戦火のナージャ」を見る。(1)

▼200余の様々なブログを読んでいるとマスメディアでは決して目にすることができない、深刻なニュースがあって気分が落ち込んで来る。
その1)政府・原子力安全委員会が作成していた「1年後の放射能汚染MAP」【政府
その2)子どもに対する放射線安全基準を根拠なしに高く掲げた文部科学省
その3)日本の原発事故用レスキューロボットを全破棄したのは、小泉政権だったそして今アメリカから借りているのは、あのお掃除ロボットを作った会社のものだ。
その4)つくば市が福島からの転入者に放射線検査を受けた証明書を提出を求めていたという報道だ。朝日はあくまでも「担当者の勘違い」とシラを切っている。今後被災地域の人と結婚しない等という差別が、全国的に広がって行くのは目に見えている。
▼そういえばわたしの友人がチェルノブイリで原子炉事故があったとき、旅行でたまたまキエフにいた。帰国するとき、その後香港(当時はイギリス領)どこかで飛行機が緊急着陸させられた。すると日本の外務省の職員が乗り込んで来て、色々調査され1泊してようやく日本に帰国出来たという話があった事を思い出した。彼にとっては今回の福島原発の事故で2度目の被曝となるわけだ。このブログをお読みになっている皆さんも既に多かれ少なかれ被曝している。3月16日の段階で菅総理は「東日本は全滅だと思った」という談話を最近発表している。
Tank
(「戦火のナージャ」に登場するナチスドイツ、Panzerkampfwagen IV IV号戦車D型)こういう事を書くから好戦派と誤解される。
◇「戦火のナージャ」この映画は16年前に日比谷シャンテで公開された「大陽に灼かれて」の続編だ。スターリニズムの非人間性を真正面から暴いた映画で、初日の2回目に行ったが映画館は立錐の余地もなかった。ちなみに今回はガラガラだった。当時左翼映画批評家のドンY和夫は、この映画を気にいらなくって、監督で主演のニキータ・ミハルコフの出自が「元貴族だった」などと飛んでもないことまで映画そのものを批判していた。ちなみにY和夫はT大経済学部の出身である。彼は今は批評などは一切書いておらず、その配下のものたちが書いている。彼らのこの映画批評はどうかと思ったが、良くも悪くも書いていなかった。
▼前作は主人公のコトフ大佐が秘密警察に連行され、銃殺された事になっている。そして秘密警察の親玉ドミートリもまた風呂で腕の動脈を切って死んでいる場面で終わっていた。ところがスターリンはコトフが生きているのではないかと疑いを持ち、調査させる。秘密警察のドミートリもまた不思議な事に生きてピンピンしている。映画上映に先立ちミハルコフ監督は、今回の大震災に対するメッセージを5分ほど喋っていた。
▼ミハルコフはこの映画を「プライベートライアン」を見て、「どうしてもああいう映画を作りたくなった」と言っている。だから内容は推して計るべしである。ミハルコフは政治犯として収容所に収容され、過酷な労働に従事している。あるとき移送命令が出るが、刑の内容が突然「多重横領罪」に代えられる。そして対独戦にあえぐ前線に配置される。しかしそこには銃もなく、持たされたのはシャベルと対戦車砲がたった1丁だけだった。ある日モスクワから威勢の良いかけ声とともに、完全装備の新任の学卒将校からなるエリート部隊が配置される。前線のタコツボにいる海千山千の元囚人たちは彼らの到着を冷ややかに見ている。そして「歓迎」の花火を打ち上げると、新兵たちは敵襲かと思ってタコツボに逃げるので、冷笑される。そして指揮権は今まで通り、古参兵の大尉に任される。
▼「敵を発見しても叫ぶな、小声で隣に隣に伝言せよ」という命令だ。銃を構えていると後ろから戦車が来るので、エリート兵は「モスクワの応援戦車」だとタコツボを出て狂喜して迎えに行く。ところが来たのはナチスドイツのパンタ-戦車の大群だった。(字数を超えてので明日に続く)
▼本日メルマガの締めきり日です。お忘れなく。

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April 19, 2011

◇「引き裂かれた女」を見る。

▼4月からは結局朝6時30分からのNHKラジオ「基礎英語3」にした。困ったことに今朝もそうだが、1週間に2度もこの放送時間帯に「緊急地震速報」が入ってしまう。あと2回放送されるので、その再放送を録音する。「3」になってからヒアリングの速度が速くなったので、かなり難しいく感じる。これも旅をするには相手が何を喋っているか分からないと、楽しみは半減どころか9割減してしまう。そのために少しずつ自分のハードルを上げている。録音したものを一日に2回聴いて耳を鍛えている。明日はメルマガの締め切り日です。投稿される方は1日前には書き上げて準備をして下さい。
▼昨日もわたしの「プロフィール」のページを見て下さった方がいた。わたしは見知らぬ人に自分のプロフィールを紹介するほどのお人好しではない。取材・撮影などをご希望の方は必要なフォーマットでご連絡いただければ、それに関わる料金体系をお知らせする。一時期プロフィールを書いた事があった。半分冗談の部分もあったが、それを見たのか某SNSの平和愛好家のコミュニティには参加することを拒否された。別ネットの護憲派の集まりにもはっきり参加を拒否された。わたしが一貫して書いていることをじっくり読んでいただければ、好戦派なのか反戦派なのかお分かりになる筈である。それ以降わたしは何かに群れるのは止め、そのような了見の狭い団体には関わりを持たない。日本の場合ネットを使って世の中を変えようなど、という意気込みを持っている人は少ない。
▼昨日読んでいた医師のブログで「最近先生はどこの大学の出身ですか?」と聞かれると書いてあった。医者も出身大学で判断されたのではかなわない。出身大学や資格、それに経歴だけでしか人間を判断できないというのは、その人が成熟していない証であると思う。福島原発の事故が起きたときから、NHKで出ずっぱりだった東大出身の原子炉の詳しいとされた学者がいた。「安全」、「安全」とウソばかりついて、今は消えてしまったのはご存知の通りである。
◇「引き裂かれた女」フランスのお天気キャスターガブリエルは引っ張りだこの人気者である。一方田舎町のモンヴァランに妻と暮らす高名な作家シャルルがいる。彼は新作を出版したばかりでサイン会などをしている。ある時編集者の頼みで新刊をPRするためにTV局へやって来る。
▼そこで偶然、年下で自分の娘のようなお天気キャスターのガブリエルと出会い、そのキュートな魅力にひかれる。書店のサイン会でガブリエルと再会したシャルルは、オークション会場へ彼女を誘う。ガブリエルはそのオークション会場にスポーツカーでやってきた金持ちの放蕩息子ポールに言い寄られるが、彼を無視するガブリエル。彼女はもう作家に夢中なのだ。シャルルは1冊の歴史的価値のある本をオークションで落札しガブリエルにプレゼントする。
▼その後ガブリエルはシャルルの部屋に通って毎晩愛の限りをつくす。ある晩、マックの前に座って原稿を書いているが「言葉が出ない」(小説は一人で書くものだ。愛人を膝の上にのせて書ける筈がない)と悩んでいる。気分転換でシャルルはガブリエルを秘密の社交場に連れていく。ところがシャルルは翌日からロンドンに出張してしまう。ガブリエルは彼に貰った鍵を持って仕事場を訪ねるが、鍵が交換されて部屋に入れなくなってしまう。捨てられたとショックを受けたガブリエルは寝込んでしまう。寝込んでいるガブリエルをポールが見舞い、海外旅行としてリスボンに連れ出す。パリからリスボンは約3時間だ。旅先のリスボンで次第にガブリエルは明るさを取り戻す。
▼シャルルを愛していたが、酔った勢いでポールのプロポーズを受けてしまうガブリエル。結婚してしばらく後、パーティでポールはガブリエルをだました男、として憎んでいたシャルルを射殺してしまう。引き裂かれた話はそれ以降に始まる。実際フランスで起きた事件をヒチコック風に脚色した作品。渋谷イメージフォーラムで。

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April 18, 2011

敦賀原発ではヨウ素が事前に配布されているらしい。

Inokasita11
(今年の井の頭公園の花筏)
▼昨日の記事に関して、文末に書いた枝野官房長官の家族に関する部分は、引用先の時事通信が「枝野氏が否定している」と記事を削除しましたので、こちらも削除しました。忙しくで「愛川欣也パックイン・ジャーナル」も録画したまま見る事が出来ずにいました。土曜日の放送で元東芝の格納炉設計者である、後藤氏がゲストとして出席していました。その中で1号炉は制御棒が入ったのでいきなり大爆発は考えにくい。ただ監視機器が破壊されたままで、内部がどうなっているか誰も見た人がいないので、経験と勘で動かしているのが現状である。窒素の封入と炉の温度の管理は、矛盾する事もあるのでコントロールは難しい。1つの炉が爆発してそれで他の炉に近づけなくなることはある。しかし1号炉から6号炉まで連鎖反応を起こして爆発することはあり得ない。濃度を薄めた水を海に流したのは国際的な信用を失った。メガフロートを近くまで持ってきたが、喫水が浅くて近づけないと言っていたがそれは理屈で、小型船でリレー式に運ぶことだってできた筈だという意見でした。
▼昨日ちょっとした集まりがあり、そこにいらしたお一人が福井には敦賀原発・美浜原発があるので怖いとおっしゃっていた。その方は福井原発の近くの人は日常的にヨウ素を持たされているといっていた。という事は古い福島よりも、先進国に学んでいるのかも知れない。ドイツなど放射能の漏洩レベルによって警報と対応策が違っており、ヨウ素を飲むとか、すぐに圏外に脱出するというマニュアルがあるという。それに較べると福島の人々は、2、3日で帰れると思っていたとうから、東電の対応はますます人間を無視したものだったのだ。
▼なぜこのように東電や政府の対応が後手後手になってしまったのか?米軍がいち早く援助申し出もあった。東電がそれを拒否したのは、アメリカ側のそれは「廃炉」を前提にした作戦だった。東電は廃炉にすると原子炉に投資した1号機から4号までで合計2370億円(公表された数字の合計)がフイになるので、何とか「炉の暴走を止めよう」としていたため手遅れになって被害が拡大してしまったというのが実情のようだ。
▼それにしても昨日朝日の別刷り「GLOBE」は一体どういう感覚で発行しているのだろう。はっきり「原発、揺れる世界」とトップ見出しで書いているが、公平さを装ってはいるが、読んで見れば分かるが原発擁護の広報紙になりさがっている。それに較べて毎日はまだましだ
▼それにつけ千鳥ヶ淵の昭和館で開かれたいた、「戦争中のポスター展」と今日の原発をめぐるテレビのCMは恐ろしいほど似通っている事に気づく。今朝のラジオによれば「計画停電」の影響でパソコン用の「無停電装置」がバカ売れしているという。ちょっと待ってくれ。これは停電をした時にパソコンを動かすための電源ではない。停電したら約3分間から5分間、データセーブするまでの間電源を消さないというためにあるものだ。間違えて買うとえらい目にあう。
▼昨日井の頭公園に立ち寄って見た。花見客は多かったが、桜も花筏もまるでダメだった。

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April 17, 2011

放射能汚染で怖いのは体内被曝である。

Tidori3
(千鳥ヶ淵3)
▼ブログを書くには様々な情報を自分の目で取捨選択をしなければならない。一つは他の方々が書いているブログだが、これはリーダーを使って200くらい読む。ただ個人の情報なので信頼にかけるものもあるので、それは極力排除する。とにかくあちらこちらを見て、「良い」と思ったものはリーダーに登録して、信頼できるかどうか1週間から2週間読んで、「信頼に欠ける」と思った時点でリーダーから外す。あとは印刷物であるが、これは費用がかかるから何でもかんでも手当たり次第買い込む訳にはいかない。
▼ではどこに書くかといと、アクセス数からしてやはりブログが一番影響力があると感じる。SNSももちろん利用はしているが、所詮仲間内のつぶやきで社会的に影響を与える事はまずない。同じ書くというエネルギーを使うなら、多少嫌がらせを受けてもブログに書いた方が良い。ツイッターも始めたがまだ手探り状態で、使いこなして友だちを増やしたり、例えば原発停止のプロジェクトを動かすには遥か遠い位置にいる。ブログを書いていて読者から何も反応がないと時々不安になり、愚痴ったりすると励まして下さる方々が励まして下さる。
▼そのお一人から昨晩メールを下さった。NHKの報道がすべて正しいのではないかと持っていらっしゃったとおっしゃる。重要な話は3つあったが、面白いのはご家族がお住まいの関東の某地域では、東電に勤務していらっしゃる方はまったく「節電」をしている様子がないという話だった。
▼昨日取材である研究者のお話を聞いた。原発がメインの話ではなかったが、次の様な指摘があった。チェルノブイリでなぜ被害が広がったかというと、あの地域では雨が降らなかったから、放射能物質が空中から人間の体内に取り入れられてしまった事である。その点日本の被害が今のところ少ないのは雨によって放射能の浮遊物が地表に落ちてしまうので被害が少ない。しかし放射性物質は食料、水を通じて体内に取り入れられると、水俣病の様に胎内被曝が起きる。そうすると妊娠した場合その胎児に影響が出てくる可能性が大である。もちろん被曝した人すべてにそのような影響が出るわけではないが、DNAが傷つくと癌になる可能性が大である。
▼雨と放射能の危険性を言う人がいるが、現時点では雨に濡れても問題はない。危ないのは体内被曝で、一番怖いのは貝や海藻にそれらは凝縮される。今のまま福島原発が納まれば良いが、こわれた原子炉の熱を冷ますには10年単位の時間が必要になる。汚染地域はもっと時間がかかるが、ここでは書かない。ただ1号冷却炉に窒素を入れようとしているが一向に圧が上がらない。という事は炉の下がもう破損している可能性が高い。もし読売新聞で書いていたように、今後1ヶ月以内に震度8の地震など、強烈な余震が来たばあい、それに耐えきれず破損してしまう。そうなると1号から6号機まで連鎖的に水素爆発を起こして今のレベルではとうてい考えられない地域まで被害が拡大してしまう可能性がある。

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April 16, 2011

赤川次郎のマスメディア批判を聞け

Tidori2
(千鳥ヶ淵風景2)
▼ブログをご覧になってくださっている皆さんお早うございます。当ブログは朝9時頃までに一回書きます。その後夕方から夜にかけて取材や検索を行って不十分なところ補足しています。出来れば当日の夕方か翌日に同じ部分を2度見て下さった方が、より正確になっています。
▼昨晩はBSTBSで夜9時からブエノスアイレスとイグアスの滝をアルゼンチンとブラジル側の両方から撮影して放送していました。3ヶ月前に見たのと同じ風景ですが、番組ではガウチョの一家を訪問して、馬のしつけを見せたり、ロディオをしてアサードをご馳走になっていました。
▼朝もTVのスイッチを入れると「東電から節電のお願い」というCMが流れてきます。わたしは「まずお詫びだろうが」と怒鳴ります。NHKは常に「ただちに健康に影響がないレベルの放射能」と朝晩のニュースで繰り返し言い続けます。放射線の量に疑問をお持ちの方は以下のサイトで自己点検をして見て下さい。もう一つ福島原発の放射線測定量を考えるというサイトです。しかし「すぐ影響がある」としたら水素爆発して制御不能になった原子炉直下にいる事になります。放射能の影響というのは、一般的には被曝して5年、10年、20年後に出てくるものなのです。そのときNHKは今報道している言葉の責任を取ってくれるとでも言うのでしょうか。心配な方はアナウンサーの言葉を録音、録画して症状が出たとき賠償裁判の資料にすべきだと思います。民放でもMRIにCT同様放射線が使われると言って、その直後に訂正したりしています。所詮新聞社や、民放に就職した「一流大学」卒業者の学問はそんなものです。
▼昨日の朝日夕刊で赤川次郎が「来日取りやめ深刻」というエッセイを書いていました。その後半でこういっています。「原発に関する報道は、こんな事態になっても腰が引けている。新聞のコラムで、安全だという話を無批判に流したメディア、などと書いてあったりして、呆れかえってしまった。自分たちこそ、その「メディア」なのに、反省の言葉は一つもない。」「安全神話を作り上げてきた責任を自覚するのが、マスコミのまずはなすべきこと。復興も再生も、その後のことである。」まさ赤川が指摘している様に反省すべきなのは電力会社と一番懇意にしているマスメディア各社なのだ。
▼昨日発売になった「週刊金曜日」4月15日号には「電力会社に群がる、原発文化人の罪」として「電力会社が利用した文化人ブラックリスト」が掲載されている。ブログを書くのにはかなりの集中力を必要とします。休日はあまり早い時間にアクセスしていただいても、書き上げる事はできません。

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April 15, 2011

◇「悲しみのミルク」を見る。

Kitanomaru
(北の丸公園1)
▼明日の取材の段取りで今朝は、これから出かけなくてはならなくなった、インタビューする人の著書を事前に読んでおかねばならないのだ。その本を借りるために出かける。幸い取材対象者の職場はわたしの住んでいる場所からバス一本で行けるので助かる。
▼福島第一原発の事で、NHKはなぜ30kmも離れた地上からぼけた映像を流し続けるのだろう。このブログでもご紹介したが、日本民間企業が飛ばし撮影用の無人飛行機やのグローバル・アース、もしくは米軍の撮影下鮮明な画像はいくらでもあるのに、NHKは出し渋る。おそらく上空から撮影した鮮明な画像では、福島第一原発が壊滅しているのがわかり、国民がショックを起こすので出さないのだろう。それなのに訳の分からない言葉を繰り出して国民を愚弄する。トレンチ=これは塹壕という言葉だ。トレンチ・コートというのがあるがあれは元もと兵士が塹壕で雨よけに着るためのコートだ。「トレンチというトンネル」(今朝のNHKニュースによる)などと東電の言葉を使わないで欲しい。
▼作家の井上ひさしは「むずかしいことをより分かりやすく」と言っていたではないか?「週刊金曜日」の前編集長である、北村肇氏は元毎日新聞の記者だった。そのとき若い記者に「デモの取材に行ってきてくれ」と指示したら、「デモって違法なんでしょう?」とその記者に聞かれて驚いたという話を数ヶ月前に書いていた。義務教育では日本国憲法と国民の義務や権利を教えなくなってきているのだろうか?
◇「悲しみのミルク」一人の母親てテロと内乱時代に目の前で夫を殺され兵士たちから辱めを受けた事を歌う。それが終わると息が絶える。その娘ファウスタは母親を埋葬するにもお金がない。見かねた叔父は庭に穴を掘って埋めようとする。しかしそれでは母親は浮かばれず、天国にも行けない。ファウスタは自分は母親の様な辱めを受けたくないとして、身体の中にジャガイモを詰める。(この事は映画という架空の世界である)叔父はファウスタの具合が悪いと医者につれて行くと、診察するとこの子は性的な経験はなかったかと問いただす。叔父はノーといい家に連れ帰る。
▼ペルーの田舎町に仕事などないがファウスタは人づてに、町の金持ちの家でメイドを募集しているという話を聞いて採用される。巨大な豪邸で女主人は年に一回ピアノコンサートを開くのを目標としている。しかし今年は良い曲がひらめかない。たまたまファウスタが口ずさんでいる曲を耳にして気に入る。「その曲をもう一度歌って」と娘に頼むが「即興だから思い出せない」と断る。女主人は一回歌ったら、わたしのこわれたネックレスの真珠を一粒ずつあげると約束する。
▼ファウスタは仕方なく歌い続けて真珠を全部貰える事になる。ところがコンサートが成功して帰る途中、ファウスタは女主人に「きょうは大成功でしたね」と喜びの表情を見せると、急に怒ってファウスタを車から降ろしてしまう。ファウスタが一番怖いのは一人で歩く事である。それは自分もまたいつか母の様に襲われないかと懸念しているからだ。彼女は母親の痛みと恐怖の乳で育った「恐乳病」のせいで人とうまく交わることができないのだ。
▼この物語はペルーの話であり、母親が生きた時代は「言葉を持てなかった」ごく一般的な女性の生き方と共通性を持っている。だから「恐乳病」は架空の病気だが虐げられた女性たちの苦しみを伝える「言葉」なのだと感じさせる。彼女は音楽家の家で働く庭師の力によってわだかまりを少しずつ回復してゆく。そして安い棺だが母親をようやく墓地に葬る事ができる。そして彼女の身体の中のジャガイモという異物を取り出し、それを預かった庭師はそれを咲かせた鉢が届けられる。それには真っ白な花がつけられていた。渋谷ユーロスペースで。
▼映画を見てから図書館で世界の民族音楽のCDを借りにいった。貸し出し中の国のものもあって、キューバ、ボリビア、ペルーの3枚を借りて、ジーンとなったのはペルーの曲だった。

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April 14, 2011

昭和館の「ポスターに見る戦中・戦後」展に行く

Okuni
▼一昨日2週間ほどかかった仕事をゆーパックにして注文先にお送りした。13日の午前中には届く筈である。納品した内容にクレームはなかったので、昼ご飯を食べてから北の丸公園に行く事にした。大手門から千鳥ヶ淵→九段下→飯田橋は毎年、桜の咲きそろった時期を見計らって歩いている。3週間ほど前にも歩いたが桜はまだ固い蕾だった。大手門を上がった江戸城の本丸跡で東京タワーを見ると、先端が本当に曲がっていた。都内で地デジが乱れているのはこのせいであろう。さらに天守閣跡の石垣の前で中年の女性から「国立劇場はどっちでしょう」と聞かれて驚く。「最高裁の隣の?」と聞くと「そうです」というご返事である。そして「武道館のちかくでしょうか?」とも聞く。地図をお持ちでないようだし、わたしは「方角は全く違うから、一度大手門まで戻って皇宮警察の人に聞いた方がよい」とお答えする。
Hanaikada
(千鳥ヶ淵のボートと花筏、クリックすると多少は大きくなる)
▼これからご紹介する写真はすべて、今年の撮り直したものである。しかし写真を載せると勝手に使う人がいるので、サイズは大きくしない。一昨日も「井の頭公園、花筏」という検索用語で入って来た方がいらっしゃる。写真はカメラにも取材の交通費にもお金がかかっている。あるとき「南米の写真」というコーナーに、わたしがクリチーバに向かう飛行機から撮った風景があって驚いた。
▼桜は満開を二日ほど過ぎた感じで千鳥ヶ淵では花筏のなかを漕ぐボートが、風物詩を感じさせる。この2週間土日も仕事の事が頭を離れず、本を読む時間もなく音楽を聴くひまもなかった。千鳥ヶ淵に来たもう一つの理由があった。それは昭和館(九段南03-3222-2577)で「ポスターに見る戦中・戦後」展、第一期公共事業・社会事業を見るためである。歴博にも同様な展示はされているが、ポスターのコレクションに限っていうとこちら方が優れている。戦争を遂行するに当たって重要なのは、「国民の思想」を一つの方向に集中させることである。見ていてやっぱりと思ったのは朝日新聞の戦争に協力する姿勢である。もちろん信濃毎日新聞の桐生悠々のような「大空襲演習を嗤う」と書いた気骨のある人もいた。しかし信毎の場合、在郷軍人会の「信毎不買運動」という圧力をかけられて、桐生は職場を去らざるを得なくなる。もう一人戦争反対の論陣を張った男に西日本新聞の気骨のジャーナリスト菊竹淳もいた。
▼しかし展示を見る限り朝日は「神風号は何日で地球を一周するか」というクイズを出したり、「貯金の増強で戦闘機を○百機、贈ろう」という、戦争協力スローガンを積極的に書き立てる。それにしても思うのは福島原発事故の危険レベルが引き上げられた時、新聞記者たちは一体何をしていたのだ。東電や政府の発表を鵜呑みして書いているなら、それは記者の役割を自ら放棄している。警察の目を盗んで(もしくは制止を振り切って)「禁止地域」の「第一原発の格納庫」に密かに潜り込んで取材して書け。NHKなど第一原発の映像をわざと「30km離れたところから撮影しています」、と注釈をつけているからお笑いだ。現実にフリーのジャーナリストである、広河隆一、森住卓それに、先日ご紹介した野犬となった動物たちを撮影したビデオジャーナリスト神保哲生らは、身体を張ってガイガーカウンターを身につけ「放射能の危険地帯」に入ってリポートを送り続けているではないか。「一流」大学を出た朝日ら一般新聞のサラリーマン記者たちには、所詮「政府発表」を鵜呑みにして、デスクの上で記事を書くしな脳がないのだ。
▼ポスター展の前期は4月17日で終わってしまうから、早めに行った方がいい。入場無料。
▼怒っていてばかりでは血圧に良くない。昨日立ち読みした本にこういうのがあった。
たのしみは 春の桜に 秋の月 夫婦仲よく 三度くふめし
   (5代目市川団十郎(江戸時代の歌舞伎役者)
▼さあ、中島美嘉の「桜色舞うころ」でも聴いて機嫌をなおそう。
今朝6時台のNHKラジオでやっていたので、想いだした曲です。

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April 13, 2011

NHKETV「岩手被災前後の医療問題」を見る

▼知人が札幌に里帰りして羽田上空に帰ってきたとき、東京上空が暗いので驚いたと言っていた。先週の「パックイン・ジャーナル」でも愛川欣也は「暗いのにも慣れた」と言っていた。わたしが歩いている外国の夜景もかなり暗い。1番暗かったのはカンボジア上空で、隣のホーチミン市上空とは月とスッポン。1月に行ったブエノスアイレスも、夜はビルの陰影がうっすらと見えるくらいだった。朝日朝刊でも「デパートのモノが売れない。「ビールが売れない」「浅草でも観光客が来ない」とあるが、右肩上がりの経済発展が永遠に続くはずはないのだ。右肩で上がれば地球上のパイは同じなのだから、どこかで左下がりになっていた。それが「発展途上国」であった。日本はその犠牲の上に砂上の楼閣を築いていた。近隣でそれが顕著に表れているのが浦安市だ。
▼浦安は市の面積の4分の3埋め立て地だと思う。全国でも図書館が充実して有名だった。それができたのも、あのディスニーランドの税金である筈だ。ところがこのディズニーシーはまだ休園中である。わたしはテーマパークが嫌いで、まだ行ったことはない。この砂上楼閣ショーを見るため、リピーターも含め全国各地からお客さんがワンサと集まり、その経営手法は高く評価されていた。
▼ところが大地震で液状化が埋め立て地全域に広がってしまった。一例がマンホールが郵便ポストの様に地上に持ち上がってしまう。一斉地方選挙もできない有り様だ。昨夕のNHKでも家が傾いてしまって、診断したら改修に700万円かかると言われた。ローンの支払いもあるので、どうしていいか分からないと答えている人がいた。浦安などは岩手に較べればまだ良い方かも知れない。
▼NHK10日「ETV特集」は岩手県がかかえている被災前後の医療問題を取り上げていた。岩手の医療崩壊は、岩手だけの問題ではなく、日本各地で起きている。医療崩壊の原因として、医師不足による過度の超過勤務、医療費抑政策で病院経営の悪化など様々な理由がある。各地で医療崩壊が起きているなかでも、岩手県もその危機に直面している地域でった。今回登場する岩手県立宮古病院は、今までも限られたスタッフでぎりぎりの運営をしていた。
▼これ以上患者が増えたり、辞表を出している医師がいるなか、これスタッフが欠けたらという病院は成り立たないという瀬戸際で大震災が発生した。宮古病院では今までもいる患者の外に、地震で機能しなくなった隣町の病院からの入院患者の受け入れをしなければならない。次々に運び込まれる被災者らの対応に追われる。医療関係者ですら自分の家族の安否を確かめる手段失っている。家が車を失ったまま病院に寝泊まりする医師や看護師さん。
▼ベッドもなくて長いすに寝かされた患者、スタッフも患者も過酷な環境の中で被災者を救おうと必死に動き回る。燃料のないので手術を予定していた患者も、緊急でない人は後回しにする。入院患者は重い怪我をした人を優先して入院させるため、老健施設か在宅に切り替えてもらう。病院は倒壊こそしなかったが、病院にはカルテなどが散らばり病室もベッドもなく、家がなくなった医療関係者は床の毛布にくるまって仮眠をとる。雪がちらつき物資や機材がないところで患者を救う人達の姿から、ち人命救助活動など、被災地医療の現状を訴えるドキュメンタリーだった。全国平均で見る人口1万人あたりの平均の医師数は20・6人くらいだが、被災地のそれは5人と極めて低い。
▼岩手県は県立6医療施設の無床化しようとしている。09年その案をめぐり、夜通しの審議となった県議会で、達増知事は計4回、居並ぶ議員らに向かって本会議場のじゅうたんに額を付けた。達増(たっそ)知事とはその輝かしい経歴で小沢一郎の側近だった人物である。NHKでも土下座
岩手県知事、議会で土下座 投稿者 の画像が流れたが土下座をする前にもっとやるべき事があると思う。県民の命を守れない知事など県民の風上にもおけない、と思うのだが…。また今回も再選されている。

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April 12, 2011

WOWOWで「英雄たちを虜にしたキューバ葉巻」を見る

Treechwry
(スカイツリーと桜)
▼先週末の「愛川欣也パックイン・ジャーナル」を見ていたらいくつか面白い提案があった。一つはもう間に合わないが、一斉地方選挙は1年繰り延べるべきだったというもの。これはレギュラーである横尾和博の提案だった。被災地の応援・援助にいかなければならないのに、選挙の準備や開票で膨大な人員を必用とする。さらにあの候補者の掲示板はベニアで出来ている。ベニアさえあれば被災地では体育館に避難している人達のプライバシーを守ったり、仮設住宅をつくるのに使えるというものだった。それで1年延期して議員の任期は5年間にして、次は3年にする。
▼もう一つ横尾は夏の電力消費のピークは毎年は高校野球の準決勝から決勝にかけてである。これを主宰者の朝日新聞は秋にもってくる英断が求められるというものだったが、これもなるほどと思う。教職関係者からは「夏休みはどうする」という意見もあるかも知れない。しかし発想の転換と、電力のピークを外すには既得権をすべてチャラにしないと、物事は先に進まない。今年は短期バージョンにしても、中止にしても文句をいう人はいないと思う。
▼午後7時に仕事が一段落ついたので、撮りためたHDDレコーダーに溜まっていた録画をいくつか見た。一つはNHK教育TV10日夜「NGO生き残り策を考える」 1961年にイギリスで生まれた人権NGOアムネスティ・インターナショナルがテーマだった。アムネスティは2001年大きな転機を迎えた。それは今まで死刑廃止など人権問題を扱って来たが、会員は減り、運動の目標も似た様な団体が世界各地に出来たので、新しい会員を魅力的ではなくなってしまった。アジア出身の新女性事務総長は、決断を迫られた。今回はICUの毛利勝彦教授がゼミの学生たちに、方針から資金の調達と将来のためにふさわしいブランド・イメージ考えさせる事がテーマだった。
▼朝刊を見ると選挙のたびに票を減らしている政党が、色々言い訳をしている。こういうのを見ていると、日露戦争203高地の戦いで無能な乃木将軍が、最新鋭の機関銃を持つロシア相手に「突撃命令」だけ出す。そして白兵戦を繰り広げバタバタ戦死させられた日本兵の姿を思い出す。ぜひ上記の白熱授業を見て、時代に即した組織にするには何をすべきか研究していただきたい。負けても負けても、得票率をずーと減らし続け、同じ事を延々と繰り返している政党を、乃木そっくりと言いたいのです。
▼WOWOW11日午後10時「英雄たちを虜にしたキューバ葉巻」はとても面白いドキュメンタリーだった。キューバ革命で米国資産を国営化したため、アメリカはキューバを経済閉鎖し、これは今も続いている。当時工業省を担当していたゲバラは、カストロが葉巻を好きだったことにヒントを得て、高級な葉巻を作れば売って外貨を稼げるのではと考える。キューバの目玉はそれまでアメリカ資本が経営していた砂糖だが、これは当時のソ連が思惑があり国際価格よりかなり高く買い取る。カストロの影響もあってゲバラも葉巻を吸うようになる。ゲバラの副官の様な任務についていた男が今も80歳で生きている。彼が外国を回っていたとき、ぜん息が酷かったので「葉巻を止める」よう進めると、「咳がでるのは疲れているからだ、ボクから葉巻とマテ茶を取り上げるな」と憤慨したという。
▼このドキュメンタリーを書くだけで一日分に相当してしまう。栽培から苦労した結果高級葉巻のCOLIBAランセロを作り上げる。煙草の葉の生産地も工場も日本のカメラが初めて入る(日本電波ニュースのカメラだった)ので場所は特定できないように、カメラは回す事は拒否された。でも作業をしている人達は陽気に歌を唄っている人もいた。副官はゲバラがボリビア(後で分かった事だが)に行くとき「別れの手紙」を(このサイトの後半、9個目のパラグラフに全文があります)カストロが大集会で読み上げたが今でも涙がこぼれ落ちる、と語っていた。わたしも当時この手紙を読んで涙しました。わたしの棺にもこの手紙のコピーを入れるように頼んであります。

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April 11, 2011

選挙の「バンザイ」は何とかならんか?せめて「左」の方々よ。

Hachiko
(渋谷駅前のハチ公と桜)
▼締めきり日時に関係なく、1週間に1本の新作映画を見ておかないと後で困る。毎回2本を紹介するのだが、1本は自分の1番気に入った物にする。しかしもう一本はどこの映画館で見る事が出来るものにするように心がけている。問題なのは後者で、中々良い作品が見つからないので頭が痛い。前日の仕事でかなり疲れていたが、思い切って渋谷ユーロスペースに出かけた。ペル-映画「悲しみのミルク」という作品だったが、内容は後日ご紹介する。先ず総武鈍行に乗って気づいたのは、上りは浅草橋まで車内の灯りは「節電」で消されてしまう。下りは秋葉原で消える。わたしは前日に発行された「週刊金曜日」を持って読んでいたが、この雑誌は文字が小さいという事もあって車内灯が消えたら本は読めない。本を読んでいたお年よりも仕方なく本を閉じていた。
▼うーむこうなると電子書籍リーダーを買わなければならないかも知れない。もっとも「週刊金曜日」編集長の言葉では、読者層の圧倒的多数は60歳以上なので、その予定はまったくないと言っていた。渋谷駅前のスクランブル交差点は、独特のスタイルをした若者が闊歩する姿が若干少なめに感じた。2日前の朝日で銀座の高級店が次々店を閉めているという話しが出ていた。一つは会社の幹部が被災地の対応で陣頭指揮に立っていて飲みに来ることが出来ない。食材が手に入らない。飲みに行く気分にならない、という様な理由らしい。
▼実はわたしは映画を見終わった後、地区別に昼食を食べるレストランや大衆食堂類は大体決まっている。ところが震災と関係なく、経営者が変わったのかな、と思うほど質が低下してみんなまずくなっている。京橋、銀座、日比谷、渋谷、新宿など殆どそうだ。これもデフレ状況で所得が減っているので、それに対応しているのだろう。しかし悪かろう、まずかろうでは、客足はますます遠のいてしまうだろう。
▼東京は4選小皇帝のため、またまた「暗い月曜日」だ。選挙で1番イヤなのはあの「バンザイ、バンザイ」である。それも右も左もこぞってやるのだから世話はない。何かこのバンザイを見ていると、先の太平洋戦争で日本軍が「敵」の陣地を攻略して、その後略奪の限りを尽くして「バンザイ」と叫んでいるセピア色の写真と重なって見える。右は「大東亜戦争はアジア民衆の解放戦争だった」と自認してその血筋を引きずっているから仕方ない。しかしせめて左の方々には、新しい勝利を祝う意思表示の方法を研究していただきたい。
▼わたしはTVでACのCMを見て、「こいつ等何者だ」と大声で腹を立てている。家族からは「血圧があがるからいい加減にして」となだめられている。大和田信也の次男も、どうせやるなら石段でおばあちゃんを背負ってやればいいのにと思ってしまう。その点タイの日本応援CMは素晴らしいと思う。ネットでも"こういうのを作れよ」という声が多い。

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April 10, 2011

日本のエネルギーはなぜアメリカに依存しているか?

▼昨日は一日中デスクに張り付いて仕事をしていた。前の日の夕方に桜を見に行ったから、という訳ではない。土日でカタをつけて月曜日は、朝から総チェックに入る段取りをしたかったのだ。結局のところ夜10時まで取り組んだが終わらなかった。土日のいずれかに映画も見ておかねばならない。面白そうな映画は銀座や、日比谷ではやっていないので、余り好きではない町まで行かなければならない。
▼ブログではないところで日本のエネルギー政策がアメリカに従属していると書いたら、それを詳しく教えてくれと頼まれた、同じエネルギーを使って書くなら、視聴率の多い方が良いと思う。
▼簡単に言えば先の太平洋戦争中、元駐日アメリカ大使が、日本に原爆を落とす事に反対していた。その最大の理由は日本に投資したアメリカのカネを取り戻すこと。戦後を睨んで勤勉な日本人の労働力が必要だったことだ。元駐日大使は日本に壊滅的な被害を与える事はマイナスだと考えて米軍部にそういう提案をした。
▼戦後は石炭から石油にエネルギーを転換させられ、炭鉱は殆どつぶされてしまう。これもアメリカやイギリスの大石油メジャーの思惑である。その次はあちこちで最近書かれている読売の正力の思惑だ。彼CIAの手先として原子力を忌避する日本人の心情に楔を入れるべく暗躍した。その結果日本に入って来たのはアメリカGEの原子炉である。正力は「原子力は平和にも使える」と懐柔政策を使った。
▼詳しくは五十嵐仁氏が書いていらっしゃる。
▼また浜岡原発の即時廃止をという署名はこちら。
▼また私は学者の言うだけの机上の空論は大嫌いです。都内近郊にお住まいの方は3.10原発を止めろ高円寺デモに参加してご自分の身体を張って意思表示をして欲しい。

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April 09, 2011

被曝地域に残された動物たち。

Hanamomo
1面トップにご紹介した公園に咲く、花桃)
▼地球の裏側からも毎日のようにこのブログにアクセスして下さる方がいて、とても嬉しい。昨日は予告した様に急ぎの仕事の先が見えて来たので浅草に出て、墨堤などを一回りして来た。あの「小皇帝」の「自粛」のかけ声に逆らう様にブルーシートを用意して場所取りをしている人がいて力強く思った。先日京都を旅した友人も「観光客が少なくてこれから先、京都はどうなってしまうか」とブログに書いていた。
▼友人S氏は被災地の支援活動に出かけていて、帰ってきたと昨晩メールを下さった。これはご本人の許可を頂いた上で、メルマガでご紹介したい。S氏もメールで「災害は想像を絶するものがあり、テレビで見るのと現地で感じるものとは大きなちがいがあります。」と書いていらした。わたしが書いているのはこのブログの他に、目的別にツイッター、ミクシ-、メルマガ、それに地方新聞に取材記事を書いて発信しています。
▼余談になるが、今週からNHKBSプレミアムで「にっぽん縦断自転車旅」という番組で火野正平が出ている。彼は視聴者から届いたハガキから、その記憶に残る場所を自転車で半年かかって北海道まで旅する。京都の三条から始まったが来週は福井に出ると思う。このなかで彼は不思議な老眼鏡をしている。いや「CSI、NY」を見ている人ならば珍しくはない。この番組に登場する。検視官シドがかけているのと同じメガネをなのだ。シドはこの老眼鏡を小道具さんに作ってもらったといっていた。仕組みは普段は首にかけていて、解剖で死体を子細に検討したいとき、メガネのレンズの部分をカチッと合わせて使うのだ。火野もこれと同じメガネを使っていたので笑えた。同じ物が欲しい方は以下のサイトをご覧頂きたい。
▼先日処方した薬を貰うために某駅の近くにある医者と薬局に代理で出かけた。そのとき小倉智昭TV番組で被災地のゴミ問題を取り上げていたが、岩手県だけで2500億円の費用がかかると言っていた。これは岩手県の20年分の量に相当するという。被災地の復興はどうしたら良いのか。ある政党はお得意の「国民の力で大企業の内部留保を取り崩させる」と言っているが、春闘の延長の様な事を言って実現出来るのだろうか?その点先日の朝日で経済評論家の荻原博子(筆者と同郷の出身である)が「国債の日銀引き受け」で財源を確保するよう言っている。
▼国債増発規模は70兆~80兆円、政府は約70兆円の米国債を持っているので、それを担保に資金を得る。米国政府の了解をもらったうえで。荻原の話はもうちょっと簡単に言うとそういう事だ。1923年の関東大震災、世界恐慌に巻き込まれた日本を救ったのは、当時の蔵相高橋是清だった。高橋はその後軍部に暗殺されてしまうが、日銀内部でもいま、彼を再評価するという動きがあるらしい。だから荻原もその後軍部がこの方法を多用した歴史があるので、「禁じ手は一回だけ」という歯止めの法律を作っておく必要があると指摘している。
▼昨日発売になった「週刊金曜日」4月8日号では、先週朝日ニュースター「金子勝のニュースにだまされるな!」に出演した元放医研主任研究官の崎山比早子医博が「予防のためヨウ素剤配布は有効」というコメントを出している。本日は紙数がなくなったので、昨日の予告「8日の夕刊で厚労省が魚介類のヨウ素暫定基準が了承した」記事の検証ととともに後日ご紹介する。
▼最後に昨日ご紹介した、被曝地域に残された動物たちの様子。

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April 08, 2011

下がる被曝ハードルと強まるネット規制

▼昨日の報道で、総務省は流言飛語を防ぐためにネット規制をする、というものがあった。このことはブログを書いている人達の間ではかなり問題視されている。昨夜の段階で抗議声明を出しているのは社民党の福島党首だけだ。原発事故で国民の誰も東電や保安院は正しい報道をしているとは信じていないだろう。だから余計発表する情報に疑いを持っている。今朝も鎌田みのる氏はブログで「圧力容器や格納容器が破損していることは間違いなく、今後も長期間にわたり、放射性物質が出続ける可能性は高い。その前提にたち、避難範囲をどう決めるか、食の安全をどう確保するかを判断し、理論的になおかつ納得できるようなわかりやすい説明を繰り返す必要がある。」と書いている。
▼さらに被曝基準が引き下がられようとしている。これは鎌田氏の指摘を裏づけるもので、格納容器が破壊しているから放射能の放出量は増える一方なのだろう。このパニックに対応するため「大丈夫」とハイジャンプのバーを下へ下へと押し下げる。一昔前だったら発表する手段は新聞とラジオだったから、情報をコントロールするのはたやすかった。しかしネットの時代になると蟻の穴から漏れるように、箝口令を敷いた筈が情報は漏れてくるので、官僚たちは手を焼いている。彼らは今がチャンスとばかりこのネット規制法案を出してきたに違いない。
▼昨日ネットを見ていたら、放射能の濃度が高い地域にガイガーカウンターを取り付けた車に乗ってビデオカメラを回している映像が流れていた。人間が飼っていたペットや家畜が野良犬になったり、野生牛になりつつある。本来ならば人間と一緒に生活し、人々の心を癒し、飼い主とともに朝晩散歩をしていたに違いない。もうこいう姿はSF映画が現実化してしまっている。可愛そうで見ていられない。サイトをご紹介する気持ちにもならない。
▼日本のTVでは相変わらずACの広告が押しつけがましく流れている。しかめっ面で「それは今必要ですか?」「電話やメールを控えよう」「デマ情報に気をつけよう」あんた方にそういう事は言われたくない。大体今まで「あれを買え、これも買え」と煽って来た人たちが数週間でこういうのだから世話はない。その点アメリカクライムサスペンスのチャンネルを見ると、出演している俳優たちが自分の言葉で(多分)「心は日本の皆さんとともにあります」とか「平安な日が必ずやってくるように祈っています」と語っているので、その言葉の方が励まされてジーンとなる。
▼昨晩遅く友人から届いたメールで、ご紹介した「朝日ジャーナル」を買って読んで下さって、どのページが面白かったか具体的に教えて下さった。こういうメールをいただくと、このブログも多少お役に立っている事が分かって嬉しい。
▼きょう昼頃に166666番になります。ゲットしても記念品は出ません。夕方は仕事を一区切りつけて墨堤まで歩いて桜を写真に撮って来ようと思っている。

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April 07, 2011

学者も信頼できない、という話。

▼急ぎの仕事は先が見えてきた。明日中に一段落して土日でチェックすれば、月曜日か火曜日には納品ができるだろう。そのため都知事選の期日前投票を済ませてきた。投票所は図書館と同じビルの5階にある。図書館のエレベーターは「節電」でみんな息を切らせて階段を登っていた。投票所は5階にある。参ったなと思っていったら、投票のためにだけエレベーターを動かしてくれた。世論調査によれば威勢の良い発言をする候補者の人気だけが先行しているようだ。まあそうだろうと思う。選挙は短期決戦だから、「原発はオレが前から言ってた通りになった」というのは残念だがまったく説得力はない。
▼タレントはカネ目当てで「黒も白」と言ってみせる。学者という人達をわたしは信用していない。とくに理系は指導教官をトップにピラミッド構造になっている。助手や研究者はそのピラミッドに歯車として組み込まれる。だから自分の意思に反する研究であっても「ノー」と言ったら、その業界ではもう生きていけない。だから原発イエスという学者に東大が多いのはそのためである。同様にそれを実質的に利用、支配する官僚たちも同じような構造なっている。国会である事案の「証言」もしくは「専門家」の意見を求められたとき、「上司」の希望する発言をして出世の階段を登って行く。
1)原発を容認する御用学者一覧
2)原発御用学者一覧
▼最初の「後出しじゃんけん」の話に戻る。広島平和研究所の田中利幸教授が「日本の反核運動は原発を容認してきた」という論文を発表している。論文はかなり長いが、肝腎なのは次の部分である。(以下5行は引用)
▼日本の反核運動におけるこの奇妙な分離(核兵器反対、原発容認)には多くの理由がある。 そのひとつは、戦後日本政府が核科学を強く推進してきたことである。とりわけ米大統領ドワイト・D・アイゼンハワーが、1953年、「原子力の平和利用」計画を強調したことにより、日本政府はより強く核科学を推進するようになった。 東京の政治家の間には、科学者においても同様であるが、戦時中に日本で科学研究が無視されてきたという気持が強く共有されていた。 (引用終わり)
▼実はこれと前後して日本の平和運動の一部には「アメリカの核は汚く、ソ連の核はきれいだ」という奇妙な論理が持ちこまれ、原水禁運動は分列してしまう。先の選挙政策のなかで「自分の言ったとおりに原発事故がおきた。言っていたことは正しかった」と言う。しかしその言葉が一貫して正しかったか検証してみると、そうも言えない部分があるのだ。例えばある政党で言えば最近まで「原発は廃棄物の処理が出来ればOK」という態度を取っていた。何故かというと原子力を研究する中○的な○○○に、ある○○の影響力をもった人達が大勢いたのだ。これ以上書くとまずいので止めておく。

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April 06, 2011

一度出たら消せないCM

▼メルマガを作ってお送りしたあとは、余力は残っていない。昨日もまた300件を超える方々にブログをご覧になって頂いた。嬉しくもあるが、検索用語のトップは「原発」だから怖くもある。岡江が出演していた原発推進CM(原子力発電環境整備機構)だがかつてはYouTubeで見る事が出来たが、自分の都合で「削除」されている。渡瀬も同様に「削除」されている。「わたしは必要だと思います」と自信を持っていったのだから、いまさら頬被りして知らん顔をするのは卑怯だ。
▼しかし一度ネットに流出した画像はもう消そうと思っても消すことができない
▼原発推進のCMに出演したタレントは道義的責任を感じて欲しいというサイトは出演者を網羅しており、こんな人までいたのかと驚かされる。
▼ここには無人飛行機のカメラから撮った今まで見たこともない福島原発の破壊状況を撮影した鮮明な写真がたくさん掲載されている。NHKは30km以上離れたところから撮影したという不鮮明な映像しか放映していない。しかしこの写真を見れば福島原発はもう壊滅的な被害になっている事が分かる。
▼昨日わたしの名前を連呼するメールが届いた。わたしは選挙の候補者ではないので、「連呼」されても困る。わたしも急ぎの仕事をしているから、あまりおつきあいできない。「お急ぎの用事だったら電話を」と返信した。「わたしはこれからどうすれば良いか」「日本はどうなるか」という様な内容だった。わたしは予言者でもないのでどうすれば良いか適切なアドバイスは言えない。ただ即死する事はないので、アルコール摂取を控えて免疫力を高めておくしかない、と答える。
▼後者はまったく分からない。広瀬隆は「あと10年で日本は消滅する」といっている。わたしは予言者でも運命論者でもないので何とも云えない。ただイラク戦争に従軍したアメリカ軍兵士には、劣化ウラン弾による様々な被害がでており、5年か10年も経過すると類似した問題は出てくると思う。
▼ドイツ気象台による6日の放射能予報

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April 05, 2011

「間違った情報」を垂れ流しているのはマスメディアである。

▼夜遅くまでパソコンの画面を見つめて仕事をしていたので、少々頭が重い。本当は健康のためにはもっと早く電源を切らなければならないのだが…。本日はメルマガの締め切り日です。初めて投稿される方は文末にペンネームかハンドル名を付け加えて下さい。仕事のメールを送って一区切り付き、TVを見ていたらACのCMで野口健が「間違った情報に惑わされないないように」とフリッパーを持って言っていた。「間違った情報」をどうやって判断したらいいのだ。大体マスメディアが一番「間違った情報」を垂れ流しているのではないのか?その直後の報道番組トップニュースは「低レベルの放射能汚染された水が海に緊急に流される」というものだった。ニュースを読んでいるのは元NHKにいたトチリのZアナである。こういうニュースを読んでいて、心が痛んだり疑問を感じないのだろうか?
▼大震災直後に発行された「週刊文春」にはこんな見出しが躍っていた。「日本人の底力/原発は気にしない今日を生き抜くんだ!」日本に住んでいて海外に逃げ出せるのは、ほんの少しのお金持ちだけだ。我々は放射能に汚染された空気と水で、汚染された野菜を食べて生きていくしかないのは事実である。だが文春の見出しは「一億総懺悔」的で東電の責任は追及されない。ペットボトル入りの水が安全かといえばそうでもない。国内で生産された水は国内の水を使っているから、放射能のレベルは多少の差はあっても既に汚染されていることは間違いない。では有名なフランスのエビアンが良いかといえば、フランスはご存知の様に原発大国だから分からない。
▼こういう状態になってくると人間の本質が見えてくる。一例が独自の国際問題評論のサイトで有料メルマガを発行している。T氏は最近ご自身のサイトで原発とその汚染を許容できる範囲だと書いている。あるサイトでは「Tはよほどお金に困ってやったのだろう」と書かれていた。一見リベラル風を装っていても、こういう時に化けの皮が剥がれてしまう。食うに困ってもこういう事はやりたくない。今の快適な生活水準を落とすまいというところから、洋服のボタンの掛け違いが始まって、元には引き戻せなくなる。
▼もう一つ福島原発から2週間もたってから2名の作業員が死体で発見された話だ。これは社長が「痛恨の極み」と言っただけで、その後なぜ2週間も放置されていたのか。どこの新聞社も追求していない。東電は大体毎日点呼も取らないような会社だったのか?実は東電の派遣労働者の問題をずっと告発し続けていた人のブログがプロバイダーによって強制閉鎖されるという事件が起きていた。それは「飄(つむじ風)」というブログだった。これには「原発ジプシー」という人たちがどのように集められて放射能に対する防具もないまま危険な作業に携わっているかその実態がわかる。
▼もう一つ日本の気象協会は正しい天気予報を出していない。ドイツの気象台では、毎日福島原発の放射法汚染が日本にどのように広がっていくか地図で示している。この予報図を30秒ほど見ると日本は屋久島も含めてもう安全な水など無いことがお分かりになる。

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April 04, 2011

的中した辺見庸の「予言」。

▼「節電」が「美学」であるような風潮が広まっているので、昨日の続き書く。この「風潮」は考えて見ると、戦前街頭に「国防婦人会」のタスキを掛け、「贅沢は敵」とばかりパーマネントやスカート姿の人たちをやり玉にあげ、「千人針」を強要していた姿とダブって見えてくる。戦前は「日本に石油を断つ米英はとんでもない」という風潮を拡げておいて、「真珠湾攻撃」をする。その結果「戦果」はマスメディアに持ち上げられ、その「世論操作」で「日本国民はひとつ」と舞い上がってしまった。これは日清戦争以来一貫しているスタンスだ。
▼3月26日の「愛川欣也パックイン・ジャーナル」で田岡氏は原発を石油に戻せば良いかというが、地球の歴史はイラク戦争まで一貫して「石油の争奪の歴史であった」と喝破したが、まさにその通りである。田岡のその後の論理の展開は大いに怪しかったが、要するに東電は原発の利権で動く会社になってしまった。原子炉を点検するために1日停止するだけで1億円の減収(借金を返さなければならない)になる。そのため「点検」期間を短くするか、手抜きをしなければならなかった。エネルギーの転換に関しては2日の金子勝「ニュースにだまされるな!」が詳しかった。さらに「放射能障害」とその対策に関しても、崎山元放医研主任研究官が登場して詳しく説明した。政府は現状を最悪のシナリオを説明しないて小出しに「うまく行かなかったので次の手」、「司令室に電気が点灯した」を発表する。ちなみに記者会見に登場する保安院の西山英彦は原子力の専門家でもなく、他省庁からたまたま出向して今の地位にいるだけだ。
▼「恐怖」があまり伝わって来ないのはメディアによって「死体の写真は載せない」という暗黙か決められた約束ごとがあるからだ。わたしはブログをお読みになっている皆さんに「恐怖心」を煽らないように心がけている。「最悪」とは原子炉の「溶融」が始まったとすれば最悪どのようになるのか。放射能で汚染された水はどのように広がるのか。「強制的」に「危険地域」から移転させられて人は最大でいつ頃、ふる里に戻れるのか?であろう。
Asaja_2
▼昨日書店に行っていま密かに話題になっている「朝日ジャーナル/日本破壊計画」を買って来た。3月19日発行だから、決して「大震災」を予想して発行されたものではない。辺見庸の「標なき終わりへの未来論/パノティコンからのながめ、生きのびることと死ぬこと」という巻頭にある、8ページのエッセイを読みたかったからだ。その中で辺見はいう「ひじょうに大きな原発事故があるだろう。労働組合はけんめいに労働者をうらぎりつづけるだろう。おおくの新聞社、テレビ局は倒産するだろう。生き残ったテレビ局はそれでもバカ番組をつくりつづけるだろう」
▼大地震で2週間ほどバカ番組は自粛されていたが、また復活しているのはご承知の通りである。「朝日ジャーナル」は500円だから買って読んで見る価値は十分にある。

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April 03, 2011

「ニッポンはひとつ」なんてCMはファッショだ。

▼3月の後半はヒマだったのが、先週から怒涛のようにやるべき仕事が押し寄せて来た。それで土日も仕事をしないと、納期に間に合わない。昨日は昼に一本納品して仕事を続行している。せっかく「ANA&OTTO」が届いたが見る時間がない。
▼TVでは「日本は一つ」、「無駄は止めよう」、「必要のない電話やメールは止めよう」、「買い溜めを止めよう」というACの広告が溢れかえっている。しかし原発事故を飛躍的に拡げた東電にたいする「抗議」は一言も触れていない。それを「節電」という手法にすり替えてしまっている。昨日の朝日のように「東電に抗議と嫌がらせが集中している」と書き立てる。大体「抗議」と「嫌がらせ」は別ものであるはずだが、それを一緒にしている。ツイッターをみても「東電がちゃんとした対応をしていれば、そうならなかったはずだ」という内容が多い。
▼それに「ヤシマ作戦」を美化する傾向である。やっている人の努力に水を差すつもりはない。しかし個人の零細企業に「節電」を呼びかける「ポスター」を配ってどうなるものでもない。千葉でいえば中央区富士見にある千葉支社に申し入れにいかないと意味はない。それにどこが大電力を使っているかは税金の納入額で分かる。千葉で云えばおそらくJEFあたりなのだから、その大口契約者に「要請」にいかないと東電は胸をなで下ろし、ほくそ笑むだけになる。
▼ロイターで「原発の是非」を巡ってネット投票をしているので参加していただきたい。右の「ロイターオンライン調査」です。
▼原子力安全委員会委員武田邦彦中部大学教授原子力安全・保安院の無責任さを暴露!(関東では未放送)
▼昨晩たまたまWOWOWを見ていたら「CSIマイアミ、シリーズ8/殺しのメッセージ」を放送していた。これは1月にコンチネンタル航空の南米路線の機内で放送されてたのと同じ話だった。
▼土日は疲れているのでこの辺で終わり。

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April 02, 2011

本当に「電力不足」なのだろうか?

▼朝日の朝刊に「東電に抗議が殺到している」という記事が出ていた。社長はじめ誰も原発事故で謝っていないから当然である。電話がパンク寸前だとか、役員の住所がネットに出回っているとも書いている。さて本日の思考は「本当に東電が言う様な電力不足なのか?」だ。わたしは電力の専門家ではない。しかし「不足」という話はかなり胡散臭いと思う。というのは電力消費のピークは6年ほど前で今はずっと減少傾向にある。先週の3月25日号の「週刊金曜日」では自販機をストップさせれば100万kwを節約できるという計算がある。東電がいう不足電力は現在より数百万kwだと言っているが、それが停止されている形跡はまったくない。
▼このところ仕事が忙しくでTVを録画しても1週間ほどしないと見る時間が取れない。ようやくNHKクローズアップ現代で29日に放映された「いま、私たちにできること
~“ソーシャルメディア”支援~」を見る事が出来た。前半はたしかツイッターやSNSを使った被災地の地図情報や避難所、生活関連の場所ネットで構築した話はよかった。それもネットの繋がりだから全国の人たちが力を合わせている。ところがである。後半は東電が「計画停電をする」と発表したのを受けて彼らは「ヤシマ作戦」というのを始める。その言われはこちらをご覧いただきたい。ネットで「節電」のポスターを作って、各地の賛同者が商店街を回って節電を呼びかけるのだ。こうなるともう戦前の「欲しがりません。勝つまでは」と余り変わりなく見える。しかも戦前は政府がかけ声を掛け、上記スローガンはその後「暮らしの手帖」編集長をやっていた花森安治に作らせた。この「節電」という東電擁護作戦は、たった1週間もかからずに全国を席巻してしまう。確か悪い事ではないが、向けるべき矛先が間違ってしまっている。
▼巷では大連立構想の話も具体化しているし、官民一体で「節電」「節約」を「スマップ」やジャニーズ事務所を使って「日本の力を信じている」と訳の分からない言葉で訴える。そのくせ緊急の必要がある「原発即時停止」という文言は一切削除されてしまっているが、もうこうなるとファッショに近い。
▼さて現実の数字だが、2003年に東電は17基の原発を止めたた。だがその時ですら「停電」は起きていない。その時、夏のピーク時の電力需要予測は6450万kwだった。だが今年のあの暑い夏のピークは時の需要は5700万kwで済んでいる。もちろんわたしは小まめに電気を消して節電に協力している。だが「計画停電」の裏側には「だから原発が必要なんだよ」という東電の思惑が絡んでいるように思えてならない。もし真夏の電力が足りないならば、真夏の1ヶ月間はフランスの様に日本国はバカンスにしてしまった方が、消費も増えて経済に良い影響を与えると思う。

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April 01, 2011

ルモンド「東電の罪と原子力ロビー」

▼朝刊を見て驚いたのは、原発で復旧作業に当たっている作業員に「放射線の線量計」を持たされていなかったという記事だ。これも「東電社員」とは一切書かれていないので、「協力会社」の皆さんなのだろう。大体3週間も線量計を持たせないという思考自体がおかしい。記事は「作業員が不安を訴えた」ので分かったという。東電とうい大会社が「協力会社」という「下請け」の命を何とも思っていないという実態が、図らずも露呈した。通常5千個用意されているものが、震災で失ったりして180個を使い回していたとある。しかし線量計は個人が所持するものが、作業量によって放射能の数値が積算される仕組みになっていた筈だから、他人の物を借りても意味はない。
▼昨日の週刊誌の見出しを見ていたら「左翼政権の時ばかりなぜ大地震がある」という物があった。阪神大震災が村山内閣で、今回が民主党の菅内閣だとしている。しかし村山は自社連立内閣で、このとき村山は「自衛隊」を認知している。菅内閣は沖縄の基地移転問題一つ見ても、アメリカの言いなりでどこが「左翼」なのかさっぱり分からない。主要閣僚をしていた、あるいはしている人物も「松下政経塾」の卒業者が多い。メンバーを見ても「左翼」との接点はまったく見られない。こういう「大地震」=「左翼政権」というのは被災地で流布されている「暴動が起きている」、「外国人による婦女暴行事件」というたぐいの「デマ」と同一である。
▼昨日TVを見ていたが、東電は相変わらず「ご迷惑を」というだけで、原発事故の責任には一切ふれていない。ACのCMを見ていたら随分変更されていた、テリー伊藤は「買いすぎは止めよう」とは言っているが「自分だけ買うのを止めて被災地に物資を送ろう」とは言わせない。結局のところ東電の利権というのは、先日書いた世界的な原発コングロマリットの上に成り立っているわけだ。だから世界中から応援に駆けつける。その主たる理由は日本や東電がダメージを受けすぎて再起不能になったら、投資したカネを取り戻せなくなるからなのだ。
▼ルモンドの報道 「東電の罪」と「原子力ロビー」これをお読みになると、その世界的な根深い結びつきが分かる。そして福島原発がなぜ作業員の「被曝」が多いかも…。
▼昨日ご紹介したスカイツリーツアーは浅草橋集合。地下鉄で(「琴欧洲」に偶然会った)浅草にでる。→浅草寺参拝→墨堤→桜橋(通称X橋)→長命寺で桜餅を食しお茶を飲む→業平橋→東武橋→「おしなり君ショップ」→京成橋で記念写真→錦糸町まで徒歩。全て約3時間で6キロほどでした。案内や説明をご希望の方はご連絡下さい。ご一緒に歩く時間はありませんが、地図をPDFでお送りします。
▼今朝NHKでポトマック川の桜が写っていた。やはり提灯やぼんぼりが無い、桜並木を散策するのが一番良いと思う。

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