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April 13, 2011

NHKETV「岩手被災前後の医療問題」を見る

▼知人が札幌に里帰りして羽田上空に帰ってきたとき、東京上空が暗いので驚いたと言っていた。先週の「パックイン・ジャーナル」でも愛川欣也は「暗いのにも慣れた」と言っていた。わたしが歩いている外国の夜景もかなり暗い。1番暗かったのはカンボジア上空で、隣のホーチミン市上空とは月とスッポン。1月に行ったブエノスアイレスも、夜はビルの陰影がうっすらと見えるくらいだった。朝日朝刊でも「デパートのモノが売れない。「ビールが売れない」「浅草でも観光客が来ない」とあるが、右肩上がりの経済発展が永遠に続くはずはないのだ。右肩で上がれば地球上のパイは同じなのだから、どこかで左下がりになっていた。それが「発展途上国」であった。日本はその犠牲の上に砂上の楼閣を築いていた。近隣でそれが顕著に表れているのが浦安市だ。
▼浦安は市の面積の4分の3埋め立て地だと思う。全国でも図書館が充実して有名だった。それができたのも、あのディスニーランドの税金である筈だ。ところがこのディズニーシーはまだ休園中である。わたしはテーマパークが嫌いで、まだ行ったことはない。この砂上楼閣ショーを見るため、リピーターも含め全国各地からお客さんがワンサと集まり、その経営手法は高く評価されていた。
▼ところが大地震で液状化が埋め立て地全域に広がってしまった。一例がマンホールが郵便ポストの様に地上に持ち上がってしまう。一斉地方選挙もできない有り様だ。昨夕のNHKでも家が傾いてしまって、診断したら改修に700万円かかると言われた。ローンの支払いもあるので、どうしていいか分からないと答えている人がいた。浦安などは岩手に較べればまだ良い方かも知れない。
▼NHK10日「ETV特集」は岩手県がかかえている被災前後の医療問題を取り上げていた。岩手の医療崩壊は、岩手だけの問題ではなく、日本各地で起きている。医療崩壊の原因として、医師不足による過度の超過勤務、医療費抑政策で病院経営の悪化など様々な理由がある。各地で医療崩壊が起きているなかでも、岩手県もその危機に直面している地域でった。今回登場する岩手県立宮古病院は、今までも限られたスタッフでぎりぎりの運営をしていた。
▼これ以上患者が増えたり、辞表を出している医師がいるなか、これスタッフが欠けたらという病院は成り立たないという瀬戸際で大震災が発生した。宮古病院では今までもいる患者の外に、地震で機能しなくなった隣町の病院からの入院患者の受け入れをしなければならない。次々に運び込まれる被災者らの対応に追われる。医療関係者ですら自分の家族の安否を確かめる手段失っている。家が車を失ったまま病院に寝泊まりする医師や看護師さん。
▼ベッドもなくて長いすに寝かされた患者、スタッフも患者も過酷な環境の中で被災者を救おうと必死に動き回る。燃料のないので手術を予定していた患者も、緊急でない人は後回しにする。入院患者は重い怪我をした人を優先して入院させるため、老健施設か在宅に切り替えてもらう。病院は倒壊こそしなかったが、病院にはカルテなどが散らばり病室もベッドもなく、家がなくなった医療関係者は床の毛布にくるまって仮眠をとる。雪がちらつき物資や機材がないところで患者を救う人達の姿から、ち人命救助活動など、被災地医療の現状を訴えるドキュメンタリーだった。全国平均で見る人口1万人あたりの平均の医師数は20・6人くらいだが、被災地のそれは5人と極めて低い。
▼岩手県は県立6医療施設の無床化しようとしている。09年その案をめぐり、夜通しの審議となった県議会で、達増知事は計4回、居並ぶ議員らに向かって本会議場のじゅうたんに額を付けた。達増(たっそ)知事とはその輝かしい経歴で小沢一郎の側近だった人物である。NHKでも土下座
岩手県知事、議会で土下座 投稿者 の画像が流れたが土下座をする前にもっとやるべき事があると思う。県民の命を守れない知事など県民の風上にもおけない、と思うのだが…。また今回も再選されている。

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