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May 31, 2011

クエが大事か、人間が大事なのか?

Nikkei
(30日の日経朝刊)
▼昨日の朝日夕刊の社会面トップ記事を見て腰がぬけるほど驚いた。「浜岡原発の余熱でクエを養殖しているが、原発が停止になると飼育ができなくなるので困る」という漁業関係者の声が大々的に出ているからだ。この記者は福島原発で爆発事故がおきて何がおきているか理解していないのではないか?人間から動物まで被曝して、算定できないほどの原発被害が生じている。クエは食わなくても人間は死なない。しかし原発の放射能は人間や動物を確実に死に至らしめる。こういう記事は中部電力の世論操作の方法としてリークされたのだと思う。
▼おりしも昨日の日経の朝刊によれば世論調査で「原発事故の終息に向けて何も進んでいないという」意見が74%にも上っている。昨日も書いたが東電の発表はいずれも「希望的観測」で汚水は溢れ、循環冷却システムができるのはいつになるかまったくメドが立たない。京大の小出氏は「海水を使った循環冷却システムなど実現不可能だ」と言い切っている。1週間前の衆議院の参考人招致の1人として登場した神戸大の石橋克彦氏は、親戚の知り合いだというので昨晩、借りて来た本を一冊読んだ。それによれば奥陸奥でかつて38mの津波が来たという記録があるという。(31日の朝刊によれば今回宮古では40mの津波が観測されたとされている)原発の側に防潮堤を作っても50mくらいのモノを作らなければ意味がないという事になる。それどころか原発そのものが地震で壊れてしまっているのだから、最早「想定外」などという言い訳はできなくなる。
▼さてきょう衆議院法務委員会で与野党合意で「強行採決」される予定の法務省起案の「コンピューター監視法案」(法案名「情報処理の高度化等に対処するための刑法等の一部を改正する法律」)が採決されそうだ。このことはどこの新聞にも一行も掲載されていない。これは現代版「治安維持法」とも言われる内容で、コンピュータウイルスを作ったもの。「わいせつ物」の定義の拡大。これらを刑事罰にするという内容なのだ。それらが令状なしの「保全要請」ができるとされる。どさくさに紛れてなぜ「ネット犯罪に刑事罰」なのだ。今朝も城東警察署の警官が女子高生のスカートの中を撮影したとして逮捕されたと報道されている。こういう事件が刑事罰が適当なのだ。おそらくネットでの政府批判が高まっているので、それを規制して黙らせるために「刑事罰」を新しく適用しようというのだろう。もし与野党一致でこの法案が成立したら、わたしはもう政党というモノを、一切信頼できなくなる。共謀罪新設に反対するネット署名はこちら。
▼土曜日の「愛川欣也パックイン・ジャーナル」も結構面白かった。3人の出席者(愛川欣也、早野透、二木啓孝)が不破哲三の「原発」に関する論文を高く評価できると言っていた。さらに世論調査の方法に関して愛川はずっと異論を唱えている。NHKで頻繁に出てくる「RDD方式」というものはコンピュータ抽出方式で質問もコンピュータが行う。わたしのところにも世論調査ではないが、市場調査の同様のアンケートは来るが全部コンピュータだと分かる切ってしまう。それに今時の若者は固定電話を持っておらず携帯だけなので、その調査はあまり当てにならない。正確をきするのなら対面聞き取り調査が良いという事だった。紙数が尽きたので「ムッソリーニを愛した女」の続きは明日をお待ちいただきたい。

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May 30, 2011

◇「愛の勝利を/ムッソリーニを愛した女」を見る。

▼午前中は管理組合の会議で午後から夜にかけては仕事の一日になった。大規模修繕とか地震があってもドアが壊れない補強工事の方法などが討議される。機動隊のジュラルミン楯を圧縮した技術を使って、シールでドア枠を補強する方法があるのだという。実演も可能だという。今度火災訓練の時にやってみてもらおうという話になる。夜の校正は今週は4ページもあるので、かなり消耗する。さて福島原発終息の道は相変わらず見えてこない。東電は9ヶ月で終息させる、と言っていた。しかし放射能の放出量はまったく減らない。作業も原子炉の近くまで近づくことすらできない。
▼専門家の意見では封じ込めする終息までに、少なくとも9年かかると言っている。東電や政府の言っていることはまるで日替わり。時間帯で「放水を止めた」「止めない」、「すぐに危険はないと言った」「言わない」とまるで猫の目のようにクルクル変わっている。まさか9年間も地方に逃げていることなのできない。いま私たちに出来る事は、当該の組織に圧力をかけて、終息までの時間を1年、1時間でも短縮するよう、具体的に動くようにさせる事だと思う。
◇「愛の勝利を/ムッソリーニを愛した女」ヒトラーにエバ・ブラウンという愛人がいたことは広く知られている。だがブラウンも決して新聞や記録映画に残ることはなく、影の女として生きた。実はムッソリーニにもイーダという愛人がいた、という事をこの映画で知った。映画はまず1900年代の初頭、ムッソリーニが「社会主義者」として頭角を現すところから紹介する。非戦であるはずの社会主義者だが、第一次世界大戦で「ウジ虫どもを片付けろ」としてオーストリアに宣戦を布告する。わたしは愛憎劇としてよりもイタリアの歴史とムッソリーニに興味があった。
▼ムッソリーニはこのとき自分の主張を国民に知らせるために、機関紙の発行を思いつく。その頃彼は妻子がいるのにイーダの元に走ってしまう。まぁ、ああいうシチエーションだったら、男として参ってしまうだろうな、と映画は思わせる。ムッソリーニが資金に困っていると感じたイーダは私財を全部投げ打って彼に「使って頂戴」と差し出す。彼は「そんなのダメだよ」と言いながら「借用書」を書く。
▼彼はやがて党首から首相の道を歩き始める。あるときイーダが「大事な話があるの」というので聞くと「出来たの」と耳元で囁く。驚いた彼は仕方なくか、喜んでかとにかく教会婚を挙式する。イタリアには民事婚と教会婚があるようだ。そのとき教会はイーダにサイン入りの婚姻証明書を発行するが、これが問題となる。総統は清廉潔白で妻はあくまでも1人でなくては示しがつかない。イーダは当然ながら妻の存在が憎くて仕方ない。総統の側近が取った方法とはイーダを隔離してしまう事だった。それも精神病院に。当然1人息子も叔父が面倒をみるという前提で寄宿舎に隔離され、離れ離れにされる。
▼イーダは自分こそがムッソリーニ正式な妻であるとローマ法王や、イタリア皇帝に手紙を書き続ける。そして息子に会いたいと叫ぶがすべて無視される。(明日に続く)

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May 29, 2011

俳優よりもまず自分自身の心配をしたほうがよい。

Demo
28日に行われた渋谷の反原発デモの様子。
▼昨日は俳優のY太○という検索用語でアクセスが午後から急増した。それから名前を入れるのは止めた。Yも事務所に電話が殺到して仕事にならないので、事務所を辞めたとツイッターで書いていた。26日のブログでご紹介した「東京都内各地の放射線測定結果」をご覧になれば、首都圏でも安全に子供を産み、育てられる数値は超えている。俳優の動向を詮索をするより原発を作ったメーカーや、電力会社それに原子力保安院にに抗議メールや電話をした方が、自分と世の中のためになる。NHKで放送された「ネットワークで作る放射能汚染地図」という番組を見て「良い番組だった」とノーテンキな事をいう人がいる。しかし今は黙ってテレビを見ている場合ではなくなってきている。昨日も渋谷で原発反対のデモをしている人たちがいたが、このような行動に参加するのも一つの方法である
▼おお今朝のNHK8時半からジョン・カビラが司会をしている「サキどり倶楽部」という番組では墨田区の天水と、バングラデッシュの雨水収集装置の事を放送していた。これぞわたしは一月前に取材して新聞記事にしたものと同じだ。わたしが会った人はバングラデッシュに行っていて出演していなかった。
▼今朝の驚くべきニュース。1)福島第1原発:東電社長、地震当日は夫人同伴で奈良観光ツイッターの部分を見るとみんなの怒りが書かれている。
2)シラスからも暫定基準値以上の放射性物質
3)魚を骨ごと食べたときに、心配なのはセシウム。政府が国際機関に提出している魚の検体は魚の頭、内臓、それに骨を除くというインチキな方法だ。つまりこれ以外のところを食べている分には多少マシだということになろう。
▼昨日見た映画「ムッソリーニの愛人」を書こうと思ったが時間がなくなった。日曜日はこれから会議があるので以上。

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May 28, 2011

◇「100,000年後の安全」(2)です。

▼昨日夕方から某所で会議があった。部屋に入ったのは午後4時半でまだ室内灯は点灯していなかった。一番高齢の方が「電気がついていない」とおっしゃって腰を上げたので、わたしは「おそらく節電でしょう」と答えると「そうですか?」と、彼は腰を下ろした。30分ほど会議を続行していると、さすがに書類の文字が見えなくなってきた。わたしは「次回から各自ロウソクを持参しましょう」という。会議の責任者は、「ああ」と立ち上がってスイッチを入れてくれた。単にスイッチを入れ忘れただけだったのだ。1週間前の金曜日の夜、男3人で飲み過ぎてその後3日ほど具合が悪かった。昨晩はみなさん飲まずに解散した。
▼最近の我が家にかかってきた売り込み電話。1)ソフトバンクの会社から「携帯」の売り込みがあった。わたしは全国を移動するから繋がらない会社は使えない、と断る。2)鹿児島の温泉という会社から、「健康に良い水を年間契約するとお安くお届けする」と電話があった。わたしは水道水で充分間に合っていますと答えた。3)ケーブルTV会社からネットや電話も当社に切り替えてくれ、さらに有料チャンネルの契約を増やしてくれと言う。わたしは光ファイバーの単独回線を引いて1k以上出ているので、必要ない。映画は映画館でしか見ないので有料チャンネルはこれ以上いらない、と答えた。
▼山○太○の話。その後ネットで分かった事は、○本が出演を予定していた番組とは「東○日○劇場」だという事がわかった。山○は「関係者に迷惑がかかるといけない」と、発表をしなかったが、分かったことだ。しかし、よりによって「東芝」が絡んでいたとは宜なるかなである。
▼本日のアクセスは検索用語で「山○太○」が急増しています。わたしは、このブログで芸能ネタを書いているのではありません。「原発即時廃炉」を訴えているのです。興味本位の検索しにくくするため、名前は○にしました。せっかくこのページにアクセスして下さるのでしたら、原発容認CMに出た俳優に抗議メールでも送って下さい。
▼◇「100,000年後の安全」(2)この映画を作ったのはマイケル・マドセン監督だ。アメリカの俳優で「レザボア・ドッグス」で出てきたギャング役が似合う俳優がいるが、彼とは別人である。監督は一章ごとにマッチを擦ってその炎が消えるまでの1分ほどの間に、テーマを喋って「どうするか?」と観客に突きつける。ここには地底500mに世界初の高レベル放射性廃棄物の永久地層処分場の建設がある。これはフィンランド政府が決定したことだ。固い岩盤を削って作られた地下都市のようなところにカメラは入る。この巨大な保管システムはあと50年後に完成し、放射能が無害になる10万年間保持されるように設計されている。
▼そして廃棄物が一定量に達すると施設は封鎖され、二度と開けられるない。しかし、現在の人間は1万年前の石で出来た矢じりを持った原始人とさえ、言語が異なるからコミュニケーションはできない。それに戦争が起きたら、その施設はまっさきに攻撃されるだろう。10万年後どころか、100年もたったらフィンランドに生まれて来た人々に、この「核廃棄物」が危険であると警告できる方法はあるだろうか。そのマニュアルは国立文書館のようなところに保存されると言う。しかし紙媒体はそれほど長持ちするのだろうか?もしかしたら100年後に生まれて来た人たちはそれを「自分たちに残してくれた遺跡や墓、あるいは宝物」として残してくれたものではないか、と思うかもしれない。
▼それに今のフィンランド語が10万年後に通用するのか?頑強な施設を作ったがそれが「危険物」だと認識してくれるのだろうか。疑問を出したら延々と限りなく続いて行く。地下都市にはまるでフリッツ・ラング「メトロポリタン」を思わせるような神秘的な映像美の世界が広がる。

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May 27, 2011

◇「100,000年後の安全」を見る。

▼読者の皆様はお元気でありましょうか?毎日気温の上下が激しくて身体が付いていきません。先週の土日は短パン半袖でしたが、翌日は寒くてタイツを着用していました。このブログも様々なひとたちに支えられています。先日このブログでご紹介した「四月の涙」を遠くからわざわざ鑑賞にいらっしゃるという方からメールをいただき、恐縮しています。またあるポータルサイトに、このブログを貼って下さっている方もいらっしゃいます。何もおっしゃらないでして下さっています。ほんとうにありがとうございます。きょうもまた張り切って書かねばという気持ちになります。今朝のツイッターで見つけた東京都内各地の放射線測定結果。これで見ると茨城、千葉県境の数値が高い事が分かる。
▼昨日の山○太○氏のことはあちこちで話題になりつつあります。はっきり言えばこういう兵糧攻めは昔から現在にいたるまで沢山ありました。わたしの人生のかなりの部分もまた同じような事の連続でした。歌舞伎に籠釣瓶花街酔醒という演目があります。江戸の新吉原にやってきた佐野の絹商人次郎左右衛門。吉原で一番人気の花魁兵庫屋八つ橋の行列に出会い呆気にとられます。次郎左右衛門はカネさえ払えば八つ橋は自分の言う事を聞いてくれると勘違いして、廓に通い詰めます。歌舞伎では八つ橋の取り巻きがそのように仕向けるすじになっています。これとはちょっと違いますが、電力会社と広告代理店の山○太○に対する圧力は、「カネさえ出せば花魁が自分の思い通りになる」という発想は、この時代と何も変わっていないようです。
◇「100,000年後の安全」フィンランドは先日ご紹介した「4月の涙」のように歴史的にずっとロシアやソ連の侵略を受けていた。それは真冬でも港が凍らない魅力があったのではないかと思われる。いやきょうのテーマはそれではない。フィンランドは燃料をいまソ連に全面的に依存している。もしもソ連が原油を止めたらフィンランドの人たちは凍死してしまうのだ。それで目をつけたのが原子力発電であった。使い終わった原子力燃料は日本のようにフランスで再処理して、取り出したプルトニウムを高速増殖炉で燃料として使う方式があります。しかしこの方式は世界でどこも成功していませし、そのメドもたっていません。それにしても使い終わった燃料棒はガラスと混ぜてステンレス容器に入れて「ガラス固化体」に加工し、30年から50年間専用の施設で冷却して、地下の深いところに埋める「地層処分」方式があります。
▼フィンランドが取ったのは後者の方です。ヘルシンキから250kmほど離れた山奥の地下500mの岩盤の固いところにその施設は建設中です。建設が終わるのはあと50年後です。フィンランドの人たちはプルトニウムが無害になる10万年後を考えてこの地下施設を建設しています。果たして10万年後までこの施設があるのか?あること、危険であることをどうやって後世の人に伝えていったらいいのか誰にも分かりません。(明日に続く予定)渋谷アップリンクシアターで上映中、

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May 26, 2011

俳優山○太○にかけられた「圧力」とは。

▼山○太○という俳優がいる。NHKTV版の「クライマーズ・ハイ」にも登場していたし、彼は3年ほど前に旅番組で「I am actor & sometimes taveler」と外国人を前に自己紹介をしていた。さいきん山本は彼自身のツイッターで書いているが、「反原発」の運動に積極的に関わっている。先日の福島県の母親たちが「子どもに20ミリシベールト」の被曝もOKと認めた事で文科省に押し寄せたときも抗議活動の一員として参加していた。ところが今朝の山本のツイッターによれば「今日、マネージャーからmailがあった。『7月8月に予定されていたドラマですが、原発発言が問題になっており、なくなりました。』だって。」当然激励メールをツイッターで送った。
▼電力会社と某大手広告代理店は反原発発言をする著名人や俳優を切って切りまくっている。一方「容認俳優」たちは「反省」の一言もなく、出演し続けている。「週刊金曜日」のアンケートで、「真意」を聞くため渡瀬恒彦にコンタクトを取ろうしたら「京都に撮影に行っていて連絡が取れない」という返事が事務所から返って来た、と書かれている。今時携帯を持っていない俳優はいないだろう。それに宿舎だって事務所が知らない筈はない。ところが今JRの駅付近に行って見ると渡瀬の「おみやさん」というポスターが大々的に貼られている。
▼先日取材で東葛地域の某市長さんお目にかかったとき、「柏の東大グランドなど高レベルの放射能の数値が出て風評被害が心配だ」とおっしゃっていた。それを受けたのかどうか、昨日から松戸市が市独自で放射能の値を計測して市のホームページで公開を始めた。それによれば24日の数値は松戸中央公園で0.462マイクロシーベルトだ。ところが毎日NHKで報道されている。千葉県県環境研究センター(市原市岩崎西1-8-8)の測定結果大気環境の空間放射線量は5月25日16時で0.045となっている。常識的に福島に近い市原市がこの数値であることは疑問である。しかも地上何メートルで計測されたかも明らかになっていない。
▼IAEAがおそまきながら福島原発の実態調査にやってきたと、メディアは報道している。しかしその聞き取り先の一番最初が原子力保安院だというので開いた口が塞がらがない。最初に福島原が事故を起こしたとき「原発がメルトダウンしている可能性が高い」と記者会見で発表した人物を即座に更迭して、西山を据え付けた。おそらく日本のみなさんが一番信頼していないのが保安院であろう。大体IAEAとはアメリカ主導の組織なのだ。そして各国で核廃棄物でプルトニウムの原料を保管していないかチェックする機関だ。つまり核兵器をアメリカに内緒で作っていないか監視するためにある。そんなところに調査を依頼しても出てくる答えは「安全」というに決まっている。
▼今朝の検索用語ではNHKで放送された「ネットワーク放射能汚染地図」という言葉に「東京」という言葉が加わっている。そんなの東京都がやる筈がない。調べたければご自分で測定器を買って友だちとネットワークを作ってやるしかない。しかし測定器は安くても8万円以上で売り切れ。自作したくても秋葉原の秋月無線では、部品も手に入らない。しかも測定器は今は30万円台でも待たされる。あとはこのブログを読んでいるみなさんが地元の自治体に「測定するよう」大勢で圧力をかけて調べて貰うことだ。安全な情報はネットで無料では手に入らない。まず読んでいるあなたが行動することだ。

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May 25, 2011

◇「ブラック・スワン」を見る。

▼昨日のニュースで面白かったのは、「カナダ産の蜂蜜を北海道産」と偽って販売していた業者が逮捕されたことだ。今時日本国内産の食材は放射能汚染が心配で仕方ないのだから、カナダの方が遥かに安全だと思う。この際はっきり「カナダ産」と言って売った方がいい。もっとも先日のニュースを見ていたら、首都のトロント近郊にはボロの原発が10基も並んでいた。棟屋に覆われていないから格納容器がボロ丸出しで結構怖かった。
▼アルゼンチンで買って来たマテ茶は毎日飲んでいるので半分になった。これを飲んでいるのは深い意味があるわけではない。単にゲバラが好きだったマテ茶はどんな味がするのかと思って試しているだけだ。花粉症に効くとかいろいろ言われているが、効能は分からない。しかし今や日本の緑茶はかなり危険なことになってしまった。もう鹿児島か、沖縄のさんぴん茶を飲むしかなさそうだ。マテ茶は国内でも手に入るが、終わったら今度はウーロン茶に切り替えようと思っている。
▼1週間前に取材した原稿はどうやら書き上げた。建設問題はわたしの専門分野からかなり外れているので、書くのに苦労した。3回書き直し、結局インタビュー記事を中心に原稿再構成したら夜になってた。原稿を書き始めたら雨が猛烈に強く降ってきたので、クリニックに行くチャンスだと思って駆けつける。雨が強いとお年よりが来にくいので、あまり順番待ちしなくても済むのだ。薬はあと1週間あるが、無理しても行って正解で全て終わらせるのに1時間だった。原発はきょうはお休みして映画の締めきりにあわせる。
◇「ブラック・スワン」アカデミー賞とはアメリカのハリウッドという一地域のたんなるフェスティバルだ。ところが日本はハリウッドに密着しているので、優秀賞を見なければアホみたいな宣伝をするので、だまされた客は映画館にせっせと足を運ぶ。しかし1年前2年前の優秀賞は何か?と問われて答えられる人は少ない。昔と違って内容よりも「ハリウッドが売ろう」という作品だけが選ばれている結果である。授賞式のバ○騒ぎを中継する放送局に最近ではNHKも加わっている。
▼映画は当たり前の事ながらチャイコフスキーの「白鳥の湖」の話である。4月にご紹介した「神々と男たち」の中でも聖職者たちが最後の晩餐で聴く曲もこれだった。曲の説明を若干すると魔法をかけられたオデット(白鳥)が王子に救われ人間に戻る方法を教わる。この後悪魔の娘オディール扮する黒鳥が出てきて、王子を誘惑する。王子は彼女を花嫁として選ぶが、実はそれは悪魔が魔法を使ってオデットのように似せていただけの者であった。その様子を見ていたオデットは、王子の偽りを白鳥達に伝えるため湖へ走り去る。悪魔に騙されたことに気づいた王子は嘆き、急いでオデットのもとへ向かう。
▼主人公ニナ(ナタリー・ポートマン)は、ニューヨークのあるバレエ団に所属し、バレリーナとして人生の全てをバレエに捧げる日々を送っている。ニナの母親は元ダンサーで自分が果たせなかった夢を娘にかけている。今は絵を描いて暮らしているが自分の夢を実現する手段として異常なほどの愛情をニナに注いでいる。
▼今度「白鳥の湖」が上演されるというのでオーディションに受かり、毎日朝から晩まで猛レッスンを繰り返している。しかしレッスンを指導するバレエ団のフランス人監督トマス(ヴァンサン・カッセル)は彼女が黒鳥になって男を誘惑する場面が不満だという。母親に育てられたニナは几帳面な性格を打ち破ることができなかった。それに今までのプリマドンナ(ウィノナ・ライダー)はもう歳だからと契約が解除されると重圧がニナにかかってくる。とにかくレッスンで何とかカバーしようとするが、うまくいかない。トマスからは「君は男を知らないのじゃないか」とさえいわれる。
▼さらに友人リリーが彼女の座を狙っているように見えてくる。しかもリリーは男を誘惑するのは得意でトマスとも深い関係があるように思える。ある夜リリーが「飲もう」と深夜にアパートに押しかける。母親が引き留めるのを振り切って明け方まで始めて飲み耽る。しかし気づいたのは、レッスンが始まる正午近くだった。母親に「なぜ起こしてくれなかったの」と悪態をついて出かける。レッスン場に行って見るとすでに練習は始まっており、自分の黒鳥の役をリリーが演じているではないか。彼女は「トマスに頼まれたからやっているのよ」と平然としている。でも私の役を盗ろうと思っているに違いない。
▼初日に舞台に行くと、リリーは「あんた病気で休むんじゃなかったの?」という。きっと役を盗る機会を窺っていたのだ。一幕では王子に持ち上げられる場面で落下して、会場はざわめきが広がる。上手ではトマスに叱られる。控え室に戻るとリリーが来たのでガラスの破片で刺してクローゼットに押し込んで第2幕に向かった。「これでいいの」わたしは完璧に黒鳥を演じてみせる。予想通り、演じきると私の皮膚に黒い黒鳥の羽根が生えてきたのよ。会場のみんな拍手してくれる。お母さんもあんなに喜んでくれている。でも2幕のあとクローゼットに押し込んであった、リリーの死体が見えなかったの。あれは一体何なの?そうニナは王子を誘惑する悪の黒鳥を演じようと苦しんでいる間に錯乱を起こしてしまったのだ。ニナを演じるナタリー・ポートマンは「レオン」以来見ているが上手くなったと思う。土日に見るのは満員でかなり難しいと思う。
▼今朝原発事故でどこに逃げたらいいのか?という検索用語が増えている。もし億のお金を持っているなら原発の少ない南半球の国に永住したらいい。今や数ヶ月だけ退避等という一時しのぎで対応出来るレベルではない。3月11日以降、1週間でも日本にいた人は、もうたっぷり被曝している。それより友人がいる日本で東電や政府と対決した方がいい。どうせいつかは死ぬのだから、自分一人で生き残っても意味はない。

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May 24, 2011

広がる放射能汚染と、それを意識的に無視するメディア

▼昨日の参議院の参考人招致は国会のネットは何故か急に「メインテナンス中」になってしまった。ネット視聴者からは「国会は意図的に妨害しているのでは」という疑惑が持ち上がっていた。メインテナンスが必要だったら前の夜にすれば良いのだ。長い録画をみるのも大変だ。要約発言はいくつか出ているのでそちらをご覧いただきたい。ところが一般新聞から政党機関紙までその「要約」すら出ていない。NHKもまた7時台の放送では無視し、深夜の再放送すらなかった。小出氏や後藤さんの話を紹介するのが余程怖いのだろう。小出さんが計測した台東区のデータを見ればどれほど怖いか一目瞭然である。中継を全部みるほどヒマな人は少ないと思われる。参院行政監視委員会 小出裕章さんの発言要旨が出ているのでご覧いただきたい。また小出さんが言及した「発表させてもらえなかった汚染状況の情報」はこちらの画像である。15may11_radiation_intaitoku
▼日曜日も外出したとき、母親は立ち話、その脇で砂場で遊ぶ子どもたちがいた。余程声をかけようかと思ったが、余計な事なので黙っていた。今や母乳の汚染や砂場の汚染は限度を超えつつある。トイレットペーパーが不足になったとき走り回って買い占めていた人たちである。放射能汚染は目に直接見えないから新聞やラジオが言わなければ無視できる。
▼ここに被災地の女子学生たちの叫び声が紹介されている。被災地の女子高校生の手紙はPDFファイルなのでご自身のPCにダウンロードしてからご覧頂きたい。
▼この2日間の注目ブログを3つご紹介する。
▼その1)母乳の放射性物質「母乳調査、母子支援ネットワーク」の21日のブログの最後に「201105データ採取日順 」というPDFファイルがあります。ここに具体的な数字が出ています。
▼その2)のブログ魚住昭の「魚の目」
▼その3)静岡のお茶が瀬戸際に追い込まれた事は、放射能汚染が致命傷になりつつある事態
▼きょうはこれから原稿を執筆しなければならないので、以上。

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May 23, 2011

ヴィスコンティの「山猫」をWOWOWでみる。

▼本日NHKで午後3時頃から衆議院で原発問題に関する参考人招致が行われる。証言にたつ人たちは昨日ご紹介したようにいずれもまともな人たちなので、時間があるかたはぜひご覧頂きたい。わたしは昼間はたとえテレビを見る時間があっても、見ないで読書をするようにしています。今朝のニュースで驚くのは東電がようやく福島原発1号炉と4号炉の真上で放射能測定を始めるというのです。神奈川や東京ですでに高濃度の放射能が検出されているのに、なぜ2ヶ月もたって重い腰をあげるのか首を傾げたくなります。
▼昨日近くの神社の境内を通ったら「尖○列島は日本の領土だ。○○の侵略を許すな」というポスターが貼られていたので、いささか驚きました。これは神社本庁の指示なのかと思って調べると神道政治連盟鹿児島県本部が署名活動を積極的に進めていることが分かりました。この問題に関しては実は日本では右から左まで、政党の意見は一致しているのです。選挙民の票目当てと言えばそれまでですか…。資源などない島なのですから、話合いで解決して欲しいものです。
▼注目ブログ
1)情報隠蔽で世界の孤児になりつつある日本。もはやチェルノブイリ当時のソ連以下かもしれない (上杉隆)
2)『釣りバカ日誌7』と「日本原子力発電株式会社」の関係。わたしは西田敏行という俳優が嫌いなので、一度もこの映画は見たことがない。読んでなーるほどと思った。
◇「山猫」ルキノ・ヴィスコンティの作品。先日WOWOWで放送された。1860年のイタリアはブルボン王朝から、国王ビクトル・エマニュエルの統治下に入った。そんな政治的な動揺が高まるなか、シシリー島の名門貴族であるサリナ公爵(バート・ランカスター)はかなり大きなショックを受ける。それもそのはず彼ら貴族は広大な土地をもって農奴からあがる利益を絞り取って優雅が生活を繰り広げていたのだ。それに公爵の甥のタンクレディ(アラン・ドロン)は、血気盛んなのでブルボン王朝側と戦った革命派に参加してしまう。その勢いは気品に溢れる娘コンセッタの心をしっかり掴んでしまう。わたしはこちらの方が好みであるが…。それはさておき。
▼しかしタンクレディは村長の娘アンジェリカ(クラウディア・カルディナーレ)の方が好きになってしまう。タンクレディは部隊に戻ると叔父にアンジェリカと結婚したいので、よろしく頼むとメッセージを送る。それに怒り狂うのはコンセッタの母や従妹たちである。だが公爵は時代が大きく変わりつつあるのを身をもって感じていた。それにアンジェリカとて美しく、自分とダンスを踊って欲しいと頼むではないか。さすがに激しい踊りには耐えられないがワルツを踊る姿は気に入った。しかし激しくないワルツでも疲れる。気のせいかディナーに誘われたが食べる気持ちが起きない。酒も飲めない。
▼おやタンクレディはかつて赤い革命軍の制服を着ていたが、いまは黒いが何故だ?聞くと「軍隊に残るにはどちらかを選ばなくてはならなくなり、仕方なく国王軍に鞍替えした」というから、ちゃっかりしている。あいつは出世できればどちらでも構わないのだ。それそろパーティはお開きにするか?今日は気分が悪いから歩いて帰るよ。いやいや心配はいらない。将校連中は「これから仕事があるから」と一足先に出た。どうせ革命軍の残党を銃殺刑にでもするのだろう。ほら歩いていたら一斉射撃の銃声がきこえてきた。もう俺もこの広大な領地を守ることに疲れ切ってしまった。所詮俺も山猫だったんだ。3時間10分の長丁場でした。

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May 22, 2011

原発はまだ人間がコントロール出来ない技術だ。

Ningyoyaki
(日本橋「重盛の人形焼き」)
▼昨日の「愛川欣也パックイン・ジャーナル」は「いまなぜメルトダウンの発表か?」が主要なテーマで、格納容器設計者の後藤氏が出席した。福島一号炉が水素爆発をしたとき、もし燃料棒も溶けて飛散していれば、もう日本に人は住める状態ではなくなっていた。制御棒が入ったため、結果として燃料を含んだ大爆発にはならなかった。しかし放射能の飛散はいつ納まるのは見えてこないのが現状である。
▼「もう絶対大事故にはならないのか?」との質問に対して「スリーマイルも、やったはず、バルブは締めた」という誤認の連鎖が大災害につながった。錯誤の連鎖が大事故に発展する場合が往々にして起こる。例えば飛行機が飛ぶという事は墜落する可能性も秘めているが、それは現在の技術で危ないことが事前に分かれば飛ばさないことができる、という事で事故は未然にコントロールできる可能性が高いので、許容の範囲とされている。しかし原発は誰もコントルール出来る技術ではないので、すぐ止めるべきだ。
▼菅首相がパリで開かれるG8で「日本はどんな大災害にも耐えうる原発技術を確立した」と演説するらしい。23日月曜日には後藤さんも国会に参考人招致されるので、そのことにクギをさして欲しいという内容だった。参考人招致の様子はNHKでは放送されないがネットで国会にアクセスすると中継が見られる筈である。NHKは最初これを中継しないと言っていたが、23日午後3時頃から中継が決まったので、ぜひご覧頂きたい。昨日「愛川欣也パックイン・ジャーナル」でも「NHKに全国中継するよう、みんなで電話しよう」と呼びかけていたが、どうやらそれが成功したようだ。
▼「週刊金曜日」継続購読もわたしと相手の誤認によるトラブルで3号は書店で購入していたが、20日からちゃんと届いた。お詫びにこの号だけは無料サービスで送ると言ってくれた。表紙は「原子力明るい未来のエネルギー」と書かれた福島第一原発から3・5km離れた双葉町に飼い主を失って彷徨する柴犬が写っている。またこの号には飯舘村で東電が行った説明会で15歳の高校1年生の渡辺奈美さんがおこなっった発言が紹介されている。「私は15歳です。今は川俣高校に通学しています。(中略)防潮堤を高くした方がいいと言っていた専門家がいたらしいのに、なぜ対応しなかったのですか。私は女の子です。将来は結婚して子どもを産む夢をもっています。もしここで被曝していたら、私の夢は潰されます。どう補償してくれるのですか!」。東電側がどう答えたかは「週刊金曜日」を買って読んでいただきたい。
▼「4月の涙」ではいくつかの音楽がテーマになっている。一つはベートーベンの交響曲第7番第二楽章である。判事はピアノを前にしてアーロ軍曹に「君はこれが分かるだろう。弾いてみてくれ」」と所望する場面がある。もう一つ2度登場するのはエリック・サティの「ジムノペディ」だ。さらに極めつけはあの「ワルシャワ労働歌」だった。どこの国でもあの軍歌のような歌が革命派には喜ばれたのだろうかと思った。
▼いまわたしがはまっているのは、水曜日夜10時からBSTBSの「新参者」の再放送である。リアルタイムで放送されたのは終わりの方の4、5回だった。舞台となるのは「日本橋・人形町」で再放送を見ていると作者の東野圭吾の緻密な物語の組立方は凄いと思う。写真はその3回目か4回目に登場した夏川結衣女将をしていた人形焼き屋さんのもの。

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May 21, 2011

◇「四月の涙」を見る。

▼昨晩あるところで、「お金持ちは沖縄の不動産を買って逃げる準備をしている」という話を聞いた。沖縄にも原発を作る構想はあるし、もし中国の原発が事故を起こしたら被害をもろに受ける。東電や電力会社に一矢むくいないで逃げてばかりいたら一生逃げ回る人生デヴィッド・ジャンセンの「逃亡者」になってしまう。
◇「四月の涙」フィンランドはロシア革命の翌年の1918年、国内で「革命」が起きそうになる。そのとき国内では白衛軍と赤衛軍に別れて戦う事になる。赤衛軍は男女平等という考え方から女性の兵士も男性と同じ数で組織されていた。そのある女性だけの部隊は白衛軍の待ち伏せにあって、悲惨な状況で半数くらいが生き残ったところで投降する。しかし彼女たちを待っていたのは白衛軍による女性兵士に対するレイプである。そして暴行が済むと、野原に一列に並ばせて、向こうに逃げろと指示し背中から「逃亡兵士」を殺害したとして銃で狙い撃ちする。
▼しかし白衛軍のアーロ軍曹は知識人で常識も持ち合わせている。上官に「裁判を受けさせないで殺すのは間違っている」と指摘するが聞き入れられない。殺害された中でたった一人美しいミーナだけが怪我をして生き残る。アーロはミーナを裁判に受けさせるべきだとして湖をボートを使って護送する任務につく。ところが湖の半ばでミーナはアーロの銃を奪おうとして湖に転落してしまう。おりからの嵐でようやく岸に流れ着く二人。小屋にあった銛で魚を捕らえたのはミーナである。離れ小島で一夜を過ごすうちに二人は親密な関係になったようだが、それがどの程度だったのかが、後々裁判官の疑問となる。
▼翌朝ミーナはアーロの質問にも名前を明かさない。彼女は生き残って、再び革命に参加できればレイプされても、それは単なる生き残る手段の一つでしかない。ミーナは極めて強固な意思をもった、赤衛軍のリーダーでもあったのだ。裁判官がいる駐屯地にたどり着き、ミーナを引き渡す。判事は教養人であるが、「法令」に従って赤衛軍の捕虜に「銃殺」の判決を下すだけの仕事を淡々と下しているだけだ。
▼ミーナを急しつらえの留置所に入れ、節穴から彼女を観察する判事エミール。アーロに島の一夜でミーナと何があったのかと詰問する。しかし「何もありませんでした」としか答えないアーロ。判事は美しいミーナが生きのびているからには、それ相当の理由があるのだろうと邪推する。引き渡しの滞在期間が終わり、任地に戻ろうとするアーロに自分の本名を教え、「実は残してきた息子がいるが、自分の消息を伝えて欲しい」と頼み込む。
▼軍の規律を守りミーナに正当な裁判を受けさせようとすると、彼女を保護して来たアーロ。ミーナの執拗な誘惑に耐えるがその一方で彼女の美しさに次第に心を奪われていく。彼女は息子の消息を知ることが出来るのか?裁判の結果はどうなるのか?「革命は悪」という一言で断罪することは正しいのか、エミール判事の心も揺れる。銀座シネスパトスのみで上映中。今年上半期ベスト1の作品だと思う。

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May 20, 2011

いま何故福島原発の被災写真が続々と出回るのか?

▼一日くらいは原発ネタを止めようかと思うのだが、事態は沈静する兆しはまったくない。昨日夕方のツイッターでは「亀戸3200ベクレルの汚染」でかなり盛り上がっていた。ブログでも「東京放射能汚染、逃げるとき」などというバカげた検索用語も出てきた。日本は沖縄以外は完全に汚染されている。知人などの話では海外に1ヶ月避難していた人も帰国した。四国に2ヶ月避難していた人も帰ってきた。つまり生活基盤がなければ避難した地域に永住する事は不可能だ。例え今避難したとしても「政府の避難命令」がないかぎりどこに逃げても相手にしてくれない。つまりどこへ行こうと、自分だけ助かろうというのは受け入れられない。最後にご紹介するセミパラチンスク同様、みんなここで死ぬしかないわけです。
▼それにしても連日の新聞には福島原発の内部写真が次々発表される「不思議」だ。今なぜこの時期に発表されるか?一つは東電が政府資金をどれだけ引き出せるかという駆け引き。もう一つは株主対策で、「こんな津波じゃあ仕方なかった」と思わせることだろう。株主の一つには東京都もいる事を忘れてはならない。
▼さらに驚くのは昨日の朝日夕刊2面に掲載された牧草の放射能汚染データである。なぜ今頃発表するのだ。それを見ると東北地方の岩手から首都圏は千葉、埼玉、茨城、関東は群馬まで「基準値」を超えている。とするとわたしたちは2ヶ月間汚染された牛乳を飲まされていたという事になる。発表では牛には輸入した牧草を食べさせているから心配ないとしている。しかし放牧する時間はあるわけだから、牛が牧草を食べるのは自由である。おそらく発表するとパニックになるから延期しただけのことだ。もう生乳は飲むのを止めた方が良いかもしれない。
▼更に今朝の新聞には魚介類と海藻から基準を超えるセシウムが検出されたと報告されている。先日取材でお目にかかった学者は、貝や海藻は海水を綺麗にしようと健気に活動するから重金属も放射能も取り込んで濃度は高くなるから決して食べてはいけないと、言われた。困るのは海には境界線がないから、どこのが危険で、どこのが安全かとはっきり言えないことだ。茶葉、土壌、牛乳、貝と海藻の汚染は一遍に出すとパニックになるから、小出しにしているだけの事なのだろう。
▼今朝の朝日15面に「原子力村」の中に立命館名誉教授の安斎育郎氏が登場している。彼は東大時代原子力工学科の第一期生だった。みんな原子力業界に進んだが、安斎は「原子力の安全が破綻したらどうなるか」にしか興味がなかった。同期生の中で一人だけ「反原発」だったので17年間助手だった。指導教官は「安斎とは口をきくな」と同僚に厳命していた。研究費も一切貰えなかったので紙と鉛筆だけしかなかった。国策に邁進した東大の一面がこの記事からうかがい知る事ができる。
▼きょうの、メルマガ原稿の締め切り日です。本日の注目ブログは以下の通り。
1)福島第1原発、事故直後の新事実が明らかに―WSJ分析
2)セミパラチンスク核実験場近郊被曝証言
3)チェルノブイリ医師の思い・菅谷医師の講演全文掲載です

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May 19, 2011

原発の稼働率はたった35%、金子勝の指摘

▼昨日の朝NHKラジオ「ビジネス展望」は金子勝だった。金子は「米倉経団連会長が北京でルモンドで『原発は国策民営、東電は立派』と繰り返している。東電は常に経団連副会長を続けており、米倉氏は仲間内をかばうだけで、世界に恥をさらす。この経団連会長の異常さをマスコミは放置している。また原発のコストには「賠償、廃炉、使用済み燃料の処理」等々が計算にはいっていない、まではまだ目をつぶってやるとしても、開発費用等政府負担費用が入っていない。稼働率は90%(実働35%)で計算しているの「原発は安価」であるという話はまったくウソであると指摘していた。
▼さらに今朝の注目ブログを2つご紹介する。
1)迫害され続けた京都大学の原発研究者(熊取6人組)たち
2)ムラサキツユクサは訴える
▼昨日は某地方自治体のトップとの単独インタビューがあった。年に何回もしないブレザーにネクタイ、革靴を履いて出かける。しかも昨日の暑さは格別である。某自治体とは全国に先がけてある条例を作った事で知られている。トップは元もと建設官僚だった方だ。手に入る出版物に全て眼を通して緊張して出かけた。事前にわたしの書いた記事が掲載された新聞は送っておいた。そのせいか、制限時間30分だったがとても気持ちよく対応して下さった。前日その地方の首長が連名で地方自治体のトップに、放射能の風評被害を防ぐために、一つの測定器を使って、県として責任をもって計測してデータを公表して欲しいと意見書を出したばかりである。今回はその話がメインではなかったので省略する。
▼昨日ご紹介したNHKの放射能汚染地図の話の続き。NHK内部では現場のスタッフがかなり頑張って作ったという話を教えて下さった。あの番組の後半で福島市内の学校の校庭の汚染度の話が出てくる。木村氏などが計測していくと、アスファルトの道路では雨で流されて放射能数値は低い。ところが学校の校庭などは土に染み込んでいるので数値が高い。学校の教職員組合の調査でもその事が分かる。それで表土を数センチ削れば良いという事になる。削った土を捨てようとすると、その場所の近くに住む市民や農民が反対して、土は未だに校庭に積み重ねられたままだ。
▼親たちと国土交通省、それに厚労省が交渉する。国交省は「20は子どもでも心配ない」というのに対し、国交省の官僚は「20マイクロシーベルトは問題がある」と指摘する。親たちは「だったらいくつなら大丈夫なのか」と厚労省の役人に詰め寄るが、答えないまま席を立ってしまう。
▼1昨日のブログの最後でご紹介した、朝日新聞に掲載された首都圏の汚染状況で亀戸の数値が異常に高かったのは、わたしの想像ではその土が露わになったところだと思われる。とするとその場所は一ヶ所しかない。
▼明日はブログの発行日です。投稿される方は午後5時までに送信を完了して下さい。それ以降に到着した分は来月号の掲載となります。

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May 18, 2011

NHK「ネットワークでつくる放射能汚染地図」を見る。

▼昨日のブログ最後に「首都圏のセシウム汚染」の一覧表を入れました。いやネットで見ると携帯で撮影したピンぼけばかりなので、ちゃんと接写モードで撮影して見やすくしました。クールファイブの歌ではないが、♪「あなたの傍で ああ暮らせるならば、辛くはないわ、この東京砂漠」この一覧表にある東京亀戸の数値は異常に高い。こうなると歌のタイトルも「東京被曝」に変えなくてはならない。
▼日曜日NHK教育TVで午後10時から放映された「ネットワークでつくる放射能汚染地図」が話題になっている。わたしは録画してあったのを昨晩やっと見る事が出来た。見る前までは、素人集団が放射能の計測をして地図を作る話かと思った。しかし中身は違った。千葉稲毛の旧称放医研に勤務していた放射線衛生学を専門とする木村真三木村さんが主人公である。彼はJCOの事故が起きたとき独自の調査をして、放射能汚染の実態を明らかにしようとしていた。ところが今度の福島原発の事故では、上司からそれをする事を禁止された。
▼木村さんは住んでいるマンションのベランダで放射能汚染を計測している。それは自分のためではなく、幼い自分の男の子の将来を危惧するからだ。木村さんは会社に辞表を提出して独自に調査しようとする。それで全国あちらこちらにいる研究者のネットワークを使って検出しようとする。一番の力になってくれたのはいま80歳を超えた岡野さんという元研究者で今は鎌倉にお住まいで、元理化学研究所に勤務しており、チェルノブイリの事故が起きたときも上空からヘリを使って数値を計測して、高く評価された。
▼福島原発事故から5日後には現地入りして計測を始めている。計測の数値などは他の方が書いているので、わたしは別の側面から書く。岡野さんの作った計測器の優れているのは汚染レベルが車で移動していても立体的に計測出来る事だ。被災者の避難している公民館には何の情報も得られないから、6、7人の皆さんは部屋に籠もってテレビを見ているだけ。ところが計測すると移動しなければならないレベルを超えている。
▼競走馬を育成している篠木さん父子は馬の出産を控えているから、家族は避難させても自分は逃げる訳にはいかないという。鶏卵を生産している高橋さんは満州からの引き揚げで50羽の養鶏から始めて、今は3万羽の鶏を飼っている。しかし取材して数日後エサが届かないので全部空腹で死亡していた。
▼稲作農家の菅野宗夫さん親子も有機米を作って高く評価されていた。ところが手許に種籾はあるが汚染地域なので種蒔きすることが出来ない。息子さんは既に妻子を福島に退避させている。自分の責任でもないのに田畑を手放して離農しなければならない。「この先どうやって生活すればいいのか」と大粒の涙を流していた。野菜農家も同じでブロッコリーの苗を全部引き抜いて捨てていた。
▼公民館に避難していた岩倉さんはペットを避難所に持ちこむことは出来ない。仕方なく1週間に一度ほど帰宅してエサを与え「痩せたね」とネコに声をかける。最後に飼い犬のパンダにエサを与え、首輪を緩くして外れるようにして逃げるように家を離れる。するとそのパンダがずーーと岩倉さんの車を追ってくるではないか。まるで映画の一シーンのようで涙なくして見る事はできなかった。農民にも動物たちには何の責任もない。被災地にこっそり戻ると10万円の罰金と政府は言っている。しかしそうであるならば、これらの動物たちも生き残るためめの手段を政府は講じなければならない。
▼番組で放送された詳しい数値データなどはこちらをご覧下さい。

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May 17, 2011

いまさら「1、2,3号機もメルトダウン」だったとは。

▼昨日の記述でビンラディンの部分で研究者から訂正が送られてきましたので、以下に記載します。「イスラームでは4人の妻は違法ではありません。合法です。同時に4人以上の妻を持つのは違法ですが、5人目の妻がいたとして、それが同時期に持った妻だとはっきりしていない場合には、違法である可能性も合法である可能性もあります。」
▼今朝の朝日によれば、福島原発の1、2、3号機全てがメルトダウンしていたと発表があった。NHKラジオは今朝もまだ認めていない。取材というのは「隠されている事柄を白日の下に引き出すのが目的である。東電の言いなりになっているなら、それはスポークスマンで、わたしたちはそういう記者や報道機関にカネを払う必要はない。昨日あたりからネットで話題になっているのは燃料棒がたくさん保管されている4号機がかなり危険な状態になっているという話だ。これはどの報道機関でも取り上げていない。この記事が一番正確だと思うので3つのブログをご紹介する。1)と
2)
それに3)だ。
▼これが爆発したらチェルノブイリなどの比ではない。東京すら危なくなる。それに先手を打つように政府・民主党は放射能計測器の売買を禁止した。政府はいつまでも国民を盲目状態にしてコントロールしようとしている。最早戦前の「大本営発表」と同じ状態になっている。5月15日の朝日新聞の記事によるとわたしの住んでいる近くでは東京でもかなり高い放射能の数値がでた。記事よれば「朝日新聞朝刊(14版)で「東京、一部で高濃度 土壌セシウム、茨城越す」という2段見出しの記事」だ。その「首都圏の土壌の放射性セシウム濃度」は亀戸が高い。さらにそれは東京南部地帯が高いことのようだ。「4月中旬、NHKに一瞬映ったWSPEEDI3月15日被ばく予測マップです」
▼わたしは身内だけのSNSでのつぶやきが果たしてどんな効果があるか分からないのでツイッターにシフトしている。今朝でフォローしているが269でフォローされているがその3分の1の83だ。先日NHKBSで放映された「チュニジア政変とフェイスブック」という番組があって途中から見た。ツイッターとフェイスブックは若干異なるが、こちらの方が世の中を変革する力を持っていると思う。さらにマスメディアがいくら言論をコントロールしようと、リアルタイムで情報が即時流れて来る。
▼テレビや新聞などがいつまでも政府の御用報道機関の役割を果たしているならば、近い将来ツイッターがそれに取って代わるときが必ず来ると思う。ツイッターでは自分のプロフィールを紹介しているし、このブログが参照できるようになっている。従ってわたしが何者がある程度わかるようになっているから、フォローされる数も毎日増えていく。
▼昨日ある主婦とツイッターで繋がった。その方はおよそ次の様に書いていらっしゃった。親の介護をしている最中で、今まではテレビを見て笑い転げている毎日だった。しかしこのまま黙っていたら子どもたちに申しわけないことになるので、やむにやまれぬ気持ちでツイッターで反原発を訴え始めたと書いていらした。日曜日も東電との話合いの会場で15歳くらいの女子生徒が「わたしが将来子どもが産めない身体になったら補償してくれるのですか?」と訴えていた。原発を即時なくすことが待ったなし全国民に突きつけられた課題でもある。
1)柏ママの放射線だより。
2)脱原発ポスター展
Cesium
(朝日15日5面に掲載された都内と千葉のセシウム濃度一覧)

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May 16, 2011

ビンラディンの殺害後に次々に出てくる謀略報道

▼世の中には不思議な事が沢山ある。最近分かって来たことはこのブログをお読みになっていらっしゃる方の多くは新聞を読んでいないのではないだろうか、という事だ。一例が「原子炉溶解」の英語表記を間違えた検索用語が昨日も20件くらいあった。なかには「メタル」などと書かれた方もいた。これは耳だけを頼りにして検索したのだろう。過去で一番多かったのもNHKのドラマに登場した陸軍のある作戦が一番多かった。これも中古書店で1万円の専門書が売られていること。また防衛研修所にも所蔵している事をお知らせした。さらに必要なら分厚い本を要約して、それを有料でお送りするとも書いたがご注文はなかった。
▼検索用語に付け加えて「無料」というのすらある。しかし昨日ご紹介した講演会も1500円と有料である。わたしがここに書いているブログも半分は有料の出版物を読んで情報を入手している。無料の情報は所詮「読み捨てられる」無料の価値しかないのだろう。それはブログのお一人様の滞在時間が平均1分足らずという事でも分かる。書くのに必要な時間は1時間で読まれるのは1分の読み捨て、これが実態である。今朝の新聞にTBSラジオで続けている「小沢正一の小沢正一的心」が1万回を超えたというので、ご本人とのインタビューが掲載されている。それによれば、「夏目漱石先生によれば、他人のためにするのが仕事で、自分のためにするのは道楽」だと言っているそうだ。わたし「ブログは他人のための道楽だ」と思って割り切って書いている。
▼ビンラディンの殺害後次々、彼に都合の悪く、アメリカに都合の良い実態が「明らかになる」一つはビンラディンにはイスラムの教えに反して4人の妻がいた。昨日からきょうにかけては多数のポルノビデオが見つかった。だから他国を侵略して、その国や警察の許可もなく「容疑者」を殺害して許されるのか?そんなことはない。わが身に降りかかる非難の声を振り払うために使った謀略だ。ウィキリークスの責任者アサンジ氏が逮捕された理由もガールフレンドに対する性的暴行容疑だった。しかしその中身はここに書けないような内容だ。それが罪になるならばおそらく多くの日本人男性は逮捕されなければならないだろう。
▼同様に朝刊でIMFのトップである専務理事、ストロスカーン氏がホテルのメイドに対する容疑者の逮捕された事件は、謀略渦巻くIMFの内部の足の引っ張り合いであると一部では言われている。
▼それにつけ昨日の朝日トップニュースで福島原発が起きたとき、日本政府や菅首相がいつまでたっても原子炉に注水しないので、オバマは「日本政府が手を打たなければ、駐日米国人を強制退去させる」と脅されてようや原発に注水したという実態が出ている。ついてにわたしは在日米軍まで引き上げて貰いたかった。さらに今朝の新聞には「東電が地震から18時間後に福島原発の炉心は融解していたことが分かった」と昨日発表したという。この日本という、うそつき集団め。
▼「マガジン9条学校」では5月21日(土)午後2時から広瀬隆氏の「日本の原発を考える」という有料の講演会を開く。申込みはこちらまでどうぞ。お金を払って話を聞くとちゃんと耳に入りますよ。お早めにどうぞ。

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May 15, 2011

「日本はどこへ行く」石弘之氏の講演など。

▼昨日のブログを書いた時点では西山と石破の「子弟」の部分が不明だった。実は昨日午後カタログハウス主催の有料講演会があって、家族が出かけた。「日本はどこへ行く/震災、津波・原発事故以後の私たちの生活」というテーマで元東大大学院教授で、元駐ザンビア大使の石弘之さんが話をした。その中で「娘」とはっきり喋っていたので、その部分は訂正した。
▼昨日の「愛川欣也パックイン・ジャーナル」はゲストに元福島県知事の佐藤栄佐久氏が登場した。佐藤氏は福島原発を作る計画、とくに東電の3号機プルサーマル計画にはかなり疑問を投げかけきた。そのため弟さんが「収賄疑惑」をかけられて知事を辞職せざるをえなくなり、今最高裁で裁判をしている最中である。その起訴を担当したのが今逮捕されている「作文」元検事であった。
▼佐藤氏は当時東電が全戸配布したという「原発は絶対安全だ」というカラー刷りのリーフレットを持参して、「万が一にも大丈夫」と東電は言っていたとその欺瞞性を明らかにしていた。そしてよく知られているようにGEは配管について、現在の接続方法はダメだとしていた。しかし東電はそれを無視した。さらにそれを原子力保安院に通報した内部告発を東電にリークするという、やってはならない事をしていた。
▼佐藤氏が知事の時も原発に関する内部告発は21件寄せられた。佐藤知事は告発者を守るために、会う場所も喫茶店にするなど細心の注意を払ってきた。佐藤栄左久氏も元外務省の職員佐藤優氏も、鈴木宗男氏も「国策捜査」といっている。では「国策」は誰が決めるのか?その質問に学校でも優秀な生徒は先生の覚えが良いようにするには、「先生の求めている答はこうだろう」と推測して模範的な回答を出す。国家にあっても特別の「人物」がいる訳ではなく、官僚は「こうすれば出世できる」という思考回路で動く、その結果このような「国策捜査」になっていく。
▼さて石氏の話だが、アメリカは無人偵察機で東電福島原子力発電所が壊滅的状態になっているのを把握していたから130人余の核爆発対応チームを派遣してきた。ところ東電は一日1億円の借金が返せなくなるのが怖く、実質的に米チームを追い返した。しかもNHKは30km離れた平面的な画像しか国民には見せなかった。だが東芝の技術者が福島原発事故直後に現地に派遣されたとき、(昨日のリンク画像参照)思わず「最悪の事態だ」と息を飲み込んだ。「終息計画」なるものを作って「やっている様子」を見せている東電だが、放射能汚染は爆発当時とまったく変わらず、むしろ拡大しているのが現状だ。(明日に続く)

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May 14, 2011

東電の人的「保険」の中身とは…。

▼昨日はほぼ一日外を歩いていた。いつも定期購読で読んでいる週刊誌から、申しこんで2週間たっても振込用紙が届かない。最初は4月28日にメールでお願いした。その後連休に入ってしまったせいか、何も来なかった。5月6日は大丈夫だと思って電話をすると、あちこち回された挙げ句、「振込用紙はこちらから送るから」という話になった。さらにそれから1週間たったが何も来ないので、夕べまた催促のメールを送った。
▼しかたなく雑誌は近くの書店で買っている。その昨日発行の号によれば、TVの記者会見で登場するあの保安院の西山英彦氏の娘は東電に就職している。自民党の石破も娘は東電に就職だ。こうみると東電は必要な場所にすべて保険をかけている事がわかる。こういう方法はかつて日航でも電通でも行われていたが、おそらくどこで未だに続いている。とくに芸能プロダクションは地方興行をするさい、地元のマル暴と懇意にしておかなければならない。従って急成長しているプロダクション役員には必ず警察OBが就任している。
▼今朝急いで出かけたのは、銀座シネパトスに「4月の涙」を見に行くためだ。この映画はマニアックな内容だが、先週鎌田みのる氏のブログで知った。早く知っていれば、新宿に「ナチス…」を見に行くことはなかった。新宿は映画館の場所を探すのに手間取ってしまう、開映から4分ほど遅れてしまった。だから入場するときに「もう一度頭から見直すには別料金が必要です」と念を押されてはいる。
▼我が家から銀座シネパトスまでは歩く時間も入れて合計1時間は必要だ。しかし今朝は残り50分になってしまった。時間を短縮できるのは徒歩の部分である。それでどうやら開映5分前に着席する事ができた。
▼政府が非公開にした福島第一原発3号機の惨状写真

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May 13, 2011

福島第一原発ではやはり炉心溶解が起きていた。

▼このブログでは3月13日から福島第一原発はメルトダウンしている可能性があると指摘してきた。わたしは別に原子炉の研究家でも何でもない。しかし当時発表されていたデータを検討しただけで「炉心溶解」は確実だった。1)水を入れても水位が上がらない。2)異常に高い放射能数値。3)最初のドカンという爆発音。4)放射能汚染水を深夜枝野官房長官の一言で海に放出させたことだ。福島第一原発の炉心溶解に関する京都大学の小出裕章氏の意見はこちら。
▼要請で出動した東京のハイパーレスキュー隊は、原子炉なので注水を躊躇していた。すると海江田経産大臣が「すぐ注水しないと処分する」と現場に圧力をかけた経緯がある。東京のハイパーレスキュー隊に命令できるのは東京都知事だけで、「拒否」したのは正しい。そのご海江田は謝罪しているが、政府も東電も事態をかなり深刻なものだと把握していた事は間違いない。
▼今朝NHKラジオの「ビジネス展望」で日本財団の寺島実郎は「原発を廃止すると言うのはたやすい。しかし中国始めアジア各国では原子力発電にシフトしようとしている。そのとき原子炉の技術をどう継承するかが、日本にとっては大事だ。アメリカでは原子炉を原子力航空母艦や原子力潜水艦につかって技術を継承している。」と原発を肯定する発言をしていた。寺島は「週刊金曜日」の特集号で「東電からカネを貰っていた人物」に追加されている。
▼わたしはこのブログで読者のみなさんが不安になるような事を知っていても、なるべく書かないようにしている。しかし福島原発が沈静化するまでには、うまく行っても数年の時間がかかるだろう。それに福島第一原発から約300キロも離れた神奈川県南足柄市で9日に採取した「足柄茶」の生葉から、1キログラム当たり500ベクレルの暫定基準値を超える550~570ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表された。という事は放射能汚染は、毎日NHKの夕方6時50分頃に発表される、インチキな関東地方の放射能濃度数値とは異なり、実際にはかなり高いのだろう。しかもあのデータは地上18mくらいで計測している。人間にとって必要なのは地上1mくらいの濃度である。放射能は次第に高い位置から沈んでくるので、そこで計らなければならない。今の日本の汚染はチェルノブイリを超えていると噂されている。チェルノブイリでも子どもたちに影響が出て来たのは4年たってからだ。放射能の影響を受けやすい、乳幼児やこれから生まれる新生児に影響が出てくるのは4年後くらいであろう。
▼昨日の朝日夕刊を見ていたら、最終面にHISのブラジル・アルゼンチンパックツアーの案内が出ていた。10日間で添乗員付き、行った場所はわたしたちとほぼ同じで基本料金が何と67万円だった。高っけェー。

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May 12, 2011

「二酸化炭素」は悪者か?

▼読売ジャアンツはついに同率で最下位に転落した。という訳ではないだろうが、日曜日からY社の勧誘員が執拗にやってくる。初日は家族が対応して、「夫が読まない」と追い返してくれた。再度月曜日にやってきて、インターフォンを通して、「余ったからポスティングしていきます。読んで下さい」と言う。わたしは「正力もジャイアンツも嫌いだから、読まないから入れていかないでくれ」と追い返した。後で家族から「勧誘員から嫌がらせをされるとイヤだから、そういう断り方はしないでくれ」と言わる。わたしは常に家にいるわけでもないので、それもそうだと思う。
▼「愛川欣也パックイン・ジャーナル」で電話出演した、京都大学の小出氏は「二酸化炭素が悪者にされて、だからクリーンな原発だという論理があるが、これは決定的に間違っている」と指摘した。広辞苑で見ても「生物の呼吸により体外に放出され、同化作用により植物体内に取り入れられる。」つまり二酸化炭素がないと生物は地球上で生きていく事ができない、という訳だ。
▼なぜ、イージス艦の乗務員2人は「無罪」になってしまうのだろう?地元千葉勝浦の漁民たちは一斉に怒りを露わにしている。専門家は「広い海で2隻の船がぶつかったら両方に過失ありと考えるのが当然」であると指摘する。横浜地裁の判決では被告側の監視の不十分さも指摘しているため「刑事上は無罪となったが2人に過失がないとは言えない。海自は海難審判の裁決を重視し、再発防止策を続けてほしい」と語っている。日本の裁判にには「公平な判断」というのはなくなってしまったのだろうか?小さな漁船がイージス艦に体当たりするなど、戦前の特攻攻撃でもない限り、起こる筈はない。
◇「ノーマンズ・ランド」戦争というのは大なり小なり、大体が領土争いから出発する。今起こっているカンボジアとタイの国境にある小さな寺院を巡る、小競り合いも同じだと思う。この映画は公開当時にご紹介したが、一昨日NHKBSプレミアムで放映されたのでもう一度。ボスニアとセルビアの、いわゆるヘルツェゴビナで戦争が行われていた頃の話。ボスニア側の分隊は霧が深いので、ノーマンズランド(非武装地帯)に紛れ込んだ途端、セルビアの狙撃兵に撃たれてかろうじて2にだけ生き残る。セルビア側は射撃の効果を確かめるために斥候を派遣するが、ここで生き残ったのは銃の撃ち方も知らない新兵たった一人だけだ。塹壕の中でボスニアの戦死したはずの兵士の死体の下にジャンプ式地雷を仕掛ける。
▼ところがその「死体」は生きていた事がわかり、取り除かなければならなくなる。しかし除去技術は誰も持っていない。NATO軍から選別されているUN軍のドイツ兵も呼び寄せるが、「新式で手が出ない」と「死体」は放置されることになる。そしてそれに絡む役に立たないUN軍と指揮官、決定的な「絵」だけ撮影する事を狙う、アメリカのTV局の思惑が絡んでいく。つまり戦争とは同じ民族も敵味方に分け、それに介入した国連軍も何の役にも立たなかった事を浮き彫りにしている映画と言えよう。もう一言言えば、一般兵士は憎しみを強要され、「敵」を殺害しようとする。しかしその両軍の上官や、国連軍の指揮官、TV局のディレクターは安全なところから「絵になる画像」を求めて指示する。いずれも出世が眼の前にぶら下がっているから、やるだけ。
▼昨日の「徒然草」は岩波文庫で言いますと、155段、268ページから引用しています。興味のある方は原文をご覧下さい。

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May 11, 2011

吉田兼好「死を憎まば、生を愛すべし」と。

▼一晩でブログリーダーに200件ほどニュースが飛び込んで来るが、もう整理しないと読み切れない。今朝は東電が政府援助の元に、被害住民に補償をするというニュースがトップだった。さらに新聞の「週刊新潮」の見出しを見ると、原発が止められたら国民生活に多大な影響がある、と脅しの見出しが並んでいる。今朝のNHKでも原発がある自治体に対してアンケートをした結果を放送していた。当該自治体は、電力会社からお金を貰っている手前、はっきり「ノー」とは言えない。まだ残念ながらそう答える自治体の方が多い。さらに「国が安全という折り紙をつけてくれるなら」という、条件付きと合わせ過半数が「認める」結果になっている。そんなアンケートをしてNHKは何の世論誘導をしようとしているのだろう。
▼「愛川欣也パックイン・ジャーナル」で川村晃司氏(彼は昔、「久米宏のニュースステーション」の時のデスクを担当していたので、筆者と違ってバランス感覚がとても良い)はまず東電は、国に頼るのではなく自己の資産を売却して補償すべきだ」と語っていた。つまり送電線は膨大な資産になる。それを独占しているから、例えば風力だとか別のエネルギーを作っても東電が「運んでやらない」と断れば終わりだ。わたしはあちこちで書いているので、すでにこのブログでご紹介したかどうかは忘れた、ドイツの例では都市が東京のように一極に集中していない。だから一つの地方都市で電力からすべて自己完結している。それをアウトバーンを使って、物資を機能的に移動させる。川村氏はドイツとは言わなかったが、外国のように送電線を別の会社にすれば、競争力も出てくるという。日本に求められているのは、米占領軍もできなかった9電力会社の解体と、国民による電力会社の民主的な管理・監視、資産の公開であろう。
▼日曜日夜NHKで「巨大地震何がおこったか、命を守るには」(今晩深夜零時から再放送)は人間の命とは、いかに儚いものか知らされた。簡単に言えば、自分の身体を守るのが精一杯で、荷物は持って逃げられない。生きようと自覚したら最後まで、希望をもって自分が「良い」と思う事をする。津波の場合ラジオで知ったケースが半数以上あった。それを知ったら、法律を破っても(この時、高台を走る高速道路は工事で閉鎖されていた)ゲートの閉鎖板を突き破って突進した人、車を置いて土手を駆け上った人が助かった。
▼「徒然草」で兼行法師は言っている。「人皆死ある事を知りて、待つこと、しかも急ならざるに、覚えずして来る。沖の干潟かなれども、磯の潮の満つるがごとし」と。まるで今回の大地震を予知していたかの様な文章である。NHKの先の番組の中で、津波のあとある学者が海岸から5kmほど離れた場所をボーリングで地質調査をする場面が出てくる。それによれば平安時代に起きた津波も、1005年たった今、、また今回の311津波と同じ位置まで押し寄せて来ていることが分かった。
▼兼行法師は「されば、人、死を憎まば、生を愛すべし。存命の喜び、日々にたのしまざらんや」と締めくくる。今朝は遥かロシアからのアクセスがあった。お友達は誰もいないけど…。

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May 10, 2011

◇「ナチス、偽りの楽園」を見る。

▼昨晩は浜岡原発停止の裏にはアメリカの思惑があったのでは、というメールを下さった方がいた。7日の「愛川欣也パックイン・ジャーナル」でも、菅首相の発言の直後だったので、それがテーマの一つになっていた。川村晃司氏は、中部電力以外の原発から、「あのオンボロをスケープ・ゴートにして止めてしまえば、自分の原発まで止められる可能性が低くなる。また差し止め訴訟が起こされる準備が進んでいることもあり、裁判所命令が出る前に止めてしまう。この二つの力と原発推進派の3つめの力が総合して「停止要請」になったと、指摘していた。
▼もう一つは京都大学原子炉実験所助教の小出裕章氏が電話出演していた。小出氏は20mSvを子どもに適用することについて、「私はやってはいけないと思う。日本では普通の人は年間1mSvという基準があるのに、突然20mSvにするのは、20倍まで危険を我慢しろという意味。しかもこどもは大人の5倍くらい放射線の感受性が高いので、到底許しがたい。被曝で発がんの可能性は増える。1mSvとは2,500人に1人が癌で死ぬという数字。20mSvなら125人に1人。こどもは5倍だから25人に1人が癌で死ぬ数字。20mSvという基準は、それを我慢しろという意味になる。小出氏は最後に日本にある54の全ての原発は即時停止すべきだ」と語っていた。
▼スタジオでは被曝量を示したフリッパーがでた。それによれば日本とアメリカを飛行機で往復しただけで0.19mSvの宇宙線による放射能汚染があるという。わたしは先日南米まで往復したからこの倍はある筈だ。まして乳幼児をこの路線の飛行機に乗せるというのもかなり危険な事である。ゲストの落合恵子はこれはあくまでも外部被曝だけであり、食べものによる被曝は別であると付け加えていた。金子勝の「ニュースにだまされるな!」は財政問題から見た被災地復興というテーマだったが、これも驚くことばかりだった。そのうち時間ができたら書く。
◇「ナチス、偽りの楽園」ナチスに協力した映画人といえば、あのレニ・リヒテンシュタインであろう。彼女はもの凄い美人だったので女優としてデビューした。しかし大柄すぎて相手役の男性と背丈が釣り合わなかったので女優を諦め映画を作成する側に回る。彼女の伝記は分厚い本になっているし、それを元に長編ドキュメンタリー映画も作られている。彼女はその美貌を武器にしてヒトラーやゲッペルスに取り入る。とくにゲッペルスの家に出入りしているところを多数の人に見られているが、レニはドキュメンタリーの中で「まさか、あり得ない」と否定している。しかしその後「意思の勝利」などでレニの名前を決定的なものにする。
▼さてこの映画に登場するのは、ナチスが台頭した1930年代ドイツでコメディアンとして売り出したユダヤ系ドイツ人、クルト・ゲロンの生涯である。彼は最初ベルリンで俳優として売りだそうとした。しかし自分はコメディアンとして売り出した方が良いと切り替える。その結果ベルリンのキャバレーで大人気を得る。しかし彼はノンポリであったため、ナチス批判のコメディも平気で上演していた。しかしコメディアンとして満足するような人物ではなかった。それで俳優兼映画監督として活躍するようになる。しかし映画を撮影していたとき、その中にナチスの手先も入って来ていた。あるとき「ユダヤ人はこの撮影所から出ろ」と命令され、親や親戚を連れてブエノスアイレスへと逃げる。
▼だがそこでも落ち着かずフランス、最後はオランダへと落ち着く。オランダはドイツ語と似ているので、居心地が良かったのだろう。ともかくドイツ以外では名前を知られていないのでお金に苦労する。オランダで名前が出て来たとき、ナチスはその国も占領し、ゲロンはベルギーのテレージエンシュタットの収容所送りになる。たまたまそこへ国際赤十字が「ユダヤ人が不当な扱いを受けているのではないか」と視察に来る事になる。ナチスは急遽「地上の楽園」を作り上げ、収容されているユダヤ人たちにもそのことを告げ、「楽園」を演出する。そのときゲロンはオーケストラの指揮を頼まれ、ナチスの覚えめでたくなる。それで「楽園の記録映画」を作るように命じられる。ゲロンは自分の才能が認められたと喜ぶが、彼は良心という大切なモノをナチスに売り渡してしまう。映画はユダヤ人たちの協力も得られず、不評で失敗する。
▼ナチスは赤十字との「オーケストラや声楽の人達を離れ離れにしない」という約束を守り、全員を同じアウシュビッツ行きの列車に押し込む。そこには当然ゲロンの姿もあった。最後は夫婦仲良く同じ焼却炉送りとなったのである。ナチスに協力したゲロンの波瀾に充ちた生涯を、親戚や当時の俳優仲間や強制収容所の生き証人たちがその素顔を証言する。
▼今晩NHKBSプレミアムで10時半から「ノーマンズランド」(非武装地帯)が放映される。これはクロアチア戦争をしていた頃の話。非武装地帯で地雷を踏んで動けなくなってしまった兵士を助けようとするが、誰も除去できないという戦争の不条理を描く作品である。お時間があるかたはぜひご覧頂きたい。

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May 09, 2011

この国のマスメディアはどちら目線なのだろう。

▼「踊る大捜査線」ではないがパソコンの記憶メディアは目まぐるしく変わっていく。印刷データの受け渡しは一時期MOを使っていたが、この3年ほど使わなくなった事に気づいたので、売却した。こういうモノは早ければ早いほど高く売れる。MOの光ディスクも復活されるとまずいので全部破砕して捨てた。
▼ビンラディン殺害作戦の模様が次第に明らかになってきた。側近の携帯電波がCIAにキャッチされ、そこから番号と位置が割り出された。突入したとき、彼はの側にはAK47突撃銃とマカロフ(映画「北京の二人」で前半、人民日報にくるまれていた)拳銃が置かれていたが構える様子はなかった。そのとき髭は白かったとある。という事はネットに出回っている黒髭の死体はニセ物なのだ。さらに殺害直後とするアイコラまである。しかしこれは映画「ブラックホールダウン」の一場面を逆版にしてビンラディンの画像を切り取って焼き付けたものだ。ネットでは、ご親切にその画像の作成過程まで解説している。「オサマ・ビンラディン好都合な死」をご覧いただきた。911は彼がやったのではない。
▼「TOMODATI」である筈の在沖縄米軍の子弟が、酔っ払い運転で日本人に大けがをさせていた。沖縄の警察は子弟の引き渡しを要求しているが、米軍はこれを拒否している。それに対する北澤防衛大臣のコメントは「双方がもっと柔軟性をもって対応すれば良い」である。一昔前ならこんな発言をする大臣は即時罷免されたいた。この北澤という人は福島第一原発が爆発炎上したときも「ケーブルか何かが燃えているのでは…」と発言した人だから宜なるかなだ。
▼さらに今朝のNHKニュースでは「政府の許可を得て保安院立ち合いの上、棟屋の開放をしたが放射能数値に変化はなかった」と言っていた。だいたい「政府の許可」で先に汚水を海に放出して東北から茨城の漁業をダメにしたのは皆さんご存知の通りだ。さらに「保安院」の言う事を信じる人など今時いない。そして「放出される放射能は1年間浴びる量と比較して、問題ない」を繰り返す。NHK記者は現場にはいっていないだろ。爆発事故が起きたときすら福島原発を「30km離れた安全なところで撮影した映像」を流し続けていたのだから。
▼さらに首相から「前浜原発中止を勧告」された御前崎市長は[
中部電力から補助金を3億円も削減されて市民は生きていけない」(毎日新聞)と言っているという。前浜原発が事故を起こしたら本州は全滅するのだ。そのとき御前崎市長は全責任を取れるのか?まさか「想定外」等といって土下座してお終いにするつもりではないだろうな。たった3億円で日本が全滅してもいいのか?報道記者もよく考えて欲しい。記者のみなさんはへっぴり腰で、電力会社のメッセンジャーの様な記事をもうこれ以上書くな。会社から耐放射能スーツを用意してもらって、棟屋の中に入って自分の眼と耳でレポートしたら褒めてやる。どこかこの国の報道は主権在民ではなく、主権財界で言う事が国民の生命や財産を護る立場ではなくなっている。みんな狂っているとしか思えない。
▼日曜夜は新聞の校正が待っている。さらに今週木曜日は「映画紹介」の原稿締め切りが待っている。すでにご紹介したように3本の映画を観ているが、イマイチなので、午後から新宿「k’s シネマ」に行く。上映していたのは「ナチス、偽りの楽園」だ。詳細は明日のレポートを待て。
▼しかし何度も言うが偉人・賢人、哲学者の言葉を引用するのがお好きな方いらっしゃる。そんなの一般社会に出たら通用しないよ。山奥に一人で住んでいる老人にも分かる言葉で書いて欲しいものだ。せめて「いろはガルタ」レベルの引用をお願いしたい。

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May 08, 2011

「自衛隊を非軍事救援組織へ」という水島朝穂論文

▼部屋に引きこもって仕事をしていた。かなり集中力を使うので、夕方には体力、気力もかなり落ちてしまった。それでも座りっきりは良くないので、まず閉館間際の図書館に行って、「文藝春秋」の辺見庸のコラム「神話的破壊ことば/さあ新たな内部へ」を読んで来た。本当は雑誌『世界』5月号も借りたかったが、それは8日から貸し出し可能だった。「週刊金曜日」最新号は他の人がずっと読んでいて手にする順番は回って来なかった。
▼昨日は「愛川欣也パックイン・ジャーナル」と金子勝「ニュースにだまされるな!」が放送されたが、眼が疲れてしまったので録画だけで終わった。しかし午後9時から12ch系の愛川欣也「アドマチック」はわたしの居住区「東あずま」だった。知っているつもりでも半分以上の店を知らなかった。もっと世界に誇る雨水資料館とか、夜間中学発祥の地とかを紹介して欲しかった。
▼金曜日ブックオフでDVDを売り払ったお金でCDを一組買った。それはウラジミール・アシュケナージのバッハ、パルティータ全曲集だ。今までも、グレン・グールド他のパルティータを持っていたが、アシュケナージを一度聴いてみたかったが、あくまでも正統派の演奏である。
▼昨日の朝日で早稲田の水島朝穂教授が「非軍事救援組織へ転換を」というコメントを発表していた。水島は憲法学が専門だが、一貫して非軍事化の道筋を研究している。「自衛隊即時廃止」というのは、政治スローガンとしては簡単だ。しかし例えば15万人の隊員がいるとすれば、防衛省職員や家族だけで50万人以上の組織になる。おまけに軍需産業の従事する人達もいれれば膨大な人員が関わってくる。
▼水島は今回の災害では自衛隊以外に「人的動員力、輸送能力、陸海空の組織を統合運用する能力で優れている自衛隊にたよらざるを得ない」と指摘している。さらに過去の経験から「人命救助システム」を装備し、運用も含めて災害対処能力を強化してきた。だが法律的には災害派遣は「付随的活動のまま」であった。背景には「自衛隊はあくまでも武装組織」である。実際米軍横田基地には陸上幕僚監部の陸将補(防衛部長)が常駐し、在日米軍との調整に当たっていた。
▼今日本が直面する危機で大災害と原子力災害で、自衛隊の「軍」としての属性を徐々に縮小して、将来的には海外にも展開できる、非軍事的多機能は災害救援部隊に転換すべきだ、と指摘している。同じ紙面で元防衛長官の中谷ら好戦派が全面的に自衛隊を肯定しているのに対し、現実的な「自衛隊」転換論という水島の考えはもっと真剣に論議されなければならないと思う。

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May 07, 2011

◇「ザ・ホークス/ハワード・ヒューズを売った男」を見る。

▼今朝のNHKラジオニュースで菅首相が「中部電力浜岡原子力発電所の全面停止要請」という事を知った。そのNHKの最後のコメントが「なぜ他にも原発があるのに浜岡原発だけなのか、説明が求められる」と締めくくった。最後の言葉はニュースとしては極めて不適当である。ニュース原稿を書いた記者の名前を出すべきだ。わたしは即座にNHKの意見拝聴ホームで自分の意見を書いて送った。浜岡が一番危ない事はわたしはこの2ヶ月書いて来た。さらによせばいいのに「我が党は一貫して言い続けてきた」と一言多い新聞もある。
▼みなさん隅田川にはなぜあんなに沢山の橋が架けられているか、考えたことはおありだろうか?実は1921年のワシントン海軍軍縮条約で日本の保有する軍艦の数が制約されてしまった。困ったのは造船会社である。そのため日本政府は、政府の契約を補うために造船会社に橋を作らせた。東京タワーの鉄骨は何で出来ているかといえば、これもまた太平洋戦争で廃棄された戦車を溶解して鉄骨を使って東京タワーを造った。本四架橋がたくさんあるのも造船会社と、橋梁会社の雇用対策と言っても間違いはない。
▼ソ連時代の鉄で言えば橋やタワーそれに建物は造ってしまえば終わりだ。ところが兵器は戦争のための消耗品で、常に作り続けなければならない。しかも支払いは国家だから取りはぐれの心配がないので、軍産共同体になってしまった。日本の原発も同様だ。
▼2日ほど前のTVを見ていたら、防災グッズとして防水効果があるP社のバッグが売れているのだそうだ。ハイパーレスキュー隊や自衛隊にも納入されているその鞄はシールドの部分にシリコンが使われていた。個人で買ったという小振りなものだが、中に入っていたのは、印鑑、通帳、パスポートなどだった。毎日こんな鞄を持ち歩く訳にはいかないし、いざというときは今回の地震でも、自分の身体一つで逃げ出している。こんなモノは何のやくにも立たないだろう。
▼先週から「自分の荷物3分の1軽減作戦」を始めた。デジカメや電子機器はソフマップ、DVDや本はブックオフに持ちこんだ。多少はお金になって本棚にすき間が出来るのは気持ちがいい。今年秋までに作戦は終了する見込み。みなさんにもぜひお勧めしたい。
◇「ザ・ホークス/ハワード・ヒューズを売った男」数年前に「アビエータ」という映画があったが、これはアメリカの航空王と言われたハワード・ヒューズの成功物語を描いていた。売れない作家クリフォード・アービングは、そのハワード・ヒューズがアメリカン・ドリームを実現させた人物として人気はあるが人前に出ない事に目をつけた。友人がマグロウヒル社にいるので、ヒューズに自伝を書く事を許可されたというニセの契約書を作って見せる。筆跡は手に入れた文書を何度もなぞって真似をし、筆跡鑑定者からも「ホンモノに間違いない」と折り紙を付けられる。
▼会社はアービングを大いに怪しんでいるが、契約書が間違いないという事で手付けを払う。アービングは情報収集を専門とする相棒とともに、空軍からあちこちヒューズの歩んだ場所に潜入して、密かにストックされているファイルを盗み出す。あるときなど膨大なファイルを見せられ、見るのは良いが持ち出しては困ると言われる。自分はその男の話相手になって、相棒はコピー屋に走らせて1000ページはあろうかという膨大な資料を手にする。
▼原稿を書き始め、ヒューズを知っている人にそれを見せるが、「ヒューズしか知らない事実が描かれている」と信頼させる。出版社から50万ドルの最初の小切手が発行されるが、払い出しはスイス銀行で、ヒューズの身内が引き出せる事になっている。しかたなく妻を変装させてスイスに向かわせる。一方アービングの話は次第に大きくなり、ヒューズを登場させないと次の110万ドルは手に入らない。そこで次々と芝居を打つことになる。大金は手にするが、思わぬ伏兵が出て、事態は思いも寄らぬ方向へと進展してゆく。「自伝」はヒューズをして「良く書かれている」と言わせるが、結局全部焼却処分になってしまう。大きな金もうけ話の前には大出版社もペテン師には引っかかってしまうというお話。渋谷シアターNで、上映中。

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May 06, 2011

戸坂潤「科学論」で感じた事など。

▼メルマガお読み下さったでしょうか?感想はお一人から寄せられています。さて「愛川欣也パックイン・ジャーナル」で川村晃司氏が話した事に若干追加します。アイゼンハワーは当時アメリカが「軍産共同体」になっていると有名な演説をしました。ところがその裏では原子力をどうやって自分の国に取って有効で、しかも属国(つまり日本の様な)を支配する道具として使おうとしました。その結果日本は軍産共同体国家にはならなかったが、原産共同体国家になってしまったわけだ。原子力は研究から炉の設計、冷却水の循環システムで様々な専門分野が必要になる。そのため重電機から造船、建設まで詳しくはこちらをご覧頂きたい
▼これでお分かりの様に日本という国は東電だけではなく、これらの企業で首根っこをがっちり押さえられている。戦前の日本は一口に「絶対主義天皇制」という指摘する人たちがいる。それはとりもなおさず、天皇の威信を笠に着た、帝国陸海軍と、軍事産業が一体となった国家総動員システムであったと思う。これと同じような原産共同体になってしまったのが今日の日本の姿だ。
▼その原子力エネルギーを使って日本を成長させるという考えが、右から左まで同じ考えになってしまった。戸坂潤の「科学論」はかなり長くて難解だが、レーニンは国家の成長戦略の基礎に電力を据えた経緯が分かる。それを具体化したのはスターリンであり、重工業中心の国家に変貌化させていく。ソ連は社会主義国だなどと言われて来たが、実態はソ連もまた軍産共同体国家になってしまった。それで米ソはお互いに恐怖を煽って軍拡競争の道を突き進んでいく。その後チェルノブイリ原発事故をきっかけに国家として破綻してしまったのはご存知の通りだ。
▼その原子力を使って日本を経済発展させようとしたのが、日本の財界であり、また一部左翼の人達が原発を批判できないまま、今日に至っているのもレーニンの「経済成長」には「電力」(現在では原発)必要不可欠なものだと考えているからだ。所詮モノが豊な世界などというものは、どこかの発展途上国に負担を押しつけているだけの話だと思う。
▼先日見た映画「ザ・ホークスーハワード・ヒューズを売った男」を書こうと思ったが明日にご期待いただきたい。

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May 05, 2011

◇「生き残るための3つの取引」を見る(2)

▼他のサイトでビンラディンを殺さなくてもいいのにとか、殺して気勢を上げている人達が気持ち悪いと書かれていた。アメリカは最初、「逮捕して裁判にかける」と公言していた。さらにかなり早くから彼が隠れていた場所は特定していた様子なので、それは可能だったはずだ。殺害したのは「裁判で何か喋られるとまずい」事があったからだと考えるのが適当である。それにキリスト教は絶対主義で、神の言う事は絶対正しい、だからそのためには何でもする、という傾向が強いようだ。
▼一例が十字軍であり、「広辞苑」にすら聖地回復はならず、「現実的に利害関係に左右されるに至り」と書かれている。面白い話がある、それはアルゼンチンタンゴが流行ったとき、踊りが余りにも猥褻である、と禁止されようとした。それでローマ法王の前で踊って見せて「OK」が出て世界中に普及していった、という経緯がある。わたしはその裏にカネが動いていたと思うのだが、キリスト教の「正義」とは、ローマ法王が首を振ればどうにでもなる。
▼昨日の続きを少々。某政党の某原子力研究者のグループに支持者が多かったので、原子力=推進OKという考え方が定着する。困ったことに原水爆禁止運動が全国で広がって来たことだ。当時は米国とソ連が核実験を始めた。某政党とソ連は当時密接な関係が続いていた。そこで両者一緒に「核廃絶」とひとくくりにして禁止するのは誤りであるという、非科学的な論理が考えられる。
▼そもそもそれは実は1956年のハンガリー事件に端を発している。民主化を要求するハンガリー市民をソ連が武力弾圧したのは、現在では誰でも知っている。ところが当時は反ソ暴動だと「規定」してそれに異論を唱えるものはすべて「スターリン主義」を否定する思想として排除を始めた。それが核廃絶の分野にも「ソ連の核は正しく、アメリカの核は悪」という奇妙な論理にすり替えられる。その硬直した思考が原水爆禁止運動の分野にまで分裂を拡げ、現在でも修復できないまま継続している。
▼なぜ原発を是認するか?原発は高度経済成長に不可欠だとし、その技術をアジアの社会主義国に移転させれば、それらの国は飛躍的に発展する、という論文を元党幹部は書いている。この物質優先主義を見直さない限り、原発を否定する政策は出て来ない。それがいつできるかと言えば、今の党幹部が全員鬼籍に入った時だろう。その頃までわたしは生きていないし、その党すらこの先数十年も存続出来ているかかなり怪しい。
▼この問題は一度ご紹介したが広島平和研究所の田中利幸教授の「日本の反核運動は原発を容認してきた」に詳しい。
▼「生き残るための3つの取引」を見る(2)さて犯人をねつ造をするために登場するのは例のヤクザ絡みの建設会社社長だ。彼は大物実業家に復讐するため、接待ゴルフをしている場面をビデオに撮られてしまう。実業家は実は敏腕検事ヤンのスポンサーだった。チョルギ刑事にそれまで2回も検挙されていた。そしてチョルギの出世良くや検事の権勢の拡大を巡る思惑、それに経済界、政界の思惑が絡んで文字通り死闘が繰り広げられることになる。映画は2転3転していて、韓国では280万人の観客を動員した作品だ。しかし日本人が見るとストーリーが入り組んでいてかなり分かりにくい。なぜ韓国でヒットしたかというと、08年同じような小学生拉致未遂事件が起きており、李明博大統が所轄署を訪問した直後、事件が「解決」した事があったからだという。犯人のでっち上げと、容疑者検挙が政局に「明るい兆し」を見せるのは、どこの国も同じだからだろう。

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May 04, 2011

原発開発をめるぐ京大と東大の確執

▼ネットでビンラディンの遺体といわれる写真が流れている。骨格と鼻の形状は似ているが、髭が余りにも黒々としていて彼の年齢からすると若すぎるように思える。連休となると近くの神社の藤の花を撮影するために、重い一眼デジカメを抱えた人が大勢やってくる。毎年の事ながらカメラの品評会と言った様子だ。結構な年齢で重いカメラを持っていると気の毒になる。それでシャッターを押すのはたかだか10枚程度だ。また家族の写真を撮るときは並べてシャッターを押すまでに時間がかかる。いいカメラを持ってくる人達もまたメーカーの宣伝に惑わされている。
▼カメラを買うとき店先のカタログを見て、そこに印刷してある写真を見て「これを買えばこんな風に撮れるのか?」と納得して買う。しかしカタログの写真は大勢のメイクやスタイリストなどのスタッフと照明を使っているからあのように撮影できる。ゆめゆめ高いカメラを買ったらあのような写真が撮れるなどと思ってはならない。カメラは長時間(半日程度)首にぶら下げても重さを感じないものがいい。
▼昨日4月からWOWOWで「攻殻機動隊」の神山健治TV版全シリーズが放送されて、現時点で述べ30時間くらいになっていた。それはHDDレコーダーに保存されていた。それを2日間かけて全部見終えることが出来た。今後まだ10時間程度放送される予定だが、見終わって全部削除したので、気分は良い。連休でもないとこういう時間は取れない。
▼30日に放送された「愛川欣也パックイン・ジャーナル」も見終えた。これは毎週2時間の討論番組だ。それをじっくり見る時間も取れないので、わたしは自分の興味がある部分以外は飛ばしてしまう。原発の部分で意外な事が分かった。わたしは新聞やTVで自分なりに行間を読んで、そこで感じた事を主観的にご紹介する。いつもそのつもりで読んでいただきたい。レギュラーの川村晃司は原発は1953年にアイゼンハウワーが「原子力の平和利用」と言いだし、それを日本で実行するために読売の正力が登場した。彼は1955年の新聞週間のスローガンで「新聞は未来を照らす、原子力」という標語を作って流した。その経緯はちょっと長い番組だがここをご覧頂きたい。
▼京都大学の湯川秀樹はずっと原子力をエネルギーとして使う事に反対していた。だが国はエネルギーを対米従属の切り札として使いたかったので、東大に働きかける。今も東大は東電から莫大なカネを引き出している。原発に好意的な発言をする学者が東大に多いのも、京大派が淘汰されてしまったためだ。現に京大で反原発・原子炉の発言と行動をしているのは小出裕章氏だけだ。(わたしの主観もかなり入っている)
▼わたしはここでふと某革新政党の事が頭を掠めた。その政党で反原発に積極敵なのは国会議員のY氏だけで、彼は京大で原子炉の研究をしてきた。3日ほど前の機関紙を読むと「全原発を総点検する」という政策が掲げられていた。今は即時停止と廃炉であるはずだ。国会議員の顔ぶれを見ると東大派が多いことに気づく。つまりその東大グループは○海村の原子力研○所にまで影響を大きな影響を与えている。だから某政党の原子力政策というのはずっと「核廃棄物の安全な処理方法が見つかるならば、原発には敢えて反対しない」方針を一貫して取ってきたのだ。困ったことだ。映画の続きを書こうと思ったが時間とシ紙数がなくなったので、明日に続くの心ーだ。(小沢正一風)

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May 03, 2011

◇「生き残るための3つの取引」を見る(1)

▼なんともオバマに都合の良い事件がおきたではないか?人気が急下降している最中オサマ・ビンラディンが殺害されたなどという。911事件が起きたとき街の人々の様子が映し出されたシーンを思い出す。「右派」と思われる人々が「イスラム過激派をやっつけろ」と気勢を上げていた。しかし911が論理的に不思議だという意見はケネディ暗殺以上に沢山ある。日本でそれをかなり専門的に取り組んでいる方は「きくちゆみ」さんなのでそのサイトをご覧頂きたい。はっきりしているのは事件の直後アルカイダとされる人達が、パイロットの養成学校に通っていて、その後逮捕された。しかしセスナ機に毛の生えた飛行機の訓練をしたからと言って、大型旅客機の操縦などできはしない。大体貿易センターに旅客機が衝突したという証拠すらない。だからが容疑者たちはFBIに一度捕まったが起訴できずに釈放されている。
▼これも書くとキリがないのでやめる。お笑いなのは「米報復を警戒」という新聞の見出しだ。だったら殺害せずに逮捕して裁判にすればよいのだ。ビンラディンとブッシュ一家のコネクションなども、白日の下に引き出されるであろう。わたしは1月にヒューストン空港で全身スキャンにかけられた。スキャンで分かるのは骨格と肉体だけで、脳内まではスキャンできないから、「報復テロ」を防ぐことは無理だろうな。
▼フィデル・カストロの「リビアのカダフィ」について書かれたエッセイは昨日のブログにリンクを作ったのでご覧いただきたい。ただしスペイン語である。
▼◇「生き残るための3つの取引」このタイトルの3つという意味は。被疑者のねつ造、証拠隠滅。検事買収だ。それに手を染めるのは主人公のチェ・チョルギ刑事。チェ刑事はソウル地検地方警察庁)(通称韓国のFBIと言われている)広域捜査隊の班長である。彼は出世することだけが生きがいである。ところが出世するのは常に警察大学を出たエリートだけだ。今回も能力のない突如そのエリートに抜かれてしまった。
▼チェ刑事は政治家とのコネもツテもなく今まで昇進の機会を失っていた。しかも妹は美容院を経営していて、しかもその夫は闇社会に通じていた。義弟を通じてヤクザの経営する不動産建設会社の社長は、建築基準検査に手心を加えてくれとチェ刑事に取引を持ちかける。大統領も先の有力容疑者を射殺してしまったので、何とか人気の挽回を図りたいところだ。警察庁上層部は、チェ刑事の誤射殺事件には目をつむるからと「昇進」をちらつかせて「犯人」を逮捕させる。
▼こそ泥のような人物に因果を含めて逮捕する。チェ刑事は「お前の罪は決して軽くないが、精神異常だ、という事にして罪を軽くしてやるから」と起訴して裁判にする。しかし一度裁判になってしまうと、検察も一切その取引には応じなかった。(続く)銀座シネパトスにて上映中。

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May 02, 2011

精密爆撃なら戦争は許されるのか?

▼昨日の検索用語のトップは「辺見庸」だった。ちょうど1週間前にNHKETVで放送されて、急に話題になったので皆さんご覧になっているようだ。しかしその用語も辺見さんの名前にYouTubeなどたとくっつけてあるのはお笑いだ。放送されることは1週間以上前から予告されていたのでそれをチェックしていれば見逃す筈はない。ところが心がけの悪い方が、見損なってYouTubeで見ようとしているのだろう。それは著作権法違反であるし、NHKからの申し立てですぐ削除されてしまう。見たければNHKオンデマンドでご覧になることが最も良い。無料で見られるモノには、見る本人にはそれだけの価値しかない。費用を払って懐が痛むから真剣に学習しようと思ったり、見たりするのだ。
▼先日パソコンのシステムの変更をしたと書いたのは、外付けのHDDを1テラバイト(TB)に変更した。今は内蔵が250gバイトのHDD、外付けも同じ容量だった。ひと月ほど前に書いたがHDDレコーダーを取り替えて、外付けに1TBのHDDをつけた。しかし考えて見れば1日に3時間以上録画したらもう見る時間がない。どこかのメーカーで5番組を同時録画できるというHDDレコーダーを売り出している。量販店で「ホントにそんな事できるの?」と聞いたら、理論上はアンテナを独自に付けた地デジ2ch、BS、CS各1、CATV1ch、地上波1chという事だ。しかしそんな事をしても、絶対見ることはできない。まさか寝ないで見る訳にもいかない。そして結局は死蔵することになる。わたしにとって一番大事なのはデジカメで撮った画像データである。それも現在30G程度なのだ。あと15年撮ったとしても合計100G程度あれば充分間に合う計算だ。1TBとは100Gの10倍になる。
▼わたしの出した結論とは、録画して1週間見なかったらもう永遠に見る機会はないから思い切って削除するというものだ。モノを沢山持って安心するというのは人間の悪いクセだ。具体的に書くとまずいが、家中図書館のように沢山のコレクションを持っている人。本棚に並べて悦に入っている人。それにコレクションのDVDを沢山集めて喜んでいるわたし。自分は専門家だからこれが必要だと考えてあれもこれもと買い集める。わたしのDVDにしてもコレクションは1000枚近くあるが、いつか見ると思っているが結局は殆ど手つかず。本も500冊まで減らした。しかし本当に月に一回でも手に取る本は10冊くらいだろう。よく本棚を背中にして自分の写真を撮る学者がいるが、これぞバ○の見本みたいな話だ。
▼必要な能力は何に関してどこのどの本に書かれているかという、瞬間的に引っ張り出す能力なのだ。本を沢山もっていてもそれを検索する能力が一番問題になる。人間で一番無駄な時間というのは、モノを探す時間だと言われているではないか。
▼おっと話が朝一番で考えていたのとはまったく別の方向にずれてしまった。昨日リビアでカダフィの息子が爆撃で死亡したと報道された。キューバ共産党の機関紙「グランマ」でフィデル・カストロは一貫して欧米の介入反対とカダフィを支持を表明していた。グランマはスペイン語と英語版あるが、翻訳ソフトを使えばある程度内容は分かる。フィデルは週に一回程度コラムを書いている。
▼昨日検索していたらリビアで破壊された戦車の写真と、外電が伝えるキャプションが付けられていた。それによると「破壊されたリビア政府軍の戦車、欧米軍の精密爆撃のためか道路は破壊されておらず、戦車だけ破壊されている」と。おっと待った。フランス・イタリア軍が「国連決議」なる物を作って勝手にリビアに戦争を仕掛けているだけだ。それをなぜ正当化するのだ。精密射撃ならば許されるのか?わたしがその戦車の破壊状況を仔細に検討すると、これは戦闘機による爆撃ではなく、ローテクのRPG(人間が背負って発射する対戦車ロケット)による破壊である。おりしも今朝のNHKラジオではフランスの航空母艦シャルル・ドゴールに記者として初めて乗せて貰った記者が語っていた。戦闘機のパイロットは「政府軍か反政府軍かはまったく識別できないのです」と。精密射撃でも絨毯爆撃でも殺人は殺人なのだ。

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May 01, 2011

◇「木洩れ日の家で」を見る。

Kametenjn
(30日夕方の亀戸天神の藤棚とスカイツリー)大きな写真は昨日のブログの文末にリンクがあります。
▼毎月最終土曜日の朝8時からずっとNHKハイビジョンで「兵士たちの戦争」が放送されてきて楽しみに見ていた。ところが4月からの番組改編でなくなってしまった。NHKHPを見たら今後は不定期で放送されるという事だ。「威勢のいい戦争」ではなく、従軍した兵士や銃後の人達がどんな辛酸をなめ尽くしてきたか掘り下げた良質な番組だっただけに残念だ。
▼昨日の朝日夕刊には1面トップで、連休中も被災地にスコップ持参で駆けつける大勢の人達の写真があってとても励まされた。ついでにもう一つ朝日朝刊別刷り「be」に慶応教授金子勝の「悩みのるつぼ」という人生相談が掲載されていた。それによると来月定年退職を迎える3人の娘の母親が、末娘が会社で知り合った男性と結婚して海外に移住するという。将来の事を考えると心配でならないというのだ。原文はかなり長いが、金子は太宰治の「津軽」という小説を紹介し、小説を読んでいると、自分を育ててくれた故郷や親族、友人との関係は、移動距離や時間に比例して強くなる。娘さんの相談相手になってやることだと書いている。今朝もNHKラジオで太宰の「斜陽」を朗読する番組があった、「距離に比例して強くなる」という気持ちは良く分かる。さて1週間前に岩波ホールで見た映画から。
◇「木洩れ日の家で」ワルシャワの森の郊外にある木造の古い家に住むアニェラは91歳だ。この2階建ての家に愛犬フィラとともに住んでいる。隣に学校があるが、子どもたちは化け物屋敷だと悪口を言って近づかない。しかし庭の大木にかかっているブランコだけには興味があって、境界線を乗り越えてこっそり遊びに来る。アニェラが敢えてここで暮らしているのは息子夫妻と気が合わないからだ。さらにその一人娘ときたら、小遣いをせびるか、自分が持っている指輪を狙っているだけだ。だからアニェラは気の合う愛犬のフィラがいれば他になにもいらない。
▼この広い庭を眺めながら、クッキーを食べ、紅茶を飲んでいれば他に何もいらない。ところが悪ガキが孫娘を「デブ、デブ娘」と嫌っては虐める。そのことだけは気に入らない。さらに見知らぬ子どもが家の中にまで入り込んで」「5ズローチをくれ」というのでたたき出してやった。しかしこれは手厳しすぎただろうか?5ズローチくらいあげればよかったかしら。さらに最近は市役所の職員が「測量」と称して勝手に敷地内に出入りしようとするので、追い出してやった。だが彼らと来たら「屋敷は古すぎて危険なので、建て替えが必要です」と言ってのけるじゃありませんか。
▼さらに最近不動産屋か何かかしら、隣の家の住人が「この土地を欲しがっているから口利きをしてやる」と押しかけて来るんで、これも「一昨日来い」と言って追い出してやった。もう誰も来はしないだろうって安心していた。ところが最近気づいたのは、息子夫妻がそれを知って隣人と直接交渉を始めた様子なのよ。わたしには双眼鏡という飛び道具があるから、彼らの口の動きまで読んでしまうことができるの。息子は自分が代理人になって売るというが、嫁はとってもいい人で「そんな事したらいけない」と言ってくれているの。
▼そこでわたしは公正証書を作る決心をしたの。建物と土地には一切手をつけないという条件で、公共機関といっても建物は学校、土地は隣人に売却することを決めたの。どうせわたしはもう短い命だからそれでいいの。残念なのはフィラを置き去りにしてしまうことね。息子?あいつには一銭だって残してやらない。でも嫁はわたしの事を心配してくれたから指輪とネックレスだけあげることにしたの…。

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