« 広がる放射能汚染と、それを意識的に無視するメディア | Main | 俳優山○太○にかけられた「圧力」とは。 »

May 25, 2011

◇「ブラック・スワン」を見る。

▼昨日のニュースで面白かったのは、「カナダ産の蜂蜜を北海道産」と偽って販売していた業者が逮捕されたことだ。今時日本国内産の食材は放射能汚染が心配で仕方ないのだから、カナダの方が遥かに安全だと思う。この際はっきり「カナダ産」と言って売った方がいい。もっとも先日のニュースを見ていたら、首都のトロント近郊にはボロの原発が10基も並んでいた。棟屋に覆われていないから格納容器がボロ丸出しで結構怖かった。
▼アルゼンチンで買って来たマテ茶は毎日飲んでいるので半分になった。これを飲んでいるのは深い意味があるわけではない。単にゲバラが好きだったマテ茶はどんな味がするのかと思って試しているだけだ。花粉症に効くとかいろいろ言われているが、効能は分からない。しかし今や日本の緑茶はかなり危険なことになってしまった。もう鹿児島か、沖縄のさんぴん茶を飲むしかなさそうだ。マテ茶は国内でも手に入るが、終わったら今度はウーロン茶に切り替えようと思っている。
▼1週間前に取材した原稿はどうやら書き上げた。建設問題はわたしの専門分野からかなり外れているので、書くのに苦労した。3回書き直し、結局インタビュー記事を中心に原稿再構成したら夜になってた。原稿を書き始めたら雨が猛烈に強く降ってきたので、クリニックに行くチャンスだと思って駆けつける。雨が強いとお年よりが来にくいので、あまり順番待ちしなくても済むのだ。薬はあと1週間あるが、無理しても行って正解で全て終わらせるのに1時間だった。原発はきょうはお休みして映画の締めきりにあわせる。
◇「ブラック・スワン」アカデミー賞とはアメリカのハリウッドという一地域のたんなるフェスティバルだ。ところが日本はハリウッドに密着しているので、優秀賞を見なければアホみたいな宣伝をするので、だまされた客は映画館にせっせと足を運ぶ。しかし1年前2年前の優秀賞は何か?と問われて答えられる人は少ない。昔と違って内容よりも「ハリウッドが売ろう」という作品だけが選ばれている結果である。授賞式のバ○騒ぎを中継する放送局に最近ではNHKも加わっている。
▼映画は当たり前の事ながらチャイコフスキーの「白鳥の湖」の話である。4月にご紹介した「神々と男たち」の中でも聖職者たちが最後の晩餐で聴く曲もこれだった。曲の説明を若干すると魔法をかけられたオデット(白鳥)が王子に救われ人間に戻る方法を教わる。この後悪魔の娘オディール扮する黒鳥が出てきて、王子を誘惑する。王子は彼女を花嫁として選ぶが、実はそれは悪魔が魔法を使ってオデットのように似せていただけの者であった。その様子を見ていたオデットは、王子の偽りを白鳥達に伝えるため湖へ走り去る。悪魔に騙されたことに気づいた王子は嘆き、急いでオデットのもとへ向かう。
▼主人公ニナ(ナタリー・ポートマン)は、ニューヨークのあるバレエ団に所属し、バレリーナとして人生の全てをバレエに捧げる日々を送っている。ニナの母親は元ダンサーで自分が果たせなかった夢を娘にかけている。今は絵を描いて暮らしているが自分の夢を実現する手段として異常なほどの愛情をニナに注いでいる。
▼今度「白鳥の湖」が上演されるというのでオーディションに受かり、毎日朝から晩まで猛レッスンを繰り返している。しかしレッスンを指導するバレエ団のフランス人監督トマス(ヴァンサン・カッセル)は彼女が黒鳥になって男を誘惑する場面が不満だという。母親に育てられたニナは几帳面な性格を打ち破ることができなかった。それに今までのプリマドンナ(ウィノナ・ライダー)はもう歳だからと契約が解除されると重圧がニナにかかってくる。とにかくレッスンで何とかカバーしようとするが、うまくいかない。トマスからは「君は男を知らないのじゃないか」とさえいわれる。
▼さらに友人リリーが彼女の座を狙っているように見えてくる。しかもリリーは男を誘惑するのは得意でトマスとも深い関係があるように思える。ある夜リリーが「飲もう」と深夜にアパートに押しかける。母親が引き留めるのを振り切って明け方まで始めて飲み耽る。しかし気づいたのは、レッスンが始まる正午近くだった。母親に「なぜ起こしてくれなかったの」と悪態をついて出かける。レッスン場に行って見るとすでに練習は始まっており、自分の黒鳥の役をリリーが演じているではないか。彼女は「トマスに頼まれたからやっているのよ」と平然としている。でも私の役を盗ろうと思っているに違いない。
▼初日に舞台に行くと、リリーは「あんた病気で休むんじゃなかったの?」という。きっと役を盗る機会を窺っていたのだ。一幕では王子に持ち上げられる場面で落下して、会場はざわめきが広がる。上手ではトマスに叱られる。控え室に戻るとリリーが来たのでガラスの破片で刺してクローゼットに押し込んで第2幕に向かった。「これでいいの」わたしは完璧に黒鳥を演じてみせる。予想通り、演じきると私の皮膚に黒い黒鳥の羽根が生えてきたのよ。会場のみんな拍手してくれる。お母さんもあんなに喜んでくれている。でも2幕のあとクローゼットに押し込んであった、リリーの死体が見えなかったの。あれは一体何なの?そうニナは王子を誘惑する悪の黒鳥を演じようと苦しんでいる間に錯乱を起こしてしまったのだ。ニナを演じるナタリー・ポートマンは「レオン」以来見ているが上手くなったと思う。土日に見るのは満員でかなり難しいと思う。
▼今朝原発事故でどこに逃げたらいいのか?という検索用語が増えている。もし億のお金を持っているなら原発の少ない南半球の国に永住したらいい。今や数ヶ月だけ退避等という一時しのぎで対応出来るレベルではない。3月11日以降、1週間でも日本にいた人は、もうたっぷり被曝している。それより友人がいる日本で東電や政府と対決した方がいい。どうせいつかは死ぬのだから、自分一人で生き残っても意味はない。

|

« 広がる放射能汚染と、それを意識的に無視するメディア | Main | 俳優山○太○にかけられた「圧力」とは。 »